「カメラアクセサリ」カテゴリーアーカイブ

フォトミックファインダーDP-1を修理したので、露出計を確かめてみた

Nikon F2用フォトミックファインダーDP-1を修理しましたので、早速露出計の精度を確かめに、子供を公園で遊ばせがてら、撮影してみました。

Nikon F2フォトミックMINOLTA AUTO METER IIIFにNEOPAN ACROS 100II

この組み合わせです。

比較のため、入射光式の単体露出計、MINOLTA AUTO METER IIIFを用意しました。久々に出したかな。個人的に、デジタル表示のこのメーターよりも、安価なSEKONICのアナログ針式のほうが使いやすいのですが、今回は入射光式が良いかなということで。
もっとも、この露出計も中古ですし、精度は不明です。ま、だいたい露出が合えばいいので。

そういや、先日、MINOLTAってメーカー、写真やっていない若い人は、もう何のメーカーかわからないんだろうな、というのがツイートされていましたが、実際、現在のKONICA MINOLTAはカメラ事業をSONYに、アフターサービスはKENKO TOKINAに移管していて、コンシューマー向けの製品は作っていないので、MINOLTA時代を知る人もだんだん減っていくのでしょうね。

それはさておき、ついでに撮影を、ということで、FujifilmのNEOPAN ACROS 100IIを用意しました。

レンズはまずNikkor-S Auto 35mm F2.8から

レンズは、Nikkor-S Auto 35mm F2.8から試してみます。明るいレンズでもなく、極端に暗くもないレンズで、まず試してみました。

入射光式の露出計は、撮影被写体付近に露出計の白い球状の測光面を、光源に向けて測ることで、反射光式のように被写体の色に左右されずに測光可能で、正確な測光が可能となります。カメラの露出計は、このNikon F2フォトミック一もそうですが、一般的にTTL測光とという、カメラのレンズを通した光から露出値を読み取る方式ですが、18%グレーで適正露出となるようになっているため、被写体が黒だったり白だったりすると、それによって露出値が変動してしまいます。
最近のデジタル一眼では、露出の精度が大幅に向上したのと、デジタルにおけるISO感度はカメラごとに特性が異なり、単体露出計だけでは適正露出にならないこともありますが、フィルムであれば、その特性はカメラによらないため、入射光式の露出計が最も正確に露出を知ることが出来ます。

概ね、合っているかな

フォトミックDP-1の場合、針式のメーター、中央部重点測光で、当然被写体の色味に左右されるものの、入射光式の露出計との差は1段も違わない印象でした。

レンズをAI Nikkor 24mm F2に変更しました。

AI Nikkor 24mm F2

道路のアスファルトを18%グレーに見立てるという暴挙で、カメラを道路に向けて露出を比較してみると…

シャッタースピード1/2000秒に設定、絞りはf2にした場合、カメラの露出計はメーターが中央に、露出計もf2~f2.8の間を指している

カメラのシャッタースピードは1/2000秒、絞りは開放のf2に。この状況で、フォトミックのメーターは針が中央(適正露出)になりました。写真でも、ペンタプリズム上にあるメーターが中央を指していることがわかりますね。

一方その状況で、露出計で測った値は、1/2000秒設定でEV13.3、絞りはf2とf2.8の間を示しています。
つまり、カメラと露出計の差は0.5EV程度と考えられます。

もちろんこのやり方はあまり良いものではなく、本来は18%グレーの標準反射板を用意すべきですが、ネガフィルムならこのくらいの差はそれほど問題ではないでしょう。

このままフォトミックファインダーの露出計を使っても問題なさそうです。

AI Nikkor 50mm f/1.2Sでは絞り開放では撮れなかった

レンズをAI Nikkor 50mm f/1.2Sに交換。ただし、F2との組み合わせでは、晴天の下、ISO100のフィルムであっても、絞りはせいぜいf2までで、絞り開放のf1.2では撮影できず。これは、F2のシャッタースピード上限が1/2000秒までだから。1970年代のカメラは、このくらいのシャッタースピードが一般的でした。
1/4000秒のシャッターが切れるカメラは、縦走りのフォーカルプレーンシャッターを搭載したNikon FM2が出る1982年まで待たねばなりませんでした。
この状況では、絞り開放で撮りたければ、NDフィルターを使用すべきでしたね。
それを考えると、ミラーレス一眼では、電子シャッターで1/16000秒や1/32000秒が使えたり、ISO感度をISO50や32、あるいはISO8まで落とせるカメラもあり、ピーカンでの絞り開放撮影に制約が少なくなっていて、良い時代になったものだなと思います。昔は道具と技術と知識が必要だったのが、カメラで何とか出来る幅が増えましたね。


5月なのに雨が降ったり晴れたり

このGWの関東の天気、突然雲が来たかと思うとザーッと雨が降り、程なくして止んで晴れ間が出る、という天候が続いています。まるで夏の天気かのように。

なんだか落ち着きのない天気です。
幸いこの日は雨はパラパラ降る程度で、大降りにはなりませんでしたが。
GW後半は天気が崩れるみたいです。ステイホームしろということかな。

