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SIGMAのフラッシュ EF-610 DG SUPERが露出オーバー修理から返ってきた

SIGMAのアウトレットでたったの¥6,600で購入したフラッシュEF-610 DG SUPER。購入直後から、バウンス時のTTL調光で露出オーバーとなり(真っ白に白飛び)、修理に出しました。

1回目の修理では、SIGMA所有のテスト機のNikon D850、D810共に症状が確認できないということで、接点と発光部を交換して戻ってきたものの、こちらのD850とD810では相変わらずバウンス時のみ露出オーバー発生。
しかもバウンス時は最大発光しているっぽく、撮れる画像は真っ白なのに、「露出不足○○EV」がフラッシュ側に表示される始末。

というわけで、再び修理に出しましたが、SIGMA側からの提案で、症状が発生したときの機材も送ってほしいとのことで、D810とAF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8Gも一緒に送りました。

Nikon D810 + AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED + SIGMA EF-610 DG SUPER

その結果、SIGMA側でも症状が発生することを確認したとのことで、”個別調整”ということになりました。
個別調整ということは、やはりSIGMA側のテスト機では症状が出ないけど、バウンス時の露出は調整します、ということなんでしょうね。もしかしたら、他のボディでは、個別調整により、逆に露出不足になる可能性はありますが、とにかく今回は手持ちのD850とD810の2機種で同じ症状であること、Nikon純正とNissinのフラッシュでは症状は発生しないことから、ボディ側の不具合でもなさそうですし、調整してもらって修理完了となりました。
SIGMAも、アウトレット品のフラッシュに、ここまで人件費をかけて赤字でしょうし、個人的にはマニュアル発光がメインの使い方になるかなと思っているので、これで良しとします。

では、i-TTL調光での結果を見てみましょう。調光補正はなしです。

Nikon D810 + AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED + SIGMA EF-610 DG SUPER バウンス撮影

改善されていますね。露出オーバーも発生しません。
SIGMAさん調整ありがとうございます。これでTTL調光でも安心して使えます。ただやっぱり、SIGMAのテスト機との違いが何なのか、そこだけが気がかりですが。

SIGMA EF-610 DG SUPERはバウンスしたかは撮影データに残らない

NX StudioではEF-610 DG SUPERはバウンスしてもデータとしては記録されない

以前も書きましたが、SIGMAのEF-610 DG SUPERは、撮影データには、バウンス撮影したかの記録が残りません。これはSIGMAに確認したところ、仕様のようです。
なお、フラッシュ名がSB-800になるのも仕様で、手持ちのサード製では、Nissin Di866MarkIIも同様です。

Nikon SB-900ではバウンス撮影するとデータが記録される

Nikon純正のSB-900と、サードでもNissin Di866MarkIIは、バウンス撮影時は「応用撮影:バウンス」と撮影データに記録されます。

ともあれ、これでSIGMA EF-610 DG SUPERもまともに使えるようになったので、活用したいと思います。

純正とサードのスピードライト i-TTL調光対決!

先月、SIGMAオンラインショップのアウトレットで、レンズとスピードライトを購入しました。
あれから1ヶ月、スピードライトのEF-610DG SUPERはすでに実戦投入して使っていましたが、レビューが出来ていなかったので、今回レビューしてみたいと思います。
せっかくなので、純正のスピードライト、Nikon SB-900と、サードのNissin Di866 MarkIIと比較してみることにしました。
どれもすでに生産完了しているので、今更比較するのもなんですが。

子供らが貼ったにぎやかなシールを背に(笑
左からNissin Di866 MarkII, Nikon SB-900, SIGMA EF-610 DG SUPER

何れもガイドナンバーの大きいフラグシップモデル

この3機種は、何れも各メーカーの販売当時のフラグシップ機で、ガイドナンバーも大きいのが特徴です。
Nikonはガイドナンバー(DN)を35mmレンズの照射角時で載せるので、カタログでは低めに見られがちですが、実際のところどうでしょう?

35mmレンズの照射角、ISO100でのガイドナンバーは、Di866 MarkIIが40、SB-900が34、EF-610 DG SUPERが36となります。この中はNikonが一番低めですが、実用上は大差ないかな、といったところです。

ちなみに、照射角が狭まるほど、DNは大きくなります。
105mmの場合、Di866 MarkIIは60、SB-900は49.5、EF-610 DG SUPERは61です。
ここまで来ると、NikonのGNの低さが目立ちますが、Nikonは105mm以上の照射角も設定でき、200mmの場合、GNは56となります。

Nikonデジタルカメラのi-TTL調光を3機種で比較

Nikonは伝統的に、スピードライトのTTL調光の精度に優れていて、フィルム時代から現代まで、その評価は高いかなと思っています。
TTL調光は、Through The Lensの頭文字で、レンズを通して調光することで、実際の撮影での精度を上げています。外部調光という、スピードライト側のセンサーを使った調光もありますが、これだと被写体の状況が反映されない、環境光での調光となるので、精度が落ちてしまいます。もっとも、カメラ固定であれば、被写体の状況に対する変動が少ないので、現在のTTL対応のスピードライトは、だいたいが外部調光に対応していますし、もちろんマニュアル発光も可能ですね。

固定被写体の場合は、マニュアル発光が実は扱いやすかったりします。しかもデジタルになってからは、結果がその場でわかるので、撮影状況を見ながら設定を変えれば良いので、フィルム時代よりも、スピードライトに対する敷居は下がったよう思います。
マニュアル発光しか出来ないスピードライトも、Amazonなんかで人気なのもうなずけますね。安くてもちゃんと発光できれば用をなすわけですから。

