【松本酒造】澤屋まつもと 守破離 試験醸造 五百万石(2020)

1791年(寛政3年)創業の京都の老舗酒造、松本酒造の「澤屋まつもと」。その試験醸造酒となります。

「日本酒の可能性を模索するシリーズ。毎年何種類か一本ずつ試験的に仕込むロットの限定出荷です。」

https://sawayamatsumoto.com/detail

というお酒、酒米に五百万石を使用した2020年醸造版です。
「守破離」シリーズはお店で何度か飲んだことがありますが、自分で購入するのは初めてです。

【松本酒造】澤屋まつもと 守破離 試験醸造 五百万石(2020)

ラベルには、「発酵した際の自然な炭酸ガスが少量含まれています」とあるように、微発泡のようです。

【松本酒造】澤屋まつもと 守破離 試験醸造 五百万石(2020)

開栓時に少しシュッと音がしましたが、吹き出し系ではありません。吟醸香は爽やかに香ります。
冷えた状態で口に含むと、ほのかな米の甘味と酸味、ぷちぷちとしたガス感、そしてその後にどっしりとした落ち着いた辛さが来ます。芳醇さよりも淡麗さ、キレの良さが持ち味ですね。
少し温度が上がると、米の甘みも豊かになりますが、決して甘口ではないですね。
個人的には、常温よりちょっとだけ冷えた状態辺りが、バランスが良いと感じました。
開栓後3日置いたら、少し辛さが後退して、甘みと酸味とのバランスが良くなりました。このくらいのバランスが絶妙ですね。


母の日ディナー

行きつけの小料理屋さん、COVID-19によりお持ち帰りを充実させてくれているので、お刺身と酒の肴セット、このお店の売りの天ぷらの盛り合わせを、母の日に注文しました。

日本酒と合わせるのが最適ですね。酒の肴うまいんだな~

【松屋酒造】流輝 純米吟醸 桃色無ろ過生(酒こまち)

群馬県の流輝、といえば桃色!というくらいに最近良く買っています。妻も好きなお酒です。

すぐに空いてしまうので、大抵一升瓶で買っているのですが、今回酒米に「酒こまち」を使用したバーション、いつも買うお店では四合瓶しかなく(一升瓶は五百万石を使用したものは売っていましたが)、珍しく四合瓶購入となりました。

【松屋酒造】流輝 純米吟醸 桃色無ろ過生(酒こまち)令和02BY

去年のももいろ流輝の酒こまち版は、もう少し濃いピンクでしたが、今回のは薄いピンク色ですね。
今年買った五百万石版は、今見るとピンクというよりは赤に近い感じです。

若干ホワイトバランスが違いますが、写真を見比べると、同じももいろでも、こんなに違うのですね。

【松屋酒造】流輝 純米吟醸 桃色無ろ過生(酒こまち)令和02BY

今回のももいろの酒こまち版も、アルコール度数9%と、去年と同様、五百万石版よりアルコール度数は低めです。ということで、とても飲みやすいです(とはいえ一般的なビールより度数は高いですが)。

プチプチ♪

いつもよりガス感あります。軽く発泡していますね。
去年の酒こまち版と比較しても、色も違えば味も変わっていますね。

香りは爽やかですが、令和01BY版よりも落ち着いています。口に含むと、爽快な発泡感とともに、こちらも口当たりは爽やか。桃ジュースだった去年とはまるで別物! かなりスッキリしていて、純粋に込めの甘みが楽しめます。
酸味も五百万石版よりぐっと少なめ、苦味は少しあるものの、総じて米の甘さが際立っています。それもジューシーとか濃厚という甘さではなく、爽やかに甘い。

飲みやすいことに変わりはなく、2日で開けてしまいました(笑)
どれが良いとかではなく、どのももいろ流輝も、その色に違わず甘くて飲みやすいけど、その表情は毎回変わります、ということです。
来年はどんな酒こまちのももいろになるのかな?楽しみですね。

【東京】鳩和荘と旧一心亭

毎年のルーチンワーク、GWの廃墟撮影。今年は状況を加味して、県またぎしない撮影地に赴きました。

東京都奥多摩 鳩ノ巣駅周辺

GW期間中とはいえ、平日ですし、状況が状況だけに人もまばらです。
青梅街道沿いに早速廃看板を見つけました。この先の雲仙橋にまずは向かいます。
2トン超えの車両は通行禁止。もちろん、そこへ車で行くつもりはありません。エスティマじゃ2t以内とはいえ、無理でしょう。

写真の民宿は、緊急事態宣言を受けて休業中でした。
雲仙橋からの眺めはなかなか良さそうで、紅葉の時期に来てみたいです。
幅2.2m以内とはいえ、普通車で通ろうとは思わないですね。このあと軽自動車が通り抜けていきましたが、軽自動車が限界かな。

廃業した飲食店?

