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UGREEN NASync DXP4800 Plusのアプリケーション

中国やアメリカでは2024年からクラウドファンディングで販売しているUGREENのNASync、日本では2025年からの販売ですが、まだまだQNAPやSygnologyと言った老舗NASに比べると、専用アプリは種類が少ないようです。
とは言え、一般家庭で使う用途としては必要十分なのかなとも思います。

以下のページから対応アプリが確認できます。
https://nas.ugreen.jp/pages/download-center

日本で販売されている3モデル(2025年5月時点)は対応アプリはどの機種も同じ

全てをインストールする必要はなく、必要なものだけをインストールすればよいのですが、NASとして最低限、これはインストールすべきというものを入れておきましょう。

セキュリティマネージャー

ウイルススキャンアプリです。通常はPCやスマホからデータを移動またはコピーするのがNASの使い方だと思います。PCやスマホでウイルス対策をしていれば、その段階でウイルスを検出するはずですが、万全を期してNAS側にも入れておけばより安心です
特に外部からアクセス、ダウンロードする場合や、別途ブラウザアプリ、仮想マシン、Dockerを使う際にNASが直接インターネットにアクセスする場合にも効果を発揮するはずです。

同期とバックアップ

データをPCのローカルHDDではなく、最初からすべてNASに入れてしまう使い方の場合には関係ありませんが、PCのHDDとNAS、それぞれで持っておきたい場合には必須のアプリです。
というかそのためのNASと思っているので、デフォルトでこのアプリがインストールされていないのが不思議です。
PCのHDD内のデータをNASにバックアップしてくれたり、同期させる(PCやNASからファイルの追加や削除すると双方で同じファイル構成になる)ことが出来ます。

ただ同期とバックアップの差が分かりづらいのが難点。
同期の場合は、3種類の同期方法が選択できます。

3種類の同期方法が分かりづらい

双方向同期は文字通り、どちらかのファイルが更新されたらそれと同じようにもう片方も更新する設定。これだと、誤ってPC側のデータを消してしまった際に、NAS側のデータも消えてしまいます。
私は上の選択肢では「コンピューターのデータ変更をNASに同期」とし「コンピューターファイルを削除すると、NASファイルは同期されません」にチェックを入れました。

翻訳が不自然な表現ですが、PC側で削除してもNASのファイルは削除されない、であっているかな?

私はこの設定は、基本的にPCの変更はNASに同期するけど、削除は同期しない、と理解しています。
はっきり言って、このバックアップと同期はその差が理解しがたい表記になっていて、日本語訳が不自然なのも拍車をかけています。今までのNETGEARのReadyNASはそういうことはなかったんですけどね。
ここはいずれその挙動を検証してみたいと思います。

DLNA

対応テレビやDLNAクライアントを入れたスマホやタブレットで、NAS内の写真や動画データを再生できるアプリ。
ReadyNASの場合はこの機能は最初からプリインストールされていて、ON/OFFするだけでしたが、NASyncは別途アプリを入れることで対応します。
例えば音楽データを入れておいて、DLNA配信することで、LAN上のDLNA対応クライアントの音楽プレーヤーアプリなどで再生可能となります。
DLNA経由だと、直接データにアクセスするのと違い、アーティスト名やアルバム名と言ったカテゴライズでの検索がしやすくなります。

写真

このアプリを入れえると、個人フォルダにPhotosフォルダが作成されます。
写真アプリ上に写真データをドラッグアンドドロップするだけで、ファイルがコピーされ、アプリ上からは取り込んだ写真データをAIが解析し、人物別に表示することも可能です。
この機能自体は、最近はCloudやカメラ内にも搭載していたりもしますが、NASでもできるのは便利ですね。
さらに面白いのが、AIを自分でカスタマイズできるカスタムAIモデルの作成が可能なことです。

対応ファイルはJPGだけでなく、カメラのRAWデータにも対応しました。Nikon Z9/Z8など最近の機種の高効率圧縮RAWもサムネイル表示できていますね。未だ高効率圧縮RAWが表示出来ないAmazon Photosは見習ってほしいです。

Panasonic LUMIXやNikonのRAW(高効率圧縮含む)ファイルはサムネイル表示可能でした

Nikonだと従来からある可逆圧縮RAWや、OLYMPUS(現OMDS)、Panasonic LUMIXのRAWデータは表示可能でした。
アルバムを作成したりもできます。

ただ、単純に単独作成したフォルダに写真をバックアップしていると、この写真アプリで開けないのは注意が必要です。
当面の使い方として、このアプリのPhotosフォルダには、スマホの写真と動画のバックアップ先とすることとしました。
スマホにもUGREEN NASアプリを入れることで、スマホ内の写真とバックアップ可能です。


「同期とバックアップ」「写真」アプリはもう少し挙動を深堀りしようかなと思います。

このほか、音楽やシアターアプリもありますが、あえてNASのアプリ上で再生するか、PCやスマホ側の別のアプリで単純いNASにファイルアクセスして再生するか、個人的には後者を選ぶでしょうね。とにかくいろいろな使い方が出来そうです。

仮想マシンやDockerについては、機会があれば試してみたいと思いますが、自分の使い方だと仮想OSでWindows xpを動かすとかが現実的かな?

UGREEN NASync DXP4800 Plusの初期設定

導入から2週間以上経過し、落ち着いたので、ぼちぼちNASyncの設定など何をやったか書いていきたいと思います。

まずはHDD4台をマウントさせてRAID5を構築したUGREEN NASync DXP4800 Plusですが、ここからは設定に入ります。
基本的にはWindowsのUGREEN NASアプリから
しかしまあ設定画面のフォントが少し垢ぬけないですね。

ファームウェアの更新

25年4月1日付で、ファームウェア(FW) 1.3.0.2321が公開されているので、これを適用します。コントロールパネルを起動して「システムサービス」→「アップデートと復元」、からアップデートを行います。
※この作業を行ったのが25年4月24日で、その後4月29日に1.4.0.2485が公開されています

