「画像編集」カテゴリーアーカイブ

LUMIXのL.モノクロームが好き

たまにモノクロで撮りたくなるときがあります。

色彩を排して、輝度情報のみとなるのがモノクロ。
LEICAのM Monochromeのように、モノクロ専用のデジタルカメラも存在しますが、一般的なカラー撮影できるデジタルカメラのモノクロは、RGB各色の輝度信号をミックスして生成しているので、RGBからの輝度信号をどう分配させるかで、モノクロ画像として生成される絵が変わってきます。

元々カラーで撮影されたものをモノクロ化するか、最初からモノクロで撮るかでも、変わってくるわけですよね。例えば、カラーの画像からRGBのRだけを使ってモノクロ化する、あるいはRだけを抜いてモノクロ化する、それだけでも得られる絵は変わってきます。

モノクロフィルムの場合は、そのためにカラーフィルタをレンズに取り付けて撮影することで、コントラストや色に対する感度を変えたりしていました。
デジタルなら、それが比較的簡単にできてしまいます。

だけど、デジタルの場合、カメラ設定でモノクロ撮影する場合、いい塩梅のモノクロになるかは、カメラ次第だったりします。
その中でも、PanasonicのLUMIXシリーズにあるフォトスタイル「L.モノクローム」は、味わいのあるモノクロ写真が撮れるのがお気に入りです。

GX7MK2には、通常のモノクロームと、L.モノクロームの2つのモノクロモードが存在します。
通常のモノクロームが、一般的なデジタルカメラのモノクロームモードとほぼ同等の、明るめのやや締まりのないモノクロになるのに対して、L.モノクロームは、締まりのある絵になります。単純にコントラスを上げているのではなく、色の濃いものはより黒く、かつ黒つぶれさせない、ハイライトは飛ばさないがしっかり明るく、という絶妙なトーンカーブを描いています。

L.モノクロームの”L”は、恐らくPanasonicと提携しているLEICAの”L”なんでしょうね。Panasonic自身はあえて”L”が何かを言いませんが、LEICAのM Monochromeのような画作りを目指しているのでしょう。使ったことがないので比較できませんが。

後継機のGX7MK3には、更にコントラストを上げた「L.モノクロームD」も追加されましたが、個人的にはコントラスト上げ過ぎかな、L.モノクロームの塩梅が好きです。
他メーカーでは、なかなか出せないモノクロの質感が出ます。


こちらはカラー画像から生成した、かつて無料だったNik Collectionのプラグインから、Silver Efex Pro 2のモノクロ画像です。

うーん、L.モノクロームを目指して、それらしく作ってみたけど、ちょっと違うかな?

BENQ SW271C発表! EIZO CS2740のライバル

BENQからカラーマネジメントディスプレイSWS271Cが発表されました。
SW271のマイナーチェンジ版ですが、SW271にはなかったユニフォーミティ補正(ムラ補正)を搭載し、ルックアップテーブルを14bitから16bitに強化しています。

「SW271C」の画像検索結果
BENQ SW271C

SW271の後継機はそろそろ出るんじゃないかなと思いつつ、CS2740を導入しましたが、もしSW271Cが比較対象としてあったならば、結構迷ったと思います。
SW271も271Cも、HDR10に対応(CS2740はHDR非対応、動画向けCS2740-Xは対応)で、DisplayPortもVer1.4(CS2740/CS2740-XはDP1.2)に対応しています。SW271はHDR10はHDMI接続しなければなりませんでしたが、SW271CはDisplayPortでも対応するのかは、調べているところです。規格としては、DP1.4以降でHDRをサポートしています。

