「フィルム」カテゴリーアーカイブ

20年前に撮ったモノクロは今見るといいな

今から20年前に撮影。もうどこで撮ったかは忘れてしまったけど、当時住んでいた山梨県内だったとは思う。

フィルムはNEOPAN 100 PRESTOだったと思う。20年前にスキャンしたデータだけど、今見てもなかなか画質は良いな。
適度に粒状感あるのってやっぱりいいな。でもデジタル写真に後から加工で付与したような粒状感は何か違う。

片ボケしているのがわかる。この当時使っていたAF Nikkor 24mm f/2.8Dで撮影。後に手放したレンズだけど、片ボケしていなければ、まだ持っていたかも。
3枚目は左下のデータ欠損している。当時のPhotoshop形式で保存していたけど、こういうのってあるのね。

またスキャンし直したいけど、時間がないな。

EPSONスキャナGT-X970のキャリブレーションをi1Profilerで行う

購入し10年近く経過したスキャナ、EPSON GT-X970のキャリブレーション、SSD更新でWindows 11を新規インストールし直したので、せっかくこのタイミングなので再度実施しました。
あまりマニュアル化されていないスキャナのキャリブレーションですが、2014年にやり方の記事は書いていますが、今回はバンドルソフトのi1Scanner(現在はi1Profilerに統合)のインストール方法とともに、改めて書き直したいと思います。

最新のi1Profilerを入れてもScannerのキャリブレーションは有効にできない

まず、EPSON GT-X970のバンドルソフトだったi1Scannerは、スキャナのキャリブレーションソフトと、キャリブレーション用のMONACO社製反射原稿用の5X7インチチャートと透過原稿用の4X5インチチャートが付属しています。

左が反射原稿と透過原稿(フィルム)のキャリブレーション用チャート、右がi1ScannerのCD

付属のi1Scannerは2012年のソフトで古く、CDで提供されています。10年前はそれが当たり前でしたが、今やダウンロードが基本です。
i1Scannerの最新版は、xriteのサポートページが非常見見づらく、しかも出てこないという…。ググったほうが早かったです。
最新版はこちらにありました

まずはこのi1Scannerをインストールします。すると、インストール過程でシリアルナンバーの入力を求められるので、スキャナ付属のi1Scannerのシリアルナンバーを入力します。
これで、i1Scannerがアクティベートされて、この後インストールするi1ProfilerのSnannerキャリブレーションの項目も有効となります。
単純にi1Profilerを先にインストールしても、Scannerのキャリブレーションを有効にさせる手段がないため(もしあったらコメント欄で教えてください)、i1Scanner→i1Profilerの順にインストールとなります。

キャリブレーション用チャートをスキャンする

i1Scannerに付属している、MONACO社製のキャリブレーションチャートをスキャンします。フィルムスキャン用の透過原稿用と、反射原稿用2種類があるので、それぞれをスキャンします。

まずは透過原稿から。GT-X970に付属している4X5インチフィルムスキャン用のホルダに、透過原稿用チャートをセットします。

MONACO社製透過原稿用チャートをセット

EPSONスキャンを起動して、プロフェッショナルモードに設定します。スキャン時の設定は以下のとおりです。

  • 原稿種:フィルム(フィルムホルダ使用)
  • フィルムタイプ:ポジフィルム
  • イメージタイプ:48bitカラー
  • 解像度:300dpi
  • その他はデフォルト(アンシャープマスクなど調整項目は全てチェックを外す) ※下の画像はアンシャープマスクにチェックが入っていますが、この後外しました
透過原稿用チャートスキャン時のEPSON Scanの設定(アンシャープマスクにチェックが入っていますが、スキャン時はチェックを外しました)

保存フルファイルの拡張子はTIFF形式(.tif)を指定します。

同様に反射原稿もスキャンします。

MONACO社製反射原稿用チャート
  • 原稿種:反射原稿
  • 取込装置:原稿台
  • イメージタイプ:48bitカラー
  • 解像度:200dpi
  • その他はデフォルト(アンシャープマスクなど調整項目は全てチェックを外す)
反射原稿スキャン時のEPSON Scanの設定

