Nikon F Photomic FTNの電池が切れてしまったので代替品を買ってみた

親父から四半世紀前に奪い取ったNikon F Photomic FTN(正式名称はFが付かないNikon Photomic FTNですが、ここでは通りが良いようFを付けています)ですが、交換式ファインダーに露出計を内蔵しています。
1959年にNikon Fが発売された当初は、交換式ファインダに露出計内蔵のものはなかったのですが、その後、外部測光(撮影レンズとは別に専用の受光素子で外光を受光して測光する)のPhotomicファインダが登場、以降TTL平均測光に対応したPhotomic T、中央部重点測光に対応したPhotomic TNを経て、レンズのカニ爪と連結し絞りリングを最小値に合わせることで開放f値が設定できることで開放測光を可能とした最終形のPhotomic FTNへと進化しました。

親父が1970年に新品で購入したPhotomic FTNは、ファインダ側に露出計の電池ボックスがあり、ファインダを取り外すことでアクセスできます。
その電池がついに切れてしまいました…。電池テックボタンを押してもメーターが振らなくなりました。
MR9という型式のボタン型の水銀電池2個を使用するのですが、このMR9は毒性の高い水銀を使用することから、1995年には製造中止となり、21世紀に入ると入手困難となりました。

このため、代替方法が必要となります。
作成はやや古いですが、こちらのまとめページに詳しく書かれています。 

SR44やLR44ボタン電池を代用する案が最も手軽ですが、これらの電池の公称電圧が1.5Vなのに対し、水銀電池MR9は1.35Vです。
このため、関東カメラサービスの抵抗入りのアダプタを使うか、抵抗なしで露出がずれるのを承知で使うか、あるいは同形状の代替電池を使うか、という選択肢があります。

今回は同形状の代替電池のうち、電圧も水銀電池と同じ1.35VのMRB625を購入することにしました。
空気亜鉛電池のため、開封して酸素を取り入れることで放電しますが、使用如何にかかわらず放電するため、寿命がどの程度か気になるところ。
ですが代替電池としてはこれがベストかなと思っています。

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先の代替電池のまとめページは2006年に作成されたため、現状と異なる点もあり、MRB625は恐らく2006年より現代の方が入手しやすくなっているようです。

Photomicファインダから取り出した電池も代替品のアルカリ電池V625Uでした


ちなみに、外した電池ももちろんMR9ではなく代替品のドイツ製VARTA V625Uでした。自分で交換した記憶はないのですが、さすがに四半世紀持つとも思えないので、どこかで換えたんでしょうね。しかもアルカリ電池なので電圧1.5V、これで過去Nikonにメンテナンスしてもらい、露出計を調整しているので、もしかするとMRB625に換えることで露出系がずれるかもですね。

届いたMRB625、1個1,100円(Amazon購入時)で、2個購入。高い…。電池の消耗スピード次第では、関東カメラサービスの抵抗入りアダプタ購入も考えないとですね。

Photomic FTNファインダの電池ボックスに2個入れ、電池チェックボタンを露出計の針が動くこと確認。

さて気になる露出ですが、他のカメラと比較してみることにします。その話は別途記載しますね。

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