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Zenfone 11 Ultraを3日使ってみた雑感

スマホ引っ越しの何が面倒って、今や生活に欠かせなくなって、銀行やクレジットカード系の認証から各種電子マネーの移行ですね。
以前より操作自体は簡単になったとは言え、Felica系は一度データのセンター預かりと受取操作があったり、かと思えばIDとパスワード入れればOKだったり。セキュリティとか近い勝手とか、それぞれ考えてのことでしょうけど…

ということで、先週金曜日に届いたASUS Zenfone 11 Ultraを、週末で前のスマホであるSONY Xperia 1 IIから引越作業&カスタマイズして使ってみた雑感を。

画面、大きい!

まずは写真で比較しましょう。

Xperia 1 IIは6.5インチだけど21:9の縦長(左)だけど、Zenfone 11 Ultraは6.78インチで横幅が大きい

左のXperia 1 IIは6.5インチ、アスペクト比21:9、解像度3840×1644の4K有機ELディスプレイですが、Zenfone 11 Ultraは6.78インチ、解像度2400×1080です。
Xperia 1 IIは縦長で横幅は細身な分手で握りやすいのですが、Zenfone 11 Ultraは幅が5mm近く大きいため、やや手に余るサイズです。スペックを比較してみましょう。

ガルマックスさんのサイトより引用しました。

製品情報Xperia 1 II キャリア版(Snapdragon 865) : Zenfone 11 Ultra(Snapdragon 8 Gen 3)
端末名Xperia 1 II ※国内キャリアモデルZenfone 11 Ultra
型番/別名ドコモ版:SO-51A
au版:SOG01
発売年ドコモ版:2020年6月
au版:2020年5月
日本:2024年7月
海外:2024年4月
発売地域日本:ドコモ/au日本:SIMフリー
海外:SIMフリー
メーカー・ブランドSONYASUS
備考ドコモ版、au版モデル
対応バンド・周波数・ネットワークXperia 1 II キャリア版(Snapdragon 865) : Zenfone 11 Ultra(Snapdragon 8 Gen 3)
3G▼ドコモ版↓
W-CDMA:1 / 5

▼au版↓
非公表
【日本モデル】
W-CDMA:1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19

【海外モデル】
W-CDMA:800 / 850 / 900 / 1700 / 1900 / 2100MHz
4G LTE▼ドコモ版↓
FDD LTE:1 / 3 / 4 / 5 / 7 / 12 / 13 / 17 / 19 / 21 / 28
TD-LTE:38 / 39 / 40 / 41 / 42

▼au版↓
非公表
【日本モデル】
FDD LTE:1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 17 / 18 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28 / 32 / 66
TD-LTE:34 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 43 / 48

【海外モデル】
FDD LTE:1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 17 / 18 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28 / 32 / 66
TD-LTE:34 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 43 / 48
5G NR▼ドコモ版↓
Sub6:n78 / n79

▼au版↓
非公表
【日本モデル】
Sub6:n1 / n2 / n3 / n5 / n7 / n8 / n12 / n18 / n20 / n25 / n26 / n28 / n38 / n40 / n41 / n48 / n66 / n77 / n78 / n79
ミリ波:非対応

【海外モデル】
Sub6:n1 / n2 / n3 / n5 / n7 / n8 / n12 / n18 / n20 / n25 / n26 / n28 / n38 / n40 / n41 / n48 / n66 / n77 / n78 / n79
ミリ波:非対応
Wi-Fi802.11 a/b/g/n/ac/ax802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth5.1バージョン:5.4
コーデック:SBC / apt-X / apt-X HD / apt-X Adaptive / apt-X Lossless / LDAC
SIMサイズ・スロットシングルスロット(Nano SIM)デュアルスロット(Nano SIM×2)
ネットワーク関連備考SIMロックあり
2回線同時待ち受けは非対応(シングルSIMのみ)
本体仕様Xperia 1 II キャリア版(Snapdragon 865) : Zenfone 11 Ultra(Snapdragon 8 Gen 3)
ディスプレイ6.5インチ/有機EL/画面占有率非公表サイズ:6.78インチ
材質:有機EL
画面占有率:非公表
形状:パンチホール(中央)
最大リフレッシュレート:最大144Hz(LTPO:1-120Hz)
最大タッチサンプリングレート:非公表
解像度3,840×1,644(4K+)
画面比率21:9
2,400×1,080
画素密度643ppi/超高精細!ドットの粗さは気にならない388ppi/高精細でドットの粗さは気にならない
サイズ高さ:166mm
横幅:72mm
厚さ:7.9mm
高さ:163.8mm
横幅:76.8mm
厚さ:8.9mm
重さ181g225g
本体色▼ドコモ版↓
ブラック系/ホワイト系/パープル系