自分は現状、写真メインのため、またHDRコンテンツはまだPCで再生できる機会は限られているのでスルーですが、もう数年もすれば一般的になるんでしょうね。

SW271C、お値段はCS2740とほぼ同額の19万円前後となるようで、ユニフォーミティ補正がある分、コストがかかるのでしょうね。

CS2740は、プロ御用達のEIZO製で5年保証付き(BENQは3年保証)、故障修理中の代替機貸し出しと、サポートは万全で、この辺りはBENQとの差となっていますが、スペック的にはSW271Cのほうが動画型を含むと上回っています。CS2740の動画映像制作用バージョンのCS2740-Xは、更に価格が高く、DPも1.2のままです。

いずれにしろ、強力なライバルであるBENQが同じ土俵に立ったことで、EIZOも次期モデルは写真用と動画用2つに分けずに、両対応になるのではないでしょうか。


EIZO ColorEdge CS2740BENQ SW271BENQ SW271C
画面サイズ27インチ27インチ27インチ
解像度3840×21603840×21603840×2160
パネルタイプIPSIPSIPS
バックライトタイプ高色域LED白色LED白色LED
カラーモードAdobe RGB
sRGB
AdobeRGB
sRGB
DCI-P3
BT.709
BT1886 BT.2020
AdobeRGB
sRGB
DCI-P3
BT.709
BT1886 BT.2020
表示bit/LUT bit10bit/16bit10bit/14bit10bit/16bit
HDRHDR10HDR10 / HLG
ユニフォーミティ補正対応(自動)なし対応(自動)
H/W CAL外部キャリブレータ内蔵/外部キャリブレータ外部キャリブレータ
入力端子USB Type-C (DisplayPort Alt Mode, HDCP 1.3)
DP1.2 (HDCP 1.3),
HDMI (Deep Color, HDCP 2.2 / 1.4)
2x HDMI 2.0、1x DP 1.4、
1x USB Type-C
2x HDMI 2.0、1x DP 1.4、
1x USB Type-C
遮光フード別売り付属付属
実売価格18万円強13万円強18万円強
27インチ 4K ハードウェアキャリブレーション対応ディスプレイ

市川ソフトラボラトリーのPhoto ExpressViewerをインストールしてみた

RAW現像ソフトのSILKYPIXシリーズでおなじみの市川ソフトラボラトリーズより、高速ビュアーソフトのPhoto ExpressViewerが販売されました。

Photo ExpressViewer
Photo ExpressViewer

Nikon純正ののViewNX-iは表示遅いし、PanasonicのPHOTO fun STUDIOは遅いとか以前に、表示のみで編集ソフトに渡すことも出来ないので、こうした専用のビュアーソフトならどうかなと思い、30日間無償で使用可能なので、試しにインストールしてみました。

Photo ExpressViewerをインストールしてみた

表示の感じは、SILKYPIXと似ていますね。すでにSILKYPIXを使っているのであれば、似たような表示ができます。
GPUを使用し、RAWは埋め込みのサムネイル表示を活用して高速表示、というのが売りみたいですが…

並べ替え中にフリーズ

並べ替えを行ったら、いきなりフリーズしてしまいました…
気を取り直して、再起動。

確かに、ViewNX-iよりは速い気がします。ただ、ちょっと私の環境では不安定な感じかな。並べ替えを撮影日順にしていると、表示させるフォルダを買えるだけでしばらく時間がかかります。
どうも、ファイル名順ではなく撮影日時順など、デフォルトとは別の並べ方にすると、並べ替えに時間がかかっているようで、その点はサクサクとは言い難いです。

ただし、一度フォルダ内の表示並べ替えが終わってしまえば、サムネイル表示は割と速いと思います。サムネイルをダブルクリックすれば、その1枚の全体表示となります。

全体表示は素早いが、RAW現像結果は反映されない

表示は割と速く、これはNikonのViewNX-iよりは速いですね。まあViewNX-iが遅すぎるのですが。
表示にはしっかりGPUも使っているようで、GPU使用率も十数%まで上がりますね。この点も、全くGPUを使用しないViewNX-iより速く表示できるので有利と得います。
ただし、RAW現像したファイルに対しては、現像結果は反映されません。この点については、しっかり反映表示できるViewNX-iに劣りますが、あくまで素早く表示することに特化しているという点では、Photo ExpressViewerは優れているかもしれません。

