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Nikon F90Xのシャッターカウント数

Nikon F100のシリアル通信が不調な件で、F90Xも引っ張り出してきたついでに、SoftTALKで色々設定を見直していました。

Nikon純正のF90/F90XフォトセクレタリーAC-PW-Jでは、カメラの状態表示はこんな感じでした。

Nikon F90・F90Xフォトセクレタリー AC-PW-J

これがサードのソフトであるSoftTALK2000では、もう少し多くの情報が表示できます。

SoftTALK2000ではシャッターカウント(Total Frames)が表示できる!

Statusの項目をよく見るとTotal Frames、つまりシャッターカウント数が表示できるのです!
デジタルカメラでは当たり前にシャッターカウント数が撮影データに付与されますが、フィルムカメラではカメラ本体でそれを行わない限り不可能です。

元々、私の使っているF90Xは、マルチコントロールバックMF-26を搭載したF90Xsというモデルで、シャッターを切った回数を記録、またフィルムに焼き付け可能なアップカウント値(6桁)の機能があります。
ただ、現時点でMF-26はバッテリ切れとなっているため、アップカウント値は保持していないものと思っていました。
ところが数値はきちんと保持されている上に、空シャッターを切るとちゃんとカウント数が更新されるんです。いや30年前のカメラなのにすごいね!

そしてF90Xsをよく使っていた1998~2007年(Nikon D300購入まで)のおおよそ9年でのシャッターカウントは1万回なんですね。これは36枚撮りフィルムで277本程度です。
概ね月2,3本撮影していたので、だいたい感覚的には合っていますね。

フィルム時代にシャッター回数なんて気にしたことない

考えてみれば、デジタルからになり、段々とメモリ容量が上がってから、シャッターを切る数はそれこそ対数のごとく増加しましたね。フィルムでは当たり前ですが1本36枚程度。長尺フィルムを装填できる、例えばNikon F3用のフィルムバックMF-4250コマです。報道カメラマンなどプロカメラマンならともかく、一般的な素人カメラマンが切れるシャッター数は、フィルム時代ではたかが知れていたということです。
デジタルになった今では、1回の撮影で1万枚撮影したなんて話も聞きますが(ほぼ動画w)、それを私のF90Xでは9年かけて達成したわけで、シャッター幕の耐久数など、フィルムカメラの時代では素人にとっては気にすることではなかったのです。

それこそ業務用途、昔アサヒカメラで見たNikon F3の記事で、図書の複写用途でF3を使って80万回シャッターを切っても壊れなかったことが伝説のような扱いになっていますが、デジタルに成り1TBなんてメモリカードも当たり前になりつつある現在、もうメカシャッター耐久40万回でも足りない時代になり、Nikon Z 9 / Z 8、SONY α9IIIのようにセンサの読み出し向上でメカシャッターレスになるのがだんだん当たり前になっていくんでしょうね。

フォーカス距離も読み出せる

話を戻すと、SoftTALK2000では純正のフォトセクレタリーで表示できないフォーカス距離も表示されるんですね。

距離エンコーダ搭載のDタイプ以降のレンズならフォーカス距離も表示できる

コンマ1m単位でしか表示できませんが、ftとmの数値が変わるタイミングが異なるため、実際の距離エンコーダの分解能はもう少し高いと思われます。
この時のレンズはAF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDで、F90X発売当時はGタイプレンズは存在しませんでしたが、絞りリングが無く絞り優先やマニュアルモードでは最小絞りに固定されてしまう以外は問題なくF90Xで使用可能。超音波モータレンズも使えますし、絞りもプログラムオートからコマンドダイヤル回せば間接的に調整可能です。

世の中ではF100とF801シリーズに挟まれてやや不人気なF90シリーズですが、こんな感じで当時としてはかなり高機能なカメラだったわけです。
中古では二束三文どころか見かける機会も減ってきましたが、ファインダも良いので是非使ってみてくださいね。

