「Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF.2」タグアーカイブ

Z 9を持って荒川彩湖公園へ行ってきた

撮影は昨年末になりますが、Nikon Z 9といくつかのレンズを試したく、荒川彩湖公園へ行ってきました。

Z 9 + Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF.2

Nikon Z 9 + FTZ II + Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF.2

COSINAのCart Zeissも息の長い商品ですね。わたしが学生の頃のCarl Zeissといえば、京セラ時代のCONTAXの専売特許でした。当時すでにNikonユーザーだったYamaroも、Carl Zeissのレンズを使いたくて、CONTAXは何度か検討したことがありました。
京セラのCONTAXは、2005年に事業終了しましたが、2006年には各種レンズマウントのPlanar 50mmが販売開始されました。Nikon Fマウントも販売され、ついにNikonでCarl Zeissが使えるのか!と興奮したのを覚えています。
Yamaroが所有しているのは、2010年にFマウント用がマイナーチェンジし、CPUを搭載したZF.2になったものとなっています。古いNikon一眼レフの露出系連動爪(通称カニ爪)が無くなった代わりに、CPUを搭載したことで、エントリークラスを含む幅広い一眼レフで露出計が使用できるようになりました。

フィルムではF90Xとともによく使っていましたが、これまでのNikonデジタル一眼レフではどうも画質的な相性が悪く、開放では収差が大きく、かつピントも来ないというのもあって、使用する機会が減っていたレンズです。

ところが、今回Z 9で使ってみてびっくりしました。開放は球面収差はあるものの、ピントの芯がしっかり出ているではないですか! 同じ画素数のD850では開放が甘いレンズでしたが、Z 9に於いては、ピントがしっかり来るのです。
しかも、フォーカスエイド、D850やD810でも使えましたが、あまりあてにならなかったというか、そもそもライブビューで合わせても、解像力が甘い印象でした。
Z 9はフォーカスポイント合わせてフォーカスリングを回していくと、ピントが合った箇所でAF枠の色が赤から緑になるのでわかりやすい上に、ピントもしっかり来ます。
よく同じセンサでも、センサのカバーガラスの性能はフラッグシップ機とミドルクラス機、エントリークラスでそれぞれグレードを変えているという話も聞いたことがります。そのせいなのか、それともEXPEED 7の性能が良いのかわかりませんが、とにかくピントがしっかり来るし、EVFだけど劇的にピント合わせしやすいZ 9のファインダもあり、結構フォーカスの歩留まりは良いですね。

今回、Z 9にCOSINA Zeissを着けたのは大きな収穫でした。このレンズの評価が変わりました。デジタルになってから、レンズの評価もボディで大きく変わる、というのを身に沁みて感じた次第です。
RAW現像の際に、周辺減光補正はあえて行っていません。


色ののり方やコントラスト、やや古典的なレンズですけど、ボケ味を含めて、再び気に入ったレンズです。
MFも、一眼レフよりむしろやりやすいですね、Z 9。
今度はPC Nikkor 28mmも試してみたいです。

Z 9 + AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRII

Z 9 + FTZ II + AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRII

AF-S 70-200mm f/2.8G ED VRIIも早いもので、導入から12年です。すでにFマウントではEタイプレンズが、そしてZマウントでも同スペックのレンズが販売されているので、もう2世代前のレンズです。が、VR(手ブレ補正)の効きもよく、画質も悪くないです。ただ、Zマウントが非常に良いレンズに仕上がっているので、気になるところではあります。

ちなみにGタイプ以前のレンズであっても、Z 9の連写スペックなどはZレンズと変わりません。秒20コマ連写中は、設定した絞りまで絞りが絞り込まれ、一眼レフの連写のように絞り開放と絞り込みを繰り返すことはありません。
今回は、テレコンのTC-14EIIIを含め、連写やAFの3Dトラッキング・ダイナミックAFなどいろいろ試してみましたが、3Dトラッキングは、途中別のものにAFが飛んでしまうなど、宣伝されているほどではありませんが、それでも一眼レフの3Dトラッキング以上にしっかり食いついてくれました。
あと面白いのが、テレコンと組合わせたときの画質、D810やD850より良好に感じました。これは2倍テレコンのTC-20EIIIも試してみたいです。

いずれはZマウントに買い替えたいものの、まだ一眼レフと併用する関係上、全てをZレンズに置き換えるわけには行かないので、悩ましいところです。

子供を追うのはわけないですね。AFモード、何を選ぶかは迷いどころで、一眼レフなら、動態撮影はダイナミックAFで中央のエリアに設定し、その周辺が補完する感じで使っていましたが、Z 9はオートエリアAFもかかり使える印象です。
近くを走る武蔵野線を撮ってみましたが、手前に柵やら鉄塔やら木もあったりと、こういう場面ではオートエリアAFでは手前に引っ張られることが多々ありました。また、3Dトラッキングも、このような状況ではAFエリアがずれてしまったり、突如違う被写体に移動することもあり、まだまだ改善の余地はありそうです。
こうした条件では、ダイナミックAFで、中央9点が歩留まりが良かったですね。このあたり、メインの戦闘機撮影でもどうなるか、試してみたいところです。