話を戻すと、TTL調光は、結婚式など常に移動しながら、状況が変化する環境で威力を発揮します。いちいちマニュアルで調整していられない場面では有効です。
純正は当然ながら、カメラとの互換性も高いわけですから、調光精度も良くて当然ですが、果たしてサードのNissinとSIGMAがどこまで制度が高いのかを比較してみます。

三者(三社)三様の作りと操作系

正面と違って背面は三者(三社)三様の作りになっている
左からNissin Di866 MarkII, Nikon SB-900, SIGMA EF-610 DG SUPER

背面のパネルと操作系は、写真でわかるように三者(三社)三様です。

SB-900とEF-610 DG SUPERは、大きめのモノクロ液晶ですが、Di866 MarkIIは小さめながらカラー液晶です。

操作系は、Di866 MarkIIは液晶画面を見ながら、基本は十字キーと中央ボタンで操作できて、見た目はシンプルです。

SB-900は、中央にダイヤルとOKボタン、別体のボタン、モード切替件電源ダイヤルで構成されていて、現行機のSB-5000に通ずる操作系です。

EF-610 DG SUPERは、一昔前の操作系と言った印象で、複数のボタンと電源スイッチで構成されています。

この中では、Di866 MarkIIが新鮮な印象ですが、現行のNissinのストロボ(Nissinはストロボと呼称しています)はカラー液晶は搭載せず、よりシンプルなバー表示になっていて、コストに見合わなかったのかもしれません。個人的には、このカラー液晶はTTL時にはシンプルに表示、マニュアルやワイヤレス時には細かく表示できて好きです。

面白いもので、発光部のヘッドのパンとチルト機構のロックも三者三様です。

Di866 MarkIIはロック機構がなく、フリーでヘッドが動かせます。これは、バウンスで縦位置や横位置撮影を短時間でこなす場合には便利です。もちろん固定できないという欠点はありますが、個人的にこの部分のロック機構は不要派です。

SB-900は1箇所のロック解除ボタンで、パンとチルトのロック解除が可能。また、パンは正面から左右どちらにでも180度回せます。これは便利です。他の2機種は、片側が90度までしか回りません。

EF-610 DG SUPERは、パンとチルト、それぞれにロック解除ボタンがあります。これが結構面倒で、同時に動かしたい場合は結構もたつきます。

付属品も違いがあります。

付属のスピードライトスタンド
左からNissin Di866 MarkII, Nikon SB-900, SIGMA EF-610 DG SUPER 用

3機種とも、赤外線ワイヤレス発光に対応しているため、スタンドも付属しています。

この中で一番頑丈そうなのは、右のSIGMAのEF-610 DG SUPERのスタンドで、リブもしっかり入っていて、三脚穴の周辺もリブを立てて剛性を上げています。実際、たわませても一番剛性感が高いです。

中央のSB-900のスタンドAS-21は、三脚穴が唯一プラスチックで、高価な純正スピードライトの付属品としてはいまいちです。

Di866 MarkIIのスタンドは、三脚穴は金属ですが、リブが少なめで剛性感は高くありません。

もっとも、スタンドは市販品含めて色々ありますから、付属品はあくまでおまけレベルなんでしょうね。

その他写真は載せませんが、SB-900はバウンスアダプターやカラーフィルター、フィルターホルダーもついていますが、他の2機種は付属していません。この辺りも、実売価格で差がついている所以でしょうね。

対決1:直射のTTL調光比較

それではいよいよ対決。被写体は大きめのぬいぐるみ。撮影距離は2m程度です。
内蔵スピードライトとの比較もしたかったので、スピード内蔵のNikon D810に取り付けてみました。レンズは、AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDです。
いずれも、露出補正、調光補正なし、ホワイトバランスはオート、ピクチャーコントロールはスタンダードで撮っています。

意外にも、内蔵スピードライトが、個人的には一番好ましい結果となりました。
Nikonのi-TTL調光は、背景の明るさも加味して、またホワイトバランスのスピードライト・ボディ間の伝達なども行っているようですが、SB-900がやや青みがかったホワイトバランスになってしまいました。

Di866 MarkIIは、内蔵スピードライトに一番近い印象ですが、発光部の高さの関係で、内蔵よりも影が強めですね。

EF-610 DG SUPERは、被写体も背景も白に近いのにも関わらず、補正なしでもかなり明るめです。

直射の場合、内蔵スピードライトも捨てたものではないですね。内蔵スピードライトは、ワイヤレス発光の際のコマンダーとしても使えるので、個人的にD810を手放せない理由の1つとなっています。あると便利なんですよね。
というわけで、内蔵スピードライトに軍配が上がりましたが、次点でほぼ内蔵に近い結果が得られたDi866 MarkIIも、なかなか健闘したと思います。

ちなみに、サードの2社とも、撮影データ上では、スピードライトはNikonのSB-800と認識されます。

Di866 MarkIIもEF-610 DG SUPERも、NX StudioではSB-800と認識される

対決2:バウンスのTTL調光比較

個人的に、外付けスピードライトは屋内でバウンスを使う事が多いので、これが今回の対決の本題だったりします。
当然、内蔵スピードライトはバウンス出来ないので、ここでは外します。

SB-900とDi866 MarkIIがアンダーになってしまいましたが、逆にEF-610 DG SUPERは白飛び! それも部分的に飛んだのではなく、ほとんど真っ白になってしまって、明らかにおかしいです。もともと直射でも明るめですが、バウンスでは度を超えています。アウトレットでなく、正規価格で買っていたら突き返すレベルです。

Nikon SB-900は、ここでは青みがかっていません。実はSB-900、オートホワイトバランスでは、同じ被写体を連続で撮り続けると、色味が時々おかしい時があり、安定性がイマイチなことがあります。直射の写真は、そのイマイチに当たってしまったかもです。

バウンスの場合、何れもこの被写体、壁の白さなど加味すると、調光補正は必要ですね。
というわけで、補正した写真がこちら。

SB-900とDi866 MarkIIは、どちらもこれで適正(もう少し明るくてもいいかな?)な露出になったように思います。が、EF-610 DG SUPERは、-2.0に調光補正しても、まだ明るめです。一体どうしたことか?

