「どぶろく・濁酒」カテゴリーアーカイブ

【武重本家酒造】十二六 どぶろく甘酸泡楽

今シーズン最後のどぶろくです。妻が飲みたくて、職場に人に頼んで扱っている酒店で買ってきてもらったそうな。

【武重本家酒造】十二六 どぶろく甘酸泡楽

今季は3月末販売の商品がラストでした。基本的に取り扱いのある酒店での予約での購入なのですが、酒店によっては予約せず買える場合もあります。
瓶を見ただけでわかるドロドロっぷりですね。ここのどぶろくは特にドロドロ感が強いです。


【武重本家酒造】十二六 どぶろく甘酸泡楽

このどぶろくは火入れしないタイプです。同じ酒造から「十二六ライト」という通年販売の火入れどぶろくもありますが、やっぱりこの生タイプが真骨頂です。噴き出し注意ですが、蓋にガス抜き穴があるタイプなので、実際に噴き出したことは過去にないですね。ただ、製造したてのものは注意してください。

今回の商品はアルコール度5%、軽いですね~。日本酒度-100前後、酸度3~5で精米歩合は70%。日本酒度などのスペックは製造ロットで変わるようです。賞味期限は比較的短いため、購入後すぐに飲んだほうが良いそうですが、今回少し時間が経過してしまいました…

時間が経過したので、いつもよりやや発泡感少なめ

上立ち香はほんのりマスカット。口に含むと…、少し時間が経過したせいか、いつもより発泡感は少ないかも。相変わらずのドロドロっぷり。そして甘みもいつもより控えめで、相対的に酸味が立つので、自分はこれがベストバランスと思いました! そう、甘すぎないんですよ。
酸味と甘味のバランスが良いです。この十二六を飲んで、ちょっと甘味が強いと思ったら、少しだけ寝かせてみると良いかもしれません。
ただ、元々賞味期限が短いので、寝かせすぎるとバランスを崩す可能性あり、賞味期限ギリギリ(製造から約20日前後)が良いかもしれないですね。

来季は早めに確保したいなと思いました。いつも忘れちゃうんだよね。

【仙醸】黒松仙醸 どぶとパイン

妻がお気に入りの、長野県の黒松仙醸のどぶろくですが、今回は某大型ショッピングモールのリキュールコーナーに、こんなのが売られていまして、妻が購入しました。

【仙醸】黒松仙醸 どぶとパイン

ええっ? どぶとパイン? そう、どぶろくにパインを入れちゃったようです。

【仙醸】黒松仙醸 どぶとパイン

原材料を見ると、濁酒(つまりどぶろくのことです)に、パインアップルのピューレに濃縮果汁、ジュースを混ぜているようです。
元々日本酒やどぶろくも、乳酸を取り込んでいるために酸味も感じさせるものもあり、それこそパインの味のする日本酒もありますが、このお酒はもうストレートにパインをぶち込んじゃったのが面白い。お陰で見た目も橙色です。

濁酒にパインを入れているので、酒税法上、濁酒ではなくリキュールとなります。元々の黒松仙醸どぶろくは、アルコール度数が6%ですが、それにパインを混ぜているのでしょうね、更にアルコール度数は低くなり3%となっています。ほぼジュース感覚ですね。

まさにどぶろく+パイン

とろっとろのどぶろくにパイン。香りも爽やかなパインです。だっておパインが入ってるんですもの(笑
口に含むと、ああ、どぶろくの米の甘みにパインが押し付けがましくないバランスで調和していますね~。どぶろくの持つ本来の酸味とパインの酸味のバランスが良いです。
ともするとパインの酸味が強く、パイン味の飲み物になってしまいますが、そこを絶妙なバランスで、お互いの良さを殺さずに、かつ低アルコール度数で飲みやすく仕上がっています。苦味も多少あるけど、これもアクセントになっていますね。
アルコール度数が低いので、個人的にはお酒としてはちょっと物足りないけど、あまりお酒が得意ではない方にも飲みやすいな、と思います。

同じシリーズに、どぶとゆずどぶといちごもあるようです。見かけたら是非買ってみたいですね。

【武重本家酒造】十二六(どぶろく) 甘酸泡楽

顎裂手術で入院中の息子、病院が神奈川なんですよ。なので、車でも電車でも、移動に片道1時間半です。
その入院中の病院の近くに酒屋があって、店のポスターになんとこいつがあったのです。予約のみ、とのことでしたが、誰かがキャンセルしたのか、1本だけ冷蔵庫にあったので、もちろん買いました。