橋のお隣には、明らかにかなり前に廃業したと思われる飲食店らしき建物。

かなり傷んでします。廃墟歴は20年くらいか。駐車場の車は現役でした。

それでは目的地へ向かいます。

鳩和荘へのアプローチ

傾斜を降りていくと、すぐに鳩和装のフロントへ到着しました。
観光道になっているためか、道路自体はきれいなものです。

鳩和荘フロント

「むかし絵の宿 鳩和荘」の看板は健在です。排莢にありがちなセンスの悪さもなく、今でもこのまま営業していておかしくなさそうです。
あちこちに真新しい立入禁止の札とロープが張られていました。

横の看板は少し割れています。日観連の看板が懐かしいです。2012年に、国際観光旅館連盟と日本観光旅館連盟を統合し、日本旅館協会となったため、日観連の看板は、今では見られないですね。
どこもかしこも、窓は板で塞がれていますが、開いている窓から中を覗き込むと、お銚子とお猪口が。カニのマークが入っていますが、これは奥多摩の小澤酒造「澤乃井」のマークです。当然、日本酒は地元の澤乃井が提供されていたのでしょう。

ガスメーターの有効期限は1992年まで。

設置されていたガスメータ、有効期限は1992年でした。この鳩和荘、廃業したのが2000年頃と言われていますが、そうだとするとこのガスメーターの1992年の有効期限と一致しません。
ただ、この場所に設置していたプロパンガスを使わなくなっただけかもしれませんが、バブルが崩壊した時期なので、この辺りから経営規模を縮小していた可能性はありそうです。

双竜の滝、そして…

フロント横の道を奥に進むます。
すると滝が見えてきました。小さな滝です。こんな渓谷があるとは。しかし橋から滝と反対側を見ると…

なんと、小さな渓谷の中に建物が見えます。ここも鳩和荘の一部のようです。よくぞこんな場所に建造したものです。重機は入らないでしょう。クレーンで資材を降ろしたのか、今となってはどうやって建造したのが未知ですが、本当にすごい場所に建物があります。
思ったより規模が大きい上に、ものすごい場所に建物があり、感動しました。いや現役時に来てみたかったです。

引き返して反対側に移動

この橋の先は、青梅街道へ向かう道のようだったので、一旦戻り、反対側の道を目指します。
フロントに戻ると、よく見ればひさしの板が垂れ下がり、廃墟歴20年超えであることを伺わせます。
途中にあった受電盤は現役。鳩和荘の電気は既に止められていましたが、周辺の電気は使えるようになっていて、街灯や河川の設備用なのでしょうか?

道を下った先に建物がありました。

ボイラー室?と

まず見えた小さな建物は、恐らくボイラー室でしょう。横には貯水タンクもありました。
ただ、一層下がった場所、何となく露天風呂の仕切りのように見えたけど、浴槽は見当たらず、ただの屋上広場のように見えました。何の場所か不明です。
ソーラーの照明が取り付けられていて、これはどうやら自治体が後から設置したもののようです。

旧「一心亭」

降りていくと、更に別の建物もあり、またし霧のあった屋上のある建物もかなり大きな建物のようです。
後で調べたところ、ここは鳩和荘とは別の旅館だったようで、現在別の場所で営業している「一心亭」の建物とのことでした。

2007年9月の台風により多摩川が増水した際に、1階部分が水没したそうですが、その後も復興して、暫くこの場所で営業していたようです。賑わっていた頃の写真がのったブログを見つけました。
どうやら、2011年頃に新しい店舗に移転したようで、現在は旅館ではなくそば屋として営業しています。

こちらもそこそこの規模の旅館だったようです。
新しそうな消火ポンプは、写真を拡大してみたところ、2008年製でした。きちんと管理されているようです。
2011年まで使われていたようなので、廃墟歴は10年といったところです。

水神橋と玉川水神社

実際の撮影と前後しますが、2つの建物の間の道を下ると、川があり、更に鳥居がありました。登ってみると、小さな神社が。

上がるとなかなかの絶景。紅葉の時期はきれいだろうな。落ちないよう慎重に多摩川を撮影、このロケーションはなかなかです。

旧一心亭とその周辺

ロケーションは素晴らしい。割れた窓ガラス(割られた?)はちゃんと板で塞がれています。ちゃんと管理されている証拠です。
そして、一心亭の横には、水神の滝が。小さな滝ですが、なかなかの景色です。
周辺は紅葉が青々としていましたが、もう紅葉の時期はまた行きたいなと考えています。

一心亭の左側の建物2階は、ガラス越しに宴会場と、カラオケのモニターが見えました。

昔は、会社の慰安旅行などで、こうした場所に週末団体が押し寄せて、さぞかし盛況していたのでしょうが、バブル崩壊後、こうした福利厚生で金のかかる社員旅行は、すっかり下火になってしまいました。この場所も、周辺は駐車場も大きくないですし、青梅線に乗ってくるしかなく、アクセスは必ずしもよくありません。
こうしたことから、宿泊施設としては衰退したのでしょう。
ただ、そば屋としては賑わっていたようなので、ここを引き払うまでは、もう旅館よりそば屋がメインだったのかもしれません。
移転して営業している一心亭ですが、旧一心亭の建物を取り壊すにも、重機が入りづらく、費用がかかって難しいという側面もありそうです。

