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SLIK スマホ&タブレットホルダー SPTH タブレットは外部モニタとして使用可能か?

先日、SmallRigのパン軸&チルト軸調整可能モニターマウント(コールドシュー互換) 2905を購入しましたが、これを使ってスマホやタブレットを取り付けて外部モニタ化できるか?というのを実践してみました。

買ったのはこれです。

SLIKのスマホ&タブレットホルダー SPTHです。この手のスマホ・タブレット用の三脚ホルダーは、中華ブランドで散々ありますが、SLIKも値段もそう変わらないので、せっかくならと国内ブランドにしてみました。製造は結局チャイナなんですけどね。
外装は見てのとおりプラスチック、耐久性は…プラだから低いとは言えないですが、金属製よりは劣るでしょうね。軽量なのは良いと思いますが。


  

執筆時点では、Amazonより楽天のほうが安かったですが、両方チェックしてみてください。

Xperia 1を取り付けてみる

それでは、そこにSLIKのホルダーにXperia 1を取り付けてみましょう。

Xperia 1をオフセットさせているのは、ボタンや指紋センサを避けるためです。Xperiaはサイドボタン多めなので、この手のホルダーを使用する際は注意が必要です。ホルダーの幅が広いと、サイドボタンにかぶってしまいます。

Xperia 1のリアガラス、割れてる…

普段カバーしていて気づかなかったけど、Xperia 1のリア角のガラスが割れてます…。落としたときに割れたんでしょうね。ディスプレイ側は問題ないので、無視します。もう3年近く使っていますからね。

スマホの場合は、そのままホルダ上部を引っ張り上げてスマホを挟むだけです。スプリングの力で挟みます。特にガタツキもなさそうです。たただ、SmallRigのモニターマウントが金属製で剛性が高いので、多少ホルダの剛性感が気になります。プラですが、剛性は悪くはないですね。でも、さらに剛性感を得るなら、SmallRigなどの金属製ホルダが良さそうですが、ライトな使い方なら、SLIKでも十分でしょう。

今どきのスマホは画面が大きくても、21:9の縦長なので16:9の映像要モニタとしてのメリットは少ない

モニタとしては、スマホは所詮スマホの画面サイズでしかないので、モニタとして使うメリットはあまりなさそうです。今どきのスマホは縦長が多いので、横に向けるとモニタとしての縦幅はさほど大きくいないのです。スチル撮影しながらスマホで動画を撮る、といった使い方になるでしょうね。

タブレット(Amazon Fire HD10)を取り付けてみる

SLIKのホルダー、スマホだけでなく、更に大きなタブレットも挟めます。幅180mmまで対応するので、10インチクラスのタブレットは問題なく挟めます。

さすがに10インチのタブレットともなると、迫力がありますね。
SLIKのこのホルダは、タブレット用に2段階でホルダの引き出しができるようになっています。そして、引き出したらさらに剛性感が悪くなるかなと思ったら、プラスチック製としては、意外としっかりしている感じです。しっかりホールドできていて、タブレットが外れそうな感じもありません。10インチタブレットでも重たい方のFire HD 10でもしっかりホールドできています。

タブレットはカメラの外部モニタとして使えるか?

以前買ったUSB Video Captureを使用し、Z 9のHDMI出力からキャプチャに接続します。このキャプチャはHDMIからの映像をUSBに変換し、タブレットやPC、スマホからはUSBカメラとして振る舞うことが可能です。
Fire HD 10では、AmazonのアプリストアからUSB/Web Cameraをインストールしています。なお、Fire HDはAndroidベースのOSを搭載しているため、Andoroid向けのUSB/Web Cameraと実質同じアプリとなります。

実際に動画撮影用の外部モニタとして使えるか、という観点からすると、「カメラの映像を表示はできる」と言う点では問題ありません。

Fire HD 10の画面はフルHDなので、1920 x 1080 MJPEGに設定

Fire HD 10はフルHDの画面なので、USB/Web Cameraは1920 x 1080 MJPEGに設定します。(YUVだと処理が重くなります)
表示は問題なく出来ました、が、画面の遅延は発生します。

タブレット側の画面の遅延に注目

ご覧の通り、カメラ側のモニタからコンマ何秒か遅れて表示されます。HDMIの映像を変換し、USBカメラとして振る舞っているため、処理の関係で、どうしても遅延してしまいます。動きの激しくないもののフォーカス確認用としては使えますが、これで動き物の撮影はちょっと難しそうですね。あと、Fire HD 10の画質も良くないですね。

結論としては、タブレットではフォーカス確認や撮影後のプレビュー用としては使えるけど、ビデオモニタとしては遅延が発生するので、動きの速いものには使えないかな…といったところです。
ちゃんと動画を撮るなら、HDMIをそのまま入力できる、専用の外部モニタが欲しいところ。タブレットの活用には、この方法は使えなくないかな。

HDMI Video Captureでスマホをディスプレイ化!?