Nikon F100の10ピンターミナルのシリアル通信が不調

先日スキャンしたフィルム、Nikon F100で撮影しましたが、F100では撮影データを専用ソフトで吸い出すことが可能です。
大昔に買ったNikon F90/F90X用のフォトセクレタリー用の10ピン-RS-232Cケーブルは、そのままF100でも使用できることは以前から記事として書いています。

今回も、フリーソフトのSoftTALKとRS-232Cケーブルでデータを吸い出そうとしたのですが…

Nikon F100と接続できない…

なんと接続できないではないですか…。去年SSDを改装してOSを入れ直して以来初めて使ったので、もしかしたらOS側の問題(Windows11)で使えなくなった?
シリアルポートの番号を変えたり、通信速度を変更してみても変化なし。以前は簡単につながったのに。

ケーブルが古くて断線しているかもしれない? 不具合の切り分けをしてみます。
そこで、Windows XPが入った古いPC(DELL XPS M1210)を久しぶりに引っ張り出してきました。

そしてカメラも、Nikon F90Xをまずは接続。シリアルケーブルはUSBに変換しています。

SoftTALK2000で通信できることを確認

久しぶりにWindows XPを起動。懐かしいな。このPCはもう16年前に買ったものですが、ちゃんと生きています。
そしてSoftTALKでちゃんと通信できることを確認。

ちなみにF90/F90X用のフォトセクレタリーでもちゃんと通信できました。

フォトセクレタリーでNikon F90Xを認識

つまり、フォトセクレタリーの通信ケーブル(シリアル-USB変換ケーブル含む)は問題ない。

どうやらF100の10ピンターミナルが駄目っぽい。ただ、ケーブルレリーズは使えたので、レリーズに関わる通信はできるけど、シリアル通信が駄目なようです。
何度か繋いだり外したりしているうちに、1度だけカメラを認識出来ました! そしてデータが吸い出せました。

何故か1回だけF100が認識されて、SoftTALKでデータを吸い出せた

そして、再び通信ができなくなりました。
カメラとしては普通に使えて問題ないし、F90/F90Xと違ってF100のカスタム設定はカメラ本体で可能なので、繋がらないとデータが吸い出せないくらいしか弊害はないのですが、なんだかモヤモヤする不具合ですね。もうそんな修理はできないだろうし、そもそもソフトもケーブルも大昔のもので、誰もサポートが出来ないですし。

あまり使いたくない接点復活剤を試しましたがやっぱり駄目で、F100側の通信コントロールチップが駄目なのかな?

たまにはノートPCにも給電したいのでPD65W対応充電器を買ってみた

先日、数年ぶりに泊まりの出張をしてきました。

若い頃は毎月何度かは出張し、泊まり出張もそこそこ多かったのですが、徐々に減って、コロナ禍になってからは出張すらしなくなりましたが、本当に久しぶりです。
夜はホテルで写真や動画編集すべく、PCを持っていったのですが、そんなに長時間使うわけではないので、内蔵バッテリフル充電で持つだろうと思いまして、大きく重たいACアダプタは持っていかなかったんですね。
そうしたら、やっぱり動画編集・画像編集はGPUによる処理が入るためか、ファンもガンガン回って、案外バッテリを消費しちゃったんです。
カタログスペック上は9.9時間となっていますが、実際には4時間程度でほぼ空に近い感じでした。

JEITAの測定法では9.9時間バッテリ駆動できるそうですが…

もちろん重い処理、特にGPUを使う処理をいていたので仕方ないとして、やっぱりPCに給電できるPD充電器、持っておいたほうが良いなと。
実はちょっと古い大きめなPD充電器は持っていますが、それは普段持ちのは大きく、今はカメラ用に使っているので、もう1つ買うことに。
ただ、使用頻度は低いので、あまり高くないやつで、と調べたら今やPD65W出力対応のものは2千円台からあるんですね。