再び鳩和荘へ

滝の左側にある階段を上がると、そこには鳩和荘の建物がありました。

いや、予想以上に大きい。よくこの場所に建てたものです。
横手に周って、その廃墟としての熟成感に惚れ惚れしました。
最高の朽ち具合です。あまりの美しさに圧倒されました。まさに今最高に熟成された廃墟美を感じさせる建物です。これだけアクセスしやすい場所にあるのに、ほとんど荒らされていないのも好印象です。ちゃんと道があって、そこから見られる廃墟はそう多くありません。
何度も言いますが、もみじの葉が多いだけに、紅葉の時期は最高に美しいでしょう。

反対側には、ボイラー室らしき建物、その奥には恐らく仲居さんたちが宿泊していたであろう社員寮と思われる建物がありました。

再び客室建物に目を移します。ずっと見ていたい。そんな心境でしたが、この日まもなく雨の予報だったため、少し急ぎます。

立入禁止のロープがないところまで接近。良い廃れっぷりです。廃墟歴は四半世紀といったところか? 特に渓谷に近いこの建物は、フロントの建物より朽ちていて、川が近いため湿度が高いのも影響していると思われます。
いや素晴らしいものを見せていただきました。

それでは、フロントのある場所へ戻ります。

電気メーターは外されて何年たつのでしょう? 建物の脇に1999年秋のNational/Panasonicの暮らしの特選カタログが束になって落ちていました。ただ、これは廃業後にに捨てられたのかもしれず、ここの廃墟歴を示すには証拠不十分です。
それにしても、このロケーション、気に入りました。あまり取り上げられていない場所、というのも気に入りましたし、荒らされていないのもよいですね。

鳩和荘の廃墟歴は?

有効期限1992年のガスメーターは、事前調査した2000年前後に廃業した時代と少し一致しません。
ところで、フロントに貼られたNHKのシールに、年月が書いてありました。

フロントに貼られたステッカーと貼り紙

まずNHKのステッカー。「放送受信章」と呼ばれており、2009年(平成20年)に廃止されましたが、NHKと契約していると、昔はこのステッカーが玄関ドアに貼られていました。「11・2」は平成11年2月を示しており、この通りであれば2000年2月に契約更新したものと思われます。ただ、これは廃業されたとされる時期と重なりますし、不思議です。

一方その下にある建築業退職金共済制度の貼り紙、郵便番号は3桁、電話番号は10桁(市外局番東京03を除くと8桁)です。
郵便番号の7桁化は1999年(平成10年)2月2日から、東京都の電話番号8桁化は1991年からです。
つまりこの貼り紙は、1991年から1999年の間に貼られています。が、これだけでは廃業時期がわかりませんが、90年代半ばあたりには、まだ営業していたのかと思われます。

総合すると、90年代には営業規模を縮小し、90年代後半から2000年辺りにかけて廃業したのではないかと推察します。
鳩和荘、現在は奥多摩工業株式会社の所有となっています。


最後に、水神の滝から建物を望みます。上に登ると、もう木の陰に隠れてほとんど建物は見えません。

全盛期の頃の写真を見てみたいですね。
2000年頃まで営業…と考えると、つい最近のように感じますが、Yamaroが若かった頃がその辺りだからですね。もう四半世紀近く前です。
その時代、インターネットはあったけどISDNだったし、スマホどころかガラケーもカメラはまだついていなかったし、カメラもデジタルカメラ黎明期で、まだフィルムより性能は悪かった時代。
SNSもないし、20世紀末の情報って、今みたいに検索してもなかなか出てこないわけです。
20世紀は遠くなりにけりですね。

以上、久しぶりに廃墟美を感じることが出来た撮影でした。

GW恒例の厚木基地

GW休み中の平日、ここのところ毎年厚木基地で撮影です。
密にならない、誰とも合わない、何処にも立ち寄らないで撮影できるので。
まったり撮影してきました。

しかし、色々腑抜けていまして、エアバンド受信機の充電を忘れている。ワイヤレスイヤホンとBluetoothレシーバーはUSB充電できるので良いとして、STANDARD VR-160の充電はどうしようもなく…。
着いた時点で充電残量のメモリが2/3、この受信機の充電残量表示、2/3表示からは一気に減る感じで、あまり持たないのです。これは大失敗…。

珍しく空自のC-130Hが。そっちに上がるのですね、って事は、01降り機狙いですね。

海自のSH-60Kがアプローチの訓練中。機体の汚れが激務を物語っていますね。
SH-60Kは、ベースとなったSH-60J(更にそのベースは米海軍のSH-60B)の機体を伸長して機内のスペースを広げるとともに、ローターブレードも複合材を使用して、軽量かつ独特の翼端形状で低騒音化を図っています。
次期型のSH-60Lも開発中ですが、厳しい防衛予算のため、1つ前のSH-60J後期型も、機齡伸長改修の上、暫く運用されます。

それにしてのヘリは、戦闘機とは違った意味で撮影が難しい。ブレないようにシャッタースピードを上げると、ローターブレードの回転が止まって写ってしまいます。今回はシャッタースピードは1/320秒に固定していますが、戦闘機の流し撮りより速度が遅い分、返って難しかったりします。

