LUMIX G VARIO 12-32mm よく写るレンズだけど…

Panasionic GX7MK3に付いてきた?ってレンズキットなので当たり前なんですが、LUMIX G VARIO 12-32mm、カバンに忍ばせてはいるけど、案外使わない(笑

普段はSUMMILUX 15mmがあれば、特に不自由しないわけです。でも、売ったところで大した値段にならず、カバンに入れておいてもかさばらないし、手放す理由も特にない感じですね。

こういう、f値の暗い標準ズームレンズって、撮っている時、あまり楽しくないんですよね。気持ちが上がらないうというか、撮影の高揚感がないというか。
でも、パソコンに取り込んで、大きな画面で見ると、案外よく写っているじゃん、と思ったりもします。

レンズもボディも中途半端なカメラがスマホに勝てないのは、撮るときの高揚感が足りないからかな、というのは最近感じていること。同じ高揚感のなさなら、スマホで十分、スマホにない「良い絵が撮れる感」があってこその、単体のカメラなのかなと思ったりもします。
若い人の間でブームになっているフィルムカメラだって、スマホにない高揚感(現像するまでどう撮れているかわからないドキドキ)があるからなんじゃないかな?

APS-Cやフルサイズセンサなら、暗い標準ズームでもそれなりにボカせるけど、M4/3や1インチセンサだと、その辺りがさらに中途半端な感じなのは否めない。広角や望遠と言った画角にスモールサイズセンサのメリットは見いだせるのだけど、標準域の画角では

このレンズ、見た目も安っぽいし、沈胴から伸ばしたときの外観も、さっぱりですが、この見た目に反して写りはまともだったりします。
以前使っていたM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZが、電動ズームの使い勝手の悪さに加えて、なんだかこう特徴がないつまらない写りで手放したのからすると、このG VARIO 12-32mmは、結構ハッとする写りなんですよね。
ZUIKOの方も、今のボディで撮ると結構よく写るのかもしれませんが…。

ってことで、子供らを公園で遊ばせながら、G VARIO 12-32mmで公園スナップをば。

開放からちゃんと使えるレンズなんです。もちろん絞ってパンフォーカス的にも使えます。
そう、写りはこんな小さな沈胴ズームとは思えないくらい、いいのです。足りないのは撮っているときの高揚感だけ(笑
質感だ高揚感だのに頼っているうちは、腕はまだまだですね。でも趣味で撮るなら、必要な要素でもあったりします。
こんな感じに、思い出したときに使う感じのレンズですね。


あえて新品で買うほどのレンズでもない気はするけど、参考までに。

安価で豪華な海の幸

昨日は仕事をお休みして、お買い物していました。
帰りに角上魚類に立ち寄って買ってきた海の幸。

安いんですよね、角上魚類。
お刺身も、鯛をその場で皮引きしてもらえて、後は家で切るだけ、頭やアラももらえるので、焼くもよし、煮るもよし、鯛飯にするもよし。

この日は今シーズン最後かなと思う生牡蠣も買えたし、いつも買うホタルイカの沖漬けもお気に入りです。酒に合いますしね(笑

【小澤酒造】澤乃井 彩は(いろは) 生酛純米 木桶仕込

こちらもGWの奥多摩撮影の帰りに、小澤酒造によって買ってきたお酒です。

【小澤酒造】澤乃井 彩は(いろは) 生酛純米 木桶仕込

先日呑んだ「元禄」に続き、生酛造りのお酒に鳴ります。「元禄」が精米歩合90%(掛米)とお米をあまり削らない、精米技術がまだ良くなかった江戸時代の作り方を継承したのに対し、こちらは精米歩合65%と程よく削っています。

そして最大の特徴が、木桶仕込みであることでしょう。最近は、「新政」など、仕込みをホーローやステンレスのタンクではなく、昔ながらの木桶で仕込む酒蔵もまた増えてきています。
木桶は寿命もホーロー・ステンレスより短く、メンテナンスも大変ですが、酒の製造後、洗浄で菌がリセットされてしまうホーロー・ステンレスタンクと違い、桶に菌が根付くため、蔵付き天然酵母を使用する生酛造りに適している(もちろん昔はそれが当たり前だった)と言えます。

