「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRII」タグアーカイブ

フットサルの撮影は屋外サッカーとまた違って難しかった

もう先週の話ですが、普段サッカークラブで練習している息子、たまたまフットサルで練習試合をする機会があり、ちょっと離れたところにある小学校の体育館に行ってきました。
都内の体育館だから、さほど長いレンズは要らないだろうと、今回は久しぶりにAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRII1本で撮影しました。一応x1.4テレコンは持っていったけど、結局使わなかったです。
結果的に、屋外よりは暗くなる体育館では、明るいf2.8ズーム必要なレンズでしたね。
ただ、体育館がかなり狭く、親はキャットウォークから俯瞰しての観戦となったので、写真的にはいまいちでした。

狭い体育館では3DトラッキングよりワイドエリアAF(L)が使いやすかった

人が密集しやすいフットサルはワイドエリアAFのほうが勝手が良かった

広い屋外のサッカーの試合では、特定の選手に3DトラッキングでAFエリアを合わせて撮っていましたが、フットサルは狭い体育館で、選手は6人だけど、密集することが多くて、3DトラッキングではAFを他の選手に持っていかれやすいですね。最新のEOS R1はちゃんと追い続けるんでしょうけど。
そのかわり狭い場所でレンズもさほど望遠でないため、選手が密集したポイントであれば、被写界深度内に皆が入ることが多いので、意地でも特定人物にAFポイントがいなければ、ってこともないんですね。

結局途中から3Dトラッキングをやめて、ワイドAFエリア(L)や(S)を使用。被写体検出は人物をONに。これで概ね良好なAFが得られました。隣の人に被写体検出したところで、別に主要被写体のピントがずれるわけではないんですよね、この撮影の場合。
認識AFは新しいカメラの方が良いに決まっていますが、そうでなくても問題はないかな。最近、やれ被写体認識だなんだでどのカメラがどうこうっていうSNSのマウント取りみたいなのには心底うんざりしているので、やりたい撮影がちゃんとできればそれでいいと思っています。

そしてレンズはFマウントの古いAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRIIでしたが、AF動作に何ら不満はなくスパスパ合いましたので、まだ最新のNIKKOR Z 70-200mm f/2.8Sでなくても良いかな~と思っていますが、Z 70-200mmは評判がとても良いので気にはなります。でも高価なのでしばらく無理かな。オッサンになっても高嶺の花は高嶺の花だったりシます。むしろ若い頃のほうが買えるよ、20代30代の方は無理して買ったほうが良いですよ(笑

被写体がAFエリア付近にいればまずまず問題ないね

ってことで、あんまり良い写真は撮れなかったけど、試合は見ていて面白かったな。さほど広くない体育館なので状況見やすいし、展開もスピーディだし。フットサル、楽しいそうでよいですね。

最後はコーチVSジュニアチームの戦いになって、さすがコーチ勢、うまいよねっとなりました。

4チーム戦、お疲れ様でした

お疲れ様でした。

【入間基地】入間航空祭 2014年11月3日の記録

今から10年前、ですが何だか感覚的には20年位前に感じてしまう2014年の入間航空祭の写真を再現像してみました。
現像ソフトも進化していますからね。

この時は混んでいる基地内を避けて入曽多目的広場で撮影。
現在航空祭当日は閉鎖されているこの場所は、当時は開放されていて、ここで観覧する人たちも多かったですね。

今はもう見られないチェッカーのYS-11FCや、C-1輸送機の編隊、ほんの10年前なんですよね。
そんなC-1輸送機も、2024年の入間航空祭がラストとなり、031号機は航空祭でラストフライトを行い退役、残ったFTBの001号機、通常輸送機型最古の002号機(もう1年以上飛んでいないらしい)、EC-1の021号機、そして030号機も、2024年度中には退役の見込みです。
なのでまたどこかで入間基地で撮影はしたいですね。

この時代は、電子戦訓練機EC-1なんて絶対に航空祭には出てこなかったですからね。それを考えると、最後だからとは言え2024年にあんなにEC-1を近くで見られたのは感慨深いものがあります。