ちなみに受け取り時のFWは1.0.0.1730でした。大きな変更はなさそうですが、まず最初に適用しておきます。

IPアドレスは固定設定

IPアドレスは自動で振られるDHCPではなく固定にします。うちのネットワークは192.168.1.*なので、任意のアドレスに変更しました。
今どきはDHCPでも、NASが見つけられないトラブルはほぼないのですが、固定のほうが安心感があるのと、家庭内のLAN環境で使う限り、ドメイン名を覚えるよりIP直接指定のほうが楽なので。

ファイルの設定

SMBをONにします。初期状態はOFFで、ONにしないとPCからNASのファイルが見れないで、ONにしておきましょう。Windowsは以前からですが、今はMacもLinuxもSMBを使えるので、こちらのほうが何かと便利でしょう。なお、LinuxでSMBに不都合があれば、NFSもONにしましょう。

SMBはデフォルトでOFFになっているので、コントロールパネルからONにする

次にフォルダを作成しました。自分専用のファイルは個人フォルダに、ネットワーク上の誰でも見られるようにしたい場合は共有フォルダの下にさらにフォルダを作成します。
私は写真データメインなので、Camera_dataフォルダを作成、そこに写真データを入れます。

Camera_dataフォルダを作成すると、Windowsのエクスプローラーのネットワークでは、個人フォルダはpersonal_folderと言う名称の表示となり、ここはパスワードを入れないと見えないエリアになります。


家庭内やオフィスなどで全体に公開したい場合は共有フォルダにフォルダを作成します。ネットワーク上ではpublic_folderの名称になります。

SSHは任意でONに。SSH認証でログインして、LinuxのコマンドでNASにいろいろインストールや設定ができます。この辺りはLinuxに精通した方のみ使用しましょう。
ちなみにReadyNASでは設定できたiSCSIにはNASync DXP4800 Plusは対応していないようです。まあ私もiSCSIは使っていませんでしたが…。

FTPの設定、何故かFTPSはうまく動かない

FTPもONにしました。使っているカメラ(Nikon Z9/Z8)が撮った写真のFTP転送に対応しているので、撮ってすぐNASに入れたい場合に便利です。
カメラからFTP転送用には、共有フォルダに専用のフォルダを作っておきました。あくまで一時的にデータを移す用途です。

通信をSSLまたはTSLで暗号化するFTPSを使用するのが理想なのですが、カメラ側と接続するためにルート証明書が必要で、今回はWANからFTPでアクセスするわけではなく、あくまで家の中のLAN環境での使用限定なので、暗号化しなくとも良いかなといったところです。

FTPは推奨されていないが、FTPSのルート証明書が必要なため、LAN内のみの使用ということでFTPを使用します

これでカメラ側からNASに直接画像を転送できるようになりました。FTP機能はReadyNASにもあったので便利に使っていましたが、NASyncでも引き続き使っていこうと思います。

以上、基本的な設定が終わりました。この後は追加アプリを入れますが、その話はまた別途。
この後はちょっとした個人的つぶやきです。

NASに興味がなかった人のためのNASとは言うけど

これまで数台のNASを使用した経験から言わせてもらうと、NASyncがNAS初心者に優しいかというと、特段そうでもないんじゃない? という感想です。
初めての人の中には、PCのHDDの取付交換をしたことのない人も多いでしょうし、そもそもHDD単体品を複数買うなんて経験のない人も多いのではと思いますいし、RAIDの概念もそれなりにPCやITスキルがないと理解しがたいかもしれません。
もちろん誰しもが初めてのことはあるとは思いますが、少なくともHDDを自分で改装した経験があり、RAIDやネットワークの知識が多少なりともある人でNASが初めての人、という前提でもない限り、安易にベアボーンのNASに手を出すのはちょっと厳しいところもあるかと思います。
インターフェースも決して他メーカーよりわかりやすいというわけではないですね。
初心者ならこれ一択と言っているのは、先行でバラまれたインフルエンサーの宣伝文句か、他に使ったことがないかのどちらかでしょう。

Cloudは初期投資が安いけど月額や年額使用料がかかり、容量に対する費用も高い、でもバックアップや機材リプレースの必要はないです。なのでデータが少なめの人、スマホで写真や動画をたまに撮る程度のが主体の人なら、個人的にNASまでは不要かなと思います。
UGREENの宣伝がさもNASのほうがCloudより安上がりで便利みたいに言っていますが、HDDは別途購入する必要があり、データ管理が自己責任となる、HDDもクラッシュする可能性がありRAIDを理解し構築運用できないときちんとした管理はできないので、それを考慮すると、一定のITとハードリテラシーがないとNAS運用は厳しいとは思いますね。

とは言え、ファイル管理をしっかりと行いたい方は、NASはあると便利です。USB接続のHDDが一番簡単ではありますが、RAIDでHDDのクラッシュに備えたいとなると、NASのほうが安全で便利です。
それなりにIT知識があり、写真や動画を多く撮る人はぜひ検討してみてください。

クラウドファンディングのNAS UGREEN NASync DXP4800 Plusが届いた

クラウドファンディングとインフルエンサーへの先行配布やSNSなどでガンガン宣伝して、ややうざったい感もあるUGREENのNAS, NASync
一番最初の40% OFFになるクラウドファンディングはサーバーにつながらず予約数いっぱいになり、30%引きの2回目以降の募集でやっと4ベイモデルのDXP4800 Plusを予約できました。そして待つこと2か月、ようやく届きました。日本では代理店がフォーカルポイントという会社のようで、そこから届きました。

現在も20%引きなので、QNAPやSygnologyなどのライバルよりは少し安めに購入可能ですが、正規価格になった時にどれだけ競争力があるかはさておき、今ならその性能に対してお買い得であることには違いない感じですね。
懸案と言えば、高品質なUSBケーブルなどアクセサリ類から知名度を増していったUGREENが初めて参戦するNAS市場だけに、まだ実績が未知数であること、中国メーカーであることもデータを扱うものとしてはちょっと怖い感じもありますが。

YamaroはNASはこれまで数台を導入し、今はNETGEARのReadyNASの4ベイモデルを2台使っていますが、NETGEARは業務用、民生用いずれもNASから撤退してしまいました。
家の外からNASのアクセスできるReadyCloudサービスも終了し、使い勝手の面では後退しているのと、一番新しいReadyNAS 214も導入からまもなく5年、もう1台はReadyNAS 104とさらに古いため、そろそろリプレースを検討する時期でした。
なので渡りに船ということで、新ブランドのNASを導入した次第ですが、基本的には画像や動画のバックアップ主体、気が向いたら仮想OSとかDockerの構築とかやってみようかなといったところです。

