寝室の無線LAN環境改善にWiFi中継機WEX-1166DHP2を導入

前回のブログでは、BuffaloのWiFi6対応無線LANルータWXR-5950AX12を導入した記事を書きましたが、予想はしていましたが、あれだけアンテナがニョキニョキの製品でも、どうもうちのマンションでは、ルータの対角線上にある寝室までのWiFiの電波の通りが悪く、あまりやりたくはないですが、中継機は必要だよね、ということに。

今回、WXR-5950AX12導入で、リプレースの対象になった古いWRZ-1750DHPを中継機に回しても良かったのですが、なにせ古いので、今回はまたまたアウトレット(ただしバッファローダイレクトではなくAmazonアウトレット)で、たまたまお安く出ていた中古品(実質再生品?)を導入してみました。

Buffalo WEX-1166DHP2

もちろん、11ax(WiFi6)ではなく11ac(WiFi5)ですし、2アンテナで2X2通信で、11acでも最大866Mbps通信しかできませんが、中継機ですし、寝室はある程度回線速度が確保できればそれで良いので、必要十分でしょう。外付けアンテナ、というのも良いですね。個人的に、内蔵アンテナに懐疑的なので…。

洗面所の上に設置

親機と寝室の間の洗面所に設置してみました。コンパクトですね。ちなみにコンセント直付けも可能です。

WiFi Analyzer(Androidアプリ)計測したところ、同じ5GHz帯で、寝室での電波強度は-80dBmから-55dBmに改善しました!

Wifi Analyzerで電波強度の差が歴然


約25dBm電波が強くなりました。これは出力で言うと、316mW改善していることになります。親機に直接つなぐと、寝室の端のほうは、上の画像のように-80dBm前後、条件によっては電波が途切れたり、応答が遅かったりすることもあるので、中継機で大きく改善したと言っていいでしょう。

中継機経由での実際のネットの速度も、特に問題ない感じでした。
中継機は、そもそも中継機の設置場所に十分な電波が届いていないと(電波強度的にも電波品質的にも)、当然ながらその先のスマホやPCなども十分な回線速度が出ません。なので、そもそも電波が届きにくい場所に中継機を設置するのは意味がないのですが、某価格比較サイトで評価が二分されているのは、電波強度と電波品質の両方が確保できないと、中継できないという難しさでしょうね。特に電波強度があっても、外来ノイズが多い環境だと、回線速度も遅くなります。

電波は目に見えないだけに、条件が難しいですね。
我が家では今のところうまくいきましたので、中継機としての評価はまずまずといったところですね。

テレワークも続きそうなのでBuffalo WXR-5950AX12を導入

テレワークが続きそう、ということもありますが、我が家のネットワーク関連機器も一部古い機材があるため、リプレースと改善を行うことにしました。

まずは第1段として、無線LANルータ(APとして使用)の更新です。
一番古い、7年前のBaffaloのWZR-1750DHPをリプレースします。この機種は、USB端子2系統(1つはUSB3.0)、ギガビットLAN4系統、11ac Draft版を搭載した、現在主流の11ac(WiFi5)を搭載した機種の走りで、当時としてはかなり高機能だった機種です。

Buffalo WZR-1750DHP 11ac Draft版を搭載 7年間使いました

さすがに7年使って、ラバー塗装な外装は加水分解したので(こんな塗装使うなよ…)、無水アルコールで拭き取り使っていましたが、そろそろ潮時ですね。

もう1台、和室のメインPC部屋で使用している、3年前のWXR-1900DHP3は、これもアウトレット価格で1万円しなかった割に、そこそこの機能、そして外部アンテナはやっぱり良いですね。

今回は、せっかく新しい11ax規格の製品もぼちぼち出てきたので、無線LANルータも、せっかくだから11ax(WiFi6)対応にしたいなと。(子機側がまだ対応機種ないですけどね…)

探していると、バッファローダイレクトのHPが目に止まりました。公式だけど、中古とかアウトレット品、再調整品(リファービッシュ:不具合などで返品された商品を修理、調整して再販するもの)があり、その中に、最新かつ最上位機種のWXR-5950AX12があるではないですか! しかも新品最安値の4割引き位の安さ!
ただ、見つけたその日は在庫切れだったので、何日か待ちました。そして、在庫ができたので、ポチった次第であります。

