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フォトミックファインダーを修理したNikon F2フォトミックで撮った写真をスキャンしてみた

GWに、レンズの絞りと露出計が連動しない不具合のフォトミックファインダーDP-1を修理し、F2で撮影を行ってきました。
フィルムが現像から上がってきたので、早速スキャンしてみました。

フィルムはFujifilmのNEOPAN ACROS 100IIです。

入射光式の単体露出計と比較しつつ、撮影しました。概ね、フォトミックファインダーの露出計と、単体露出計は合っているように思いました。

もちろん、被写体の色などに左右されない入射光式の露出計のほうが、正確です。フォトミックDP-1は中央部重点測光ですが、かなり被写体の色に左右されるので、それに応じた露出設定が必要です。まだ、フォトミックDP-1の露出計の癖がつかめていませんが、ネガフィルムであれば、問題なく使えそうな印象でした。

ところで、4年ほど前にNikonでオーバーホールしたNikkor-S Auto 35mm F2.8、なかなかの描写です。最近はデジタルでオールドレンズを使うことも流行りですが、このレンズの場合は、フィルムとの組み合わせのほうがしっくり来ます。安定した描写で、神経質なことは何もありません。

広角レンズはAI Nikkor 24mm F2を使用。当時としては大口径ながらコンパクトな24mmレンズ、解像力は現代のレンズに劣るものの、広角なのに開放ではしっかりとボケますし、そのボケ味もなかなか良いです。このレンズも、デジタルよりフィルムでの描写のほうが上に感じました。

Nikon F2 Photomic + AI Nikkor 50mm f/1.2S Fujifilm NEOPAN ACROS 100II

最後は、AI Nikkor 50mm f/1.2S、NikonのFマウントで最も明るいレンズです。初代Fから、最新のデジタル一眼まで、制約なく撮影できるレンズです。この撮影時点では曇っていたのが一気に晴れて、シャッタースピード1/2000秒ではf2.8くらいまで絞らなければならない状況。
このレンズはf2.8まで絞れは、カリッとニッコールらしい解像力のある描写です。デジタルでも、少し絞るだけで素晴らしい解像力を得られます。フィルムでの開放撮影も楽しみたいですが、やはり古いMF機では、シャッタースピードが1/1000や1/2000秒までなのが多いので、純粋にフィルムで開放で撮るなら、手持ちのカメラだとF90XsかF100の出番となりますね。

なにはともあれ、露出計も復活してちゃんと使えそうなので、F2の出番も増えそうです。Fより撮り心地、シャッターやミラーの感触が良いですから。さすが、機械式一眼レフの最高峰だけあるカメラです。こうなると、F2 Titanも欲しい…


NEOPAN ACROS 100IIも、なかなかの描写のモノクロフィルムですね。2019年デビューの最新モノクロフィルムです。コントラスト、特に黒の締りが良くなったように思います。
シャープさも増し、フィルムスキャナでもその解像力の高さがわかります。粒状感もそれなりに感じるけど、好きな描写です。モノクロフィルムはもう黙ってNEOPAN買っておきます。

フォトミックファインダーDP-1を修理したので、露出計を確かめてみた

Nikon F2用フォトミックファインダーDP-1を修理しましたので、早速露出計の精度を確かめに、子供を公園で遊ばせがてら、撮影してみました。

Nikon F2フォトミックMINOLTA AUTO METER IIIFにNEOPAN ACROS 100II

この組み合わせです。

比較のため、入射光式の単体露出計、MINOLTA AUTO METER IIIFを用意しました。久々に出したかな。個人的に、デジタル表示のこのメーターよりも、安価なSEKONICのアナログ針式のほうが使いやすいのですが、今回は入射光式が良いかなということで。
もっとも、この露出計も中古ですし、精度は不明です。ま、だいたい露出が合えばいいので。

そういや、先日、MINOLTAってメーカー、写真やっていない若い人は、もう何のメーカーかわからないんだろうな、というのがツイートされていましたが、実際、現在のKONICA MINOLTAはカメラ事業をSONYに、アフターサービスはKENKO TOKINAに移管していて、コンシューマー向けの製品は作っていないので、MINOLTA時代を知る人もだんだん減っていくのでしょうね。