米海軍のMH-60R、別名称ではLAMPS Mk III Block IIと言われる艦載機です。こちらもSH-60Bから改良された機体ですが、海自のSH-60Kと同時期にデビューしています。
海自のK型のような機体の伸長は行っていないようです。体の大きなアメリカ人にとっては、B型やJ型ではかなり狭い(昔のSH-3シーキングは遥かに広かった)のですが、このあたりどう考えているのでしょうね?
海自のK型も、米海軍のMH-60Rも、対舟艇用のヘルファイアミサイルを搭載でき、厚木機のMH-60Rは時々訓練弾を搭載しているようですが、この日は未搭載でした。

それにしても、米海軍のレジ番号ってよくわからない。機体に書いていないのかな? たまたま見えないところに書いてあったのか。
06はレジ番号ではないし、空自や米空軍と機体の番号の書き方が違うので、難しいですね。

この時点でエアバンドの受信機のバッテリ切れ、おかげで、P-3Cが降りてきたのに気づかず、撮り逃がすという失態。

遠目にP-8かと思ったら、C-40Aでした。民間旅客機B737-700ベースで、機体そのものは民間機と変わらず、海軍向けの無線など通信システムが増設されているようです。人員輸送用です。

JMSDF P-1 (5503)

そして、ついにP-1が降りてきたと思ったが…
上空をパス、あれ、まさか…

ああ、ランチェン(滑走路の進入方向変更)している…。風が止んで、ヘリの上がる方向が変わったなと思っていましたが、ランチェンしていたとは。
受信機が使えないと、こんなのも気づけないです。仕方ない、こんな日もあるさ。二度とないよう、反面教師とします。

というわけで、ゆるい撮影終了。帰りにPAでトイレに行った以外、何処にも立ち寄らず帰宅しましたとさ。

それにしても、P-1の数は増えてきました。それでもまだP-3C優勢のようですが。防衛予算が足りないため、P-1の生産ペースも緩やか。米海軍があらかたP-3CからP-8Aに更新できているのと対象的に、もう暫く海自のP-3Cは活躍しそうです。なにせ100機も生産した機体ですしね。

KIRIN SPLING VALLEY 芳醇469

前から気にはなっていたビールです。
お値段は、エビスやプレミアム・モルツよりも1.4倍ほどお高いビールです。

名前の由来は、1870年に、日本が鎖国から開国へと移行して間もない横浜で創業した、日本で初めて商業的に成功した醸造所「スプリングバレーブルワリー」。
その意志を引き継いだのがキリンビールで、2012年オンラインショップ限定のクラフトビールを販売、そして2021年3月、全国販売に至ります。
詳細は公式HPを。

全国販売するにあたって、クラフトビールによくある瓶ビールでは価格が高くなるのと、重量に寄る物流コストが嵩むため、缶ビールという形態になったのでしょうね。
お値段が、市販プレミアムビールの1.4倍、かつ瓶のクラフトビールよりは抑えた価格、というのがツボですね。

KIRIN SPLING VALLEY 芳醇469

写真撮影しながら、泡が少し引くのを待っている状態。色は見ての通り、濃い琥珀色です。
香りは豊か、飲めば確かに一般のビールよりぐんと濃いラガー感がありますが、後味はスッキリしています。クラフトビールらしい、ツボを抑えてつつも、好き嫌いの分かれる個性はあえて抑えめにして、純粋に麦芽の味を楽しみつつ、飽きのこない味を目指したようですね。

お値段も絶妙です。
当然、缶ビール化による味の弊害はあるでしょう。瓶で飲んだほうが確実に美味しいのだけど、お値段が…。難しいところですが、気軽に楽しめるというコンセプトが良いですね。
エビスビール、プレミアムモルツもよいけど、流石にそれらよりお高いだけの味ではあります。
エビスやプレモルが、日本の一般的なビールの高級版的な味付けとしたら、こちらは間違いなく欧州のクラフトビール寄りの味付けです。


妻作成、こどもの日メニュー

こどもの日に合わせていただくクラフトビール、たまにはクラフトビールを楽しむのもいいですね。

3本の単焦点レンズでスナップしてきた

GWも早いもので半ばです。ご近所の公園で、子どもたちを遊ばせがてら、スナップ撮影してきました。
Nikon D850に、3本のレンズ。AI AF Nikkor 20mm f/2.8DAF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDAI AF DC-Nikkor 135mm f/2D、よく使うレンズ3本セット。

■AI AF Nikkor 20mm f/2.8D

Nikon D850+ AI AF Nikkor 20mm f/2.8D

AI AF Nikkor 20mm f/2.8Dは、最近ディスコンになったDタイプレンズの1つ、光学系はMF時代からそのままですが、去年バルサム切れの修理で光学系を一新しました。

画質は、古い広角レンズ故に、最近の設計のレンズと比較するのは酷ですが、中心部はきちんと解像します。色乗りも悪くないですね。バルサム切れの持病を抱えたレンズなので、仮に中古で買うとしたら、できるだけシリアルナンバーの新しいレンズ、もしくはRoHS対応のレンズに交換済みの個体がおすすめです。
最近のレンズは単焦点でも大きく重いものが多いので、このレンズはf2.8という特に明るくもないレンズ故にコンパクトなのが魅力で、もう1本カバンに忍ばせておけるのは利点です。

