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なぜPanasonicはレンズ名ではなく分かりづらい型式名のみの表記をするのだろうか?

これは先日、Panasonicのマイクロフォーサーズ用レンズのファームウェアアップデートがあったときに感じたことです。

https://av.jpn.support.panasonic.com/support/dsc/download/ より引用

さて皆さん、これだけで何のレンズなのかわかりますか?
私にはさっぱりわかりませんでした。熱心なLUMIXファンならわかるのかもしれませんが。数字は何となくレンズの焦点距離を示すものだな、と言うのはわからないでもないですが、ぱっと見てすぐに分からないですね、正直。
こういうところなんですよ、PanasonicのLUMIXシリーズのだめなところ。カメラ自体は非常に操作性がよく、写りだって良いのに、サポート系が全くだめ、ユーザーのことを考えていない。
レンズの型式だけでなく、レンズ名も書いてほしいです。本当にただそれだけのことなんですよね。

ちなみに、2022年3月1日に発表された、マイクロフォーサーズ用レンズのファームウェアアップデートは、主にGH5M2GH6に対応させるためのものでした。
私の手持ちのレンズだと、H-X015ことLEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.のファームウェアがVer1.1となり、アップデート内容は以下の通りです。

  • ハイフレームレート動画200.00p設定時の、シャッターボタン半押し、またはAF-ONボタンによるAF動作に対応しました。
    対応カメラ:DC-GH6(2022年3月1日時点)
  • [フォーカスリング制御]機能に対応しました。(対応カメラ使用時)
  • AF性能の向上
    記録フレームレート24p(24.00p/23.98p)設定時のAF追従性を向上させました。
    対応カメラ:DC-GH6/DC-GH5M2(2022年3月1日時点)

というわけで、LUMIX GX7MK3ユーザーにはどれも関係がないことですね。一応、バージョンアップしてみました。

ファームウェアアップデート、まずバッテリ残量がフルでないと受け付けません。残量表示のうち1目盛りでも減っていたらアップデートできません。ちょうど1目盛り減っていた状態でしたが、バッテリを充電してからの実施となりました。
LUMIXの場合は、アップデートファイルをメモリカードに入れて、再生ボタンを押すとバージョンアップ出来るようです。

ユーザー目線というなら、サポートページや純正ソフトの改善を

今年の頭に日経に載った、PanasonicのLUMIXシリーズのシェア低下のニュース。同じマイクロフォーサーズ陣営のOM SYSTEM(旧OLYMPUS)よりも大幅にシェア低下しています。
個人的に、OLYMPUS時代のPEN E-P5でマイクロフォーサーズを導入、その後動画も撮りたくて、動画画質が良かったPanasonicのLUMIX GX7MK2を長く愛用、後継のGX7MK3が生産終了と聞いて慌てて買い替えましたが、今やGX7シリーズのようなコンパクトで高性能なマイクロフォーサーズ機がLUMIXシリーズではなくなってしまいました。

Panasonicは今はライカなどとLアライアンスによるフルサイズ機も出していますが、こちらもシェアはかなり低く、頑なにコントラストAF飲みを使ってきているのも、動体撮影派に響かない一員と思われます。実際、コントラストAFだけだと、AF合焦サインは出ているけどピンぼけとか、合っているフォーカスが突如すっぽ抜けるといった経験もしており、高い値段を出して買うカメラとして、不完全な部分があると言わざるを得ないのですよね。

純正ソフトも、何故かカメラの機種でソフトのバージョンを分けたり(普通はどこのメーカーも1種類もしくは2種類のソフトでほぼすべての機種をサポートしている)、そのソフトがまったくもって使い物にならなかったりと、カメラボディやレンズは良いのに、サポートがまったくもってダメ、というのも、シェア低下要素の1つでしょう。

かつて動画といえばLUMIXでしたが、今やどこのメーカーも動画にも力を入れていて、LUMIXの優位性もそこまでありませんし、Youtuberなど動画配信に活路を見出すのも、何だか戦略としては拙いかなと。高いカメラで動画配信する必要性って、そこまでないでしょう?