それはさておき、ついでに撮影を、ということで、FujifilmのNEOPAN ACROS 100IIを用意しました。

レンズはまずNikkor-S Auto 35mm F2.8から

レンズは、Nikkor-S Auto 35mm F2.8から試してみます。明るいレンズでもなく、極端に暗くもないレンズで、まず試してみました。

入射光式の露出計は、撮影被写体付近に露出計の白い球状の測光面を、光源に向けて測ることで、反射光式のように被写体の色に左右されずに測光可能で、正確な測光が可能となります。カメラの露出計は、このNikon F2フォトミック一もそうですが、一般的にTTL測光とという、カメラのレンズを通した光から露出値を読み取る方式ですが、18%グレーで適正露出となるようになっているため、被写体が黒だったり白だったりすると、それによって露出値が変動してしまいます。
最近のデジタル一眼では、露出の精度が大幅に向上したのと、デジタルにおけるISO感度はカメラごとに特性が異なり、単体露出計だけでは適正露出にならないこともありますが、フィルムであれば、その特性はカメラによらないため、入射光式の露出計が最も正確に露出を知ることが出来ます。

概ね、合っているかな

フォトミックDP-1の場合、針式のメーター、中央部重点測光で、当然被写体の色味に左右されるものの、入射光式の露出計との差は1段も違わない印象でした。

レンズをAI Nikkor 24mm F2に変更しました。

AI Nikkor 24mm F2

道路のアスファルトを18%グレーに見立てるという暴挙で、カメラを道路に向けて露出を比較してみると…

シャッタースピード1/2000秒に設定、絞りはf2にした場合、カメラの露出計はメーターが中央に、露出計もf2~f2.8の間を指している

カメラのシャッタースピードは1/2000秒、絞りは開放のf2に。この状況で、フォトミックのメーターは針が中央(適正露出)になりました。写真でも、ペンタプリズム上にあるメーターが中央を指していることがわかりますね。

一方その状況で、露出計で測った値は、1/2000秒設定でEV13.3、絞りはf2とf2.8の間を示しています。
つまり、カメラと露出計の差は0.5EV程度と考えられます。

もちろんこのやり方はあまり良いものではなく、本来は18%グレーの標準反射板を用意すべきですが、ネガフィルムならこのくらいの差はそれほど問題ではないでしょう。

このままフォトミックファインダーの露出計を使っても問題なさそうです。

AI Nikkor 50mm f/1.2Sでは絞り開放では撮れなかった

レンズをAI Nikkor 50mm f/1.2Sに交換。ただし、F2との組み合わせでは、晴天の下、ISO100のフィルムであっても、絞りはせいぜいf2までで、絞り開放のf1.2では撮影できず。これは、F2のシャッタースピード上限が1/2000秒までだから。1970年代のカメラは、このくらいのシャッタースピードが一般的でした。
1/4000秒のシャッターが切れるカメラは、縦走りのフォーカルプレーンシャッターを搭載したNikon FM2が出る1982年まで待たねばなりませんでした。
この状況では、絞り開放で撮りたければ、NDフィルターを使用すべきでしたね。
それを考えると、ミラーレス一眼では、電子シャッターで1/16000秒や1/32000秒が使えたり、ISO感度をISO50や32、あるいはISO8まで落とせるカメラもあり、ピーカンでの絞り開放撮影に制約が少なくなっていて、良い時代になったものだなと思います。昔は道具と技術と知識が必要だったのが、カメラで何とか出来る幅が増えましたね。


5月なのに雨が降ったり晴れたり

このGWの関東の天気、突然雲が来たかと思うとザーッと雨が降り、程なくして止んで晴れ間が出る、という天候が続いています。まるで夏の天気かのように。

なんだか落ち着きのない天気です。
幸いこの日は雨はパラパラ降る程度で、大降りにはなりませんでしたが。
GW後半は天気が崩れるみたいです。ステイホームしろということかな。

Z 50mm f/1.2 Sが登場した今、改めてAI Nikkor 50mm f/1.2Sを使ってみる

Zマウント機はまだ持っていませんが、今月11日に登場したZマウントのNIKKOR Z 50mm f/1.2 Sが評判が良いようですね。SNSなどで作例を見たところ、その立体感と、滑らかなボケのグラデーションによる没入感は半端ない印象で、Zマウントを代表するレンズですね。

残念ながら、Zマウント機、レンズは良いが、まだ本気のボディが出ていないと思っています。Z 7IIがやっとD850に並んだかな、といったところで、3年以上前のD850に並んだところで…ということなんです個人的に。EOS R5とかを見てしまうとね…