▼au版↓
ブラック系/ホワイト系
ブラック系、グレー系、ブルー系、オレンジ系
システム仕様Xperia 1 II キャリア版(Snapdragon 865) : Zenfone 11 Ultra(Snapdragon 8 Gen 3)
OSAndroid 10Android 14
CPU(SoC)Qualcomm Snapdragon 865Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3
AnTuTuベンチマーク総合スコア約568,000点
GPUスコア約220,000点
(参考値)
総合スコア:2,174,278
GPUスコア:915,359
(AnTuTu v10実機スコア)
メモリ/保存容量Xperia 1 II キャリア版(Snapdragon 865) : Zenfone 11 Ultra(Snapdragon 8 Gen 3)
組み合わせメモリ8GB+容量128GBメモリ12GB+容量256GB
メモリ16GB+容量512GB
ストレージカードMicroSD対応(最大1TB)非対応
カメラXperia 1 II キャリア版(Snapdragon 865) : Zenfone 11 Ultra(Snapdragon 8 Gen 3)
背面カメラクアッドカメラ
①12MP(メイン、f/1.7)
②12MP(超広角、f/2.2)
③12MP(望遠、光学3倍ズーム、f/2.4)
④ToFセンサー
AI:対応
ナイトモード:非公表
手ぶれ補正:対応
センサーサイズ:メイン1/1.7、超広角1/2.5、望遠1/3.4
PXサイズ:非公表
トリプルカメラ
①5,000万画素(メイン、f/1.9/IMX890)
②1,300万画素(超広角、120°、f/2.2)
③3,200万画素(望遠、光学3倍ズーム、f/2.4)
手ぶれ補正:光学式
センサーサイズ:1/1.56(メイン)
PXサイズ:2μm(メイン)
インカメラベゼル内蔵式インカメラ
画素数:8MP(メイン、f/2.0)
ビューティーAI:非公表
手ぶれ補正:対応
センサーサイズ:非公表
PXサイズ:非公表
パンチホール式インカメラ
画素数:3,200万画素(メイン)
センサーサイズ:非公表
PXサイズ:1.4μm
カメラ備考ソニー製カメラと連動の有無は非公表6軸ジンバル手ぶれ補正対応
機能仕様Xperia 1 II キャリア版(Snapdragon 865) : Zenfone 11 Ultra(Snapdragon 8 Gen 3)
GPS搭載(詳細は非公表)GPS、A-GPS、GLONASS、BDS(BEIDOU)、GALILEO、QZSS、NavIC
生体認証・ロック解除指紋認証:対応
顔認証:非対応
指紋認証:対応
顔認証:対応
センサー加速度センサ、近接センサ、ジャイロ、コンパス赤外線センサー:非対応
加速度センサー:対応
近接センサー:対応
ジャイロセンサー:対応
電子コンパス:対応
光センサー:対応
その他:ホールセンサー
防水/防塵・タフネス等級IP68防水/防塵:IP68
耐衝撃:非対応
イヤホンジャックありあり
NFC対応(FeliCa/おサイフケータイにも対応)【日本モデル】
NFC:対応
FeliCa/おサイフケータイ:対応

【海外モデル】
NFC:対応
FeliCa/おサイフケータイ:非対応
その他機能ゲームモード、PS4リモートプレイ機能の搭載有無は非公表
ワンセグ、フルセグ対応
デュアルスピーカー搭載
バッテリーXperia 1 II キャリア版(Snapdragon 865) : Zenfone 11 Ultra(Snapdragon 8 Gen 3)
バッテリー容量4,000mAh5,500mAh
充電有線充電:W数非公表(急速充電対応)
ワイヤレス充電:対応(W数非公表)
有線充電:65W
ワイヤレス充電:15W
逆充電:非公表
ポートUSB Type-CUSB Type-C
ガスマックスさんのサイトより

バッテリ容量がXperia 1 IIの4000mAhから5500mAhになっているのも大きいですが、画面サイズも写真で見る限り、縦にも横にもZenfone 11 Ultraのほうが大きい事がわかります。
本体だけで観ると、Xperia 1 IIのほうが少し大きいのですが、ベゼルサイズが上下に大きいためで、純粋に有効な画面の大きさで言うと、Zenfone 11 Ultraのほうが大きいですね。

このサイズ感は、片手で持った時にXperia 1 IIがしっくり収まるのに対して、Zenfone 11 Ultraはカバーを付けた状態ではかなり手持ちが難しいです。持てなくはないけど、少し手に余ります。
そして重量は表にはありませんが、Xperia 1 IIが181gなのに対し、Zenfone 11 Ultraは225gとかなり重くなっています。実際手にずしりと来るんですよね。ここは評価の分かれるところだと思います。

なお、4KからHD+と解像度が落ちたことによる弊害はほぼ感じません。元々スマホサイズのディスプレイに4Kは過剰スペックで、人間の目で判別することはほぼ不可能でしょう。
Xperia 1 IIの画面密度643ppiは過剰スペックで、Zenfone 11 Ultraの388ppiでも全く問題ないですね。Xperia 1 VIで4Kディスプレイを辞めてHD+にしたのも、無駄な高解像度による電力消費が無視できないからでしょうね。スペック坊にはがっかりかもですが。
300ppi以上は人間の目は見分けがつかないという研究結果もあるようなので、この点は不満はないですね。

