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ポータブルバッテリ 富士倉BA-80とNikon Z 9で何時間インターバル撮影が出来るか試してみた

最近購入したポータブルバッテリ、富士倉BA-80。災害時用のスマホやラジオの充電用に買ったのですが、もう1つの目論見として、コンセントがない環境でのタイムラプス・インターバル撮影用カメラへの電源供給を考えています。

これは、8月に旅行で撮影した富士山の風景のタイプラプス用撮影が、カメラのバッテリ+10000mAh(10Ah)のモバイルバッテリでは足りなかった、というのが発端です。12時間程度でカメラ本体とモバイルバッテリを使い切ってしまいました。
富士倉BA-80は22.5Ah、これはモバイルバッテリの倍以上の容量があります。さらにソーラーパネルも使うことで、日中日差しがあれば、ある程度バッテリへの電源供給も可能です。

さて、満充電状態にして、Nikon Z 9とUSB Type Cケーブルで接続します。まずは給電可能なことを確認。
カメラのバッテリも満充電し、タイムラプス撮影開始です。

撮影条件は、インターバルタイマー20秒毎、背面液晶使用です。今回はインターバル撮影+4K60pタイムラプス動画生成としました。
今回はソーラーパネルは付けずに、純粋にバッテリの容量のみを使用します。
7時半過ぎに撮影開始。20秒ごとの撮影。気温は概ね25~32℃程度。

仕事帰りの20時半過ぎ時点で、まだ富士倉のポータブルバッテリの残量表示は5段階の3から2になっていました。
そして翌朝6時20分で、ポータブルバッテリとカメラ本体のバッテリ双方が残量切れとなり撮影終了。
ここまでの撮影枚数は約4100枚、撮影時間は23時間弱といったところです。
概ね1日近く持つ感じで、これがあれば、今までのモバイルバッテリでは持たなかったシチュエーションでも、ほぼカバーできそうな感じです。

富士倉BA-80は、80Wまでの疑似正弦波のAC100V(60Hz)のコンセントも備えているため、次回はUSB給電できないNikon D810に、一眼レフ用のACアダプタを接続して、同様に撮影してみたいと思います。


ただただアサガオの開花を撮るだけのタイムラプス

Nikon Z 8の8K30p 10bit HLGタイムラプスより4Kにダウンコンバート。
フィルムライクのLUTを適用。やや彩度は落としたけど、それでも少し濃いかな…

夜明けは色温度が大きく変化するので難しい

アサガオって、アサガオなだけに(笑)夜明けに一気にぱっと開花して、昼には萎んでしまうのです。
なので夜明けが勝負なんです。ってカメラに任せているだけですが。

色温度が、明るくなると大きく変化するので、開花途中が真っ青な色になっていますが、元々のベース画像も、夜明け直後は色温度がかなり高めになるんですよね。
写真はLUT適用前の素の動画を画像として切り出したものです。

刻々と変化する色味をどう緩和するか、動画は色々勉強しないとね。

Nikon Z 8の10bit HLGのタイムラプス動画から16bit TIFF画像に出力する方法

以前も書きましたが、Nikon Z 8のカメラ内タイムラプス生成は非常に進化しており、Z 9では出来なかった10bit HLGでの記録が可能となり、露出平滑化の精度もよりよくなり、これまでのD810でJPGインターバル撮影→Davibci Resolveに投げてタイムラプス化するよりも、より高画質に、そして簡単にタイムラプス動画が生成できるようになりました。

10bit記録できるため、従来の8bitよりも編集耐性が上がるのもよいです。特に露出が大きく変わる場面(屋外だと日の出日没前後)における露出の変化で、調整のため諧調を調整せざるを得ない場合に便利です。
もちろん、RAW動画なら言うことないのですが、そのうちファームアップで出来るようになったりして?
とにかく、編集耐性が上がったことで、カラーグレーディングを充てても画質の劣化を抑えられるのが良いです。

この前買ってきたお花、カリブラコアです。微妙に開花するシーンを撮ってみました。フィルムライクなLUTを割り当てています。

Davinci Resolveで16bit TIFF形式の静止画を生成する

Nikon Z 8は、8K30p 10bit HLGのタイムラプスが生成できるため、そこから静止画にするのも高画質です。
NX Studioでも動画から静止画を切り出せますが、残念ながらJPGのみです。これだと、10bitの動画も8bitに丸められてしまいます。もちろん、静止画書き出し後に編集しなければさほど問題ありませんが。

Nikon純正のNX Studioでの動画からの静止画生成はJPEG形式のみ

Davinci Resolveは動画編集ソフトですが、動画からの静止画切り出しにも対応していて、後からPhotoshopなどで画像編集を行いたいのであれば、JPEGだけでなく16bitのTIFF形式でも出力可能です。