ということで、D850は3年を超えてなお、まだまだメイン機です。そして、Zマウントが使えない以上、Fマウントレンズを使うのですが、まだまだFマウント、散々のレンズがありますから、十分楽しめます(これがZマウントの普及を阻害しているとも言えますが)。

Nikon D850 + AI Nikkor 50mm f/1.2S

D850なら、AIレンズ以降はレンズ登録で絞りもボディと機械伝達されて、露出計もマルチパターン測光可能、絞り優先AEも使用可能、Exifも記録されます(FTZ経由ではf値が伝達できないので、絞り値はExifに記録できない)。

絞りで描写の変化を楽しむレンズ

40年前に発売されたレンズ、かつつい最近まで販売されていたAI Nikkor 50mm f/1.2Sですが、古レンズだからと侮れない描写です。
絞り開放では、非常に線の細い描写で、ピント面はきちんと解像します。決してボケボケで収差だらけのレンズ、というわけではありません。
もちろん、最新のレンズと比較すれば、球面収差による影響も多く、光線状態によっては軸上色収差の影響もあるものの、ピントの追い込み方次第で、繊細な描写を楽しめます。
無限遠は、私の個体はオーバーインフを考慮して、∞マークのメカストップから、ごく僅かに戻したところが無限遠で最大の解像力を発揮します。

使いこなしはやや難しいですが、それだけにハマると、立体感のある描写が楽しめます。

f1.2と1.4辺りまでは、周辺減光が大きく、また収差も多めですが繊細な描写、解像力は中心部は高い。
f2になると、全域で解像力が高くなり、コントラストもしっかりのってきます。全体での解像力重視なら、f2~4辺りが望ましいです。f5.6以上では、周辺減光もなくなり、均一な描写に。f11以上に絞る必要は余りなさそうです。

絞り開放で楽しむ

個人的にはこのレンズ、絞り開放で楽しむのがこのレンズの流儀かなと。絞ると解像力は上がるが、やや固めの絵に感じてしまう。開放の線の細さがこのレンズの魅力なのです。

ライビビューで追い込まないと、ピントを外すことも多いです。それでもファンダでピントの山は見やすいレンズとは思います。MF機のファインダなら、よりピントを追い込みやすいはず。
フィルム機でも楽しみたいレンズです。というか、MFフィルム機時代のレンズですしね。

AI Nikkor 50mm f/1.2Sの魅力

何度か書いていますけどね。改めて良いレンズなんですよ。AI Nikkor 50mm f/1.2S

ふとこのレンズで撮りたくなる。そんな不思議な魅力があります。何より質感が最高に良い。ねっとりとしたフォーカスリング、カチッと決まる絞りリング。古き良きニッコール。
D850なら、レンズスペックを登録すれば、絞りリングに連動してf値も伝達され、Exifにも記録。これはZシリーズのマウントアダプタFTZにはないですからね。

上の作例は、絞り開放f1.2で撮影。絞り開放では球面収差の影響でふわっとした描写になりますが、きちんと等倍で観察すると、ピント面の心はきちんと出ていて、中心部は意外と解像力があることがわかります。背景をやや遠くにすると、少しグルグルボケみたいに感じますがそこまで癖は強くありません。

よくこのレンズはクセ玉と呼ばれたりしますが、個人的には、この時代の大口径レンズとしては、このくらいはごく普通というか、むしろそこまで癖は強いとは思いません。最近のデジタル用に設計された、絞り開放から球面収差が少なくカリカリの解像力、一気にボケる、といった特性のレンズに慣れていると、クセ玉に感じるかもしれませんが。

そして、40年前の設計のレンズにも関わらず、絞り開放からコントラストがしっかり出ています。私の所有のAI 50mm f/1.2Sは、最後期製造のものと思われ、コーティングは90年代に改良されたスーパーインテグレーテッドコーティングになっています。もちろん、コーティングだけがコントラストを決めるわけではないですが。

遠景を絞り開放で撮る

遠景を絞り開放で撮る、ってことはあまりない状況ですが、あえて撮ってみました。前ボケもかなり柔らかい描写ですね。さすがに収差だらけな感じです。
コントラストも出ていないように見えますが、実は元の写真はかなりコントラストが出ていて、RAW現像時に「フラット」に設定しています。「フラット」ではコントラストがかなり浅くなるので、普段あまり使いませんが、ここでは黒く潰れたと思われていた部分も、しっかり諧調が出ていることが見て取れます。
軸上色収差が少し発生していたので、RAW現像時に除去しています。

流石に周辺は少し解像力は落ちていますが、中央部分はなかなか良いですね。

f2.8に絞れば、カリッとした描写に

絞り開放が大口径レンズの魅力ですが、絞ればこの通り、カリッとして現代のレンズと遜色ない描写です。ボケは少し固めかな?