箱の中にまた箱! 最近簡易梱包が多い中、ぜいたくな梱包なのはUGREENらしいですが、今の時代ここまでコストかけなくても…とは思います。勢いのあるメーカーらしいですね。
では開梱しましょう。

中の箱も…黒で随分金かかっている印象。ただ説明書の紙に何度も出し入れしたのかなってくらいにシワが入ってるんですよね。
結構筐体は大きい印象です。ReadyNASより一回り大きいですね。

予算の都合上、HDDはReadyNASで使ってきたNAS用のWD101EFAX(10TB)を使いまわしします。これも導入から4年以上経過しているものなので、いずれはリプレースするとして、今回はこのHDDで環境構築します。
今例えば16TBのNAS用HDDを買うと1台4万円強、4台買うと17,8万円、アワワワとなってしまう値段ですね。UGREENのNasyncのCMでCloud代がかからないなんて言っていますが、初期投資のHDD代はかかりますし、バックアップやリプレースなどすべて自己責任です。PCやバックアップに関する知識がそれなりにないと、単純にCloudの代用としてはお勧めできないかな、と個人的には思いますね、どちらも使っている立場からすると。

NETGEARのReadyNASの4ベイモデルより一回り大きいですね。
外観はReadyNASのほうが高級感はありますし、HDDマウントベイもReadyNASは金属&プラ製ですが、NASyncはオールプラ製で若干安っぽい印象ですが、工具なしで取り付けられるのはReadyNASと同様で、使い勝手は悪くないです。

筐体と言えば、やや幅広のNASyncは、ドライブベイ同士の間に隙間があり、ここが通風孔の役割になっているようです。ReadyNASはこのドライブ間の隙間が狭い(その代わりドライブベイのホルダは穴開き構造)ので、筐体もコンパクトな反面、放熱の面ではマイナスだったので、ここはサイズよりも放熱を重視している感じですね。
あとNASyncは筐体の際簿に通風孔がないので、ここから埃を吸い込むことがないのもよいです。というのもReadyNASは筐体横にも通風孔があるため、ここから埃を吸い込んで埃がたまりやすく、掃除しにくかったので、エアフローがシンプルなのはNASyncの美点でしょう。
NASyncはエアフローが後方から前方への吹き出しで、後ろ側にある給気口にはマグネット式の網があり、取り外しが簡単なのでホコリが溜まっても掃除が楽です。これはなかなか考えられています。NASは24時間稼働するので、ホコリが溜まりやすいんですよね。
ReadyNASは前方からの吸い込みで、ドライブベイにホコリが溜まりやすいので、定期的にドライブを外して(もちろんシャットダウンの上)の清掃が必要でした。

HDDを使いまわしで取り付けたほか、512GBのSSDが余っていたので、それも1つ取り付けました。SSDはストレージとしてもキャッシュとしても使えます。

今回はSSD1枚なので、読み出しキャッシュとして使います。2枚SSDを入れれば、RAIDでも使え、RAID1で高速読み出しキャッシュとして使う、あるいは読み書き用のキャッシュとして使うということもできます。この辺りはライバルモデルより進んでいますね。SSDはPCIe Gen4まで対応します。
いずれはSSDを追加したいですね。
頻繁にアクセスするファイル、あるいは動画編集用の一時ストレージすとしても使えそうです。10GbEであればSSDの性能もフルに発揮できそうです。
また、内蔵メモリは標準でDDR5 8GBとこのクラスのNASとしては十分大きいうえに、増設で最大64GBに増やすこともでき、複数のDockerやVM Wareを動かすといった使い方もできそうです。

LANポートは2.5GbEと10GbEを備えています。
10GbEはいずれPCとHubの環境を整えたいですが、我が家はLAN環境はルータと無線LAN AP間を10GbEで、それ以外はすべて2.5GbEに対応させています。
今回は2.5GbEを使用します。このNASの性能をいかんなく発揮するには、少なくとも2.5GbEは欲しいところです。

ではセットアップを開始します。
HPによれば、LANに接続したNASyncの電源を入れて、https://find.ugnas.com/ にアクセスするとあります。 スマホの専用アプリでも初期セットアップや設定にアクセスできるのは今どきですね。ただ今回はPCから設定します。

ネットワーク上にNASが見つかりました。フォントが垢ぬけないですね。一昔前のNASみたいで、ちょっと不安を覚えます。


あとは指示に従ってアカウントを作成します。ところがこの後アップデート画面のまま進まない…
ブラウザをリロードしたら何もつながらなくなった…。

システムの更新プログラム

結局強制終了させて電源入れなおしたら、普通につながりました。なんというか、この辺りあまり洗練されていないですね。

ここでファームウェアのアップデートも促されますが、先にHDDをRAID5で初期化します。
4つのHDDを選択し、RAID5を選びます。RAID5をおすすめされますが、この設定ではHDD1台クラッシュしてもデータを復元できます。
RAID6にすると2台のクラッシュまで復元可能になりますが、その分使用可能容量も減るので、私は4ベイモデルではいつもRAID5にしています。データはメインPCにも保存しているので。もしこのNASだけでデータ管理したいなら、安全を見てRAID6にするとよいでしょう。
あとは初期化です。ファイルシステムはBtrfsを選択しました。10TBx4の構成で12時間強かかるようです。


その間にSSDは読み出しキャッシュドライブとして設定しました。
HDDの初期化が完了したので、各種設定を行いますが、その話はまた別途ということで。

感触としては、後発のNASとして洗練されている部分とそうでない部分が見受けられました。ハード自体は洗練されていますが、ソフトはこれからといったところでしょうね。

19式装輪自走155mmりゅう弾砲の運転席上の姿勢表示

練馬駐屯地での19式装輪自走155mmりゅう弾砲の展示、運転席内は非公開でしたが、横に他隊員さん曰く、今回は自分の所属ではない車両なので中身は見せていない、とのことで、ニュアンスとして非公開としているわけではないような感じでしたが、ちょっと検索した限りでは、車内を公開した写真はないようです。

