「日本酒」カテゴリーアーカイブ

【髙千代酒造】豊醇無盡 たかちよ とこなつむすめ 扁平精米 無ろ過生酒

サイボクの帰りに立ち寄った酒屋さん。

本当に酒屋があるの!?と言う感じの場所に突如として存在する、素敵な酒屋さんでした。マツザキは、新宿店(東京の新宿ではなく川越市新宿町)に行ったことがありますが、中福本店は初めてでした。とても綺麗で素敵なお店でした。

買ってきたのがこちら。

【髙千代酒造】豊醇無盡 たかちよ とこなつむすめ 扁平精米 無ろ過生酒

久々だぜ「たかちよ」。新潟は南魚沼、まさに米どころのお酒です。
写真はかなり減ってしまっていますが、最初に撮った写真がピンボケだったので、後日撮ったものです。実は後述する悲劇により、この量に…

扁平精米とは、通常米は削ることでどんどん丸に近づきますが、本来米の形は縦長です。その縦長の両端に雑味の原因となる部分があるため、その部分のみを削ることにより、他をあまり削らず(磨かず)に精米する方法です。これはかなり手間がかかるようですが、従来の吟醸・大吟醸では大幅に削っていた米のムダを無くしています。

アルコール度数は、夏酒らしくやや控えめな15度、その他酒米や酵母に関する情報はなし。バーコードが徳利のデザインになっているのが素敵です。

ほんのり黄色

上立ち香は、まさに新鮮なバナナ。まだ完熟していないバナナです。口に含むと、やっぱりバナナ系でした! 芳醇なバナナのような甘みと若々しい酸味、そしてあとに来る程よい苦味。バナナジュースです。ごく僅かにプチプチ感あり。どうやらそういうコンセプトらしいので、まさにコンセプト通りのお酒ですね。
決してさっぱり系ではないものの、適度な青青しい苦味があるために、芳醇な割に後味スッキリです。

なお、2,3日経過すると、やや甘みが後退しますが、それはそれで良いバランスになります。うん、美味しいぞ!

悲劇! 横倒し厳禁なのに倒した末路

実はラベルにある「横倒し厳禁」は、後になって知りました。
一般家庭では、冷蔵保管のお酒、四合瓶ならともかく、一升瓶を立てて保管は、他の食材調味料があるので、なかなか難しい。
我が家でも、開栓後横倒しで冷蔵保管していたら…翌日悲劇!
どうやら冷蔵庫内で栓が飛んでしまったらしく、冷蔵庫内がたかちよで水浸し! まだ開栓初日だったので、その大半が流出する結果に…。

あまりガス感はなかったので、そこまでなると思っていませんでしたが、やはり瓶の横倒し保管は良くないですね。これ故、生酒の一升瓶は難しいのですよね、一般家庭では。

ということで、恐らく1L以上を流してしまいました…。妻より、専用冷蔵庫買ったらとのの話もあり、色々物を整理してスペースを開け、将来的に立てて保管できるレマコムを買いたいと思います。

ついにレマコムかぁ…

ぼちぼち外飲み解禁 【黒龍酒造】黒龍 夏しぼり

昔一緒に仕事をしていた親会社の方(現在はその会社を辞めてフリーター中)と、久しぶりに飲んできました。
今は全く別業界にいるので、そのへんのお話やら、ミリタリーなお話やらをしてきて楽しかったな。

ただ、コロナ感染者が減ったとは言え、狭い店内だと、やっぱり気にはなりますね。感染対策、お店によって全然違います。色々考えさせられますね。

【黒龍酒造】黒龍 夏しぼり

基本、安居酒屋なので、お酒もそれなりのしかありませんが、日本酒は一応銘柄物もあるので店員に確認して、その中から頼んだのが、写真の黒龍の夏しぼり
5月から出荷のお酒です。

【黒龍酒造】黒龍 夏しぼり

スマホで撮ったので、よく見たらボケてるわ…。SONYが2024年にスマホカメラの”画質”が一眼カメラを超える、何て言っているけど、大丈夫かな?

