「周辺機器」カテゴリーアーカイブ

EPSONスキャナGT-X970のキャリブレーションをi1Profilerで行う

購入し10年近く経過したスキャナ、EPSON GT-X970のキャリブレーション、SSD更新でWindows 11を新規インストールし直したので、せっかくこのタイミングなので再度実施しました。
あまりマニュアル化されていないスキャナのキャリブレーションですが、2014年にやり方の記事は書いていますが、今回はバンドルソフトのi1Scanner(現在はi1Profilerに統合)のインストール方法とともに、改めて書き直したいと思います。

最新のi1Profilerを入れてもScannerのキャリブレーションは有効にできない

まず、EPSON GT-X970のバンドルソフトだったi1Scannerは、スキャナのキャリブレーションソフトと、キャリブレーション用のMONACO社製反射原稿用の5X7インチチャートと透過原稿用の4X5インチチャートが付属しています。

左が反射原稿と透過原稿(フィルム)のキャリブレーション用チャート、右がi1ScannerのCD

付属のi1Scannerは2012年のソフトで古く、CDで提供されています。10年前はそれが当たり前でしたが、今やダウンロードが基本です。
i1Scannerの最新版は、xriteのサポートページが非常見見づらく、しかも出てこないという…。ググったほうが早かったです。
最新版はこちらにありました

まずはこのi1Scannerをインストールします。すると、インストール過程でシリアルナンバーの入力を求められるので、スキャナ付属のi1Scannerのシリアルナンバーを入力します。
これで、i1Scannerがアクティベートされて、この後インストールするi1ProfilerのSnannerキャリブレーションの項目も有効となります。
単純にi1Profilerを先にインストールしても、Scannerのキャリブレーションを有効にさせる手段がないため(もしあったらコメント欄で教えてください)、i1Scanner→i1Profilerの順にインストールとなります。

キャリブレーション用チャートをスキャンする

i1Scannerに付属している、MONACO社製のキャリブレーションチャートをスキャンします。フィルムスキャン用の透過原稿用と、反射原稿用2種類があるので、それぞれをスキャンします。

まずは透過原稿から。GT-X970に付属している4X5インチフィルムスキャン用のホルダに、透過原稿用チャートをセットします。

MONACO社製透過原稿用チャートをセット

EPSONスキャンを起動して、プロフェッショナルモードに設定します。スキャン時の設定は以下のとおりです。

  • 原稿種:フィルム(フィルムホルダ使用)
  • フィルムタイプ:ポジフィルム
  • イメージタイプ:48bitカラー
  • 解像度:300dpi
  • その他はデフォルト(アンシャープマスクなど調整項目は全てチェックを外す) ※下の画像はアンシャープマスクにチェックが入っていますが、この後外しました
透過原稿用チャートスキャン時のEPSON Scanの設定(アンシャープマスクにチェックが入っていますが、スキャン時はチェックを外しました)

保存フルファイルの拡張子はTIFF形式(.tif)を指定します。

同様に反射原稿もスキャンします。

MONACO社製反射原稿用チャート
  • 原稿種:反射原稿
  • 取込装置:原稿台
  • イメージタイプ:48bitカラー
  • 解像度:200dpi
  • その他はデフォルト(アンシャープマスクなど調整項目は全てチェックを外す)
反射原稿スキャン時のEPSON Scanの設定

こちらもTIFF形式の画像で保存します。

以上でキャリブレーション用の画像の保存が完了しました。

1iProfilerでスキャン用プロファイルを作成する

i1Profilerを起動し、スキャナ→基本プロファイル作成をクリックします。
まずは透過原稿用のプロファイルを作成します。ターゲットタイプから「X-Rite透過4X5」を選択します