車両の運転席横の窓の写真を撮ってみましたが、ガラスの反射があったので、AdobeのPhotoshop搭載のCamera RAWでガラスの反射を消してみました…が、この写真についてはあまりうまく消せませんでしたね。この機能はまだ改善の余地がありそうです。
もっとも、薄っすらでも写っていないものは、どう頑張っても復元できないですからね。

さて写真を拡大してみると…

車両の姿勢表示モニターがありますね。その左には緑色のLED表示が。エンジンは掛かっていませんでしたが、りゅう弾砲側も車内も通電しているので、バッテリで動くようになっているのかな?
更に奥にもモニターらしきものがありますが、何が表示されているかまではわかりませんでした。
車両自体は独MANですが、19式装輪自走155mmりゅう弾砲は日本製鋼所が製造しているため、車両以外のシステムは国産なので、ディスプレイの表示も日本語表記ですね。

背の高い車両というのもあり、車内公開は難しいのでしょうけど、どういう感じなのか興味がありますね。

無償版Davinci Resolveで動画のゴミを目立たなくする

先週の入間基地一般公開ですが、カメラは2台、Nikon Z9Z8を持って行ったのですが、NIKKOR Z 24-200mmを着けたZ8で動画とスチル撮影を行いました。
最近Z9ばかり使っていたので、久しぶりにZ8も持ち出したのですが、大失敗だったのが、ゴミがセンサに多く付着していたこと。
事前にテスト撮影を怠った自分が悪いのですが…

大失敗!動画にゴミがたくさん入ってしまった…

スチルはLightroom ClassicでもNikon純正のNX Studioでもゴミ取り機能があるので何とかなりますが、問題は動画です。
動画のゴミ取りって簡単じゃないよねぇ、実はDavinci ResolveにはResolveFXにダストバスターなどの埃除去機能もありますが、これらは有償版でのみ使用可能となっています。

では無償版ではどうすればいいか、1つは周辺の画像をコピーする方法で、Photoshopなどの画像編集ソフトで言うところのスタンプツールのようなものです。
以下のブログに詳しく書かれています。

https://ue4player1.blog.fc2.com/blog-entry-123.html
https://vook.vc/n/644

ただ、この方法は動画に動きが少ない場合や、周辺の色の変化が少ないシチュエーションに限られます。
私が使ったのはぼかしツールであるブラー(ガウス)です。

カラータブからFXエフェクトを選択すると表示される

まずはシリアルノードを追加します。次に9. ResolveFX ブラーからブラー(ガウス) をドロップします。

シリアルノード03にブラー(ガウス)をドロップして割当る
割り当てただけでは画面全体にブラー(ガウス)が適用されてしまう

このままだと画面全体がガウスぼかしになってしまうので、ウインドウから「円形」のボタンを押します。


すると、円形で囲われた部分のみにブラー(ガウス)が適用されます。
あとはこのサークルをゴミの場所に移動させ、サイズを調整します。

サークルをゴミの写っているところへ移動させ、サイズを調整する

この円形は1箇所だけでなく、何個でも追加できるので、今回は特に目立つ4箇所にこのブラー(ガウス)を割り当てました。

4箇所にブラー(ガウス)を割り当ててみました

今回は複数個所ゴミが写り込んでしまいましたが、幸いどこも背景がちょうど雲り空になっている部分がほとんどだったので、ぼかしがあまり気にならない範疇でした。
一瞬被写体(ここではC-1輸送機)がかぶってしまう場面では、その部分がぼやけてしまいますが、一瞬なのであまり気にならないですかね。
ぼかしも強すぎると弊害があるので、今回はわずかに映り込みがわかるかな、程度のぼかしにとどめておきました。
ゴミは基本イメージセンサの手振れ補正で多少動く程度で、同じ場所にずっと存在するため、編集としては場所をしてあげるだけで、モザイク処理のように人が動くとそれに追従、ということをさせる必要がないです。
これである程度ごまかせたようです。また、今回はすべてのカットで同じ場所にゴミが映り込んでいるので、ここで作成したブラー(ガウス)を割り当てたシリアルノードは他のカットにも採用しました

各カット1つ1つに同じブラー(ガウス)を割り当てるには、最初に作成したブラー(ガウス)のりシリアルノードを「共有ノードとして保存」することで、他のカットにも簡単に割り当てられます。

作ったシリアルノードを他のカットに割り当てるには共有ノードとして保存を選択する

共有ノードを作成したら、適当に名前を割り当てられるので、あとは他のカットにもこのノードを追加するだけです。これはカラーグレーディングなどにも応用できます。

作ったノードは「ブラーガウス埃除去」と命名して他のカットにもコピー

これを出力させた結果が、先日アップした動画になります。

やり方はいろいろあると思いますが、動画の状況によっては、こうした無料でもできる機能で何とかなる、というお話でした。
ああ、でもやっぱりいつかは有償版にしたいなぁ。

次回撮影時には、事前にセンサの状態を確認するようにし、本当に気を付けなければ…


話は変わりますが、Nikonがついに公式HPでNikon Zシリーズの半角スペースを無くし、全てZの後の数字との間のスペースを全機種で削除しました。
例えばNikon Z 9→Nikon Z9になっています。

Nikon Z6IIIではデビュー当初からスペースが入っていなかったので、ここから変更するようにしたのでしょうけど、従来機種も表記変更したようですね。
思えばなぜ半角スペースを入れていたのかが不明ですが、今回見直したのはネット検索でも検索しづらいなどのあったのでしょうね。

Nikonは過去にもFマウントレンズのカタログ表記を何度か変えたりしていて、あまりポリシーがないのか、分かりづらいから変えようと思ったのかわかりませんが、ちょっといい加減な気がしないでもないですね。

90年代のレンズが2000年代になって表記が変わったなんてのもありましたね。F値もF2.8がf/2.8になったり。こっちが気をつけて書いていると公式のほうがブレブレだった。
名前はきちんとポリシーと命名規則を設けたほうが良いと思いますが、FマウントではMicro-NikkorだったのがNIKKOR MCと余計分かりづらくなったりもしていて、何がなんだか。

