「フィルム」カテゴリーアーカイブ

BRONICA S2用 NIKKOR-P 200mm F4の描写 その3

ややローキーな露出だけど、返ってそれが良かったかな。

自転車の練習中、だいぶ乗れるようになったね

地方暮らしだった自分の子供の頃と違って、今東京に住むと、なかなか練習が難しいのが自転車。袋小路の道路ならいくらでも練習できるけど、こちらだとある程度広い公園じゃないと難しい。まして家の前の道路は幹線道路なので、なおさら無理。
こうして機会を作って練習しないと。

そして、中望遠なのに左右逆像ファインダで、しかもマニュアルフォーカス。これで自転車に乗る子供を追う。でも昔はこれが当たり前だったんだよね。

だんだん調子に乗ってきた顔w

最初うまく乗れなくて半べそだった息子も、慣れたらこの顔。しかしVelviaの50の方は、やはり露出が難しいね。ちょっとアンダー気味。やっぱり露出計が示した値の+0.5段くらいは絞りを開けたほうが良いですね。
ただコントラストが高いので、露出を上げるとハイライトが白飛びしちゃう。こういう撮影では、VelviaよりもかつてのASTIAのほうが向いているのですが、もう無いフィルムの話をしても仕方ないですね。

やはりこのレンズ、ボケの輪郭が出てますが、不思議と硬い感じはしないです。背景を選びますが、1枚目はコマ収差の影響が見られるのは奥の建物(LIVIN光が丘店)に、見られる程度です。
時間帯が時間帯だったので、ほぼ絞り開放で撮影していますが、このレンズは積極的に絞り開放で撮って良さそうなレンズです。
前期と後期で光学系が変わっていますが、描写はどう変わるのだろうか? 気になるのですが、もはやこのレンズ、なかなかネットに作例がなくって。
Flickerに作例がありますが、背景ボケ、どうも違う気がしますね。ここでは前期か後期かがわかりませんが、どうやら描写は異なる感じですね。出物があれば、世代の違うものも試してみたいですね

BRONICA S2用 NIKKOR-P 200mm F4の描写 その2

昨日載せたのと似たような写真だけど、息子と公園で遊びがてら撮っているので、その展ご容赦いただきたいです。

BRONICA S2 + NIKKOR-P 200mm F4 (RVP50)

ある意味、この時代のNikkorレンズらしい描写とも言えるかな? ボケ味にやや二線ボケの傾向はあれど、グルグルボケになる傾向はなし。
これは非点収差が極めて少ないことを意味します。

BRONICA S2 + NIKKOR-P 200mm F4 (RVP50)

往年のエド山口か!というカッコつけポーズを決める我が子。
このくらいだと、二線ボケも気にならないです。背景をやや選びますが、ピント面とボケの繋がりも滑らかで、ポートレイト向きのレンズかもしれません。
200mmはやや長めかな、と思っていましたが、案外この焦点距離も悪くないな、と思った次第です。

BRONICA S2用 NIKKOR-P 200mm F4の描写 その1

もう2ヶ月前に撮影したフィルムのスキャン、なかなか出来ていなかったけど、やっとこさスキャンを開始。

BRONICA S2用の中望遠レンズ、NIKKOR-P 200mm F4を入手し、撮影してみました。

BRONICA S2 + NIKKOR-P 200mm F4 (RVP50)

暖色系の色合いですね。この日デジタルで撮った写真も、2月の夕方の撮影らしく暖色でしたが、リバーサルフィルムではフィルタなどで補正しない限り、客観的な色再現となります。人間は見たものをある程度脳内補正するので、その現場ではあまり感じませんが、まだ冬の、夕方が早く来る季節感が出ている…と個人的に思っています。

なお写真に写る息子が半袖なのは、彼が真冬でもこの格好だからです(笑

フィルムはFujichrome Velvia 50(RVP50)、Velviaといえば、富士フィルムのカラーリバーサルフィルムでは、最も高彩度で低感度のフィルムです。
現在では、ISO感度50と100の2種類が売られているVelviaですが、その昔はVelviaといえばISO感度50のものしか無く、しかも実効感度はISO32などと言われ、低感度で少々扱いにくいフィルムでした。画質は硬調高彩度で、PROVIA100Fのような標準階調のリバーサルよりも、ぐっと濃い色の写真が撮れます。
感度が100と50に分かれた現在も、50のほうは昔のVelviaの印象が強く残っています。
低感度かつ実効感度がさらに低いため、露出計の示す値よりも少し露出を上げたほうが、より鮮明な印象の絵となります。
今回は、MINOLTAの入射光式の単体露出計で露出を測った上での撮影でした。わりかし適正露出で撮れたかな?

