「カメラ・レンズ関連」カテゴリーアーカイブ

5年ぶりにCP+に行ってきた

カメラと写真映像のワールドプレミアショー、CP+が4年ぶりのリアル開催、ということで自分としては2018年開催以来5年ぶり(2019年は行かなかった)に行ってきました。

前回は家族撮影できるイベントが予約できたので、家族全員参加でしたが、今回は息子と2人です。

成長しましたね。
ただ、今回は息子氏が足を捻挫(骨折?)して、まだ足が痛いので、ベビーカーで移動、なのでタッチアンドトライのコーナーは試せず、さっと眺める程度でした。

色々感じたこと

以下、本当にさらっと眺めた久しぶりのCP+の雑感です。

まず入場口、会場のパシフィコ横浜、コロナ対策なのか知りませんが、入場口の規制を行っていました。

CP+2023は入場口を限定していた

ただ、これ、意味があったのかな?と思いました。
カメラアクセサリーアウトレット専用入場口から最初入りましたが、思ったより客入りが少ないなという印象で、わざわざ入り口を区切る必要性はなかったのかなと思いました。もちろん結果論であって、もっと客が来るなら意味はあったかもしれませんが。
とにかく、入口が少ないのは不便でした。

また、入場には印刷したQRコード付き入場章をぶら下げる必要があり、これは子供であっても必要です。その他のこうした展示では、子供が入場可能な場合は、入場章が不要の場合が多いのですが、ちょっと面倒に感じました。登録のために複数のメアドを使わなければならず、現地に行けば印刷して渡してもらえるようでしたが、このあたりの説明が不十分に感じました。
個人名が表示されてしまうのも、企業やプロならともかく、プライバシーの観点から必要性がないのではと感じました。
2018年に行ったときのような、家族て楽しめるイベントもなかったのも残念でした。このあたりはもう少しコロナ禍が落ち着けば復活するのかなと期待しています。

入場客数も、パッと見で明らかに以前より少なく、今ひとつ盛り上がりに欠けていた気もします。これはカメラ業界の衰退そのものを表しているようにも感じました。
スチルカメラはもはや行き着くところまで行き着いてしまい、ミラーレス化とAI被写体認識がトレンドかもしれませんが、これって写真を撮ることの本質そのものではないですからね。
確かに動態の被写体を撮影することへのハードルは下がったけど、カメラやレンズの単価は上昇し、どんどん高嶺の華になってきている気がします。

スチルよりも、動画系、とりわけ配信やムービー系の展示のほうが、個人的には見ていて楽しかったかな。シネレンズなんかは、究極のMFレンズだけあり、操作性重視、ゴツいのに緻密で、道具感の塊です。合理的で極度に自動化されたカメラは、少しワクワク感に欠けるのですよね。

また、メーカー系の展示、やはり勢いがあるのはCanonとSONY、そしてFUJIFILMでしょうか。特にSONYは、かつてのNikonの勢いをそのまま引き継いで、望遠レンズ系もずいぶん力が入っていたように感じました。
そのNikonは、ボディの新作もなく、特にZ 9以外に動態に強いボディの発表はまだなく、恐らく3月くらいに発表されるという噂のZ 8?やZ 6IIIの情報もまだなく、ちょっとインパクトには欠ける印象でした。

アクセサリ系も、やはり以前と比べて出店数が少なく、特に中国を筆頭とするアジア系企業の出展も少なかったですね。コロナ禍だからかでしょうか。

PanasonicのLUMIXも、おねーさんがいらっしゃいました。MFTとフルサイズ機の間で、どうラインアップを展開するのか、やや中途半端感があったのは否めないですね。
個人的にタムロンのねぶたと組み合わせた展示が目を引きました。

ベビーカーに乗せた息子を連れていたのもあって、あまりしっかりとは見れませんでしたが、以前と比較して、展示には全体的に寂しさを感じ、客入りの少なさと相まって、来年リアル開催されたとして行くかは微妙なところかな…と感じたのも確かです。

結局アウトレットで用品を買って、全体をサラッと見て終了でした。カメラやレンズは、お店やショールームでも試せますし、イベントも見るだけならオンラインで楽しめます。
この手の展示会も、多くの企業の商品をリアルで触れられるメリットはあるものの、ドイツのフォトキナがなくなったように、そろそろ開催方法を考える時代に来ているかもしれません。

