「お酒」カテゴリーアーカイブ

【島崎酒造】東力士 にごり活性生原酒

栃木県は那須烏山の島崎酒造を訪れて買ってきたお酒第1弾。
妻の実家での開栓、外部フラッシュがない撮影なので、写真はいまいちなのはご勘弁ください。

【島崎酒造】東力士 にごり活性生原酒

出た! ふき出し注意です。栓にガス抜き穴が開いているタイプになります。
このお酒のすごいところは、アルコール度数が19度以上20℃未満と、一般的な日本酒よりも高めです。生原酒故に加水していない上に、醸造アルコール添加なので、よりアルコール度数が高くなっているようです。
日本酒度-8、酒米や精米歩合は非公開です。

【島崎酒造】東力士 にごり活性生原酒

開栓時は、よく冷やした上で慎重にゆっくりと開栓。

あれ…

あれれ…

何事もなく開栓出来ました。プシュというガス感もありません。栓にガス抜き穴があるので、吹き出すことはなかったようです。
が、これは状況によりけりなので、たまたま大丈夫だった、という感じですね。

とろっとろの米感たっぷり

どぶろくに近い印象です。香りは華やかという感じではありませんが、バナナのような芳醇な香りです。
口に含むと、ガス感は殆ど無いですね。ごく僅かに感じる程度です。濃厚かつ芳醇なバナナ系ですが、割と後味に苦味を残しますね。
そして、原酒な上にアル添とあって、冷やしているにも関わらず、喉がカッと熱くなるアルコール度数の高さを感じさせます。
冷酒なのに、体は温まるという不思議な感覚。
味わい深いし、芳醇な甘さがあるのに、後半苦味やアルコールで熱くなる感覚もあり、何とも面白いお酒です。

でもやっぱり、去年飲んだゴリララベルの「ニゴリ」も飲みたいですね。こちらはアルコール度数が高いので、ぐいぐい呑むと、あとから来ます。
でもこれはこれで旨いです。

【島崎酒造】どうくつ酒蔵と本店に行ってきた

去年買った、島崎酒造の「東力士 純米酒 超特濃にごり酒」をいたく気に入っていた妻。そのお酒は実験酒ということで、もう買えませんが、せっかく栃木に帰省してきたので、栃木県は那須烏山市にある島崎酒造行ってきました。

どうくつ酒蔵

島崎酒造のどうくつ酒蔵は、第二次世界大戦末期に、地下戦車工場として掘られた洞窟ですが、実際には工場としては稼働せず、戦後長きにわたって放置されていたものを、2007年(平成19年)から島崎酒造が酒の貯蔵庫として利用しています。
夏は15℃、冬は5℃、平均気温10℃程度なので、お酒の長期保存に適した温度となっており、古酒を長期保管もできます。面白いのは、酒のオーナー制度があり、買ったお酒を希望の期間熟成保管して、その年が来たら発送してくれたりします。

洞窟は、20歳以上200円、19歳以下は無料で見学できます。
ちょっと重い鉄の扉の向こうには、予想以上に広い洞窟が堀めぐらされていました。中はひんやりしていて、真夏でも15℃程度、この時期だと10℃程度のようです。

チケットを買うと、タブレットを貸してくれました。このタブレットが、洞窟内の要所要所に行くと、自動で音声が流れて解説してくれます。本格的ですね。

戦車の地下工場だけあって、フォークリフトなら通れるくらいの割と広い洞窟です。戦時中これだけ掘るのはけっこう大変だったでしょうね。
ただ、立地的に、ここにわざわざ資材を持ってきて戦車を組み立てるのは、あまり現実的には思えないです。戦時中の陸軍戦車、今の自衛隊の戦車より遥かに小さいとしても、ここで作るには狭いでしょうね。

要所要所に酒が置かれていて、奥にはオーナーズボトルの棚がありました。希望の年数貯蔵し、期間が来たら取りに行くか、発送してくれるそうです。
ラベルには、申込者の想いが書かれていました。子供が成人した時や、還暦祝いのために貯蔵している人が多い感じですね。

