Kyocera T PROOF + Kodak ColorPlus 200 その2

本当に久しぶりのカラーネガフィルム撮影でしたが、スキャンしてみて、やっぱりカラーネガも楽しいな、と思い始めています。
好きなフィルムがなくなった時点で、カラーネガとは決別してデジタルに移行しましたが、やっぱりフィルムはフィルムで楽しいです。
Kodak ColorPlus 200は実質従来のGOLD 200と同じフィルムのようですが、とてもスキャンしやすいフィルムです。カラーバランスも良好ですね。

AFフィルムコンパクトカメラにありがちな失敗、AF抜け(背景にピントが合っている)

AFフィルムコンパクトカメラは、一種のレンジファインダーカメラでもあります。赤外線を照射し、2つの測距用窓で被写体までの距離を測定します。
どこで測距するかというと、”概ね”ファインダの中央部分です。この”概ね”というのが現実と乖離する場合があります。
上の写真のように、被写体が比較的小さい場合、背景にピントが来てしまうことがあります。なのでAFフィルムコンパクト機では、時々こんなミスが発生してしまいます。こればっかりは機械任せ故に、どうしようもないですね。しっかりフォーカスロックして撮影することで、ミスは極力防げますが、そもそもどこにピントがあっているかわからないですからね。

フィルム撮影ではフラッシュをしっかり使いましょう

デジタルが主流になり、そして高感度撮影が容易になった現在、フラッシュ撮影は軽視されがちです。
特にデジタルから始めた世代にとっては、フラッシュの存在意義がわかないかも知れません。

上の左の写真は、室内撮影なのでしっかりフラッシュを使うことで、明るさを確保します。デジタルならノーフラッシュでもそれなりに撮れますが、フラッシュ無しだとかなり暗く写ります。

上の右の写真は、被写体は太陽光の影になって暗くなってしまった失敗写真。これもデジタルなら、HDR撮影なので暗い被写体部分は階調を持ち上げてデータ化しますが、それでも光がないと明暗差が大きく、主要被写体が暗くなります。
ここではフラッシュを強制発光させることで、もう少し被写体をきれいに明るく写すことが出来たはずです。写ルンですがフラッシュ強制発光なのは、こうした状況かつ自動露出がないカメラでもしっかり明るさを確保して撮りたいがゆえの仕組みなのです。

上の3枚はしっかりフラッシュを使っています。これで背景の露出と室内で暗い被写体の明るさのバランスを整えることが出来ます。
AFコンパクトフィルムカメラのフラッシュは重要です。

そろそろフィルム撮影は潮時?

今回カラーネガを現像に出したのはパレットプラザでしたが、未だ現像同時プリントが店内で1時間で出来ることに感動しました! もうカラーネガも現像書送りと思っていたのに、スピード現像が出来ることにびっくりです。ちゃんとカラー現像機が維持されているのです。
思えば、モノクロもカラーリバーサルも現像所送りで時間がかかっていました。1時間で現像しプリントできることに、昔は当たり前だったことも、今もできることに感動しました。
しかしプリントは1枚50円。大昔は10円20円だったことを考えると、やっぱり高くなったなという印象です。ペーパーはパレットプラザと入っているので、何処かのOEMなんでしょうね。
現像同時プリントで3000円近く、これを高いと思うか安いと思うか? 私はこんなものかなと思っていますが、若い人にとっては決して安くない金額です。

逆光での粘りの良さがカラーネガの良い所

それどころか、この2,3年でフィルムの価格はどんどん高騰して、カラーネガフィルムが1本1000円だったら安い方、2000~3000円なんてのも出てきました。
こうなると、若い人はもう買わなくなります。ジャンク箱の転がっていたフィルムカメラから、2000年代のジャンクデジカメに手を出し始めた、というのを聞くと、フィルムカメラブームなんてのは幻想だったのかと思いますね。

このままフィルムの価格が現状維持だと、いよいよもってフィルムカメラはフィルムを通さない、空シャッターを切るだけのノスタルジーになってしまいます。
ということは、真っ先に元々安価だったコンパクトカメラは、その対象から外れて行くことになりそうです。

さて自分も時々はこうやってフィルムを使って撮っていますが、それが楽しめるのも、もう数年なのかななんて思っています。
中判のBRONICA S2も使いたいのに、フィルムが高価、そもそも手に入りづらい状況となってしまっています。
そのうち、初期の中判デジタルのブームが来るかも知れませんね。

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