こちらもTIFF形式の画像で保存します。

以上でキャリブレーション用の画像の保存が完了しました。

1iProfilerでスキャン用プロファイルを作成する

i1Profilerを起動し、スキャナ→基本プロファイル作成をクリックします。
まずは透過原稿用のプロファイルを作成します。ターゲットタイプから「X-Rite透過4X5」を選択します

次に、黒い画面のi1ProfilerヘルプのXをクリックして閉じます。すると画像をロードが表示されるので、クリックします。

画像をロードをクリック

ここで、予めスキャンしておいたファイルを指定します。透過原稿と反射原稿のファイルを間違え内容注意しましょう。

ファイルを選択すると、スキャンした画像が読み込まれると同時に、チャートの各カラーを認識している緑色の枠が表示されます。。

右下の次へををクリックします。

黄色の枠で囲われているものと合致する基準値ファイルをロードする

上の画像のように黄色の枠でチャートの日付が表示されるので、これに合致する基準ファイルを選択します。左上の基準値ファイルをロードをクリックします。

手持ちのチャートはMONT 45:2014:01とあるので、ファイルはMONT45.2014.01,txtを選択します。

ファイルがロードできたら、右下の次へをクリックします。

ファイル名はわかりやすいものに変更して「プロファイルを保存」をクリック

これでプロファイルが作成されるので、ファイル名は適当にわかりやすいものに変更して、プロファイルを保存をクリックします。
ICCプロファイルのバージョンは「バージョン2(規定)」のままにしておきます。EPSON Scanはバージョン4をサポートしていないとのことです。

以上でプロファイルの作成は終了。
同様に、反射原稿のプロファイルも作成します。ターゲットタイプを「X-Rite(反射)」にし、それ以外のやり方は透過原稿と同じです。

ただ、なぜか200dpiでスキャンしろと書いてあるのに、こんなエラーが出ます。

ヘルプではReflective=200dpiとあるのに…

これは以前から改善されていないソフトのバグです。200dpiのスキャンでOKです。実際は300dpiの画像を読み込ませると、このあと手動で四隅のクロップマークをクリックしても、チャートをうまく拾ってくれません

また、私の手持ちの反射原稿のチャートは、何故かデフォルトで基準ファイルの合致する日付がありません。
もし合致する日付がない場合は、Monaco IT8 リファレンスファイルをダウンロードして、以下に解凍したファイルを入れておきます。

反射原稿用基準ファイル:C:\ProgramData\X-Rite\i1Profiler\ScannerReferenceFiles\Monaco_Reflective (MONR*)
透過原稿用基準ファイル:C:\ProgramData\X-Rite\i1Profiler\ScannerReferenceFiles\Monaco_Transmissive (MONT45*)

以上で、キャリブレーションしたプロファイルの作成は完了です。

EPSON Scanでキャリブレーションしたプロファイルを指定する

EPSON Scanを起動し、プロフェッショナルモードにします。一番下にある「環境設定」をクリックします。

環境設定をクリック

環境設定の「カラー」タブをクリックします。

ICMのソース(スキャナ)から透過原稿用と反射原稿用それぞれを選択する

ICMを選択し、ソース(スキャナ)をEPSON標準から、透過原稿用と反射原稿用、それぞれスキャンする原稿に合わせて選択します。
これでキャリブレーションしたプロファイルを使ってスキャンできます。
なお、ターゲットは「モニタRGB」「sRGB」「AdobeRGB」が選択できますが、一般にはsRGBを、また広色域でカラープロファイルを適切に扱える環境が整っているのであれば、AdobeRGBを選択します。

以上で、キャリブレーションしたプロファイルを使ってスキャンする準備が整いました。
GT-X970導入時は、Windows7 64bit環境でしたが、Windows10を経てWindows11でも同様にスキャンを行えます。

執筆現在、新品でフィルムスキャン(透過原稿スキャン)が出来るフラットベットスキャナは、GT-X970の後継モデルでハイエンドのGT-X980と、ミドルクラスのGT-X830しかありませんが、GT-X830は現時点で在庫限りとなっているようなので、ハイエンドでなくてもお気軽にフィルムスキャンしたい場合は、GT-X830を早めに導入したほうが無難でしょう。画質も十分です。

