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SLIK スマホ&タブレットホルダー SPTH タブレットは外部モニタとして使用可能か?

先日、SmallRigのパン軸&チルト軸調整可能モニターマウント(コールドシュー互換) 2905を購入しましたが、これを使ってスマホやタブレットを取り付けて外部モニタ化できるか?というのを実践してみました。

買ったのはこれです。

SLIKのスマホ&タブレットホルダー SPTHです。この手のスマホ・タブレット用の三脚ホルダーは、中華ブランドで散々ありますが、SLIKも値段もそう変わらないので、せっかくならと国内ブランドにしてみました。製造は結局チャイナなんですけどね。
外装は見てのとおりプラスチック、耐久性は…プラだから低いとは言えないですが、金属製よりは劣るでしょうね。軽量なのは良いと思いますが。


  

執筆時点では、Amazonより楽天のほうが安かったですが、両方チェックしてみてください。

Xperia 1を取り付けてみる

それでは、そこにSLIKのホルダーにXperia 1を取り付けてみましょう。

Xperia 1をオフセットさせているのは、ボタンや指紋センサを避けるためです。Xperiaはサイドボタン多めなので、この手のホルダーを使用する際は注意が必要です。ホルダーの幅が広いと、サイドボタンにかぶってしまいます。

Xperia 1のリアガラス、割れてる…

普段カバーしていて気づかなかったけど、Xperia 1のリア角のガラスが割れてます…。落としたときに割れたんでしょうね。ディスプレイ側は問題ないので、無視します。もう3年近く使っていますからね。

スマホの場合は、そのままホルダ上部を引っ張り上げてスマホを挟むだけです。スプリングの力で挟みます。特にガタツキもなさそうです。たただ、SmallRigのモニターマウントが金属製で剛性が高いので、多少ホルダの剛性感が気になります。プラですが、剛性は悪くはないですね。でも、さらに剛性感を得るなら、SmallRigなどの金属製ホルダが良さそうですが、ライトな使い方なら、SLIKでも十分でしょう。

今どきのスマホは画面が大きくても、21:9の縦長なので16:9の映像要モニタとしてのメリットは少ない

モニタとしては、スマホは所詮スマホの画面サイズでしかないので、モニタとして使うメリットはあまりなさそうです。今どきのスマホは縦長が多いので、横に向けるとモニタとしての縦幅はさほど大きくいないのです。スチル撮影しながらスマホで動画を撮る、といった使い方になるでしょうね。

タブレット(Amazon Fire HD10)を取り付けてみる

SLIKのホルダー、スマホだけでなく、更に大きなタブレットも挟めます。幅180mmまで対応するので、10インチクラスのタブレットは問題なく挟めます。

さすがに10インチのタブレットともなると、迫力がありますね。
SLIKのこのホルダは、タブレット用に2段階でホルダの引き出しができるようになっています。そして、引き出したらさらに剛性感が悪くなるかなと思ったら、プラスチック製としては、意外としっかりしている感じです。しっかりホールドできていて、タブレットが外れそうな感じもありません。10インチタブレットでも重たい方のFire HD 10でもしっかりホールドできています。

タブレットはカメラの外部モニタとして使えるか?

以前買ったUSB Video Captureを使用し、Z 9のHDMI出力からキャプチャに接続します。このキャプチャはHDMIからの映像をUSBに変換し、タブレットやPC、スマホからはUSBカメラとして振る舞うことが可能です。
Fire HD 10では、AmazonのアプリストアからUSB/Web Cameraをインストールしています。なお、Fire HDはAndroidベースのOSを搭載しているため、Andoroid向けのUSB/Web Cameraと実質同じアプリとなります。

実際に動画撮影用の外部モニタとして使えるか、という観点からすると、「カメラの映像を表示はできる」と言う点では問題ありません。

Fire HD 10の画面はフルHDなので、1920 x 1080 MJPEGに設定

Fire HD 10はフルHDの画面なので、USB/Web Cameraは1920 x 1080 MJPEGに設定します。(YUVだと処理が重くなります)
表示は問題なく出来ました、が、画面の遅延は発生します。

タブレット側の画面の遅延に注目

ご覧の通り、カメラ側のモニタからコンマ何秒か遅れて表示されます。HDMIの映像を変換し、USBカメラとして振る舞っているため、処理の関係で、どうしても遅延してしまいます。動きの激しくないもののフォーカス確認用としては使えますが、これで動き物の撮影はちょっと難しそうですね。あと、Fire HD 10の画質も良くないですね。