等倍表示も比較的速いです。この点も、等倍表示させようとすると、数秒間モザイク状に表示されるViewNX-iと比較して、1,2秒で表示されるのが良いですね。ただし、初めて開く画像は時々もたつくこともあり、サクサク表示か?と言われると、もう一歩の感じがあります。

ちなみに、どうもこのソフト、かなりメモリを食うようで、フォルダ内に例えば3000枚以上のRAWファイルがあるような場合、素早く表示させるために、メインメモリにキャッシュを蓄えている感じですね。

Photo ExpressViewerが突出してメモリを食っている

使用状況によりますが、フォルダの画像数が多いほど、メモリを多く食っています。
上の画像では4GB使用していますが、1800枚ほど入っているフォルダの画像表示をさせていると、何と12GB近くメモリを使いました。ViewNX-iは多くても1GB程度なので、メインメモリに相当キャッシュを貯めているのでしょうね。
大量の画像を表示させて、このソフトを快適に使うには、PCのメインメモリは少なくとも32GBは欲しいところでしょう。

今なら¥1,980だが…

問題はそのお値段。ビュアー専用ソフトとは言え、定価が¥2,980、今ならキャンペーンで¥1,980(2021年3月31日まで)というのは、単純なビュアーソフトと考えるには、少々お高い気がします。いや、ソフトとして考えると別に高くはないのですが、現状表示並べ替え少し不安定な上に、せいぜいラベルを振れるくらいしか機能がなく

世の中には、IrfanViewなどフリーで優秀なビュアーソフトは多い上に、RAW現像ソフト自体、ビュアー機能を持っていて、そレを使った表示も結構速かったりします。
有償ソフトだと、AdobeだとBridgeも比較的サクサク表示できますね。
Nikonだと、ViewNX-iより、Capture NX-Dのサムネイル表示のほうが速かったりするんですよね。作っているメーカーが違うから?

確かに表示は速いのですが、初めて表示するフォルダの並べ替えでフリーズっぽくなる挙動とか、いま一歩の部分も多く、フリーソフトなら使ってみても良いけど、有償ソフトと考えると…ちょっと微妙なところですね。

とりあえずは使ってみますが…。

次期27インチ4Kハードウェアキャリブレーション対応ディスプレイ考

以前も検討しつつ、時が流れてしまっていますが、12年使用しているNEC MultiSync LCD2690WUXiの後継機をそろそろ検討しています。

4Kの時代になってきたので、解像度としては4Kは欲しいところ。もちろん、IPS液晶、ハードウェアキャリブレーション対応、AdobeRGB色域を確保、10bit表示は最低限欲しいところです。

しかしながら、まだまだ選択肢は少ない、かつハードウェアキャリブレーション対応機はおしなべて高価なのが難点です。

というわけで、検討している27インチディスプレイを比較してみました。それより大きいのは、置けなさそうなので。

EIZO ColorEdge CS2740DELL UP2720QBENQ SW271ViewSonic VP2785-4K
画面サイズ27インチ27インチ27インチ27インチ
解像度3840×21603840×21603840×21603840×2160
パネルタイプIPSIPSIPSIPS
バックライトタイプ高色域LED白色LED白色LED白色LED
カラーモードAdobe RGB
sRGB
AdobeRGB
sRGB
DCI-P3
BT.709
BT1886 BT.2020
AdobeRGB
sRGB
DCI-P3
BT.709
AdobeRGB
sRGB
BT.709
DCI-P3
表示bit/LUT bit10bit/16bit10bit/?10bit/14bit10bit/14bit
HDRHDR10HDR10
ユニフォーミティ補正対応(自動)対応(自動)非対応対応(CAL時手動)
H/W CAL外部キャリブレータ内蔵/外部キャリブレータ外部キャリブレータ外部キャリブレータ
入力端子USB Type-C (DisplayPort Alt Mode, HDCP 1.3), DisplayPort (HDCP 1.3), HDMI (Deep Color, HDCP 2.2 / 1.4)1 x DP 1.4(HDCP 2.2)、2 x HDMI 2.0(HDCP 2.2)、1 x Thunderbolt 3(DP 1.4)2x HDMI 2.0、1x DP 1.4、
1x USB Type-C
DisplayPort 1.4 x 1 / Mini DisplayPort 1.4 x 1 / HDMI 2.0 x 2
遮光フード別売り付属付属別売り
実売価格18万円強18万円弱
(キャンペーン価格時)
13万円強10万円弱
27インチ 4K ハードウェアキャリブレーション対応ディスプレイ