【武重本家酒造】十二六(どぶろく) 甘酸泡楽

このどぶろく、特約店で予約しないと買えないもので、自分のよく行くお店にはなく、同僚に頼んで買ってきてもらったりもしています。
前回買ったのは2年前ですね。

発酵が進むため、要冷蔵、賞味期限が設けてあり、製造から20日と短いのです。

アルコール度数は、どぶろくとあって5%と低め。よってスイスイ飲めてしまいます。日本酒の原点のなるのがどぶろく。清酒ではなく濁酒です。
すりつぶした米がそのまま詰まっています。

どぶろくは、その発酵具合によって味が変化します。さて今回は?

今回は発泡は少なめ

開栓すると、ガス感は以前より少なめです。もともとガス抜き穴が栓にあるので、吹き出すことはないものの、2年前は注ぐとシュワシュワ感が強かったのですが、今回はドロっとした感触が強く、シュワシュワは少なめ。

口に含むと…、おおおお!? 酸味と甘みが2年前のものよりも良いです。妻がグレープフルーツジュースと称しましたが、確かに程よい酸味に強すぎない甘み、適度な発泡感。そして何より今回は米のドロッとした感触が強い。食べている感じです。注ぐ際も、なかなか口から出てこないくらい。
こんなに高度にバランスの良いどぶろくは初めてです。いや今回は当たりでしたね~。
開栓時期が良かったのかな? また買いたいけど、もう売っていないでしょう。今回はとてもラッキーでした。

【寺田本家】五人娘 発芽玄米酒 むすひ

先々週千葉は館山に行った際に買ってきたお酒です。

【寺田本家】五人娘 発芽玄米酒 むすひ

発芽玄米酒、だそうです。
千葉はあまりお酒どころ、というイメージではないですよね。関東圏でも埼玉や群馬は名酒が多くありますが、千葉はちょっと少ない気はします。
それでも、「五人娘」は千葉では名の通ったブランドですね。その中でも、ひときわ個性を放つのが、この発芽玄米酒です。
「開栓注意・横倒厳禁」のラベルもあり、吹き出し系のお酒です。しっかり冷蔵して冷やした状態での開栓が求められています。

精米していないお米、つまり玄米を使うため、精米歩合100%(つまり米を削っていないということ)です。酒税法上、米を使わないと「清酒」ではなく「その他の醸造酒」となりますが、玄米ってどうなんでしょうね? 濾していないどぶろくなどは通称「濁酒」ですが、「濁酒」も「その他の醸造酒」となるため、似たような感じでしょうか?
玄米は、HPには書かれていませんが、とある酒屋のHPにはコシヒカリとありました。

アルコール度数は12%と、一般的な日本酒よりやや低めです。

本当に開栓注意! とにかくガスが出続けます

回転式の栓を慎重に回していくと、ほんの僅か開けただけで一気にガスが噴出! これはいまだかつてない活性度合いだ! 新政の天蛙(あまがえる)ほどではないにしろ(あれは相当吹くらしい)、とにかく活性が止まらない! 少し開けては締め、の繰り返しです。

10分以上経過してなおこの活性っぷり

開栓には20分を要しました。10分経過してもなお、上の写真のように少し開くだけで吹き出してきます。すごいわ。
活性具合も、生産時期によって異なり、味もつど変わるとのことです。今回のものは、かなり活性度合いは高かったのではないかな?

20分経過して、ようやく完全に開栓しても吹き出さず落ち着きました。それでも注ぐと、コーラかのようにシュワシュワと泡立ちます。

濁り酒系ですね

米の粒子が沈殿していますが、米粒ではなくもっと細かい状態です。
上立ち香は独特で、ラベルに書いてあったように、糠漬けのようなやや酸っぱい系の香りです。
口に含むと、酸味と独特の苦味、旨味で、確かに糠漬けっぽい風味もあり、力強い味わいとともに、甘みは控えめです。かと言って、ガツンと辛い系でもないので、不思議な味わいです。
好き嫌いは分かれそうです。日本酒と思って飲むと面食らうでしょうね。しかしこれは古代のお酒に近いのではないかな、という荒々しさと力強さを持っています。