Manfrottoの244 MICRO FRICTION ARMを買ってみた

ちょいとやりたいことがありまして、買ってみました。

これだけだと、何をするものやら…ですよね。Manfrotto 244 MICRO FRICTION ARM (244MICRO-AR)です。Manfrottoと言うと、イタリアの三脚メーカーの老舗です。ということでこれは三脚関連用品です。

こちらはARMの先端を1/4インチネジに変換するアダプタ、1/4” Anti Slip Plate adapt. for 244Mini & 244Micro (244ADPT14AS)です。長い名前だ…

ARMの両端は用途に応じて変更可能

こんな感じに先端のアダプタを変更可能です。クランプなども取付可能です。

Manfrottoのビデオ雲台、ナイトロテックN8のこのネジ穴、買った時は何に使うんだろうと思っていましたが、こうやってアームを付けることが可能なのです。

やりたかったこと

これです。これがやりたかったのです。

モニタを吊り下げてみた

フィールドモニタ、カメラのアクセサリシューに取り付けると、どうしても重心が高くなってしまうのと、カメラの高さを確保した際にモニタが見づらくなるため、低い位置にモニタを設置したかったのです。
そして、モニタ&バッテリの重量はしっかりARMが支えてくれます。締め付ければ緩むこともなく快適です。

ただし、弊害もありまして…

モニタフードの枠に鑑賞する

フィールドモニタのフードの取付枠と1/4インチネジアダプタが干渉します。フードを諦めるか、少しずらして使うか、ネジの高さ嵩増しを行うか、ちょっと工夫が必要ですね。
とは言え、とりあえずこれで快適に動画も撮れそうです。

松屋銀座「世界の中古カメラ市」で買ってきたもの

貧乏人なので、買うと言っても金ピカのLeicaとか、新品未使用のNikon F2 Titanとか、そういったものではなく、ジャンクばかりでした。

ジャンクばかり3点

とは言え、ジャンクはジャンクでも、どれも程度が良いものでした。
左から、NikonのTC-301S(なんと公式HPに情報残っている!)で、1984年頃から2005年と21世紀初頭まで販売されていたものですが、S/Nが203249なので、恐らく80年代製造のものと推察します。
NikonのAI方式の300mm以上の望遠レンズに対応し、写真のようにレンズマウント側の光学系は出っ張っているため、装着できるのは自ずと望遠レンズに限られます。
ではこれに合うレンズを持っているかと言われると…ないんですけどね。とりあえず1000円で光学系もきれいだったので抑えました。

中央はEL-NIKKOR 50mm F2.8で、F4は持っているのですが、F2.8は持っていなかったので買ってみました。こちらも光学系はきれいで、レンズキャップはありませんが、予備でいくつか持っているので、これはこれで。

右がNikon純正アクセサリながら、物自体には何も書かれていない、LEICA MOUNT BASE PLATE(箱の裏にはライカ ザガネと書かれている)、NikonなのにLEICAと書かれていて、一見何変わりませんが、LEICA MOUNTとはL39スクリューマウント、M型ライカ以前のカメラで使われているスクリューマウントのこと。
この商品は、L39スクリューマウントが採用されている、EL-NIKKORなどの引き伸ばしレンズや、その他工業用レンズなどを、暗箱などに取り付けるためのベースプレートとなっています。6つの小さな穴は、テーパー座のネジ穴座面となっていて、このベースマウントを機器や暗箱などに取り付け、そこにEL-NIKKORなどL39スクリューマウントのレンズを取り付けることが出来ます。
こんなNikon純正品が、実はちょっと前まで売られていたのですよ。使い道はともかく、ほぼ新品で状態も良いので、これも抑えました。

早速買ってきたEL-NIKKOR 50mm F2.8にLEICA MOUNT BASE PLATEを取り付けてみた

こんな感じで、EL-NIKKORを取り付けできます。このレンズを、他の機器にネジ止め出来るわけです。
では今の自分に使い道があるかと問われると…ないですけどね。でも、この手のアクセサリは貴重なので、買っておきました。
カメラ市のようなところで、いろいろな店でじっくりこういうアクセサリを探すのは楽しいですね。