結論としては、タブレットではフォーカス確認や撮影後のプレビュー用としては使えるけど、ビデオモニタとしては遅延が発生するので、動きの速いものには使えないかな…といったところです。
ちゃんと動画を撮るなら、HDMIをそのまま入力できる、専用の外部モニタが欲しいところ。タブレットの活用には、この方法は使えなくないかな。

Androidスマホのバッテリ異常消費の正体(Google音声サービスのアップデート不具合と対処)

先月後半辺りから、手持ちのスマホ、Xperia 1(SO-03L, Android11)のバッテリ消費が異常に早くなってしまいました。
バッテリ使用量のログを取得できるアプリ、Battery Mixを参照してみると、午前5時に充電ケーブルを外し、職場に出勤した辺りから、加速度的にバッテリが消耗しているのがわかります。

お昼時点で残量は24%に

わずか7時間の間に、殆ど使っていないスマホのバッテリ残量が24%、普段はお昼時点で80%台なので、明らかに異常です。
ツイートしたところ、フォロワーさんよりこんな情報をいただきました。

Googleの音声サービスの不具合が出ているとのことです。
試しにリンク先のHPの情報を元に、「Googleの音声サービス」の「アップデートのアンインストール」を実施してみました。

2日ほど様子を見てみましたが…

やっぱりダメ…

ダメじゃんorz(←久々にこれ使った

ってことで、他の原因を探りつつ、妻の個人スマホ(Xperia 10II)、仕事スマホ(機種知らないけどAndroid)でも同様の問題が出ているようなので、やはりAndroidに起因する問題であることは確かです。
いろいろ調べた結果、やはりGoogleの音声サービスがアップデートをし続ける(いつまでもアップデートが終わらない)ことのよる不具合のようです。
以下の方法で、当方のXperia 1と妻のスマホのバッテリ異常消費が解消されましたので、記録しておきます。
なお、スマホのバッテリ異常消費の原因は様々で、このケースが当てはまるかはわかりませんが、参考までに。

Googleホームアプリから「オフラインの音声認識」を更新する

まず、Googleホームアプリのボタンをタップします。

Androidスマホなら、検索すれば出てくると思います。
Googleホームが表示されたら、右上のアイコンをクリックすると、下記の様な画面が出るので、「設定」をタップします。

アイコンをタップ→設定をタップ

設定画面が表示されたら、「音声」をタップします。

設定の「音声」をタップ

さらに音声の「オフラインの音声認識」をタップします。

音声の「オフラインの音声認識」をタップ

オフラインの音声認識が表示されます。
一般的に、日本で購入できるAndroidスマホであれば、English(US)と日本語(日本)が表示されるはずです。

通常ならこの表示

通常なら、上記のような表示になっているはずですが、私のスマホでは、この表示でEnglish(US)の部分が、「アップデート中」のままとなっていました。(画面は残念ながらキャプチャしていません)
これが原因と踏みまして、まずはアップデート中のEnglish(US)をタップし、アンインストールを行います。


まずはアップデート中のままの音声をアンインストールする

アンインストールは不安ですが、問題ありませんので、このままアンインストールをします。
アンインストールが完了すると、その言語は完全に消えるわけではなく、「アップデートあり」の表示となります。

アンインストールしたEnglish(US)は「アップデートあり」の表示に

English(US)をタップすると、最新バージョンの言語がダウンロードできると表示されます。

最新バージョンをダウンロードする

「ダウンロード」をタップし、ダウンロード開始します。
ダウンロードが完了したら、念の為、スマホの再起動を行いましょう。以上で完了です。
なお、今回の事例は、English(US)で発生していましたが、日本語その他の言語で発生する場合もあるかもしれません。手順は同様です。

バッテリ消費がいつもどおりに

以上の対応を行った後の結果です。

いつもどおりの消費量

この日は充電を終了したのが、いつもの午前5時ではなく7時でしたが、バッテリ消費は6時間でこの程度でした。GPSも切るXperiaのSTAMINAモードで、更にバッテリ消費を抑えたら、90%以上をキープ。ちなみにSTAMINAモードにしていないと、80%台です。