思いつく4機種を並べてみました。

EIZO ColorEdge CS2740

EIZO ColorEdge CS2740

本命ですかね。EIZOといえば、まだメーカー名がナナオだったCRTの時代から、プロフェッショナル向けモニタのメーカーとして有名です。
CRTから液晶ディスプレイに時代が変わる頃、ColorEdge系はやや不作で(よりによって見る角度で色が変わるVA液晶だった)、それが理由で、今Yamaroが使っているNEC LCD2690WUXiにしたという経緯もありましたが、今ではやはりアマチュア向けとしても最高峰のディスプレイメーカーとして君臨しています。

CS2740は、待望の27インチ4K液晶ディスプレイとして登場、ハイアマチュア向けCSシリーズとして、性能に非の打ち所はないですね。まさに待っていました!的なディスプレイ。

USB Type-Cの接続も可能で、トレンドは抑えています。
ただし、HDR10といった表示には非対応、DCI-P3やBT.2020といった動画系の表示設定には非対応と、写真編集向けとして特化されています。動画向けには、CS2740-Xが存在しますが、なぜわざわざ分けたのでしょうね?

写真向けディスプレイとしてはハイアマチュアが買える最高峰ですが、価格は18万円強と高価な上に、遮光フードは別売りというのが難点で、遮光フードを買うとトータルで20万円近くしてしまいます。

DELL UP2720Q

DELL UP2720Q

DELLといえばパソコンメーカーですが、ディスプレイにも力を入れているメーカーです。実はこれまでもハードウェアキャリブレーション対応液晶は出していましたが、イマイチ知名度がありませんでした。

そのDELLが初めて出した27インチ4Kハードウェアキャリブレーション対応モニタが、DP2720Qです。
以前の同社のディスプレイにはなかったユニフォーミティ補正や、遮光フード付属など、やっと候補にできるディスプレイになった気がします。

ただ、相変わらずDELLのHPは情報が不足で、スペック表を書くのにも、レビュー記事やニュースサイトの記事を参考にしました。せっかくのディスプレイが、HPの情報不足故に、やる気があるのかないのかイマイチわかりません。

動画系のDCI-P3、BT.709、BT.2020に対応し、USB Type-C接続も可能と、最近のトレンドは全て抑えています。

また、比較4機種で唯一、キャリブレーターを内蔵しているのも特徴で、遮光フード付属と合わせて、初期投資を抑えられるのもポイントです。

ただし、値段はEIZOに迫る18万円弱(DELLキャンペーン価格時)で、キャンペーンがないと20万円以上するなど、EIZOとほぼ同じ値段となり、だったらDELLよりEIZOにするよね、となってしまうのが残念なところ。

BENQ SW271

BENQ SW271

BENQと言えば台湾のディスプレイメーカーで、昔は安物がメインだった気がしますが、今ではPC用ディスプレイメーカーのトップ3に入るメーカーです。
BENQがハードウェアキャリブレーション対応ディスプレイを出していることを知ったときは、衝撃を覚えるとともに、日本のメーカーの凋落を感じたのも事実。
今は撤退した三菱ディスプレイや、27インチ4Kディスプレイの販売がなく、ハードウェアキャリブレーション対応機も数が少なくなってきた、シャープNECディスプレイも、選択肢にないわけです。