可変リフレッシュレートは状況によりカクつく

Xperia 1 IIは自動で残像低減する設定があり、画面のリフレッシュレート自体の設定項目はありませんが、Zenfone 11 Ultraは、60Hz, 120Hz, AUTO(可変1~120Hz)と選択でき、ゲームによっては自動的に144Hzになるようです。
AUTOで使ってみましたが、ちょっとした単純なネットゲームで、時々やや画面がカクつくことがありました。
Xperiaはこの点非常に滑らかに表示しているので、この辺りはZenfoneのアップデートによる改善を望みます。FPS系のゲームをするのでなければ、それほど気になることではないレベルではありますが。

画面を思いっきり暗く表示できるのはXperia 1 II

あまり目に良くないですが、暗がりで操作した場合に、適度に画面の輝度を落とせるのはXperia 1 IIでした。
Zenfone 11 Ultraにも、Andoroid 12以降に搭載されている(Zenfone 11 Ultraは現時点でAndroid 14)「さらに輝度を下げる」があり、これをONにしてもまだXperia 1 IIの最低輝度より明るいです。
一般に最大輝度がクローズアップされがちですが、暗い場面での最低輝度も重要なんですよね。この辺り、ディスプレイの使い方が上手いのはSONYだなと思います。ただ、Xperia 1 IIは最低輝度にすると、階調表現はやや悪化しますが。
最大輝度は新しい分Zenfone 11 Ultraのほうが明るいのは確かです。

Android12と14の違いもあるけど…バッテリ関連の設定項目が良い!

Xperia 1 IIはもう最新から4世代前のハイエンド機です。実はdocomoオンラインショップで投げ売りで買って1年半経っていないのです。
ただ発売は2020年4月で、もう4年経過し、発売当時Android 10で2度のメジャーアップデートでAndroid 12になり、それが最後の更新となっています。
Zenfone 11 Ultraは最新機種であり、Snapdragon 8 Gen3を搭載した機種としては後発の発売もあって、出荷時から最新のAndroid 14(執筆時点)となっています。
スマホはハードの性能以上にOSによる機能改善が大きく、Zenfone 11 Ultraはちょっと使っただけでかゆいところに手の届く機能が多いと感じました。

充電制限できるのが良い!

バッテリに負荷をかけない低速充電機能は、睡眠時の充電で重宝しますね。バッテリは急速充電では発熱が大きく寿命を縮めるので、これが設定できるのは良いですね。ただXperiaは昔から充電パターンを把握して、自動で充電速度を調整する機能があるので、ここ自体に特に優位性はないのですが、「充電制限の選択」ができるのはとても良い!
これは近年のノートPCで多く搭載されるようになった機能で、あえて満充電にせず特定の充電量で充電を止めることで、バッテリの寿命を伸ばす機能です。
一般にリチウムイオンバッテリーは、満充電付近ではセルが高圧になり負荷が高くなるため、満充電近くのまま維持することはバッテリの劣化が早まってしまいます。
なので、こうして充電制限できるのはありがたいです。普段は80%までに充電量を抑えて、必要なときだけ100%までの満充電が設定できます。これは欲しかった機能だけに、ありがたいですね。

更にありがたいのは「バイパス充電」ですね。

これは自宅でUSB充電をしたまま使用する際に、明示的にバッテリ充電せずにUSB電源供給のみで使用できるため、バッテリへの負荷を抑えることが可能です。出先でも、例えば先にモバイルバッテリで給電させて、必要に応じて内蔵バッテリを使う、なんてことも可能になりました。ゲーミングスマホを出しているメーカーだけありますね。
とにかくバッテリへの負荷を最大限に減らせる機能は、今後4,5年使う上でも重要ですね。
この機能があるだけで、十分Zenfone 11 Ultraには満足です。

Xperia 1 IIは購入後1年半も経過していないのに、もうバッテリの満充電性能が新品時の80%未満になってしまい、バッテリが全く持たなくなってしまいました。性能自体は不満がないだけに、この点が非常に残念で、何ならその前に使っていて、今も娘が使っている5年経過したXperia 1 初代が、4年目でやっと満充電性能80%を切ったのとは雲泥の差です。たった1世代しか違わないのに、こうもバッテリの劣化が早くなったのは、ワイヤレス充電を多用して発熱が多かったから、くらいしか思い当たらないんですけど、ホント不思議です。

Xperia 1 II(SO-51A)はdocomoでの発売期間が長かったせいか、2026年2月末まで修理が可能なので、頃合いを見てdocomoショップでバッテリ交換を依頼したいと思います。そして娘用に入れ替えかな~。


ASUS Zenfone 11 Ultraセットアップしています

金曜日に届きまして、早速開墾、いや開梱しました。

箱はシンプルそのものです。何気に海外ブランドのスマホは初めての購入、さらにいうとキャリア向けではないSIMフリー端末購入も初めてです。
SIMフリー端末も最近は選択肢が広がってきました。そろそろキャリア向け、なる商品の立ち位置は考えなければならない時代かもしれませんね。無駄な消せないキャリア向けアプリのオンパレードはもううんざりですし。