とりあえず、今回はGoogleの音声サービス不具合でしたが、バッテリの異常消費は時々発生しますね。個別のアプリの問題だったりすることが多いですが、Android(Google)に起因する問題は面倒ですね。すぐに対応されないのも厄介です。

同様の問題でお困りの方は、ぜひ確認してみてください。

スイッチングHubを2.5Gbps対応のBuffalo LXW-2G5にしてみた

無線LANが一般的になった現在ですが、安定性と安全性では有線LANに軍配が上がるのは言うまでもありません。

有線LANといえば、私がパソコンに触りだした学生時代は、まだ10Mbpsが主流でした。
当時は、インターネットと言えば、アナログモデムのダイヤルアップか、ISDNで64kbpsなんてのが一般的でした。まだ常時接続もなかった時代、テレホーダイで夜11時からだと、定額料金ということで、夜2ネットをする時代でした。
その頃は、LANといえば、大学の「情報コンセント」に、別売りのPCMCIAネットワークカードをノートPCに接続して、ネットワークに繋ぐくらいしか、LANの出番はなかったですね。

その後、100MbpsのLANが登場し、2000年代半ばには1GbpsのLANも登場しました。ところが、それからずっと1Gbps が主力のまま、いつしかスペックだけは無線LANのほうが、2.4Gbpsといったより高速なLAN環境を築けるようになっていました。

が、無線LANの回線速度は、電波の品質と強度に左右されるので、必ずしもスペック通りのリンク速度とはなりません。その無線LANも、結局ルータなどから有線LANで接続するので、1Gbpsではネックとなってしまいます。

2.5Gや10Gbpsの有線LAN規格は商品として存在していますが、なかなか価格が下がらずにいますね。

PCの方はというと、今自作機のメインで使っているマザーボードのオンボードLANが、2.5Gbps対応となりました。せっかくなので、まずは手が出しやすい2.5Gbps対応のLAN環境を構築したいと思っていたら、バッファローダイレクトのアウトレットに、2.5Gbps対応Hubが出ていたので、試しに1個買ってみました。

LXW-2G5、2019年に発売している製品ですね。
2.5GbpsのHubは、高価な10Gbps対応Hubと比較して、広く普及している既存の1Gbps用のカテゴリ5e(Cat5.e)のLANケーブルを使用可能なので、ハードルが低いです。
10Gbps対応のLANともなると、Cat.6A以上のケーブルが求められるため、既存のLAN配線で通信速度が出せない可能性があります。

PLANEXから、より安価な1万円を切るHub「FX2G-05EM」も販売されていますが、コチラは全面にLANポートが有り、好みではないので、ちょっとだけ高いけどアウトレット価格でほぼ1万円のBuffalo LXW-2G5にしてみました。

既存のHubから交換するだけ。民生用のHubなので、LANケーブルを差し込むだけです。
3番ポートにメインPCの2.5Gbps対応オンボードLANがつながっているので、ここだけ2.5Gリンクを示す橙のLEDが点灯しています。

我が家のLAN環境、メインPCの他に2.5G対応のLAN機器がないのですよね。無線LANルータはWXR-5950AX12なので10Gbps対応だったりしますが、こちらに接続するHubは、まだ1Gbpsまでのものです。

PCからも2500Mbps(2.5Gbps)としてリンクしていることを確認

というわけで、入れてみたけど、まだその真価を全く発揮できないHubですが、少しずつ2.5Gや10Gbps対応のHubとケーブルに変えて行きたいと思います。

VRAMを食うDavinci Resolveのために、グラボをRTX 3060にしてみた

Nikon Z 9が来てから、スチルだけでなく動画も色々撮っていきたいなと思っているのですが、4K60pのProResやら8Kで撮るのは良いとして、その動画編集をDavinci Resolveで行う際に、レンダリングでソフトが落ちたり、GPUの処理エラーが頻発しまして。

特にGPUのメモリ不足(VRAM)は深刻で、せっかく編集してレンダリング中にソフトが落ちると萎えますからね。

PCでゲームはしないので、画像編集だけならそこそこのグラボで良い、とずっと思っていまして、10bit出力可能ということで、ここ最近はずっとグラボはQuadroシリーズを愛用してきました。K620→K2200→P2000と使ってきましたが、近年はGeforceも10bit出力可能となり、またCUDAコアも価格に対してGeforceのほうが優れていたりしますので、ついにGeforceに移行することにしました。
ちなみにYamaroが最後にGeforceを使ったのは、大昔のGeforce2 MXだったりします。四半世紀近く前の話ですね…。