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1999年の母校の放送室の風景

懐かしの写真です。1999年、当時は大学生でしたが、夏休みに地元函館に帰った際に、母校の高校の放送室で撮影。
20世紀末の高校の放送室の機材はこんな感じでした。

ラジオ班の音響機材

今やパソコンで何でもできる時代になり、こうした機材のうち、アンプとスピーカーとマイク、ミキサーを除くと、録音機材は大きく変化しているでしょうね。
この時代は徐々に機材がアナログからデジタルに変わっていく時代でした。

私が現役放送局員(委員会的役割もあったので、放送部とは呼ばず放送局と呼ばれていました)に入った頃は、ギリギリカセットテープを使ったTASCAMのMTR(マルチトラックレコーダ)が使われていましたが、その後MD DATAというMD(ミニディスク)派生のPC用メディアを使ったMTRを導入していました。
MDデッキはそれ以上前から導入し、特に番組作りの編集作業では、カセットテープと違って好きな曲順にしたり、不要な部分をカットしてつなげるといった作業がとても楽になりました。そういう意味で、MDデッキは編集ができる民生用としては最初の画期的なディスクメディアだったんですよね。

CDプレーヤーは、固定ピックアップメカのSONY CDP-XA5ES、カセットデッキも民生用カセットデッキ末期のSONY TC-KA3ESでした。
エフェクタも同時導入したてのSONY DPS-V77で、この辺り、実は当時局長だった私の趣味で選定し導入した機材です。わりと予算に恵まれていたのですね。
アンプも懐かしのONKYO IntegraA-925、スピーカーはBOSEの…何だったっけ? 111ではなかったような…。
レコードプレーヤーは、私が寄贈したものです。

ビデオ班の機材

私はラジオ班だったので、こちらはメインで使っていなかったですが、コンクールの締め切り間近とかはよく編集のお手伝いしていました。
この当時、もうデジタル記録できるDVフォーマットのカメラが出ていましたが、まだHi8を主体としたアナログビデオメインでした。
半業務用のSONYのHi8ダブルデッキで、タイムコードを打って編集したものです。汎用性の高いS-VHSデッキはVictorの民生機上級機種とSONYの半業務用機種を導入していました。
スイッチャー編集機は、SONYのFXE-100で、この辺りの機材は業務用故に非常に高価でしたが、学校の創立100周年記念予算でガッツリ予算が取れたので導入した機材です。
モニタもSONYの業務用ピクチャーモニタのPVM-14シリーズでした。

どの機材も今となってはパソコン1台で完結できるようになってしまいましたね。ビデオ分野は本当にPCとソフトの進化で、今や個人レベルでこの機材を上回る編集も可能となりました。

校内放送用のコンソール

皆さんが思い浮かべる放送室の風景ですね。校内の送り出しのコンソールです。シンプルですね。ガラス越しの向こうにアナウンサーが居て、そこから校内放送を流していました。
この時は夏休みなので、まだ現役高校生の後輩たちが談笑していますね。当時は用がなくても、局員はわりと放送室に集まっていました。
こういう風景は今でも変わらないのかな? あれから四半世紀、今どうなっているのか見てみたいですね。

この写真自体も16年以上前にスキャンしたもので、まだ撮影から数年だったので、ネガも状態よくスキャンできていますが、四半世紀経過した今、ネガの変色・退色が始まっています。スキャンしなきゃと思いつつ、スキャンできていないフィルムが山ほどあります。
データが突然飛ぶかもしれないデジタルに比べて失われにくいフィルムとは言え、一般人にとっては、状態よく保存はなかなか難しいものがありますね。

Kyocera T PROOF + Kodak ColorPlus 200 その2

本当に久しぶりのカラーネガフィルム撮影でしたが、スキャンしてみて、やっぱりカラーネガも楽しいな、と思い始めています。
好きなフィルムがなくなった時点で、カラーネガとは決別してデジタルに移行しましたが、やっぱりフィルムはフィルムで楽しいです。
Kodak ColorPlus 200は実質従来のGOLD 200と同じフィルムのようですが、とてもスキャンしやすいフィルムです。カラーバランスも良好ですね。

AFフィルムコンパクトカメラにありがちな失敗、AF抜け(背景にピントが合っている)