次に、黒い画面のi1ProfilerヘルプのXをクリックして閉じます。すると画像をロードが表示されるので、クリックします。

画像をロードをクリック

ここで、予めスキャンしておいたファイルを指定します。透過原稿と反射原稿のファイルを間違え内容注意しましょう。

ファイルを選択すると、スキャンした画像が読み込まれると同時に、チャートの各カラーを認識している緑色の枠が表示されます。。

右下の次へををクリックします。

黄色の枠で囲われているものと合致する基準値ファイルをロードする

上の画像のように黄色の枠でチャートの日付が表示されるので、これに合致する基準ファイルを選択します。左上の基準値ファイルをロードをクリックします。

手持ちのチャートはMONT 45:2014:01とあるので、ファイルはMONT45.2014.01,txtを選択します。

ファイルがロードできたら、右下の次へをクリックします。

ファイル名はわかりやすいものに変更して「プロファイルを保存」をクリック

これでプロファイルが作成されるので、ファイル名は適当にわかりやすいものに変更して、プロファイルを保存をクリックします。
ICCプロファイルのバージョンは「バージョン2(規定)」のままにしておきます。EPSON Scanはバージョン4をサポートしていないとのことです。

以上でプロファイルの作成は終了。
同様に、反射原稿のプロファイルも作成します。ターゲットタイプを「X-Rite(反射)」にし、それ以外のやり方は透過原稿と同じです。

ただ、なぜか200dpiでスキャンしろと書いてあるのに、こんなエラーが出ます。

ヘルプではReflective=200dpiとあるのに…

これは以前から改善されていないソフトのバグです。200dpiのスキャンでOKです。実際は300dpiの画像を読み込ませると、このあと手動で四隅のクロップマークをクリックしても、チャートをうまく拾ってくれません

また、私の手持ちの反射原稿のチャートは、何故かデフォルトで基準ファイルの合致する日付がありません。
もし合致する日付がない場合は、Monaco IT8 リファレンスファイルをダウンロードして、以下に解凍したファイルを入れておきます。

反射原稿用基準ファイル:C:\ProgramData\X-Rite\i1Profiler\ScannerReferenceFiles\Monaco_Reflective (MONR*)
透過原稿用基準ファイル:C:\ProgramData\X-Rite\i1Profiler\ScannerReferenceFiles\Monaco_Transmissive (MONT45*)

以上で、キャリブレーションしたプロファイルの作成は完了です。

EPSON Scanでキャリブレーションしたプロファイルを指定する

EPSON Scanを起動し、プロフェッショナルモードにします。一番下にある「環境設定」をクリックします。

環境設定をクリック

環境設定の「カラー」タブをクリックします。

ICMのソース(スキャナ)から透過原稿用と反射原稿用それぞれを選択する

ICMを選択し、ソース(スキャナ)をEPSON標準から、透過原稿用と反射原稿用、それぞれスキャンする原稿に合わせて選択します。
これでキャリブレーションしたプロファイルを使ってスキャンできます。
なお、ターゲットは「モニタRGB」「sRGB」「AdobeRGB」が選択できますが、一般にはsRGBを、また広色域でカラープロファイルを適切に扱える環境が整っているのであれば、AdobeRGBを選択します。

以上で、キャリブレーションしたプロファイルを使ってスキャンする準備が整いました。
GT-X970導入時は、Windows7 64bit環境でしたが、Windows10を経てWindows11でも同様にスキャンを行えます。

執筆現在、新品でフィルムスキャン(透過原稿スキャン)が出来るフラットベットスキャナは、GT-X970の後継モデルでハイエンドのGT-X980と、ミドルクラスのGT-X830しかありませんが、GT-X830は現時点で在庫限りとなっているようなので、ハイエンドでなくてもお気軽にフィルムスキャンしたい場合は、GT-X830を早めに導入したほうが無難でしょう。画質も十分です。

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KIOXIA EXCERIA PRO SSD-CK2.0N4P/N 2TB MVNe SSDを導入してみた

Amazonのブラックフライデーで割引になっていたので、KIOXIA EXCERIA PRO 2TBのM.2 SSDを買ってみました。

今メインのSSDは、ADATA XPG GAMMIX S70 BLADEの1TBで、読み書き速度のスペックとしては、むしろこちらのほうが今回買ったEXCERIA PROよりわずかに速いのですが、Lightroomのカタログファイル置き場&動画編集用のサブのSSDが7年前に購入した古いPlextorの256GBしかないので、さすがに動画編集で容量不足というのもありました。今回はむしろサブSSDの更新のためですね。