アウトレット・整備済み品、いわゆる再調整品、まだ新しい機種なので、多分不具合とかで返品されたんだろうな…。この機種、無線が断続するという評価もあり、評価が二分されている印象です。ただ、メーカー調整品ということは、きちんと点検されているので、そこはある程度安心要素だったりします。個人的に、再調整品はほぼ新品でお買い得と思っています。

再調整品は外箱なし

再調整品らしく専用外箱ではなく、包んだだけの簡易包装

再調整品なので、外箱はなく、プチプチで本体と付属品を包んであるだけです。今は説明書も何もかもダウンロードの時代なので、余計な箱も不要ですね。これからの時代、これで十分な気もします。

本体は大きいが付属品は台座とACアダプタ、10GBaseのLANケール部1本でシンプル

本体はかなり大型です。近年、上級ルータになればなるほど、CPUの発熱も大きいためか、ヒートシンクも大型となり、筐体が大きくなるようで、従来のルータの2.5倍位ありそうです。それでも、ASUSなどの最上位機種よりは一回り小さいそうですが…。

10GbpsLANとWANポートが1系統、ギガビットLANが4系統搭載、11ax(WiFi6)対応のハイエンド機種です。そのこだわりは、Impressの記事にも書かれています。
まだ10Gbpsのインターネットもこの4月に始まったばかり、LANも10Gbpsはまだまだ普及していませんし、当然我が家も未導入ですが、将来余裕ということで。

別に他社に嫌とかBaffaloにこだわりがあるわけではないですが、これまでそれなりに安定して使えているのと、設定項目もそれで慣れてしまっているので。ASUSとかNECも使ってみたいのですけどね。

設置してみたが、デカいのなんの

アンテナが1本で2本分(80MHz+80MHz)という構成なので、アンテナ自体が大きく平べったいのですが、本体が何より大きいので、設置は苦労します。アクセスポイントは、そこそこ高い場所に設置したいのですが、現状こんな感じになってしまいます。

天井の段差にアンテナが当たるので、こんな設置になってしまった

アンテナの向きは、指向性があるため、メーカーの指定方法で向きを設定、場所と機器の向きの関係で、少しだけアレンジしています。

11ac機器だけなので、大して変わらないと思ったが…

現時点で我が家には、11ax対応機種はないため、11acのノートPCで計測。純粋に無線のスループットというよりは、インターネット回線も含めた計測ですが、古いルータのときよりは速度は上がっている感じですかね。あまり良い測り方とは言えないので、参考まで。体感はあまり変わらないかな。

ネット速度もそれなりに改善?

アウトレットなら買い、正規価格ならライバル他社も比較検討すべき

今回は、Buffaloの最新最強機種がアウトレット価格でしたが、正規価格で買うのであれば、同社の下位機種や、ASUSやNECといったメーカーも候補に入りそうです。

正規価格だと、執筆時点で3万円オーバーのWRX-5950AX12、まだコスパは良くない気がしますね。

WXR-5700AX7Sなら、3万円を切る価格ながら、割と5950AX12に迫る性能、WANポートが10Gbps対応と、これも筐体が大きいですが、WiFi6対応の最新機種です。こっちのほうが売れ筋になりそうですね。

WSR-5400AX6もミドルクラスで、2.4G帯の速度は遅いですが、5G帯は上位機種に迫る速度です。10Gbps回線やLANを構築しないなら、アンテナ内蔵でサイズも標準で、コスパは良さそうです。

NECのAM-AX6000HPは、上位機種でもアンテナ内蔵でスッキリしているので、スペースが余り取れないならNECでしょう。NECはNTTのレンタルルータも手掛けていて、安定性には定評があります。
NECのAtermといえば、私も大昔、ISDN時代のTAを使っていましたが、無線LAN時代になってとんとご無沙汰です。少々お高めなのと、USB端子がなく、プリンタやHDDなど繋げられないので、付加機能がなうというのが欠点ですが、それらが必要ないなら、シンプルでよいですね。