2つのNikon F2用フォトミックファインダーDP-1を修理した

なんだか修理ばかりしているGWです。時間がかかる作業だし、COVID-19だし、こういう機会を使ってやるしかないんですけどね。というわけで、表題のNikon F2用フォトミックファインダーDP-1の修理です。

フォトミックファインダーとは、Nikon FとF2の交換式ファンダーで、露出計を内蔵したファインダーの名称です。
露出計を内蔵しない通常のファインダーは、アイレベルと呼ばれています。更にウエストレベルファインダーやアクションファインダー、高倍率ファインダーも存在しますが、説明が長くなるので、ここでは割愛します。
F2には、以下のフォトミックファインダーが存在します。

  • フォトミックファインダーDP-1(1971年・Nikon F2フォトミック)
  • フォトミックファインダーDP-2(1973年・Nikon F2フォトミックS)
  • フォトミックファインダーDP-3(1976年・Nikon F2フォトミックSB)
  • フォトミックファインダーDP-11(1977年・Nikon F2フォトミックA)
  • フォトミックファインダーDP-12(1977年・Nikon F2フォトミックAS)

フォトミックファインダーだけでも、全部で5種類存在しましたが、一番流通量が多くて、現在も比較的生存しているのが、一番最初に発売されたDP-1です。
DP-1は、基本的には、1世代前のF用に最後に作られたフォトミックFTNファインダーと同じで、レンズの絞りと連動させるためのカニ爪を連動レバー結合させて、ファインダに絞り値を伝達します。
露出系自体は針式表示です。
後継のフォトミックファインダーでは、露出計が針式表示からLEDになったり、レンズもAI方式に対応したり、受光素子もCdSからSPDに変わるなど、色々と変化しているものの、初代のDP-1が最もシンプルで修理しやすいファインダーとのことです。
デザインも、個人的にはDP-1がフォトミックファインダーでは一番シンプルで良いデザインだと思います。

2つの、それぞれ不具合を抱えたDP-1

2つの不具合を抱えたフォトミックファインダーDP-1

元々、F2フォトミック後期型を買ったときに付いていたファインダーは、露出系自体作動するものの(光の強さに応じて針は動く)、レンズの絞りを変えても露出計の針の触れ方に変化がありません。絞り値連動ができていない不具合です。

もう1つは、先日別途手に入れたもので、こちらは露出計は正常に動き、絞りに応じて露出計の針の触れ方も変化します。しかし、ファインダの前面についている最小絞り値窓の表示が動きません。

最小絞り値窓の表示が動かない

Nikonロゴの最小絞り値窓の数字が上に行ったまま

こちらが簡単そうなので、先に修理します。

バラせそうなところを分解

実際はここまでバラす必要なく、最小絞り値窓の表示プレートの軸が固着していたようです。何度か二次側から動かしていたら、動くようになってきました。しかしこの個体、サビが多いし、あまりきれいじゃないなぁ。でも少しメンテしてちゃんと動くのだから頑丈ですね。プリズムは腐食していないのも良かったです。

露出計が絞りと連動しない

なんだか厄介そうだなーと思いながらずっと修理出来ていなかった不具合ですが、先程直したDP-1があるので、そちらの動きを参考にしながら、不具合原因を探ってみます。

2つあると比較できます(前期型と後期型の違いも確認できました)

2つのファインダ、写真右が先程最小絞り値窓を修理した前期型(S/N:2*****)で、左が絞りと連動しない不具合を抱えた後期型(S/N:5*****)です。前期型はマイナスネジが多いほか、細かい部分を見比べると、少し違いがありますね。

カニ爪連動レバーをガチャガチャ動かしながら、内部の機構を把握していくと、正常品は、絞り連動レバーの動きに応じて大きな円環状のギヤが動くのに対して、不具合品は動きません。なるほど、だから露出系連動しないのか。では、動かない理由はというと…

円環のギヤと、絞り連動レバー側の白いギヤが噛み合っていません。だから、露出計自体は動けど、絞りリングを動かしても、露出計が変動しないのですね。

ではなぜギヤが噛み合っていないか。よく見ると、不具合品は円環のギヤが浮いているんですよ。写真を見てもらうとわかるように、白いギヤが沈んでいるのではなく、円環のギヤが浮いています。内側の円環(可変抵抗の接点と思われます)手で回そうとしても重たい。

正常品と比較していくうちに、円環ギヤが浮いている理由が判明しました。円環を支えている3つのプーリーのうちの1つから外れていました。

赤丸で囲ったプーリーから円環ギヤが外れていたのが原因

赤丸部分のプーリーから外れていました。このプーリー、ネジを回すと偏芯するんですね。対角上のプーリーも同様に偏芯するので、ここを回して位置調整して、円環ギヤをプーリーにはめ込むことか出来ました。
しかしなんで外れたのかな…、はめ込むのもかなり硬かったですし。
ともかく、元に戻してカメラに取り付けし、露出計が絞りに応じて変化することを確認できました。

2つとも修理できて満足!
露出精度はわからないので、単体露出計と比較してみるとして、これでF2フォトミックの使用率も上がりそうですね。

アイカップ、いいね!