なお、ブログのタグのNikon Z 9やZ 8は、ここで半角スペースなしに変えてしまうと、別のものとしてカテゴライズされるので、あえてそのままにしておきます。
数十年後、半角があるかないか論争にならないかしら(笑

Nikon Z 8 FW C:Ver2.10とNX Studio Ver1.8.0

昨日は発熱で仕事帰りすぐに寝てしまいましたが、おかげで今日は回復しましたので、1日遅れでNikon Z 8のFW C:Ver.2.10に更新を行いました。

今回、スマホのSnapBridge経由で初めてFWのアップデートに成功した気がします。

転送エラーで失敗が多かったFW更新、今回初めて?成功

いつも、スマホのSnapBridgeからFWを更新しようとすると、スマホからカメラへのデータ転送途中で失敗してしまうんですよね。
今回成功した秘訣は、ズバリスマホとカメラを近づけたこと! これはSnapBridgeが繋がりづらい場合にも効果を発揮しますのでおすすめです。

今回のZ 8のFW更新内容は以下のとおりです。

  • ■ 動画撮影関連
  • 撮像範囲設定が DX の場合でもハイレゾズームの使用が可能になりました。
  • [カスタムメニュー]> g10[パワー/ハイレゾズーム連携]* を追加しました。
  • [カスタムメニュー]> g13[シャッターモード]を追加しました。
  • [カスタムメニュー]> g15[ゼブラ表示]に[ゼブラ表示の色]を追加しました。
  • [カスタムメニュー]> g18[輝度情報の種類]に輝度情報の表示をカスタマイズする機能を追加しました。
    *本機能は NIKKOR Z 28-135mm f/4 PZ 装着時に使用可能です(2025 年 2 月現在)。
    ■ 操作関連
  • 静止画モードと動画モード各々で撮影モードを設定可能にしました。
    ※ ファームウェアのバージョンアップ直後は、撮影メニュー[A]~[D]の撮影モードがすべて P に設定されています。
  • [カスタムメニュー]> f2[カスタムボタンの機能(撮影)]と g2[カスタムボタンの機能]に、[パワーズーム位置の登録/呼び出し]*を追加しました。
  • [カスタムメニュー]> f10[ズームリング操作(PZ レンズ)]* を追加しました。
  • [カスタムメニュー]> f11 と g9 の[パワーズームのボタン操作(PZ レンズ)]の名称を[パワーズームの 操作設定(PZ レンズ)]に変更しました。また、[パワーズーム速度]を[パワーズーム速度(ボタン操作)]と[パワーズーム速度(レバー操作)]* に分けました。
    *本機能は NIKKOR Z 28-135mm f/4 PZ 装着時に使用可能です(2025 年 2 月現在)。
    ■ その他
  • [カスタムメニュー]> f1 と g1[i メニューのカスタマイズ]に i メニューに割り当てられる機能として、[パワーズーム速度(ボタン操作)]を追加しました。
  • 以下の不具合を修正しました。
  • 一部の CFexpress カードにおいて、連続撮影可能枚数が低下する場合がある。
  • [静止画撮影メニュー]>[静止画フリッカー低減]を[ON]に設定して連続撮影を行うと、以下の現象が発生してしまう場合がある。
    ▸ まれにカメラが操作を受け付けなくなる。
    ▸ ファインダーや画像モニターの撮影画面(ライブビュー)が正常に表示されない。
    ▸ オートブラケティング撮影時に露出オーバーの画像が記録されてしまう。
  • [静止画撮影メニュー]および[動画撮影メニュー]の[オートキャプチャー]で以下の設定にしていると撮影が開始されない。
    ▸ [キャプチャー条件]を[モーション]に設定
    ▸ レンズの[フォーカスモード切り換えスイッチ]を[M]に設定
  • ATOMOS AirGlu BT 対応機器と接続して動画撮影を行った場合、まれにカメラが操作を受け付けなくなる場合がある。
  • まれに[画像編集]を行うことができない画像が記録されることがある。

主にZ 9で選考して搭載されていた動画関連の機能拡張と、操作関連、不具合の修正ですね。
地味によいのが「静止画モードと動画モード各々で撮影モードを設定可能にしました」ですね。これ、スチルは絞り優先かシャッタースピード優先で撮ることが多いのですが、動画はお気軽にP(プログラムオート)モードで撮りたいことが結構あるもので。やっと分けてくれたか~といったところです。
うっかりNikon Imaging Cloud対応しないかなと思ったら、さすがにそれはなかった(笑) この分だとZ 9とZ 8はこのまま対応は見送られるかもしれませんね。


RAW現像ソフトのNX StudioもVer.1.8.0に更新されています。こちらはCOOLPIX P1100への対応とちょっとした不具合修正です。これもAIノイズリダクションみたいな大物更新があれば面白いのにな~

UGREENのクラウドファンディングでNASync DXP4800 Plusに申し込んだ

早期予約40%引きで話題になっていたUGREENのNASync、14日10時のクラウドファンディング開始と共にサーバーにアクセスが集中。 全く予約できない状況でしたが、お昼に何とかつながったので、4ベイモデルのDXP4800 Plusを申込みしました。
ただ、早期40%割引はその時点で予定数に達して終了、続けて30%引きでクラファン受付とのことで、30%でもスペックに対して安いことは安いので、申込しました。
ちょうど販売終了したNETGEARのReadyNASを2台運用していて、そろそろリプレースと思っていたところでした。

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UGREEN NASync DXP4800 Plus

4ベイモデルのDXP4800 Plusはバランスよくなかなかのスペック

今回、2ベイ、4ベイ、6ベイモデルの3機種が発表されたUGREEN初のNAS。UGREENは高品質なUSBケーブルでまず有名になりましたが、その後USB充電器やモバイルバッテリにも進出し、頭角を現しているブランドです。
中国深圳の会社という点だけが情報を扱うNASとしてはちょっと心配ですが、個人で写真や動画データの保存をする分にはまあいいか、といった感じではあります。個人的に品質がそこそこ安定して良く、印象は良いメーカーです。
日本ではBUFFALO辺りがこういうのをやってくれるといいんですが、BUFFALOはNASは販売していますが、HDD内蔵モデルだけでSOHOや業務用が主体なんですよね。