もうなにか生命体にしか見えない、ASUS最強のゲーミングルータGT-AX11000、お値段もちょっとしたパソコンが買えてしまいそうです。設置場所も相当取りますし、アンテナがこれだけ出ていると、リビングに置ける感じではないですね
でもASUSはこれ以外に、エントリークラスからミドルクラスまで、WiFi6対応機種が充実しています。今一番旬なルータメーカーでしょう。


というわけで、11ac DraftでWiFi5を導入してから7年、今度はWiFi6を導入しました。
こうなると、WiFi6対応の子機(受信側)も欲しくなりますね。ということでちょっと検討します(謎

【写研埼玉工場】厚生棟の外観

前回、写研埼玉工場の記事を書いたところ、思いの外反響があり、DTPやデザイン関連の方を中心に関心を持っていただけたようです。

私の自宅は、写研埼玉工場へは自転車で行ける距離で、昨日は仕事の前に時間があったので、朝少しだけ寄ってみました。

写研埼玉工場の厚生棟

前回は撮影していなかった、メインビル向かいにある厚生棟です。
記事を書いた後、色々調べたら、ここも写研の建物のようです。
1階部分は写真のように駐車場になっていて、2階は更衣室、3階と4階が社員食堂だったようです。
車が停まっていましたが、解体工事関係者の車両なのかな?
建物は少々古びてはいるものの、管理されているから廃墟というイメージはまったくなく、整備すればまだまだ使えそうな感じでした。こちらは、また解体工事は着手されていないようです。

東京朝日ビルドのHPの施工実績には、H5(平成5年)に「写研Mビル厚生棟」と書かれており、この厚生棟のことだとすると、まだ築27年ということになります。今度「定礎」を調べてみよう。

写研埼玉工場のメインビル

Xperia 1の広角カメラで。結構まともに撮れますね。
先日撮影時は、足場がまだ最上階まで組まれていない部分がありましたが、今回は組まれていて、工事が着々と進行しているのがわかります。

さて写真はありませんが、このメインビルと、第二工場の間に、2階建ての第一工場がありますが、前回も今回も、目隠しシートに寄って見えなかったので撮影はしていません。が、シートの隙間からちらっとだけ見えた感じだと、第一工場の解体は始まっている感じでした。

これからも、見える範囲で、定期的に確認したいと思います。

まさかのチェッカーYS-11を捉えた!

Twitterには上げましたが、PCでRAW現像して改めて。

昨日、なんと自宅から、入間基地飛行点検隊所属のYS-11FC(52-1151)が飛んでいるのが見えました!

YS-11FC(52-1151)

戦後初の国産旅客機として知られるYS-11も、既に民間、海上保安庁、海上自衛隊からは引退して久しく、残すは航空自衛隊の7機(執筆時点)となっています。

その中でも、写真の151号機は、1965年(昭和40年)導入の、最古の機体で、初期型の機体で採用されたロールスロイスのダート10を現在も使用する機体です。

飛行点検隊(通称:チェッカー)は、基地の航空保安施設、航空管制施設などの点検、強化をする部隊で、YSの151号機は、同部隊最後のYSで、今年度内に退役すると言われています。既に後継機のU-680A(セスナサイテーション680)が納入されていて、これが正式運用されれば、いよいよYSの引退となります。

最近入間基地は行っていないので、航空祭前に引退すると思われるこのYSも、飛んでいる姿を撮影する機会も多分ないのだろうなぁ…と思っていましたが、まさか自宅から撮れるとは! この時間、まだエアコンを付けず窓を開けていてよかった…。窓を閉めたら音に気づかないですからね。

そしてきっかり1時間後、今度は逆方向にまた飛んでいるところを捉えることが出来ました!