BRONICA S2 + NIKKOR-P 200mm F4 (RVP50)

この日は夕方とは言え晴れていたので、15時位ではBRONICA S2の最高シャッタースピード1/1000秒では、絞り開放で撮れず、この2枚は確か1段絞ったf5.6だったと思います。それでも中判だけに、なかなかのボケですね。背景の距離によっては、やや二線ボケがありますが、その立体感のある描写ははなかなかのものです。2枚とも手持ち撮影、動き回る子供を、左右逆像ファインダーで撮るのは至難の業ですが、まあまあピントも合っていますね。


ところで、2022年4月5日時点で、フィジフィルムよりこんな発表がありました。

【「リバーサルフィルム 120サイズ」一時販売中止のお知らせ】
日頃より、フジフイルムモールをご利用いただき、誠にありがとうございます。
「リバーサルフィルム120 サイズ」につきまして、原材料調達不足により十分な製品供給を行うことが困難な状況となり、当面の間は需給が逼迫することからフジフイルムモールでの販売を一時中止いたします。
お客様にはご迷惑をおかけいたしますこと深くお詫び申し上げます。
なお、販売再開につきましては、ホームページにてご連絡させていただきますので宜しくお願い申し上げます。

https://mall-jp.fujifilm.com/shop/#filminfo

ということで、富士の120サイズ(中判)のリバーサルフィルムは、現在入手できないようです。Amazonでもヨドバシカメラでも、在庫切れとなっています。
再販が待ち遠しいですね。

15年前に手に入れた OLYMPUS PEN EE-3

今から15年前に、ハードオフのジャンクから、わずか100円で手に入れたOLYMPUS PEN EE-3、ハーフ判のカメラです。

ハーフ判とはなにか?

一般的な35mmフィルムを使うカメラですが、1コマのサイズを通常のカメラの半分とすることで、通常の倍のシャッターを切ることが可能です。例えば36枚撮りのフィルムであれば、その倍の72コマの撮影が可能です。
デジタルカメラ普及以前、写真を撮るということは、フィルムを消費するわけですから、今のデジタルのように無尽蔵に撮ることは不可能でした。撮れば撮るほどフィルムを消費しますし、現像代もかかります。
ハーフ判であれば、通常の半分のフィルム面積で撮るので、画質は低下しますが、倍量撮影できます。
レンズからシャッターを経てフィルムへ露光させるための開口部は、通常のカメラと違い、面積を半分とするために縦長になっています。
このため、通常通りカメラを構えると、ファインダも縦長になっています。ちょうど今のスマホで撮るような感覚ですね。もちろんカメラを立てに構えることで、横長に撮ることも可能です。

ハーフ判は、フィルムカメラが庶民にも普及し始めた70年代には盛んに作られ、特にOLYMPUSのPENシリーズは、ハーフ判カメラの代表格でしたが、80年代に入ると、PENシリーズでは1981年のPEN EFを最後に製造されなくなりました。
これはフィルムや現像代の価格低下が背景にあるのでしょう。

PEN EE-3

OLYMPUS PEN EE-3は1973年発売、その後PEN EF登場後も販売され続け、1986年まで販売されていた、販売期間の長いカメラです。
セレン受光素子をレンズ周辺に搭載し、ここで露出を計測します。電池不要で、シャッタースピードは光量に応じて1/30秒または1/250秒に自動設定されます。
レンズはD.Zuiko 28mm F3.5、3群4枚のシンプルな構成で、ハーフ判PENシリーズでも比較的流通量が多く、今でも手に入りやすいカメラです。
シャッター押すだけ、手巻き式で構造もシンプル、とても操作が簡単なカメラです。