この時の撮影機材はまだ導入して間もないNikon D810、広角用としてサブにNikon 1 V1でした。
Lightroomで開いてみると、今でも画質は遜色ないD810と比較して、Nikon 1 V1は昔のデジカメだなぁという発色です。言うなれば昔のNikonデジカメの発色そのもので、2007年発売のD300の発色に近い感覚なんですよねV1は。
V1の発売は2011年で、まだ当時は3年程度でしたが、当時最新のD810と比べると、発色が結構違いますね。センササイズだけではなく、画像処理そのものの古さを感じさせます。
センササイズ差を感じさせるのはダイナミックレンジ(Dレンジ)で、空なんかを絡めて撮ると、D810はDレンジが広く、かなり粘るのですが、V1はDレンジが狭いので、雲の明るい部分は破綻が早いですね。

入間基地所属機の飛行展示はこの年は午前のみ、午後はブルーインパルスでした。
この時代はこういう構成でしたね。離陸前のスモークの洗礼も、この場所ならではでした。たった10年前なのに、この時代はちょっと遊牧的。

この場所はR/W35に進入する着陸機を真正面、直上で見られます。この景色が好きという人も多いでしょう。

残ったC-1輸送機も今年度で退役だし、またローカルでも撮りに行きたいな。

Nikon D810の10年

2014年7月17日にNikon D810が発売されました。あれからもう10年です。今でも現役稼働中です。

今もD810はAI AF Micro Nikkor 60mm f/2.8Dとの組み合わせで撮影しています

今も手放さずに使っていますし、何ならほぼ毎日何かしらを撮影しています。1回の撮影枚数は主力機だった頃より減りましたが、時々タイムラプス用のインターバル撮影にも使うので、気がつけばシャッター回数は公称20万回の3倍を超えてしまいました。

ちょうど購入した頃、娘が1歳の誕生日が近かったんですね。妻が誕生日の用意をし、妻の実家では一升餅をもたせました。

ミリタリ系な撮影のシェイクダウンは、今は一般人が観ることはできなくなった、陸上自衛隊の富士総合火力演習でした。
2014年当時はまだ超望遠レンズを持っていなくて、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRIIにTC-20EIIという組み合わせで撮影していました。
この時の総火演は、とある陸自の地本の退院募集ポスターの写真に自分が撮った写真が採用され、その御礼として招待され、招待者席に座れたの思い出です。

D810は、その前のモデルのD800よりも若干連写速度は改善されたものの、FXフォーマット時秒5コマ、DXクロップして秒6コマと、最初に買ったD300よりも連写速度が遅いのは結構ネックでしたが、あらゆるD800のネガを潰したカメラでした。
D800と比較すると、以下の点が改善されました。

  • D800で問題となったメカの振動による微ブレを徹底的に排除し歩留まりが良くなった
  • 若干の連写速度向上(秒4コマから5コマへ/FXフォーマット時)
  • ノイズが改善
  • オートホワイトバランスの精度が向上
  • 撮って出しのカラーバランスが向上
  • 1080/60p動画に対応

D800のマイナーチェンジというよりも、ほぼフルモデルチェンジに近い改善がなされています。
この時代はまだ3600万画素は高画素機だったので、やれ無駄に画素数が大きとか言われたものですが、今となってはなかなか絶妙な画素数かなと思っています。

D810初の百里基地ローカル撮影

色々懐かしいな…

2014年の入間基地航空祭は外から撮りましたね。

連写速度が遅い分、ちゃんと構図を決めて撮る、という撮り方を学んだカメラでもあります。
今はほぼお家での物撮りとインターバル撮影用ですが、もう処分しようという感じもなくなりましたので、使い倒したいと思います。
現時点でオーバーホールは出来そうなので、出そうかどうか迷いどころですが、このままシャッターの限界にチャレンジしたい気持ちもありますね。

ラリードライバーの篠塚建次郎氏が亡くなったと聞いて

日本のラリードライバーと言えば、自分の世代にとっては、パリ・ダカールラリー(パリダカ)で日本人初の総合優勝の篠塚、「パリ・ダカの篠塚」と言われたくらい、ラリーストとして有名な「シノケン」こと篠塚建次郎氏ですね。

2024年3月18日、膵臓がんで75歳で亡くなられたとのこと。御冥福をお祈りいたします。

そこで思い出すのが、2011年2月18日に、福島のアルツ磐梯(2023年より星野リゾート ネコマ マウンテン)の駐車場で、NEXCO東日本が主催したウィンタードライビングスクールに参加した際に、ゲストとして呼ばれたのが篠塚建次郎氏でした。

2011年2月18日 アルツ磐梯(当時)で行われたウィンタードライビングスクールで講演した篠塚建次郎氏

眼の前にあの篠塚が!と感動しましたね。

当日の天候がかなり吹雪いていまして、それでいて気温はやや高めだったので、駐車場を使ったコースはシャーベット状態でした。

この日は参加者の車に、篠塚氏に助手席に乗って、自分はコースを運転しながら指導を受けるというものでした。
走って言われたのは「時々流しハンドルをしているから、しっかりハンドルは握ってね」「この車アコードだよね? アコードってマニュアルあるんだね」

ああ、もう13年も前になるとはね…。
このあと、篠塚氏やその他のラリードライバーの走行が披露されました。さすがの腕前!