Davinci Resolveのカラータブで、切り出したーシーンを表示させて右クリック→スチルを保存でギャラリーに登録される
ギャラリーに登録された静止画を右クリックして、「書き出し」を選択
あとはTIFFファイルを選択肢て保存

如何でしょうか?
ちゃんと16bit形式(合計48bit)のTIFF動画として出力出来ました。これならある程度画質の劣化を抑えつつ編集が可能です。
こうなると、決定的瞬間を8.3k 60pのRAW動画で撮って、静止画に書き出すなんて方法も有効ですね。
ただし、無料版のDavibci Resolveは、出力は4Kまでとなります。8.3Kの解像度のまま出力させたい場合は、有料版が必要です。

でもWebに載せるには結局JPGに変換しますけどね(笑

Nikon Z 8のカメラ内タイムラプスは10bit HLG対応

Nikon Z 9ジュニアと呼ばれるNikon Z 8ですが、部分的に超えるものもあり、その1つが階調モードでHLGを選択できることです。

Nikon Z 8はHLGを選択可能

動画、静止画(スチル)ともに適用でき、静止画の場合はHLGに設定することで、圧縮画像はJPGからHEIF形式に変更されます。
ただ、HEIF形式の画像は、未だWebでも表示できず、Windowsでも扱いが難しく、まだまともに使える段階にないと言えます。。

タイムラプス動画、結構好きですが、これまではNikon D810でインターバル撮影し、そのJPEGファイルをDaVinci Resolveで生成していました。
最近のカメラは、カメラ内でタイムラプス生成できるモノが多く、D810ならフルHD、D850なら4K、Z 9に至っては8Kでカメラ内生成可能です。
ただ、カメラ内生成の場合、編集でズームアップ、ズームダウンしたい場合など、最終出力が4Kの場合、それ以上の解像度が欲しいところで、そうなると、インターバル撮影した静止画を重ねるほうが、解像度的にもよかったりします。
Z 9は8.3Kで生成可能となりましたが、メイン機で使っているカメラだけあって、長時間タイムラプスに占有できないため、結局D810を使用してJPEGの静止画から生成していました。これが割と手間なんですよね。

近年動画も10bit HDRも登場し、HDRかSDRかはさておき、10bitで最終出力したいとなると、スチルのJPEGは8bitしかないため、諧調面で不満が出てきます。
JPEGだと、どうしても動画編集段階でガンマカーブを調整したりすると、諧調飛びが発生する場合もあります。
JPEGは90年代に登場した古い規格故、編集耐性の面からも限界があります。
かと言って、TIFFで撮るとものすごい容量を食いますし、RAWで撮ってもDaVinci ResolveではDNG形式のRAW静止画以外は読み込めません。DNGに変換してまでやるのは手間ですし、データが重すぎることに変わりないです。
そこまでするかって話なんですよね(笑

で、表題の件です。
実はNikon Z 9は8.3kまでのタイムラプス動画を生成できますが、この時出来る動画はH.265 8bitとなります。そう、10bit記録は出来ないのです。
対して、Z 8では、諧調モードをHLGに設定することで、タイムラプス動画はH.265 10bit HLGでの生成が可能となりました。
8Kで撮れば、4Kで最終出力するのであれば、画面の一部切り出しやズームアップダウンの編集耐性が大幅に高まることになります。
今回は4Kと8.3Kで撮った動画をアップしてみました。8K動画は、最終出力は4Kですが、編集でズームアップしてもなお、解像度を維持できていますし、多少のガンマカーブの調整でも、トーンジャンプなど破綻が殆どないのも良いですね。

加えて「露出平滑化」もかなり優秀になりました。夜から日の出、日中から日没においても、明るすぎず暗すぎず、露出が安定しています。
後は面白い題材を見つけて、色々撮ってみたいですね。

Nikon Z 8のタイムラプスを使って4Kと8K動画を生成してみた

上の動画は、HLGで撮ったZ 8のタイムラプス動画に、LOGを適用しています。後半は8Kで撮ったものを編集でズームアップ、ダウンしたものを収録しています。
8Kの解像度があると、最終出力が4Kでも、デジタルでトリミング、ズームが出来るので、4K解像度を崩さずに編集できます。
ダウンサンプリングになるため、4Kでもより解像感が増す感じです。

上の画像はH.265 8K 10bit HLG動画から静止が切り出しして、フルHDまで解像度を落としたものです。静止画切り出ししても、スチルのJPGに近い画質です。
いやぁすごい時代になりましたね。

2023年もアサガオ育てています

種を巻いたのは3月末でしたが、発芽したのは5月後半でした。種まくの早すぎたかな?