開栓3日程度で、酸味が少し落ち着きますが、依然力強いです。そして何故か癖になります。不思議な味わいです。生産ロットでの味の変化も大きいようなので、また千葉に行った際には買ってみたいお酒です。

【やまね酒造】氷やまねのどぶろく(仕込5号)

先週行ってきた、埼玉県飯能市のやまね酒造で購入したどぶろくの冷凍バージョンです。

【やまね酒造】氷やまねのどぶろく(仕込5号)

どうです? こんなの始めて見ましたよね? そう、お酒がパウチされて冷凍されているのです。
やまねのどぶろく、先週紹介した通常の瓶で販売されるタイプは、賞味期限が1週間しかないため、通販での販売が難しい。ということで、冷凍して1ヶ月保存が可能となるパウチのどぶろくを販売したとのことです。
1週間しか持たない、しかも穴が空いているので傾け厳禁の瓶は、購入できるのは埼玉と近郊の都県に限られてしまいますが、パウチなら全国に販売可能です。しかも、半解凍してシャーベットのようにいただくことも可能です。これは新しいですね。

袋には何も書かれていませんが、今回は2つのパウチを妻が購入。それぞれ仕込時期が異なります。今回は仕込が古い方から解凍しました。

今回買ったのは、この飲み比べセットです。仕込5号と仕込6号ということです。製造が8月27日のほうが、仕込5号でしょうね。できればラベルにも仕込●号と記載してもらえるとありがたいな。

さて、やまね酒造さんのツイートにあるように、仕込5号は酒米に「彩のかがやき」を使用しています。先週買ってきた瓶で飲んだのは、仕込6号の「彩のきずな」ですから、味が違うことになります。

【やまね酒造】氷やまねのどぶろく(仕込5号)

常温で約1時間半程度解凍すると、良い感じのシャーベットになりました。

【やまね酒造】氷やまねのどぶろく(仕込5号) のシャーベット

シャーベットでも、まず木桶の香りがちゃんと感じられます。通常、凍らせると香りや味を感じにくくなるものですが、プチプチとした微発泡も感じられて、面白いですね。

シャーベットですが、先週飲んだ仕込6号との違いは大いに感じました。仕込5号の彩のかがやきは、仕込6号よりも酸味が少なく、甘みがもう少し出ていて飲みやすい印象。
米の粒も、仕込6号ほど固くなく、どぶろくらしいバランスの良さは仕込5号、6号は酸味があり米も硬いけど、懐も深い印象です。特徴でいうと、どぶろくらしい酸味の6号、スッキリとした味わいの5号ですね。

解凍が進むと、より甘みが増しましたが、アルコール感は殆ど感じず、良い甘酒を飲んでいる感じですね。
あっという間に空いてしまいました。

これはもう1つの飲み比べが楽しみです。

【やまね酒造】やまねのどぶろく(仕込6号)

今年の7月31日に販売を開始した、とても若いやまね酒造のどぶろく。
埼玉県は飯能市で、令和元年に立ち上げたやまね酒造株式会社、妻がどぶろく好きなので、Twitterなのでなんとなく存在は知っていました。

8月、Facebookでこんな書き込みを見まして。

コロナ禍で緊急事態宣言中のご時世、飲食店での酒類提供停止で、どこの酒造も苦しい状況にあると聞きます。せっかく作った酒も、売れなければ廃棄される運命にあります。特に、火入れしない生酒や、日持ちしないどぶろく、取り巻く環境は難しいものがあります。買って応援せねばと。

Twitterもフォローしましたが、ぜひ買いに行きたい! ということで、通販や取り扱い酒店もありますが、実際に行って買ってみようと思いました。仕込の違いによる飲み比べもしたい!