今回はこれを買ってみました。

しかし不安になる安さですね。ANKERの同スペックの半額以下です。評価は悪くありません。そして届きました。

届いたものは、見た目は価格相応ではありますが、案外悪くないです。出力ポートも65Wと20W、ちゃんと分かれています。最近のチャイナは侮れませんな。
最大出力は65Wなので、もしPD65W対応のポートを使用した場合は、他のポートは使えません。3ポート同時出力した場合は、Type Cは両方合わせて45Wまで、Type AのQC3.0ポートは15Wとなります。
こういった制約はあるものの、PD65W出力させる機会はそう多くはないと考えれば、普段持ちできるギリギリのサイズで悪くはないスペックですね。

ASUS ROG Zephyrus G14に給電できるか試す

購入3年目(発売開始は2020年5月)のASUS ROG Zephyrus G14(GA401IU-R9G1660TWQ)は、本体左側のUSB3.1 Type-C Gen2ポートが給電と映像出力に対応しています。HPには特に記載がないですが、このPCはUSB PD給電の45~65Wの給電に対応しています。

UGREENのPD対応ケーブルを使用

手持ちのUSB Type-CケーブルはPD60W対応のUGREENのもので、65Wに少し足りないですが…とりあえず接続してみました。

PD給電認識されました

差し込んだら、ちゃんと給電されていることが表示されました。使いながら充電しても、ACアダプタより遅いもののちゃんと充電自体は行われているようです。
動画編集やゲームをするのであれば、ACアダプタはあったほうが良いですが、写真編集くらいならバッテリ+PD給電で出先でもなんとかなりそうな感じですね。
今はノートPCもPD給電やThunderbolt3/4での給電対応機種が増えてきたので、PD65W程度の充電器は1つ持っておくのも悪くないですね。


値段は高くなりますが60Wまでの対応ケーブルが不安なら、100W対応のケーブルが良いでしょうね。自分も次買うときはこちらにします。

USB-SSD 500GBのELECOM ESD-EMN0500Gがお安くなっていたので買ってみた

最近はUSBメモリも高速のSSDを採用したものが増えてきましたね。
特にSSDの価格が最近かなり落ちてきて、容量に対しての値段が3年前の半額近い?

型落ち在庫処分で、ELECOMの500GBのUSB-SSDが半額以下になっていたので、買ってみました。

USB3.2Gen1なので、理論速度は概ね626MB/sで、商品としても読み込み400MB/s、書き込み350MB/sを謳っています。
実際のベンチマークを取ってみると、こんな感じでした。

公称値よりも速い!

新品というのもありますが、読み書き共に公称値を超える数値が出ました。これだけのスピードが出れば満足でしょう。

¥3,980なら安いでしょ?すぐに売り切れになってしまった模様です。そのうち他のショップでも安売りするかもしれませんので、チェックしてみてください。

EPSONスキャナGT-X970のキャリブレーションをi1Profilerで行う

購入し10年近く経過したスキャナ、EPSON GT-X970のキャリブレーション、SSD更新でWindows 11を新規インストールし直したので、せっかくこのタイミングなので再度実施しました。
あまりマニュアル化されていないスキャナのキャリブレーションですが、2014年にやり方の記事は書いていますが、今回はバンドルソフトのi1Scanner(現在はi1Profilerに統合)のインストール方法とともに、改めて書き直したいと思います。

最新のi1Profilerを入れてもScannerのキャリブレーションは有効にできない

まず、EPSON GT-X970のバンドルソフトだったi1Scannerは、スキャナのキャリブレーションソフトと、キャリブレーション用のMONACO社製反射原稿用の5X7インチチャートと透過原稿用の4X5インチチャートが付属しています。

左が反射原稿と透過原稿(フィルム)のキャリブレーション用チャート、右がi1ScannerのCD

付属のi1Scannerは2012年のソフトで古く、CDで提供されています。10年前はそれが当たり前でしたが、今やダウンロードが基本です。
i1Scannerの最新版は、xriteのサポートページが非常見見づらく、しかも出てこないという…。ググったほうが早かったです。
最新版はこちらにありました