やっぱり開放で撮る

ピクチャーコントロールをダウンロードしてきた「ASTIA」で仕上げてみました。あっさり目の発色、ちょっとリアルなASTIAと違う気がしますが(本物のフィルムのASTIAはもう少し発色します)、曇天の雰囲気が出ていますかね。こんなに被写体(中央)が離れていても、背景がボケます。

個人的には、新しいNIKKOR Z 50mm f/1.2 Sと描写比較してみたいですね。その前にZマウントのカメラを買わないとですが。

実はフルサイズ用大口径最安値? AI Nikkor 50mm f/1.2Sの魅力

AI Nikkor 50mm f/1.2S

HPにも既に記事を書いているAI Nikkor 50mm f/1.2Sですが、昨日遊びに行った光が丘公園で撮影して、改めて使っていて楽しいレンズということを再認識させられたレンズです。

大口径ニッコール、実は手に入れやすい価格だった

私が持っているのは、この10年内に生産されたと思われる”最新版”ですが、AI Nikkor 50mm f/1.2Sは、1981年の発売以降、40年にも渡って販売され続けている、今や希少なMFニッコールの1本となります。


中古なら、40年間販売しているため程度もピンきり、それこそジャンクで数千円というのもありますし、程度中で3万円台ですし、新品でも6万円前後で購入可能です。

今でこそ、大口径レンズはミラーレス時代となり、レフ機より比較的設計しやすくなったようですが、同時にレンズの高性能化に伴い高価格化も進んでいます。
そんな中、Nikonの純正レンズが、MFレンズとはいえFマウントでもっとも明るいレンズが6万円台で買えるのですから、今となってはコスパ抜群です。

Carl Zeissブランドなど、MFでも純正より高価なサードレンズもある時代ですから、選択肢はより広がっていると言えますが、MFニッコールなら手が出しやすい値段です。そして今時のレンズと違い、絞り値による描写の変化が大きいので、絞り値による表現の違いを出す事が可能です。最新設計のレンズは、絞り開放からシャープネスと美しいボケを両立していますが、40年以上前の設計の本レンズは、当然それと比較すると、古典的な描写となります。が、それが返って楽し買ったりもします。

開放でのMFは難しい、でもうまく行ったときは楽しい

これに尽きるかなと思います。ミラーレス機の場合は、簡単に拡大してピントを追えます。一眼レフだと、ファインダのマット面、AF機ならフォーカスエイドでピント合わせは出来ますが、ピントの薄い大口径レンズ、なかなか難しいです。

とは言え、AI 50mm f/1.2Sは、開放でも収差の中にピントの芯はしっかり出ていて解像力は高いため、比較的MFはしやすいレンズです。

久しぶりの光が丘公園、天気もよく気温は高い。でもマスクは欠かせない、ちょっと動くだけで汗が出ます。子供たちにかき氷を与えました。
中心部の解像力は高く、その周辺に収差がまとわりつきます。よく開放は柔らかい描写、と言われる本レンズですが、それは収差のせいであって、きちんと解像力は出ます。ポートレイトでは、ある程度残存収差があったほうが、好ましい描写になる場合も多いでしょう。

開放では軸上色収差は多め

絞り開放では、特に線の細い被写体で軸上色収差による赤や緑色の色ズレが目立ちます。これは絞ることで解消され、f1.4に絞るだけでも半減、f2になるとほとんど目立たなくなります。

f4で高解像力レンズに

f4では解像力は極めて高くなる

設計の古い標準レンズの良いところで、f4まで絞れば、解像力は極めて高く、カリッとした、いわゆるニッコールらしい描写となります。風景なんかは、f4~f8で撮ると、ほぼ全域で解像力の高い、収差のない描写が得られます。f1.2~f1.4までと違い、f2に絞るだけでぐっと収差が目立たなくなり、f4でほぼ収差がなくなります。
この描写の変化が、このレンズの真骨頂でしょう。

でもやっぱり開放が楽しい

とは言え、やっぱり開放で楽しむのが正解かな? 絞って描写がいいレンズは、今時のレンズなら、安物でも十分解像します(安いズームだとまれにウーンとなるものもあるけど…)。せっかくあえて古い設計のレンズを使うのだから、そのレンズの個性を出して撮るのが楽しいですよ。