それにしても、2年半経過して、2TBのSSDも半額になりましたね。
OS起動用としては1TBで不足はないのですが、動画編集の一時ファイル置き場としても考えると、SSDは容量が大きいに越したことはないです。

まずはSSDのクローンを作成します。
AOEI Backupなど色々フリーでクローンを作成できるソフトはありますが、今回はKIOXIAに付属のAcronis True Image OEMというソフトを使ってみました。最近はSSDを買うと、クローン作製ソフトが付属することも多くなってきましたね。

クローンをとって、SSDを入替します。
ところが、このAcronis True Image OEMというソフト、やたらと重く、解析中になるとPCが重くなって何もできない。何かおかしい。どんなゴリゴリの動画編集していてもこんなに重くはならない、というくらい重くなります。
何かおかしいと感じつつ、バックアップが始まるとその重たさは解消。
ただ、バックアップが終わってSSDを入れ替えた後起動すると…

ずっとこの画面のまま…

「ディスクのエラーを確認しています」の表示が出て、自動修復がが始まりました。これが一晩放置してなお終わらず。
仕方ないのでリセットさせたところ、そこからSSDがファイルを読みにいかなくなりました。
BIOS上で認識されてはいるのですが、読み書きができない。
SSD取り出して、M.2 SSDケース経由でノートPCに接続した所、接続した段階でデータを読めないし、PCが重たくなって再起動も出来なくなりました。
どうやらSSDに重度の障害があるようです。

ってことでこのSSDは初期不良と判断し、返品となりました…。
届いた次の日に返品…。でも以前よりAmazonの返品が楽になっていてよかった。

ということで仕切り直し。同じSSDを再購入。
今度は別のフリーのクローンソフトを使ってみましたが、今度は起動時にブルースクリーンに。もう埒が明かないので、結局Windows11 のクリーンインストールにしました。
最近はクリーンインストールしても、Microsoftアカウントが自動で環境のバックアップを取っているようで、何のソフトが入っていたかもちゃんとスタートメニューに残るんですね。Microsoft Store経由で入れたアプリは、自動インストールもしてくれます。
どうせならクリーンインストールのほうが、後々のトラブルも出にくくて良いですしね。

ベンチマーク

さて恒例のベンチマーク。もう十分速いのはわかっていますけどね。

SSD,ちゃんとカタログスペック通りの速度が出るのが素晴らしい。
KIOXIAはADATAのXPGより読み込みはわずかに遅いですが、書き込みやランダムアクセスはむしろ速いですね。最も実際の体感ではほとんどわからないでしょうねどね

さて、クリーンインストールなので、必要なソフトのインストールと環境構築、これからです。とはいえ、今今すぐ使うソフトがサクッと入れられるのは、大昔から自作PCを組んではインストールをやっている身としては、とても楽。


メインPCも導入から2年半経過しましたが、スペックは全く持って不足なく、気になるとしたらグラボを更新したいですね。
今はCPUよりGPU性能が重要になってきているので、現在のRTX3060から更新するとしたら、RTX4070あたりかな?
LightroomとDavinci Resolve両方立ち上げていることが多いせいか、割とVRAMは使っているようで、RTX3060がVRAM 12GBであることから、それは落としたくないなとは思っています。

NETGEAR ReadyNAS214のACアダプタが壊れたので代替品を買ってみた

先日、我が家にあるNAS(NETGEARのReadyNAS)2台のうち、写真のバックアップ用の1台(ReadyNAS 214)がネットワーク上から見えていない事を確認しました。
本体を見ていると、電源が消えています。
電源ケーブルは刺さっているし、抜けている様子もなし。しかし電源ボタンを押しても、うんともすんとも反応しません。

壊れた!?