まずは、像面位相差やマルチピクセルAFなど、AFの改善は必至ですし、純正ソフトも大幅に改善すべきでしょうね。純正ソフトがダメなら、もうソフトメーカーに丸投げでも良いでしょう。
カメラの操作系とか結構好きなので、もうひと踏ん張りしてほしいですね。Panasonicという巨大企業からしたら、カメラ部門なんて小さな部署に過ぎないのかもしれませんが。

AF-S 200-500mm f/5.6Eをフィールドで試す、ついでにテレコンが使えるかテスト

引きの絵とか、旅客機、大型機撮影用ということで、重いSIGMA 150-600mm Sportsと入れ替えで導入したAF-S 200-500mmですが、早速フィールドでテストしてみました。
SIGMAより700g軽量というだけで、カメラリュックもかなり軽く感じます。Z 9自体も、グリップ付きD850より軽量なのも合わせると、かなり軽快です。もっとも、重量基準が5000g超えのAF-S 600mmだったりするので、一般的に考えると重いですけどね。

場所はいつもの荒川彩湖公園です。

手持ちでも、このくらいの重さなら、十分安定して振り回せますね。このレンズが人気なのも頷けます。AFも十分早いし、VR(手ブレ補正)もかなりよく効きます。そして何より、VRにSportsモードがあるので、ファインダが安定しているのも良いです。
Z 9で連写した場合も、Normalモードでは1コマ目は露光前センタリングが行われますし、単写の場合も同様なので、やはりSportsモードはあるに越したことがないですね。

AF-S 200-500mm + テレコンバーターTC-14EIII

SIGMAのレンズには、Nikonのテレコンは使えないため、SIGMA製のテレコンバーターが別途必要でしたが、AF-S 200-500mmなら、Nikonの純正テレコンが使用可能。

TC-14EIIIを装着すると、開放f値が1段暗くなりますが、焦点距離が280-700mm f/8のレンズとして使用可能です。
一眼レフでも、機種によりf8 AFに対応するため、AFは使用可能ですが、D850では中央の15点のみ対応となります。

Z 9など、Zシリーズのミラーレス一眼では、このような制約がなくなっています。これは、暗いレンズの場合は、コントラストAFを主体としているからでしょうね。像面位相差AFは、一眼レフの位相差AFセンサよりもセンサ面積が小さい分、暗所は苦手なようで、コントラストAFで補っているようです。

Z 9の場合、明るさが十分なれば、開放f8でも、AFの速度や精度はほぼテレコンなしと変わらない感覚で使用可能でした。

画質はわずかに落ちますが、この程度なら十分使えるかな、というレベルです。望遠端700mmもあれば、かなりの望遠ですから、撮影の幅も広がりそうです。D850ではどの程度使えるか、今度試してみたいと思います。

AF-S 200-500mm + テレコンバーターTC-20EIII

2倍テレコンを使うと、2段分暗くなり、400-1000mm f/11相当となります。開放でf11はかなり暗く、一眼レフではそもそもファインダが暗くなりすぎて実用的ではないですし、AFも使用不可となります。
ですが、ミラーレスならそんな制約もなく、プレビューも感度を上げて、テレコンなしと同様の明るさを確保できます。これはミラーレス機のメリットですね。

流石に2倍テレコンともなると、画質低下を感じます。コントラストも今一歩となり、特に解像力はかなり下がります。AF-S 600mm f/4Gでもそれなりに解像力が低下しますが、低価格のズームレンズであるAF-S 200-500mmでは顕著になります。今回は絞り開放でのみの撮影でしたが、実用的な解像力を得るには、1段絞りたいところで、そうするとf16となりますから、晴れた日でないと、厳しい結果になりそうです。
ただ、1000mmまで使えるのは魅力的ですね。

写真を見ると、前ボケが二線ボケで固めな傾向、後ボケは割と柔らかめに出ていて、収差補正を程々にして背景ボケを重視している感じですね。

かなり緩い絵になってしまいました。絞り開放は厳しいですね。それでも、開放f値f11でも、AFも少し迷うことがあるけど、全く合わないということなく、グループエリアAFを併用することで、歩留まりは悪くない感じです。

