YOKOSUKA軍港めぐり船に乗って米空母や自衛艦を見てきた

米海軍横須賀基地配備の、空母ロナルド・レーガン(CVN-76)が8月1日、横須賀港に入港するとのニュースを聞きつけ、せっかくの土曜日で関東梅雨明け、と言う天気の良さも手伝って、急遽横須賀に行くことに。
妻は仕事、子供ら2人連れてということで、撮影機材は軽量なLUMIX GX7MK2に便利ズームのG.VARIO 14-140mmとしました。

いやよい天気でした。気温も急上昇。
YOKOSUKA軍港めぐりの観光船を予約して、いざ横須賀へ。
14時の便に乗りました。

出港してすぐに見られるのが、海上自衛隊の潜水艦。この日は、最新のそうりゅう型ではなく、1世代前のおやしお型が2隻停泊していました。潜水艦は、行動秘匿のため、就役中は艦名の表示は船体から消されているので、これらが具体的な艦名は不明となります。ハッチの厚さも秘匿のため、緑のカバーがされています。

砕氷艦「しらせ」(AGB-5003)は、南極から戻った後に整備で塗装されたばかりとのことで、非常にきれいな状態でした。

逆光で見づらいですが…イージス護衛艦「まや」(DDG-179)は最新の護衛艦で、共同交戦能力(CEC)を備えた初めての護衛艦となります。NIFC-CA FTSにより、他のCEC搭載艦が捉えた標的の情報を得て、自艦のレーダーに映らない標的を攻撃可能な「エンゲージ・オン・リモート(EOR)」にも対応します。
イージス艦では初の、COGLAG推進(ガスタービン・電動機の複合推進)となっているのも特徴です。

この日の目玉は、何と言っても米海軍空母「ロナルド・レーガン」(CVN-76)が午前に入港したことですね。
5月末以来、2ヶ月ぶりの帰港の目的は不明で、帰港は前日に横須賀市に伝えられ、この日の夕方には再び出港する慌ただしさだったようですが、隊員は束の間の休息を楽しんでいたようで、飛行甲板をよく見ると、所狭しと並べられたホーネットの翼下で、Tシャツハーパンのラフスタイルで休んでいる風景が見られました。

アーレイ・バーク級駆逐艦は、いずれも初期型のフライトⅠが停泊中。巡洋艦アンティータムは、・バーク級駆逐艦は、いずれも初期型のフライトⅠが停泊中。巡洋艦アンティータムは、近代改修されていますが、BMD(弾道ミサイル防衛)能力は持たない艦です。

ブルーリッジはずっと日本に配備されていて、日本人にもおなじみの艦艇です。今年の11月で艦齢50歳の、現役米艦艇でもっとも古い艦艇になります。


米海軍を見た後、軍港めぐりの船は吾妻島の北側へ向かいます。

自衛艦隊指令部のあるこちら側は、普段陸側からはあまり見れない場所で、軍港めぐり船でないと、中々見れないですね。

特に海洋観測艦は、対潜戦のための各種海洋情報収集のための重要な艦艇で、戦闘艦が注目されがちですが、それらを影で支える裏方になります。
下の写真では、海洋観測艦「しょうなん」(左)と「わかさ」が並んでいますが、今年度に入り自衛艦は、艦艇塗装のロービジ化(低視認化)を進めており、その一環として、艦番号もコントラストの低い塗装に変更されています。まだ変更過程なので、新旧艦番号の違いが比較できるのも今だけですね。
煙突も、端部の黒い塗装が、灰色に改められています。

吾妻島の西側は、元々は陸と繋がっていた半島だったのを、明治時代に水路化し「新井堀割水路」と呼ばれているようです。吾妻島は現在米海軍の敷地となっていて、一般人は立ち入りできません。
ところで島にトンネル倉庫らしき扉がありました。今は使っていないようですが、元々は弾薬庫だったのでしょうか?

再び護衛艦隊の前を通過し、船旅のフィナーレを飾ります。
なかなか珍しい「あさぎり」型護衛艦の3隻メザシ状態の停泊シーンは、このアングルで見るのは貴重です。
最新イージス艦「まや」も、マストのアンテナ類をじっくり見ることが出来ました。

米曳船は、どうやらこの後、空母「ロナルド・レーガン」の出港を支援したようです。色の褪せた宿泊艦は、今はエンジンがなく稼働できませんが、現在も宿泊艦として現役、就役したのは第二次大戦が終了する1945年ですから、75年も前の船です。今でもこうして使っているのはすごいですね。


連れて行った娘は若干船酔いしてしまったようですが(船酔いしやすいのを忘れていた)、息子の方は前半眠そうでしたが、後半は起きて楽しんでいたようです。
空母に会えたのは、一期一会で良かったですね。