BENQ SW271は台湾メーカーらしく、コスパが高く、なにせ13万円強で変えてしまうのですから、国産勢(もはやEIZOしか存在しない…)が真っ青ですね。

HDR10対応、かつBT.709、BT.2020やDCI-P3といった動画系表示に対応しているものいいですね。

遮光フードも付属じて、もはや非の打ち所はないと思われるディスプレイですが、唯一のウイークポイントとして、写真編集用ディスプレイには欲しいユニフォーミティ補正(色ムラ補正)がないこと。
やや色むらが大きいというユーザーレビューも見かけました。
この辺りが気になるのと、発売が2017年とこの中ではやや古く、ユニフォーミティ補正付きの次期モデルがそろそろ出るのではないか、というのもあって、今手を出しにくいかな…と個人的に思っている機種でもあります。

ViewSonic VP2785-4K

ViewSonic VP2785-4K

恐らく、これ以上のハイコストパフォーマンスモデルはないと思われるのが、ViewSonic VP2785-4Kです。

ViewSonicというメーカーは、正直馴染みがありませんが、台湾でも中華メーカーでもなく、アメリカのメーカーです。CRT時代には日本に輸出していましたが、液晶時代は日本での販売はしばらくなく、ここ最近販売を再開したようです。

何と言っても、そのコスパの高さは、BENQの更に上を行き、なんと最安値で10万円を切っています。

にもかかわらず、人感センサー付き、DCI-P3やHDR10対応、USB Type-C対応と、トレンドもしっかり押さえています。
ユニフォーミティ補正も備えていますが、他社は自動で計測して補正するのに対し、本機はキャリブレーション時に、画面の複数の場所にキャリブレータを置いて計測するので、面倒なのが難点です。そこが価格なりと言えば価格なりですが、BENQ SW271はそもそも非対応なので、なかなか健闘していると言えます。

欠点は、日本での知名度が低く、サポート体制がよくわからないことでしょうか。

とはいえコスパ最強なので、2台目モニタとしても使える価格なのが魅力でしょう。なお、Amazonには取り扱いはありませんでした。


遮光フードですが、国内正規販売では取り扱いはないものの、輸入で純正の物があるようです。ただ、簡易的にかぶせるタイプみたいですね。


以上、27インチ4Kのハードウェアキャリブレーション対応モニタ4機種を挙げてみました。この中では安心安定のフラッグシップEIZO、色々惜しいDELL、知名度とコスパのBENQ、最強コスパのViewSonic、という感じで、迷うところですね。

ただ、今使っているNEC LCD2690WUXiが自動ユニフォーミティ補正対応なので、それを考えると、EIZOが高くても安心かな、と思います。値段だけがネックです。さてはて、どうしようかな?

アサガオの種入ってる?

娘が小学校からもらってきたアサガオ、11月上旬まで咲いていましたが、ついに枯れてきた模様。でもね…

アサガオの種、入ってるかな?

枯れた花の根本に、膨らんでいる部分を発見。
中に種が入ってるハズ。いつ頃穫ればいいかな?

写真はLuminar3で、少し枯れた感を強調してみました。画像加工しているかどうかわからないくらいに使うのが、Luminar3の使い方ですかね。
ギンギンに不自然に加工するのは好みではなく、一時期流行ったHDRルックな写真も、やり過ぎて不自然すぎるものが多かったからね。

空気が澄んできたので”テレ”ワーク

乾燥して空気が澄んでくる季節。今までは霞んで見えなくなっていた遠方もよく見える時期になってきました。
そして、17時台後半ともなると、もう日没後で真っ暗です。

そんな中、久しぶりに自宅から”テレ”ワークしてみました。

ANAの…B777-200?