まずはこのi1Scannerをインストールします。すると、インストール過程でシリアルナンバーの入力を求められるので、スキャナ付属のi1Scannerのシリアルナンバーを入力します。
これで、i1Scannerがアクティベートされて、この後インストールするi1ProfilerのSnannerキャリブレーションの項目も有効となります。
単純にi1Profilerを先にインストールしても、Scannerのキャリブレーションを有効にさせる手段がないため(もしあったらコメント欄で教えてください)、i1Scanner→i1Profilerの順にインストールとなります。

キャリブレーション用チャートをスキャンする

i1Scannerに付属している、MONACO社製のキャリブレーションチャートをスキャンします。フィルムスキャン用の透過原稿用と、反射原稿用2種類があるので、それぞれをスキャンします。

まずは透過原稿から。GT-X970に付属している4X5インチフィルムスキャン用のホルダに、透過原稿用チャートをセットします。

MONACO社製透過原稿用チャートをセット

EPSONスキャンを起動して、プロフェッショナルモードに設定します。スキャン時の設定は以下のとおりです。

  • 原稿種:フィルム(フィルムホルダ使用)
  • フィルムタイプ:ポジフィルム
  • イメージタイプ:48bitカラー
  • 解像度:300dpi
  • その他はデフォルト(アンシャープマスクなど調整項目は全てチェックを外す) ※下の画像はアンシャープマスクにチェックが入っていますが、この後外しました
透過原稿用チャートスキャン時のEPSON Scanの設定(アンシャープマスクにチェックが入っていますが、スキャン時はチェックを外しました)

保存フルファイルの拡張子はTIFF形式(.tif)を指定します。

同様に反射原稿もスキャンします。

MONACO社製反射原稿用チャート
  • 原稿種:反射原稿
  • 取込装置:原稿台
  • イメージタイプ:48bitカラー
  • 解像度:200dpi
  • その他はデフォルト(アンシャープマスクなど調整項目は全てチェックを外す)
反射原稿スキャン時のEPSON Scanの設定

こちらもTIFF形式の画像で保存します。

以上でキャリブレーション用の画像の保存が完了しました。

1iProfilerでスキャン用プロファイルを作成する

i1Profilerを起動し、スキャナ→基本プロファイル作成をクリックします。
まずは透過原稿用のプロファイルを作成します。ターゲットタイプから「X-Rite透過4X5」を選択します

次に、黒い画面のi1ProfilerヘルプのXをクリックして閉じます。すると画像をロードが表示されるので、クリックします。

画像をロードをクリック

ここで、予めスキャンしておいたファイルを指定します。透過原稿と反射原稿のファイルを間違え内容注意しましょう。

ファイルを選択すると、スキャンした画像が読み込まれると同時に、チャートの各カラーを認識している緑色の枠が表示されます。。

右下の次へををクリックします。

黄色の枠で囲われているものと合致する基準値ファイルをロードする

上の画像のように黄色の枠でチャートの日付が表示されるので、これに合致する基準ファイルを選択します。左上の基準値ファイルをロードをクリックします。

手持ちのチャートはMONT 45:2014:01とあるので、ファイルはMONT45.2014.01,txtを選択します。

ファイルがロードできたら、右下の次へをクリックします。

ファイル名はわかりやすいものに変更して「プロファイルを保存」をクリック

これでプロファイルが作成されるので、ファイル名は適当にわかりやすいものに変更して、プロファイルを保存をクリックします。
ICCプロファイルのバージョンは「バージョン2(規定)」のままにしておきます。EPSON Scanはバージョン4をサポートしていないとのことです。

以上でプロファイルの作成は終了。
同様に、反射原稿のプロファイルも作成します。ターゲットタイプを「X-Rite(反射)」にし、それ以外のやり方は透過原稿と同じです。

ただ、なぜか200dpiでスキャンしろと書いてあるのに、こんなエラーが出ます。

ヘルプではReflective=200dpiとあるのに…

これは以前から改善されていないソフトのバグです。200dpiのスキャンでOKです。実際は300dpiの画像を読み込ませると、このあと手動で四隅のクロップマークをクリックしても、チャートをうまく拾ってくれません