動画は当時手持ちで動画を撮れる唯一の一眼レフだった、妻のNikon D5000を借りて撮ったラリードライバー氏による実演。篠塚氏ではなくもう1人のドライバーが運転。
最後にちらっと映る白いジャンパーの人物が篠塚氏です。

こうした貴重な経験も思い出として残るわけですね。歳を取るのを感じます。

Japan Mobility Show2023に行ってきた その1

4年ぶりに開催されたモーターショーは、名前をJapan Mobility Showに名称を変更して、クルマだけでなくバイクや自転車、航空機など総合的なモビリティショーに生まれ変わったとの触れ込み。さてどんな感じかしら?

Concorso di Replica 2023

まずは会場に入る手前、国際展示場駅から東京ビッグサイトの本会場の間にあるイーストプロムナード石と光の広場に、日替わりでの展示が行われます。
私が行った先日28日(土)は、Concorso di Replica 2023と題した歴代レースカーとラリーカーの展示でした。

往年のラリーカーがズラリ。OZ Racingの白のホイールが懐かしい。昔これアコードに履いてたっけなぁ。ランチア・デルタとか、胸熱です。

会場、まずは南ホールから

一般公開初日でしたが、10時の開場から少し時間を空けていったので、入場はスムーズでした。

トミカにスーパーカーに、コーティングのKAMIKAZE COLLECTIONに(今年のオートサロンでもお見かけしましたね)、そして今話題の電動キックボードなど。たしかに車がメインですが、それ以外の展示も多かったですね。とはいえやっぱり車がメインですけどね。

Out of KidZania

前回もあったそうですが、見たのは初めて。

各社特色が出てますね。Hondaは除雪機のテスト、とちょっと地味でしたが。Nissanのクレイモデルは楽しそうですね。

ささっとお昼を頂いて…

早い時間だったのでそれほど並ばず買えました

西ホールの部品・機械器具展示

いつも時間がなくてあまりしっかり見れていなかったけど、今回はじっくり見てきました。ここはモーターショーというよりは技術展ですね。

燃料電池を自転車に積むとか、従来の8倍充填可能な水素タンク、往年のOHLINSのサスペンションに、NSKではeVTOL用のベアリングなど、久々に技術展を見ました。
やっぱり電動化はもうトレンドであることは言うまでもないですが、そのアプローチが様々だな~と思いました。
どう考えたって、現在の充電方式だけでは不便極まりないですからね。燃料電池や交換式バッテリが、近々では現実的な選択になるのかもしれません。

東ホールの次世代モビリティ・モータースポーツ関連

ここが一番大きな会場なので、何回かに分けてご紹介します。
最初に行ったのはトラック・バスの大型車ゾーン。

や~っと国産メーカーからもEVトラック・バスが出てくるようです。
ISUZU ERGA EVは技術者の方に色々話を聞きましたが、バッテリを床下ではなく天井に搭載しているそうです。これは低床化と冷却のためだそうですが、重心が高く揺れなど大変なのでは?と聞いたところ、サスペンションで抑え込んでいるようです。アクティブサスペンションを搭載来ているのかと聞いたら、そうではないそうです。
バッテリを座席の下など空間に押し込んでは、との質問には、バッテリを分散させると管理と冷却が難しくなるとのことでした。EVもなかなか難しいですね。

ISUZUはHondaと燃料電池トラックの展示。HondaはCLARITY FUEL CELLなど、かつては燃料電池車も販売していましたが、現在は終了しています。やはり水素タンクがスペースを取るといった課題が大きく、TOYOTAほどの販売規模がないHondaには難しかったのかな? どちらというとスペースに余裕がある大型車に適していると思っていましたが、実用化はどうなんでしょうね?