真っ暗なので、機種の判別が困難。かろうじて尾翼のライトからANAであることが分かる程度で、レジ番号も判読できず。FlightRaderを見ていたので、確かB777-200だったような? くらいにしか記憶にないです。

ちなみに、今回はAF-S 600mm f/4G ED VRにテレコン無しで、クロップして撮影。テレコン付きだと暗闇にAFは厳しいので。最近のミラーレスなら、問題ないのでしょうかね?
D850の最高感度、ISO25600から2段増感での撮影。面白いことに、2段増感、という表現をしているため、実質ISO102400なのですが、RAW現像からのJPG変換で、ExifにはISO感度が表記されないようです。Nikon D850は、標準感度はISO25600までで、それ以上はHi1.0、Hi2.0と言ったように、あくまで常用最高感度から増感という表現になるからですね。
とは言え、RAW現像すると、ダイナミックレンジは狭いですが、案外ノイズ感は少なく、ぼんやりと機影は確認できます。肉眼ですら、ほとんど機体の形が識別できないので、今どきのカメラはすごいですね。最新のD6やEOS 1DX MarkIII、α7SIIIなら、更に感度をあげられるので、機影も確認できるのかな?

どこまで機体を追えるか?

さらに機体をどこまで終えるのか試してみた

もはや機体の主翼灯しか見えない状況ですが、追えるところまで追ってみました。
遠方に見えるビルは、方角からして新宿区ですかね? 特に写真右から2番目のビルは特徴的なライティングなので、どこのビルかわかりそうです。さて飛行機はどこにいるでしょう?









赤丸内の2つのライトがANAの主翼灯

正解は赤丸の部分でした。ここまで来ると、RAW現像で感度を最大限まで上げてみても、機影の輪郭も何も出ませんでしたが、紛れもなく先程のANAでございます。

余談ですが、どこかでNikon純正のCapture NX-Dよりも、Capture One 20 Express for Nikonのほうが、ノイズ除去が優れているといった書き込みを目にしたので試してみたのですが…

うーん、個人的には、Capture NX-Dのほうが好みというか、ディテールを損なわずに除去できている気がします。このシチュエーションでは。Capture One 20 Expressは無料ソフトですから、有料のExpressが付かないバージョンだとまた違うのかもしれませんが。

GPUを全く使わないCapture NX-Dと比べると、GPUをガッツリ使うCapture Oneのほうが、バッチ現像なんかは速いのかもしれませんが。
Lightroomもそうですが、Capture Oneもカタログファイルを生成するタイプのソフトで、個人的にはカタログファイルと言うシステムが、あまり好きではないのですよね。
RAW現像のワークフローは色々と悩ましいですね。

闇夜の写真は救済できる?

シリーズ化した…というわけじゃないですが、ネタブログということで。

自宅ベランダからのテレ(望遠)ワーク、夜もたまにヘリや飛行機が飛んで来たるするのですよね。ただ、夕暮れなら映えてくれていいですが、夜だと基本真っ暗で、航空灯火しか見えないってことがほとんどです。機種も肉眼で判別できない。

そんな状況でも、Nikon D850のAF、中央は-4EVに対応するため、テレコンをつけたロクヨンでもビシッと合います。まあ灯火類があるので、純粋に真っ暗な被写体ではないですけど…。で、撮れるには撮れるけど、まあ真っ暗ですから、結局はなんだかわからない真っ暗写真になったりします。

撮って出しのまま出力 ISO25600で撮影

そこで、RAW現像で救えないか試してみました。ある程度なら、センサ側にわずかにでも情報が残っていますし。ただ今回は本当に真っ暗。果たして。

Capture NX-Dで+1.0EV露出補正

Capture NX-D(+1.0EV補正)

ピクチャーコントロールはフラットに、+1.0EV程度では全くヘリのディテールがわかりませんね。暗部が持ち上がっただけです。

Capture NX-Dで+3.0EV露出補正

Capture NX-D(+3.0EV補正)

では+3.0ではどうかというと、ノイズが増えただけでした。ノイズリダクションは特にいじっていないので、残念ながら、今データにはまったくもって機体の輪郭が分かるような情報は残っていないですね。

ここには載せませんが、Capture NX-Dは、+5.0EVまで露出補正が可能ですが、+5.0EVでも、もっとノイズがひどくなっただけで、機体の輪郭は見えませんでした。合唱?