買ってまだ3年ちょっとなんですけど… NETGEAR ReadyNAS 214

このNASは3年ちょっと前に買って、2か月前に3年保証も切れています。NETGEAR自体が、NAS事業から撤退してしまい、外部インターネットからNASにアクセスできるReadyCloudサービスも終了してしまったため、そろそろ古いほうのNASは他メーカーにリプレースしようかと思っていた矢先でした。
ただ、NASもこだわると結構よいお値段だけに、そうそうポンポン買い替えられないのも事実。

ふと気づいたのが、壊れたNASのACアダプタ、LEDは点灯するけど妙に暗い。一方、もう1台の稼働しているNAS(ReadyNAS 104)のACアダプタのLEDはかなり明るいんですよね。
もしかして、ACアダプタの不具合!?
ということで、稼働しているNASのACアダプタを借用して、壊れたと思われるNASに接続すると…

こいつ、動くぞ!

つまり壊れたのはACアダプタです。最初はNETGEARのサイトでACアダプタを購入できるか確認しようとしたのですが、あまりにサイトの作りがめちゃくちゃで…サポートを委託会社にしたようですが、リンクがあっちに飛んだりこっちに飛んだり、一向に問い合わせができない! これは改悪としか言いようがない。
そこで型番(CAM090121)から代替品を検索してみました。
怪しいサイトしか出てきません…。1件だけAmazonでありましたが、やや高め。

その中で、そこそこ安価なサイトを発見。
ただサイトが怪しい。どう見ても日本人じゃなさそうな人の文面だし、サイトの作りも詐欺サイトにありそうな雰囲気。

https://www.low-price.jp/netgear-cam090121-notebook-adapter-60327.html


ここはノートPCの互換ACアダプタやバッテリを売っているサイトのようですが、このACアダプタはノートPC用ではありません。とはいえ、スペック的に壊れたACアダプタと同じ形状の端子と出力です。
怪しさ満点ですが、PayPalが使えるので、向こうはカード番号を直接抜き取ることができないのと、万一商品が届かなかった場合、PayPal側へ異議申し立てすることも出来ます。

値段も送料込みで4900円と安価です。いうことで、ポチって見ました。

ちゃんと発送されたけど…

注文を入れた翌日には発送された模様。翻訳ソフトを使ったであろう怪しげな文面でしたが、注文受付メールと、荷物の追跡番号も届きました。

もちろん発送は中国からです

ところが、順調に日本まで届いた後から一向に配達されない。これは何かあったのか?
そこで注文受付メールを見返すと、どうやら住所が途中で切れてしまって、マンションの部屋番号が切れていました。
購入先のlow-price.jpにメールしたところ(どうせ日本語は怪しいと思ったので英文で出しました)、英文で日本国内の配達を行うSAGAWAの伝票番号を教えてくれまして、そこから佐川に連絡、やはり部屋番号が欠けていて配達できなかった模様(知らない携帯番号からの着信履歴があったのは多分佐川だろうな…)。
部屋番号を伝えてやっと届きました。

トラブルがなければ1週間かからず届いたね

届いた商品は、案外ちゃんとしていました。

ちゃんとNASも電源が入りました。

NASも起動できました

ということで、low-price.jp、ちゃんと商品が届きました。メーカーの販売が終了したノートPCバッテリも扱っています。ただバッテリは色々リスクもあるので自己責任ですけど。
ACアダプタならまあそこまで変なものはないと思います。
とにかくNASを買い替えなくて済んでよかった~

15年前に買ったパソコン

15年前ってこんな感じだったのね、となっている2008年11月購入のパソコン(自作)

CPU:AMD Phenom X4 9950 Black Edition
マザー:GIGABYTE GA-MA790GP-DS4H
メモリ:CFD DDR2-800 2GB x2
HDD:WD 1TB + Hitachi 500GB
電源:ENERMAX EMD425AWT(425W)
ケース:Cooler Master Centurion 5 Blue

このケースは結構気に入っていました。昔からCooler Masterのケースは定番ですからね。
メモリはまだ2+2で4GBという構成だったんですね。OSとしてはまだWindows XP 32bitで、64bit OSの導入を目指しての導入だったと思います。これ以前からAthlon 64で64bit OSの対応を考えていましたが、結局自分が初めて64bit OSを導入したのはWindows 7 Proからでした。Windows 7は2009年9月一般リリースだったので、その後このPCに導入することになりました。