また、ニューイヤーボトルということで、来年2023年販売予定のボトルも保管されていました。

洞窟の地下には販売所が。
洞窟で長期保管したヴィンテージボトルも販売中。保存年数で味わいも変わるようです。
もちろん購入しましたので、そのうち紹介するかも?
子どもたち用に甘酒もばぁばが買ってくれました。

本店

洞窟はあくまで貯蔵施設で、もちろん酒蔵は別にあります。車で数分の場所に酒蔵があり、直売所もあります。

どうくつ酒蔵にも直売所がありますが、本店のほうが酒の種類は充実しています。なので、両方見に行くことをおすすめします。
残念ながら、コロナ禍で利き酒はお休み中ですが、とにかく種類が多いので、色々迷って、また買いました。どんだけ買ってるんだ酒…
ということで、栃木の酒蔵を堪能してきましたとさ。

【第一酒造】開華 純米吟醸 遠心分離 無濾過 生原酒

先日は開華のシルキーホワイトを紹介しましたが、今回は同じ遠心分離のにごりではないバージョンです。

【第一酒造】開華 純米吟醸 遠心分離 無濾過 生原酒

通常、酒を絞る際には、醪を布や袋に入れて酒粕と酒を分離させますが、遠心分離ではタンクに醪を詰めて、冷却密閉状態で高速回転させて、酒と酒数を分離させています。
醪から酒と酒粕を分離する方法は、様々な種類があり、一般的には布や袋に入れて圧力をかけて絞りますが、袋を吊った状態で自然に滴下させる方法もありますが、遠心分離は近年日本酒界でも少しずつ増えてきていますね。

【第一酒造】開華 純米吟醸 遠心分離 無濾過 生原酒

シルキーホワイトと同じ精米歩合55%ですが、アルコール度数は1度高い17度です。
酒米は瓶には書かれていませんが、日本名門酒会によれば、美山錦(長野)・五百万石(富山)とのことです。酵母は栃木酵母、となっています。調べると、この@「栃木酵母」もいくつか系統があるらしいですね。

ほぼ濁りのない淡黄色

上立ち香は華やか。口に含むと、メロンのような甘みと苦味を主体としています。そして、後にりっかりと辛さも押し寄せてきますね。シルキーホワイトと比較して、より洗練されて筋が通った味と言って良いかな? 自分はシルキーホワイトより好みです。遠心分離らしい、きれいな香りと味わいのあとに、しっかりと辛さがでて切れも良いです。最初のアタックはメロンなのに、その後辛さが出て、後味もスッキリという一連の流れがスムーズです。
日本酒初心者にはちょっと辛いかもしれません。このお酒も寝かせるより早めに飲んだほうが良さそうです。2日目は辛さが増してきました。

遠心分離シリーズ、なかなか面白いですね。今回飲んだ開華の遠心分離、2本とも割りと辛さがありましたが、日本酒度的には-2のようです(日本名門酒会のHPによれば)。少し購入から時間がたっての開栓(もちろん冷蔵)でしたが、このお酒は出来たてで飲んだほうが良いかも? 時間がたつにつれ辛さが増すので、恐らく本領発揮は出来たてですね。次は買ったら早めに飲みたいです。

【第一酒造】開華 Silky Whiteシルキーホワイト(遠心分離酒純米吟醸にごり)

2月末にお取り寄せしたお酒です。なかなか栃木、しかも佐野方面には行けないので、お取り寄せしてみました。ちょうど2本程度買えば送料がかからないというのもありまして。
栃木県で一番歴史の古い第一酒造のお酒です。

【第一酒造】開華 Silky Whiteシルキーホワイト(遠心分離酒純米吟醸にごり)

通常のにごり酒ではなく、遠心分離により酒と酒粕を分離した「最高の上槽システム」だそうです。

【第一酒造】開華 Silky Whiteシルキーホワイト(遠心分離酒純米吟醸にごり)

加水を一切しない生原酒ながら、アルコール度数は16度と平均的。
ラベルにはありませんが、日本名門酒会によれば、酒米は美山錦(長野)と五百万石(富山)を精米歩合55%で使用、酵母は栃木酵母、とだけ書かれていますが、栃木県で培養した酵母ですかね?
日本酒度は-2。確かにこれだけ濁っていますしね。キメの細かい濁りです。