なんでも、この木桶は、酒造近くにあった樹齢300年の御神木の杉が倒れそうだったため、せっかくならその杉で木桶を、ということで、現在は酒蔵の木桶に生まれ変わったのだとか。

澤乃井ブランドでも、半世紀ぶりの木桶仕込みだったようですが、こうした伝統を引き継いで継承していくことも、大事ですね。

【小澤酒造】澤乃井 彩は(いろは) 生酛純米 木桶仕込

「すごく良いとは言えないけれど…」と、やや謙遜しているラベルの裏書きが面白い(笑

「元禄」と同じくらい色が濃く、古酒のよう

さて、前回呑んだ「元禄」は、古酒のような、少し癖が強いお酒でしたが、こちらも味の傾向は一緒です。ただし、米を削っているせいか、こちらのほうが飲みやすさは上。個性を出しつつも、それが強すぎないのが良いですね。
木桶の香りも程よく、主張しすぎないのが美点。米の甘みと酸味のバランスもまずまずです。

これ、結構好きです。何でしょう、こだわっている割に主張しすぎていない、今どきの酒からすれば、この「彩は」は、個性があるけど飲み飽きない、また飲みたいなと思える不思議な魅力があります。

これもまた買いたいな、と思わせるお酒でした。東京のお酒もなかなか良いものが揃っていますよ。

【高橋酒造】球磨焼酎 市房 25度

日本酒にハマる前は、芋焼酎をよく飲んでいました。が、焼酎は元々芋焼酎以外はあまり好きではなかったのですよね。

でも、これだけ日本酒にハマったのだから、今だったら米焼酎も行けるのではないかと。製法は違えど、材料は同じ米と米麹ですしね。

【高橋酒造】球磨焼酎 市房 25度

ということで、たまたま共同購入サイトで買ったのがこちらです。
爽やかな青色のボトル、アルコール度数は25度と35度があるようですが、今回買ったのは25度でした。

【高橋酒造】球磨焼酎 市房 25度

どうしても鹿児島のイメージが強い焼酎ですが、こちらは熊本です。高橋酒造は1900年(明治33年創業)、現在は白岳(はくたけ)ブランドが有名ですが、創業当時は「市房之露」ブランドで販売していました。
このお酒は、3年以上熟成させた原酒に、白岳をブレンドした焼酎とのこと。

まずは水割りで飲んでみましたが、25度だと水割りでもあまり割らないほうが良いですね。米の味は感じられど、スッキリしすぎてしまいます。

ロックで飲んでみると、熟成した味わいながら、口当たりがよく、後味はスッキリと爽やかです。蒸留酒にありがちなアルコールっぽさをあまり感じさせず、焼酎だけどスッキリとした日本酒の味わいも感じられます。この酒は度数的にも、ロックで飲むのが良さそうですね。

というわけで、自分で米焼酎を買うのは何年ぶりだろう?というくらい覚えていないけど、これは美味しく飲めました。
これからは、米焼酎も色々買ってみようかな、と思えるお味でした。

今年も五色唐辛子の花が咲きました

3年前に買った五色唐辛子、冬には葉っぱが全て落ちて枯れかかっているかと思いきや、春には葉っぱが復活して、いつの間にやら花が咲いて…となります。

もともと南アフリカが原産のようで、寒いのは苦手。
園芸サイトによれば、日本の気候で育てる場合、冬を越せないので1年草扱いみたいですが、関東の冬は最近それほど寒くないからなのか、マンションベランダで育てているのが良いのか?