2,3枚目は陽炎の影響で解像度出てませんが、記録写真ということで。いずれの写真も850mmからDXクロップした上に、更に鬼トリミングしていますが、そんなのでもWebに載せる程度なら問題ない画質で撮れてしまうのが、Nikon D850の良いところですね。

いや、まさかチェッカー機を自宅で見れるなんて! また来てねw


昨日は珍しく色々収穫がありまして、他にもこんな機体が。

東邦航空 AS350(JA9878)

初めて見た黄色の東邦航空のAS350、旧阪急航空(廃業)から引き継いだ機体で、1990年製ですから、ヘリコプターとしてはだいぶ古い機体です。
なにか四角い箱をぶら下げていますが、観測機器なんでしょうか?
ご存知の方いらっしゃいましたら、コメントお願いします。


夜、娘が「飛行機飛んでるよ~」と見つけてくれた機体。

この時間、ちょくちょく見かける米空軍横田基地所属と思われるC-130Jの4機編隊。遠方で旋回して、多分この後横田に降りたんでしょうね。
2枚めは久しぶりにロクヨンにつけっぱなしだったTC-14EII(1.4倍テレコン)を外して撮影。

これから湿度が上がり暑くなって、望遠撮影は陽炎と霞との戦いになりますが、我が家の上空に飛行機が来るのは歓迎ですから(笑)、是非撮られに来ていただきたいです。

エアコン使うようになってテレ(望遠)ワークが難しくなってきた

本業の方のテレワークはまだしばらく続きそうですが、自宅窓からのテレ(望遠)ワークの方はと言うと、ここ最近の30℃超えの気温もあって、昼前くらいからはエアコンを付けるようになったので、めっきり減ってしまいました。

Flightrader24などを参考にすたりもするけど、やっぱりエンジン音が聞こえないとタイミングは難しいですし、自衛隊機など軍用機は、基本的に飛行機の現在位置をリアルタイムで示すADS-Bの電波を発しない(場合によっては発信する場合もあり)ので、Flightrader24に表示されません。

民間機や官公庁の航空機はADS-Bの電波を発している(ただし日本はADS-Bの搭載は義務化されていないため、表示されない機体や、一分表示がされない機体もあり)ので、比較的接近が分かりやすいですが、それでも電波がキャッチされていないと位置精度が出ないこともあるので、やっぱり音と目視は重要ですね。

警視庁のAB139(JA14MP)はADS-Bを発信

羽田新航路で着陸する旅客機は、2パターンあって、大回りしていく場合は、我が家からも撮影できます。

Luminar 3で画像編集したJAL B-777-200(JA010D)

この機体は、元日本エアシステム(JAS)がレインボーカラーで導入し、2004年のJAS消滅後は日本航空ジャパンの機体となっています。
1999年導入の機体なので、そろそろ退役も近いかもしれません。

最近は、COVID-19の影響で観光客が殆ど乗らないためか、飛んでくる便数も少なく、機体もB737-800やE-170とか、850mmレンズでも大幅トリミングしないと大きく撮れないので、たまに来るB787やB777を少し撮るくらいですね。
さらに、湿度も上がってきて霞がかることも多くなったので、よく撮れないことも多いです。

ということで、そろそろ戦闘機も撮りたいなぁ。今年度いっぱいで退役のファントム、撮りに行きたいです。県またぎ移動自粛解除されたら、撮影に行きたいですね。ただ梅雨時期なのが微妙ですけどね。

写研埼玉工場が解体されるとのことで見に行ってきた

この記事に反響を多く頂いており、書いた本人も少し驚いていますが、当方、デザインやDTP、フォントについては素人で、書かれている内容に間違い誤解があるかもしれませんので、その点、ご容赦、ご指摘いただければと思います。


昨日、たまたまTwitterを見ていたら、こんなツイートを見かけまして。

写植、と言うキーワードから、久しぶりに「写研」と言う会社を思い出しました。

実は何年か前、表題の「写研」埼玉工場の横をたまたま通って、人気のない大きなビルなのに、ちゃんと維持管理されているっぽい感じだったので、何の会社だろう?と調べだしたところから、写植の会社であること、写植って何?となって、写研について調べたりしていました。
昔は写植・フォントといえば写研だった、その後デジタル時代になりDTPが主流になっていくも、現代に至るまでデジタルでフォントを販売しないこと、今どきHPを持っていない(2019年7月にドメインは所得)など、色々と逸話のある会社のようです。調べれば調べるほど、面白い会社だなと。
そして、今はかなり減ったようですが、道路の青色看板のフォントなども、ちょっと前までは写研のフォントが用いられていたとのことで、実は知らず識らずに我々は写研に触れていたということも。