また、私の手持ちの反射原稿のチャートは、何故かデフォルトで基準ファイルの合致する日付がありません。
もし合致する日付がない場合は、Monaco IT8 リファレンスファイルをダウンロードして、以下に解凍したファイルを入れておきます。

反射原稿用基準ファイル:C:\ProgramData\X-Rite\i1Profiler\ScannerReferenceFiles\Monaco_Reflective (MONR*)
透過原稿用基準ファイル:C:\ProgramData\X-Rite\i1Profiler\ScannerReferenceFiles\Monaco_Transmissive (MONT45*)

以上で、キャリブレーションしたプロファイルの作成は完了です。

EPSON Scanでキャリブレーションしたプロファイルを指定する

EPSON Scanを起動し、プロフェッショナルモードにします。一番下にある「環境設定」をクリックします。

環境設定をクリック

環境設定の「カラー」タブをクリックします。

ICMのソース(スキャナ)から透過原稿用と反射原稿用それぞれを選択する

ICMを選択し、ソース(スキャナ)をEPSON標準から、透過原稿用と反射原稿用、それぞれスキャンする原稿に合わせて選択します。
これでキャリブレーションしたプロファイルを使ってスキャンできます。
なお、ターゲットは「モニタRGB」「sRGB」「AdobeRGB」が選択できますが、一般にはsRGBを、また広色域でカラープロファイルを適切に扱える環境が整っているのであれば、AdobeRGBを選択します。

以上で、キャリブレーションしたプロファイルを使ってスキャンする準備が整いました。
GT-X970導入時は、Windows7 64bit環境でしたが、Windows10を経てWindows11でも同様にスキャンを行えます。

執筆現在、新品でフィルムスキャン(透過原稿スキャン)が出来るフラットベットスキャナは、GT-X970の後継モデルでハイエンドのGT-X980と、ミドルクラスのGT-X830しかありませんが、GT-X830は現時点で在庫限りとなっているようなので、ハイエンドでなくてもお気軽にフィルムスキャンしたい場合は、GT-X830を早めに導入したほうが無難でしょう。画質も十分です。

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KIOXIA EXCERIA PRO SSD-CK2.0N4P/N 2TB MVNe SSDを導入してみた

Amazonのブラックフライデーで割引になっていたので、KIOXIA EXCERIA PRO 2TBのM.2 SSDを買ってみました。

今メインのSSDは、ADATA XPG GAMMIX S70 BLADEの1TBで、読み書き速度のスペックとしては、むしろこちらのほうが今回買ったEXCERIA PROよりわずかに速いのですが、Lightroomのカタログファイル置き場&動画編集用のサブのSSDが7年前に購入した古いPlextorの256GBしかないので、さすがに動画編集で容量不足というのもありました。今回はむしろサブSSDの更新のためですね。

それにしても、2年半経過して、2TBのSSDも半額になりましたね。
OS起動用としては1TBで不足はないのですが、動画編集の一時ファイル置き場としても考えると、SSDは容量が大きいに越したことはないです。

まずはSSDのクローンを作成します。
AOEI Backupなど色々フリーでクローンを作成できるソフトはありますが、今回はKIOXIAに付属のAcronis True Image OEMというソフトを使ってみました。最近はSSDを買うと、クローン作製ソフトが付属することも多くなってきましたね。

クローンをとって、SSDを入替します。
ところが、このAcronis True Image OEMというソフト、やたらと重く、解析中になるとPCが重くなって何もできない。何かおかしい。どんなゴリゴリの動画編集していてもこんなに重くはならない、というくらい重くなります。
何かおかしいと感じつつ、バックアップが始まるとその重たさは解消。
ただ、バックアップが終わってSSDを入れ替えた後起動すると…