結論、SIGMAのEF-610 DG SUPER、TTL調光ダメじゃん

身も蓋もない結論ですが、SIGMAはちょっとTTLでは使えないレベルです。
実はこの1ヶ月ほど、お酒など物撮り写真は、ほとんどがEF-610 DG SUPERで撮っていますが、TTL調光は常にフラッシュ側で-2.0EVの調光補正をし、それでも明るいのでボディ側でさらに調光しています。
D850でもD810でも同じ傾向のため、ボディ依存でもなさそうですが、TTL調光は、デジタルの場合、モニター発光(実撮影前の調光のための発光)でセンサ側の反射を、TTL調光センサが読み取って明るさを決定していますが、どうもEF-610 DG SUPERはこれが上手く行っていないのかもしれません。特にバウンス時がおかしいです。

SB-900やDi866 MarkIIは、バウンス時に「応用撮影:バウンス」と記録される

気づいたことがありまして、バウンス撮影した場合、SB-900やDi866 MarkIIは、撮影データに「バウンス」と記録されるのですが、EF-610 DG SUPERは、バウンスしても、この表示は記録されていません。
EF-610 DG SUPER自体は、バウンスさせると、背面の液晶もバウンス表示となりますが、これがボディに上手く伝達されていないような? そのせいで、調光がおかしくなっている可能性があります。

SIGMAは近年、安物サードレンズメーカーではなく、サードのレンズメーカーとしても一流、またLマウントやSAマウントのカメラも出し、カメラメーカーとしても躍進しつつあります。
ただ、昔から、SIGMAは純正互換のTTLスピードライト(フラッシュ)は出していますが、ほとんどその評判は聞かないし、周りで使っているという話も聞きません。
Nissinは連続発光に強いマシンガンストロボ(現MGシリーズ)はプロも愛用していますし、近年は安価な中華製フラッシュもよく見かけます。GodoxとかNeewerあたりは有名ですね。
そんな中、SIGMAのフラッシュは存在感が今一歩ですね。今回のこの結果が、不具合なのか仕様なのかは、この後SIGMAに確認してみます。

EF-610 DG SUPER、設計が古いせいか、まだフィルムカメラのTTL調光にも対応していますし(Nikon SB-800と同様)、DNも大きく、質感も悪くなくて期待していたのですが。

アウトレット品とはいえ、1年保証があるので、保証はきちんと使いたいと思います。

追記:早速Webから修理を申し込んで発送してきました。保証修理でも送料かかっちゃうのがなんともだね
※保証修理の場合は、着払いでとのメールが後で飛んできました。そういうのは申込時に表示して欲しいですね。

SIGMA直送!アウトレット品届きました

SIGMAといえば、今はサードのレンズメーカーでも生粋の高品質なレンズを提供するメーカーで、Foveonセンサのカメラや、Lマウントのカメラなど、個性的なカメラも提供しています。
生産拠点を海外に移すメーカーも多い中、一貫して国産に拘っているのもポイントです。

そんなSIGMAのオンラインショップで、アウトレット販売がありるということで見てみたら、びっくりするほど安いので、2点ほど買ってみました?

SIGMAのオンラインショップは初めて使いましたが、なんと製品は福島の会津工場直送! まさに産地直送です(笑
普通は国内製造であっても、どこぞの物流倉庫に保管していたりするものなのですが、工場内に倉庫もあるですかね?
箱は特にSIGMAと印刷もされていない無地のもの。この辺りはコストをかけていないのでしょうね。

で、今回買ったのはこちら!

フラッシュEF-610 DG SUPERと30mm F2.8 DN (Micro Four Thirs)

なんと、合計で1万5千円強。フラッシュEF-610 DG SUPERは¥6,600円! 30mmも¥8,800、びっくりですね。
SIGMAのフラッシュは初めての購入、昔から売っているのは知っていますが、SIGMAのフラッシュっていまいち評判を聞かないというか、売れてるの?という印象しかないです。ですが、この値段、はっきり言って捨て値でしょう。どんな安いGNの低いフラッシュでも、1万円はしますから。

30mm F2.8 DNは、マイクロフォーサーズ用です。ちょうどGX7MK3ように、今メインのSUMMILUX 15mmより、もう少し長い単焦点が欲しいなと思っていたところでした。

フラッシュ、案外質感は悪くなさそう。30mm F2.8 DNも、シルバーですが、鏡胴はツヤの多い材質です。滑って落としそうになるというレビュー記事が多かったのも、何となく頷けます。