さてUGREEN初のNASですが、なかなか意欲的なスペックです。
すべてのモデルがDDR5 8GBメモリを標準搭載しています。一般的にこのクラスのNASは搭載メモリ1GB、2GBや4GBも多い中、8GBが標準となっているのがまず良いところで、しかも最新規格のDDR5を搭載、多くはDDR4世代のメモリを搭載していますが、基板設計が新しいのでしょうね。将来的なOSや内蔵ソフトのアップデートでもストレスなく使えそうです。
また4ベイ、6ベイモデルは最大64GBまでメモリを増設可能で、Dockerや仮想環境の構築にも余裕を持って対応できそうなのも、このクラスのNASとしては異例ですね。

また、LANポートも2ベイが2.5GbE x1、4ベイは2.5GbE x1 + 10GbE x1、6ベイではなんと10GbE x2とハイスペックです。
この価格帯ではまだやっと2.5GbEが搭載され始めた、といったところで、4ベイモデル以上10Gbを搭載するのはなかなかですね。
我が家はフレッツ光クロス10Gbを導入しているので、ルータと無線LAN AP間は10GbEを、それ以外は全面2.5GbEのネットワークを構築しているので、PC側に10GbEボードをつければ、NAS-PC間を10GbEで、その他を2.5GbEで構築できそうです

やっと2.5Gb搭載モデルが増えてきた中、2.5Gbと10Gb デュアル搭載が嬉しい https://nas.ugreen.jp/pages/ugreen-nas-next-level-storage-crowdfunding

今回申し込んだ4ベイモデルのCPUはintel Pentium Gold 8505で、おおよそ第7世代あたりのCore i5に匹敵する性能のようです。このクラスだとARMのCPUが多い中、Pentium Goldなので、仮想環境で重くないOSなら動かせそうですね。
NAS自体のOSにはSSDが使われているのと、それとは別にM.2 SSDを2つ搭載可能なので、高速書き込み用ドライブの設定もできるということになりますね。
10Gbイーサ接続なら、M.2 SSDの性能を生かした書き込みが期待でき、例えば動画編集用やLightroomのカタログファイル置き場としても使えそうです。
USBポートが5つ、SDカードリーダーにHDMI出力もあり、至れり尽くせりですね。

ということで、4月以降順次発送だそうなので、気長に待ちましょう。
2台のNETGEARのReadyNASをNASync1台に集約したいと思います。


このNASyncのDXP4800 Plus、正規価格は10万円程度ですが、実質的なライバルはQNAP TS-432Xでしょう。SynologyはDiskStation DS923+が該当しますが、このモデルは標準搭載のNICが1GbE x2で10GbEがオプションなんですよね。このあたりやや設計が古いと言わざるを得ないです。
ということで、正規価格対決ならQNAP TS-432Xとでしょう。QNAPはNASの実績はトップクラスですから、サポートや保証期間、アプリケーションの多さは現時点でQNAPに軍配が上がると思います。
ただ搭載CPUや増設メモリ多さなどはUGREENに軍配、UGREENはこれからなので、ユーザーが増えれば対応アプリケーションも増えるでしょうね。

やっとNikonからN-RAWの使いこなしガイドが出た

Nikon Z 9が2022年4月のFW:Ver2.00で動画のN-RAWに対応して3年近くたちます。その後Nikon Z 8Z6IIIも対応しましたが、私含め、一般の素人にはまだまだ使いこなせていない、というのが実情ではないでしょうか?

今から四半世紀以上前にデジタル一眼レフが登場し、静止画のRAWファイルも一般に扱えるようになってはいたものの、2000年代前半はまだメモリーカードの容量が小さく、RAWで撮影するとすぐいっぱいになってしまう、というのもありましたが、当時はRAW現像できるソフトも有料のものしかなく、PCもまだスペックが低く、Nikonでは純正ビューアーで簡易的に補正できる程度でした。
それが今や、各社無料の純正RAW現像ソフトがあり、サードのソフトも充実するようになりました。おかげで、静止画におけるRAW現像は、ハイアマチュア以上にとっては当たり前のものとなりました。

動画に関しては、まだそこまでではないですが、少しずつ環境が整ってきてはいると思います。
Nikon独自の動画RAWであるN-RAWは、例えば4.1K60pで記録した場合、最高画質AppleのProRes RAWの半分、標準画質で1/4以下とデータを食わないのも魅力です。
※Nikon Z 9/Z 8は8.3K RAWはProRes RAWは非対応で、N-RAWのみ対応します。

とはいえ、カラーグレーディング、Logガンマ、LUT(ルックアップテーブル)など、何となく聞いたことはあるけど何だかよくわからないし、具体的に何をどうすれば…というのが1つにまとまっているページがなかなかないのが実情でした。
そんな中、やっとNikonが公式に使いこなしガイドのページを公開しました。

映像クリエイターのためのN-RAW使いこなしガイド

ただし、現時点でN-RAWに対応する動画編集ソフトはDaVinci ResolveEDIUS X Proに限られるのと、Nikon公式や多くのクリエイターさんが使い方を披露しているのがDavinci Resolveとなるため、実質的にN-RAWを扱うならDavinci Resolveとなります。

Davinci Resolveは無償版と有償版のSTUDIOがあり、無償版でもN-RAWでの編集が可能です。
無償版と優勝版の違いは大まかに以下の通りです。

  • 有償版が8K以上(32Kまで)、120pの書き出しに対応するのに対し、無料版は4K60pまで(無料版も8K動画の読み込みや編集は可能で最終書き出しが4Kまでとなる)
  • 無料版はノイズリダクションツールなど一部のエフェクトや編集機能が使えない(特にノイズ除去はRAW動画はカメラ側でノイズリダクション処理しないため、ソフト側でできないと高感度ノイズが残ってしまう)
  • 有償版はAIを使ったDaVinci Neural Engineを使用可能
  • 編集や書き出しにGPU性能をフルに活用可能(無償版は制限あり)

もちろん上に書いたこと以外にもいろいろと差はありますが、基本的に無償版でもN-RAWが扱え、4K60pまでの出力であっても、まだまだ8K表示環境がほとんどない現状では、無償版でもカラーグレーディング含め大抵のことは出来るため、十分高機能と言って差し支えないでしょう。
趣味程度なら無償版でほぼ賄えるはずです。