4年ぶりに銀座に行ってきた

もう東京に住んでかれこれ11年目ですが、コロナ禍以降、いやそれ以前から、そうめったに都心方面に出向くことはなく、先週末久しぶりに行ってみた銀座。

高級なお店が並ぶ、キラキラした街ですね。コロナ禍当初よりは人出も増えてきた印象。特に外国人観光客も戻ってきている感じはありますね。

で、写真の通り、LOUIS VUITTONへ…行くわけもなく(笑)、お隣の松屋銀座へ。

何年ぶりだろう? 世界の中古カメラ市

これに行ってきました。

カメラ関係、最近はボディもレンズよりも、もっぱらアクセサリ類を探しています。
特に、引き伸ばしレンズEL-NIKKOR関連のものとか、フード系とか。なかなか特定分野のアクセサリって中古でも見つからないので、こうして多くの店が集まっている中古市って、探すのに最適なんですよ。

いくつか掘り出し物を買ったので、後日ご紹介します。

ペリカンケースもどき? Lykus ハードケースHC-3310を買ってみた

精密機器の梱包ケースとしておなじみのペリカンケース、仕事でも使っていたりしますが、本家のペリカンケースは何せ高価です。
もうちょっと安いもの、そんなにガチである必要もないのですが、とある用途に使いたくて、似たものを買ってみました。

Lykus HC-3310

Lykus(ライカス)というブランドのハードケースです。ペリカンケースと同様、耐衝撃、防水性に優れたケースとのことです。


ここまでガチなケースを求めていたわけではないけど、ガチではないケースも実際に中の緩衝スポンジなどを別途購入すると結構良い値段になってしまうので、だったらガチなケースにしてみようと思いました。
購入先はドローンのショップで、ケース自体もドローンの収納を目的にしているようですが、別にドローン専用ケースというわけではなく、それ以外の精密機器なんかも収納可能です。

開けると、中にはスポンジが詰まっています。
一見、ただの大きいスポンジが詰まっているだけに見えますが、押してみると、1cm程度の切れ目が入っていて、カッターナイフなど不要でカットが出来ます。また、スポンジは厚手の切れ目が入ったものが2段、一番下が切れ目のない薄手の緩衝スポンジ、という構成です。
なお、スポンジが傷んでしまったり、別の形状にカットしたい場合は、スポンジだけも別途購入可能です。

説明書には、入れるものより少し小さい程度にカットを、と書かれていましたので、入れるものを押し付けてだいたいの型の検討をつけたら、スポンジを押しながら切れ目をカットしていきます。

カッターナイフ無しで、手できれいにカットできる

結構カットは大変ですが、間違ってカットしてしまうと買い直しになるので、慎重に行います。

フィールドモニタとバッテリ関連を収納できました

はい、目的はこれ。カメラ用のフィールドモニタ、FEELWORLD T7 Plusとバッテリ、ケーブルを収めたく、このケースを買いました。
フィールドモニタ、画面に傷つけたくないので、ちゃんと保管しなければなりませんが、何しろモニタはただの板なので、これを収納するってけっこう大変。
そこでハードケースの出番となりました。

ホームセンターで良いケースがないか探したけど、結局値段の割に…という感じだったので、ハードケースにしてみました。何だかそれっぽい感じに収まりましたね。
ケースは深さに余裕があるので、まだ開いている部分はモニタのアームなんかを収納したいと考えています。そのアームも、まだ買ってから開けてないな。そのうち紹介します。

AstrHori 18mm F8 フルフレーム?シフトレンズで撮ってみた

昨年購入して、届いたのが年明けになった、中華レンズ、AstrHori 18mm F8 広角レンズ フルフレーム シフトレンズを屋外で使ってみました。
シフトレンズとは、カメラを水平に向けたまま、レンズを平行に光軸中心からずらすことで、ずらした向きに撮影可能です。
わかり易い例は、ビルを真下から撮影すると、上階に行くほどすぼんで撮れますが、シフトレンズを使えばこれが最小限に抑えられます。

超広角レンズでシフト可能なレンズは、通常30万円以上します。例えば、NikonのPC NIKKOR 19mm f/4E EDは、こんなに前玉が出っ張っていて、価格も34万円前後します。

PC NIKKOR 19mm f/4E ED

これだけ前玉が出っ張っている理由は、シフト機構を使うことで、通常の19mmの広角レンズ以上のイメージサークルが必要だからです。より大きなフォーマットの中判レンズくらいのイメージサークルが必要です。例えて言うなら、カメラを水平の角度で、超広角で撮影して、その一部を切り取る感覚ですね。

超広角レンズでシフトレンズ、というのがもの高価かつ大型レンズになるのはこういった理由からですが、チャイナはその斜め上を行きました。
レンズサイズはパンケーキレンズ並みにコンパクト、かつシフトもできる18mmレンズを、2万円を切る価格で出してきました。