フラッシュは多灯発光させるのに、いくらあっても困らないし、30mmも、今Nikonの一眼レフで一番良く使っている60mmと同じ画角なので、使いやすそうです。

ぼちぼち使ってレビューしていこうと思います。

今更手に入れたデータパックNikon MF-29

今から9年近く前、たまたま覗いた三共カメラで、8千円で手にれたNikon F100。いいカメラなんですよ。AFフィルム一眼レフは、もうこれさえあればいい、と思わせるくらい良いカメラです。当時F5ジュニアと言われたカメラですが、実際、今F5よりもコンパクトなF100は、今使ってもワクワクするカメラだったりします。
操作系は、今のデジタル一眼レフにも継承されているので、使っていて迷うこともないですし。

そのF100、それまで使ってきたF90Xsには付いていた、日付や時間を写し込むデータパックがなく、フィルムの1枚目の手前に日付を写し込む、0コマデータ写し込みができないのだけが不便でした。
たったそれだけのことなんですが、今まであった機能が唯一ない、というのが心残りで。

Nikon F100用のデータパックMF-29、ずっと探していたのですが、最近何故かオークションでも高額になることが多い。F100ボディより高くなることも多いですし、そこまでして買うほどのものでもない。何なら最初からMF-29が着いたF100 を買ったほうがトータルでお安いことも。

が、今回、動作未確認、外装は少し難ありだけど、程々の値段で出品されていたMF-29、自分が入札したら、競争なく落札されました。オークション、たまにそういうことがあるんですよね。
動作未確認でも、まず壊れるようなものでもないですし。

Nikon F100用データパック MF-29

ちょっと汚れているけど、元箱取説付きはありがたい。

案の定加水分解の夜ベタつきあり

この世代のカメラにありがちな、表面のラバーの加水分解が始まっていました。アルコールで除去しましたが、こればっかりはどうしようもないですね。やや白くなった部分もありますが、ベタつくよりはマシです。
フォーカスエリアセレクターのダイナミックAFモードの印刷の一部が剥がれているのはご愛嬌です。
F90XsのデータパックMF-26も、加水分解で表面はぼろぼろになってしまいましたが、こういうラバーを使うのは、本当ににやめてほしいですね。

動く!?

電池はボタン電池のCR2025を1個使用します。F90X用のMF-26は表側に電池を入れる蓋がありますが、MF-29は裏側の、フィルムの圧板の横に電池を入れるようです。少し入れづらいです。

Nikon MF-29
無事液晶が表示された

よかった、液晶が表示されました。日付は98年になっています。F100は1998年発売ですからね。オジサン世代には、1998年は全然古くないのだけど、もう四半世紀近く前です。液晶も古くなるとコントラストが出なかったりしますが、今のところ問題はなさそうですね。

ちなみに、MF-29のカレンダーは、2049年まで対応しています。液晶の寿命のほうが先に来そうなので、問題ないでしょう。なにせ製品の設計時点から半世紀先まで対応ですから。
その頃には、フィルム自体が相当ニッチになっているはずです。
今ですら1本千円から2千円ですから、存在してももう本当にニッチな趣味人の道楽になっているでしょうね。

さて、ちゃんと写し込みできるかは、フィルムを通して確認してみたいと思います。今や年に数本しか通さないのだから、これこそ道楽(笑

【Nikon】レンズだけじゃない? アクセサリ類も続々旧製品に

NikonはZマウントの拡充を図る一方、Fマウントレンズは少しずつ生産終了しています。MFレンズ、Dタイプレンズはすべて販売終了となり、更にはDXレンズも続々と旧製品に、FXレンズもZマウントの代替品があるレンズについては、少しずつ旧製品化してきているようです。

カメラと言えばレンズがないと撮れないですから、どうしても交換レンズに目が行ってしまいますが、アクセサリ類も、以前よりだいぶ整理されている感があります。

ストラップ

2021年6月時点の、機種名入り以外のストラップ(左上のAN-D700除く)、これしかない

かつてNikonはストラップが充実していまして、カメラメーカー純正品では、一番ラインアップが多かったのではないでしょうか。しかし、それが次第に整理されてきているようです。
ストラップは、サード品も多数販売されていて、今やカメラメーカーが純正品でラインアップさせる必要はないかもしれませんが、Nikon純正品も良いストラップが多かっただけに、少々残念です。

実は先日、D810用にスムーズアジャストストラップLを購入したのですが、それまで使っていたワイドストラップ60も旧製品になっているのですね。ワイドストラップ60は洗濯して、予備用に保管します。
ワイドストラップ60は幅が広いのでかさばるのが難点ですが、重量級のレンズを付けた際に、方への負荷が分散するので、ここ何年かずっと愛用していました。

Amazonでは、執筆時点でグレーは在庫なし、イエローも3点のみでした。


楽天では、まだ在庫があるようですが、生産完了品のためお早めに。

Nikon x Porterのストラップも少しずつ販売終了に

吉田カバンのブランド、PORTERのとコラボストラップも、販売終了製品が出始めました。
個人的は、D850でアジャスタブルロングストラップを使っています。PORTERのカバンも持っているのですが、それと同じ材質のものを愛用していますが、そちらは販売終了に。消耗品ですが、大事に使っていきたいです。デザインも、ことさらNikonを主張していないのが気に入っているので、欲しい方はお早めに。

レンズフード

Nikonは、レンズは販売終了しても、レンズフードだけは長いこと別売り品としてラインアップしていました。しかし、これもMFレンズ、Dタイプレンズ販売終了後、2020年に続々と旧製品となってしまいました