Z 9 + NIKKOR Z 14-30mm f/2.8 S

今このレンズにぞっこん惚れています。色々なレビューを見ると、大三元のZ 14-24mm f/2.8 Sも目に付きますし、評価が高いのもうなずけますが、中三元?の14-30mmも相当高いレベルの描写です。今回、開けた場所での撮影でしたが、開放から隅々までしっかりと解像し、直線もしっかり出ている(湾曲デジタル補正はされており、解除できない)、色のりも良いですね。
逆光耐性も高く、ごく一部の条件でゴーストが出るのみで、殆どの場合はほぼゴーストは出ず優秀です。
この広角で、もっと色々撮ってみたいです。この描写なら、すぐにZ 14-24mmに買い換えようとは思わないですね。十分良いレンズです。

f4通しの広角レンズなので、大きくはボケないけど、思ったよりボケ味は良好。条件によっては少し二線ボケの傾向もあるものの、思いのほか良好ですね。

このレンズで廃墟撮影もしてみたいですね。

11年目の結婚記念日でした

妻よ、すまぬ。昨日は帰りが遅くて、妻が先に寝てから気付きました。
2010年5月13日から、もう11年です。これからもよろしく。

Nikon F90Xs + Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF.2

写真は、ちょうど結婚届を出した当日に撮影。写っているレンズ、Carl Zeiss T* 1.4/50 ZF.2は、妻からの結婚プレゼントでした。

久しぶりにLuminar3を使ってみた

重たいRAW現像ソフト、Luminar3ですが、最近使っていないなぁと思い、久しぶりに起動してみました。
GPUもQuadro K2200からP2000に強化したのですが、このソフトの重たさは、相変わらずですね。

まずは冴えないw写真を用意します。

Panasinic LUMIX GX7MK2 + Carl Zeiss Planar T* 1.4/50ZF.2 

こちらは、SILKYPIX Developer Studio 8 SEで「風景」モードでRAW現像。
ちょうど15時過ぎになって、羽田新航路で降りてくる、多分デルタ航空のB777と思われる機体を撮ってみたもの。換算100mmでは遠すぎますね。

Luminar3のAI Aerial Enhancerを使用

Luminar3だと、空の青さ、やや色温度が高い感じになりがちですね。
また、コントラストと彩度マシマシになるので、センサノイズも目立ちます。センサゴミも気になりますね。って消し忘れただけです。

黄砂や花粉の影響か、空が濁って映る時期になってきました。
こういう空は、Luminar3では不自然さが増すだけですね。
Luminar4だと、AIで空そのものを差し替えてしまうようですが、これから画像編集ソフトがどんどんAIで改ざんしていくと、そのうち何が現実なのか区別がつかなくなりそうです。

Carl Zeiss Planar 1.4/50 ZF.2をM4/3で使ってみた

最近良く通う、荒川彩湖公園で、子供の自転車の練習させたり遊ばせたりですが、こういう機会にカメラで遊びながら子どもたちをスナップするのが日課です。

この日の課題(?)は、マウントアダプタ遊び。久しぶりに、Fマウントをマイクロフォーサーズに変換するK&F CONCEPTのマウントアダプタで、Carl Zeiss Planar 1.4/50 ZF.2をLUMIX GX7MK2につけてみました。

 
Panasonic LUMIX GX7MK2にFマウントのCarl Zeiss Planar 1.4/50 ZF.2を装着

LUMIX GX7MK2は、CPU接点なしのレンズの場合は、レンズなしレリーズを許可すれば、撮影可能です。
もちろんミラーレス機らしく(一眼レフのライビビューでも可能ですが)、ピント合わせの拡大表示も可能、また拡大しなくても、MFレンズではフォーカスピーキングができるのですが、残念ながらCarl Zeiss Planar 1.4/50 ZF.2は開放での球面収差が多く、フォーカスピーキングが難しいレンズのようです。これは位相差センサでも同様で、一眼レフのフォーカスエイドもあまりあてになりません。
AI Nikkor 50mm f/1.2Sは、球面収差はあれど、ピントの芯もしっかり出るため、比較的MFしやすいのに対し、Carl Zeiss Planar 1.4/50 ZF.2はそのピントの芯も見づらいのです。
ですから、画面の拡大によるピント合わせが不可欠です。それでも見づらいのですが。

そんな気難しいレンスですが、何もビシバシ解像させようだなんて意図はなく、遊びですから。

娘の遅い自転車なら何とかMF可能

やっと娘も自転車に乗れるようになってきましたが、まだスピードを出すのが怖いらしい。
そのくらいのゆっくりの自転車なら、MFでもピント合わせ可能です。もっともMFレンズですから、フォーカスリングの回転角も大きく、素早くピント合わせは、ひしゃたいがちかづくほどこんなん。ちょっと遠目なら何とかと言ったところです。

このレンズ、後ボケは輪郭があってやや騒がしいです。その代わり、前ボケは柔らかく、光学的には球面収差の過剰補正気味、DC NIKKORであればDCリングF側に回したときの特性、とでもいいましょうか。前ボケ主体に撮るのが良い感じですが、なかなか前ボケって難しいですよね、写真に取り入れるのは。
フィルム時代の、京セラCONTAX時代のPlanarは、大学時代の友人が使っていたので、よく写真を見せてもらい、もう少し柔らかな印象を持っていましたが、COSINA製Planarは少々気難しいレンズですね。導入当時は、Carl ZeissがFマウントで使える時代が来るなんてと喜んでいましたが、やっぱりCONTAX時代のPlanarには未だ憧れてしまいますね。


菜の花を、LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 ASPH.でも撮ってみましたが、さすがにこちらは後ボケもきれいですね。少し輪郭はあるものの、ザワザワした感じがなく素直です。

LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.


準広角レンズながら、なかなかの雰囲気。いわゆるパナライカレンズですが、この線の細い描写が、最近は好きになりました。昔はLEICAのレンズ、どこか独特で線が細くて不思議だなぁくらいにしか思っていなかったのですが、最近やっとその良さがわかるようになってきました。
ただ、個人的にはLEICAのカメラには興味があまりなく、パナライカで十分だなと。
Lマウント機も気になりますが、アレは導入したらお高いのは目に見えていますからね。