AstrHori 18mm F8 フルフレームシフトレンズ(Zマウント用)

これを見た時、本当に18mmの画角があるのか? そして本当にシフトできるのか、甚だ疑問でした。何せ、暗いレンズとは言え、こんなパンケーキサイズでシフトできる程のイメージサークルがあるのか?
そしてその疑問は、悪い意味で確信に変わりました(笑

ま、30万円以上する超広角シフトレンズが、以下にチャイナパワーと言えど、わずか2万円弱で実現は不可能と言うことです。

はい、フルサイズでは蹴られます。蹴られる(ケラレる)とは、ご覧のように映らない部分が出てくるということ。
つまりこのレンズ、フルサイズのフォーマットに対して、フルでシフトさせると蹴られてしまいます。イメージサークルが狭いのです。本来、フルサイズ対応のシフトレンズは、最大までシフトさせても蹴られないように、イメージサークルを広く取っているはずなのですが、このレンズは、2メモリくらいまでしかシフト時のイメージサークルがないのです。

フルサイズで蹴られないシフト量はメモリ2つ分がせいぜい

ちなみのこのレンズ、この記事を見て、Pergearで期間限定でさらに3千円割引になっていたので購入しました。が、このページにも購入先のPergearも、イメージサークルについては書かれていませんでした。

ところが、SNSで早くに届いた方のレビューにより、フルサイズでは到底イメージサークルが足りないということが判明、今ではPergearのページにも、「シフト機能を使用するには、最初にAPS-Cモードに切り替える必要が有ることに注意してください。」と追記されました。

まだ1万数千円で買えたので、笑って許せる範疇ですが、如何にチャイナと言えども、最初に販売した際にイメージサークルの狭さに言及していなかったのは問題ありでしょう。久しぶりに悪い意味での大陸クオリティを垣間見た気がします。

レンズの画質はどうか?

広角レンズの場合、どうしても太陽など光源は入りやすい写真となるため、現代のレンズとしてはフレア・ゴースト耐性も重要です。また、シフトレンズを謳うわけですから、十分な周辺画質も必要となります。

左がシフトなしの素の状態、右がフルでシフトした状態。画質は、光軸中心部分については解像力は問題なしです。ただ全体としてやや線が太い描写となります。
逆光耐性は、太陽光付近ではフレアっぽくなりますが、レンズ構成がシンプルだからか、内面反射はさほど多くはないようです。
そして周辺画質は、シフトしていなくても像が流れています。
APS-Cであれば、シフトしない状態では画面全域でほぼ解像力はそこそこ得られるはずですが、シフトすると周辺画質は物足りないでしょう。

上の3枚も、左上が素の状態、右上がフルサイズで蹴られないギリギリのシフト量(メモリ2つ分)、右下がフルでシフトさせた場合。
写真の鉄塔のパースペクティブを目立たなくさせる場合は、フルでシフトする必要がありましたが、フルサイズでは蹴られてしまいます。そしてシフトさせない場合も周辺の画質は、昔の広角レンズの域を出ていませんし、f8という暗いレンズであることも考慮すると、コンパクトとは言え物足りないです。

ちなみにこの値段でから、絞り機構は存在せず、開放のf8固定となります。絞って解像力を上げるという手段は使えません。

TS-E 17mm F4L

18mmという、CanonのTS-E17mm F4Lに続く超広角シフトレンズとして期待しましたが、やはり物理の法則に従い、開放f8と暗くしたところで、フルサイズのカメラでシフトした際のイメージサークルは得られないということです。

画質もフルサイズでは不満です。APS-C専用でしょう。そしてAPS-Cでも、シフトした際の周辺画質は期待しない方が良いでしょう。
以下はAPS-Cサイズ(DXフォーマット)にクロップしてシフトなし(左)とフルシフトで撮影した写真です。

さすがにAPS-Cサイズ(DXフォーマット)だと、シフトさせない左は画像の隅まで解像力はありますが、シフトさせると鉄塔の先端あたりは収差の影響で、解像力が出ていないのがわかります。

最短撮影距離付近0.34mでの撮影

最短撮影距離、広角故にそれほど背景はボケません。最短撮影距離付近は、線が太い描写ではない感じですが、解像力はもう一歩ですね。

スナップ向きのレンズではあります

シフトせずスナップするには、コンパクトなレンズ故に良い感じです。相変わらず周辺画質は良くないですが、フィルム時代の広角レンズはこんな感じだったのを考えると、まあこんなものかな、という気はします。NikonならZfcあたりと組み合わせるには良いかもしれません。