DAIHATSU

DAIHATSUのブース、もちろん小型車中心です。懐かしいモデルの展示もありました。一方次世代のCOPENのコンセプトカーや、軽のEVワゴンも。個人的に思うのは、日本は軽自動車からEVが普及するのでは、と感じています。そこまで航続距離を求められないチョイ乗りがメインであれば、ある程度充電方法の解決があれば、普及するのではと思います。
特に過疎地域ではガソリンスタンドがどんどん減っていて、給油のために長い時間と距離で街に出てまで…となると、自宅で充電できるメリットは大きいですから。

次世代のコンセプトであるVISION COPENは、2002年の初代の印象そのままですね。こうして軽オープンを出し続ける姿勢は評価したいですね。

続く…

運動会でした

あまり秋を感じられない、まだ暑い日が続くこの時期ですが、子供たちの運動会がありました。
ずっとコロナ禍で縮小開催でしたが、今回はやっとまともに実施となりました。自分はムービー担当ゆえ、スチルは部分部分でしか撮っていませんが。

ムービーをNikon Z 9、スチルはNikon Z 8とD850でしたが、スチルは久しぶりにAF-S 70-200mmがメイン、Z 8との組み合わせでした。
掲載写真は横位置ですが、やっぱり縦位置写真はグリップがないと撮りづらいですね、Z 8。グリップを買う気はなかったけど、やっぱり必要なのかなと思い始めています。

少し雨がぱらつく曇の天気でしたが、何とか無事に終わってよかったです。
動画の編集が大変だな(笑

AF-S 70-200mm VRIIと2倍テレコンをZ 9を使って撮ってみた

レンズの焦点距離を拡大するテレコンバーター(Canonだとエクステンダーと呼ぶ)、マスターレンズの中心部分を拡大して撮影するため、どうしてもマスターレンズの粗が出ます。
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRIIは、10年以上前に購入して以来、これとテレコンを組み合わせて戦闘機を撮っていました。
Nikon D300の1200万画素の時代は良かったのですが、D800にしてからは、焦点距離の不足と周辺解像力の不足を感じ、その後登場したSIGMAの150-600mm Sportsに戦闘機撮影は切り替えました。

が、SIGMAの150-600mmは大きく、またその後買い替えたAF-S 200-500mmは、普段使いには少々大きめです。
手軽に400mmまでの望遠撮影を楽しむには、NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sは良いレンズですが、値段が気軽ではない(笑

ということで、最近はおてがる撮影には表題の組合わせで撮影していますが、ボディがミラーレスのZ 9になってピントが良くなったからか、案外良い組み合わせになっています。

ホントはNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 Sが欲しいけどね… AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRII + TC-20EIII

NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 Sから数えると、既に2世代前となるAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRIIですが、さすがこのクラスのレンズ、少々古くても描写は悪くないです。

午後3時~6時の羽田へのアプローチを行う旅客機。荒川彩湖公園からだと、外回りの機体がちょうど真正面から来てターンするところが見えます。
上の写真の左上はノートリミング、ほか3枚はDXクロップした上でさらにトリミングしています。
ちゃんと機体後部の機種名やレジ番号も見えます。ピントの精度が良いから? 一眼レフと組合せるより解像している気がします。
望遠ともなると、レンズだけでなく、被写体までの空気のゆらぎ(陽炎)も影響してくるので、評価が難しいところ。天候が大きく左右します。また、被写体の距離も影響します。テレコンを使うとマスターレンズの特性がより拡大されるため、被写体までの距離の美味しい部分塗装でない部分が大きく影響します。
もちろん、テレコンを使わないネイティブな望遠レンズのほうが、あらゆる面で有利なのは間違いないけど、こうしてお気軽に撮る分には十分と判断できます。

背景がある場合は、どうしてもボケ味は、テレコンを使うと悪くなりますね。
AF-S 70-200mm VRIIは、ややボケ味がうるさいので、テレコンを使うとよりその感じは強調されます。個人的には、これの前に使っていたAF-S 80-200mm f/2.8Dのほうがボケ味は好みでした。
白鷺は、かなりトリミングしているので、解像力的にやや苦しいかな、という感じですが、そこそこピントは来ていますね。
このレンズは、現状まだ修理ができるので、まだしばらくは現役で使いたいと思います。

2014年8月24日の富士総合火力演習

2023年、やっと世間はコロナ禍の規制緩和を受けて、様々なイベントが以前に戻りつつあります。
自衛隊関連のイベントも、航空祭や駐屯地祭は昨年からは復活してきていますが、陸上自衛隊の最大イベントでもあった富士総合火力演習、2023年も一般公開はなく、Web配信が決まりました