この日はかなり強風で、レンズを持っている体が持っていかれるくらいだったので、緩いのはブレの影響はあるかもしれません。風がなければもう少しシャープな絵が撮れたかも(という言い訳w)。

それでも、開放でf11という暗い条件でも、AFが使えるしファインダがちゃんと見えるのは快適です。Canonが暗い超望遠レンズを出してきて、超望遠撮影の裾野を広げてきているのも納得です。
Nikonは、まだまだZマウントの望遠レンズのラインナップがほぼ無いので、気軽に使える70-300mmクラスも出してほしいですし、早くロードマップに出ている200-600mmも出してほしいですね。

大きなレンズキャップの着脱が面倒なので、OP/TECH HOOD HAT XXLを買ってみた

SIGMA 150-600mm Sportsはレンズキャップではなく、大型単焦点望遠レンズと同様の、レンズカバーが付属していました。
かぶせるだけなので、とても簡単で使い勝手もよいのですが、NikonのAF-S 200-500mm f/5.6Eは、レンズキャップ式です。
フィルタ径95mmなので、キャップも大きく、収納に困ります。

ということで、汎用のフードハットを買ってみました。

OP/TECH オプテック フードハット XXL ブラック 8001272

パッケージの写真にあるように、フードに直接かぶせることで、レンズキャップ代わりにします。レンズの前玉に物をぶつけるとかしない限り、こういうフードハットのほうが合理的に感じます。
特に望遠レンズほど、フードも深いので、キャップよりもフードハットのほうが格段に便利です。

サイズは10種類以上あり、AF-S 200-500mmのフードは、概ね13~14cm程度の直径ですから、サイズはXXLが適合します。XXLの場合、Amazonの情報では、「対応サイズ:Φ12.7-14.6cm」とあります。

実際に装着してみると…

フードが正・逆付けどちらの状態でも、フードハットを取付可能です。便利です。
最初から純正で採用してほしいですね。

AF-S 200-500mmは、Nikonにしては珍しく、描写性能やAF、手ブレ補正などは手を抜かず、外装や三脚座のコストダウンして価格を抑えたレンズです。なので、どうしても、もう少し高価な望遠レンズと比べると、改善して欲しいポイントは結構あります。
三脚座もネジ穴1つで、アルカスイスにも非対応、長さも短く、これも改善したいところ。

SIGMA 150-600mmと入れ替えでAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRを導入してみた

ロクヨン(AF-S 600mm f/4G)と併用するには重量が重い、SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sportsと入れ替えで、AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRを導入してみました。
これから売却ですが、思いの外、SIGMAはそこそこ良い値がつくみたいです。

サイズ的には大きき違わないですが、重量にして560g軽量となります。その分、Nikonのほうが、フードはプラスチックでペラペラ、三脚座も小さく、コストダウンが見受けられます。
純正レンズがSIGMAに質感で劣るとはね…。ただ、AF-S 200-500mmは、その分価格を抑え、重量も軽いため、このレンズとD500の組み合わせは、戦闘機撮影の現場では定番だったりします。

まだ今年に入って戦闘機撮影は全くできていませんが、とりあえずいつものベランダからの撮影です。

絞りが\ズームによらず一定のf5.6というのがまず嬉しい。SIGMAはf値変動するタイプで、特にf6.3ともなると、やや暗いとAFに迷いが出るものの、f5.6なら、暗所でもスパッと合いますね。ほんの僅かな違いですが、これが大きいです。
ズーム比を欲張っていない分、開放f値一定のメリットが出ていますね。

絞り開放でも、この値段のレンズで遠景でこれだけ撮れれば十分です。SIGMAの場合、500mmと600mmの違いはあれど、望遠端は1弾絞りたい感じでしたが、AF-S 200-500mmなら、望遠端も1/3段程度絞れば良くなる印象ですね。

そして何より、手ブレ補正の効きがダントツに良いです。
SIGMAは正直、効いてる?ってくらい手ブレ補正の効きはあまり良くないのですが、AF-S 200-500mmは4.5段分の補正ができるため、手持ちでもかなり歩留まりが上がります。
この撮影はD850で行いましたが、Z 9ならさらに良くなりそうです。AFも必要十分な速さです。