また、動画でも使ってみましたが、MFレンズで適度にフォーカスリングのトルクもあるのと、暗い広角レンズでフォーカスの距離指針を見ながらアバウトにフォーカシングしてもピントは合うので、4Kまでなら問題なく動画にも使えました。シフト機構をなくして、単なるAPS-C用単焦点広角レンズとして売っても良いかもしれませんね。


このレンズの後に、NikonのNIKKOR Z 40mm f/2を使うと、やっぱこれが安心、よく映るレンズです。値上がりしたとは言え3万円前後、これで開放f2で、コンパクトでAFも使える純正レンズ、これは買うべきレンズです。

Nikon Z 9 + NIKKOR Z 40mm f/2

最近大して安くもなくなってきたチャイナレンズより、よっぽど良いです。

Nikon D850 5年後機種のFWアップデート Ver1.3.0

デビューから5年を超えたNikon D850、現行機ですが、Nikonは既に一眼レフの開発を凍結して、ミラーレス一眼に開発リソースを投入しているということもあり、まさか機能アップがなされるとは思いませんでした。

今回、D850のFW Ver1.30では、ミラーレスのZ 7II/Z 6IIで昨年FWアップデートで導入された「人物印象調整」が、新たに追加されました。

静止画・動画撮影の際に人物の色相(マゼンタ/イエロー)と明るさ(明るい/暗い)を二軸で調整することを可能とする[人物印象調整]機能を新たに搭載します。また、お好みの調整値を最大3個まで「調整モード」として登録でき、撮影時に適用することができます。人物撮影の際、シーンに合わせてよりフォトグラファーのイメージに近い仕上がりをサポートします。

https://www.nikon-image.com/products/mirrorless/lineup/z_7_2/

ということらしいですが、なぜかあまり作例が出てこなかったりするので、どういった機能なのか探してみたら、Nikon Z 7II/Z 6IIのポートレート/ウエディングフォト撮影ガイド、なるものに書かれていました。

なるほど、人物に対しての色合いを変化させるようですね。よく黄色いと言われたNikonの絵作りですが、この機能で好みに変えられるということですね。
どの程度変わるか今度試してみるとしましょう。ちなみに、撮影時に設定すると、RAWでも撮影後の編集はできないようです。

FW Ver1.21から1.30にアップしました。Z 9と比べると、FWのサイズは小さめで、時間も短いですね。
ところで、この「人物印象調整」、なぜかZ 7IIとZ 6II、そして今回のD850のみなんですよね、搭載されているのは。他のミラーレスも一眼レフも、現時点では搭載されていません。Z 9にもなく、不思議です。

どの程度変わるのかな? 今度試してみたいと思います。

東京オートサロン2023に行ってきた3

WebCGではコンパニオン名鑑なんてやっていますけど、ちょこっと自分も撮ってきました。
しかし7年前に行ったときと比較すると、コンパニオンのおねーさんの数は少なくなりましたね。
コロナ禍で減ってしまったのか、コンパニオンにお金をかけられなくなったのか、車の祭典なのにおねーさん目的の輩が多いのがアレだったのか…

それでもコンパニオンのおねーさんがいるブースは人だかりができていましたね。

今回、カメラはNikon Z 9に、レンズは一眼レフ用のAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRとAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRIIを使用。
最近Z 24-200mmばかり使ってきていたので、久しぶりにf/2.8通しのレンズ。やっぱりボケ味が良いですね。ただ、何故かブレ写真が多く、歩留まりが…。手ブレ補正機構の誤作動?
あと、Z 9のようにメカシャッターレスでブラックアウトレスのミラーレス一眼は、常時被写体を認識し続けられるので、もうAF-C(コンティニュアスAF)だけでいいかなと思っていましたが、今回組合せたレンズは、もともとFマウントのAF-S(超音波モータ搭載)レンズで、被写体に追従する際にカタカタとフォーカスが小刻みに動くのも気になりました。これも写真の歩留まりに影響したかもしれません。
ポートレートのように微妙に被写体の距離が前後するような動作の場合、超音波モータレンズは短時間で前後する動きが苦手です。もともと超音波モータは、高トルク高速動作が得意な反面、ゆっくり滑らかに動く、あるいは反転動作は苦手化傾向にあります。
こういうのはSTM(ステッピングモータ)のレンズのほうが得意で、Nikonがミラーレス一眼のZマウントレンズでSTMを多く使っているのは、そういった特性を踏まえているのと、光学系のフォーカス群の軽量小型化しているから、というのもあるでしょうね。