はじめに断っておきますが、巨乳のことではありません!
カメラのファインダーに取り付けるアレのことです。

Panasonic LUMIX GX7MK3専用アイカップ DMW-EC5

GX7MK3になって、初代GX7以来の可動式EVFが復活しました。これがローアングル撮影でも使いやすく、今まで背面液晶画面のチルトで撮っていたものが、ファインダで撮ることで、明るい場所でも見やすくなる…と思っていたら、ファインダをチルトアップすることで、太陽光が入ってきてしまう事に気づきました。

アイカップは、メガネ使用のYamaroは、ただでさえ裸眼よりもファインダが遠ざかってしまうのに、アイカップでよりファインダが遠くなるのが嫌で、今まで一眼レフでも買ったことがなかったのですが、物は試しということで買ってみました。

GX7MK3も生産完了となり、専用アクセサリも今後在庫がなくなり次第終了が予想されます。
ハンドグリップ DMW-HGR2は、コンパクトなボディをわざわざ大きくして、だったらG9でも買ったほうが良いわ~と思うので、必要性は感じないのですが、アイカップは高くもないので、試しに買って見るには良いかなと思い、導入してみました。

今回Amazonに発注した所、珍しく在庫を切らしていて、納品に2週間程度かかりました。本文執筆時点は即納のようですが、今後は在庫がなくなれば終了するでしょう。Panasonicは正直スチルカメラのシェアは高くなく、アクセサリ類は割とスパっと切ってしまう感じなので、買うなら今のうちです。

元々少し本体から出っ張っているGX7MK3のEVFですが、アイカップを装着することで、より後ろに出っ張ります。よって収納製は悪くなります。
ちなみにアイカップは、EVFにそのまま被せるだけで、カメラ本体のEVF周辺のゴムは外さず、そのままその上に装着します。
特に外れやすい感じはなく、そのまま取り付けていて問題はなさそうです。ちなみに、万一外れてしまっても紛失しないよう、ストラップも付属しています。人によっては邪魔に感じるかも?

遮光性は向上するけど、やっぱり出っ張るのは気になる

さて使い心地ですが、確かに遮光性は向上します。ファインダを晴天下でチルトアップして撮影しても、EVFが断然見やすくなりました。
ただし、懸念していたとおり、メガネ使用だとファインダが遠くなるので、若干見づらさは感じます。
もっとも、GX7シリーズのEVFは、光学系があまり良くないのか、少しでもファインダーの中心軸からずれて見ると、ファインダの像が歪んだり、ピントが見えなくなります。あくまで、構図を確認するためだけの簡易的なファインダーで、きちんとピントを見たいとか、大きな倍率で見たい場合は、やはりG9やGH5などの上位機種のほうが断然良いですね。そういうのも、この歴代GX7の限界だったわけですが、価格を考えれば致し方ないかなとも思います。
ということで、元々そんなに性能は高くないEVFなので、アイカップを付けても、ネガはあまり感じないですかね。
これが一眼レフだと、やっぱりアイカップは邪魔かなーと思うでしょうね、私の場合。


GX7MK3が販売終了したことで、こうしたレンジファインダースタイルのカメラ、もう手頃な価格のものは買えなくなりました。
Nikon 1シリーズ終了でOLYMPUS PEN E-P5、Panasonic LUMIX GX7MK2、そしてGX7MK3と移行してきたわけですが、今後数年はGX7MK3を使うとして、その先はどうなるやら、といった所です。
レンズ交換式スチルカメラも、スマホカメラの高性能化とともに、より高価格帯に移行しつつあります。スマホじゃ満足できないけど、そこそこコンパクトで画質のよいレンズ交換式カメラ、というのは、今後は難しいかもですね。

Nissinの

ストロボやライティングメーカーのNissinで、アウトレットセールが先日17日にありましたので、タイヤ交換した後に行ってきました。

高円寺にあるNissinへ

タイヤ交換の後そのまま車で行きましたが、高円寺周辺ってちょっと中に入ると道路が狭いですね。
セブンイレブンの入っているビルの2階が会場でした。思ったよりも小さな会社なんですね。

そして買ってきたのはこちらです。

Nissin コマンダーAir 1

Nissin DIGITAL コマンダー AIr 1

ストロボの電波式ワイヤレスコマンダー、Air 1です。商品的には2018年に販売終了のモデルで、3年前に販売終了したモデルの在庫があるのにちょっとびっくりですが、その分お安かったです。現在は後継のAir 10sが販売されていて、通信距離が大幅に長くなり、調光ステップも1/3に、照射角も自動、TTLとマニュアル発光混在可能など、機能は進化しています。