ともあれ、1年草扱いだけど、3年持っているのだから、何となく愛着がわきますね。伸び放題で水と栄養やるくらいしか管理していないけど(笑

例によって、インターバル撮影して、タイムラプス化してみました。

今回は10分ごとの撮影にしましたが、思いの外開花が早かったので、60pだと尺が短すぎるので、4K30pで作成しました。

インターバル撮影の悩み

インターバル撮影は長時間に及び、数日から長くて1ヶ月もあったりします。
昼夜問わずなので、露出は固定に出来ず自動露出、ホワイトバランスなども同様にすべて自動。固定しているのはフォーカスのみ。
自動露出は、単純にインターバル撮影すると、条件でコロコロ変わるので、Nikon D810には「露出平滑化」という設定があり、露出変動に鈍感になることで、コマ感の露出が大きく変わることを防いでいます。

が、「露出平滑化」が必ずしも良いわけではなく、例えば日の出、日の入りでは、明るさが大きく変動するのに、平滑化で露出が変わるのに時間がかかり、白飛び、黒つぶれが発生します。

明け方、日の出の時間は、露出平滑化では白飛びが発生する

上の写真のように、日の出直後は白飛び気味なのがわかります。
また、このインターバル撮影はベランダで行っていて、部屋の明かりによっても露出が左右されます。
もちろん天候その他にも左右され、長期間になればなるほど、露出が難しいです。
かと言って、枚数が多すぎるので、1枚1枚明るさを整えるのも現実的ではないですし、さてどうしたものか。
測光を「ハイライト重点測光」にすることで、ある程度白飛びは回避できますが(上の写真もハイライト重点測光に設定)、そうするとアンダー目の写真が多くなります。難しいですね。

【写研埼玉工場】跡地の現状(21/5/24)

ヤオコー建造記です。土地は未だ写研が所収し、ヤオコーに賃借するとのことですし、写研書体をモリサワと共同でOpenTypeフォント化するということで、事業は継続していくようです。

さて、そのヤオコーですが、建造もかなり進んできました。

ヤオコー和光丸山台店
ヤオコー和光丸山台店建造中(21/5/24)

2週間前と比較して、店舗の鉄骨が更に組まれているのが分かります。

21/5/12の時点ではこんな感じでした

写真を見ると、店舗自体は2階建てで、3階と屋上が駐車場、という感じでしょうね。

駐車場へのスロープmもも

駐車場へのスロープも少しずつ出来てきています。

別アングルから。完全に同じ位置ではないですが、去年の6月時点では、まだ写研埼玉工場の建物は、解体準備段階で健在でした。
ヤオコーが完成したら、同じアングルからの写真を撮って並べたいですね。

ひさ~しぶりの横田基地でした

A-10攻撃機が来ている横田基地。午前に上がるかなと期待して、23日出向いてきました。

R/W18側で待機していましたが、残念ながら午前は上がらず。
撮れたのはカリッタのジャンボのみ。

この機体は、元大韓航空の機体ですね。2001年就航の機体なので、-400型の貨物機としては後期製造の機体です。もう暫く使われるでしょうが、ジャンボも旅客型はほとんど姿を消し、貨物型が主流ですが、それも10年後にはかなり数を減らしていることでしょう。

この日カメラはD850とAF-S 600mm f/4Gも持っていきましたが、カリッタが被写体ということで、サブの妻のカメラ、D3400にAF-S 70-200mmで撮影。旅客機程度の速度なら、D3400のダイナミックAFで問題なく撮影できますね。

残念ながら、この日は午後から子供のスイミングがあったので、午前中で撤収。
午後にA-10がさらに降りてきたり、C-2Aまで飛来するなど、RW36側にいたカメラマンは、収穫があったようですね。

AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDを導入した

まもなくNikon ZマウントのMicro NIKKORが発売されるとの噂も出ている中、今あえてFマウントのMicroを導入しました。

AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

2008年にナノクリスタルコートを搭載して発売された、AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDです。