※現時点では、まだ道路の青看板のフォントは、法令で写研のナールが用いられているとのご指摘がありましたので、訂正させていただきます。

写植の話題をツイートしたら、フォロワーさんより…

貴重な経験談も頂きました。写植機、昔は一般的だったということなんですね。

元々廃墟写真が趣味で、古い建物そのものが好きだったりしますが、写研の埼玉工場、立派で管理されているのにほぼ無人(入り口に警備員はいた)、というのになにか惹かれるものがありまして。

ところで、この一連の流れから、ふとWikipediaの写研の項目をたまたま見たところ、

2020年4月15日、写研の埼玉工場の解体が開始された。

という項目が追記されているのを見て、タイムリーでいても立ってもいられなくなりまして。
そんな中、たまたま昨日買い物担当になり、車に乗る機会が得られたので、お買い物ついでに写研埼玉工場を見てきました。

写研埼玉工場の看板、もちろんフォントは自社製で、後にこれをベースに「ファン蘭」という書体が販売されたそうです

雨降っていて、あまり写真は撮れなかったけど、この看板が写研を象徴するものとなっています。しかし、だいぶヤれてしまった看板ですね…。

この写研の看板のフォントも、もちろん自社製フォントで、後にこれをベースに「ファン蘭」と言う書体が作られ販売されたようです「任天堂」のフォントにも用いられているようですね。
※「任天堂」の書体は、ファン蘭ではなく、よく似たファンテール体に分類される、とのご指摘をいただきました。

一部足場が組まれている

建物はまだなくなっていませんでしたが、足場が組まれていて、敷地内に目隠しもされていて、確かに解体工事が始まっているようです。

この日は日曜日ということもあって、作業は行っていないようでした。が、この雨の日にも窓は開放されていて、もはやビルとして機能していないことがわかります。
写真右隅の窓には、以前からこんな感じで箱が積み上げられているのがすりガラス越しに見えましたが、この箱が写植機の部品、あるいはフォントの型である写植文字盤とかが入っているのでしょうか?

入り口の守衛所も目隠しで屋根しか見えない

なかなか大きく立派な建物で、入り口付近の構造も金がかかっている印象。以前は、この門は開いていて、写真右手前に屋根だけ見える建物には守衛さんが在中していました。なので、そこだけ見ると、普通に工場の入口なのですが、ビル自体には以前から人気はまったくなく、倉庫として使っているのかな?と言う感じでした。ただ、倉庫だとしても、あまりに人気がなかったんですよね。

写研埼玉工場は、第一工場が1963年(昭和38年)に、第二工場が1965年(昭和40年)に建造され、さらに5年後第二工場は増築されたということで、当時写植機が非常に多く売れていたということがわかります。
今でこそB to Bという言葉が一般的になりましたが、いわゆる一般への販売をしない、会社対会社の業務、そして当時トップシェアを誇っていたわけですから、これだけ立派なビルを建てられるのも納得です。

4階部分まで足場がかけられていた

ちなみに写真のこの茶色のビルは、工場ではなくメインビル、とのことです。写真は撮っていませんが、このビルの向かいには、厚生棟というビルがあり(帰ってから調べたらわかりました)、当時はかなり大きな会社だったということがわかります。
また天気の良いときに、写真は撮りたいですね。

電話番号が書かれていたり、あらぬ憶測や問い合わせがあると良くないので、このブログで特段必要ない情報は隠しました。

解体は、誰しもが知っている大手建設会社の名前が書かれていました。メインビルは、工場より建造が新しいイメージですが、それでもやはり半世紀前の建造だからか、アスベスト(石綿)が使われているようで、まずは内装とアスベストの除去が行われたようです。
大手建設会社による解体、しっかりと計画を立ててアスベスト除去や内装解体から進められていて、解体費用もしっかりと計上されている印象を受けました。
まだ会社としては継続している写研ですから、倒産による解体ではなく、計画的な解体なんですよね。

