市川ソフトラボラトリーのPhoto ExpressViewerをインストールしてみた

RAW現像ソフトのSILKYPIXシリーズでおなじみの市川ソフトラボラトリーズより、高速ビュアーソフトのPhoto ExpressViewerが販売されました。

Photo ExpressViewer
Photo ExpressViewer

Nikon純正ののViewNX-iは表示遅いし、PanasonicのPHOTO fun STUDIOは遅いとか以前に、表示のみで編集ソフトに渡すことも出来ないので、こうした専用のビュアーソフトならどうかなと思い、30日間無償で使用可能なので、試しにインストールしてみました。

Photo ExpressViewerをインストールしてみた

表示の感じは、SILKYPIXと似ていますね。すでにSILKYPIXを使っているのであれば、似たような表示ができます。
GPUを使用し、RAWは埋め込みのサムネイル表示を活用して高速表示、というのが売りみたいですが…

並べ替え中にフリーズ

並べ替えを行ったら、いきなりフリーズしてしまいました…
気を取り直して、再起動。

確かに、ViewNX-iよりは速い気がします。ただ、ちょっと私の環境では不安定な感じかな。並べ替えを撮影日順にしていると、表示させるフォルダを買えるだけでしばらく時間がかかります。
どうも、ファイル名順ではなく撮影日時順など、デフォルトとは別の並べ方にすると、並べ替えに時間がかかっているようで、その点はサクサクとは言い難いです。

ただし、一度フォルダ内の表示並べ替えが終わってしまえば、サムネイル表示は割と速いと思います。サムネイルをダブルクリックすれば、その1枚の全体表示となります。

全体表示は素早いが、RAW現像結果は反映されない

表示は割と速く、これはNikonのViewNX-iよりは速いですね。まあViewNX-iが遅すぎるのですが。
表示にはしっかりGPUも使っているようで、GPU使用率も十数%まで上がりますね。この点も、全くGPUを使用しないViewNX-iより速く表示できるので有利と得います。
ただし、RAW現像したファイルに対しては、現像結果は反映されません。この点については、しっかり反映表示できるViewNX-iに劣りますが、あくまで素早く表示することに特化しているという点では、Photo ExpressViewerは優れているかもしれません。

等倍表示も比較的速いです。この点も、等倍表示させようとすると、数秒間モザイク状に表示されるViewNX-iと比較して、1,2秒で表示されるのが良いですね。ただし、初めて開く画像は時々もたつくこともあり、サクサク表示か?と言われると、もう一歩の感じがあります。

ちなみに、どうもこのソフト、かなりメモリを食うようで、フォルダ内に例えば3000枚以上のRAWファイルがあるような場合、素早く表示させるために、メインメモリにキャッシュを蓄えている感じですね。

Photo ExpressViewerが突出してメモリを食っている

使用状況によりますが、フォルダの画像数が多いほど、メモリを多く食っています。
上の画像では4GB使用していますが、1800枚ほど入っているフォルダの画像表示をさせていると、何と12GB近くメモリを使いました。ViewNX-iは多くても1GB程度なので、メインメモリに相当キャッシュを貯めているのでしょうね。
大量の画像を表示させて、このソフトを快適に使うには、PCのメインメモリは少なくとも32GBは欲しいところでしょう。

今なら¥1,980だが…

問題はそのお値段。ビュアー専用ソフトとは言え、定価が¥2,980、今ならキャンペーンで¥1,980(2021年3月31日まで)というのは、単純なビュアーソフトと考えるには、少々お高い気がします。いや、ソフトとして考えると別に高くはないのですが、現状表示並べ替え少し不安定な上に、せいぜいラベルを振れるくらいしか機能がなく

世の中には、IrfanViewなどフリーで優秀なビュアーソフトは多い上に、RAW現像ソフト自体、ビュアー機能を持っていて、そレを使った表示も結構速かったりします。
有償ソフトだと、AdobeだとBridgeも比較的サクサク表示できますね。
Nikonだと、ViewNX-iより、Capture NX-Dのサムネイル表示のほうが速かったりするんですよね。作っているメーカーが違うから?

確かに表示は速いのですが、初めて表示するフォルダの並べ替えでフリーズっぽくなる挙動とか、いま一歩の部分も多く、フリーソフトなら使ってみても良いけど、有償ソフトと考えると…ちょっと微妙なところですね。

とりあえずは使ってみますが…。