■Air10sとAir1の主な仕様の比較

Air10sAir1
最長通信到達距離100m30m
調光ステップ(TTL)1/3EV
(対応機種以外は1/2EV)
1/2EV
調光幅・調光ステップ(M)1/256〜1/1光量
(対応機種以外は1/128〜1/1光量)
1/3EVステップ
(対応機種以外は1EVステップ)
1/128〜1/1光量・1EVステップ
制御グループ8グループ(うちアドバンスグループは4グループ)
(対応機種以外は3グループ)
3グループ
照射角ズームオート・マニュアル(24・28・35・50・70・85・105・135・200mm)マニュアルのみ
(24・35・50・70・85・105・135・200mm)
モデリングランプ制御機能あり(対応機種のみ)なし
オープンモード
(複数コマンダーで制御が可能なモード)
あり(対応機種のみ)なし
TTLメモリー機能
(TTL発光量をマニュアルモードで記憶)
ありなし
TTL/マニュアル発光モード混在
(アドバンスモード)
可能(対応機種のみ)不可
NissinのHPの比較表

現在使っているストロボは、NikonのSB-900とNissinのDi866 MarkIIです。どちらも、Nikonのアドバンストワイヤレスライティングシステムで、赤外線式のワイヤレス発光に対応します。
カメラ側も、フラッシュ内臓のD810は、内蔵フラッシュをコマンダーにして、ワイヤレスでストロボの発光は調光制御が可能で、重宝しています。

ただし、赤外線式ワイヤレスは、外光など設置場所の影響が出やすく、正しく発光しない場合もあります。コマンダーとレシーバーが離れていたり、直接光が届かない場所へ設置だと、制御できません。
このため、近年はより安定したワイヤレス発光が行える、電波式が主流になっています。
電波式の場合、電波法に基づき認証が必要なため、これを使用しない赤外線式のほうがメーカーにとっても楽だったのですが、やはり安定した電波式のほうが求められているようで。

NissinのAir 1は、電波式コマンダーの先駆け的な感じでしたが、最近はGodoxのワイヤレスコマンダーが、プロアマ問わず、かなり幅を利かせてきている状況で、Nissinは少し影が薄いかな?
少しデザインや表示が垢抜けない印象が否めないですが、国内メーカーというのもあり、応援の意味も込めて、Nissinを選んでみました。
実は、Di866 MarkII購入時に(これもアウトレット購入)、Air Rというレシーバー付きでの購入で、長らくAir Rは死蔵させていましたが、これを気に使ってみようと思います(Nissinに行ったついでに、ファームウェアのアップデートも実施済みです)。

Air 1をD850に装着してみました。D850はストロボは内蔵していないので、ワイヤレス発光させるには、コマンダー内蔵ストロボか、コマンダー単体を取り付ける必要があります。Nikonにも電波式コマンダーはありますが、現状対応するストロボがSB-5000のみで汎用性が低いため、ワイヤレス発光は社外品コマンダーを使用するのが主流です。

Air 1は、調光が1/2EVステップで、ストロボのズーム制御も手動ですが、どうせワイヤレス発光させる状況は、マニュアルが基本なので、そんなに問題ないかなと。
ということで、暖かくなってきた季節なので、またストロボ撮影も屋内外で楽しんでみたいと思います。

リニューアルしたニコンプラザ新宿に行ってきた

COVID-19のおかげで、全然行けていなかったニコンプラザ東京(新宿)に、先日土曜日、サンシャイン水族館のあと行ってきました。
水族館で疲れている子どもたちを連れ回して悪いとは思ったけど、せっかくだしね。

ちょうどこの日、イベントをやっていましたので、子供らが邪魔しないよう、終わり時間くらいに訪問しました。

結局、終わったかなーと思ったイベントの最後の方は見ることが出来ました。阿部っちも見れたしね。子どもたちも何とか騒がずに、とりあえずカメラ撮ってみたいと言うので、持たせてみました(普段からパパので撮ったりしているので慣れています)。

そして息子まもなく5歳、Nikon Z 6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8Sによるファーストショットがこちら。

Nikon Z 6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8S

ちなみに息子氏も娘も、パパのD850やD810をたまに触って撮ったりしているので、シャッター切るのは手慣れたものです。
これ、背景にピント来ているけど、いや、すごい描写だ! きっちり画面の隅まで解像しているし、娘の前ボケも極めて自然。
歪みも感じません。すごいレンズだ。
こりゃ手持ちのAF-S 16-35mm f/4G ED VRは足元にも及ばないわ。Zボディを導入した暁には、まず標準ズームより先に手に入れたいレンズです。

そして、ついに、試したかった組み合わせ、Z 7II + NIKKOR Z 50mm f/1.2Sで撮ってみました。

Z 7II + NIKKOR Z 50mm f/1.2S

え、これ絞り開放f1.2ですよ。息子の髪の毛、ちゃんと解像しているし、ピント面からボケていくつながりが極めて自然。一見すると、f2くらいに絞ったんじゃないかというくらい、思ったよりもずっと広い範囲で解像しています。そして極めてなだらかにボケにつながっていきます。
ボケも何のうるささもなく、極めて自然です。