ASUSは、昔から自作PCをやっていて、何なら前世紀にASUSTeK Computerと言われていた時代からマザーボードなどPCパーツで有名な台湾企業ですが、自作PCユーザーでない一般人にとっては少し馴染みの薄いメーカーかもしれません。
Zenfone自体は2014年からZenfone 5が日本で発売されていますが、大手キャリア向けでの発売は過去になかったような? なので、今でも日本国内において一般にはそれほど有名なブランドではなかったりします。

そういえばいつも話題になるASUSの読み方、日本では「エイスース」何だそうですね。ASUSTeK Computerの時代は、「アサステックコンピュータ」とぁ「アサス」って呼んでいましたし、2007~08年にアメリカ出張によく行っていた頃現地のテレビCMでは「アスース」と発音していましたね。日本人には「アサス」が一番発音しやすいんだろうなぁ。

ストレージ512GB, メインメモリ16GBのスカイラインブルーをチョイスしました

2万円安いストレージ256GB/メインメモリ12GBのモデルもありますが、2万円差でしかないし、microSDカードが使えないので、内蔵ストレージは大きいに越したことはなく、ストレージ512GB/メインメモリ16GBのモデルを選択しました。

爽やかなスカイラインブルー

スカイラインブルーの筐体が爽やかでよいですね。ただ結局カバーを付けてしまうので、色なんてのは関係なくなったりします^^;

さてXperia 1 IIからデータ引き継ぎを。このやり方、毎回違っていて、今回はUSBケーブルで画像や動画、音楽データもコピーするようです。

XperiaからZenfoneにデータコピーするのはいいけど…

ところが、このやり方、なぜかZenfoneからXperiaに給電もしてしまうようで、Xperiaはみるみる充電されていき、Zenfoneはどんどんバッテリを吸い取られていくという…。
結局Zenfoneのバッテリが切れそうなので中断しました。このあと充電しながらPhone Cloneというソフトで、ワイヤレスでバックアップできたので、じゃあ有線接続は何だったのかと(笑

上の写真の通り、Xperia 1 IIのほうが少し縦長である半面、横幅は圧倒的にZenfone 11 Ultraのほうが大きいです。この点など長年使ってきたXperiaとの比較は追々書いていきます。

それにしても…

USB端子が左側ってのはちょっと違和感

USB端子が中央ではなく左にオフセットしているのはちょっと違和感。ホルダーで使う人は、写真のようなL字のUSBケーブルも検討を。


昨今何でも手に入りにくい世の中ですが、Zenfoneは日本での知名度がまだそんなにないからか、ごく普通に手に入りました。

こちらはPD100W給電に対応するUSBケーブル。L字です。急速充電には対応するケーブルもお忘れなく。なお、USBケーブルはZenfoneに付属しますが、L字はあると便利です。

歴代使い続けたXperiaからZenfone 11 Ultraに乗り換えることにした

2014年発売のXperia Z2から、ずっとスマホはSONYのXperiaを使ってきたのですが、ここ最近の値上がり傾向と、歴代どの機種も相変わらずの発熱、短いアップデート期間、そして最新のXperia 1 VIは4Kディスプレイも廃止、カメラアプリもせっかくの一眼ライクのPhotography Proを廃止、だんだん特徴が薄れてしまっている感が否めず、だけど価格は高止まり。
国内ブランドなのでSONYを応援してきましたが、海外ブランドも続々とFelica対応した今、ちょっと浮気したくなっちゃいまして。
最近Xperia 1 IIのバッテリもへたってきたので買い替え時です。まあXperiaはバッテリ交換して、サブで使いますけどね。

そこで白羽の矢が立ったのがSnapDragon8 Gen3でもコスパの高いZenfone 11 Ultraです。
20万円越えが当たり前となったハイエンドモデルに対し、こちらはメインメモリ(12GB/16GB)と内部ストレージ容量(256GB/512GB)で13~15万円台なのが魅力です。他メーカーだとハイエンドの次のモデルくらいの価格帯なんですよね。

・6軸ジンバルスタビライザー搭載のメインカメラ
最近はどの機種もハイエンドならカメラは不満ないはず。この機種の特徴は6軸ジンバルスタビライザー搭載で動きながらの動画撮影に強く、対応フォーマットは8K24p、4K60p、4K30p HDRと多彩です。
従来のZenfoneでイマイチだった2眼カメラから3眼化されたのも、今回選んだポイントです。
メインカメラはセンサがSONYのIMX890で、最新の5000万画素1/1.56型センサとなっています。

・65W PD給電対応
20Wまでの機種が多い中、ノートPC並の最大65WのPD給電対応で最速39分で満充電と、ゲーミングスマホ同様に給電のみ(充電しない)のモードに切り替えられるのが良いです。バッテリを長持ちさせられそうです。
15Wのワイヤレス給電にも対応しています。

・可変リフレッシュレートの6.78型 LTPO AMOLEDディスプレイ
通常は1~120Hz、一部ゲームで144Hz対応の有機ELディスプレイ、フルHD+で、今まで使っているXperia 1 IIより解像度は下がるものの、実用上4Kの解像度があっても、スマホの画面サイズでは人間の目の限界を超えているので、おそらく解像感は問題ないでしょうね。Xperia 1 VIで4Kディスプレイを辞めたのも、バッテリ消費の観点からでしょう。
色域DCI-P3カバー率107%、ピーク輝度は2500nits、このあたりも実用上もう自分のないスペックです。