シルキーホワイトにふさわしい、澱が細かい濁り

上立ち香は華やかで甘そう。澱はゆっくりと混ぜましたが、かなり多めですね。
開栓時にわずかにガス感あり。冷酒で口に含むと、青りんご系の酸味と甘味~からの苦味と辛さが! 妻も飲んだら「甘いと見せかけて辛い」なんて言っているので、確かに口に含んだ直後のシルキーさはあるけど、思いのほか辛さも来ますね。
割りと甘いからの辛い・苦味がスピード感を持ってやってきます。これは購入後少し置いてしまったからかしら? 冷蔵庫で1ヶ月ほど寝かせてしまったけど、多分本来の狙いはもう少し甘みが継続するはず。

そして2日経過すると、結構辛さが強くなりました。開栓後は早めに飲んだほうが良さそうです。このお酒本来のシルキーさよりも辛さが立ってしまいます。
これはあまり寝かせちゃいけない系でしたね。最近火入れ酒もよく飲むし、何なら古酒も飲むので、寝かせる、というのが当たり前になっていましたが、これはお酒によりますね。

【府中誉】純米吟醸 渡舟 無濾過生原酒

百里基地撮影に行くたびに、帰りに買うお酒、茨城県は石岡市の酒造、府中誉の渡舟です。

【府中誉】純米吟醸 渡舟 無濾過生原酒

外光を遮断するために新聞紙で包まれたこのお酒は、「ふなしぼり」が多く紹介されていますが、コチラはそうではないタイプのようです。

【府中誉】純米吟醸 渡舟 無濾過生原酒

銘柄にあるように、酒米は茨城県産の酒米「渡舟(わたりぶね)」を使用、精米歩合50%と大吟醸に近い吟醸酒。無濾過で加水していない原酒ですが、その割にはアルコール度数は標準的な16~17度未満と記載されています。
酵母も茨城県産で、培養酵母とだけ書かれています。徹底して茨城ですね。
日本酒度は少しだけ辛口の+2。最も日本酒度はあくまで水との比重ですから、実際に感じる味と必ずしも一致するとは限らないのが、日本酒の面白いところ。

ほんのり微発泡系

上立ち香は爽やか。注ぐと少し泡立ち、微発泡系です。
冷酒で口に含むと、フレッシュなのにやや強めの甘み、酸味、旨味。そして少しだけ遅れて辛さがどっと押し寄せます。とにかくこれまで飲んだどの渡舟よりも、力強い味です。
何とも面白いお酒です。最初に来る口当たりはフレッシュさすら感じるマスカットですが、なかなかの力強い味で、その後どっと辛さが来るのです。とにかく力強いのに、その後の引きも抜群に良いです。戦闘機がアフターバーナーを使って、一瞬にして駆け抜ける家のような力強さ(書いてなんだが分かりづらい表現だw)
爽やかな口当たりと見せかけて力強い。妻は辛い辛いと言っていましたが、甘さの後に辛さが押し寄せるので、口当たりとキレは抜群に良いです。

本当に面白いお酒です。これは時間経過による変化も楽しみたいです。今のところ、力強さは継続中です。これはできれば一升瓶で買って飲みたいですね。

【土田酒造】シン・ツチダ R2BY 今年2本目は一升瓶で

前回、群馬県旅行で、土田酒造の直売所で買った「シン・ツチダ」は、飲み比べセットの1本で、300mlという小さな瓶だったので、あっという間になくなりましたが、今回はお取り寄せで一升瓶で購入しました。

【土田酒造】シン・ツチダ R2BY

一升瓶なら変化も楽しめるぜ!

例によって生酛造り、天然の蔵付き酵母と乳酸菌で作られたお酒です。
火入れ酒ですから、常温保管できるのも良いです。

【土田酒造】シン・ツチダ R2BY

自然の菌の働きを活用して造るシン・ツチダは、常温保管を推奨しております。

環境の変化にとても強く、開栓前、開栓後、劣化することなく味が進化していきます。

購入後もお酒を育てて頂ける、伸びしろのある酒です。

https://cart.homare.biz/i/S0047

前回は飲みきりサイズだったので、一升瓶なら育てられますね。
初日は、生酛造りらしい酸味と程よい甘み、膨らみのある旨味、これは前回と同じです。では、3日経過するとどうなるか?