ボケ味はいまいちなので、f4くらいに絞るのがおすすめです。

■AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED

35mmという準広角、人によっては(Yamaroにとってもですが)標準レンズ。
すべて絞り開放で撮影。流石に設計の新しいレンズだけに、そつなく写ります。35mmだけに、開放でとっても大きくはボケません。が、それだけに扱いやすいというか、自然な立体感を出せます。個人的に、人間の視覚に使い感覚なんですよね。なので、スナップレンズとして1本だけ持って行けと言われたら、迷わずこのレンズです。
ものすごい個性があるわけではないレンズなので、写真の腕が素直にわかります。
これで納得がいく写真が撮れることは、スナップの腕が確か、ということかな。

■AI AF DC-Nikkor 135mm f/2D

135mmという中望遠単焦点というだけでも、写りは期待できそうなのに、更にボケ味をコントロールできるDC(DEFOCUS IMAGE CONTROL)機構を搭載しているレンズ。こちらもDタイプレンズとして最後までありましたが、ディスコンになってしまいました。
Zマウントでぜひ復活して欲しいレンズの1つ。やっぱり楽しいレンズなので、撮影も進みます。
ボケ味は後ボケを重視するか、前ボケを重視するかをDCリングを回して決めることが出来、中立にすれば通常の中望遠レンズとなります。
球面収差の補正量を少なめにすると後ボケが柔らかくなり、過剰補正にすると前ボケが柔らかくなる、という仕組みだそうです。

2枚めの写真のように、前後にボケがある場合は、中立かF側(フロント側)にするのが無難でしょうか。作例ではR側(リア側)にDCリングをセットしたため、前ボケは輪郭があってやや硬い印象です。

3枚めと5枚めは、F側にセット、特に5枚目はかなり過剰にF側にセットしています。飛行機が中央に来るように撮りたかったけど、少しタイミングがずれてしまいました。失敗ですね。
3枚目は絞り開放で、DCリングはF側2.8にセット。このくらいが幻想的に写りますね。

このレンズの欠点としては、絞り開放では軸上色収差の影響が多めで、フィルムではあまり問題になりませんが、デジタルでは顕著で、光線状態よっては目立ちます。1段絞るだけで、ほとんど目立たなくなります。
軸上色収差は、RAWであれば現像時に補正可能ですが、JPG撮って出しでは補正できないので、気になる場合はRAWで撮って後補正することをおすすめします。


ゆったり過ごすGW、前半はカメラの修理でしたが、後半に向けては何をしようかな。天気も後半は少し崩れるみたいですが、1日は何処かに撮影しに行きたいです。もちろん、人のいないところですが。

フォトミックファインダーDP-1を修理したので、露出計を確かめてみた

Nikon F2用フォトミックファインダーDP-1を修理しましたので、早速露出計の精度を確かめに、子供を公園で遊ばせがてら、撮影してみました。

Nikon F2フォトミックMINOLTA AUTO METER IIIFにNEOPAN ACROS 100II

この組み合わせです。

比較のため、入射光式の単体露出計、MINOLTA AUTO METER IIIFを用意しました。久々に出したかな。個人的に、デジタル表示のこのメーターよりも、安価なSEKONICのアナログ針式のほうが使いやすいのですが、今回は入射光式が良いかなということで。
もっとも、この露出計も中古ですし、精度は不明です。ま、だいたい露出が合えばいいので。

そういや、先日、MINOLTAってメーカー、写真やっていない若い人は、もう何のメーカーかわからないんだろうな、というのがツイートされていましたが、実際、現在のKONICA MINOLTAはカメラ事業をSONYに、アフターサービスはKENKO TOKINAに移管していて、コンシューマー向けの製品は作っていないので、MINOLTA時代を知る人もだんだん減っていくのでしょうね。

それはさておき、ついでに撮影を、ということで、FujifilmのNEOPAN ACROS 100IIを用意しました。

レンズはまずNikkor-S Auto 35mm F2.8から

レンズは、Nikkor-S Auto 35mm F2.8から試してみます。明るいレンズでもなく、極端に暗くもないレンズで、まず試してみました。

入射光式の露出計は、撮影被写体付近に露出計の白い球状の測光面を、光源に向けて測ることで、反射光式のように被写体の色に左右されずに測光可能で、正確な測光が可能となります。カメラの露出計は、このNikon F2フォトミック一もそうですが、一般的にTTL測光とという、カメラのレンズを通した光から露出値を読み取る方式ですが、18%グレーで適正露出となるようになっているため、被写体が黒だったり白だったりすると、それによって露出値が変動してしまいます。
最近のデジタル一眼では、露出の精度が大幅に向上したのと、デジタルにおけるISO感度はカメラごとに特性が異なり、単体露出計だけでは適正露出にならないこともありますが、フィルムであれば、その特性はカメラによらないため、入射光式の露出計が最も正確に露出を知ることが出来ます。

概ね、合っているかな

フォトミックDP-1の場合、針式のメーター、中央部重点測光で、当然被写体の色味に左右されるものの、入射光式の露出計との差は1段も違わない印象でした。

レンズをAI Nikkor 24mm F2に変更しました。

AI Nikkor 24mm F2

道路のアスファルトを18%グレーに見立てるという暴挙で、カメラを道路に向けて露出を比較してみると…

シャッタースピード1/2000秒に設定、絞りはf2にした場合、カメラの露出計はメーターが中央に、露出計もf2~f2.8の間を指している

カメラのシャッタースピードは1/2000秒、絞りは開放のf2に。この状況で、フォトミックのメーターは針が中央(適正露出)になりました。写真でも、ペンタプリズム上にあるメーターが中央を指していることがわかりますね。