VRAM 12GBのGeforce RTX 3060

で、中古ですがこちらにしてみました。最近グラボは値上がりがひどいですね。RTX 3060は、ミドルローエンド、つまり中の下クラスなのですが、大昔なら上級グラボが買える値段です。今やCPUよりもグラボのほうが高価ですね。
RTX 3060は、ミドルローエンドですが、VRAMが12GBと、上級のRTX 3080の10GBよりさらに多いので、パフォーマンスはRTX 3080の半分以下とはいえ、動画編集のようにVRAMを作業にはもってこいです。
なので、どちらかというとゲーマー向けではなく、動画編集向けのグラボなんでしょうね。

GPUの補助電源8ピン電源使うグラボは初めてだったり

これまでのQuadroは、どれも補助電源を使わないものばかりでしたが、初めて補助電源の8ピンを使うグラボを買いました。分厚いですが、今はこれが普通なのか…。

Davinci Resolve使用中も余裕のVRAM

早速Davinci Resolveでレンダリングしてみましたが、12GBのVRAMがあると、GPUメモリ不足による処理落ちしなくなりました。今までのQuadro P2000は5GBなので、やはり容量不足だったようです。
これでひとまず安心して、動画編集できますね。

Z 9の8K H.265 10bit HLG動画を編集してみた

Nikon Z 9は8K動画を長時間撮影可能ということで、動画カメラとしても、これまでのNikon Zシリーズとは一線を画すものとなっています。
が、長年スチルで撮ってきた当方、高校生の頃は放送局(出身校では放送部+放送委員の扱いで”部”ではなく”局”と呼ばれていました)で、ビデオ撮影も行っていたので、その当時の知識は多少あるものの、なにせビデオテープの時代です。
今はPCで何でも編集できる時代です。ノンリニア編集が浸透し始めた2000年前後はPCやHDDが高価な上に、周辺機器もまだまだ高価でしたが、今はそれなりのスペックがあれば、フリーソフトでも知識次第で高度な編集が可能です。

しかし、素人のニワカものの当方、まだまだ動画編集の知識が浅く、色々調べつつ、Davinci Resolveで編集してみました。

8K H.265 10bit HLGの動画をDavinci Resolveに取り込む

今回、初めて10bit HLG(Hybrid Log Gamma)で撮影してみました。
HLGは、最近動画でよく出てくるHDR(High Dynamic Range)の国際規格、BT.2100(Rec.2100)で設定されたガンマカーブの1つです。

詳しい説明は、EIZOのHPの解説がわかりやすいので、それを確認していただくとして、同じHDR用のガンマカーブのPQ方式(Perceptual Quantization)よりも、様々なディスプレイでの互換性が高くなっています。

ディスプレイの輝度は物によって違いますが、HLGの場合、異なる輝度に合わせて、ピークの輝度を合わせられるようなガンマカーブが設定されます。これにより、従来のSDRのディスプレイとの互換性が保たれています。
PQ方式は、ディスプレイのピーク輝度によらず、ガンマカーブは一定なので、表示可能な輝度の範囲では、土にディスプレイでも同じガンマカーブで表示できます。

どちらが適しているかはケースバイケースなのでしょうね。

さて、Davinci ResolveでHLGの動画を取り込む場合は、プロジェクトの設定を変更する必要があります。
カラーサイエンスを “Davinci YRGB Color Managed”に設定すると、Color processing modeで“HDR”を選択可能となります。今回はSDRに変換せず、HDRのHLGで出力したいので、出力カラースペースで“HDR HLG”選択します。

なお、入力LUT(Lookup Table)については、NikonからZ 9のHLG用のLUTが提供されていないため(N-Logは提供あり)、入出力ともLUTは割り当てていません。

HDRは、有償版のDavinci Resolve Studioでのみ扱えると思っていたのですが、無償版でもここで設定できるので、扱えるという前提で進めていきます。