60mmのマイクロ(Nikonでは等倍までのレンズはマクロレンズではなくマイクロレンズと呼んでいます)は、古くからあったAI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8Dを既に持ています。
なのに、同じ60mmのマイクロを導入したのは、ひとえに使用頻度が一番高いからです。
当ブログの物撮り写真は、ほぼDタイプの古い60mmのマイクロで撮影しています。一週間のうち使わない週はないので、一番使っているレンズと言っても良いでしょう。
故に、タイムラプス用での長期間撮影に使うと、他の撮影に使えないというジレンマがありまして。

タイムラプス用のインターバル撮影で使い始めると、半月このまま撮り続けていることも

ということで、今回は買い替えではなく買い増しです。


20年の進化を感じるマイクロニッコール

AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8Dは、Dタイプ化される前、1989年に発売され、Dタイプ化を経て2020年頃まで販売されていたレンズです。Dタイプ化以前を含めると、光学系は同じなので、30年売られていたレンズです。
故に流通量も多く、中古でも比較的よく見るレンズです。ただ、前期型になるほど、カビ等程度の悪いレンズも多く流通していたりしますが。
なので、AF-S化され、ナノクリスタルコートをまとった新しいマイクロには、興味はあれど、なかなか買うまでには至っていませんでした。
しかし、Dタイプレンズがすべて廃番になり、Zマウントレンズの足音も近づいた現在、せっかくなので、Fマウント最後になるであろうこの60mmマイクロも使ってみようと思った次第。

実際に使ってみると、ボディ内蔵モータによるAFよりも精度が高くて合焦速度も速く(AF-Sレンズとして見ると決して速い方ではないけれど)、かつ画質も向上していることがわかりました。
よく言われる、旧60mmマイクロがやや寒色系の写りをすると言われているのに対し、相対的に新しいGタイプの方は暖色寄り、いやこれがニュートラルなのかな、と感じる写りです。ボケ味も描写が柔らかくなりました。
決して解像力重視ではないというのも好感が持てます。カリカリの描写のレンズは、実は収差が多いレンズ、とも言われていますが、そういうピント面だけがカリカリになるピーキーな感じがないのも、このレンズの良さで、特にピント面とボケのつながりは、旧Dタイプより良くなっていると感じました。

インターナルフォーカス採用により、旧Dタイプのように全長が伸びないのも利点です。

ワーキングディスタンスが短い

一方、インターナルフォーカス化のための弊害なのかはわかりませんが、旧Dタイプよりもワーキングディスタンスが短くなっているのはマイナスポイントです。

下記スペック表を比較すると、最短撮影距離が34mmも短くなっているのが分かります。撮影倍率は両者とも1.0倍(等倍)なので、同じ大きさで撮影する場合、新型は撮像面から34mm多く近づかなければなりません。
これは、旧型は1.0倍にするとレンズが伸びることを考慮しても、少々撮りづらい印象。レンズフードを付けていると、被写体に接触してしまいます。
等倍付近は旧Dタイプが使いやすい、というレビューがあるのも納得です。

AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDAI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
レンズ
型式ニコンFマウントCPU内蔵Gタイプ、AF-SマイクロレンズニコンFマウントCPU内蔵Dタイプ、AFマイクロレンズ
焦点距離60mm60mm
最大口径比1:2.81:2.8
レンズ構成9群12枚(EDレンズ1枚、非球面レンズ2枚、ナノクリスタルコート)7群8枚
画角39°40′(35mm判一眼レフカメラ、FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)
26°30′(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)

DXフォーマットデジタル一眼レフカメラ装着時:
90mmレンズの画角に相当(FXフォーマット/35mm判換算)
39°40′(35mm判一眼レフカメラ、FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)
26°30′(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)

