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IIJmioのギガプラン、移行する?

4月になりました。新年度スタート、色々新しいことや変わることも出てくる4月であります。

2016年6月、IIJmioのファミリーシェアプランに移行してから早5年近くなります。
妻の契約をYamaroの契約に変更して、契約一本化し、現在自分と妻の音声2回線+データSIMの3回線12GBをシェアして使っています。
3回線で1ヶ月12GBを使い切ることは今までなく、

キャリア大手も格安プランを出してきて、格安SIM業者も正念場を迎える所。
IIJmioもシンプルなギガプランを出してきまして、ファミリーシェアプランからの移行を考えていました。3月いっぱいまでの先行エントリーにも申し込み済みです。

よく見ると、税抜価格や…

前にも書きましたが、うちの契約の場合、ファミリーシェアプランで¥2,816+音声回線¥770×2+データSIM(ファミリーシェアプランはSIM3枚目までは無償)で、毎月¥4,356(税込み)です。

それほど外でデータは使わないので、音声回線2つをを8ギガプランにしても、¥1,380×2=¥2,760、データSIMはもうなくても良い気もしますが、2ギガだと¥680。なお、この料金、「税抜」と書いてあるのがミソなんです。これってどうなんだ?
ともかく合計して税込み¥3,784です。600円近く安くなる計算ですね。

ギガプランに移行すると長得は使えない

ところが、今日申し込みをしようとして、こんな事に気づきました。

実は、ウチのセキュリティソフトは、ESET キュリティソフトは、ESET インターネットセキュリティ5台分を使っているのですが、これだと1台分不足するので、妻のスマホは、2年以上契約しているので、長得のマカフィーインターネットセキュリティを使っています。これは通常契約だと月¥275円(税込み)なのですが、長得を使って無料で使っています。
ギガプランは長得対象外なので、これに変更すると、セキュリティソフト台は別途かかる計算です。

そうなると、ファミリーシェアプランからの移行は、あまり値段が変わらないのですよね。
音声回線を4ギガに変更すれば、そこそこお得になりますが、ちょっと考えちゃいますね。微妙に足りない気もします。
一番良さげなのは、たいして使っていないデータSIMをやめる、これが手っ取り早い気もします。なにせ、現在カーナビの通信にしか使っていなくて、毎月10MBも使っていないので。
カーナビの通信は、スマホからBluetooth経由もできるし、このデータSIMをやめるのが、費用を抑える一番の手法ですかね。

ギガプラン適用は5月から、4月中に申し込めば、5月から使えますが、さてどうするか、少し考えてみます。

カロッツェリアのデータ通信モジュールND-DC1を格安SIMで使用する

色々忙しくて、ブログ更新が1日開いてしまいました。

我が家の嫁車エスティマに搭載しているカロッツェリアサイバーナビAVIC-ZH09CSも使用開始から10年近く経過して、旧式機ではあるけど、まだマップ更新してくれています。

カーナビには二種類ある。サイバーナビか、それ以外か。

笑っちゃうキャッチコピーw

当時の最新鋭の機能を搭載しているナビですが、Bluetooth経由のガラケー、もしくはNTT DocomoのFOMA回線(3G)を使用した、USB接続の専用の通信モジュールND-DC1を使用して、渋滞情報や各種データの通信ができます。

しかし、購入から3年間は無料で使えますが、以降は有償でSIMを購入しなければなりません。更新用のSIMカード(UIMカード UIM-1)は2年間使えて1万2千円、月500円なので、バカ高いのではないのですが、大した通信もしないのになーと思って、去年1月、スマホアプリのCobaltBlue3を使って、Bluetoothによる疑似DUN(ダイヤルアップネットワーク)でのスマートループ通信を出来るようにしました。(当時の記事参照)

ただし、この方法では、通信を使ったマップの差分更新ができない(SDカードで更新できるので、なければないで問題はあまりない)のと、通信速度が不安定で、時々データが取得できないとか、天気情報の接続に失敗もしくはいつまでもデータ取得できない、といった不具合もあります。スマートループだけなら、割と安定しているのですが。

そんなこんなで1年使ってみて、そういえば最近モバイルルータを使っていないことに気づきました。
モバイルルータ用に通信専用SIMが、現状使わずにいました。ああ、これを使えば、前使っていた通信モジュールND-DC1が使えるのではないかと。

そこで調べてみると、割と簡単に使えることがわかりました。ということで、設定してみます。

UIMカード(SIMカード)を交換する

2019年末でUIMカードの使用期限が切れて使っていなかったND-DC1。そして、やはりCOVID-19などでお出かけが減ってしまって使わなくなったモバイルルータ用のSIMカード。micor SIMを標準SIMに変換するアダプタを付けています。