ザ・黄色いお酒

味に深みが増しました。酸味と甘味が少し落ち着き、どっしりとした安定感のある味に。割と芳醇なのに、キレが良く、後味も良いです。
米の旨味と膨らみが抜群に良いです。少し濃い味の食事とよく会います。
冷蔵庫がなかった昔は、酒は常温か燗で呑むものでした。いつしか、技術が発達し、要冷蔵のフレッシュな生酒も流通するようになりましたが、やはり安定感のあるのは火入れしたお酒ですね。
なのに、味は少しづつ変化するのが、シン・ツチダの持ち味。それが良い方向に向かうのが、このお酒の最大の特徴かな?
更に育ててみたいですが、何日持つかな(量的に

精米歩合90%のほぼ洗米した程度のお米で作るお酒は、雑味もありつつ、その雑味を生かした酒造りがされています。ツチダは削らないお米のお酒が本当に旨いものばかりです。今後も目が離せない酒蔵ですね。

【土田酒造】誉国光 田園メロウ 今年2本目!

2月にも飲んでいる、土田酒造の誉国光 田園メロウ、気に入ったのでリピート購入しました。

【土田酒造】誉国光 田園メロウ

同じ日本酒、しかも期間は2ヶ月しか空けていないので、味は大きくは違わないはずですが、今回は割と時間をかけて(と言っても四合瓶なので1週間程度ですが…)飲んでみました。

2月の記事にも書いていますが、精米歩合90%の飯米の白米を使用、たまたまアクシデントで入ってしまった乳酸を生かした、日本酒古来の製法でもある生酛造りによるお酒です。

【土田酒造】誉国光 田園メロウ

このお酒は、しっかりとスペックを公開しています。

相変わらずの黄色の酒♪

今回は味の変化を書いてみましょう。
まず口開け初日。生酛らしい乳酸の酸味と、飯米の米の甘みが、どちらも強すぎず、かと言って印象が薄いほど弱くもない。前回呑んだときより酸味はやや落ち着いているような? 膨らみのある旨味は相変わらず、ゆっくりと余韻が残ります。

2,3日経過すると、グンと甘みが増しました。酸味よりも甘みが出てきましたね。美味しいいちごかのよう。でも生酛らしい旨味、そしてやや折りが絡んできた苦味も少し感じられます。

そして5日目。味に複雑味が増しました。独特の旨味が前に出てきました。甘み、酸味はあるけど、旨味の膨らみ、そして澱が絡んだ苦味もあります。そしてこの日、チーズケーキがデザートに出てきたのですが、あえて田園メロウとともにいただくと、チーズケーキの濃厚な味に田園メロウが負けないのが面白いです。チーズなど濃い味の料理との組み合わせにぴったりという触れ込みは、間違いないですね。
チーズケーキの甘みに対し、田園メロウの甘みはやや負けますが、旨味の膨らみと酸味がより感じられます。面白い、面白いですね。
そして初日にあった後味の余韻は、個の組み合わせの後には、スッと引いていく切れの良さも味わえました。


チーズケーキと日本酒という組み合わせ、チーズならともかくチーズケーキはないだろ~なんて思っていましたが、やってみるものですね。
チーズに合うのだから、チーズケーキにも合う、よく考えれば当たり前ですが、チーズケーキに負けない旨味を引き出している田園メロウもまたすごいです。

【松屋酒造】流輝 純米吟醸 桃色無ろ過生 03BY

このお酒の季節ですねぇ。毎年買っています。

【松屋酒造】流輝 純米吟醸 桃色無ろ過生 03BY

松屋酒造の中の人も「毎回どう転ぶかわからない赤色酵母…」と仰るように、アルコール度数も都度変わるようで、8~14%でその時次第のようです。
また、使用米もその時によって変わり、上のツイートでは「酒こまち」を使っていますが、今回買ったものは「五百万石」です。