・顔認証&指紋認証対応
iPhoneならあたり前のことですが、Xperia 1 IIでは指紋のみでした。顔認証、指紋認証が画面上をタッチというのは普通に便利。Xperiaでは指紋センサがサイドにあったので、ホルダーにつけているときは面倒でした。

・AI通話通訳, AI壁, AI文字起こし
使うかどうか別として、AIは最近のトレンドですね。

・防水防塵
IP65/68対応の防水・防塵性能。ここはもはや当たり前ですけどね。

・Felica(おサイフケータイ)対応
以前は海外ブランドスマホの弱い部分でしたが、ここ2,3年は当たり前に対応するようになりました。

・ハイレゾ対応
ここが明確だったのがXperiaだったので、ずっとXperiaを使ってきた理由の1つでもあります。
しかし今やaptX Losless Audioなども多くのスマホが対応し、スペック上書かれていませんが、LDACコーデックも対応、Xperiaでなければならないという理由が薄れました。

スペック的には申し分なく、これで4年は使えるとよいかなと思っています。
ただ、最近のハイエンドモデルとしては少々残念な部分もあります。

・USB端子がUSB2.0
近年ハイエンド機はUSB3.0を搭載したスマホが出てきていますが、本機種はまだUSB2.0のままです。搭載メモリ容量が512GBと大きいので、ここは惜しいですね。ここは同社のROG Phone 8 ProならUSB3.0端子となっています。

・USB端子がHDMI出力非対応
ここはXperiaでは出来ていたのにZenfoneで出来ないのです。カーナビでスマホのHDMI端子からAmazon Prime Music HDのハイレゾ再生が出来なくなります。
もっとも、スマホからのHDMI出力、かなり消費電力が大きく充電する以上にバッテリの消耗が激しかったので、またFire TV Stickで代用しようかなと思います。

・MicroSD非対応
内蔵ストレージが512GBあればまず心配ないですが、やっぱりあるとないとでは、あったほうが安心感はあります。

・eSIM非対応
最近は物理SIMを入れないeSIMも増えてきました。今使っているIIJmioも対応しているだけに、ここは残念な部分です。回線乗り換えの場合にeSIMだと物理SIMが届くまで待つ必要がないのがメリットですからね。

・重い
重量225gは、これまでのXperiaが180g台だったことを考えると、5500mAhのバッテリの大容量化、大画面化6.78インチを加味しても、ちょっと重そうな印象で、実際買った方も結構この点は指摘しているようですね。

この週末に届くので、データのお引越しをせねば。これが一番面倒な作業ですね。

野暮用に使用したく激安安定化電源を導入してみた

安定化電源、仕事ではKIKUSUIとか松定とかが定番だったりしますが、普段電子工作を自宅でやるわけでもなく、でも持っていると便利だよね、と中古で探したりしていましたが、そもそも国内ブランドの安定化電源は、中古であっても結構良い値段ですし、安いものはもう企業で減価償却がとうに終わったようなモデルだったり。

ということで、今回はチャイナに頼ることに。なにせ価格を調べていても安定しないAliExpressなので、自分で定めた目標閣下ウニナルトを待って、今回やっと納得の行く安値になったので買ってみました。

KUAIQU SPS-C3010

KUAIQU(なんて読むんだ?)のSPS-C3010、30V10A、最大300W出力できるみたいです。本当か…? 国内ブランドの業務用安定化電源なら安くても数万円からです。

とりあえず、動いています

それが1/10の価格ですからね。値段が値段だし、重量もたいしてないので、ノイズ面ではやや不利なスイッチング方式と思われます。
USB端子がついているのと、チャイナの安価な安定化電源で省略されがちな出力スイッチがあるのがよいです。電源オンでいきなり出力されたら事故に繋がりますから。

とりあえず出力電圧は、テスターで測った限りほぼ表示通り。あとは10Aちゃんと出せるかですけどね。


アリエクが怖ければこちらから類似品を。

アレコレついて2千円!、GREEN HOUSEのLEDリングライトGH-CSL80B-BKを買ってみた

照明機材は色々あるに越したことはないのですが、今手持ちの照明機材はどれもバッテリ専用なので、USB電源で使えるものが欲しいと思っていました。
探すと、なんと高さ1240mmまで延ばせる三脚スタンドとスマホホルダーが付属して、2千円程度で買えるものを見つけました。
しかも訳の分からないチャイナブランドではなく、GREEN HOUSEの製品です。

GREEN HOUSEのLEDリングライトGH-CSL80B-BK

さすがに値段が値段だけに、演色性はRa80と、高演色を謳うLEDライトはRa90以上が基本なので、それと比べると劣りますが、まあここは値段なりというか、それでも安すぎる気がしますが。

中身はAmazonとかでよくありがちな中華LEDリングライトとスタンドがセットになっていますね

箱の中にさらに箱。LEDリングライト自体は、Amazonなどでよくある中華製安物リングライトっぽいですね。それにGREEN HOUSEのシールを貼っただけのようです。スタンドもまあ安っぽいしガタガタですが、この値段なんですから、むしろそれでもまだ安いくらいで、儲けは出ているのか心配になりますね。