IIJmioのデータSIMとカロッツェリアのND-DC1

ND-DC1は標準SIMが入っています。なお、ND-DC2はmicro SIMなので注意が必要です。
また、ND-DC1もDC2も、通信はNTT DocomoのFOMA回線(3G)で、2026年3月末をもってFOMA回線は終了するため、それまでの使用となります。もっともあと5年は使えるので、その頃にはナビも更新できなくなっているでしょうし、Bluetooth経由なら4G回線を使えるので問題ないかなと。

まずはUIMカード(SIMカード)を交換します。交換は、カードを差し替えるだけで簡単です。

Linux PCまたはMacでminicomをインストールする

さてND-DC1のSIMカードを入れ替えるだけでは、通信プロバイダが違うため通信できません。このため、minicomというソフトを使って、内部の設定を変更します。

うちには、古いPCをオーディオ用にLinuxを入れています。Ubuntu Studioという、Ubuntuの派生バージョンですが、Linuxには違いないですから、コマンドはもちろん標準のUbuntuと同じです。

またWindowsアプリで、無料でUbuntuをインストールできるので、それを使っても良いでしょう。
Macなら、minicomをそのままインストール出来るようです。

ここではUbuntu Studioを使用します。

端末(Terminal)を起動したら、

sudo apt-get install minicom

を入力します。

sudo apt-get install minicom


これで、Ubuntuにminicomがインストールされます。

minicomからND-DC1(L-05C)にアクセスする

次に、デバイスの情報を見るためのコマンドを入力します。

dmesg
dmesg

入力すると、長文のメッセージが帰ってきます。このメッセージの一番下あたりに、”usb *-* new high-speed USB device…と書いてある行が出てくるはずです。

FOMA L05CやUSB ACM deviceと書かれている行に注目

赤で囲った部分を見ていくと、Product : FOMA L05Cと書かれていて、ND-DC1のdocomo側の型式であるL05Cが認識されているのがわかります。

その下に、ttyACM0~2という3行がありますが、ここでは一番最初のttyACM0にminicomを使ってアクセスします。

sudo minicom -D/dev/ttyACM0
sudo minicom -D/dev/ttyACM0 で設定にアクセスする

すると、minicomが起動します。
私の環境では、ここでERRORが出てしまいましたが、一度ND-DC1をPCから抜いて、挿し直したところ、認識しました。

ERRORが出た場合は挿し直してみて、AT OKが表示されれば認識されています

認識されると、”AT” “OK”と表示されます。続けて以下のコマンドを入力します。

AT+CGDCONT=?

入力すると、現在ND-DC1に登録されている接続先情報が表示されます。

デフォルトでは上記の接続情報のみ登録されている

ND-DC1は、純正のUIMカードでは、”PPP”で、いわゆるPoint to Point Protocolで接続、接続先は”fgc2h.dcm.ne.jp”になっているようです。

ここで、新たに挿入するSIMのAPN設定を書き込みます。
私はIIJmioと契約しているSIMなので、CGDCONTの2番めに以下のコマンドを入力します。

AT+CGDCONT=2,"IP","iijmio.jp"
CGDCONT=2にSIMのAPN情報を入力する

接続方式は”IP”で良いようです。入力後、再度

AT+CGDCONT=?

を入力すれば、新たに登録した接続先情報が表示されるはずです。

最後に

AT0

を入力すれば、minicomは終了します。

ナビ側の設定を行う

今度は、サイバーナビAVIC-ZH09CSの設定を行います。
まずは、設定を終えた通信モジュールND-DC1を接続してナビを起動します。

画像は去年のブログの使い回しですみません。BluetoothによるDUN接続設定の時の写真ですが、基本は同じやり方です。
マニュアル設定画面までたどり着いたら、以下の項目をそれぞれ設定します。IIJmioの場合は、以下の通りに設定します。

接続先名称IIJmioここは分かりやすいよう任意の名前でOK
接続先電話番号*99***2#CIDの番号(ここでは#の前の2)はAT+CGDCONT=*でせってした番号を入力
IDmio@iij使用している回線業者から指定されたIDを入れてください ※回線によっては未入力でOKの場合もあります
パスワードiij使用している回線から指定されたIDを入れてください ※回線によっては未入力でOKの場合もあります
プライマリDNS未入力DNS(Domain Name Server)を指定したい場合は入力 ※通常は未入力でOK
セカンダリDNS未入力上記と同様
Proxyサーバー未入力回線業者から指定されている場合は入力 ※通常は未入力でOK

以上でOKです。

うちのナビの場合、この後通信に失敗する現象があり、一度通信モジュールを挿し直したら、うまく通信できました。
通信速度も、こころなしか純正UIMカードのときより早い気がします。
これで、ナビか故障するか、マップ更新ができなくなるまで、何とか使用できそうです。


先日久しぶりにオートバックスに行ってきたら、もはやナビコーナーは縮小気味、オーディオコーナーは隅に追いやられていました。オーディオやる人は、もうカー用品店ではなく、通販で買って自分で施行下、カーオーディオショップなんでしょうね。
今はナビも標準装備が当たり前、後付でもディーラオプションで買って、わざわざ市販品を買う人は少なくなっているのかな?