手ブレ補正には、連写しても、露光前センタリングを行わずファインダ上で被写体位置が安定するSportsモードが有るのも嬉しいですね。

早くメインの戦闘機撮影も行いたいですね。引きの絵はこのレンズで撮りたいので。

Nikon D850を買って4年半にして、初めて「フォーカスシフト撮影」をやってみた

マクロ撮影が好きな割に、使ったことがなかった「フォーカスシフト撮影」。

実はこの機能、超音波モータ内蔵のAF-Sレンズ、またはステッピングモータ内蔵のAF-Pレンズしか対応しておらず、従来のボディ内モータのAFレンズでは使用できません。
これは、正確なピントの繰り出しが、機械式のカップリングでフォーカスユニットを動かすAFレンズでは困難だからでしょうね。この辺り、最初からAFレンズはレンズ内モータとしたCanonの先見の明がありますね。

D850を導入した当初は、AF-Sのマイクロニッコールレンズを持っていなかったので、この機能は使えませんでした。が、フォーカスシフト撮影は、マクロ撮影では重宝する機能です。
そういえば、旧製品にはなってしまいましたが、AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDも手に入れていたので、これを使えばフォーカスシフト撮影ができるんですよね。
ということで、D850の購入から4年半にして、初めて使ってみました。

例えば、こんなマクロ写真。普通に撮影すると、こんなに被写界深度が浅くなります。

AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED f5.6で撮影

あまり絞っていないf5.6ですが、たとえこれをf22くらいまで絞ったとしても、奥のモトコンポにはピントが合いません。
また、絞り込むと回折の影響で画質も低下します。
デジタルになってから、これを回避できるようになりました。それが深度合成です。ピントを少しずつずらしながら撮影し、ピントの合っている部分のみを合成することで、全体にピントが合ったような写真になります。これはフィルム時代では出来なかったことです。

D850では、「フォーカスシフト撮影」で、フォーカスを少しづつずらした撮影が可能です。これがOLYMPUSもといOM SYSTEMのカメラだと、カメラ内深度合成により、カメラ内で深度合成まで完結できますが、Nikonは残念ながらフォーカスシフト撮影まで、深度合成は別途画像処理ソフトで行います。

フォーカスシフト撮影で30枚の画像を生成

今回は、30枚の画像を撮影し、Photoshopで処理しました。Photoshopでの深度合成は、検索すれば手法が書かれていますので、ここでは省略。
合成した結果がコチラ↓です。

画像周辺の処理が少し不自然に

手前のシティにも、奥のモトコンポにも、全てピントが合っていますね。そして、その奥はボケたままです。
ただ、何故か画像の外側の画像処理がうまく行かなくて、ぼやけています。
トリミングして、ぼやけている部分を排除しました。

トリミングして完成

良い感じに合成できましたね。もう少し彩度は落としても良かったかな?

標準撮影と深度合成の比較

できればカメラ内で深度合成も行ってくれると便利なんだけど。そういうところは、OLY…じゃなくてOM SYSTEMのカメラは、かゆいところに手が届くし、マイクロフォーサーズだから被写界深度も深いので、マクロ撮影には有利なんですよね。

HAKUBAの85L防湿庫の価格がバグっていたのでポチってみた

※価格がバグっていたのはごく短期間で、現在は通常価格に戻っています。定期的に安くはなっているみたいです。

先日、Twitterを見ていたときに、たまたま目についたフォロワーさんの書き込み。

クリックすると、防湿庫の価格がバグっていました(笑

2022年2月10日、64%OFFに

なんと64%OFF です。中華製の防湿庫ですら、このサイズだともっと高いです。
もう見た瞬間ポチってしまいました。

ちなみに、翌日価格を見ると、もとに戻っていたので、購入した日の、ほんの何時間だけ価格が下がったようです。

翌日(2月11日)には通常価格に

ブラウザにAmazonの価格の推移グラフを表示できるKeepaをインストールしているので、それを見てみると、やはりごく短期間価格が下がっていたのがわかります。

Keepaを見ると、価格は2月10日野ごく一部の時間で下がっていたのがわかる

これを見る限り、定期的に価格が下がっているようですが、今回の下げ幅が尋常ではなかったようです。
フォロワーさんありがとう!