Z 7II + NIKKOR Z 50mm f/1.2S


びっくりですね。Fマウント唯一のf/1.2のレンズであるAI Nikkor 50mm f/1.2Sを持っていますが、あれは40年前の設計のレンズなので、絞り開放では球面収差が多く出ますが、こちらは何事もないかのように描写されます。完璧なレンズです。
前後ボケともに自然なので、立体感がものすごいです。
ピント面以外、急速にボケるレンズと違って、なだらかにボケていくので、絞り開放で撮りやすいですね。確かに、光学設計者氏が「絞りなんかいらねぇ!(意訳)」という意味がわかります。こんなに使いやすい大口径レンズがあるなんて!

更にこの組み合わせで、息子がパパを撮ってくれました。

Z 7II + NIKKOR Z 50mm f/1.2S

おい、ほぼ5歳児が撮ったのに完璧じゃないかよ。ジャスピンですよ。しかもこれ、瞳AFではなく、中央1点です。まあたまたま中央と瞳の深度が一致したんですけど、幼児なのに構図もちゃんとしてるし。そして背景ボケのとろけっぷりがまたよろしいですね。


子どもたちは双眼鏡コーナーが楽しかったようです。

それ、70万円するんだよ…

ということで、短時間でしたが、NIKKOR Z 50mm f/1.2Sや、14-24mm f/1.2Sを試せたのは良かったし、どちらも手に入れたいレンズです。

一方、Z 7IIもZ 6IIも、操作性がもう一歩の印象。慣れの問題なのでしょうけど、ササッと設定に行けない、普及機のようなもどかしさを感じたのも事実。この辺りは、Z 9デビューを待つしかなさそうですね。

Nikon D810でおかしな画像データがあったので、CFカードをチェクしてみた

メインのカメラはNikon D850ですが、D810も現役で使っていまして、むしろ家の中で撮影する分には、D810のほうが撮影枚数が多かったりします。
物撮りに酒撮り(笑)に、ときにマクロ撮影と、何かとまだまだ出番はありますね。さすがにこの世代から、撮って出しでも十分なJPG品質ですしね。

ところで、家庭内スナップしていて、こんな写真が撮れてしまいました。

殆どが真っ赤な写真

ナンジャコリャ? 実はこういうおかしな写真が撮れたのは2回目です。

考えられるのは、

  1. メモリカード不良(このときのCFカードはSandisk Extreme PRO 64GB 160MB/s
  2. カメラ内のメモリカードの接点不良
  3. カメラ内の画像処理の不良

といったところですが、まずは簡単に調べられるメモリカード不良のチェックツールで、CFカードの状態を調べてみました。買ったのは2014年8月、もう6年半以上使っていますからね。

メモリカードのチェックツール「Check Flash」

ウクライナ製のチェックツール「Check Flash 1.17.0」を使ってチェックしてみました。
ウクライナ製のソフトですが、日本語表示にも対応するのでご安心を。

ご覧の通り、チェックツールではエラーは検出されませんでした。
カード自体に、今のところ不具合はなさそうです。ただ、症状としては2回めなので、とりあえずこのカードは古いのでサブに回します。

去年のちょうど今頃、東芝の1000円で手に入れたCFカードをもっているので、今回これを気に、メインのカードをバトンタッチして様子を見てみます。
同じ症状が発生するようなら、カメラ側の不具合なので、修理するか…となりますが、Nikon Z 9も発表されて、迷うところですね。Zマウントのレンズはぜひ使ってみたいですし。

D850用にCFexpressカードを買ってみたのでXQD, SDと連写比較してみた

先日、Nikon D5, D850, D500がCFexpressカードに対応するなど改善したファームウェア(F/W)を発表して、早速手持ちのD850のF/Wをしました。

当初から使っているLexarのXQDカードは、それ1枚しか持っていなくて、予備のない状況でした。
ダブルスロットのD850は、メインで使っているXQDの128GBがなくなったとしても、シームレスにSD(手持ちはSanDisk Extreme Pro UHS-II 128GB)に書き込みできるため、この2枚のカードが埋まってしまうという経験はなく、普段はXQDも128GB目いっぱいに撮ることもなかったのですが、やはり予備は欲しいなぁと。
というのも、連写時のバッファ開放(≒メディアへの書き込み速度)は、明らかにXQDのほうが速いからです。先日も百里基地で撮影していて、久しぶりにXQDが満杯になって、SDに切り替わったのですが、バッファ開放の遅いこと…。
Nikon D4, D5, D6がXQDダブルスロット(D5, D6はCFexpressにも対応)となっているのも、プロ機だけにメディアの差があってはならない、ということなのでしょうね。

メディアはPROGRADEを買ってみました

さて、せっかくCFexpressに対応したので、メディアを買ってみることに。ちょうど、見計らったと思われるタイミングで、PROGRADEがセール販売を実施(現在は終了)したので、PROGRADEのGOLD 128GBを買ってみることに。
ただ、128GBは在庫処分だったようで、私がセールで買った後に品切れとなり、現在はAmazonではラインアップされていません。