忘れた頃に次々芽が出てくるのがアサガオ

ってことで、今年もちまちまタイムラプスやっています。
今回も、相変わらずNikon D810 + AF Micro Nikkor 60mm f/2.8Dというチョイ古カメラのインターバル撮影から動画化しています。
今回は芽が出る瞬間も捉えることが出来ました。

露出平滑化の性能

Nikon D810は、インターバル撮影時の露出の大きな変化を抑えられる、露出平滑化の設定が可能で、これは以降のZミラーレスでも引き継がれています。
先日、Nikon Z 8でカメラ内タイムラプスを使ってみましたが、露出平滑化がより進化し、ほぼ撮って出しで違和感ないくらいに進化していました。

D810の露出平滑化は、平滑化がうまく行っていないことも多く、特に日没や日の出の、露出が大きく変わる瞬間に、どうしても露出がが明るすぎる、暗すぎるという事象が発生してしまいますが、D850はその辺りがかなり進化して違和感が減り、Z 9やZ 8ではもうほぼ完璧な平滑化が出来るようになりました。

そろそろD810は引退して、電子シャッターが使えるD850に切り替えようかなとも思っています。
でもD810、オーバーホールもしていませんが、壊れないですね。とても頑丈です。さすがNikonですね。

【富士山の日】2023年元旦の富士山の夜明け

2月23日は天皇誕生日で祝日であると同時に、富士山の日でもあります。

2023年元旦の富士山

ということで、2023年元旦の富士山の夜明けをタイムラプスムービーにしてみました。

雲が殆どないため、絵的には今ひとつですね。あと、晴れていたので冬とは言え、陽炎の影響が割と出ているようです。
意中ものようにベランダからの定点撮影ですが、今年はどこか出かけて撮りたいな~。

内蔵バッテリではダメだね…引き続きLUMIX GX7MarkIIIでインターバル撮影

昨日10日、長女とともに無事退院できました。新型コロナウイルス感染から長女が脱水症状となっての入院でしたが、お陰様で今は良くなっております。
医療関係者の皆様には感謝感謝です。

で、入院最終日の夜中にも、またPanasonic LUMIX GX7MarkIIIにて窓からインターバル撮影してみました。
今度は、20秒毎から10秒毎の撮影に切り替えてみました。が、同時に、内蔵バッテリでどこまで撮れるかな? という実験もしたくって…

結論から先に書くと、910枚でバッテリ上がりで停止してしまいました…。枚数にすると910枚です。標準バッテリのDMW-BLG10、小型なので容量も少ないため、インターバル撮影にはUSBからの外部給電が不可欠ですね。10000mAクラスのモバイルバッテリやAC供給は必至です。

あまり星も映らなかったな

ということで、今回の撮影は失敗としても、使い勝手など案外GX7 MarkIIIもタイプラプス動画に使えるという感じです。モバイルバッテリを繋いでおけば、相当バッテリも持つことがわかったので、お出かけの際に雨や結露の心配がない環境という条件付きですが、タイプラプス動画は積極的に撮れそうです。


GX7 MarkIII用のバッテリは、純正とMarkII時代からのROWAの互換バッテリですが、このROWAの互換バッテリが少し膨らみ気味になってきました。4年使ってますからね。ってことで買い替えです。

できれば使いたくない互換バッテリですが、ROWAなら品質的にギリギリOKかな、といったところです。


純正、5倍以上するので…もう少し安くなりませんかね?パナソニックさん。

病室からタイムラプス用のインターバル撮影をしてみた

お久しぶりでございます。

新型コロナに感染してしまいましたが、オミクロン変異のBA4/BA5株と思われる第7波が始まっているようですね。ワクチン3回接種済みでも、掛かる患者さんが多いようです。
自分がどの株なのかは知るよしもありませんが、長女も感染して脱水がひどく、救急搬送から入院となりました。
付添として、同じ感染者である自分も一緒に入院することになりました。

個室に入院となりました。病院の方も親切で、長女も点滴によりずいぶん調子が良くなってきて、明日退院の見込みとなりました。
私の方は、入院時点で熱も下がっていて、時々咳がでる程度まで回復しています。

入院時に、普段使いのバッグも持ち込みましたが、いつもそのバッグには、Panasonic LUMIX GX7 Mark IIIが入っています。
本人はいたって調子が良いので、消灯後、病室の窓からガラス越しにインターバル撮影してみました。バッテリは、モバイルバッテリより給電、インターバルは午前2時から20秒ごとに撮影の設定としました。いつもはNikon D810で撮ることが多いので、マイクロフォーサーズのGX7MK3では初めてだったので、バッテリが持つか心配でしたが、案外問題なかったです。これなら、旅行先でも気軽に撮れそうですね。