個人的には、まだサイバーナビやケンウッドの彩ナビ、三菱電機のサウンドナビあたりは価値があるかなと思っていますが。

サイバーナビZH09CSをスマホ経由でスマートループに接続する

【追記】2022年11月3日にCobaltBlue3が起動できなくなり、Google Playでもインストール出来ないようです

車ネタが続きますが、ご容赦を。

嫁車エスティマに装着しているナビは、carrozzeriaのサイバーナビAVIC-ZH09CSという、2011年モデルの古いものを使っています。

起動や検索が超絶遅い、挙句の果てには検索など負荷が大きいと勝手に落ちて再起動するなど、そろそろガタが来ている感じですが、地図の更新もまだ可能ですし、壊れるまでは使いたいかなと。

さて本題ですが、このナビは、carrozzeriaのナビでは十年以上前からおなじみの、渋滞情報やCDDBなど情報取得できる、スマートループを搭載しています。専用の通信モジュールND-DC1で、docomoの3G回線でデータを取得しますが、docomoの3G回線は2026年3月で終了します。まだ6年あるわけですが、専用のUIMカード(SIMカード)であるND-DC1の契約が昨年末で切れたため、これを機にスマホ経由に切り替えようと思います。

しかし、2011年のサイバーナビですから、現行サイバーナビのように、WiFiにつながるでもなく、当時はまだスマホも普及しだした頃で、ガラケーからダイヤルアップまたはBluetoothで通信するようになっています。

当然もうガラケーの時代ではないですし、かといってDUN(Dial-up Networking Profile) はほとんどのスマホで非対応です。

CobaltBlue3のインストール

そこで出番となるのが、AndroidスマホにDUNを追加するアプリ、CobaltBlue3です。

https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.cane.android.cobaltblue3&hl=ja

早速インストールしてみました。

CobaltBlue(画像は課金済みの状態)

未課金状態でも接続できますが、1回通信が終わる毎にOFFの設定となります。スマホやナビによって相性があるようなので、必ず最初に接続できるのが確認できたら、課金しましょう(*^^*)


サイバーナビ側の設定

ナビ側は、一度スマホとのBluetooth接続を削除し、CobaltBlue3が起動した状態で、再度ナビとペアリングを行い、CobaltBlue3のスイッチをONにします。

ペアリングが済んだら、Bluetoothの設定からマニュアル設定で、接続先を設定します。うちはスマホは格安SIMのBIC SIM(IIJmio)を使用していますので、IIJmioのAPNの設定を入れています。

マニュアル設定画面までたどり着いたら、以下の項目をそれぞれ設定します。

接続先名称IIJmioここは分かりやすいよう任意の名前でOK
接続先電話番号*99***1#CIDの番号(ここでは#の前の1)は任意でよいようですが、この番号でだめなら*99***2#~ *99***9#まで試してみてください
IDmio@iij使用している回線業者から指定されたIDを入れてください ※回線によっては未入力でOKの場合もあります
パスワードiij 使用している回線から指定されたIDを入れてください ※回線によっては未入力でOKの場合もあります
プライマリDNS未入力DNS(Domain Name Server)を指定したい場合は入力 ※通常は未入力でOK
セカンダリDNS未入力上記と同様
Proxyサーバー未入力回線業者から指定されている場合は入力 ※通常は未入力でOK

これで準備OKです。あとは、Bluetooth経由で、ナビが自動的にダイヤルアップ通信を開始します。

スマホはSONYのXperia 1(SO-03L)ですが、無事通信できました。

ただうちの環境では、通信を開始してから実際にデータが落ちてくるまではかなり時間がかかりました。

例えば、 通信モジュールND-DC1 では1分程度位でスマートループの情報取得をしていたのが、CobaltBlue3経由では数分以上かかってしまいます。通信できることはできるのですが、相当時間がかかってしまう状況です。

とは言え、2年契約で¥13,200もするUIMカードを更新するくらいなら、全然安上がりです。

【追記】Bluetoothオーディオとの併用は注意が必要

これは懸念していたことですが、CobaltBlue3がONの状態だと、同じスマホからBluetooth Audioを使用する際に、接続エラーが出てしまいます。

AV機器との接続に失敗しました。AV機器から接続を開始してください。

このような表示が出て接続できない場合は、一度、CobaltBlue3のスイッチをOFF→スマホのBluetoothをOFF→スマホのBluetoothを再度ON→Bluetooth Audioが通常接続・再生されることを確認→CobaltBlue3のスイッチをON にすることで、Bluetoothオーディオでスマホから再生しながら、CobaltBlue経由でスマートループデータの取得が可能となります。

少し面倒な手順を踏む必要がありますが、イレギュラーな使い方なので、多少の不便は仕方ないでしょうね。