最近旧製品となったレンズフード


レンズフードは、値段が安いものは中古だとジャンク扱いなので、気軽に買うのは通販だと店側が手間なので難しく、一部のフードは逆にレアアイテムとなって、中古でも高価です。
2019年にAI Nikkor 24mm f/2を購入し、その専用フード、HK-2を新品で買ったのですが、これも現在旧製品になっています。
Nikonも業績が乏しくないため、Fマウントを今後収束させるにあたって、旧製品化したレンズのフードも整理を図っているのでしょう。
Dタイプ時代以前のレンズは、望遠レンズを除き、多くはレンズフードが別売りでした。今後中古でFマウントレンズを買う際は、レンズフードの有無も確認したほうが良いですね。特にMFレンズは、フードを今後手に入れづらくなりそうです。ねじ込み式であれば、サードのフードも使えますが、広角や望遠ほど、特殊なフードになり、代用品を探すのが難しかったりします。

手持ちのレンズでは、PC Nikkor 28mm F3.5のレンズフードHN-9はレアアイテムとなり、中古でも5千~1万円と高額になってしまいました。代用品も買ってみたけど、シフトレンズなので、シフトすると蹴られてしまいます。

接写関係

オート接写リング(中間リング)やリバースアダプタなども、MFレンズ、Dタイプレンズとの組み合わせで使えるものだったため、これらもレンズとともに整理されてしまいました

オート接写リングは、販売期間が長く、かつ製品自体も安価だったので、割と中古で見かけるので心配ないですが、リバースリングのBR-5はあまり見かけないですかね。

もっとも、この辺りはサード品がが充実しているので、今後はそういうのを使えということでしょう。
例えば、ケンコー・トキナーでは、リバースリングも接写リングもあり、ミラーレスのEマウント、Zマウント、RFマウント用の接写リングもあります。こういうニッチな製品は、今後はサード系が担うのでしょうね。


2020~21年に旧製品化したアクセサリ類、ほかにもいろいろ有りますが、お店によってはまだ在庫があるかもしれません。時間が経てば経つほど入手が難しくなり、レアアイテム化してきますから、今のうちに入手しておくのが良いかもしれませんね。

NikonベローズPB-4で花を撮ってみた

5月なのに梅雨入りしてしまいましたね。そうでなくてもCOVID-19で遠出もできないし。
ということで、久しぶりにNikonのベローズPB-4で、接写を行ってみました。

いつもこの手の撮影はD810を使用するのですが、あいにくベランダでずっとタイムラプス用のインターバル撮影を行っていて使えないので、D850を使用しました。

普通に撮るとこんな感じ Nikon D3400 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED

D850の場合、内蔵フラッシュがないため、外付けのスピードライトをコマンダーとしてフラッシュを使うしかないのですが、今回は、アウトレット価格で安く調達した、NissinのAir1AirRを使用して、電波式ワイヤレスでスピードライトを発光させて、被写体に手持ちで当てて撮影してみました。

レシーバーが1台しかないので、今回は1灯のみです。本当は多灯発光させたいのですが。D810なら、スピードライト内蔵で、これをコマンダーに、手持ちの2台のスピードライトをワイヤレス発光できるので、本当は接写はD810が便利なんですよね。AirRを買い足そうかな。あるいは、NissinのAir対応のスピードライトを買い足すか。次買うならMG8とかMG10、あるいはMG80 Proかなと思います。

それはともかく、今回は1灯のみなので、光の当て方が1方向となり、少し不満が残りました。水滴の撮影では、スピードライトの四角い発光部の形状がモロに出てしまいました。ちょっと失敗ですね。
とはいえ、たまにはこういうベローズ撮影も楽しいです。

ベローズは既に、Nikonからはディスコンとなって久しいですが、今若い人の間でカセットテープやレコード、インスタントフィルムカメラが復権している現状を見ると、デジタル処理によらない、実物実体験というのも、新たな楽しみとして復活しているように感じます。

フィルムカメラの時代、ベローズユニットは使いやすいものではなく、マニアックな存在でしたが、デジタルになって、結果がすぐわかり、結果を踏まえて撮り直しも簡単になったので、敷居はむしろ下がったと思います。
レンズは、ミラーレス専用の電子制御のレンズ以外なら何でもくっつきますし、工夫次第と言ったところです。
こういった点からも、古いレンズ、メカ機構の残ったレンズは現代も重宝します。

あ、以前買ったFUJINONの引き伸ばしレンズ、試すの忘れていたので、また今度トライしてみます。

フォトミックファインダーDP-1を修理したので、露出計を確かめてみた

Nikon F2用フォトミックファインダーDP-1を修理しましたので、早速露出計の精度を確かめに、子供を公園で遊ばせがてら、撮影してみました。

Nikon F2フォトミックMINOLTA AUTO METER IIIFにNEOPAN ACROS 100II

この組み合わせです。

比較のため、入射光式の単体露出計、MINOLTA AUTO METER IIIFを用意しました。久々に出したかな。個人的に、デジタル表示のこのメーターよりも、安価なSEKONICのアナログ針式のほうが使いやすいのですが、今回は入射光式が良いかなということで。
もっとも、この露出計も中古ですし、精度は不明です。ま、だいたい露出が合えばいいので。

そういや、先日、MINOLTAってメーカー、写真やっていない若い人は、もう何のメーカーかわからないんだろうな、というのがツイートされていましたが、実際、現在のKONICA MINOLTAはカメラ事業をSONYに、アフターサービスはKENKO TOKINAに移管していて、コンシューマー向けの製品は作っていないので、MINOLTA時代を知る人もだんだん減っていくのでしょうね。