AFフィルムコンパクトカメラは、一種のレンジファインダーカメラでもあります。赤外線を照射し、2つの測距用窓で被写体までの距離を測定します。
どこで測距するかというと、”概ね”ファインダの中央部分です。この”概ね”というのが現実と乖離する場合があります。
上の写真のように、被写体が比較的小さい場合、背景にピントが来てしまうことがあります。なのでAFフィルムコンパクト機では、時々こんなミスが発生してしまいます。こればっかりは機械任せ故に、どうしようもないですね。しっかりフォーカスロックして撮影することで、ミスは極力防げますが、そもそもどこにピントがあっているかわからないですからね。

フィルム撮影ではフラッシュをしっかり使いましょう

デジタルが主流になり、そして高感度撮影が容易になった現在、フラッシュ撮影は軽視されがちです。
特にデジタルから始めた世代にとっては、フラッシュの存在意義がわかないかも知れません。

上の左の写真は、室内撮影なのでしっかりフラッシュを使うことで、明るさを確保します。デジタルならノーフラッシュでもそれなりに撮れますが、フラッシュ無しだとかなり暗く写ります。

上の右の写真は、被写体は太陽光の影になって暗くなってしまった失敗写真。これもデジタルなら、HDR撮影なので暗い被写体部分は階調を持ち上げてデータ化しますが、それでも光がないと明暗差が大きく、主要被写体が暗くなります。
ここではフラッシュを強制発光させることで、もう少し被写体をきれいに明るく写すことが出来たはずです。写ルンですがフラッシュ強制発光なのは、こうした状況かつ自動露出がないカメラでもしっかり明るさを確保して撮りたいがゆえの仕組みなのです。

上の3枚はしっかりフラッシュを使っています。これで背景の露出と室内で暗い被写体の明るさのバランスを整えることが出来ます。
AFコンパクトフィルムカメラのフラッシュは重要です。

そろそろフィルム撮影は潮時?

今回カラーネガを現像に出したのはパレットプラザでしたが、未だ現像同時プリントが店内で1時間で出来ることに感動しました! もうカラーネガも現像書送りと思っていたのに、スピード現像が出来ることにびっくりです。ちゃんとカラー現像機が維持されているのです。
思えば、モノクロもカラーリバーサルも現像所送りで時間がかかっていました。1時間で現像しプリントできることに、昔は当たり前だったことも、今もできることに感動しました。
しかしプリントは1枚50円。大昔は10円20円だったことを考えると、やっぱり高くなったなという印象です。ペーパーはパレットプラザと入っているので、何処かのOEMなんでしょうね。
現像同時プリントで3000円近く、これを高いと思うか安いと思うか? 私はこんなものかなと思っていますが、若い人にとっては決して安くない金額です。

逆光での粘りの良さがカラーネガの良い所

それどころか、この2,3年でフィルムの価格はどんどん高騰して、カラーネガフィルムが1本1000円だったら安い方、2000~3000円なんてのも出てきました。
こうなると、若い人はもう買わなくなります。ジャンク箱の転がっていたフィルムカメラから、2000年代のジャンクデジカメに手を出し始めた、というのを聞くと、フィルムカメラブームなんてのは幻想だったのかと思いますね。

このままフィルムの価格が現状維持だと、いよいよもってフィルムカメラはフィルムを通さない、空シャッターを切るだけのノスタルジーになってしまいます。
ということは、真っ先に元々安価だったコンパクトカメラは、その対象から外れて行くことになりそうです。

さて自分も時々はこうやってフィルムを使って撮っていますが、それが楽しめるのも、もう数年なのかななんて思っています。
中判のBRONICA S2も使いたいのに、フィルムが高価、そもそも手に入りづらい状況となってしまっています。
そのうち、初期の中判デジタルのブームが来るかも知れませんね。

Kyocera T PROOF + Kodak ColorPlus 200 その1

久しぶりのカラーネガフィルムのスキャンをしています。印象として、Kodak ColorPlus 200はスキャナとの相性もよく、スキャンしやすいフィルムです。
従来のKodak GOLD 200と同じフィルムで、日本国内での正規流通ではなく発展途上国向け、とされていますが、ヨドバシカメラでは既にGOLDの販売はなく、このColorPlusのみとなっているようです。