ずっとこの画面のまま…

「ディスクのエラーを確認しています」の表示が出て、自動修復がが始まりました。これが一晩放置してなお終わらず。
仕方ないのでリセットさせたところ、そこからSSDがファイルを読みにいかなくなりました。
BIOS上で認識されてはいるのですが、読み書きができない。
SSD取り出して、M.2 SSDケース経由でノートPCに接続した所、接続した段階でデータを読めないし、PCが重たくなって再起動も出来なくなりました。
どうやらSSDに重度の障害があるようです。

ってことでこのSSDは初期不良と判断し、返品となりました…。
届いた次の日に返品…。でも以前よりAmazonの返品が楽になっていてよかった。

ということで仕切り直し。同じSSDを再購入。
今度は別のフリーのクローンソフトを使ってみましたが、今度は起動時にブルースクリーンに。もう埒が明かないので、結局Windows11 のクリーンインストールにしました。
最近はクリーンインストールしても、Microsoftアカウントが自動で環境のバックアップを取っているようで、何のソフトが入っていたかもちゃんとスタートメニューに残るんですね。Microsoft Store経由で入れたアプリは、自動インストールもしてくれます。
どうせならクリーンインストールのほうが、後々のトラブルも出にくくて良いですしね。

ベンチマーク

さて恒例のベンチマーク。もう十分速いのはわかっていますけどね。

SSD,ちゃんとカタログスペック通りの速度が出るのが素晴らしい。
KIOXIAはADATAのXPGより読み込みはわずかに遅いですが、書き込みやランダムアクセスはむしろ速いですね。最も実際の体感ではほとんどわからないでしょうねどね

さて、クリーンインストールなので、必要なソフトのインストールと環境構築、これからです。とはいえ、今今すぐ使うソフトがサクッと入れられるのは、大昔から自作PCを組んではインストールをやっている身としては、とても楽。


メインPCも導入から2年半経過しましたが、スペックは全く持って不足なく、気になるとしたらグラボを更新したいですね。
今はCPUよりGPU性能が重要になってきているので、現在のRTX3060から更新するとしたら、RTX4070あたりかな?
LightroomとDavinci Resolve両方立ち上げていることが多いせいか、割とVRAMは使っているようで、RTX3060がVRAM 12GBであることから、それは落としたくないなとは思っています。

NETGEAR ReadyNAS214のACアダプタが壊れたので代替品を買ってみた

先日、我が家にあるNAS(NETGEARのReadyNAS)2台のうち、写真のバックアップ用の1台(ReadyNAS 214)がネットワーク上から見えていない事を確認しました。
本体を見ていると、電源が消えています。
電源ケーブルは刺さっているし、抜けている様子もなし。しかし電源ボタンを押しても、うんともすんとも反応しません。

壊れた!?

買ってまだ3年ちょっとなんですけど… NETGEAR ReadyNAS 214

このNASは3年ちょっと前に買って、2か月前に3年保証も切れています。NETGEAR自体が、NAS事業から撤退してしまい、外部インターネットからNASにアクセスできるReadyCloudサービスも終了してしまったため、そろそろ古いほうのNASは他メーカーにリプレースしようかと思っていた矢先でした。
ただ、NASもこだわると結構よいお値段だけに、そうそうポンポン買い替えられないのも事実。

ふと気づいたのが、壊れたNASのACアダプタ、LEDは点灯するけど妙に暗い。一方、もう1台の稼働しているNAS(ReadyNAS 104)のACアダプタのLEDはかなり明るいんですよね。
もしかして、ACアダプタの不具合!?
ということで、稼働しているNASのACアダプタを借用して、壊れたと思われるNASに接続すると…

こいつ、動くぞ!