またまたフォロワーさんからの情報(Twitterって特定分野に詳しい人が多く集まっていてすごいなぁと)です。

とても有益な情報を頂きました。調べると、確かに創業以来ずっと同族会社だった写研が、2018年に石井裕子社長が逝去後、同族の後継者ではなく、同社の顧問税理士の南村員哉氏が就任しています。
南村氏は、現在も税理士事務所を経営しており、フォロワーさんの解散準備…と言う話も一理あるなと思います。もちろん、このツイートを持って、解散準備中であると断言はできませんが。(フォロワーさんを信頼していないとかではないので念の為)

HPも2019年にドメイン取得しています。会社の解散準備しているのであれば、あえて今ドメインを取得するのは? フォントのデジタル化はすでに完了しているということで、最後の最後にデジタル販売を開始する…可能性も否定できませんよね?

特にフォントに思い入れはなかったYamaroですが、日本のフォントを支えてきた写研という、かつて大きな企業だったのが、今や風前の灯、というのは感慨深いものがありますね。

ちなみに、24年くらいまでは電算写植は残すとの情報ですが、電算写植機と接続されているISDN回線(写植機の使用による課金データを送っているそうです)が2024年で終了するとのことで、そこまでは稼働を維持する、逆に言うとそれ以降はISDN回線ではない代替手法を用いない限りは、写研の課金システムは継続できないということになるから、ということです。
しかしながら、すでに電算写植の新規開発などは終了し、社員も殆ど残っていない(現在何人の社員が残っているか不明)となると、現状を維持することが精一杯、ということなのでしょう。すでに電算写植機も製造しなくなって久しいですから。
ただ、個人的には、HPドメイン取得で、最後の最後に大どんでん返しのDTP化!ってのも期待しちゃいます。デザインに無知なYamaroでさえ、確かに写研のフォントは見やすくきれいだと思いますし、デザイン業界では未だファンも多いようですから。

第二工場はネットとシートで覆われていた

すでに10年以上前から稼働していなかったとされる第二工場は、ご覧のように解体に向けたネットと防音シートが張られていました。

かつては、この工場に上に誇らしげに「写研」と掲げられていましたが、今はそれも見えません。ちなみに、第一工場は、この第二工場と、先程の茶色のメインビルの間にありますが、目隠しシートに寄って現在はどうなっているのか分かりません。元々、第一工場はそんなに大きくはなかったかと思います。

ネット越しにメインビルの裏側を望む

解体工事は、2021年1月までの予定ということで、現状、まだ内部の廃材撤去中のようですが、梅雨が開けたら解体工事も本格化しそうな感じです。

これはちょこちょこ見に行かないとですね。


追記:社員数ですが、過去情報で厚生労働省のページに、こんなPDFを見つけました。労基案件っぽい内容は中身を読んで頂くとして、ピックアップすると、すでに平成19年7月(2007年)の社員数は109人、埼玉工場は30名(p12の一番下記述)、50歳以上の社員が7割ということだそうです。
つまり、それから13年経った現在、2007年当時50代だった社員はすでに退職していると思われますから、新入社員をこの間採ったかは分かりませんが、現在の社員数はそう多くないことが伺えます。

七五三と誕生日写真撮影に行ってきた

梅雨に入って昨日も大雨でしたが、娘が今年7歳になるので、七五三の撮影、息子は1歳以降写真館で撮っていなかったので、誕生日写真も、ということで、某スタジオマリオで写真撮影してきました。

元々は、GW中に、妻の実家に帰省した際に撮る予定だったのですが、COVID-19の影響で帰省も撮影もキャンセル。
緊急事態宣言解除を受けて、予約していってきました。

このお店は初めてでしたが、キタムラ併設のスタジオマリオということで、中古品・ジャンク品も見ることが出来ました。目ぼしいものはなかったけど、次写真引き取りのときには、またいいものが入っているといいな。