カメラがAFコンパクトなので、どうしてもフォーカスが甘いこともあるけど、使いやすいフィルムであることは確かです。粒状感も程よく、常用にしても良いさそうなフィルムですね。

しばらくカラーネガから離れていたけど、また時々こうしてゆるく撮影してみたいなと思いました。

Kyocera T PROOFで何年かぶりにカラーネガを使ってみた

今から20年以上前に、京セラはまだカメラ事業を行っていて、フィルムコンパクトカメラのT PROOFがそろそろ販売終了になるという話を聞いて、新品購入しました。

このカメラの特徴は、何と言っても、何の変哲もないプログラムオートでしか撮れない、見た目は安っぽい(笑)カメラなのに、レンズはなんとCarl Zeiss Tessar T* 35mm F3.5を搭載していることです。
シンプルな光学構成のTessar(テッサー)ですが、その描写性能は折り紙付きで、多くのカメラメーカーがこの光学系をお手本としました。
それこそフィルム一眼レフがメインだった時代のサブ機、あるいは普段持ちとして散々使ったT PROOF、外観は傷だらけですが、ちゃんと今でも動きます。

何故か生活防水仕様となっていて、電池やフィルム蓋にはちゃんとゴムパッキンが入っています。もっとも、20年以上経過してゴムも硬化しているでしょうから、今となっては防水性能は期待できないけど、それでもないよりはマシですかね。

とにかく絞りすら設定できないプログラムオート機ですが、それ故に面倒なことは考えず、サクッと撮れるのが良いです。

Kodak ColorPlus 200を詰めてみた

去年チャンプカメラで買ったKodakのカラーネガフィルム、ColorPlusのISO200を入れてみました。
久しぶりのKodak、そしてカラーネガで撮るのは数年ぶりでしょうか? デジタルが主力になって、好きだったカラーネガフィルム、FujifilmのREARA ACEがなくなって以降、カラーネガをあまり使わなくなってしまいました。フィルムで撮るときは、カラーリバーサルかモノクロメインになりました。

そうこうしているうちに、若者の間で緩やかにフィルムカメラブームが起き、カラーネガフィルムも少し復活したかに見えましたが、今度はコロナ禍やロシアのウクライナ進行などの情勢不安定により、フィルム自体が大幅値上げとなってしまいました。

そんな中ですが、チャンプカメラは様々なフィルムを置いていまして、その中から安牌(笑)でチョイスしたのがKodak ColorPlus 200です。
ISO200という中途半端な感度がまた良いです。昔からそんなにメジャーではなかったISO200ですが、今となっては、ISO100より少し感度が高く、ISO400より粒状感が少ない、というちょうどよいバランスです。

T PROOFはAFコンパクト末期のカメラだけあって、フィルムのローディングは赤線に先端を合わせて蓋を閉じるだけのイージーローディング。20世紀末期のフィルムカメラは当たり前でしたが、MF時代は装填失敗もよくある話でしたからね。

さて、昨年末のクリスマスにフィルムを装填し、ゆるく撮影していました。2月末に撮り終えて現像(パレットプラザはなんと1時間で現像同時プリントしてくれる!)しました。ゆるりとスキャンしていきたいと思います。

2023年 スタートです

明けましておめでとうございます。
2023年も当サイトをよろしくお願いいたします。

写真は昨年12月、タイムラプス用にインターバル撮影していた際に、偶然写った鳥さんと日没直後の富士山です。

昨年末は、フィルムのスキャンをして過ごしていました。

昨年秋に行った榎本牧場で撮影。
BRONICA S2に、お気に入りのレンズNIKKOR-O 50mm F2.8、フィルムはVelvia50(RVP50)で撮影。
フィルムもかなり高くなってきましたね。

今年もネタをボチボチ提供できればと思います。

BRONICA S2用 NIKKOR-P 200mm F4の描写 その5

本シリーズもこれで最後にします。

ふと、前ボケはどんな感じだろうと思ってこんな写真を撮ってみた。

BRONICA S2 + NIKKOR-P 200mm F4 (RVP50)

前ボケは二線ボケの傾向はあまりないですね。絞り開放での球面収差は少々過剰補正気味なのでしょうか。
一般に、絞り開放では球面収差はやや補正不足気味になっているレンズが多いのですが、中判カメラではフィルムの平面性もそうですが、その昔フィルムがメインだった時代は、今ほどボケ味ボケ味なんて感じではなく、三脚に据えて絞りは絞って撮る、というのがセオリーだったような。その時代の考え方なのでしょうか?