一方その状況で、露出計で測った値は、1/2000秒設定でEV13.3、絞りはf2とf2.8の間を示しています。
つまり、カメラと露出計の差は0.5EV程度と考えられます。

もちろんこのやり方はあまり良いものではなく、本来は18%グレーの標準反射板を用意すべきですが、ネガフィルムならこのくらいの差はそれほど問題ではないでしょう。

このままフォトミックファインダーの露出計を使っても問題なさそうです。

AI Nikkor 50mm f/1.2Sでは絞り開放では撮れなかった

レンズをAI Nikkor 50mm f/1.2Sに交換。ただし、F2との組み合わせでは、晴天の下、ISO100のフィルムであっても、絞りはせいぜいf2までで、絞り開放のf1.2では撮影できず。これは、F2のシャッタースピード上限が1/2000秒までだから。1970年代のカメラは、このくらいのシャッタースピードが一般的でした。
1/4000秒のシャッターが切れるカメラは、縦走りのフォーカルプレーンシャッターを搭載したNikon FM2が出る1982年まで待たねばなりませんでした。
この状況では、絞り開放で撮りたければ、NDフィルターを使用すべきでしたね。
それを考えると、ミラーレス一眼では、電子シャッターで1/16000秒や1/32000秒が使えたり、ISO感度をISO50や32、あるいはISO8まで落とせるカメラもあり、ピーカンでの絞り開放撮影に制約が少なくなっていて、良い時代になったものだなと思います。昔は道具と技術と知識が必要だったのが、カメラで何とか出来る幅が増えましたね。


5月なのに雨が降ったり晴れたり

このGWの関東の天気、突然雲が来たかと思うとザーッと雨が降り、程なくして止んで晴れ間が出る、という天候が続いています。まるで夏の天気かのように。

なんだか落ち着きのない天気です。
幸いこの日は雨はパラパラ降る程度で、大降りにはなりませんでしたが。
GW後半は天気が崩れるみたいです。ステイホームしろということかな。

2つのNikon F2用フォトミックファインダーDP-1を修理した

なんだか修理ばかりしているGWです。時間がかかる作業だし、COVID-19だし、こういう機会を使ってやるしかないんですけどね。というわけで、表題のNikon F2用フォトミックファインダーDP-1の修理です。

フォトミックファインダーとは、Nikon FとF2の交換式ファンダーで、露出計を内蔵したファインダーの名称です。
露出計を内蔵しない通常のファインダーは、アイレベルと呼ばれています。更にウエストレベルファインダーやアクションファインダー、高倍率ファインダーも存在しますが、説明が長くなるので、ここでは割愛します。
F2には、以下のフォトミックファインダーが存在します。

  • フォトミックファインダーDP-1(1971年・Nikon F2フォトミック)
  • フォトミックファインダーDP-2(1973年・Nikon F2フォトミックS)
  • フォトミックファインダーDP-3(1976年・Nikon F2フォトミックSB)
  • フォトミックファインダーDP-11(1977年・Nikon F2フォトミックA)
  • フォトミックファインダーDP-12(1977年・Nikon F2フォトミックAS)

フォトミックファインダーだけでも、全部で5種類存在しましたが、一番流通量が多くて、現在も比較的生存しているのが、一番最初に発売されたDP-1です。
DP-1は、基本的には、1世代前のF用に最後に作られたフォトミックFTNファインダーと同じで、レンズの絞りと連動させるためのカニ爪を連動レバー結合させて、ファインダに絞り値を伝達します。
露出系自体は針式表示です。
後継のフォトミックファインダーでは、露出計が針式表示からLEDになったり、レンズもAI方式に対応したり、受光素子もCdSからSPDに変わるなど、色々と変化しているものの、初代のDP-1が最もシンプルで修理しやすいファインダーとのことです。
デザインも、個人的にはDP-1がフォトミックファインダーでは一番シンプルで良いデザインだと思います。

2つの、それぞれ不具合を抱えたDP-1

2つの不具合を抱えたフォトミックファインダーDP-1

元々、F2フォトミック後期型を買ったときに付いていたファインダーは、露出系自体作動するものの(光の強さに応じて針は動く)、レンズの絞りを変えても露出計の針の触れ方に変化がありません。絞り値連動ができていない不具合です。

もう1つは、先日別途手に入れたもので、こちらは露出計は正常に動き、絞りに応じて露出計の針の触れ方も変化します。しかし、ファインダの前面についている最小絞り値窓の表示が動きません。

最小絞り値窓の表示が動かない

Nikonロゴの最小絞り値窓の数字が上に行ったまま

こちらが簡単そうなので、先に修理します。

バラせそうなところを分解

実際はここまでバラす必要なく、最小絞り値窓の表示プレートの軸が固着していたようです。何度か二次側から動かしていたら、動くようになってきました。しかしこの個体、サビが多いし、あまりきれいじゃないなぁ。でも少しメンテしてちゃんと動くのだから頑丈ですね。プリズムは腐食していないのも良かったです。