レンズに合わせた撮り方が必要かもしれません。一眼レフ用のAF-S(超音波モータ)レンズは、こうした動きがほぼ無い被写体では、AF-S(ややこしいけどここではシングルAFのことです)の設定のほうが良いかもしれませんね。

瞳認識、便利だけど、こうした撮影なら一眼レフでAFポイント合わせて、あるいは中央か周辺のフォーカスポイントでフォーカスロックして撮るほうが、個人的には合っていますね。瞳認識がない一眼レフで、ピンボケして困ったという経験はないですし。
ちょっと最近、AFの被写体認識に踊らされている気がして、ここは原点に立ち返ったほうが良いかな、とも感じました。

あと、フラッシュ光、微妙に届いていない気もしていました。拡散カバーを付けたSB-900を使いましたが、まあ人だかりで前にいた人に遮られていたってのもありますね。

そんなこんなで、久しぶりに行ったら結構楽しめた東京オートサロン2023でした。

オーバーホール後の設定が微妙に変わっていたD850

昨年末、Nikon D850をオーバーホールに出して、年末中に戻ってきて、今年に入って最初の撮影となった陸上自衛隊習志野演習場での降下訓練始め。
その最初の1枚目のショット。

実はこれ、カスタム設定でRAWで撮れる設定にしていたはずなのに、JPGでしか撮れていなかった…orz

もともとオーバーホールのような大掛かりな改修では、カメラの設定がリセットされることもあるため、予めカメラの設定はカードの保存していたのですが、戻ってきたカメラは設定が残っていたので、そのまま撮影に挑みました。途中でアレ?何でJPGだけ?と思って設定を見てみたら、RAWで撮るカスタム設定なのにJPGのみとなっていまして。慌てて設定し直して事なきを得たのですが、ちゃんと事前に確認しないとだめですね~。
修理から戻ってきたら、一見設定が残っているように見えても、必ず細かいところまで設定確認しましょう

降下訓練始めでは、Z 9はZ 24-200mmを装着し、望遠をD850 + AF-S 200-500mmで今回撮ったのですが、D850、Z 9よりはバッファが少ないので、連写ではバッファ詰まりが気になるけど、撮った時の気持ちよさは格段に良いのですよね。バッファ詰まりをほぼ気にしなくて良いZ 9で本当は望遠側を撮りたいのですが、Z 24-200mmはFマウント機で使えないので、どうしてもこのような組み合わせになってしまいます。
ということで、早くZ 6IIIか7IIIが出ないかな~。24-200mmと組合せてZ 9のサブ機になるカメラ、欲しいですね。CESでは何も発表なかったけど、CP+では期待したいですよ。

AstrHori 18mm F8 FULL-FLAME Ultra wide angle TS Lens (Shift)

注文したのは昨年12月半ばでしたが、届いたのは今年に入ってからでした。

ぐるぐる巻の梱包が届いたのは年が明けてから

中身はこれです。

AstrHori 18mm F8 FULL-FLAME Ultra wide angle TS Lens (Shift)

チャイナレンズです。Nikon Zマウント用(Lマウント・Eマウント・RFマウント用もあり)初めて購入しました。初回特典3千円引きで¥16,199(現在は通常価格の¥19,199)でした。

お値段の割には、大層な箱に入っていて、レンズ外装も金属です。質感は悪くありません。この値段で出来てしまうのがチャイナパワーです。
もちろんお値段がお値段だけに、CPUのないマニュアルレンズです。
18mmの超広角単焦点、さすがにf値はF8と暗いです。

そしてなんといってもこのレンズ、シフトレンズなのです。

シフトレンズの場合、通常はシフト量の微調整のために回転式のノブがついているのですが、このレンズに関してはノブはなく、単純にスライドさせるだけです。
それにしても前玉も後玉もずいぶん小さいですね。

Nikon Z 9に問題なく装着できました

マウントの工作精度も悪くないですね。問題なくNikon Z 9に装着できました。さて実写…と行きたいところですが、時間切れです。週末にでも撮ってみたいと思います。
ところでこのレンズの最大の特徴、シフト機構ですが、これが少々問題がありまして…。このあたりは既にカメクラ界のSNSネタとして話題にはなっていましたが、それも後日記載します。