定期的に価格を確認すると、お安く買えるかもしれませんね。

そして、ポチったけど置き場所どうしよう(切実

でっかい箱が届きました

HAKUBA KED-85W(Amazon限定モデル)

箱でかい! なにせ幅が95cmもあります。レンズでいうと、超望遠のロクヨン(600mm f/4)クラスを横に入れることが出来るくらいです。
色々ものを整理して、棚を移動したりして、何とか設置場所を確保しました。

スミマセン、設置してしまったあとの写真なので、ガラスの反射とか、気にせず取ってしまいました。質感は十分です。
個人的に、防湿庫は既に東洋リビングのを1台使っていますが、これが既に手狭になっているのと、パソコン周辺にカメラやらレンズが転がっているのを、少しは整理しようと思いまして、もう1台欲しいなと思っていたところでした。

ロクヨンを入れてみたものの。これは定期的に使っているので、専用カメラバッグ保管でも十分な気はします。ベローズとか入れようかな?
ロクヨンを入れてしまうと、棚の上段、グリップ付きD850とかZ 9は入ることは入りますが、結構ギリギリです。それでも、何とか入るので、大型機材をお持ちの方にもオススメの防湿庫ですね。
普通なら、これ1台あれば十分でしょう。プロでもないのに1台で足りない方は、普通じゃないと自覚しましょう(笑

とにかく、かなり余裕があるので、収納の仕方次第で、かなりの量の機材を保管できます。これで1万円ちょっとだったのは、相当ラッキーでしたね。

KALDIの二眼レフ風チョコ

妻からいただきました。

KALDIで売っているカメラ外像のチョコ。
今回もらったのは二眼レフ風ですが、木で作られていて、結構精巧に作られています。
モチーフは、Rolleiflex 2.8辺りでしょうね。レンズや巻取りレバーなど、本物に近いレイアウトです。
後ろにフィルムの銘柄のホルダーが付いているのも面白いですね。

ファインダー?を開けるとチョコ

二眼レフカメラは、蓋を開けるとピントグラスですが、コチラのもちろん中身はチョコです。
マグネットがついた蓋で、小物入れにちょうど良さそうですね。

SLIK スマホ&タブレットホルダー SPTH タブレットは外部モニタとして使用可能か?

先日、SmallRigのパン軸&チルト軸調整可能モニターマウント(コールドシュー互換) 2905を購入しましたが、これを使ってスマホやタブレットを取り付けて外部モニタ化できるか?というのを実践してみました。

買ったのはこれです。

SLIKのスマホ&タブレットホルダー SPTHです。この手のスマホ・タブレット用の三脚ホルダーは、中華ブランドで散々ありますが、SLIKも値段もそう変わらないので、せっかくならと国内ブランドにしてみました。製造は結局チャイナなんですけどね。
外装は見てのとおりプラスチック、耐久性は…プラだから低いとは言えないですが、金属製よりは劣るでしょうね。軽量なのは良いと思いますが。


  

執筆時点では、Amazonより楽天のほうが安かったですが、両方チェックしてみてください。

Xperia 1を取り付けてみる

それでは、そこにSLIKのホルダーにXperia 1を取り付けてみましょう。

Xperia 1をオフセットさせているのは、ボタンや指紋センサを避けるためです。Xperiaはサイドボタン多めなので、この手のホルダーを使用する際は注意が必要です。ホルダーの幅が広いと、サイドボタンにかぶってしまいます。

Xperia 1のリアガラス、割れてる…

普段カバーしていて気づかなかったけど、Xperia 1のリア角のガラスが割れてます…。落としたときに割れたんでしょうね。ディスプレイ側は問題ないので、無視します。もう3年近く使っていますからね。