Davinci Resolveのカラーマネジメントを設定

無償版のDavinci Resolveでも8K動画の取込みと編集は可能

無償版でも8K動画の取り込みと編集は可能

当方無償版のDavinci Resolveを使用しているため、残念ながら8Kでは出力できず、4Kまでとなります。
ただし、8K動画自体の取込みと編集は可能です。最終的に4K以下での出力となります。無償版でもここまでできるのはすごいことですね。
4万円弱で有償版にできますが、悩むところですね。今の所、8Kで撮って、トリミングしつつ4Kで出力、というのが現実的となりそうです。ま、素人の遊びですしね。
それにしても、さすがに8K動画は重いです。当方の環境では、CPUはAMD Ryzen 9 5900Xですが、グラフィックボードは少々旧式なQuadro P2000です。今後動画も本格的にやるなら、Greforce RTX 3070か3080は欲しくなりますね。
レンダリングの段階で、処理が進まないとか、Resolveが落ちることも多々ありました。グラボがネックなんだと思います。それでも、書き出しが始まれば、今回作ってみた2分の動画は、レンダリング5分程度で出力完了しました。

4K HLGで出力する

Davinci Resolveでは、無償版でもHDR素材を編集し、HDRのまま出力可能です。HDR動画ををYoutubeにアップロードする場合は、YoutubeのHDR動画のアップロード要件に従って動画を作成する必要があります。

今回はフォーマットをQuickTime、コーデックをH.264としました。カラースペースタグ(色域)を”Rec.2020″に、ガンマタグを”Rec.2100 HLG”に設定しました。

が、残念ながらこの設定では、PCでの再生は問題なかったのですが、Youtubeにアップした段階で色がおかしくなってしまいました。
あえてタグを指定しないほうが良さそうです。最終的には、両者とも”プロジェクトと同じ”に設定してアップすることで、正常な色となりました。この辺り、動画形はよくわからないことが多いです。

カラースペースやガンマタグはいじらないのが吉?

動画は、先日行った、トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園で行われたクリスマスコンサートの模様となります。
Z 9にAI AF DC-Nikkor 135mm f/2Dで手持ち撮影しました。ボディ内手ブレ補正はしっかり聞いていますね。
135mmではやや遠かったため、1.2倍にクロップ。8Kを最終的には4Kに落としましたが、8Kと余裕のある解像度のため、クロップしても4K出力では解像度を保てます。

トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園で行われたクリスマスコンサート (2021年12月25日)

動画の情報を見ると、Colorの項目はbt709となっていて、より広色域のBT.2020(Rec.2020)にはなっていないようです。

HDRの規格、BT.2100の色域はBT.2020(Rec.2020)なのですが、Youtubeの使用なのか、いまいちよくわからないですね。

もっとも、多くのディスプレイは、最近やっとsRGB相当のBT.709の色域を表示できるようになった程度で、スチルカメラでの広色域のAdobeRGBを超える、BT.2020の色域を100%表示できる一般的なディスプレイは存在しませんので、仕方のないことなのかな?

動画はまだまだわからないことだらけです。本でも買って勉強したいところですが、読む時間がないのが現実…。


というわけで、8K動画、クロップ限定なら素材として撮るというのは、現時点でありですね。次はN-logも試してみたいと思います。こんな感じで年末年始は終わりそうな気がします…。

Z 9の高効率RAW不具合? 露出補正で色温度設定が反映されなくなる

※この不具合は、Ver1.1.2以降ののNX Studioで解消しました。(22/2/17追記)

先日のNikon Z 9でのファーストショットで確認した不具合です。
発売当初のファームウェアバージョン Ver1.00です。

TicoRAWを採用したZ 9の高効率RAW

Nikonの一眼カメラは、これまでRAWデータとしては、非圧縮・ロスレス圧縮・(非可逆)圧縮といった設定がありましたが、Z 9では、初めて「高効率RAW★」(従来の非圧縮RAWの1/2のファイルサイズ)と「高効率RAW」 (従来の非圧縮RAWの1/3のファイルサイズ) を採用しています。
これは、intoPIX社のTicoRAW技術を採用しているとのことで、特に「高効率RAW」は、ファイルサイズが同画素のJPG(FINE★)よりも小さくなっているため、JPGの代わりとして常用可能かなと考えています。
色深度も14bitのみで、従来のNikon一眼のように12bitは選べなくなっていますが、ファイルサイズが大幅に圧縮可能な「高効率RAW」では、もはや12bitの設定は不要という判断なのでしょうね。