それにしても、メインメモリが4GBで5千円台で買えた時代です。この時代は本当に安かったです。HDDも1TB、そんな程度だったのですよ15年前は。
電源も425Wで足りていました。今そんなワット数の低い電源って自作ではありえないですね(笑
PCのパーツは今は高価になって、自作PCは安く組める時代は終了しました。もちろん、好きな組合せで、パーツの使い回しなど出来て、効率良く組めるのは自作機の特権です。
オンボードVGAで写真編集も事足りた(3Dゲームやらなければオンボードで十分でした)時代です。
今はCPUよりGPUのほうが重要になってきていますね。

ポータブルバッテリ 富士倉BA-80とNikon D810で何時間インターバル撮影が出来るか試してみた

前回はミラーレス一眼のZ 9で、ポータブルバッテリ 富士倉BA-80を使って、ほぼ23時間程度インターバル撮影できることを確認したわけですが、では一眼レフだとどうか?
一眼レフでも、Nikon D850のように、メカシャッターを使わず電子シャッターでインターバル撮影できるカメラもありますが、ここは純粋にメカシャッターとミラーのアップダウン動作を行うとどうなるかも含め、Nikon D810でインターバル撮影してみました。

Nikon D810やD850は、まだUSB給電には対応していない時代のカメラです。フルサイズ機でUSB給電に対応するようになったのはここ何年かですからね。
それまでは外部給電する手段の1つとして、ACアダプタを使用する方法があります。D810やD850、何なら最新のミラーレスのZ 8も、バッテリはEN-EL15シリーズを使うため、パワーコネクター EP-5BACアダプター EH-5dでACコンセントからカメラへの給電が可能です。

ただこの2点、結構良い値段です。互換品もありますが、ちょっと怖いので純正品を使っています。

この組み合わせでBA-80から給電、パワーバッテリパックを使っているので、カメラ本体にもバッテリEN-EL15を搭載し、8時51分に撮影開始、23時3分に両方のバッテリ切れとなりました。時間にして14時間強、これはミラーレスのZ 9との組み合わせよりも持たないですね。


実際の撮影では、一眼レフのほうが消費電力が少ないのですが、インターバル撮影ではZ 9では消費電力の大きいEVFを使わなかったこと、D810ではミラーとメカシャッター動作が思いの外電力を消費していること、そしてAC給電なので、バッテリBA-80からAC電源に変換して出力、ACアダプタでまたDC(直流)に戻しているので、効率という点ではUSB給電より悪くなりますね。

ただ、出力が低いとは言えAC出力もできるのは便利で、繋ぐ機器が小型の扇風機やパソコンやカメラ、ガラケーのACアダプタ程度なら、80Wの出力でも何とかなりそうです。

ということで、BA-80、インターバル撮影に最適ですね。災害用以外にも活用させていただきます。


ポータブルバッテリ 富士倉BA-80とNikon Z 9で何時間インターバル撮影が出来るか試してみた

最近購入したポータブルバッテリ、富士倉BA-80。災害時用のスマホやラジオの充電用に買ったのですが、もう1つの目論見として、コンセントがない環境でのタイムラプス・インターバル撮影用カメラへの電源供給を考えています。

これは、8月に旅行で撮影した富士山の風景のタイプラプス用撮影が、カメラのバッテリ+10000mAh(10Ah)のモバイルバッテリでは足りなかった、というのが発端です。12時間程度でカメラ本体とモバイルバッテリを使い切ってしまいました。
富士倉BA-80は22.5Ah、これはモバイルバッテリの倍以上の容量があります。さらにソーラーパネルも使うことで、日中日差しがあれば、ある程度バッテリへの電源供給も可能です。

さて、満充電状態にして、Nikon Z 9とUSB Type Cケーブルで接続します。まずは給電可能なことを確認。
カメラのバッテリも満充電し、タイムラプス撮影開始です。

撮影条件は、インターバルタイマー20秒毎、背面液晶使用です。今回はインターバル撮影+4K60pタイムラプス動画生成としました。
今回はソーラーパネルは付けずに、純粋にバッテリの容量のみを使用します。
7時半過ぎに撮影開始。20秒ごとの撮影。気温は概ね25~32℃程度。