それはさておき、ついでに撮影を、ということで、FujifilmのNEOPAN ACROS 100IIを用意しました。

レンズはまずNikkor-S Auto 35mm F2.8から

レンズは、Nikkor-S Auto 35mm F2.8から試してみます。明るいレンズでもなく、極端に暗くもないレンズで、まず試してみました。

入射光式の露出計は、撮影被写体付近に露出計の白い球状の測光面を、光源に向けて測ることで、反射光式のように被写体の色に左右されずに測光可能で、正確な測光が可能となります。カメラの露出計は、このNikon F2フォトミック一もそうですが、一般的にTTL測光とという、カメラのレンズを通した光から露出値を読み取る方式ですが、18%グレーで適正露出となるようになっているため、被写体が黒だったり白だったりすると、それによって露出値が変動してしまいます。
最近のデジタル一眼では、露出の精度が大幅に向上したのと、デジタルにおけるISO感度はカメラごとに特性が異なり、単体露出計だけでは適正露出にならないこともありますが、フィルムであれば、その特性はカメラによらないため、入射光式の露出計が最も正確に露出を知ることが出来ます。

概ね、合っているかな

フォトミックDP-1の場合、針式のメーター、中央部重点測光で、当然被写体の色味に左右されるものの、入射光式の露出計との差は1段も違わない印象でした。

レンズをAI Nikkor 24mm F2に変更しました。

AI Nikkor 24mm F2

道路のアスファルトを18%グレーに見立てるという暴挙で、カメラを道路に向けて露出を比較してみると…

シャッタースピード1/2000秒に設定、絞りはf2にした場合、カメラの露出計はメーターが中央に、露出計もf2~f2.8の間を指している

カメラのシャッタースピードは1/2000秒、絞りは開放のf2に。この状況で、フォトミックのメーターは針が中央(適正露出)になりました。写真でも、ペンタプリズム上にあるメーターが中央を指していることがわかりますね。

一方その状況で、露出計で測った値は、1/2000秒設定でEV13.3、絞りはf2とf2.8の間を示しています。
つまり、カメラと露出計の差は0.5EV程度と考えられます。

もちろんこのやり方はあまり良いものではなく、本来は18%グレーの標準反射板を用意すべきですが、ネガフィルムならこのくらいの差はそれほど問題ではないでしょう。

このままフォトミックファインダーの露出計を使っても問題なさそうです。

AI Nikkor 50mm f/1.2Sでは絞り開放では撮れなかった

レンズをAI Nikkor 50mm f/1.2Sに交換。ただし、F2との組み合わせでは、晴天の下、ISO100のフィルムであっても、絞りはせいぜいf2までで、絞り開放のf1.2では撮影できず。これは、F2のシャッタースピード上限が1/2000秒までだから。1970年代のカメラは、このくらいのシャッタースピードが一般的でした。
1/4000秒のシャッターが切れるカメラは、縦走りのフォーカルプレーンシャッターを搭載したNikon FM2が出る1982年まで待たねばなりませんでした。
この状況では、絞り開放で撮りたければ、NDフィルターを使用すべきでしたね。
それを考えると、ミラーレス一眼では、電子シャッターで1/16000秒や1/32000秒が使えたり、ISO感度をISO50や32、あるいはISO8まで落とせるカメラもあり、ピーカンでの絞り開放撮影に制約が少なくなっていて、良い時代になったものだなと思います。昔は道具と技術と知識が必要だったのが、カメラで何とか出来る幅が増えましたね。


5月なのに雨が降ったり晴れたり

このGWの関東の天気、突然雲が来たかと思うとザーッと雨が降り、程なくして止んで晴れ間が出る、という天候が続いています。まるで夏の天気かのように。

なんだか落ち着きのない天気です。
幸いこの日は雨はパラパラ降る程度で、大降りにはなりませんでしたが。
GW後半は天気が崩れるみたいです。ステイホームしろということかな。

2つのNikon F2用フォトミックファインダーDP-1を修理した

なんだか修理ばかりしているGWです。時間がかかる作業だし、COVID-19だし、こういう機会を使ってやるしかないんですけどね。というわけで、表題のNikon F2用フォトミックファインダーDP-1の修理です。

フォトミックファインダーとは、Nikon FとF2の交換式ファンダーで、露出計を内蔵したファインダーの名称です。
露出計を内蔵しない通常のファインダーは、アイレベルと呼ばれています。更にウエストレベルファインダーやアクションファインダー、高倍率ファインダーも存在しますが、説明が長くなるので、ここでは割愛します。
F2には、以下のフォトミックファインダーが存在します。

  • フォトミックファインダーDP-1(1971年・Nikon F2フォトミック)
  • フォトミックファインダーDP-2(1973年・Nikon F2フォトミックS)
  • フォトミックファインダーDP-3(1976年・Nikon F2フォトミックSB)
  • フォトミックファインダーDP-11(1977年・Nikon F2フォトミックA)
  • フォトミックファインダーDP-12(1977年・Nikon F2フォトミックAS)

フォトミックファインダーだけでも、全部で5種類存在しましたが、一番流通量が多くて、現在も比較的生存しているのが、一番最初に発売されたDP-1です。
DP-1は、基本的には、1世代前のF用に最後に作られたフォトミックFTNファインダーと同じで、レンズの絞りと連動させるためのカニ爪を連動レバー結合させて、ファインダに絞り値を伝達します。
露出系自体は針式表示です。
後継のフォトミックファインダーでは、露出計が針式表示からLEDになったり、レンズもAI方式に対応したり、受光素子もCdSからSPDに変わるなど、色々と変化しているものの、初代のDP-1が最もシンプルで修理しやすいファインダーとのことです。
デザインも、個人的にはDP-1がフォトミックファインダーでは一番シンプルで良いデザインだと思います。