Fujifilm X-T2

スタジオマリオ系は、以前からカメラはFujifilmで、FマウントD200ベースのS5 ProやIS Proでしたが、ここ数年でミラーレスのXマウント機に更新されました。

今回行ったお店はX-T2に18-135mmでした。3年前に行ったお店もX-T2でしたね。X-T4が最近発売されたので、もう2世代前の機種になりますが、これとて2016年の機種ですし、写真館の場合は相当酷使されるまで使い続けるでしょうから、後3,4年は使用するのかな?
写真館の場合は、照明がしっかりしているから、デジタルの場合、少々古くともカメラ自体の性能より、照明の使い方が重要でしょうね。

ラズパイ用のカメラスタンドを3Dプリントしてみたが…

先日購入して、Pythonの勉強やら色々やっているRaspberry Pi 4Bですが、ラズパイ専用カメラのスタンド、前回はネットで拾ってきたデータを3Dプリントしてみましたが、今回はラズパイのケースに載せられるスタンド、というコンセプトで、自分で作ってみました。

まずは、フリーのCADソフト、DesignSpark Mechanical(DSM)を使用して、3Dモデルを作成します。このソフト、フリーソフトで商用利用も可能(フリーCADソフトでも商用利用は有償というものは多い)で、インターフェイスもシンプルかつ洗練されていて使いやすいです。
私は業務ではCATIAという、高価なソフトも使っていますが(使っていると言うだけで、独学なので全く使いこなせていない…)、CATIAのように後で操作を修正したりはできないものの、直線と単純な曲線主体のシンプルなデザインを書くのであれば、むしろDSMの方が楽で…。
いや、CATIAはもともと設計が本業ではないため、独学でちょこっと操作できているだけで、全く使いこなせていないだけで、本来はもっと高度なデザインが出来るのです。でも、フリーのCADでも、頑張れば、高度なものも設計できるので、そこは使い方次第ですね。

フリーCADのDesignSpark Mechanicalで3Dモデル作成

で、これを職場のFDMの3Dプリンタで出力してみました。

ラズパイのスタンドを3Dプリンタで出力

基板を差し込むだけのシンプルな設計は、拾ってきたデータとほぼ同じで、フレキシブルフラットケーブル(FFC)の長さ分、高さを出してみました。本来はこれがラズパイケースの上に載せられるはずなのですが…

手で抑えないとやっぱり倒れてしまう…もう少し高くしたほうがいいのか。でも高すぎても何だしねぇ。

西洋ネズミのマスキングテープで固定してみるが…

仕方ないので、某有名な西洋ネズミwのマスキングテープで固定してみました。。意外と悪くないw
デモテープも少しずつ剥がれちゃうんですよね。もう少し高さを出してみますか。

あるいは、ラズパイケースに載せなくてもいいかな? さてどうするかな。

APCのUPS ES750がほぼ半額なので慌ててポチった

e-TRENDのさんのメルマガで、UPS(無停電電源装置)あるなぁ、お? え!?エエエエ!!!!…ポチッとしてしまいました。だって相場のほぼ半額でしたから…。

APC ES 750 USBの4年保証モデル、750VA(450W)矩形波出力のモデルです。我が家では3台のUPSが稼働していて、ルータやHub、NASなどネットワーク機器全般、PC、テレビとレコーダーとそれにぶら下がるUSB-HDD、全てUPSを接続しています。

UPSはかれこれ十数年前から導入していて、2011年の東日本大震災後の輪番停電でも、UPSがあることで光回線も接続可能(根幹のNTT側の回線も当然停電対応されています)だったので、問題なくネットが使用可能でした。なので、UPSはあったほうがいいですよ、この時代ですから。

APC ES 750 USBは、前述の通り、停電時の出力波形が矩形波のモデルとなり、商用電源と同じ正弦波出力のものはもう少し高くなります。
理想は正弦波出力のUPSを使うことですが、まあそこは短時間の仕様であれば、問題は出ない…ですかね。今どきは殆どの機器はスイッチング電源なので、本来は避けたほうが良い矩形波出力ですが、過去十数年間、稼働して機器が壊れたということはないので…この辺りは、考え方次第かな。
PCのUPSは、正弦波出力モデルを使っていますけどね。