USBケーブルは、2A以上の出力に対応するUSBコンセントアダプタか、モバイルバッテリを接続します。
PCのUSB端子は1Aまでのものが多いので確認が必要です。

色温度は3種類切替可能です。

パッと見た限り、演色性は確かに高くはないので、厳密な物撮り、特に食べ物系はもう少し演色性の高いほうが良いでしょうね。
写真では色味がわかりやすいよう光量は落としていますが、10段階に明るさを変えられて、かなり明るくも発光可能なので、割と明るい場所でもライティングの効果はわかるかと思います。
物撮りやタイムラプスで深夜の植物撮りにも重宝しそうです。

早速タイムラプス用にセッティング

特にタイムラプスは夜間真っ暗になったり、部屋の照明が入ったりして明るさが一定にならないので、ライティング出来たほうが便利です。
この値段なら買って損はないですね。演色性については、うるさく見なければこのLEDライトでも大きな問題はないように思います。
趣味レベルなら十分でしょう。

在庫限りっぽいので、お早めに。

PHILIPSの20000mAhモバイルバッテリDPL7721Cを買ってみた

Nikon Z 9への給電も出来たらと思い、PD給電対応のCIOのモバイルバッテリを1年半前に買ったのですが、まだ10回程度しか使っていないのに、スマホを充電しようとしたところ、100%あった残量が一気に0%に。

以前から、充電しておいてもスマホやカメラに給電するとすぐに残量が減ってしまい、今回ついに完全アウトです。
CIOのバッテリは割と評判が良かったので、とても残念。ただAmazonの低い評価を見ると、自分と同じように10回程度で使えなくなってしまったユーザーもちらほらいるので、不良率が高そうです。

不良品で返品したいところですが、もう1年半経過したので、おとなしく新しいのを買うことにします。
10000mAhのものでもよかったのですが、それは2個持っているので(1つは”自称”20000mAhだけど、実質10000mAhと思っている)、20000mAhのものも1個買ってみる事にしました。

今回選んだのは、既に型落ちなのかな? PHILIPSのDLP7721Cです。

PHILIPSと言えばオランダの総合電機メーカーで、日本だと医療機器やシェーバー、電動歯ブラシのイメージですが、かつてはオーディオブランドでも一世を風靡した会社で、CDの規格はSONYとPhilipsの共同開発しています。
モバイルバッテリはというと…一応HPには掲載されていますが、恐らくどこかのOEMで、製造しているわけではないでしょうね。
以前、同社のモバイルバッテリDLP8712Cを使っていて(寿命で廃棄済)、物は悪くなかったので、また買ってみることにしました。

届きました。さすが20000mAh、でかい、重い、ズシリと来ますね。普段持ちはあまりしたくないです。


手持ちの”自称”20000mAhと並べてみました。ほら、全然サイズが違うでしょう?

“自称”20000mAhは実際の仕様は10000mAh程度と思っていると書きましたが、これだけサイズが違うんですもの、これで本当に20000mAhだったら革命ですよ。どう見てもサイズがこれだけ違って同じ容量な訳が無いし、実際に”自称”の方はスマホ2回フル充電で残量が0になるので、やっぱりせいぜい10000mAhしかないんですよね。

PHILIPS DLP7721Cはこれだけサイズが大きいので、普段持ちではなく長時間撮影に行くときや旅行などで使いたいですね。
値段が値段だけに、PDでの出力は20Wまで、パソコンなど65W以上のPDには対応できないので、あくまでスマホやカメラ程度の充電ですが、とりあえず災害対応も含めて、1つはあると良いかなと思いました。


↓こちらが”自称”20000mAhのバッテリです。値段も安いし、薄いです。これが20000mAhなワケがないですが、10000mAh程度の実力はあり、PD/QC3.0給電対応7セグの残量表示など、ツボは抑えています。こちらは買って半年程度ですが、問題なく使えています。少なくともCIOのバッテリよりはマシです。

【忘却録】PCがスリープから勝手に復帰する場合の対処法

Windows95の時代から、サスペンド・スタンバイ・スリープといった、PCの現状を保ったまま(メインメモリの給電を保ったまま)、電源消費量を大きく減らした状態で待機モードに移行する機能があります。
それこそWindows98あたりまでは、ただでさえ不安定なOSをスリープ状態に移行すると、その後まともに復帰しないことも多々ありました。
それが今や、ほぼ問題なく安定して使えるようになりました。自分もWindows 7 64bit以降、普段はPCを使い終えたらシャットダウンではなく「スリープ」にしています。そうすれば、次立ち上げたときも、前回の環境のまま即座に使えますからね。

ところが、スリープにしていても、意図せず勝手に電源が立ち上がってしまうことがあります。これを回避する方法です。

キーボード・マウスの「電源の管理」

Windowsの場合、デバイスマネージャーからキーボードとマウスの設定を確認します。
プロパティから「電源の管理」タブを開き「このデバイスで、コンピュータのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックボックスを外します。これで、キーボードやマウスに触れた際にスリープから復帰してしまうことはなくなります。