スマホの場合は、そのままホルダ上部を引っ張り上げてスマホを挟むだけです。スプリングの力で挟みます。特にガタツキもなさそうです。たただ、SmallRigのモニターマウントが金属製で剛性が高いので、多少ホルダの剛性感が気になります。プラですが、剛性は悪くはないですね。でも、さらに剛性感を得るなら、SmallRigなどの金属製ホルダが良さそうですが、ライトな使い方なら、SLIKでも十分でしょう。

今どきのスマホは画面が大きくても、21:9の縦長なので16:9の映像要モニタとしてのメリットは少ない

モニタとしては、スマホは所詮スマホの画面サイズでしかないので、モニタとして使うメリットはあまりなさそうです。今どきのスマホは縦長が多いので、横に向けるとモニタとしての縦幅はさほど大きくいないのです。スチル撮影しながらスマホで動画を撮る、といった使い方になるでしょうね。

タブレット(Amazon Fire HD10)を取り付けてみる

SLIKのホルダー、スマホだけでなく、更に大きなタブレットも挟めます。幅180mmまで対応するので、10インチクラスのタブレットは問題なく挟めます。

さすがに10インチのタブレットともなると、迫力がありますね。
SLIKのこのホルダは、タブレット用に2段階でホルダの引き出しができるようになっています。そして、引き出したらさらに剛性感が悪くなるかなと思ったら、プラスチック製としては、意外としっかりしている感じです。しっかりホールドできていて、タブレットが外れそうな感じもありません。10インチタブレットでも重たい方のFire HD 10でもしっかりホールドできています。

タブレットはカメラの外部モニタとして使えるか?

以前買ったUSB Video Captureを使用し、Z 9のHDMI出力からキャプチャに接続します。このキャプチャはHDMIからの映像をUSBに変換し、タブレットやPC、スマホからはUSBカメラとして振る舞うことが可能です。
Fire HD 10では、AmazonのアプリストアからUSB/Web Cameraをインストールしています。なお、Fire HDはAndroidベースのOSを搭載しているため、Andoroid向けのUSB/Web Cameraと実質同じアプリとなります。

実際に動画撮影用の外部モニタとして使えるか、という観点からすると、「カメラの映像を表示はできる」と言う点では問題ありません。

Fire HD 10の画面はフルHDなので、1920 x 1080 MJPEGに設定

Fire HD 10はフルHDの画面なので、USB/Web Cameraは1920 x 1080 MJPEGに設定します。(YUVだと処理が重くなります)
表示は問題なく出来ました、が、画面の遅延は発生します。

タブレット側の画面の遅延に注目

ご覧の通り、カメラ側のモニタからコンマ何秒か遅れて表示されます。HDMIの映像を変換し、USBカメラとして振る舞っているため、処理の関係で、どうしても遅延してしまいます。動きの激しくないもののフォーカス確認用としては使えますが、これで動き物の撮影はちょっと難しそうですね。あと、Fire HD 10の画質も良くないですね。

結論としては、タブレットではフォーカス確認や撮影後のプレビュー用としては使えるけど、ビデオモニタとしては遅延が発生するので、動きの速いものには使えないかな…といったところです。
ちゃんと動画を撮るなら、HDMIをそのまま入力できる、専用の外部モニタが欲しいところ。タブレットの活用には、この方法は使えなくないかな。

BRONICA S2用 NIKKOR-P 200mm F4 入手

フィルムカメラ、最近価格高騰してきていますが、BRONICAはあまり人気がないのか、そもそも中判フィルムの価格が上がって入手が難しくなってきているのか、交換レンズについてはかなり価格が下がってきている印象。

先日、オークションで入手したBRONICA用のNIKKOR-P 200mm F4、135判換算だと大体焦点距離105mmから135mm中望遠の画角に相当する中望遠レンズです。


価格は3千円しませんでした! しかも、光学系はカビやバルサム切れなどない綺麗なものでした。リアキャップが付いていないことくらいでしょうか。BRONICA S/C系統のリアキャップは、そもそも流通量が少ないゆえに、キャップも入手が難しいので、これは自作するとして、非常に程度の良い個体が2千円台とは、嬉しいやら悲しいやら。
ま、安く手に入れられたので、楽しく使うとしましょうか。