APCは業務・個人問わず、各所で多く使われているので、個人的にはメーカーに対しては良いとも悪いとも思っていない(割と故障も多い…)メーカーですが、何故かうちにあるのはAPCばかりですね。理想はOMRONなのですが。

バッテリは、新品時は片側つながっていないので、まずはひっくり返して蓋を開けて、バッテリを取り出して、配線をつないで…を行う必要があります。
さて、これは前日の夜、作業はここまでです。まだ接続する対象機器が稼働中なので、翌朝早朝の作業です。


はい、翌朝、早朝に古いUPS(超大昔のAPC CS 500)を撤去して、新しいUPSを接続しました。配線ごちゃごちゃ…。というか、USB-HDDだけで4台、さらにHubとテレビ、レコーダーがあるので、これだけの接続数に。

USB出力があるので、Fire TV stickやChromecastの電源もここから取ることが出来ます。停電時にもスマホなどに充電できます。時代ですね。

お役御免のAPC CS 500とCoregaのHub

余裕で10年以上使っているAPC CS 500は、今まで特に問題なく稼働していて、APCの製品の中では比較的長寿命でした。バッテリも生きてるっぽいですし、何年か前にバッテリ交換していますが、旧製品となって久しいですし、お役御免ですね。ついでに、こちらも十数年近くかどうしていたCoregaのHubも、まだ使えていますが、たまに回線が詰まる症状、こいつが原因がはわかりませんが、ついでに交換しました。ネットワーク機器も、定期交換は必要ですね。


Amazonでもこの価格、しかもこれは2年保証モデルかな? 4年保証モデルが1万円しなかったので、今回相当お安く買えました。もちろん、セールは終了しています。あしからず。

【川村酒造店】酉与右衛門 特別純米 無濾過生原酒

新ブログになってから初めてのご紹介。関東ではあまり出回っていない、岩手のお酒、酉与右衛門(よえもん)。”酉与”はラベルでは1文字となっていますが、

 青山の燗酒がうまい某居酒屋で出会い、そしてそれが、割と近場、何なら以前は通勤ルート上にあった酒屋で買えたという、何という灯台下暗し!

【川村酒造店】与右衛門 特別純米 無濾過生原酒

出会ったときに燗酒で飲んだというのもあり、また以前購入したのも辛口で燗酒にぴったりという感じだったので、今回の酉与右衛門もそうなのか?と思いつつ、購入したお店のコメントには、プチプチ系で冷酒向きとあり、ホントかよ!?と思いつつ購入したのがこちら。

瓶も濃い目のガラスが主流の与右衛門に於いて、薄い青で夏酒っぽい爽やかさを主張。
酒米は岩手県産「吟ぎんが」、精米歩合50%と大吟醸に近い位に、かなり削っています。協会系7号酵母で日本酒度+7と、ここ最近飲んだ中では辛口。

香りはさっぱり系で主張せず、口に含むと、まずフレッシュなプチプチとしたガス感はありますが、甘さはほとんど無く、口当たりは昔ながらの日本酒らしい辛さが。でも、プチプチ感のおかげで、後味はさっぱりとしていて、辛口系によくあるどっしりさより、割と軽快な飲み口です。とはいえ、辛いことに違いはなく、今主流となっている甘くて香りが華やかな日本酒とは一線を画しています。

【川村酒造店】酉与右衛門 特別純米 無濾過生原酒

酉与右衛門は、今流行りの華やかな日本酒とは一線を画すお酒ですが、その中も嫌な雑味やアルコール臭さとは無縁で、そこはきちんと現代の技術も使っているお酒です。食中酒として、食事の味を邪魔しない味付けは、どの酉与右衛門にも共通しています

最近流行りの日本酒へのアンチテーゼとして、こういうお酒はあってもいいし、むしろそうであってこそ、日本酒は進化するのかなと思います。

初心者には少しとっつきにくいかもしれませんが、華やかな日本酒から入った人も、こういうのもあるんだな、と気に留めていただければと思います。個人的に、これを置いている酒屋や居酒屋は、ちょっと通な店って思っています。