つまり壊れたのはACアダプタです。最初はNETGEARのサイトでACアダプタを購入できるか確認しようとしたのですが、あまりにサイトの作りがめちゃくちゃで…サポートを委託会社にしたようですが、リンクがあっちに飛んだりこっちに飛んだり、一向に問い合わせができない! これは改悪としか言いようがない。
そこで型番(CAM090121)から代替品を検索してみました。
怪しいサイトしか出てきません…。1件だけAmazonでありましたが、やや高め。

その中で、そこそこ安価なサイトを発見。
ただサイトが怪しい。どう見ても日本人じゃなさそうな人の文面だし、サイトの作りも詐欺サイトにありそうな雰囲気。

https://www.low-price.jp/netgear-cam090121-notebook-adapter-60327.html


ここはノートPCの互換ACアダプタやバッテリを売っているサイトのようですが、このACアダプタはノートPC用ではありません。とはいえ、スペック的に壊れたACアダプタと同じ形状の端子と出力です。
怪しさ満点ですが、PayPalが使えるので、向こうはカード番号を直接抜き取ることができないのと、万一商品が届かなかった場合、PayPal側へ異議申し立てすることも出来ます。

値段も送料込みで4900円と安価です。いうことで、ポチって見ました。

ちゃんと発送されたけど…

注文を入れた翌日には発送された模様。翻訳ソフトを使ったであろう怪しげな文面でしたが、注文受付メールと、荷物の追跡番号も届きました。

もちろん発送は中国からです

ところが、順調に日本まで届いた後から一向に配達されない。これは何かあったのか?
そこで注文受付メールを見返すと、どうやら住所が途中で切れてしまって、マンションの部屋番号が切れていました。
購入先のlow-price.jpにメールしたところ(どうせ日本語は怪しいと思ったので英文で出しました)、英文で日本国内の配達を行うSAGAWAの伝票番号を教えてくれまして、そこから佐川に連絡、やはり部屋番号が欠けていて配達できなかった模様(知らない携帯番号からの着信履歴があったのは多分佐川だろうな…)。
部屋番号を伝えてやっと届きました。

トラブルがなければ1週間かからず届いたね

届いた商品は、案外ちゃんとしていました。

ちゃんとNASも電源が入りました。

NASも起動できました

ということで、low-price.jp、ちゃんと商品が届きました。メーカーの販売が終了したノートPCバッテリも扱っています。ただバッテリは色々リスクもあるので自己責任ですけど。
ACアダプタならまあそこまで変なものはないと思います。
とにかくNASを買い替えなくて済んでよかった~

15年前に買ったパソコン

15年前ってこんな感じだったのね、となっている2008年11月購入のパソコン(自作)

CPU:AMD Phenom X4 9950 Black Edition
マザー:GIGABYTE GA-MA790GP-DS4H
メモリ:CFD DDR2-800 2GB x2
HDD:WD 1TB + Hitachi 500GB
電源:ENERMAX EMD425AWT(425W)
ケース:Cooler Master Centurion 5 Blue

このケースは結構気に入っていました。昔からCooler Masterのケースは定番ですからね。
メモリはまだ2+2で4GBという構成だったんですね。OSとしてはまだWindows XP 32bitで、64bit OSの導入を目指しての導入だったと思います。これ以前からAthlon 64で64bit OSの対応を考えていましたが、結局自分が初めて64bit OSを導入したのはWindows 7 Proからでした。Windows 7は2009年9月一般リリースだったので、その後このPCに導入することになりました。

それにしても、メインメモリが4GBで5千円台で買えた時代です。この時代は本当に安かったです。HDDも1TB、そんな程度だったのですよ15年前は。
電源も425Wで足りていました。今そんなワット数の低い電源って自作ではありえないですね(笑
PCのパーツは今は高価になって、自作PCは安く組める時代は終了しました。もちろん、好きな組合せで、パーツの使い回しなど出来て、効率良く組めるのは自作機の特権です。
オンボードVGAで写真編集も事足りた(3Dゲームやらなければオンボードで十分でした)時代です。
今はCPUよりGPUのほうが重要になってきていますね。

ポータブルバッテリ 富士倉BA-80とNikon D810で何時間インターバル撮影が出来るか試してみた

前回はミラーレス一眼のZ 9で、ポータブルバッテリ 富士倉BA-80を使って、ほぼ23時間程度インターバル撮影できることを確認したわけですが、では一眼レフだとどうか?
一眼レフでも、Nikon D850のように、メカシャッターを使わず電子シャッターでインターバル撮影できるカメラもありますが、ここは純粋にメカシャッターとミラーのアップダウン動作を行うとどうなるかも含め、Nikon D810でインターバル撮影してみました。