【松屋酒造】流輝 純米吟醸 桃色無ろ過生 03BY

このロットでは、アルコール度数13%で、桃色としてはやや高めですが、一般的な日本酒の16%前後からするとやや低めです。

味わいもその時時で変わる上に、同じ瓶でも開栓直後と、2,3日経過でもまた味が変わってきます。不安定故に、味の変化を最大限に楽しめるのも魅力です。

今回はやや薄めの桃色で、澱は多め

まずは開栓初日。華やかな吟醸香。もちろん酸味系の。口に含むと、思ったより甘みあっさりめ。苦味は少なく、酸味は程々にあり、フレッシュな感じ。少々あっさりめの桃ジュース。
2日目、グンと甘くなった! これぞ桃色流輝! たった1日でこうも変わるとは。更に活性具合も初日より多めで、開栓時に割とガスでポン!と音が大きめに出るくらいでした。シュワシュワジューシー、まさに桃ジュース(もちろん桃は一切入っていませんよ!)。
3日目、甘みが少し後退。澱がらみ部分が多くなってきたからかな、やや苦味と辛さもでてきました。特に辛さが、2日目にはあまり感じなかったのに、ぐっと大人びた味です。まさに熟成が現在進行系で進んでいる証拠ですね。

毎回、買うたびに、そして飲むたびに味が変わる、変化を楽しめる思い沿いお酒です。見た目の色も良いし、これから4月5月にかけて販売されるロットも楽しみですね。

しかし、土田酒造の酒といい、松屋酒造の流輝といい、今年に入ってほぼ群馬の酒ばかり飲んでいますね。

久しぶりの いつもの居酒屋

まん延防止も終わりましたので、ずっと行けていなかった「いつもの居酒屋」に行ってきました。
相変わらず、旨い酒とつまみを取り揃えていました。

ここは見ての通り、小さなグラスでちょこちょこ呑めるのが良いです。つまみも最高です。
久しぶりに楽しみました。

最後の締めに飲んだ、金鼓の純米生原酒うすにごりが最高に良かったなぁ。

【土田酒造】土田生酛

どんだけ買っているのだ?土田酒造のお酒。

今回は生酛造りのお酒であることは、これまでの土田酒造のお酒と同じなのですが…

【土田酒造】土田生酛

これまで買ってきた土田酒造のお酒は、どれも精米歩合が90%といった、ほぼ米を削っていないお酒でした。今回はというと…

土田酒造のお酒で初めて買った、精米歩合60%の純米吟醸酒です。これまで、ひたすら削っていないお米で作ったお酒でしたが、ここに来て吟醸レベルまで削ったお酒の登場です。これは楽しみ。
酵母は協会701号、アルコール度数は14%と僅かに低め。これもあえて狙っているようです。
日本酒初心者にも入りやすい味わいを目指しているようです。フレッシュな酒質で、土田にしては珍しく要冷蔵となっています。

土田酒造の公式Youtubeで詳しい解説がされています。

公式の解説があるので、素人があーだこーだ言っても仕方ない、とにかく開けてみましょう。

淡黄色でごく僅かに濁りあり

上立ち香は仄かな吟醸香、これは今まで飲んだ土田の酒にない感じですね。冷酒でいただきました。
おおっ!? これはよくある生酛っぽくない味わい。強い酸味ではなく、まずは米の甘みをふわっと感じ、そこに乳酸菌の酸味hが穏やかに訪れます。個人的に、酸味の強いお酒は好みなんですが、酸味は時に好き嫌いが出てしまいますが、この土田生酛では、バランスがよい酸味なので、生酛系の酸味はちょっと苦手という方にも、違和感ないでしょう。

そして吟醸酒だけあり、口当たりが軽やか。ほぼ米を削らず複雑な味わいだった同蔵の「シン・ツチダ」とは一線を画す印象です。
切れも抜群によく、甘味→酸味→旨味が口いっぱいに広がったあとは、すっと引いていくのも良いですね。これぞ吟醸酒! シン・ツチダはやや通向けですが、土田生酛は万人に飲みやすいですね。
これは生酛のお酒の印象をガラッと変えますね。やはり生酛だからとか、山廃だから、とか、スペックで先入観を持っては行けませんね。

ぬる燗を試す前に、あっという間に飲みきってしまいました…。また買いたいな~。