飯能市であれば、車で行ける距離です。ということで行ってきました。

元コンビニだったと思われる場所でした。

掲載時点のストリートビューは2015年、この時点でコンビニの営業はしておらず、一番古い2011年時点でも営業していませんでした。長いこと使われていなかった店舗が、どぶろく醸造所として蘇りました。
営業は土日のみのようですが、のぼりも立っていて、元コンビニなので駐車場も広いので、入りやすかったです。酒造の方ともお話できました。

この日はパウチに入った冷凍どぶろく2種類(酒米に彩のかがやき・彩のきずなの2種類)「氷やまねのどぶろく飲み比べセット」と、瓶での販売でした。結局どちらも買いました(笑
面白いのはパウチに入った冷凍のどぶろく。これは通販でも対応しています。というのも、通常のどぶろくは賞味期限が一週間なのと、常に発酵し続けていてガスが出るため、蓋に穴があるので、配送が難しい。なので冷凍なのだそうです。シャーベット状にして飲む(食べる?)のも良さそうです。

まずは瓶のどぶろく(仕込6号)から

今回開けるのは、仕込6号のどぶろくの瓶です。

【やまね酒造】やまねのどぶろく(仕込6号)

仕込6号は、それまで使っていた「彩のかがやき」ではなく、「彩のきずな」を使用したそうです。
「彩のきずな」といえば、埼玉県の酒造ではかなりメジャーに使われている酒米ですね。
木桶を使った酒造り、かなりの拘りです。
酵母は、現状協会701号酵母を使用しているようですが、将来的には飯能産天然酵母を目指すのだそうで、これも楽しみですね。

こだわりを感じさせますね。見ての通り、アルコール度数が6度と飲みやすいように抑えられています。賞味期限が一週間なのも、天然にこだわった製法だからでしょうね。
ちなみに酒造の名前のもとになっている「やまね」は、飯能市に生息している天然記念物だそうです。

では注いでみましょう。

どぶろくらしい白濁をいただきます

まず上澄みを飲んでみると、プチプチと発酵し続けてガスが出ているので、若々しさもありますが、酸味は結構強め。個人的に酸味があるのは大好きです。そして、木桶の香りが心地よいです。

蓋の穴を指で塞いでゆっくり撹拌、今度は混ぜて飲んでみます。
おおっ! 米粒、今まで飲んだどぶろくの中ではかなり硬めですね。この辺りはもう少し柔らかくても良いかな。そして、澱を混ぜるとバランスがぐっと良くなります。酸味に米のふくよかな甘み、わずかに苦味も程よく加わりますね。
アルコール度数も低いので、スイスイ入っていきます。

賞味期限一週間のうちに、どれだけ味が変化するかも楽しみですね。でも1日で半分空いちゃいましたw
妻が買った冷凍保存できるパウチのどぶろくも、どんな感じか楽しみですね。仕込の違いによる味の変化も見てみたいです。

【nondo】どぶろく 速醸火入れ

購入先の酒屋さん曰く「やっとどぶろくの時代が来たな」と言わしめた、岩手県は遠野のどぶろくです。

別名濁酒とも言われるどぶろくは、日本酒の原点にあたりますが、酒税法上は清酒(日本酒)ではなく、濁酒となるため、酒造メーカーにとっては比較的新規参入しやすい分野です。
というより、清酒免許が極めて取得しづらいというのが現状でもありますが。

そんなこんなで、初めて買ったnondoのどぶろく。この酒造のラベルは、どれもオシャレな感じですね。
今回買った火入れも、某有名映画レ○ンを彷彿とするラベルです(ギリギリOK?)

【nondo】どぶろく 速醸火入れ

こちらは2020年12月末のロットとなります。ロットによってアルコール度数も変わるようで、3月のロットだとアルコール度数は9度ですが、こちらは10度です。出荷時期によって度数が変わるようですね。

【nondo】どぶろく 速醸火入れ

優しい味です。どぶろくは、基本的に若いお酒なので、酵母が米の糖分を分解しきっていない?ので、かなり甘いものが多いですが、恋らは甘さスッキリ。また、米の粒を噛むと酸味を感じるものの、全体としては酸味も強くはなく、ヨーグルトでも酸味を抑えたビヒダスのような、優しい味です。
どぶろくは料理と合わせるより、それ単体で行けると言うものが多いですが、優しい味故に食事の味を邪魔せず、食中酒としても行けますね。アルコール度数も低いので、スイスイいけます。とはいえ、どぶろくの中ではアルコール度数はそれなりにある方ですけどね。

火入れなので、発泡感はなく、ごく普通に開栓できます。
このnondoでは、水酛や生酛のどぶろくを出しています。ちょっとお値段は高め。機会があれば呑んでみたいものです。