Capture One Expressで+1.0EV補正と微調整

Capture One Express(+1.0EV補正と微調整)

無償のCapture One Expressも、Capture NX-Dのようなゴミ消しツールや字コントロールポイントはないものの、純粋にRAW現像での画像調整項目が多く、なかなか優れたソフトです(カタログファイル作成はうざいですが)。

自動調整ではノイズだらけになってしまったので、手動で+1.0EVに露出補正し、微調整してみましたが、ノイズもデフォルトでは結構多めなんですね。イマイチな結果でした。

Luminar 3ではもはや遊んでみるしかなかった

Luminar 3で闇夜に太陽を追加してみたが…

無償公開され話題のLuminar 3ですが、もはやどのソフトでも救済困難な画像なので、AI Image Enhancerをベースに、露出+1.0EV、闇夜に太陽光を追加。あれ、太陽光なのに光芒だけで、太陽そのものはどこに? 色々調整していると、中心に星(というかノイズ)が現れて、もはや何が何やら(笑

お迎えが来そうな画像になりました。


こちらも、元の画像が良くないと、どうしようもないね、という良い見本となりました。シャッター速度は、ブレを恐れて1/200秒でしたが、もう少し落としても良いかな。ただロクヨンにテレコンで850mmのレンズを、手持ちで撮っているのですから、あまりシャッター速度を下げられない。いくら手ブレ補正があっても、動く被写体では限度があります。

早くまともに飛行機を撮りに行きたいですね。

霞みすぎた写真は救済できる?

テレワークも今月いっぱいは続きそうな感じですが、そろそろ出社する日も出てきたりと、少しずつ日常に戻っていくのかな、といったところです。
COVID-19の影響は、仕事でも大きな変化をもたらし、中止の業務、それに伴う人事異動とかもあり、あまり良い状況でないことは確かです。まあ、どう転んでもそれが人生、なんとかやっていくしかないですけどね。

愚痴はこのくらいにして、本題。テレワーク中のテレ(望遠)ワークも板についてきた感じですが、6月になってから暑くなって湿度も上がってきました。梅雨が近づいてきて、晴れていても霞がかることも多いです。写真的には映えないですよね。

撮って出しだと霞みすぎた失敗写真に

こんな感じです。せっかくP-3Cが飛んでいたのに~。

なんとか救えないかな? ということで、3つの現像ソフトで現像して、なんとかしてみました。いずれもトリミングしていますので、若干機体の位置は変わっています。

Capture NX-D

Capture NX-D

トーンカーブをいじって、彩度マックスにしてみても、色が乗ってこない。モノクロっぽい感じです。が、期待のディテールは割と見えている感じです。

Capture One 20 Express

Capture One 20 Express

まずは自動調整をかけて、その後微調整。色は少し出ていますが、全体的に青っぽいですね。
これが一番よく現像できたような?

Luminar 3

Luminar 3

Aerial AI Enhancerをベースに、霞除去を強めにかけてみました。これが一番不自然ですかね。シャープさも乏しいです。ただ、もう少し詰めて修正すれば、よくなるとは思います。が、それはLuminarの使い方としては外れ気もしますが…。

この写真、RAWですが、14bitではなく、12bit非可逆圧縮のため、細部のディテールはもしかしたら失われっているかもしれません。次回は14bitRAWで撮るとして、やはり写真は基が悪ければ、いくら化粧してもだめですね。

どのソフトも、もっと詰めて編集すれば、もう少しマシになるかとは思いますが、やはり気象条件は重要ですね。

テレ(望遠)ワークもいいけど、たまにはマクロで

自粛生活にも関わらず、以上に望遠レンズ使用率が高いYamaroでありますが、次はマクロかなぁと。
というわけで、枯れかかっていたと思いきや、このところの陽気で復活気味の、ベランダの五色トウガラシを撮ってみました。