今はソフトで周辺減光させるのも一般的ですが、このレンズなら撮って出しで良い感じに減光します。

私のはコーティングが90年代に改良されたスーパーインテグレーテッドコーティングのレンズとなりますが、それ以前はコーティングが異なります。この辺りは好みもあるかと思いますが、コーティングについては最新に越したことはないかなと思います。
中古を狙うなら、後期型を狙うのが良いでしょうね。

フィルムで撮りたいけど現像が…

その昔は、モノクロフィルムは自家現像もしていたのですが、自家現像するなら、ある程度撮影本数がないと、現像液の維持とか色々大変で、やらなくなってしまいました。

ということで、今はすべて現像はお店に出していますが、COVID-19による緊急事態宣言下の現在、生活に直ちに必要ではないDPE店、近所にある唯一の店もただ今閉店中です。よって、フィルムで撮っても、現像に出せないという…。

こういうときってデジタルは便利だなぁと思いますが、たまにはフィルムで楽しみたいしね。ということで過去写真。

去年の12月に、最後のNEOPAN ACROS(現在はACROS IIが販売中)で撮影

AI AF DC-Nikkor 135mm f/2D (絞り開放 DCリング目一杯R側にセット)

DC-Nikkorをフィルムで撮りたくて、この日持っていきました。こちらは、収差コントロールのDCリングを目一杯R側にセットして撮影。収差が全体に発生して、ソフトフォーカスのような効果が出ていますが、ちゃんとピントに芯は出ていて、その周辺に収差がまとわりつくことで、ふわっとした描写が得られます。
これはちょっとやりすぎな感もあるけど(笑


AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED 絞りf8

こちらは一番新しいAF-S 35mm f/1.8G ED。このときのカメラはF100なので、問題なく使用可能です。
遠景なので、普通にf8に絞りました。あ、このレンズの設計者は、絞りは飾りです、的な発言を…。いやまあこの絵で開放で撮るのも何だかね。
さすが、設計の新しい現代のレンズ、しかもf8まで絞っているので、モノクロフィルムでもいい絵が撮れています。解像力も高いしコントラストもしっかり出ています。


AI Nikkor 50mm f/1.2S 絞りf1.2

走ってきた息子を撮ったら、ダメですね、MFレンズなのでとっさにピントを合わせられず、背景にピントが行ってしまいました…。
このレンズも、絞り開放では、設計の古いレンズらしく、収差によりふわっとした描写になります。が、このレンズのすごいところは、収差は出ていても、ちゃんと解像力はあるところですね。繊細な描写です。
同じ50mmでも、Carl Zeiss Planar 1.4/50 ZF.2は開放では解像力も低くて、ピントの山が見えないのですが、このレンズはピントの山もきちんと見えます。なので、撮りやすいですね。絞ればカリッと解像力が高くなります。標準レンズのお手本ですね。


3本のレンズはいずれも現行品のAI 50mm f/1.2S, AI AF DC 135mm f/2D, AF-S 35mm f/1.8G ED

この3本で撮りました。すべて現行品、新品で買えます。どのレンズもおすすめです。
早くまたフィルムで撮れる時期が来るといいですね。

ニコンミュージアム企画展「幻の試作レンズたち」2018年10~12月実施

2018年10月2日~12月27日、ニコンミュージアムにて開催された企画展「幻の試作レンズたち」

アサブロ側に掲載済みですが、本WordPress版ブログにもまとめて掲載いたします。

当時、発売されたばかりの、Nikon初のフルサイズミラーレス一眼「Z 7」を使って撮影された作品と、その試作レンズの展示でした。

一般に試作品は、製品開発されれば、あるいは製品としての開発中止となれば、廃棄される運命にあるものがほとんどです。

Nikonは、戦前からそうした試作品も一定数保管しており、こうした展示は貴重です。恐らくはスペースの関係上ミュージアムに常設展示できないため、こうした企画展になったと思いますが、期間限定だけに、ぜひとも見なければ、ということで足を運んだ次第です。

こちらのページは、写真のみ一挙に掲載しますので、1つ1つの写真のコメントについては、アサブロ側をご確認いただければと思います。(その1) (その2) (その3) (その4) (その5)

なお、撮影はNikon D850とAI Nikkor 50mm f/1.2Sでのみ行いました。