さて、ファーストショットでは、この高効率RAWの画質と使い勝手、JPGとの比較をしたく、すべての撮影で高効率RAW+JPG FINE★で撮影しました。

画質の比較は追々行うとして、今回はその中で見つけた不具合の報告です。
なお、すでにNikonのサポートには打ち上げています。

露出補正をマイナスに振ると、画像の色温度が撮影時のものに戻ってしまう

こんな不具合を発見しました。NX Studio Ver1.10(Win)におけるRAW現像で、不具合が発生しました。

撮影時デフォルトのNX Studio画像

上の写真は、NX Studioの表示をキャプチャしたものです。屋内撮影ですが、照明の電灯色に引っ張られて、やや青っぽい絵になったため、もう少し色温度を上げてみたいと思い、まず色温度を上げました。

色温度を8300Kに設定

画面キャプチャだと分かりづらいですが、色温度が上がりました。
ここで露出補正をマイナスにしてみます。

露出補正をマイナスに振ると、画面上の色温度が撮影時に戻ってしまう

すると、画面上の色温度が、撮影時のやや青っぽい感じに戻ってしまいました。
これは露出補正を0.00より下、つまりマイナスにした場合のみ発生、プラス側では発生しません。
この状態で色温度を調整しても、数値は変わりますが、ほとんど画像に変化がなくなってしまいます。
高効率RAWで発生しており、ロスレス圧縮ではまだ試していませんが、現時点で発見した不具合です。
NX Studio側の不具合かなと思いますが、結構面倒なトラブルだけに、早急に改善してほしいですね

魚眼レンズの歪をあえて補正するとこうなる

今回の記事で使用したレンズは、Fマウントの魚眼レンズ、AI AF Fisheye-Nikkor 16mm f/2.8Dは、ディスコンとなってしまったDタイプの対角線魚眼レンズです。

AI AF Fisheye-Nikkor 16mm f/2.8D ブラック
AI AF Fisheye-Nikkor 16mm f/2.8D(ディスコンとなってしまった最後のFマウント単焦点魚眼レンズ)


執筆時点で、Nikonの魚眼レンズは、魚眼ズームレンズのAF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E EDのみとなっており、Zマウントでは現時点では製品はなく、ロードマップにも書かれていません。
Fisheye 8-15mmは、2017年に発売と比較的新しく、また魚眼レンズは数が出るレンズではないため、しばらくはこの製品のみ継続販売されると思われ、新製品は期待できなさそうですが、個人的にはf値の小さい明るい単焦点魚眼が、Zマウントでも出ればいいのに、と思っています。
AFもいらないなら、海外のMF魚眼という選択肢もありますが、純正であれば、RAW撮影により、魚眼をあえて歪補正して、広角レンズとしても使うことが可能です。

先日、六本木の森タワーのTOKYO CITY VIEWで魚眼レンズで撮影した写真を、歪み補正してみました。

NX Studioのフィッシュアイ補正を使って補正してみた

フィッシュアイ補正は、画像補正により、通常は魚眼レンズの特性である歪曲を直線に補正します。
このため、周辺ほど歪みを補正するために、画像周辺ほど画質は悪化します。
補正後の画像は、周辺ほど画質が悪化しているのが分かります。

ミラーレス時代になり、一眼レフのようにレンズそのものの絵を光学ファインダで見ることがないため、魚眼ではない一般的なレンズも、レンズ自体の歪みはあえて光学的に補正せず、デジタル歪み補正を使っているレンズも多くなっています。ただ、フィッシュアイ補正ほど極端に歪むことはないため、実際の撮影データで補正による弊害を感じる事はほぼないようです。

上の写真は、あえて魚眼らしい歪みをわかりやすく撮った写真です。

魚眼レンズは、水平線を画面中央に入れることで、あえて魚眼の歪感を少なく撮ることも可能です。次がその作例です。

AF Fisheye-Nikkor 16mmは、多くの一般的な魚眼レンズで採用されている、画面の中心からの距離と角度が比例する等距離射影方式(Equidistance Projection )を採用しています。
このため、上のように水平線を中心に持ってくることで、その左右の歪みが逆に抑えられたように写ることがわかると思います。
これをフィッシュアイ補正すると、一般的な広角レンズのように、画面の左右に行くほど歪みが大きくなっているのが分かります。こうした画像では、魚眼レンズの特性を生かして、補正しないほうが、逆に自然に見えます。掲載写真は、若干水平線が中心から外れたために、わずかに水平線の直線が歪んでいますが、しっかり三脚で構図を決めれば、もっと自然な写真が撮れます。

フィッシュアイ補正前後を比較(右が補正後)

というわけで、魚眼レンズ、撮り甲斐があるレンズです。ぜひ使ってみてはいかがでしょうか?