現状、PROGRADEのメディアは、Amazonでは256GB以上のラインアップとなっています。

アップグレードなら256GBもよいのですが、3万円超えは高い…。ここ3年、高速フラッシュメモリは、容量に対しての価格があまり下がっていない印象ですね。

PROGRADEは、旧Lexarの副社長とエンジニアが立ち上げた若い会社ですが、元Lexarの関係者だけに、品質的な部分も問題はないでしょう。

書き込み速度が550MB/sと遅くて良いなら(それでもXQDより少し速い)、安いSUNEASTのメディアもあります。ただし、現時点でNikonのカメラでの動作確認はされていないようなので、人柱覚悟ですね。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

サンイースト SUNEAST ULTIMATE PRO CFexpress SE-CFXB128C1550 (128GB)
価格:14982円(税込、送料無料) (2020/12/9時点)


CFexpress対応になったから速く書き込めるわけではない

Nikon D5, D500は2016年、D850は2017年発売で、いずれも3,4年以上経過しています。CFexpressが出回りだしたのは、これより後なので、XQDとCFexpress Type Bカードが同じ形状でPCIe接続だとしても、それだけで互換性があるわけではありません。

XQDはPCIeでもGen1(PCIe1.0)またはGen2(PCIe2.0)接続なのに対し、CFexpressはGen3(PCIe3.0)に対応しています。また書き込みコントローラーの言語は、XQDか独自規格なのに対し、CFexpressはPCのM.2 SSDでおなじみのNVMeを採用しています。
言語の部分は、読み書きコントローラーのファームウェアアップデートで解決できたとして(デジカメWatchのこの記事が詳しい)、物理的なPCIe接続はアップデート出来ないため、当初XQD専用として発売されたカメラは、例えCFexpress対応しても、XQDのPCIe2.0(1レーン)では、最大の読み書き速度は500MB/sまでとなるため、速度アップは期待できないということになります。

ちなみに、CFexpressのPCIe3.0は、2レーンで2000MB/sとなり、現在発売されているCFexpressカードの多くが読み込み1700MB/s前後、書き込み1200~1500MB/sとしていることから、PCIe3.0の2レーン対応のハードであれば、これらのカードの性能を存分に発揮できると思われます。
もっとも、スチル撮影だけなら、ここまでの速度は必要とされず、メインは4K60pや8K動画書き込み、RAW動画書き込みといった用途で生かされるでしょう。

つまり、D5やD500, D850のように、当初XQDのみとして採用されたカメラは、内部接続はPCIe2.0なので、CFexpressになったとしても、カードの性能は最大限には発揮できないことになります。

連写時バッファ開放を比較

左からPROGRADE CFe GOLD 128GB, Lexar XQD2.0 128GB, SanDisk Extreme Pro SDXC UHS-II 128GB

ここにD850用のメディア3枚があります。いずれも128GBです。CFe以外は2017年にD850の導入に合わせて買ったものです。

まず、CFexpressカードをフォーマットしてみます。

ファームウェアアップデート後も、カードスロット名称はXQDのままとなっています。肩液晶の表記がXQDなので、あえて名称を変えなかったのかな?
問題なくフォーマットできました。速度も勝手も、XQDと差はありません。

それでは、連写による比較です。
普段使っている、RAWの14bitロスレス圧縮と、12bit圧縮で比較してみました。動画はD810で撮っています。

あれれ? どのカードも大差ないですね。実際の撮影では、XQDとSDカードでは、バッファ開放の速度が結構違うと感じていましたが(当然XQDのほうがバッファ開放は速い)、このテストでは大差ないという結果に。
設定も、普段使っている設定のままなのですが。

言えることは、やはり12bit圧縮は連写が長くできる、ということですね。実際、カタログスペックでもそうなっています。
そして、CFexpressだからといって、バッファ開放が速い、ということでもありませんでした。
D5, D500, D850では、あくまでCFexpressは読み書きできるだけで、XQDより速くなることはない、と言えるでしょう。

ただ、ではCFexpressカードが無駄かというとそうではなく、今後はCFexpressが中級機以上のカメラでは主流になりそうですから、今あえてXQDカードを買う必要はないのかな、とも言えます。


おまけ、XQDカードリーダーでCFexpressは読めるか?