BRONICA S2 + NIKKOR-P 200mm F4 (RVP50)

こちらはやや露出不足になったので、硬めの絵になってしまいました。それでも、半逆光ながら、暗部の階調はちゃんと出ていますね。

BRONICA S2 + NIKKOR-P 200mm F4 (RVP50)

二線ボケは、このくらいの距離だと気になりませんね。そしてボケのつながりが良いですね。立体感がよく出ています。
よく見ると、やや輪郭が出ているボケも見受けられなくもないけど、あまり気にならないですね。

さて、写真の彼はまだ38℃の熱が上がったり下がったり。PCR検査の結果はまだ出ないのですが、この感じだと怪しいかな。
そうなると、家族も濃厚接触者になってしまうので、しばらく学校や会社には行けないですね…。

BRONICA S2用 NIKKOR-P 200mm F4の描写 その4

すっかり気に入ってしまったこのレンズ。
わざと逆光で撮るとどうなるかな?

BRONICA S2 + NIKKOR-P 200mm F4 (RVP50)

スキャンでは、ちょっと無理やり暗部の階調を持ち上げていますが、逆光にも関わらず、割とヌケの良い絵が得られています。
このときは若干曇ってしまったので、Velviaでも彩度は冴えないですね。この撮影は2月だったので、珍しく東京でも雪が降ったときの残雪が写っています。

BRONICA S2 + NIKKOR-P 200mm F4 (RVP50)

天気がコロコロ変わって、晴天になると、Velvia50の本領発揮です。やはりこのフィルムは、順光で晴れたとき、あるは夕暮れなどドラマチックな光で威力を発揮します。

BRONICA S2 + NIKKOR-P 200mm F4 (RVP50)

この状況では、二線ボケは気にならず、背景の立体感がよく出ています。
絞り開放では、ややハイライトににじみはありますね。やっぱりVelvia50、順光では濃厚な色合いが出ていて良いですね。

写真の息子、只今保育園でコロナの濃厚接触者になってしまい、本人も発熱中。PCRは結果待ちの状態です。
さてどうなるか…。

BRONICA S2用 NIKKOR-P 200mm F4の描写 その3

ややローキーな露出だけど、返ってそれが良かったかな。

自転車の練習中、だいぶ乗れるようになったね

地方暮らしだった自分の子供の頃と違って、今東京に住むと、なかなか練習が難しいのが自転車。袋小路の道路ならいくらでも練習できるけど、こちらだとある程度広い公園じゃないと難しい。まして家の前の道路は幹線道路なので、なおさら無理。
こうして機会を作って練習しないと。

そして、中望遠なのに左右逆像ファインダで、しかもマニュアルフォーカス。これで自転車に乗る子供を追う。でも昔はこれが当たり前だったんだよね。

だんだん調子に乗ってきた顔w

最初うまく乗れなくて半べそだった息子も、慣れたらこの顔。しかしVelviaの50の方は、やはり露出が難しいね。ちょっとアンダー気味。やっぱり露出計が示した値の+0.5段くらいは絞りを開けたほうが良いですね。
ただコントラストが高いので、露出を上げるとハイライトが白飛びしちゃう。こういう撮影では、VelviaよりもかつてのASTIAのほうが向いているのですが、もう無いフィルムの話をしても仕方ないですね。

やはりこのレンズ、ボケの輪郭が出てますが、不思議と硬い感じはしないです。背景を選びますが、1枚目はコマ収差の影響が見られるのは奥の建物(LIVIN光が丘店)に、見られる程度です。
時間帯が時間帯だったので、ほぼ絞り開放で撮影していますが、このレンズは積極的に絞り開放で撮って良さそうなレンズです。
前期と後期で光学系が変わっていますが、描写はどう変わるのだろうか? 気になるのですが、もはやこのレンズ、なかなかネットに作例がなくって。
Flickerに作例がありますが、背景ボケ、どうも違う気がしますね。ここでは前期か後期かがわかりませんが、どうやら描写は異なる感じですね。出物があれば、世代の違うものも試してみたいですね