ProGrade DigitalのAmazonブラックフライデーセール開催中!

ProGrade Digitalと言えば、元SanDiskやMicronのLexarブランドに拘った後に、メモリーカード専業メーカーとしてウェス・ブリュワー氏が立ち上げた会社です。

現在では、メモリーメディアとしては、SanDiskと並ぶ信頼性を持つメーカーとなっていて、とりわけCFexpressカードに関しては力を入れており、各カメラメーカーのリファレンスカードとしても採用されています。

そんなProGradeは、Amazonでのみ販売するスタイルを取っており、価格もワンプライスとなります。
そして定期的にタイムセールを行っているため、タイムセールが購入チャンスです!
今回は、11月26日~12月2日のAmazonブラックフライデーで15%OFFのセールを開催中です。

早々に売り切れたCOBALT 1700R

TLCメモリを採用するGOLDシリーズに対し、より信頼性が高く、連続高速書き込みに優れた性能を発揮するSLCメモリを採用したのがCOBALTシリーズです。

CFexpress Type BカードのCOBALT 1700Rの性能は下記のとおりです。

  • 最大転送速度:読込1700MB/s 書込1500MB/s
  • 最低継続書込速度 1400MB/s:SLCメモリの特性により継続的な高速書込みが可能で、6K, 8Kなど高精細動画の記録に最適です。

このCOBALTシリーズは、長時間の4K・8K動画撮影にも安定した書き込みが可能ですが、高価です。タイムセールが購入チャンスとなりますが、残念ながら26日午前6時半時点で、CFexpress Type Bの325GB、650GBとも在庫切れとなってしまいました。皆さん早いですね!

セール期間中に在庫が回復するかは不明です。定期的にチェックされることをおすすめします。

GOLDシリーズならまだ在庫があるかも?

一方、TLCメモリを採用するGOLDシリーズのCFexpress Type Bカードは、26日午前6時半時点で在庫があるようです。

Yamaroも去年、タイムセールで128GBを購入しています。Nikon D850もファームウェアアップにより、CFexpressに対応したためですが、残念ながらXQD時代のPCIe2.0レーンのハードウェアであるため、PCIe3.0に対応するCFexpressカードの最速性能は発揮できません…。が、将来対応ということで。

スチル撮影メインであれば、D850やZ 7シリーズの画素数なら、128GBでもまず一般的な撮影では容量不足になることはないと思います。私も、128GBを使い切るシーンは、RAWで航空祭で撮影する時くらいですかね。
今なら、256GBもおすすめでしょう。8Kや4K動画を長く回すなら、512GBや1TBでしょうか。特にRAW動画であれば、容量が大きいに越したことはないです。ただし、安定して大容量データを継続書き込みするなら、COBALTシリーズをおすすめします。売り切れて買えないですが…。


数年前、中上級機に採用されていたXQDとCFastカードですが、結局はXQDと同じプラットフォームで、PCIeのレーンが強化されたCFexpressが今後主流になりそうです。
Yamaroは結局D850ではXQDカードは1枚しか買わなかったけど、あの頃無理して2枚買わなくてよかったかな。今後はCFexpressカードを揃えていきたいと思います。カードリーダーもそのうち買わないとね。

なお、今回はCFexpressカードに的を絞った記事でしたが、SDカードやカードリーダーもタイムセール中です。

ASUS ROG Zephyrus G14をうっかりWindows11にアップグレードしてみた

Windows10が最後のWindowsとか言いながら、Windows11がデビューしてしまいましたが、されはきっと、「最後の有人戦闘機」なんて言われたF-104戦闘機みたいなものなんですよ。キャッチコピー的な? 実は特に意味はなしていない?