スタンバイ状態を解除できるようにする

ネットワークアダプタの「電源の管理」

同様に、ネットワークアダプタ(LANアダプタ)の「電源の管理」も確認しましょう。

グレーアウトしてチェックボックスをクリックできないぞ…

ここで問題が! なんとチェックボックスがグレーアウトしてクリックできません。
なぜこういうことが発生しているかというと、オンボードネットワークアダプタの場合、UEFI(BIOS)で電源管理している場合があります。その場合はWindows側で設定ができないことがあります。
ただ、うちの環境の場合、UEFI上では内蔵ネットワークアダプタの管理項目は存在しませんでした。

ネットワークアダプタの「詳細設定」も確認しましょう

案外触れられていないのが、「詳細設定」にも電源に関する設定項目が存在する場合もあります。なお、この項目はネットワークアダプタのメーカーや型式によって項目が異なります。前述の「電源の管理」で設定できない場合はここも確認してみましょう。

S5(シャットダウン)状態からの電源ONを無効にする

「詳細設定」を見ていくと「S5からのWake on Magic Packet」があります。どういうことかと言うと、「S5」とは電源の状態を示し、PCがシャットダウン、電源断の状態からMagic Packetという、LAN経由で電源をコントロールするデータを送信することで電源をONにする機能です。
例えば、インターネット経由で地球の裏側からでもPCの電源を入れることも可能です。自宅のPCのデータを出先で確認したいけど電源遮断されている場合でも電源を入れられます。
ただ、一般にはこうした使い方はしない人が多いと思うので、ここは切っておきましょう。「無効」に設定します。これにより、意図しないパケットによる電源ONはなくなります。

本命のマジックパケットからの復帰を無効にする

そしてこちらが本命、そもそもの「Wake on Magic Packet」を無効にします。マジックパケットなんか出していないよ、と言うかもしれませんが、LANは電源状態に関係なく機能しているため、何かしらの信号を受け取った際にスリープから復帰起動してしまうことがあり、この「Wake on Magic Packet」を無効化することで、勝手にスリープから復帰することを防ぎます。

以上、忘却録として記録しておきます。
というのも、最近ネットワークアダプタのドライバを更新したら、スリープから勝手に復帰してしまい、「詳細設定」にWake on Magic Packetの項目があるのをすっかり忘れていたから…。電源の管理だけ見て、何でグレーアウトなんだっけ、となったのがきっかけです😅

気がつけば16TBのHDDの残量が1TBなのでSeagateのExos X20 20TBを買ってみた

Nikon Z9, Z8、D850と4500万画素クラスのカメラが3台あり、動画も撮ったりすると、いくらあっても足りないのがHDD。
気がつけば、大容量なはずの16TBのHDDは満杯に。

16TBでも足りないこんな世の中じゃ

てなわけで、残量1TBは非常にまずい状況なので、新しくHDDを買います。18TBか20TBか、迷ったけど、18TBでは向こう1年で満杯になるかもしれないので、20TBにしました。

Seagate Exos X20 ST20000NM007D 20TB

一体HDDっていつ物理限界に達するんでしょうね? ムーアの法則とまではいかないにしろ、それでも年々容量は大きくなっていますね。
今回はSeagateのExos X20 ST20000NM007D 20TBです。ここのところHDDはWDをよく買っていたので、久しぶりのSeagateですね。
よくどこそこのメーカーは壊れやすいっていいますが、実のところ、長年の経験から一般家庭の使用においては「運」と思っています。
そもそもHDDはを作るメーカーは限られていますし、同じメーカーでも用途に応じて複数の種類があります。
メーカーそのものよりダメロットとかに当たらないことを願うしかないですね。

今回は値段を抑えるためリファービッシュ品(メーカー再生品)を購入。
デメリットとしては、一般販売品のような保証はないこと。クラッシュしたら終了です。あまりお薦めはできません。うちは複数にデータのバックアップを持っているのと、ここ何年も、PC用のHDDはクラッシュ経験はなく、20年前よりは確実に信頼性は上がっていると思っているので。
まあそれでも壊れるときは壊れますし。

使用時間は0時間となっていた

リファービッシュ品は、初期不良等で返品されたものをメーカーが再生したものです。なので実際にはある程度使用しているはずですが、使用時間は0時間となっています。再生後に使用時間もリセットされるのかな?