露出計が絞りと連動しない

なんだか厄介そうだなーと思いながらずっと修理出来ていなかった不具合ですが、先程直したDP-1があるので、そちらの動きを参考にしながら、不具合原因を探ってみます。

2つあると比較できます(前期型と後期型の違いも確認できました)

2つのファインダ、写真右が先程最小絞り値窓を修理した前期型(S/N:2*****)で、左が絞りと連動しない不具合を抱えた後期型(S/N:5*****)です。前期型はマイナスネジが多いほか、細かい部分を見比べると、少し違いがありますね。

カニ爪連動レバーをガチャガチャ動かしながら、内部の機構を把握していくと、正常品は、絞り連動レバーの動きに応じて大きな円環状のギヤが動くのに対して、不具合品は動きません。なるほど、だから露出系連動しないのか。では、動かない理由はというと…

円環のギヤと、絞り連動レバー側の白いギヤが噛み合っていません。だから、露出計自体は動けど、絞りリングを動かしても、露出計が変動しないのですね。

ではなぜギヤが噛み合っていないか。よく見ると、不具合品は円環のギヤが浮いているんですよ。写真を見てもらうとわかるように、白いギヤが沈んでいるのではなく、円環のギヤが浮いています。内側の円環(可変抵抗の接点と思われます)手で回そうとしても重たい。

正常品と比較していくうちに、円環ギヤが浮いている理由が判明しました。円環を支えている3つのプーリーのうちの1つから外れていました。

赤丸で囲ったプーリーから円環ギヤが外れていたのが原因

赤丸部分のプーリーから外れていました。このプーリー、ネジを回すと偏芯するんですね。対角上のプーリーも同様に偏芯するので、ここを回して位置調整して、円環ギヤをプーリーにはめ込むことか出来ました。
しかしなんで外れたのかな…、はめ込むのもかなり硬かったですし。
ともかく、元に戻してカメラに取り付けし、露出計が絞りに応じて変化することを確認できました。

2つとも修理できて満足!
露出精度はわからないので、単体露出計と比較してみるとして、これでF2フォトミックの使用率も上がりそうですね。

中島みゆき「CONTRALTO」アナログ重量盤

だいぶ前に買って、なかなか聴けずにいた、中島みゆきのアルバム「CONTRALTO」のアナログ重量盤。

重量盤とは、通常のレコードよりも盤の厚みを増して、重量を増やしたもので、通常版が概ね130gなのに対し、重量盤は180g(それより重いものもあります)となっています。

レコードは、音を溝に刻んでいるので、針が溝をトレースする際の、あるいはターンテーブルが回転する際の余分な振動は、レコード盤が厚く重量があるほど、抑制されます。

中島みゆき「CONTRALTO」重量盤

ということで、なんだかありがたい重量盤仕様の「CONTRALTO」を聞いてみました。

音量、小さくない?

ってのが正直な印象でした。カッティング時の振幅、あまり取れなかったのかな? 他のレコードと比べても音量小さめです。
音質は、良い意味でアナログレコードらしくないですね。CDも持っていますが、音のイメージがCDっぽいというか、アナログらしい滑らかさよりも、良質なデジタルマスターをそのまま変換した感じですね。
もちろん、今の時代、アナログでマスタリングはしていないはずですから、そんな音質になるのは仕方ないですかね。

というわけで、今の時代、新譜のレコードは、音質よりその存在価値が大きいかな、と思いました。音質だけで言うなら、やはり70年代のアナログ全盛期かつ最もアナログマスターの精度がよかった時代には、製造プロセストータルでアナログのまま精度を保てる、という意味では敵いませんから。

今の時代、全てをアナログで完結するレコーディング、ミキシング、マスタリングは不可能でしょうね。そういう意味では、デジタルだけど極めてアナログに近い、DSDレコーディングが適しているのかもしれませんが、DSDはデジタルのままミキシングなど編集が難しいですし、やはり究極のアナログを実現するのは、今の時代は難しいのかな?

SL-1200MK3は、四半世紀前に購入して現役。一時期、Technics(Panasonic)のSL-1200シリーズは販売が途絶えたものの、現在は復活してMK7まで世代が移行、オーディオ専用のGシリーズも販売されていて、まるで80年代以前のようですね。一時期のオーディオ不況からは脱したけど、高価格帯に移行した感じですね。

SL-1200シリーズは頑丈で、初代機すら現役機体も多いので、MK3もずっと使っていきたいと思います。レコードプレーヤーのお手本みたいな機体ですし。

一方、audio-technicaのAT-F7、買ったのは10年近く前ですが、今やこのクラスのMC型カートリッジは、audio-technicaにはないみたいですね。もう十数万円クラスしかないようです。そういう意味では、DENONにはまだDL-103シリーズが健在なのは嬉しいですね。