Nikon D810やD850は、まだUSB給電には対応していない時代のカメラです。フルサイズ機でUSB給電に対応するようになったのはここ何年かですからね。
それまでは外部給電する手段の1つとして、ACアダプタを使用する方法があります。D810やD850、何なら最新のミラーレスのZ 8も、バッテリはEN-EL15シリーズを使うため、パワーコネクター EP-5BACアダプター EH-5dでACコンセントからカメラへの給電が可能です。

ただこの2点、結構良い値段です。互換品もありますが、ちょっと怖いので純正品を使っています。

この組み合わせでBA-80から給電、パワーバッテリパックを使っているので、カメラ本体にもバッテリEN-EL15を搭載し、8時51分に撮影開始、23時3分に両方のバッテリ切れとなりました。時間にして14時間強、これはミラーレスのZ 9との組み合わせよりも持たないですね。


実際の撮影では、一眼レフのほうが消費電力が少ないのですが、インターバル撮影ではZ 9では消費電力の大きいEVFを使わなかったこと、D810ではミラーとメカシャッター動作が思いの外電力を消費していること、そしてAC給電なので、バッテリBA-80からAC電源に変換して出力、ACアダプタでまたDC(直流)に戻しているので、効率という点ではUSB給電より悪くなりますね。

ただ、出力が低いとは言えAC出力もできるのは便利で、繋ぐ機器が小型の扇風機やパソコンやカメラ、ガラケーのACアダプタ程度なら、80Wの出力でも何とかなりそうです。

ということで、BA-80、インターバル撮影に最適ですね。災害用以外にも活用させていただきます。


ポータブルバッテリ 富士倉BA-80とNikon Z 9で何時間インターバル撮影が出来るか試してみた

最近購入したポータブルバッテリ、富士倉BA-80。災害時用のスマホやラジオの充電用に買ったのですが、もう1つの目論見として、コンセントがない環境でのタイムラプス・インターバル撮影用カメラへの電源供給を考えています。

これは、8月に旅行で撮影した富士山の風景のタイプラプス用撮影が、カメラのバッテリ+10000mAh(10Ah)のモバイルバッテリでは足りなかった、というのが発端です。12時間程度でカメラ本体とモバイルバッテリを使い切ってしまいました。
富士倉BA-80は22.5Ah、これはモバイルバッテリの倍以上の容量があります。さらにソーラーパネルも使うことで、日中日差しがあれば、ある程度バッテリへの電源供給も可能です。

さて、満充電状態にして、Nikon Z 9とUSB Type Cケーブルで接続します。まずは給電可能なことを確認。
カメラのバッテリも満充電し、タイムラプス撮影開始です。

撮影条件は、インターバルタイマー20秒毎、背面液晶使用です。今回はインターバル撮影+4K60pタイムラプス動画生成としました。
今回はソーラーパネルは付けずに、純粋にバッテリの容量のみを使用します。
7時半過ぎに撮影開始。20秒ごとの撮影。気温は概ね25~32℃程度。

仕事帰りの20時半過ぎ時点で、まだ富士倉のポータブルバッテリの残量表示は5段階の3から2になっていました。
そして翌朝6時20分で、ポータブルバッテリとカメラ本体のバッテリ双方が残量切れとなり撮影終了。
ここまでの撮影枚数は約4100枚、撮影時間は23時間弱といったところです。
概ね1日近く持つ感じで、これがあれば、今までのモバイルバッテリでは持たなかったシチュエーションでも、ほぼカバーできそうな感じです。

富士倉BA-80は、80Wまでの疑似正弦波のAC100V(60Hz)のコンセントも備えているため、次回はUSB給電できないNikon D810に、一眼レフ用のACアダプタを接続して、同様に撮影してみたいと思います。