2022年の海上自衛隊の観艦式もそうでしたが、こうした大きなベントは、受け入れ側の自衛隊や関連する自治体などに大きな負担をかけていたのは事実で、もちろん宿泊や飲食、交通機関などの経済的効果は大きいものの、特に自衛隊側の負担は大きく、今回の一般公開なしとした事情については、

なお、令和5年度以降の富士総合火力演習については、我が国を取り巻く安全保障環境がますます厳しく複雑になる中、防衛力を抜本的に強化していく必要があることを踏まえ、部隊の人的資源を本来の目的である教育訓練に注力するため一般公開を行わないことといたしました。

https://www.mod.go.jp/gsdf/event/fire_power/index.html

としているように、一般公開とすることによる訓練目的以外のリソースをできるだけ割かないように、という配慮のもとです。
元々、富士総合火力演習は新入隊員へ見せることが主目的、そして使用期限の近い弾薬をただ処分するよりは、実弾演習することでの訓練効果の向上を期待するものです。

さて、2014年の富士総合火力演習は、自分の撮った写真が広報の1つとして、とある地本の募集ポスターに採用されたお礼として、特別な席に招待していただきました。この場所は、自衛隊の関係者や企業、政治家やその家族が見るための場所で、政治家で元自衛官の佐藤正久氏もお見かけしました。

場所はベストでしたが、全く撮影の腕が追いついていない…。ただ発売したばかりのNikon D810を使用しての撮影(サブにNikon 1 V1を使用)だったので、さすがD810、今でも一線級の画質ですね。
今回はNX StudioではなくLightroomで再現像してみました。処理速度は流石にNX Studioよりキビキビしていますね。

この年は、早朝は晴れていたのに、展示中は曇ってしまい、ゲストの戦闘機は見えず、訓練終了後にスカッと晴れるという、実に富士山の麓の御殿場らしい天候でしたね。
今後も生で見る機会は恐らくなさそうな感じです。このとき行けてよかったなと思っています。

Nikon Z 9のFW3.10をAF-S 70-200mmで試してみた 【TC-14EIII/TC-20EIII編】

その昔、まだNikon D300を使っていた時代は、戦闘機撮影といえば、タイトルのレンズに2倍のAI AF-SテレコンバーターTC-20EII(当時はまだII型でした)で、この当時は2倍テレコンを入れても、それほど画質低下やAF速度低下、手振れ補正の効きの悪さは感じず、わりと実用となっていました。
その後、フルサイズで3630万画素のNikon D800を手に入れた所、テレコンを入れると如実に解像感低下を実感しまして、このAF-S 70-200mmとテレコンの組合せから決別し(そもそもフルサイズだと2倍テレコンでも400mmでは不足するようになった)、SIGMAの150-600mmを導入しました。

それ以来、このAF-S 70-200mmにテレコンを併用することはあまりなかったのですが、一眼レフからミラーレスのZになり、テレコン使用時もフォーカスの精度が良くなった、という話も聞くので、どんなものかと試してみることにしました。

AF-S 70-200mm VRII + TC-20EIII

久しぶりにこの組合せを使ってみました。Fマウントのテレコンでは、実質これが最終型のテレコンとなったTC-20EIIIは、Nikonのテレコンバーターでは初めて非球面レンズを採用し、光学性能の向上を図ったテレコンバーターです。II型よりは画質は向上していますが、マスターレンズの性能によってはその差が分かりづらいかも知れません。

AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRIIは、Nikon Zがまだ影も形もない、フルサイズデジタル一眼レフが登場してまだそれほど経過していない時代の設計のレンズですが、撮影条件によっては、案外解像感など遜色ない写りとなりました。
やはり被写体の距離が遠く、無限遠に近い距離では解像力の低下を感じますが、被写体が比較的近い場合(と言っても望遠なのでそれなりに遠いのですが)は、案外解像感はあります。
ミラーレスのZボディになって、像面位相差AFとコントラストAFのハイブリッドになっていますが、これによるピント精度の良さは確かにある気がしますね。
一眼レフで解像感低下を感じたのは、テレコンを入れるほどシビアになるピント精度差によるものなのかも知れません。
ただ、2倍テレコンの場合は、絞り開放より1段絞ったほうが、格段に解像力が向上するのは間違いありません。マスターレンズがf/2.8なので、2代テレコンでは2段分f値が暗くなり、開放ではf/5.6相当になりますが、更に絞ってf8で撮れば、解像力もぐんと向上します。