15年前はジャンク投げ売り100円だったこのカメラ、今では数千円以上の値が付き、中には1万円超えなんてのもザラのようです。
かくいう私も、手に入れて何回か使いましたが、36枚どりフィルムを入れると、いつまでもフィルムが終わらない病にかかって、なかなか現像に出せない、3ヶ月前にフィルム入れてまだ終わらない…というのが逆に苦痛になってしまい、手放してしまいました。まだフィルムがメインだった時代、デジタルもメモリカード容量がそんなになかった時代、今のように1回の撮影で何百何千枚も撮るなんてのは、あり得なかった時代ですから、72枚撮ることは、そうそうなかったわけで。
写りは、ハーフ判なのでそれなりでしたが、使いやすいのは確かです。

買ってその年(2007年)に手放しましたが、その当時でもオークションで3千円台が付いたと記憶しています。

BRONICA S2用 NIKKOR-P 200mm F4 入手

フィルムカメラ、最近価格高騰してきていますが、BRONICAはあまり人気がないのか、そもそも中判フィルムの価格が上がって入手が難しくなってきているのか、交換レンズについてはかなり価格が下がってきている印象。

先日、オークションで入手したBRONICA用のNIKKOR-P 200mm F4、135判換算だと大体焦点距離105mmから135mm中望遠の画角に相当する中望遠レンズです。


価格は3千円しませんでした! しかも、光学系はカビやバルサム切れなどない綺麗なものでした。リアキャップが付いていないことくらいでしょうか。BRONICA S/C系統のリアキャップは、そもそも流通量が少ないゆえに、キャップも入手が難しいので、これは自作するとして、非常に程度の良い個体が2千円台とは、嬉しいやら悲しいやら。
ま、安く手に入れられたので、楽しく使うとしましょうか。

BRONICA用のNIKKOR-P 200mm F4は、いくつかバリエーションが存在するようですが、光学系だけで分けると前期と後期の2種類あるようです。

BRONICA S2のカタログより

上のカタログの光学系は前期型と思われます。そして、そのカタログに載っているレンズは、私の買ったレンズと同じものと思われます。
ただ、BRONICAに詳しいHPを見てみると、前期型は銘板に”Nikon”ではなく、”Nippon Kougaku”とのこと。
私が買ったものは、後期型のシングルコートかもしれず、そうなると、光学系は上の画像のものではないようです。
ちなみに、以前ジャンクで買った、カビだらけのマルチコート後期のNIKKOR-P.C 200mmも持っていたりしますが(修理に着手できず)、外観は似ているけど、組み込みフードが若干異なります(モノコートの方は引き出した時のクリックストップあり)。

この辺り、色々謎が多いです。とにかく、NIKKOR-P 200mm F4はいくつかバリエーションが有るということで、私の個体は後期のモノコートと言う説が有力かな…という気がしました。マルチコートのカビ玉も、いつか直したいと思っているのでが。

やはり中望遠、ファインダを覗くと、特に絵の立体感がものすごく、何だか撮る前から良い写りを期待させますね。
実は、中望遠はZENZANON 150mm F3.5も持っていますが、個人的にあまり好みの写りではないんですよね。ところがこのレンズは、もうファインダを覗いただけで、良い写りを期待させてしまいます。もちろん焦点距離の違いで、より背景がぼけるというのもありますが。

フィルムはVelvia 50を使用

フィルムはFujichrome Velvia 50を使用。晴れている日だから使える低感度フィルム。その昔、旧VelViaの実効感度はISO32程度なんて言われましたが、Velviaの100と50が存在する現代の50の方はどうだったかな?
今や、中判用のVelvia 50は、5本セットでしか購入できません。しかも高価です。
今回2本撮りましたが、現像代を合わせると、レンズの価格を超えてしまうという…。中判フィルムは贅沢品になりました。
気軽にフィルム撮影できる時代は、とうに過ぎ去りましたね。


BRONICAがメインだったので、この日のお供のサブカメラはGX7MK3にG.VARIO 12-32mm。暗いパンケーキ標準ズームでボケとかは期待できないですが、時々ハッとする写りをします。

コンデジ的にパンフォーカス気味に撮ると、精細な絵が出ます。こんな小さなパンケーキズームなのに。
解像力が高く、線も細い。線が太いレンズは、収差が取り切れていないレンズ、なんて言われますから、このレンズはこんなにコンパクトなのに、収差が少ないのでしょうね。
PanasonicのLUMIXは、以前よりシェアを随分落としていますが(元々自分もLUMIXは好きではなかった)、レンズは結構好みなんですよね、OLYMPUS(元OM-SYSTEMS)よりも。どのレンズも繊細な絵が撮れるので。
コンパクトで良質なレンズを出してほしいですね。そろそろ初期のマイクロフォーサーズ用レンズもリニューアルしてほしいです。

今から15年前に手に入れたAI AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D (IF)

15年前の今日シリーズ!?