それはともかく、黒龍、酒米は福井県産の五百万石、精米歩合は55%、アルコール度数は少し高めの17度です。
上立ち香はフルーティですが、口に含むとキリリと辛さもあり、それでいてマスカットのようなジューシーさもあり、そして後味はスパッと切れます。
切れの良さは、夏酒にピッタリの印象ですね。
久しぶりに黒龍を飲みましたが、大人な味ですね~。呑み飽きないタイプのお酒です。

ってことで、外飲み、今度はもう少し静かなお店がいいな~。

【清水清三郎商店】作(ZAKU) 神の穂 2021 純米吟醸

購入したのは1月、しばらく置いておいたお酒を、ついに開栓します。

【清水清三郎商店】作(ZAKU) 神の穂 2021 純米吟醸

三重県といえば作(ZAKU)です。大好きなブランドですが、なかなか手に入りません。こちらは正規取扱店にたまたまあったものを購入。
もったいなくてしばらく置いてありました。
日本酒好きならご存知でしょうが、作(ZAKU)ブランドのお酒は、品質変化の大きい生酒は一切出さず、すべて火入れとなっています。火入れ酒は、熱により酵素の働きを止めるため、生酒のような、時間の経過や温度変化による味自体の変化を抑えることが出来ます。
しかし、生酒の魅力である若々しいフレッシュな味、というのが出にくいのですが、作(ZAKU)は火入れ酒でありながら、フレッシュな感覚を残しているお酒です。

【清水清三郎商店】作(ZAKU) 神の穂 2021 純米吟醸

「神の穂」の名前は、使用する酒米に由来します。2007年に登場した新しい銘柄です。精米歩合は55%の純米吟醸、アルコール度数は一般的な16度です。

作にしては少し薄黄色みがかっているお酒

常温保管していましたが、飲む前に冷蔵庫で冷やしてから開栓。
上立ち香は、何て爽やかでフルーティな吟醸香でしょう! 口に含むと、マスカットのような膨らみのある甘みと酸味、そしてその後に来るちょっと大人びた苦味によるハーモニーが素晴らしい。そしてスーッと引いていく。後味も良いです。今まで飲んだ玄乃智や穂乃智とはテイストが違います。
確かに作(ZAKU)らしいフレッシュな感覚もありつつ、少し熟成した苦味が織りなす落ち着きが、この神の穂2021の持ち味です。

口に入れてから飲み干すまでの調和がなんと美しい! これを火入れ酒で実現しているのだから、物凄い技術です。

うん、やっぱり作(ZAKU)は鉄板の酒です。飲み飽きないし、常に新たな提案もある。
お酒解禁の若者に最初に飲んで欲しい日本酒の1つです。ほんと、飲み放題の安酒の日本酒ってなんなの?ってなるくらい別物ですから。

【島崎酒造】東力士 爽快 夏にごり

執筆時点では、まだネット通販では買えませんが、こちらもGW休みに島崎酒造で買ってきたお酒になります。

【島崎酒造】東力士 爽快 夏にごり

まだ夏ではないけど、2022年度最初の夏にごりです。
ひまわりのラベルに、爽やかな青い瓶。そして濁りです。いいですねぇ。

【島崎酒造】東力士 爽快 夏にごり

昨年は、なぜか一升瓶と300ml瓶のみの販売で、売れ筋と思われる四合瓶(720ml)がなかったようですが、今年は四合瓶もあるようですね。

ラベルにおける情報量はとても少なく、酒米も酵母の種類も、精米歩合も書かれていません。そして久しぶりのアル添(醸造アルコール添加)のお酒です。
アルコール度数は、夏酒らしく低めの12度以上13度未満に抑えられています。

澱が絡んで爽やかなお酒

冷やしていただきました。上立ち香は少なく、醸造アルコールらしいエタノールは少し感じますかね。

口に含むと、お?かなり穏やかです。思ったより最初に甘みは来ないですね。後からじわじわと、柔らかな甘味が出ます。穏やかな酸味とありましたが、どちらかというと酸味よりも苦味が上回っていますね。うーん、爽快と書かれている割には、もう少し酸味は欲しいですね。
酸味がもう少し経てば、穏やかな甘味とのバランスが良くなりそうです。ちょっと惜しいお酒だな。

【島崎酒造】東力士純米吟醸 どうくつ熟成酒

GWに栃木県の島崎酒造で買ってきたお酒シリーズ(?)
こちらはどうくつ酒蔵で購入したお酒です。HPにも情報はないので、どうくつ酒蔵専売のお酒なのかな?

【島崎酒造】東力士純米吟醸 どうくつ熟成酒

このお酒、東力士ブランドでも屈指の情報の少なさ(笑)
どうくつ熟成は、島崎酒造のウリの1つで、「熟露枯」は同社の熟成酒イチオシのお酒ですが。この「どうくつ熟成酒」は東力士ブランドで、しかもHPには掲載されていません。どの程度熟成させたのかな?