ともかく、Windows11、中身的にはWindows10のバージョン21H2なのかな、といった雰囲気ですが、使い勝手はそこそこ変わるようなのは、Preview版が出た際のPC Watchの記事でも確認はしていました。

ところで、先日購入したサブPCのASUS ROG Zephyrus G14(GA401IU-R9G1660TWQ)ですが、先日ついにWindowsアップデートに通知が届きました。

ついにWindows11へのアップグレード通知が

メインPCの方にはまだ通知は来ていませんが、今年買い換えたPCとは言え自作機なので、恐らく通知が来るのはもう少し先かなーと思いますが、吊るしのノートPCなら、メーカーも互換性確認は行っているので、通知が速く来るのでしょうね。

自分、割と新しもの好きですから、こういうのを見てしまうと、ついついアップグレードしたくなります。
メインPCはもうしばらく待ちたいですが、サブPC、どのみち2025年には移行しなければなりませんので、慣れるためにポチッとしてしまいました。

もう後戻りできません(いや出来ますw)

ああ、アップグレード開始させちゃいました…
昔はWindows98→98SEとかは、発売初日にワクワクしながらアップグレードしたものですが…、近年は歳をとったせいか、ちょっと不安に感じます。

更新完了しました

大きな変化はツールバーとスタートメニュー

バージョンは21H2

まず、見た目的には、Macのようにタスクバーのアイコンが中央に置かれるようになりました。したがって、スタートボタンが長年デフォルトで左下だったのが、中央の左寄りになり、直感的にマウスカーソルを持っていくのが少し難しい。
仮想デスクトップはWindows10でもありましたが(Windowsキー+Tab)、使い勝手が悪くて使ったことはありませんでした。というより存在を忘れていました。それくらい使い勝手が悪かったのが、Windows11では簡単にデスクトップを増やして移動もできるようになりました。
シングルディスプレイで使うことが多い、ノートPCで複数の作業を並行して行うのに便利です。

デフォルトで中央に表示されるタスクバー、仮想デスクトップがわかりやすく作れる様になった

Windows10のスタートメニューにあったタイルは廃止されました。個人的には好きだったのですけどね。
スタートメニューがシンプルになりすぎて、よく使うアプリのアイコンが優先表示される反面、インストールしたのを忘れていそうなアプリは、更に存在を忘れてしまいそうです…。
しばらくはサブPCのみWindows11環境として、慣れていきたいと思います。

ELECOMの激安WEBカメラ UCAM-C310FBBKを買ってみた

先日、サブPC兼家族用PCをASUS ROG Zephyrus G14 GA401IU-R9G1660TWQに買い替えましたが、このPCの欠点として、Webカメラが搭載されていないのです。

ROG Zephyrus G14 GA401IU (GA401IU-R9G1660TWQ)
買ってから気づいた、Webカメラ非搭載のROG Zephyrus G14

Webカメラ、今回のリプレースで売却した、9年前の5万円しないPC、ASUS U24Aにすら搭載されていたんですけどね。
何か搭載しない理由はあったのだろうか? まさか今どき着いていないとは思わなくって。

ただ、実際のところ、使用頻度はそれほど高くないです。年に数回使うか使わないかですかね。Webでの打ち合わせとか、LINEのテレビ電話くらいですね。

中華メーカー製より安い? 720pのWebカメラ

というわけで買っていたのが、表題のELECOM UCAM-C310FBBKです。

ELECOM UCAM-C310FBBK

聞いたことのない中華ブランドとたいして変わらない安さ! 実際にはもう少し安い、千円前後の中華Webカメラもありますが、だったらELECOMにするわ~というくらいの値段ですね。
一番安いモデルで、動画は720p、フルHDですらないですが、別にYoutuberでもないし、ニコ生とかもやらないので、これで十分です。シンプルな固定焦点です。

最近はノートPCはWebカメラを搭載しているものが多いので、どちらかと言うとこの手のWebカメラ、デスクトップ機用の液晶モニタに取り付けるべく、厚みのある液晶パネルにしか対応できないWebカメラもあるので、注意が必要です。その点、ELECOMのこのカメラは、ちゃんとノートPCの薄い液晶パネルにも取付可能です。カメラ自体の角度も変えられます。必要十分でしょう。

特にドライバのインストールは必要なく、USBカメラとしてそのまま使えるのがありがたいですね。

Skypeでカメラ認識出来ることを確認

試しにSkypeで認識できているか試してみましたが、特に問題なさそうです。画質も、Web会議やテレビ電話ならこれで十分でしょう。さすがに、配信を考えるなら、少なくともこれより1つ上のフルHD対応モデルでしょうけど。