2つの、それぞれ不具合を抱えたDP-1

2つの不具合を抱えたフォトミックファインダーDP-1

元々、F2フォトミック後期型を買ったときに付いていたファインダーは、露出系自体作動するものの(光の強さに応じて針は動く)、レンズの絞りを変えても露出計の針の触れ方に変化がありません。絞り値連動ができていない不具合です。

もう1つは、先日別途手に入れたもので、こちらは露出計は正常に動き、絞りに応じて露出計の針の触れ方も変化します。しかし、ファインダの前面についている最小絞り値窓の表示が動きません。

最小絞り値窓の表示が動かない

Nikonロゴの最小絞り値窓の数字が上に行ったまま

こちらが簡単そうなので、先に修理します。

バラせそうなところを分解

実際はここまでバラす必要なく、最小絞り値窓の表示プレートの軸が固着していたようです。何度か二次側から動かしていたら、動くようになってきました。しかしこの個体、サビが多いし、あまりきれいじゃないなぁ。でも少しメンテしてちゃんと動くのだから頑丈ですね。プリズムは腐食していないのも良かったです。

露出計が絞りと連動しない

なんだか厄介そうだなーと思いながらずっと修理出来ていなかった不具合ですが、先程直したDP-1があるので、そちらの動きを参考にしながら、不具合原因を探ってみます。

2つあると比較できます(前期型と後期型の違いも確認できました)

2つのファインダ、写真右が先程最小絞り値窓を修理した前期型(S/N:2*****)で、左が絞りと連動しない不具合を抱えた後期型(S/N:5*****)です。前期型はマイナスネジが多いほか、細かい部分を見比べると、少し違いがありますね。

カニ爪連動レバーをガチャガチャ動かしながら、内部の機構を把握していくと、正常品は、絞り連動レバーの動きに応じて大きな円環状のギヤが動くのに対して、不具合品は動きません。なるほど、だから露出系連動しないのか。では、動かない理由はというと…

円環のギヤと、絞り連動レバー側の白いギヤが噛み合っていません。だから、露出計自体は動けど、絞りリングを動かしても、露出計が変動しないのですね。

ではなぜギヤが噛み合っていないか。よく見ると、不具合品は円環のギヤが浮いているんですよ。写真を見てもらうとわかるように、白いギヤが沈んでいるのではなく、円環のギヤが浮いています。内側の円環(可変抵抗の接点と思われます)手で回そうとしても重たい。

正常品と比較していくうちに、円環ギヤが浮いている理由が判明しました。円環を支えている3つのプーリーのうちの1つから外れていました。

赤丸で囲ったプーリーから円環ギヤが外れていたのが原因

赤丸部分のプーリーから外れていました。このプーリー、ネジを回すと偏芯するんですね。対角上のプーリーも同様に偏芯するので、ここを回して位置調整して、円環ギヤをプーリーにはめ込むことか出来ました。
しかしなんで外れたのかな…、はめ込むのもかなり硬かったですし。
ともかく、元に戻してカメラに取り付けし、露出計が絞りに応じて変化することを確認できました。

2つとも修理できて満足!
露出精度はわからないので、単体露出計と比較してみるとして、これでF2フォトミックの使用率も上がりそうですね。

アイカップ、いいね!

はじめに断っておきますが、巨乳のことではありません!
カメラのファインダーに取り付けるアレのことです。

Panasonic LUMIX GX7MK3専用アイカップ DMW-EC5

GX7MK3になって、初代GX7以来の可動式EVFが復活しました。これがローアングル撮影でも使いやすく、今まで背面液晶画面のチルトで撮っていたものが、ファインダで撮ることで、明るい場所でも見やすくなる…と思っていたら、ファインダをチルトアップすることで、太陽光が入ってきてしまう事に気づきました。

アイカップは、メガネ使用のYamaroは、ただでさえ裸眼よりもファインダが遠ざかってしまうのに、アイカップでよりファインダが遠くなるのが嫌で、今まで一眼レフでも買ったことがなかったのですが、物は試しということで買ってみました。

GX7MK3も生産完了となり、専用アクセサリも今後在庫がなくなり次第終了が予想されます。
ハンドグリップ DMW-HGR2は、コンパクトなボディをわざわざ大きくして、だったらG9でも買ったほうが良いわ~と思うので、必要性は感じないのですが、アイカップは高くもないので、試しに買って見るには良いかなと思い、導入してみました。

今回Amazonに発注した所、珍しく在庫を切らしていて、納品に2週間程度かかりました。本文執筆時点は即納のようですが、今後は在庫がなくなれば終了するでしょう。Panasonicは正直スチルカメラのシェアは高くなく、アクセサリ類は割とスパっと切ってしまう感じなので、買うなら今のうちです。

元々少し本体から出っ張っているGX7MK3のEVFですが、アイカップを装着することで、より後ろに出っ張ります。よって収納製は悪くなります。
ちなみにアイカップは、EVFにそのまま被せるだけで、カメラ本体のEVF周辺のゴムは外さず、そのままその上に装着します。
特に外れやすい感じはなく、そのまま取り付けていて問題はなさそうです。ちなみに、万一外れてしまっても紛失しないよう、ストラップも付属しています。人によっては邪魔に感じるかも?