【島崎酒造】東力士純米吟醸 どうくつ熟成酒

ラベルも情報は少なく、酒米は非公開、アルコール度数は15~16度未満と僅かに控えめ、精米歩合60%とあるのみです。
ま、スペックで酒の味は決まりません。早速開けてみましょう。

熟露枯よりは薄い色だけど黄色みがかっている

上立ち香はやや控えめ。常温で口に含むと、ふわっと甘みが広がるけど、あくまで穏やかです。熟成酒らしいカラメルのような甘さは、熟露枯シリーズほどではないため、ある意味クセは少なめで飲みやすいですね。熟成期間は熟露枯シリーズほどは長くとっていないということでしょうね。甘みの後に程よい酸味と苦味が広がります。余韻はそこそこ続くほうかな?
熟成酒、と言う響きからすると、もう少し熟成感がほしい気もしますが、あくまでも一定期間洞窟で熟成させたお酒、と言う位置づけでしょう。

通販でも買えないお酒のようなので、ぜひ栃木県の那須烏山方面へお越しの際は、島崎酒造のどうくつ酒蔵へ寄ってみてはいかがでしょうか?

【島崎酒造】洞窟低温熟成酒 熟露枯(うろこ) 山廃純米酒 R2BY

栃木県は島崎酒造のどうくつ酒蔵で購入したお酒です。

【島崎酒造】洞窟低温熟成酒 熟露枯(うろこ) 山廃純米酒 R2BY

山廃仕込みの純米酒を、令和2年に仕込み、上槽したものを、タンクにて240日貯蔵の後、瓶詰めしてどうくつ酒蔵で貯蔵したお酒「熟露枯(うろこ)」です。
どうくつ酒蔵の平均気温は10℃、真夏で16℃、真冬で4℃とのこと。この季節による温度変化が複雑な熟成を形成させるとのことです。

貯蔵期間は1年半程度ですかね。

【島崎酒造】洞窟低温熟成酒 熟露枯(うろこ) 山廃純米酒 R2BY

酒米は非公開。酵母はAZ-5、初めて聞く酵母ですが、島崎酒造のオリジナル? 原酒なので、アルコール度数は17~18度と少し高め。日本酒度も+2.5と少し辛口か。出荷時期で変わるようですね。

保管温度は10℃以下が理想、ということで、今回は冷蔵庫で保管からの開栓です。

熟成酒らしい茶色がかった黄色

熟成期間は1年半程度とそれほど長くはないですが、色味はいかにも熟成酒、冷えた状態ですが、上立ち香からも、カラメルっぽい熟成酒らしい香りを感じます。

口に含むと…冷酒ですが、しっかりとした味わい。もっと長い熟成期間のお酒ほどではなく、長期熟成酒と一般のお酒の中間、と言う当たり前のことですが、ライトな熟成酒ということでは、熟成酒入門にピッタリ。これを飲んで熟成酒が好きかそうでないか、と言う基準になりそうです。
スペック上の日本酒度は少し高めですが、ことさら辛さを感じさせず、熟成酒ならではの円熟した甘味と酸味に、程よく辛さが出ている程度なので、熟成酒というジャンルの中では、かなり飲みやすい部類でしょう。

温度が高くなるにつれ、甘みが濃厚になりますが、濃すぎると言うほどではなく、バランスの良さを保っています。

この熟露枯シリーズの大吟醸ビンテージも1本買ってみたので、今度はその比較もしてみたいですね。

【島崎酒造】東力士 純米吟醸生原酒 山田錦W酵母仕込 無濾過おりがすみ

GWに行ってきた、栃木県の島崎酒造で買ってきたお酒です。

【島崎酒造】東力士 純米吟醸生原酒 山田錦W酵母仕込 無濾過おりがすみ

ラベルにあるように、酒米の定番である「山田錦」を使っていますが、2種類の酵母を使ったW酵母仕込、というのが最大の特徴です。

【島崎酒造】東力士 純米吟醸生原酒 山田錦W酵母仕込 無濾過おりがすみ

山田錦を精米歩合55%とした純米吟醸ですが、酵母は2種類を使用しています。

M-310は、後述の小川酵母を突然変異させたもので、ラベルにある通り華やかな香りとまろやかな味わいが特徴ということです。小川酵母を開発した明利酒類の所在地である茨城県水戸市の水戸のM、310は水戸市の郵便番号から取ったものだそうです。