BRONICA用のNIKKOR-P 200mm F4は、いくつかバリエーションが存在するようですが、光学系だけで分けると前期と後期の2種類あるようです。

BRONICA S2のカタログより

上のカタログの光学系は前期型と思われます。そして、そのカタログに載っているレンズは、私の買ったレンズと同じものと思われます。
ただ、BRONICAに詳しいHPを見てみると、前期型は銘板に”Nikon”ではなく、”Nippon Kougaku”とのこと。
私が買ったものは、後期型のシングルコートかもしれず、そうなると、光学系は上の画像のものではないようです。
ちなみに、以前ジャンクで買った、カビだらけのマルチコート後期のNIKKOR-P.C 200mmも持っていたりしますが(修理に着手できず)、外観は似ているけど、組み込みフードが若干異なります(モノコートの方は引き出した時のクリックストップあり)。

この辺り、色々謎が多いです。とにかく、NIKKOR-P 200mm F4はいくつかバリエーションが有るということで、私の個体は後期のモノコートと言う説が有力かな…という気がしました。マルチコートのカビ玉も、いつか直したいと思っているのでが。

やはり中望遠、ファインダを覗くと、特に絵の立体感がものすごく、何だか撮る前から良い写りを期待させますね。
実は、中望遠はZENZANON 150mm F3.5も持っていますが、個人的にあまり好みの写りではないんですよね。ところがこのレンズは、もうファインダを覗いただけで、良い写りを期待させてしまいます。もちろん焦点距離の違いで、より背景がぼけるというのもありますが。

フィルムはVelvia 50を使用

フィルムはFujichrome Velvia 50を使用。晴れている日だから使える低感度フィルム。その昔、旧VelViaの実効感度はISO32程度なんて言われましたが、Velviaの100と50が存在する現代の50の方はどうだったかな?
今や、中判用のVelvia 50は、5本セットでしか購入できません。しかも高価です。
今回2本撮りましたが、現像代を合わせると、レンズの価格を超えてしまうという…。中判フィルムは贅沢品になりました。
気軽にフィルム撮影できる時代は、とうに過ぎ去りましたね。


BRONICAがメインだったので、この日のお供のサブカメラはGX7MK3にG.VARIO 12-32mm。暗いパンケーキ標準ズームでボケとかは期待できないですが、時々ハッとする写りをします。

コンデジ的にパンフォーカス気味に撮ると、精細な絵が出ます。こんな小さなパンケーキズームなのに。
解像力が高く、線も細い。線が太いレンズは、収差が取り切れていないレンズ、なんて言われますから、このレンズはこんなにコンパクトなのに、収差が少ないのでしょうね。
PanasonicのLUMIXは、以前よりシェアを随分落としていますが(元々自分もLUMIXは好きではなかった)、レンズは結構好みなんですよね、OLYMPUS(元OM-SYSTEMS)よりも。どのレンズも繊細な絵が撮れるので。
コンパクトで良質なレンズを出してほしいですね。そろそろ初期のマイクロフォーサーズ用レンズもリニューアルしてほしいです。

関東も雪が降ったので、望遠レンズで撮ってみた→ついでにZ9とD850のノイズ比較

昨シーズンはあまり雪がふらなかった関東、今シーズンは2回目となる積雪予報が出た、というのもありますが、看護師の妻が医療従事者向けのコロナワクチン接種3回目を受ける日で、体調崩して子供のお迎え行けないかも、というのあり、仕事の実務も一段落していたので、急遽午後はテレワークにしました。

テレワークの合間、窓からの雪景色を望遠レンズで撮ってみました。

初めてNikon Z 9SIGMA 150-600mm F5-6.3 Sportsを装着して撮影。AFも、この明るさなら問題なさそう。手ブレ補正もよく効きます。あれ、このレンズってこんなに手ブレ補正効いたかな?
Z 9のボディ内手ブレ補正、まだレンズと協同で補正できるシンクロVRに対応しているレンズには限りがあるのですが、シンクロしてる!?