上にも書いたように、コントローラーの言語がXQDとCFexpressで異なるため、ファームウェアアップデートでもない限りは、形状が同じでも使用できません。XQDの読み書き言語が日本語、CFexpressが英語だとしたら、お互い会話できないのと一緒です。

試しに、手持ちのXQD/UHS-II SDカードリーダーの、SONY MRW-E90にCFexpressカードを挿入してみました。

XQDカードリーダーでCFexpressカードは認識しない

一瞬、アクセスランプが赤く光りましたが、その後は消灯のままで、カードがないときと同じ状態でした。

このカードリーダーがアップデートでCFexpressに対応することは、恐らくないでしょうし、カードの性能を活かせない以上、メリットもありません。

カメラ側の書き込み速度は向上しなくても、PCへの取り込み速度はCFexpressカードリーダーを使えばカードの性能を活かせる(ただし、書き込み先がHDDだとそこがボトルネックになる可能性あり)可能性は高いです。

SONYのMRW-G1なら、XQDとCFexpress Type B両方に対応します。今後はこういったカードリーダーが必要ですね。

PROGRADEのリーダーはCFexpress/SD UHS-II両対応です。ただし、XQDは読めないのが難点。すべて対応となると、面倒なのでしょうね。

VSGO マイクロフォーサーズ用センサクリーニングキットを使ってみた

マイクロフォーサーズのカメラでは、めったに絞りを絞りきって撮影することはないのですが、先日どうしても流し撮りをしたくて、f16まで絞って撮ってみました。すると…

センサにホコリが!

大きなホコリが写り込んでしまいました!

マイクロフォーサーズのカメラは、OLYMPUS PEN E-P5→Panasonic LUMIX GX7MK2と5年ほど使っていて、過去センサのゴミが気になったことはあまりなかったのですが、あまり絞って撮っていなかったので、気づかなかっただけかも?

エアブローしてみましたが、全く取れる気配なし…
ということで、レンズ交換式デジタルカメラを導入して13年、初めて自分でセンサクリーニングしてみることにしました。

VSGO マイクロフォーサーズセンサクリーニングキット DDR-12

カメラマンの間でも評判が良い、VSGOのセンサクリーニングキットを買ってみました。

VSGO MICRO FOUR THIRDS SENSOR CLEANING KIT DDR-12

センサのサイズによって、スワブのサイズが異なるため、素直にマイクロフォーサーズ用DDR-12を買いましたが、クリーニング液は同じと思われますので、そのうちフルサイズ用のスワブも買ってみましょう。

スワブの先は、布のような感じですね。説明書(英語のみ)には、まず乾いたスワブでセンサを拭いて、だめならクリーニング液をつけて、という工程でしたが、最初からクリーニング液を2,3滴つけて清掃。
もう1つの乾いたスワブで、クリーニング液を拭き取る、という工程で清掃してみました。

効果は?

白画面をf16で撮影 写真はわかりやすくコントラストアップしています

あれれ、全然ホコリ取れていない…。実はこれ、何度か清掃してみての結果です。全く取れていない。となると、これってセンサの全面にある保護ガラスかIRカットガラスの後ろ側に入ったホコリなのか?
表面のガラスの内側のホコリだとすると、どうしようもないですし、傷だとしたら、ますますどうしようもないですね。

今まで自分でセンサクリーニングしたことはなく、傷つけたとも思えないしなぁ。

また週末にでも試してみたいと思いますが、駄目なら諦めるしかないかな…。Panasonicのサービスに持っていくほどでもないし、普段絞らないので、実害は少ないかなと。昔の自分だったら神経質になっていましたが、歳をとったせいか、あまりこういうのは気にしなくなっています。Photoshopで消せますしね。

VMWareにWindows XPを入れて古いソフトを動かす

メインPCのOSを入れ直した後、しばらく仮想マシンでのWin XPを構築していなかったので、先日からVertualBoxをインストールして、Win XP Home SP2(Professionalのディスクが見当たらない…)をそこにインストール。

ところが、VertualBox、今まで問題なく動かせていたのに、今回に限っては、Win XPのフリーズ、ブルースクリーン、設定色々変えて、何とかインストール成功しても、今度はWin XPがあまりに遅くて使い物にならない…。以前はこんなことなかったのですが…。

どうしようもないので、VertualBoxをやめて、同じ仮想マシンソフトのVMWareを使ってみると、こちらはあっさり成功しました。しかも設定もVertualBoxより簡単な印象。

VMWare上で起動するWindows XP Home

Professionalのディスクも持っていたはず…なのですが、見当たらない。まあやりたいことはHomeでも問題ないので、まあ良いか。

さて、Win XP環境を再構築した理由はこちらです。

当HPにも掲載している記事、F90X/F90フォトセクレタリーのインストールのためです。

Nikon F90Xsもしばらく使っていませんが、セッティングの自由度はF100よりもありますし、撮影データの取り込みも可能です。
フォトセクレタリーは、フロッピーディスクによるソフトウェアと、カメラの10ピンターミナルとPCにRS-232接続できる、専用ケーブルMC-31で構成されています。

フロッピーディスクを読めるうちに、すでにデータはHDDに落としてあります。
販売時の対応環境は、Windows3.1またはWindows95/NT3.51と、骨董品レベルです。そりゃそうですね。1996年頃に販売されたソフトです。同様に、F5用とF100用のフォトセクレタリーも存在します。