ただ、Davinci Resolveの無償版を3年ほど使ってみて、N-RAWを扱った際に有償版が欲しいなと思ったのは、ノイズリダクションですね
特に感度が上がる暗い場所でのN-RAW動画には、かなりのノイズがのってしまいますが、無償版ではノイズリダクションが使えません。これが結構痛いです。
有償版のDaVinci Resolve STUDIOを使っていない現状で、感度を上げざるを得ない状況では、カメラ内でノイズリダクションをかけてエンコードできるH.265やH.264といった圧縮動画、あるいは低圧縮でビットレートが高いProRes 422を使わざるを得ないです。
また、過去に74式戦車引退前に発砲炎を4K120pで撮りましたが、この動画は取り込めても60p扱いになってしまうようです。せっかくなので120pから60pのスローモーション動画にしたかったのですが…

有償版は一度買ってしまえばその後のメジャーアップデートは無料でできるほか、Blackmagicの製品に同梱されているものや、代理店割引もあるため、確認してみてください。
ガンガン編集する人なら買って損はないと思います。私みたいな素人がライトに編集するにはちょっと高価なソフトで二の足を踏んでしまいますけどね。価値は十分あると思います。


せっかくNikon公式の使いこなしガイドが出たので、それを参考にしつつ年始にとって未編集の動画を編集してみました。
Nikon Z 8 + NIKKOR Z 35mm f/1.8Sを使用、N-RAWで撮影。SDRで撮ったものをDaVinci Resolveで一旦N-Logに戻してからカラーグレーディングしました。
LUTにフリーのCrispAutumnを使用し、フィルムライクに仕上げました。が、60pで撮ってしまったので、出力も60pのままです。被写体に動きがないので、24pにしても良かったですね。

ASUS Zenfone 11 Ultraを5か月使った雑感など

長年XperiaユーザーだったYamaroが、思うところあってASUS Zenfone 11 Ultraに乗り換えて早5か月。
docomoショップで投げ売りだったXperia 1 IIを買って1年半で、バッテリの持ちがあまりに悪く嫌気がさしていたため、Zenfone 11 Ultraは発売時点で最新SoCの
Qualcomm® Snapdragon® 8 Gen 3でありながら、同スペックのXperia 1 VIより6万円近く安価ということで、発売と同時に購入しました。

ASUS Zenfone 11 Ultra
  • SONY Xperia 1 VI(RAM16GB/512GB):¥218,900(2024年12月現在の価格)
  • ASUS Zenfone 11 Ultra(RAM16GB/512GB):¥159,800(2024年12月現在の価格)

バッテリの持ちに満足

これまで歴代Xperia、どれもバッテリは新品時に概ね1日持てばいいかなといった感じで、1日外出して、例えば1時間程度SNSやネット閲覧を行うと、それだけで20%近くバッテリを消費していました。
Xperia 1 IIはバッテリ容量4,000mAhに対し、Zenfone 11 Ultraは5,500mAhと容量自体も増えていますが、それ以上にZenfoneのほうが電力消費量が少ない印象です。
Xperia 1シリーズは、Vまでは4K有機ELディスプレイを搭載してきましたが、これが電力消費量の増大につながっていたとされ、最新のXperia 1 VIでは一般的なのフルHD+有機ELディスプレイに変更されました。
このためバッテリの持ちはよくなっているようです。
実際のところ、スマホサイズの7インチに満たないディスプレイで、4Kの解像度による恩恵があるかというと、ほぼないといってよく、正直なところ見分けはほぼつかないでしょうね。

Zenfone 11の場合、自分の使い方でほぼ1日使って、充電制限をかけている残80%の状態から、夜でも50%以上をキープしています。
Xperia 1 IIだと、同じ使い方で100%充電状態から40%程度にまで低下し、場合によってはさらに低下してモバイルバッテリによる充電が必要でした。

Zenfone 11にしてから、ほとんどモバイルバッテリのお世話になったことはありません。なので普段は充電制限でMAX80%までしか充電しないよう設定していますが、それでもXperia 1 IIよりもバッテリは長持ちです。
Snapdragon® 8 Gen 3のエネルギー管理がうまいのか、ディスプレイの消費電力がFHD+なので少ないためか、アプリの電源管理がうまくできているからかはわかりませんが、とにかく今までよりも減りが遅いので、ここぞというときに100%まで充電しておけば、かなり使い込んでも1日余裕でバッテリが持ちます。
もちろんゲームをガンガンやる人はまた別かもですが、全くゲームをしない自分にとっては少々過剰スペックだったかも?

USB電源入力時に充電をせず、外部給電で使えるモードもあるので、これと充電量制限(100%、90%、80%から選択可能)を併用すればバッテリの寿命をかなり伸ばせると期待しています。

カメラの性能は普通かな

特にカメラの性能は可もなく不可もなく、ジンバルカメラは手ぶれ補正の能力は高いですが、じゃあこのカメラが他に機種より格段に優れているかと言うと、そういうわけでもないですね。
望遠カメラのRAW撮影時の画質がおかしい(同時に撮られるJPGは問題ない)のはいまだ直らず。

Xperiaよりは格段に発熱しにくい

何をしても発熱してしまう、カメラで動画撮影とか処理が重いとチンチンに熱くなるXperiaより余裕があるのか、時々少し熱くなることはあっても、その頻度はXperiaより格段に低くなりました。真夏でも熱くなりすぎることはなく使えました。最もこれが本来当たり前なんですよね。Xperiaはどうしてあんなに発熱するのか…

microSDが入らないので512GBモデルで正解

SIMは2枚入るけど、microSDカードが入らないのはZenfone 11の弱点。ここは今でもmicroSDカードスロットを備えるXperiaに軍配が上がります。
とは言え、内臓ストレージ512GBのモデルを選んだため(なのでメインメモリも16GB)、今のところ内蔵ストレージで間に合っています。
これまでSDカードに入れていたハイレゾ音源を入れたりすると、全体のストレージ使用容量はおおむね300GB程度でした。
256GBモデルと足りなかったことになりますね。今はデータや音楽はクライドが当たり前ですが、内蔵ストレージは多いに越したことがないので、512GBモデルを選ぶのが正解ですね。

eSIMに非対応なのが残念

Zenfone 11の欠点です。最近はSIMカード2枚挿しには多くのスマホが対応し、Zenfone 11も対応します。が、物理SIMを必要としないeSIMには非対応です。
eSIM対応なら、別回線を使いたい場合も、例えば申込したその日のうちに使えるようになりますが、物理SIMはSIMカードが送られてこなければ使用できません。
普段使いの回線なら兎も角、普段使いの回線とは別回線を急遽使いたい場合に、すぐに使えないことになります。