Z 9とD850で撮り比べてみた

レンズは同じくSIGMA 150-600mm Sportsで、夜撮ってみました。

←Z 9 D850→ 

横着して三脚ではなくて持ち。でも手ブレ補正の効きが、Z 9とD850とで明らかに違う。Z 9のほうがより手ブレ補正が効いて安定している気がします。Z 9は現状、シンクロVR非対応の手ブレ補正付きレンズ装着時は、レンズ側の手ブレ補正が優先されると思っていたのですが、ファインダを見ていても、明らかにD850よりZ 9のほうが安定している気がしました。気のせい!?

さて2枚比べると、RAW現像でニュートラル、色温度を揃えましたが、D850が少し緑かぶりしているのに対し、Z 9は撮って出しで白が安定している感じです。D850もそれだけでは気にならないけど、比べるとやはりZ 9は4年分の進化があるんだなと感じられました。

同じISO25600 RAW現像で+2.5EVにしてみると…

Nikon Z 9もD850も、同じ4500万画素で、ISO感度も標準ではISO64-25600です。4年経過していても進化ないのか…と思ったのですが、RAW現像時に、NX Studioで露出補正を+2.5EVに設定してみると、違いました。
なお、両者とも撮影時のノイズリダクションはデフォルトのまま、RAW現像でも特にいじらず出力しています。上の掲載の写真を、そのまま露出補正してみると…

←Z 9 D850→

どうでしょう? 結構違いますね! Z 9では暗部の色が随分残っているのと、全体のノイズも多いけど、Web掲載程度に落とせば使えなくない感じです。もちろん暗部の細かいディテールか失われていますが。気になるのは、横縞状のノイズが出ていることで、ここは電子シャッターの弊害が出ているかもしれません。
ノイズリダクションは、「標準」だと、個人的には強めに感じました。「弱め」でも良いかも。

対してD850、まず盛大にカラーノイズが出ています。これはZ 9よりかなり多めです。RAW現像でかなり強めにカラーノイズリダクションをかけて、やっと弱まる印象です。ただ、ディテールはそこそこ出ている気もします。暗部の色がZ 9よりは出ていないですね。

いずれにしろ、D850と比較すると、同じ感度でも1段分くらいはアドバンテージはあるように感じました。

暗いレンズ&暗い被写体でも見やすいZ 9だけど、暗所AFは…

さて上の写真、実際は街灯以外の部分は相当暗いです。特に、600mm側で開放f値f6.3のSIGMAでは、一眼レフのD850ではファインダ越しでは街灯以外は見づらい状況。
そんな暗さでも、Z 9なら明るく見えるのはさすがミラーレス。ここは素直に、技術の進化を感じますん。

ただAFについては前にも書きましたが、スペックだけ見るとZ 9のほうが優れているように見えて、実際にはD850のほうがスパッと合います。
Z 9では、まずオートエリアAFでは、ファインダ上ではハッキリ見えているけど、ゆっくりフォーカスが行ったり来たりを繰り返した挙げ句、合焦しません。MFでなら合わせられる状況なのに。結局この状況では、WIDE-S中央でAFが合いました。
対して光学ファインダではかなり真っ暗に見える被写体でも、D850ならAF中央エリアだとスパッとAFが合う。この差ってなんだろいう?

現状、Z 9はフラッグシップ機といいつつ、暗所AFはまだ一眼レフに部がありますね。暗所撮影は、画素数が少なく高感度耐性が遥かに高い、D5やD6の出番はまだあるということになります。
ただ、Z 9は一眼レフの光学ファインダでは肉眼でで見づらい暗所でも、EVF上ではピントがわかるくらい、はっきり被写体が見えているので、コントラストAFの制御がまだ未熟なのかなと感じています。そして、像面位相差AFは、恐らく一眼レフよりも位相差の検出範囲が小さく狭いため、暗所性能は一眼レフより厳しいのかもしれません。
明るい場所でのAFの食いつきと、オートエリアAFの認識の良さを知ってしまうと、暗所でのこの落差はいただけませんね。

そんなこんなで、まだまだ一眼レフも手放せないな、と感じます。


Nikon Z 9 + SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Sports

とは言え、高感度画質は確実に良くなっていますねZ 9。色の出方が良いですね。