F90X/F90フォトセクレタリーについては、その後のOSのWin2000やXPまでは、メーカーとしては対応としていますが、F5用だけは、Win2000以降に非対応でした。まあ、今となってはどうでも良い情報ですかね。ケーブルさえあれば、サードのSoftTALK2000で同様の機能を使えます。

さて、Win XPもSP2からSP3にアップデートしたので、フォトセクレタリーをインストールします。

無事、インストール完了しました。

なにせ四半世紀前のソフトですから、拙いフォントやこれ以上大きく出来ないデータのウインドウとか、当時の解像度ではこれで十分だったのでしょうね。VMWareでもシリアル接続は対応しているので、これで問題なくつながるはず…(まだ試していない)。

また、インストールさえしてしまえば、そのインストールファイルそのものをWin10機にコピーすれば使えてるはず(Win7 64bitでは使えました)。ようは、インストーラーが動かないだけの話なので(インストーラーはWin95互換モードでもダメでした)。

ま、今となってはあまり意味のない情報かもですが、ソフトウェアも時が経てば歴史であり、資料価値はあると思うので、F90Xを持っている限り、このソフトは動かしていきたいと思います。

ボッコボコのジャンクNikonフォトミックファインダーDP-1

先日中古カメラ屋めぐりで買ってきたもの。

Nikon F2用フォトミックファインダーDP-1のジャンク

Nikon F2用のフォトミックファインダDP-1です。ボッコボコのジャンク品ですが、プリズムがきれいだったこと、一応「メーターOK!」なる謳い文句で、部品取りに良いかなと思いまして。

元々私が持っているF2も、フォトミックDP-1装着品です。
F2は、NikonのF一桁機伝統のファインダ交換式(ただし現行のF6はファインダ一体式で交換できない)なので、簡単に付け替え可能です。
F2(ファインダ含む)ボディを買うより、ファインダ単体で買うほうが高くなる場合もあったりします。

Nikon F2は、ファインダが複数存在します。カメラ標準装着品だと、以下のラインナップです。

  • F2アイレベル(ファインダDE-1搭載)…露出計のないアイレベルファインダー
  • F2フォトミック(フォトミックファインダDP-1搭載)…FのフォトミックFTnと同等のCdS受光素子、針式メーターの中央部重点測光可能なファインダ。通称カニ爪レンズと連動。
  • F2フォトミックS(フォトミックファインダDP-2搭載)…DP-1の針式メーターをLED表示に変更したもの。
  • F2フォトミックSB(フォトミックファインダDP-3搭載)…受光素子をCdSからSPDに変更、メーターはLED。
  • F2フォトミックA(フォトミックファインダDP-11搭載)…DP-1をカニ爪式からAi方式に変更したもの。
  • F2フォトミックAS(フォトミックファインダDP-12搭載)…DP-3をカニ爪式からAi方式に変更したもの。

その他に、アクションファインダやウエストレベルファインダ高倍率ファインダと、多岐にわたっています。詳しくはWikiPediaなどを。

個人的には、シンプルなデザインのアイレベルファインダを除けば、フォトミックファインダでは、この最初に出たDP-1が一番デザインが好きですね。
Fの時代の建て増し温泉旅館的な後付感のあるフォトミックファインダと違い、最初からフォトミックファインダを前提としたF2なので、デザインも洗練されています。
そして、今でも比較的修理しやすいのは、F2フォトミックのDP-1や、F2フォトミックAのDP-11と言われていて、これはシンプルな針式メーター、かつCdS素子が比較的入手しやすいからだそうです。LED表示のものは修理が難しいようです。

いかにもジャンクなフォトミックファインダDP-1

メーターOKとありますが、ぶっちゃけ通電したときに動いたよ、程度にしか考えていません。精度が出るとかは無理な話でしょう。あくまで部品取りなので。ファインダ取り外しレバーが欠品しています。一応手で回せば動くので気にしません。

ジャンク(左)は前期型なのでネジがマイナスネジ

部品取りとして、プリズムファインダが腐食なくきれいな状態だったから、というのが一番ですね。メーター窓が手持ちのよりジャンクのほうがきれい、というのもありました。
シリアルナンバーは、元々持っているファインダのほうが新しいようです。また、ジャンク品は前期型と思われ、ネジがマイナスネジナノも注目です。後期型ではプラスネジに変更されています。
こうしてみると、ファインダ以外はジャンク品の方はボコボコで傷だらけですね。

ジャンクDP-1を試しにF2に装着してみたが…

恐る恐るジャンクのDP-1をF2に装着。一応針は電池確認ボタンを押す限り動くようです。
が、カニ爪レバーが硬い! ガチャガチャをやろうにも、渋くて一向に動かない。試しに手で動かしてみても、超絶渋いです。確かに、装着前に少しレバーが曲がっているなぁとは思いましたが、やはり曲がっているのか相当渋い。

というわけで、やはりそのままでは使えませんね。部品取りです。
ファインダ取り外しレバーは外れていますが、ここはファインダ正面のメカを動かせば、機構的には動くので、取り外しはできました。

そのうち分解してみようと思います。何事も勉強ですね。