YamaroはIIJmioのDプラン(docomo回線)を使っていますが、職場周辺で昼夜問わず、非常に速度が低下することがあり、これは単にMVNOだからというのも無きにしも非ずですが、純粋なdocomo回線でも遅いことがあるようなので、根本的にdocomoの回線品質に問題があると思っています。
じゃあau回線のAプランも申し込んで、回線使い分けしようかと思いついたときに、eSIMだとすぐできるんですけどね。
最近はMVNOのような帯域制限がないネイティブau回線のpovo2.0の評判が良いようなので、これを試したいのもあるのですが、データ専用プランがeSIMのみなんですよね。

WiFi7には現時点で未対応

海外向けにはWiFi7(IEEE802.11be)に対応しているものの、日本向けには現時点ではWiFi6E(IEEE802.11ax)までとなっています。最も6GHz帯に対応するので、日本国内で認証が取れればWiFi7に対応する可能性はありそうです。もっとも、WiFi7はまだ対応ルータがあまり普及していないため、スペック的にWiFi6Eでも十分です。
うちはさらに古いWiFi6までのルータですが、実用上不満はないですね。
年式的にそろそろWiFi7対応ルータに代替えの時期でもあるので、来年には対応すれば良いな~と思っています。

総合的に満足

外装デザインが普通で質感がもう一歩、といったところとeSIM非対応、USB端子からHDMI出力できない、Xperiaの用にAmazon Prime MusicのハイレゾをBluetoothのLDACでハイサンプリングのまま飛ばせない(これは逆にXperiaができるのが特殊なのですが)以外は概ね満足ですね。カバー類などのアクセサリが、どうしてもキャリア向け機種も販売しているスマホよりは少なめなのが残念ですが、値段もそこそこでハイスペックスマホが欲しいなら、選択肢に入れて良いスマホと思います。

暗いドットが発生したEIZO ColorEdge CS2740が修理から戻ってきた

11月に入ってまもなく導入4年目を迎えるPCのハードウェアキャリブレーション対応モニタ、EIZO ColorEdge CS2740に暗いドットが発生してしまい、5年保証が使えるため修理に出すことにしました。

黒点ではないんだよねぇ、暗くなっているけど


修理品の引き取りの前に、先に貸出機が来るのは、前回ブログに書いた通りです。

18日(月)の夜に宅配業者引き取りで修理、EIZOの拠点は石川県なので、モニタが修理拠点に届いいたのは水曜日と思われます。
10日くらいはかかるかなと思っていたら、その週の週末の金曜日に「処置が完了した」メールが入っていました。早いなぁ。まさか確認だけで免責となる液晶ドット欠けで修理しなかった?
メールには修理の詳細は返却するモニタに同梱の明細書を確認して、とのこと。あえて結果はメールに書かないようですね。
でも、返却するということは、修理は行われたかも?というのも、保証対象外事象だったとしたら、有償で修理するか否かの確認はあるはずです。
とりあえず、返却希望日時を聞かれたので、日曜夜着を希望、戻ってきました。

箱は、貸出機のCS2731のもので、これはCS2740も共通。
修理する製品の元箱はこういう時のために持っていましたが、結果的今回は元箱は使わず、代替機のCS2431が到着、その箱に修理するCS2740を入れて発送、修理上がりのCS2740は同じ貸出機の箱で返却されました。最後に、貸出機を同じ箱に入れて宅配業者引き取りとなりました。
CS2740もCS2731も、外装は全く同じで液晶パネルのみ違うので、こうしたことが出来るようです。

不具合の原因は…

戻ってきたモニタに添付されていた修理明細書を確認。やはり水曜日(20日)に石川県のEIZO修理センターに届き、翌日(21日)に修理完了したようです。早いですね。

原因「液晶パネル内部の異物によるものでした。」
処置「液晶パネルを交換後、当社試験において問題のないことを確認いたしました。」

やっぱりそうだったか~! いわゆる液晶のドット欠けだと、このように複数のピクセルでいきなり発生したりすることはほぼないですし、通常ドット欠けは特定のドットが点灯しっぱなしか真っ黒のままだったりするので、この症状のように暗くなる、というのはあり得ないのです。
やはり液晶とバックライトの間に何らかの理由で埃やゴミが入った可能性が高いですね。しかしなぜ突如発生したかは謎です。通常パネル内に簡単にホコリが入る構造にはなっていないため、内部に元々あった何かがたまたま落ちてきたのかな?

ともかく、液晶パネルが新品になりました。やった~!

新品パネルになったので、これで10年戦える!?


使用時間表示は特にリセットされるわけではないようです。

液晶パネル交換されても使用時間がリセットされるわけではない

液晶パネル以外の回路の使用時間もあるので、あえてリセットすることはないようですね。
キャリブレーションして、これでいつもの通りに使えます。やっぱりCS2731とCS2740、比較すると解像度がWQHDのCS2731より4KのCS2740のほうが個人的に使い勝手が良いですね。27型に4Kは過剰と思っていましたが、両者比較すると、CS2731のほうはドットが少し荒く見えてしまいます。あと、少しギラツキも感じるんですよねCS2731。
そういう意味でも、やはりCS2740のほうが見やすくてよいですね。PhotoshopやLightroomのメニュー表示が細かくなるので、特に写真自体が大きく表示できるのがよいです。


EIZOにしてよかった! 5年保証は本当に助かりました。他メーカーは3年が多いんですよね。HDR非対応ですが、個人的にHDRはPCモニタには不要と思っているので(HDR表示は輝度高すぎます)、写真メインならCS2740、それでも映像編集主体でHDRが欲しいならCS2740-Xですね。

【展示品】★【アウトレット 展示品・メーカー保証なし】EIZO ColorEdge CS2740-XBK [26.9インチ]