どうやら、AI AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D (IF)を手に入れた日でした。

まだ自分の中ではフィルム全盛期で、デジカメはCOOLPIX5400を使っていた時代です。メインカメラはF90X。
この年の暮にD300を手に入れるまでは、F90Xでガンガン撮っていましたね。

それにしても、今見てもこの縮緬塗装の外装は高級感がありました。Nikonの90年代の中上級レンズは、この仕上げでしたね。
スレに弱いのが難点だったのか、2000年代に入ると、縮緬塗装ではなくなってしまいました。

初めて手に入れたAF-S(超音波モータ内蔵)レンズだったので、ついに買ったぞ~!と嬉しかった記憶が。
このレンズは中古でしたが、三脚座欠品で安くなっていて、三脚座を別途購入しても、一般中古より安いので購入しました。

描写もなかなか良く、この後2011年にこのレンズを下取りして手に入れ、未だ使っているAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRIIと比較しても、遜色ないというか、ボケ味についてはコチラのレンズのほうが好みでした。

初期のAF-Sレンズにありがちな、キーキーというAF泣きが時々発生していましたが、このレンズを下取りに出した時のお店のチェックでは、たまたま発生せず、思ったより高値で引き取ってもらえた記憶があります。

使用期間は4年ほどでしたが、このレンズを手に入れてから、望遠撮影も少しずつ増えていき、特にこの年(2007年)の年末にD300を手に入れてからは、飛行機も撮るようになりました。

写真は2007年6月に行われた、北宇都宮駐屯地祭から。
このレンズを持ち出すようになってから、手ブレ補正も欲しいなと痛感するように。既に2003年にはAF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)が発売されていましたが、残念ながらこの当時使っていたF90Xは、手ブレ補正レンズに非対応(撮影は可能だけど手ブレ補正が動かない)だったので、画質はむしろ上と言われていた旧型のAI AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D (IF)を手にれたわけです。

時代は変わり、ZマウントのNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sも登場しているので、なかなか悩みどころですが、まだFマウントも使っているので、入手11年のVRIIにはもう少し頑張ってもらおうと思います。

2009年にフィルム中判とデジタルで撮った紅葉

妻と結婚する前の2009年に、一緒に見に行ってきた日光の紅葉の写真。
BRONICA S2とNikon D300で撮影。

BRONICA S2 + NIKKOR-P 75mm F2.8
Nikon D300 + Tamron SP AF 90mm F/2.8 MACRO

こうして見比べると、D300もなかなか良いなと思いつつ、撮っている時に楽しかったのはBRONICA S2なんですよね。

関東もそろそろ紅葉はおしまいかな? もう11月も後半に差し掛かって、2021年もあっという間に終わりますね。

BRONICA S2 & Fujichrome Velvia 50

富士フィルムのFujichrome Velvia 50、かつてはISO感度の50の名称はつかず、単純に「Fujichrome Velvia」でしたが、ISO感度100のVelvia 100と100Fが販売されたため、従来からのVelviaは、50が末尾に付与されました。

そのFujichrome Velvia 50は、実効感度はISO32と言われるくらい、感度がやや低め。しかしアンダー気味に撮ると、鉄壁の色彩が得られるフィルムです。発色は、Fujifilm曰く「赤緑色強調(イメージカラー)」だそうです。
青が映えるProviaシリーズとは異なりますね。

個人的には、学生時代によく使った大好きなフィルムです。が、昨今のフィルム需要の低下で、いつなくなってしまってもおかしくない状況。特に、今となっては特殊な感度の部類に入るISO50ですからね。
感度が低いですが、晴天下なら三脚なしでも撮れます。絞りは明け気味に、BRONICA S2のレンズをとっかえひっかえしながら撮りました。
やっぱり楽しいですねBRONICA、ファインダを見ているだけで、立体的に像が浮かび上がって気持ちが良いです。