小川酵母は、いわゆる協会系10号とも言われている酵母で、明利酒類の元副社長だった小川博士が開発した酵母であることから、明利小川酵母、あるいは小川酵母と呼ばれているものです。ラベルにあるように、りんごや洋梨のような上品で穏やかな香り…だそうです。

その他のスペックとしては、アルコール度数17~18度、酸度1.4、日本酒度は-3となっています。

淡黄色で澱は案外少ない

開戦して注ぐと、上立ち香は確かに華やかな香りです。この手の華やか系のお酒は久々ですね。
冷酒でいただきましたが、口に含むと、たしかに洋梨を連想させるまろやかな甘味と酸味です。角がないですね。そして、華やかな乖離から連想させるほど、甘味も強くはなく、まろやかさが基調となっています。続いて果実らしい酸味を伴い、後味は少し辛さも出て、スーッと消えていく感じです。
上品な甘みですね。ぐっと前に出る感じではなく、ふんわりと洋梨の甘みが持続しつつ、辛さも程々にあるため、呑み飽きないです。
冷酒がおすすめのようですが、少し常温に近くなった辺りが、個人的にバランスが取れていると思いました。

生原酒なので、アルコール度数はわずかに高めですが、辛すぎず、とにかく上品さが際立ちました。
なかなかのお酒です。あまり時間はかけず、開栓後は早めのほうが良さそうです。数日経過後は辛さが前に出てきたので、バランスとしては、開栓直後から2,3日までが良さそうですね。

【島崎酒造】東力士 にごり活性生原酒

栃木県は那須烏山の島崎酒造を訪れて買ってきたお酒第1弾。
妻の実家での開栓、外部フラッシュがない撮影なので、写真はいまいちなのはご勘弁ください。

【島崎酒造】東力士 にごり活性生原酒

出た! ふき出し注意です。栓にガス抜き穴が開いているタイプになります。
このお酒のすごいところは、アルコール度数が19度以上20℃未満と、一般的な日本酒よりも高めです。生原酒故に加水していない上に、醸造アルコール添加なので、よりアルコール度数が高くなっているようです。
日本酒度-8、酒米や精米歩合は非公開です。

【島崎酒造】東力士 にごり活性生原酒

開栓時は、よく冷やした上で慎重にゆっくりと開栓。

あれ…

あれれ…

何事もなく開栓出来ました。プシュというガス感もありません。栓にガス抜き穴があるので、吹き出すことはなかったようです。
が、これは状況によりけりなので、たまたま大丈夫だった、という感じですね。

とろっとろの米感たっぷり

どぶろくに近い印象です。香りは華やかという感じではありませんが、バナナのような芳醇な香りです。
口に含むと、ガス感は殆ど無いですね。ごく僅かに感じる程度です。濃厚かつ芳醇なバナナ系ですが、割と後味に苦味を残しますね。
そして、原酒な上にアル添とあって、冷やしているにも関わらず、喉がカッと熱くなるアルコール度数の高さを感じさせます。
冷酒なのに、体は温まるという不思議な感覚。
味わい深いし、芳醇な甘さがあるのに、後半苦味やアルコールで熱くなる感覚もあり、何とも面白いお酒です。

でもやっぱり、去年飲んだゴリララベルの「ニゴリ」も飲みたいですね。こちらはアルコール度数が高いので、ぐいぐい呑むと、あとから来ます。
でもこれはこれで旨いです。

【島崎酒造】どうくつ酒蔵と本店に行ってきた

去年買った、島崎酒造の「東力士 純米酒 超特濃にごり酒」をいたく気に入っていた妻。そのお酒は実験酒ということで、もう買えませんが、せっかく栃木に帰省してきたので、栃木県は那須烏山市にある島崎酒造行ってきました。

どうくつ酒蔵

島崎酒造のどうくつ酒蔵は、第二次世界大戦末期に、地下戦車工場として掘られた洞窟ですが、実際には工場としては稼働せず、戦後長きにわたって放置されていたものを、2007年(平成19年)から島崎酒造が酒の貯蔵庫として利用しています。
夏は15℃、冬は5℃、平均気温10℃程度なので、お酒の長期保存に適した温度となっており、古酒を長期保管もできます。面白いのは、酒のオーナー制度があり、買ったお酒を希望の期間熟成保管して、その年が来たら発送してくれたりします。