【武重本家酒造】十二六(どぶろく)甘酸泡楽

今季で第17シーズン(2020年秋~2021年春)となる、 武重本家酒造の「十二六(どぶろく)甘酸泡楽」、今回も、同僚に買ってきてもらいました。
なにせ、出荷時期が毎シーズン複数回に分けての出荷ゆえ、なかなか手に入らない。手に入ったらラッキーと言った所。

【武重本家酒造】十二六(どぶろく)甘酸泡楽

火入れしていないので、常に発酵し続けます。したがって要冷蔵、瓶を傾けないのが鉄則。

実は呑んだのが11月3日なのですが、賞味期限は2日まで。1日超過しましたが、消費期限ではありませんので、そこまで厳密ではなくても大丈夫。

発酵し続けているので、発泡しています

お猪口に注ぐと、ドロドロした液体なのに、発泡しているというのが不思議な感覚です。

賞味期限が近いほど、酵母が唐を食べて甘みが減り、乳酸菌に変化し、酸味や苦味が発生します。

今回は賞味期限を過ぎたからか、米の程よい甘みの中に、苦味が割と出ている感じ。
日本酒度は-100(前シーズン)ということですが、今回のは前シーズンほど甘みは強くなく、苦味が結構出ているため、これはこれで飲みやすい感じがです。
フレッシュさもありますが、それより濃厚な米の旨味の凝縮、そして今回は苦味がぐっと出ている印象。

これ、買ってすぐに飲むと、また違った印象だったかも。今回は手に入れて少し時間がたってしまいましたが、また手に入るなら、次はできたてのフレッシュさも味わってみたいですね。

【カヤマ醸造所】純米発泡濁酒 かやま

千葉の木更津で買ってきたお酒です。聞いたことがないブランドだったのと、濁酒ということで、思わず買ってしまいました。

【カヤマ醸造所】純米発泡濁酒 かやま

まずブランドの成り立ちを調べてみると、株式会社ドレイコという千葉県茂原市の会社で、Tシャツやバッグなどにプリント加工を行う会社らしいです。会社名でのHPはなく、とらこねっとという、オリジナルTシャツを作れるショップのHPがありました。
よく見ると、会社概要の会社の写真に「どぶろく」ののぼりが立っているのが確認できます。

カヤマ醸造所は、このドレイコが運営する、茂原市初の酒蔵だそうで、現時点で扱っている商品は、写真のお酒と甘酒の2種類です。

【カヤマ醸造所】純米発泡濁酒 かやま

品目に書かれているように、このお酒は濁酒、つまりどぶろくなので、その他の醸造酒です。清酒、いわゆる日本酒を作っていないのは、以前取り上げた都内のどぶろくを作る醸造所でもそうですが、清酒製造免許は新規発行が事実上出来ないためで、実際に清酒を販売する新規ブランドは、実は廃業する酒蔵から免許を譲渡されているのです。
こうした実情は賛否両論あるようですが、そういった事情があり、まずは比較的製造しやすく、清酒製造免許が要らない(もちろん酒蔵としての免許は必要ですが)どぶろくを製造する企業が最近ポツポツと見かける感じです。
カヤマ醸造所も2015年醸造開始と、若い酒蔵です。

さて、発泡性とのことで、よく冷やして慎重に開栓。かなりシュワシュワしていて、吹き出しまでは行かないものの、炭酸清涼飲料水に近いシュワシュワ具合です。そして、粘度がそこそこあるのか、気泡が中々消えないのも特徴。

口に含むと、程よいシュワシュワに、これまた程よい甘み。甘みはそこそこ強いと思うけど、それ以上に日本酒のようなどっしり感もあり、甘くてスイスイ飲みやすいどぶろくというよりは、日本酒の濁り酒に近い感触。酸味と苦味もそこそこあります。

米は酒米ではなく、千葉県産コシヒカリだそうで、どぶろくの王道ですね。飯米なのでもっと甘みが強いかと思ったら、案外どっしりさや苦さが出て面白いです。


こうした、新たな酒蔵の試みは、今後の日本の酒造りを支えていくと思いますので、ぜひ清酒製造免許を手に入れて、日本酒製造にもチャレンジして欲しいなと思います。免許を手に入れるのは譲渡しかないため、簡単ではないですが…