遮光性は向上するけど、やっぱり出っ張るのは気になる

さて使い心地ですが、確かに遮光性は向上します。ファインダを晴天下でチルトアップして撮影しても、EVFが断然見やすくなりました。
ただし、懸念していたとおり、メガネ使用だとファインダが遠くなるので、若干見づらさは感じます。
もっとも、GX7シリーズのEVFは、光学系があまり良くないのか、少しでもファインダーの中心軸からずれて見ると、ファインダの像が歪んだり、ピントが見えなくなります。あくまで、構図を確認するためだけの簡易的なファインダーで、きちんとピントを見たいとか、大きな倍率で見たい場合は、やはりG9やGH5などの上位機種のほうが断然良いですね。そういうのも、この歴代GX7の限界だったわけですが、価格を考えれば致し方ないかなとも思います。
ということで、元々そんなに性能は高くないEVFなので、アイカップを付けても、ネガはあまり感じないですかね。
これが一眼レフだと、やっぱりアイカップは邪魔かなーと思うでしょうね、私の場合。


GX7MK3が販売終了したことで、こうしたレンジファインダースタイルのカメラ、もう手頃な価格のものは買えなくなりました。
Nikon 1シリーズ終了でOLYMPUS PEN E-P5、Panasonic LUMIX GX7MK2、そしてGX7MK3と移行してきたわけですが、今後数年はGX7MK3を使うとして、その先はどうなるやら、といった所です。
レンズ交換式スチルカメラも、スマホカメラの高性能化とともに、より高価格帯に移行しつつあります。スマホじゃ満足できないけど、そこそこコンパクトで画質のよいレンズ交換式カメラ、というのは、今後は難しいかもですね。

Nissinの

ストロボやライティングメーカーのNissinで、アウトレットセールが先日17日にありましたので、タイヤ交換した後に行ってきました。

高円寺にあるNissinへ

タイヤ交換の後そのまま車で行きましたが、高円寺周辺ってちょっと中に入ると道路が狭いですね。
セブンイレブンの入っているビルの2階が会場でした。思ったよりも小さな会社なんですね。

そして買ってきたのはこちらです。

Nissin コマンダーAir 1

Nissin DIGITAL コマンダー AIr 1

ストロボの電波式ワイヤレスコマンダー、Air 1です。商品的には2018年に販売終了のモデルで、3年前に販売終了したモデルの在庫があるのにちょっとびっくりですが、その分お安かったです。現在は後継のAir 10sが販売されていて、通信距離が大幅に長くなり、調光ステップも1/3に、照射角も自動、TTLとマニュアル発光混在可能など、機能は進化しています。

■Air10sとAir1の主な仕様の比較

Air10sAir1
最長通信到達距離100m30m
調光ステップ(TTL)1/3EV
(対応機種以外は1/2EV)
1/2EV
調光幅・調光ステップ(M)1/256〜1/1光量
(対応機種以外は1/128〜1/1光量)
1/3EVステップ
(対応機種以外は1EVステップ)
1/128〜1/1光量・1EVステップ
制御グループ8グループ(うちアドバンスグループは4グループ)
(対応機種以外は3グループ)
3グループ
照射角ズームオート・マニュアル(24・28・35・50・70・85・105・135・200mm)マニュアルのみ
(24・35・50・70・85・105・135・200mm)
モデリングランプ制御機能あり(対応機種のみ)なし
オープンモード
(複数コマンダーで制御が可能なモード)
あり(対応機種のみ)なし
TTLメモリー機能
(TTL発光量をマニュアルモードで記憶)
ありなし
TTL/マニュアル発光モード混在
(アドバンスモード)
可能(対応機種のみ)不可
NissinのHPの比較表

現在使っているストロボは、NikonのSB-900とNissinのDi866 MarkIIです。どちらも、Nikonのアドバンストワイヤレスライティングシステムで、赤外線式のワイヤレス発光に対応します。
カメラ側も、フラッシュ内臓のD810は、内蔵フラッシュをコマンダーにして、ワイヤレスでストロボの発光は調光制御が可能で、重宝しています。

ただし、赤外線式ワイヤレスは、外光など設置場所の影響が出やすく、正しく発光しない場合もあります。コマンダーとレシーバーが離れていたり、直接光が届かない場所へ設置だと、制御できません。
このため、近年はより安定したワイヤレス発光が行える、電波式が主流になっています。
電波式の場合、電波法に基づき認証が必要なため、これを使用しない赤外線式のほうがメーカーにとっても楽だったのですが、やはり安定した電波式のほうが求められているようで。

NissinのAir 1は、電波式コマンダーの先駆け的な感じでしたが、最近はGodoxのワイヤレスコマンダーが、プロアマ問わず、かなり幅を利かせてきている状況で、Nissinは少し影が薄いかな?
少しデザインや表示が垢抜けない印象が否めないですが、国内メーカーというのもあり、応援の意味も込めて、Nissinを選んでみました。
実は、Di866 MarkII購入時に(これもアウトレット購入)、Air Rというレシーバー付きでの購入で、長らくAir Rは死蔵させていましたが、これを気に使ってみようと思います(Nissinに行ったついでに、ファームウェアのアップデートも実施済みです)。

Air 1をD850に装着してみました。D850はストロボは内蔵していないので、ワイヤレス発光させるには、コマンダー内蔵ストロボか、コマンダー単体を取り付ける必要があります。Nikonにも電波式コマンダーはありますが、現状対応するストロボがSB-5000のみで汎用性が低いため、ワイヤレス発光は社外品コマンダーを使用するのが主流です。

Air 1は、調光が1/2EVステップで、ストロボのズーム制御も手動ですが、どうせワイヤレス発光させる状況は、マニュアルが基本なので、そんなに問題ないかなと。
ということで、暖かくなってきた季節なので、またストロボ撮影も屋内外で楽しんでみたいと思います。