とにかくこれで向こう2,3年は持つかなと思います。でも動画で結構圧迫されているような。使わない素材は断捨離しないとダメですね。

Nikon Z 8 FW C:Ver2.01

2024年4月23日にNikon Z 8FW C:Ver2.01が発表されました。今回は軽微な修正のようですね。

  • 通信機能で表示される以下の初期設定を変更しました。
    • – 暗号キー
    • – カメラの初期化後に表示されるパスワード
  • 以下の不具合を修正しました。
    • – 撮影した画像が緑色に色かぶりする場合がある。
    • – カメラに設定された日時が不正になる場合がある。
    • – [撮影直後の画像確認]を縦位置で再生中、画像を拡大表示しマルチセレクター / サブセレクター操作を行うと入力した方向に移動しない。
    • – バージョンアップ後、アイセンサーが反応せずファインダーが表示されない場合がある。
    • – 画像モニターに i メニューを表示し、シャッターボタン半押しで i メニューを消灯してからファインダーを覗くと、 i メニューが表示されたままとなる場合がある。

さて、たまにはSnapBridge経由でアップデート試してみようかなと。今までただの1度もSnapBridge経由でFWの更新が成功したことがないんですよね…

はい、更新できませんでした

ダメでした(笑) ほんとこのアプリ、Bluetoothはちゃんとつながって画像転送もスムーズなのに、WiFi接続はてんでダメ。WiFiに切り替わらないのです。

数回試しましたが同じ結果なので、素直にカード経由でアップデート。そのほうが早いです。本当にNikonはアプリケーション開発、真面目にやってほしいです。
SnapBridge、評判悪いけど、Bluetoothで接続している限りは割と快適なんですよね。その点他社のアプリより快適なんですけどね。

結局カード経由でのアップデートがベスト

さて、アップデートも済んだけど、撮影に行けるタイミングはまだ先。GWは各ジャンル撮りたいなと思っていますが、果たして…

Nikon F90Xのシャッターカウント数

Nikon F100のシリアル通信が不調な件で、F90Xも引っ張り出してきたついでに、SoftTALKで色々設定を見直していました。

Nikon純正のF90/F90XフォトセクレタリーAC-PW-Jでは、カメラの状態表示はこんな感じでした。

Nikon F90・F90Xフォトセクレタリー AC-PW-J

これがサードのソフトであるSoftTALK2000では、もう少し多くの情報が表示できます。

SoftTALK2000ではシャッターカウント(Total Frames)が表示できる!

Statusの項目をよく見るとTotal Frames、つまりシャッターカウント数が表示できるのです!
デジタルカメラでは当たり前にシャッターカウント数が撮影データに付与されますが、フィルムカメラではカメラ本体でそれを行わない限り不可能です。

元々、私の使っているF90Xは、マルチコントロールバックMF-26を搭載したF90Xsというモデルで、シャッターを切った回数を記録、またフィルムに焼き付け可能なアップカウント値(6桁)の機能があります。
ただ、現時点でMF-26はバッテリ切れとなっているため、アップカウント値は保持していないものと思っていました。
ところが数値はきちんと保持されている上に、空シャッターを切るとちゃんとカウント数が更新されるんです。いや30年前のカメラなのにすごいね!

そしてF90Xsをよく使っていた1998~2007年(Nikon D300購入まで)のおおよそ9年でのシャッターカウントは1万回なんですね。これは36枚撮りフィルムで277本程度です。
概ね月2,3本撮影していたので、だいたい感覚的には合っていますね。

フィルム時代にシャッター回数なんて気にしたことない

考えてみれば、デジタルからになり、段々とメモリ容量が上がってから、シャッターを切る数はそれこそ対数のごとく増加しましたね。フィルムでは当たり前ですが1本36枚程度。長尺フィルムを装填できる、例えばNikon F3用のフィルムバックMF-4250コマです。報道カメラマンなどプロカメラマンならともかく、一般的な素人カメラマンが切れるシャッター数は、フィルム時代ではたかが知れていたということです。
デジタルになった今では、1回の撮影で1万枚撮影したなんて話も聞きますが(ほぼ動画w)、それを私のF90Xでは9年かけて達成したわけで、シャッター幕の耐久数など、フィルムカメラの時代では素人にとっては気にすることではなかったのです。

それこそ業務用途、昔アサヒカメラで見たNikon F3の記事で、図書の複写用途でF3を使って80万回シャッターを切っても壊れなかったことが伝説のような扱いになっていますが、デジタルに成り1TBなんてメモリカードも当たり前になりつつある現在、もうメカシャッター耐久40万回でも足りない時代になり、Nikon Z 9 / Z 8、SONY α9IIIのようにセンサの読み出し向上でメカシャッターレスになるのがだんだん当たり前になっていくんでしょうね。

フォーカス距離も読み出せる

話を戻すと、SoftTALK2000では純正のフォトセクレタリーで表示できないフォーカス距離も表示されるんですね。

距離エンコーダ搭載のDタイプ以降のレンズならフォーカス距離も表示できる

コンマ1m単位でしか表示できませんが、ftとmの数値が変わるタイミングが異なるため、実際の距離エンコーダの分解能はもう少し高いと思われます。
この時のレンズはAF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDで、F90X発売当時はGタイプレンズは存在しませんでしたが、絞りリングが無く絞り優先やマニュアルモードでは最小絞りに固定されてしまう以外は問題なくF90Xで使用可能。超音波モータレンズも使えますし、絞りもプログラムオートからコマンドダイヤル回せば間接的に調整可能です。

世の中ではF100とF801シリーズに挟まれてやや不人気なF90シリーズですが、こんな感じで当時としてはかなり高機能なカメラだったわけです。
中古では二束三文どころか見かける機会も減ってきましたが、ファインダも良いので是非使ってみてくださいね。