DXフォーマットデジタル一眼レフカメラ装着時:
90mmレンズの画角に相当(FXフォーマット/35mm判換算)
撮影距離情報カメラへの撮影距離情報を出力可能カメラへの撮影距離情報を出力可能
ピント合わせIF(ニコン内焦)方式、超音波モーターによるオートフォーカス、マニュアルフォーカス可能ボディ内蔵モータによる
撮影距離目盛∞~0.185m、8in(併記)∞~0.219m、8 3/4in(併記)
最短撮影距離0.185m(等倍)0.219m(等倍)
最大撮影倍率1.00倍1.00倍
絞り羽根枚数9枚(円形絞り)7枚
絞り方式自動絞り自動絞り
最大絞りf/2.8f/2.8
最小絞りf/32f/32
測光方式開放測光CPU・AI方式のカメラでは開放測光、従来方式のカメラでは絞り込み測光
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ)62mm(P=0.75mm)62mm(P=0.75mm)
マウントアダプターFT1適否AF駆動可MF
寸法約73mm(最大径)×89mm(バヨネットマウント基準面からレンズ先端まで)約70mm(最大径)×74.5mm(バヨネットマウント基準面からレンズ先端まで)、全長約82.8mm
質量約425g約440g
新旧マイクロ60mmのスペック比較(ニコンのサイトより引用し一部記述を補足)

作例

というわけで、先日ベローズを使って撮影したお花AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED撮ってみました。

ややボケ味の硬かった旧Dタイプと比較すると、柔らかいボケ味になっているのと、色味も良くなっているように感じます。
ということで、等倍付近を多用しない撮影であれば、新型に軍配が上がりますね。これからガンガン使っていきます。

アサガオの芽が生えたのでタイムラプス化してみたが…

去年娘が学校で育てたアサガオ、種をとってこの春植えてみました。
何個か植えて、2つの芽が生えてきました。

この時点ではぐんぐん育っていたアサガオ

ぐんぐん成長しているな…と思い、インターバル撮影開始しました。

10分ごとのインターバル撮影をし、4K60pでタイムラプス化してみました。
が、ご覧の通り、右の目は倒れて枯れてしまい、左の芽も倒れてしまいました。
そして現在、左の芽も茎が細くなって枯れてしまいました…。

アサガオ
枯れちゃった…

水のあげ過ぎ? 風が強かったから?
がっかりですね…。

【小澤酒造】澤乃井 元禄

先日、奥多摩で撮影に行った帰りに、小澤酒造に寄って買ってきたお酒です。

【小澤酒造】澤乃井 元禄

小澤酒造の創業は1702年(元禄15年)、創業時の味を再現したということで、創業年号の元禄と名付けたお酒です。

酒造の直売所で買ったので、色々お話を聞くことが出来ました。
酵母は、蔵付き酵母、すなわち天然酵母を使っています。近代のお酒は、協会系酵母を使ったお酒がほとんどです。酵母はお酒の味を決める一つの要素ですが、当然ながら江戸時代に協会系酵母は存在しなかったので、杜氏は天然酵母を使ってお酒を作っていました。

「元禄」は、蔵付き酵母を使った生酛造りによるお酒です。江戸時代はそれが当たり前でしたが、それをあえて再現したお酒なのです。ですから非常に手間もかかりますし、安定した味を出すのが難しいのです。

お値段は四合瓶で¥1,375と、こだわったお酒の割にはリーズナブルなのも良いですね。

精米歩合は麹米65%、掛米90%と削っていません。これも現代のように精米技術が進んでいなかった時代は当たり前でした。
米の雑味も入りますが、今はあえてそういう米を削らない酒、というのも増えてきていますね。

【小澤酒造】澤乃井 元禄

火入れの純米酒ですが、いやぁ、まるで古酒かのような、かなり濃厚で芳醇なお酒です。米の甘みがぐっと出ていますが、同時に雑味、酸味もあります。

古酒かのように色は濃い目

飲み方は冷(ひや=常温)からぬる燗がおすすめなのもわかるお味です。味が濃い目なので、冷やしても独特の味わいは感じられるでしょう。
現代のお酒と比べて、とにかく全体的に力強さと雑味と、黒糖のような甘みが持ち味です。
純米大吟醸酒のようなスッキリとしたお酒とは真逆ですが、こういう日本酒も美味いですね。また買いたいです。

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