仕事帰りの20時半過ぎ時点で、まだ富士倉のポータブルバッテリの残量表示は5段階の3から2になっていました。
そして翌朝6時20分で、ポータブルバッテリとカメラ本体のバッテリ双方が残量切れとなり撮影終了。
ここまでの撮影枚数は約4100枚、撮影時間は23時間弱といったところです。
概ね1日近く持つ感じで、これがあれば、今までのモバイルバッテリでは持たなかったシチュエーションでも、ほぼカバーできそうな感じです。

富士倉BA-80は、80Wまでの疑似正弦波のAC100V(60Hz)のコンセントも備えているため、次回はUSB給電できないNikon D810に、一眼レフ用のACアダプタを接続して、同様に撮影してみたいと思います。


ソーラーマルチモバイルバッテリーシステム 富士倉BA-80を買ってみた

近年モバイルバッテリや、蓄電池レベルのものも非常に種類が多くなり、よりどりみどりですね。
先日富士山をタイムラプス撮影したときに感じていたのが、AC電源が取れない場所での長時間のタイムラプス/インターバル撮影用に、もう少し容量の大きなバッテリが欲しいと思いまして。

そんな中、ホームセンターのCAINSで安く売っていたタイトルの商品、富士倉のBA-80、ネット価格より大幅に安かったので買ってみました。

富士倉 BA-80

モバイルバッテリだけでなく、ソーラーパネルとセット。LED証明、最大120WまでですがACコンセント、USB Type AとType C端子付き。
バッテリ容量は22,500mAhで、手持ちのモバイルバッテリの倍ちょっとですが、半日程度のタイムラプス撮影なら十分でしょう。
ソーラーパネルはそれほど大きくないのでおまけみたいなものですが、ピーカン10時間でフル充電できるということで、災害時に有効かな。ギミックとして面白いですね。

さて実際に充電できるか、真夏の午後4時位のピーカン状態で充電してみました。

充電ランプが付いたので充電できているようです

お、ちゃんと充電できています。窓越しだと発電量が落ちるようなので、雨の心配がない日中の外が最適のようです。
一応、カメラ用とアウトドア、災害用ということで買ったので、タイムラプス撮影でどの程度持つか、今度試してみたいと思います。

楽天だと執筆時点でお高めですね。


Amazionも執筆時点でお高め。

やはりCAINSの店頭で買うのが安そう。通販では品切れですが、店舗ではまだそこそこ在庫があるようですよ。

ヘリコプターフェスティバルの後、急ぎ帰って誕生日

昨日は千葉県は館山のヘリコプターフェスティバル in TATEYAMA 2023に行ってきました。写真はぼちぼちアップします。
千葉の南の方、ということで、行きは早朝なので問題ありませんが、帰りは東京へ戻るには、どうしても通らねばならないアクアライン、木更津からアクアラインは激混みなので、ヘリコプターフェスティバルのあとは、急ぎ帰路につきました。
富津道も1車線で混むので、途中までは下道を。お陰で娘の誕生日の夜に間に合いました!

今年はちいかわでした

この誕生日で二桁年齢になる娘さん。大きくなったね。
誕生日プレゼントは…

wacomのペンタブでした

Wacom Intuos Smallでした。絵を書くのが好きなんですよね。
パパは全く絵が書けないので、ペンタブなるものも使ったことはなく、昔からあるWacomくらいしか知りません。今は色々良いものもあるようですが、定番ということで。
液タブはもうちょっと大きくなってからかな。

アウトレット品なら公式もお安いようです。


DELKIN DEVICES CFexpress 1TB イチキュッパ届いた!