フォトミックファインダーを修理したNikon F2フォトミックで撮った写真をスキャンしてみた

GWに、レンズの絞りと露出計が連動しない不具合のフォトミックファインダーDP-1を修理し、F2で撮影を行ってきました。
フィルムが現像から上がってきたので、早速スキャンしてみました。

フィルムはFujifilmのNEOPAN ACROS 100IIです。

入射光式の単体露出計と比較しつつ、撮影しました。概ね、フォトミックファインダーの露出計と、単体露出計は合っているように思いました。

もちろん、被写体の色などに左右されない入射光式の露出計のほうが、正確です。フォトミックDP-1は中央部重点測光ですが、かなり被写体の色に左右されるので、それに応じた露出設定が必要です。まだ、フォトミックDP-1の露出計の癖がつかめていませんが、ネガフィルムであれば、問題なく使えそうな印象でした。

ところで、4年ほど前にNikonでオーバーホールしたNikkor-S Auto 35mm F2.8、なかなかの描写です。最近はデジタルでオールドレンズを使うことも流行りですが、このレンズの場合は、フィルムとの組み合わせのほうがしっくり来ます。安定した描写で、神経質なことは何もありません。

広角レンズはAI Nikkor 24mm F2を使用。当時としては大口径ながらコンパクトな24mmレンズ、解像力は現代のレンズに劣るものの、広角なのに開放ではしっかりとボケますし、そのボケ味もなかなか良いです。このレンズも、デジタルよりフィルムでの描写のほうが上に感じました。

Nikon F2 Photomic + AI Nikkor 50mm f/1.2S Fujifilm NEOPAN ACROS 100II

最後は、AI Nikkor 50mm f/1.2S、NikonのFマウントで最も明るいレンズです。初代Fから、最新のデジタル一眼まで、制約なく撮影できるレンズです。この撮影時点では曇っていたのが一気に晴れて、シャッタースピード1/2000秒ではf2.8くらいまで絞らなければならない状況。
このレンズはf2.8まで絞れは、カリッとニッコールらしい解像力のある描写です。デジタルでも、少し絞るだけで素晴らしい解像力を得られます。フィルムでの開放撮影も楽しみたいですが、やはり古いMF機では、シャッタースピードが1/1000や1/2000秒までなのが多いので、純粋にフィルムで開放で撮るなら、手持ちのカメラだとF90XsかF100の出番となりますね。

なにはともあれ、露出計も復活してちゃんと使えそうなので、F2の出番も増えそうです。Fより撮り心地、シャッターやミラーの感触が良いですから。さすが、機械式一眼レフの最高峰だけあるカメラです。こうなると、F2 Titanも欲しい…


NEOPAN ACROS 100IIも、なかなかの描写のモノクロフィルムですね。2019年デビューの最新モノクロフィルムです。コントラスト、特に黒の締りが良くなったように思います。
シャープさも増し、フィルムスキャナでもその解像力の高さがわかります。粒状感もそれなりに感じるけど、好きな描写です。モノクロフィルムはもう黙ってNEOPAN買っておきます。

2007年2月の百里基地から

自分が戦闘機を本格的に撮り始めるようになったのはここ12年ほどで、それ以前もたまには撮っていたけど、本格的に撮ろうという感じではなかった。
当時はまだフィルムカメラのNikon F90Xsがメインで、フィルムではデジタルのように、現像代を気にせず無尽蔵にシャッターを切るわけにも行かず、まして当時は望遠レンズはSIGMAの古い70-300mmか、AF-S Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8Dにテレコンだけで、満足に撮るには焦点距離も足りなかった。
なので、ほんの記録的な写真程度しか撮っていない。

RF-4EJ (57-6374)

RF-4EJの374号機。戦闘機型から偵察機型に改装された、いわゆる限定改修機と言われている機体で、LOROPポッド(長距離斜めカメラ)のみの搭載が可能な機体(だったはず)で、2012年の百里基地航空祭では、すでに退役して、基地の傍らにいろいろな部品を取り外された状態で置かれていたのが印象的だった。

2007年といえば、まだ百里基地には204SQがいた時代です。

この当時、まさか百里基地が10年後にはファントムのみの基地になるだなんて予想だにしませんでしたし、その後ファントムを抱えていた302SQが百里基地に移転したことで、戦闘機撮影に火がついた、と言ってもいいかな。