洞窟は、20歳以上200円、19歳以下は無料で見学できます。
ちょっと重い鉄の扉の向こうには、予想以上に広い洞窟が堀めぐらされていました。中はひんやりしていて、真夏でも15℃程度、この時期だと10℃程度のようです。

チケットを買うと、タブレットを貸してくれました。このタブレットが、洞窟内の要所要所に行くと、自動で音声が流れて解説してくれます。本格的ですね。

戦車の地下工場だけあって、フォークリフトなら通れるくらいの割と広い洞窟です。戦時中これだけ掘るのはけっこう大変だったでしょうね。
ただ、立地的に、ここにわざわざ資材を持ってきて戦車を組み立てるのは、あまり現実的には思えないです。戦時中の陸軍戦車、今の自衛隊の戦車より遥かに小さいとしても、ここで作るには狭いでしょうね。

要所要所に酒が置かれていて、奥にはオーナーズボトルの棚がありました。希望の年数貯蔵し、期間が来たら取りに行くか、発送してくれるそうです。
ラベルには、申込者の想いが書かれていました。子供が成人した時や、還暦祝いのために貯蔵している人が多い感じですね。

また、ニューイヤーボトルということで、来年2023年販売予定のボトルも保管されていました。

洞窟の地下には販売所が。
洞窟で長期保管したヴィンテージボトルも販売中。保存年数で味わいも変わるようです。
もちろん購入しましたので、そのうち紹介するかも?
子どもたち用に甘酒もばぁばが買ってくれました。

本店

洞窟はあくまで貯蔵施設で、もちろん酒蔵は別にあります。車で数分の場所に酒蔵があり、直売所もあります。

どうくつ酒蔵にも直売所がありますが、本店のほうが酒の種類は充実しています。なので、両方見に行くことをおすすめします。
残念ながら、コロナ禍で利き酒はお休み中ですが、とにかく種類が多いので、色々迷って、また買いました。どんだけ買ってるんだ酒…
ということで、栃木の酒蔵を堪能してきましたとさ。

【第一酒造】開華 純米吟醸 遠心分離 無濾過 生原酒

先日は開華のシルキーホワイトを紹介しましたが、今回は同じ遠心分離のにごりではないバージョンです。

【第一酒造】開華 純米吟醸 遠心分離 無濾過 生原酒

通常、酒を絞る際には、醪を布や袋に入れて酒粕と酒を分離させますが、遠心分離ではタンクに醪を詰めて、冷却密閉状態で高速回転させて、酒と酒数を分離させています。
醪から酒と酒粕を分離する方法は、様々な種類があり、一般的には布や袋に入れて圧力をかけて絞りますが、袋を吊った状態で自然に滴下させる方法もありますが、遠心分離は近年日本酒界でも少しずつ増えてきていますね。

【第一酒造】開華 純米吟醸 遠心分離 無濾過 生原酒

シルキーホワイトと同じ精米歩合55%ですが、アルコール度数は1度高い17度です。
酒米は瓶には書かれていませんが、日本名門酒会によれば、美山錦(長野)・五百万石(富山)とのことです。酵母は栃木酵母、となっています。調べると、この@「栃木酵母」もいくつか系統があるらしいですね。

ほぼ濁りのない淡黄色

上立ち香は華やか。口に含むと、メロンのような甘みと苦味を主体としています。そして、後にりっかりと辛さも押し寄せてきますね。シルキーホワイトと比較して、より洗練されて筋が通った味と言って良いかな? 自分はシルキーホワイトより好みです。遠心分離らしい、きれいな香りと味わいのあとに、しっかりと辛さがでて切れも良いです。最初のアタックはメロンなのに、その後辛さが出て、後味もスッキリという一連の流れがスムーズです。
日本酒初心者にはちょっと辛いかもしれません。このお酒も寝かせるより早めに飲んだほうが良さそうです。2日目は辛さが増してきました。

遠心分離シリーズ、なかなか面白いですね。今回飲んだ開華の遠心分離、2本とも割りと辛さがありましたが、日本酒度的には-2のようです(日本名門酒会のHPによれば)。少し購入から時間がたっての開栓(もちろん冷蔵)でしたが、このお酒は出来たてで飲んだほうが良いかも? 時間がたつにつれ辛さが増すので、恐らく本領発揮は出来たてですね。次は買ったら早めに飲みたいです。