いやぁ、こんなことってあるんですね。
会社のお昼休み、スマホでTwitterm見てたら、フォロワーさんのこんな書込みが。

1TB…¥19,800!? 見た瞬間、ポチりました。大容量、あって困ることはない。
そして8日に届きました。ヨドバシにしては少し届くのが遅かったですね。

Delkin 1TB CFexpress POWER メモリーカード [DCFX1-1TB]

なお、このセールは既に終了しています。現在のヨドバシの価格を見ると…

執筆時点で¥79,000となっています。ちなみにHSGI DELKIN SHOPでも¥49,500です。1TBのCFexpressカードの相場としては、執筆時点で5万円前後です。

このDELKINのCFexpressカード、最低持続書き込み速度が1490MB/s、最大1540MB/sと、継続書き込みしても速度低下があまりないのが特徴です。
このような最低持続書き込み速度が速いカードは、pSLC(Pseudo Single-Level Cell)メモリを採用していて、書き込み速度と耐久性の高さが特徴です。
同じコンセプトとしては、今やCFexpressカード界のベンチマークともなっているProGrade DigitalのCOBALTシリーズがあります。
しかし、COBALTシリーズはかなり高価です。DELKINのカードは、比較的安価になっています。それでも高いことに変わりないですが。

それがキャンペーンとはいえ2万円を切るとは…赤字じゃないのかな?

COBALTと同様に書込みも速い

多くのメモリーカードが最大書き込み速度、物によっては最大読み込み速度しか書いていない(一般に読み込みより書込みが遅くなる)のに対し、最低書き込み速度を書いているカードは、それなりの品質を持っているはず。

手持ちのCOBALT 325GBと速度比較してみました。

容量差も大きいので、一概に比較できませんが、カードリーダー経由でもこれだけの読み書き速度が出ています。DELKINのほうが少し速いですね。
COBALTシリーズは、現時点では最大でも650GBまでなので、それより大きい容量があれば、それこそ8.3K RAW動画も長時間回せますね。最も、編集とHDD容量で死にますが(笑

ちなみに、Z 8用に先日購入したProGradeのGOLD 512GBも、最低持続書込み速度が表示されるようになり、850MB/sとなっています。
では実際にベンチマークを取ってみましょう。

ProGrade PGCFX512GASJP

書き込み速度はほぼスペック通りですね。新しいGOLDシリーズは、かなりCOBALTに近い性能で、一般にはこれで十分な性能ですが、COBALTと比較すると、さすがにまだ差はあるようです。

カメラは今後CFexpressカードが主流になる?

ということで、CFexpressカードも、対応カメラが増えたことでコスパが急上昇、今やSDカードよりも容量と読み書き速度の性能で大幅に良く、価格は安くなりました。
SDカードは現在のUHS-II規格は、6年前の時点でもう限界性能に達していて、これ以上は次世代SDと言われるUHS-IIIとSD Expressとなりますが、どちらも規格としては存在するもの、UHS-IIIは現在もカードの販売に至らず、SD Expressもわずか1種類しか存在しないようです。
SDカードのライバルとしては、Type BよりコンパクトなCFexpress TypeAがSONYの一部のカメラで採用されていて、今後のカメラは安価な機種を除き、CFexpressになっていくと思われます。
次世代SDカードが出ないのはもはやコンデジも風前の灯、iPhoneなどmicroSDカードすら入らないスマホも増えてきて、SDカード自体の需要も減っているのも大きいでしょうね。

もはやCFexpressのほうが安いのね

色々準備。メモリカード、CFexpressと、数年ぶりにSD UHS-IIカードを。

Nextrage UHS-II Pro 128GBとPROGRADE CFexpress GOLD 512GB

今や、CFexpressのほうが読み書き速度が速い上に、容量あたりの値段も安くなりましたね。

どちらもZ 8発売記念?で執筆現在割引販売中。PROGRADEのほうは5%引きですが、そもそもが安いです。512GBのカードが今や2万円台半ばで買えるとはね。CFexpress登場当時では考えられないくらいコスパが良くなりました。

Nextrageは、SD UHS-II規格最速のカードですが、それでもCFexpressの1/5以下の読み書き速度しかなく、もはや規格的に古いのですが、SDカード自体の普及率は高いのでね。
ところでNextrageは日本の会社で、元々SONYのフラッシュメモリ部門から独立した会社のようですね。
128GBでこの値段、しかもUHS-II Proではこれより大きな容量はありません。
あくまで、本当にバックアップのためのカードですね。