Twitter見ていると、時々面白い情報を見かけます。

ほうほう、XperiaがPCディスプレイ化している。
これ、地味に便利じゃないですか。スマホもタブレットも、一般的にはHDMI入力はないので、ディスプレイとしては使えないのですが、この方法なら行けるかも、と思い、買ってみました。

Amazonで調べると、同じ形でブランド名が違うものが散々出てきます。例によって中華製ですから、製造元は同じで、様々な無名のブランドで売っているようです。中には千円を切るものもありましたが、中国からの直送っぽいので、これは避けるとして、2千円を切る上記商品(価格は購入時点)を買ってみました。

HDMI Video Capture

非常にシンプルな商品で、HDMI入力(Type A)とUSB端子オス(Type A)となっています。

仕様をざっくり見てみると、

  1. HDMIは4K 入力までサポート
  2. 出力は最大1080p(Full HD)
  3. 8/10/12bit Deep Colorをサポート
  4. AWG26のHDMIケーブルで15mまでサポート
  5. 表示ソフトはVLCやOBS、Amcamなどをサポート
  6. Windows、AndroidとMac OSをサポート
  7. USB VideoとUVC規格準拠
  8. USB Video 1.5と1.0規格準拠
  9. USB Audio UAC規格準拠
  10. 外部電源供給不要、小型で携帯できます

といった感じで、UVC規格(USB Video Class)に対応しているとのこと。
スマホとUSB接続できるカメラもあったりしますので、このアダプタは、USBカメラのように振る舞うことが可能です。
Mac OSはサポートしていますが、iOSはサポートと書かれていないので、iPhoneで使用できるかは不明です。私はiPhone持ってないので…

まずは、Windows PC(Win10化したDynabook R73/PB)に接続してみました。

Windows10 PCなら標準のカメラアプリでOK

Panasonic LUMIX GX7MK2のHDMI出力をPCに表示

Panasonic LUMIX GX7MK2のHDMI出力(Micro)をHDMI Video Captureに接続、CaptureをPCのUSB端子に接続すると、ドライバは自動で読み込まれます。

表示ソフトは、Windows10標準のカメラアプリで、PC側にもカメラが付いているため、切り替えることで、USB Video Captureの画像が表示されます。これを使えば、今流行りのZoom会議でも、手持ちのカメラをWebカメラ化することが可能ですね。まあ最近は、カメラをUSB接続すれば、カメラ側がUVCに対応している機種や専用ソフトで対応しているものあるので、非対応のカメラでHDMI出力がある機種なら、有用でしょう。

Fire HD 10でも表示可能

Android OSベースのAmazonのタブレット、Fire HD 10(2017)でも表示が可能でした。USB Video CaptureのUSBオス端子にOTGケーブルを接続してUSB Micro端子に変換し接続、Amazonのアプリストアのフリーアプリ、USB/Web Cameraをインストールすることで、表示可能でした。

Amazon Fire HD 10(2017)とUSB/Web Cameraアプリで表示可能

これで、スマホより大きな画面の10インチタブレットをPCディスプレイ化することも可能とわかりました。これは使える…。

ちなみに、手持ちの古いスマホ、Xperia XZでも試したのですが、OTGケーブルのUSB MicroをType Cに変換するアダプタが通信非対応(充電のみ?)なのか、うまく認識してくれなかったので、Type C端子のOTGケーブルを注文しましたので、スマホ表示は後日テストしてみます。
スマホで表示できれば、屋外での外部ディスプレイとして、動画撮影時の外部ディスプレイとしても使えるので、専用モバイルディスプレイを買わなくても済みますね。


ところで、LUMIX GX7MK2、HDMI出力させると、撮影時のアスペクト比も強制的に16:9になってしまい、変更ができなくなります。動画撮影だけならそれでいいのですが、スチルも同時並行撮影となると、この仕様はちょっとつらいですね…。
D850だとどうなるかも、後日試してみたいと思います。


【追記】Type CのOTGケーブルが届いたので、手持ちのXperia XZとXperia 1で試したのですが、どうもUSB Cameraを認識してくれませんね…。先のTweetもXperia XZ Plemiumなので、行けるかなぁと思ったのですが…。もう少し調べてみたいと思います
【更に追記】Xperia 1とUSBカメラ スタンダード版で表示できることを確認しました。

ちなみにD850で試したところ、スチルモードでのライブビューでも、アスペクト比は16:9に変わることなく出力できていました。が、何故かスチルモードのライブビューだと、本体液晶が表示されません。HDMIの設定は同時出力にしていますが。これがビデオモードだと、本体液晶と出力先の同時表示が可能です。
まあ、この使い方だと、ビデオ撮りで、フォーカスチェックで大きな画面が欲しいときに使うことになるので、ビデオ中心で使うことになりそうです。ああ、でも今年は運動会もお遊戯会も、ビデオ撮りできる行事はなさそうです。