窓ごしにインターバル撮影

カメラ内でインターバル撮影静止画をそのままタイムラプス化可能

さて、Panasonic LUMIX GX7 Mark IIIは、コンパクトなマイクロフォーサーズにも関わらず、かなり多機能なカメラです。インターバル撮影ができるのはもちろん、撮り終えたらそのままその画像を使ってタイムラプス生成が可能です。タイムラプス動画の設定も、FHD30/60pや4K30pを選択可能です。
さすが、昔から動画をやっているメーカーだけありますね。

さて内部生成したタイムラプスですが、基の静止画の設定が4:3だったため、動画のフォーマットとしては16:9ですが、動画の絵自体は4:3となってしまいました。これズームアップとかできればいいのですが、これを回避するには、最初から静止画もアスペクト比16:9で撮るしかないようですね。
マイクロフォーサーズは、フォーサーズ時代から4:3のセンササイズを採用していますが、個人的にはこのアスペクト比は気に入らないですね。
また、今回は三脚も何も持ってきていませんから(入院ですものw)、窓の柵の上にカメラを置いての撮影でした。そのせいで若干傾きがあります。

このため、インターバル撮影した静止画を、PCのDavinci Resolveで傾き修正、ズームアップと画像位置移動して16:9に収まるようにしました。もともと写真下側に写っていた駐車場はバッサリと消しました。

さくっと編集してYouTubeにアップしてみました。

撮影枚数が少なかったな…。もう1泊あるので、リベンジかな? 天気次第ですが。

しかしこういうのを病室で編集してアップできるんだから、すごい時代ですね。


販売終了から1年以上経過し、中古もこなれてきました。ホントこの小さなボディからしたら、相当な高機能な上に使いやすいんですよね。もうこのコンセプトのカメラが出ないのはちょっと悲しいですよ、こういうのこそマイクロフォーサーズの強みと思っているのですが。


富士山と御殿場の夜明けをタイムラプス化してみた

先日御殿場旅行した際に、コテージからインターバル撮影した富士山と御殿場市街です。
カメラはNikon D810、レンズはAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRです。別にD850でも良いし、むしろD850なら電子シャッターも使えるので、シャッター消耗もないのですが、このカメラで慣れてしまっているので。壊れるまで使い倒します。

夜明けが一番ドラマチックなのに、夜中から撮影開始してしまったのがちょっと失敗。
AC電源供給のため、電源コードも持っていったのですが、残念ながら外にコンセントがなかったため、本体とバッテリグリップのエネループでまわしましたが、午前6時半にバッテリが切れてしまいました。

たとえバッテリ駆動だとしても、エネループではなくEN-EL18系のバッテリと組み合わせれば、もう少し持ったかもな…とちょっと後悔です。
そして撮影開始も午前2時位から、もう少し撮影間隔も刻んで(今回は45秒毎でした)撮ればよかったなと思います。
たまにしかやらないので、前回の教訓が結びついていない悪い例ですね。

ともあれ、そもそも着いたときには濃霧で視界不良状態だったので、翌朝富士山が見えただけでもラッキーです。自然が相手なので、一期一会です。難しいですね。

午前3時後半から午前5時くらいに掛けてが一番ドラマチックに風景が変わります。上の写真は、午前3時10分から午前5時17分まで、これだけ変化します。
ここだけもう少し刻んで撮ればよかったな。

バッテリが切れなければ、尻切れトンボ感がなくてよかったんだけどなぁ…。

次回行けるのはいつかな?

ただただ光が丘清掃工場の煙突を撮り続けてタイムラプス化した

久しぶりにDavinci Resolveでタイムラプス化してみました。

秋になってきたので、そろそろ富士山がきれいに見える季節になってくる…はずですが、このところ天気が悪くて、スカッと晴れないですね。
ということで、近場の光が丘清掃工場にレンズを向けてみました。
ズームダウンどうやるんだっけ?と思って、検索して、ああなるほど…となりました。こういうタイムラプスだと、軽いズームダウンがある方が効果的ですね。
これが大幅にズームを使うとなると、やはり静止画時点である程度画素数に余裕があったほうが良いです。そういうわけで、最終的に4Kの800万画素にするとしても、元の画像の画素数があったほうが、解像力に余裕が生まれますね。

Nikon D810とSIGMA 150-600mm Sportsで撮影しました。