撮影風景はこんな感じです。スピードライトは、ワイヤレスで手持ちで撮っています。

ワイヤレス発光のコマンダー、最近は電波式が主流で、中華製のコマンダーも安価で使いやすいものも出てきましたが、うちは相変わらずボディ内蔵スピードライトをコマンダーに、赤外線ワイヤレスです。

赤外線ワイヤレスは、外光の影響を受けやすいとか、赤外光が届かない場所にスピードライトを設置できないといった成約はありますが、私の場合、普段そう使うわけでもないので、D810内蔵スピードライトをコマンダーにして撮っています。こういう撮影もたまには行うので、スピードライトを内蔵していないD850ではなく、D810をマクロ撮影で使っています。D810もまだまだ出番は多いわけです。

去年は秋ごろまで葉っぱが大量に生い茂っていたのが、寒いところが苦手なので、冬には葉っぱが全て落ちて枯れてしまいました。

もう捨てようかなとも思ったけど、栄養剤やら米の研ぎ汁やらでドーピングした結果、ここまで復活。

枯れてシワシワのトウガラシと蕾

つい1ヶ月半前には、葉っぱは1枚もなかったのに! 植物の生命力はすごいですね。

スピードライトで幻想的に

ここからは、感度をISO64固定、絞りは絞ってシャッタースピードはシンクロ可能な最大の1/320秒に。スピードライトの発光量のみで露出コントロール。スピードライトは手持ちで、色んな角度から当ててみました。この写真ともう1つ上の写真は、Luminar 3で仕上げています。

蕾のみをハイライト

こちらはCapture NX-Dのクリエイティブピクチャーコントロール+コントロールポイントで。
夜撮ったように見えますが、昼間の撮影です。

90mmのマクロレンズですが、上の写真はレンズで寄れるギリギリ等倍まで寄せています。これだと、90mmでも案外ワーキングディスタンスは短いですね。
Tamron SP 90mm Macro、私が使っているのは、学生時代に買った古いものです。マクロ域だと結構レンズが繰り出されます。かといって、もっと焦点距離の長いマクロレンズだと、被写界深度がさらに浅くなって、撮影難易度もぐっと高くなります。難しいですね。

次はベローズで撮ってみようかな。

日に日に旅客機が小さな機体に

テレワーク1ヶ月半、時々飛んでくるヘリや飛行機を撮るのもすっかり日課ですが、自粛で人の移動も減っている昨今、旅客業界も厳しい状況でしょう。

羽田に降りてくる旅客機、新航路で15時~19時は風向きによりますが、我が家の上空を通過します。でもその旅客機、4月上旬と比較すると、明らかに数も減っているし、機体も小型のものが中心です。

B787系やB777系の中型機、準大型機もめっきり減りました。国内線だと、ほとんどがB737-800系、更に小さいE190が主流です。昨日のTwitterのやり取りでも…

伊丹ですよ! 大阪国際空港から羽田に向かう便で、満席でも95人しか乗れない、ブラジルのエンブラエル社製の小型のジェット機ですよ。恐らくそんな機体でも、満席には絶対ならないでしょう。
普段なら、200~300人クラスの機体が飛ぶ路線ですよ。

空港では、多数の旅客機が羽を休めているとも聞きます。百里基地のある茨城空港に至っては空港閉鎖ですしね。いやはや…。

ANA B787-9(JA882A)

Luminar3のFlaws Fixerで、青い空と夕陽を強調してみました。B737系だと、我が家からはロクヨン+1.4xテレコン=850mmレンズでもちょっと遠いんですよね。B787やB777系だと、そこそこ撮れるのですが。この写真はほんの少しだけフレームを整えるためにトリミングしています。

頼むから飛行機おいでよ。撮ってあげるよ~(笑