GWはゆっくりレコードでも聴こうかな。

筐体が破損したノートPC ASUS U24Aを修理した

妻のノートPC(Yamaroのお下がり)、以前から筐体が割れていて、モニタのヒンジ部分が片側外れて外装が浮いている状態でした。

ヒンジ部分が破損したASUS U24A

このPC、買ったのは2012年末で、購入当時の価格が新品で4万数千円と破格なのに、CPUはCeleronではなくCore i5 -3210MとミドルクラスのCPUで、流石に今Windows10を入れた状態では、少々重たいですが、妻は仕事でちょっと使うくらいなので、特に不満は言ってこないので、まだ十分現役で使えます。
1368x768という、安物ノート定番の解像度の低さはあるものの(この当時フルHDのノートは少しお高かった)、価格を考えたら、十分コスパの高いPCです。メモリも仕様外の16GBまで載せていますす、SSD化で、体感的には今でも悪くない使い心地ですね。

さて、この値段のPC、コストは何処を削ったかというと筐体ですね。表面パネルはアルミのヘアライン加工がされているものの、内部のプラスチック部分がペラペラなんですよね。
このヒンジ部分も、いつの頃からか、ガバガバになって、なんだろうと思ったら、内部でヒンジ取り付けのためのビットインサートが挿入されている部分が割れているんですね。これでネジが効かない。状態となっていました。インサート挿入部のプラ筐体があまりに薄くて貧弱、これでは液晶開閉時の負荷に耐えられないわけです。

ちなみにビットインサートとは、プラスチックにネジ穴を取り付ける際に使用するもので、直接プラスチックにネジ穴を切るよりも、締結強度が確保でき、ネジつけ外し時の摩耗もないので、プラボディをねじで固定するのに広く使用されています。

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ビットインサートのイメージ

プラリペアを使ってビットインサートを再取り付けする

そこで登場するのがプラリペアです。専用の合成樹脂パウダーと溶剤の組み合わせで、プラスチックを形成できます。
形状も、型さえ取れば自由自在ですし、固まる前ならある程度手で形成も可能です。

このプラリペアはかなり強固なプラスチックなので、強度は元のプラスチックより硬いくらいで、ベースのプラスチックが劣化していると、プラリペアを使った周りが割れることもあるため、ある程度広い範囲にプラリペアを適用するのがおすすめです。
割れた部分の一部を削って、プラリペアの適用範囲を広げることで、強固に形成できます。
接着剤は、割れた部材がなければそもそも接着できませんが、このプラリペアは、部材そのものを形成できるのが特徴なので、今回のように、筐体が割れてバラバラになって何処かに行ってしまった場合にオススメです。

使い方の詳細は、HPを見ていただくとして、簡単に言うと、専用の合成樹脂パウダーに、付属のニードルを使って溶剤を垂らし、そこで出来たダマをすくって、形成する箇所に流し込む、といった感じです。

まずは、ビットインサートを、固定したい部分に置きます。インサートが残っていてよかった。

ビットインサート2個を筐体にのせる

次に、インサートの周辺に、プラリペアを流し込みます。
流し込むと言っても、粘度があるため、形状を保ちやすいのもプラリペアの利点です。粘度は、ニードルから出る溶剤の量で調整します。狭い部分に流し込みたければ、溶剤を少し多めに出します。ただし、合成樹脂パウダーに対して溶剤の比率を上げすぎると、強度が落ちるので、その場合は後から樹脂パウダーをかけてあげると、強度が増します。

プラリペアでビットインサート周辺を埋めていく

元々ビットインサート挿入部分がペラペラに薄かったので、周辺もプラリペアで埋めてみました。これで、ノーマルの筐体よりも強固になりました。
今回使ったプラリペアは、樹脂の色が透明なクリアタイプですが、他にも白や黒など、色のついた樹脂もあり、用途に応じて使い分けることも可能です。

反対側のヒンジ取付部は壊れていませんでしたが、そのうち割れるだろうと見越して、プラリペアでビットインサート周辺を埋めておきます。

割れていない反対側のヒンジ取り付け部のインサート周辺も、プラリペアで埋めておく

5分で硬化するので、早速ヒンジを取り付けてみた

プラリペアの利点は、効果時間が早いこと。溶剤の揮発性が高く、5分で硬化します。そのため、溶剤はしっかり蓋をして保管しないと、すぐ揮発してしまいます。
5分で硬化するのは便利で、これが半日とか1日だと、待ちきれないですよね。
硬化したのを確認して、ヒンジをねじで取り付けてみました。

ビットインサートの位置出しも問題なく、硬化して強固に取り付けできた

ビットインサート、しっかり位置出ししたわけではないですが、大体の位置でしっかりネジで固定できました。筐体のみよりも強固になったので、安心して使えそうです。周辺のプラが割れなければ、ですが。とにかくASUS U24A、プラの強度がないです。

他にも割れている箇所がないか確認した所、キーボード取付部のインサートも外れていました。やはりインサート挿入部が割れて、インサートが外れていたようなので、プラリペアで補修します。

こちらは割れたパーツが粉砕されていたので、インサート取付部自体の高さもなくなっていたので、ノギスで割れていない側の高さを測り、おおよその高さが出るようプラリペアで土台を作り、その上にインサートを載せて、更に周辺をプラリペアで固めてみました。おおよそで修理しましたが、しっかりネジ取り付けができました。

修理完了したASUS U24A

こうして、ヒンジ部破損から数年放置されていたU24A、ちゃんと開閉ができるようになりました、後2,3年は使えるでしょう。その後はLINUX入れて、オーディオ専用機かな?