被写体と背景の距離によっては、背景の二線ボケが気になるのは、このレンズの欠点です。ここは流石に、最新のNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sのほうがボケ感、解像力とも圧倒します。ニコンプラザ新宿で試したことがありますが、あのレンズが鳥肌モノでした。このAF-S 70-200mmが修理不能になったら、検討したいレンズです。

ちなみに、3Dトラッキングでは、テレコンなしと遜色なく被写体を捉えていました。ただ、やっぱり被写体に近い別の人物が似たような速度で移動すると、たまにそっちにフォーカスが持っていかれることはあります。何でもそうですが、100点とは行かないようで。

AF-S 70-200mm VRII + TC-14EIII

こちらは1.4倍のテレコンバーターTC-14EIIIとの組合せです。Fマウント用として一番最後に登場したこのテレコンバーターは、TC-20EIIIと違い、古いDタイプのAF-SレンズやAF-Iレンズは使用できなくなっています。絞りリングの機械伝達機構、AIガイドが省かれたテレコンバーターとなっています。
また、レンズの表面に汚れがつきにくいフッ素コーティングを採用しています。

1.4倍のテレコンは、拡大率が低いため、画質の低下も2倍テレコンほどではなく、安心して使うことが出来る反面、元々焦点距離はそれほど長くない70-200mmクラスのレンズとの組合せでは、あまり使用する旨味のないテレコンです。例えば、70-200mmレンズでこのテレコンを活かせるマスターレンズの焦点距離は、おおよそ150mmから(1.4倍して200mmを超える焦点距離相当の画角になる)なので、ほぼ望遠側で使うのであれば、装着する意義がある、といったところです。
これが600mm単焦点では、1.4倍テレコンは850mm相当になるので、意味があるのですけどね。

曇天で色味がいまいちでしたが、1.4倍テレコンなら、一眼レフでもミラーレスでも、絞り開放から常用できる画質です。望遠ユーザー、どうしても2倍テレコンを入れがちですが、画質の低下も最小限の1.4倍は先に持っていて良いテレコンバーターかと思います。

そして久しぶりにAF-S 70-200mm使ったけど、やっぱりAFも速くて手振れ補正もしっかり効いて良いレンズですね。
Z 24-200mmの便利さはあるけど、明るいレンズは、ミラーレスでもやっぱり良いです。

Nikon Z 9のFW3.10をAF-S 70-200mmで試してみた

ロートルな?Kyocera T PROOFの記事の次にNikon Z 9の話をするのが、脈略のない当ブログであります(笑

先日FW C:Ver3.10が発表されたNikon Z 9ですが、ここの所忙しくて飛行機撮影に行けていないので、子供らを撮ってみました。
まもなく高学年になり、最近めっきり土日の遊びについてこなくなった娘も行くというので、荒川彩湖公園に行ってきました。
以前バッタの遊具があった場所は、遊具撤去後空きスペースになっていましたが、今回行ったら新しい遊具が設置されていました。こういうところにお金をかけられルるのは良いことですね。

今回は、Z 9のAFは鬼門の?3Dトラッキングをメインで使用してみました。結果的に、これが一番楽です。2007年の一眼レフ、D3/D300から搭載された3Dトラッキング。複数の被写体が混在すると、最初にロックオンした被写体とは別にモノに引っ張られるという悪癖もあったりと、なかなか思うように使えないことも0ありますが、今回は割りと使い物になりました。

レンズはタイトル通り、ちょっと古い、Zレンズも含めると2世代前となる、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRIIにFTZ II経由で撮影していますが、さすがにこのクラスのレンズ、2世代前とは言えAFの速さも申し分ないし、いつかZレンズに乗り換えるとしても、もう暫く先で良いかなと思いました。

Nikon Z 9 + AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRII

流石にボケ味なんかは、最新のZレンズは素晴らしいのですけどね。

ただ、何故か背景に木があると(左下の写真のように)、時々木に3Dトラッキングが引っ張られてしまうという謎挙動はやっぱりあります。
それでも、複数の人が混在したり横切っても、トラッキングし続ける粘り強さは、FW C:Ver3.10で随分良くはなったように思います。これなら積極的に使っても良いなと思いました。少なくとも、このシチュエーションで自分の子を取り続ける場合、オートエリアよりは歩留まりは良いですね。

この日はかなり暖かく、春はもう来ていますね。桜も咲き始めたようです。今年は桜、撮りに行けるかな?