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2008年、AF-S Zoom Nikkor 80-200mm + TC-20EIIで撮っていた百里基地

先日記事にした、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRII + TC-20EIIINikon Z 9との組合せで案外解像しているよ、という記事を書きましたが、では15年前の撮影機材ではどうだったか? ということで、2008年1月に撮影した百里基地の写真です。

この当時の組合せは、Nikon D300AI AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(IF)、そしてテレコンが今持っているIII型の1世代前の、TC-20EIIでした。
D300は1230万画素のAPS-Cフォーマットだったので、この組合せでフルサイズ換算240-600mm f/5.6というスペックになります。そう、これで案外戦闘機は問題なく撮れたのですね。
AF-S 80-200mmは、Nikonで初めて超音波モータを搭載し90年代後半に発売された80-200mm f/2.8のレンズで、手振れ補正がないのだけが残念でしたが、ボケ味や画質は非常によく、今でも良いレンズだったと思っています。超音波モータがキーキー鳴くNikonにありがちな悪癖はありましたが、外装質感も高かったですね。

そして、1230万画素という無理のない画素数、さらにAPS-Cフォーマットでレンズの美味しい部分を使えるとあって、この組合せでの画質は悪くなかったです。
ただ望遠端換算600mmだと、手振れ補正なしがキツかったのも事実で、この2年後にはAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRIIに買い替えました。

2008年1月といえば、まだ百里基地に第204飛行隊のF-15Jが居た時代です。そして救難のUH-60Jもまだ洋上迷彩ではない白とオレンジの時代で懐かしいですね。
まさか後年、イーグルが姿を消してファントムランドになるとは夢にも思わなかったですが。

この当時はまだ茨城空港を建設中で、あちこちで工事が行われていました。
まだ百里基地で戦闘機を撮り始めて間もない頃で、せっかくの高機動もブレブレ(笑)、なのでまともな写真はおとなしいものしかなかったり。
あの時代に戻って撮りたいな~

極端な逆光だと、フレアやゴーストはそこそこ出ますね。とは言え抜けは悪くないです。D300の時代はまだダイナミックレンジが狭かったので、ここまで極端な明暗差だと被写体が潰れ気味です。今思うとD300は基本感度ISO200でも、暗部のノイズは多かったですね。

それでもRAWで撮っているので、今の最新のソフトで現像すると、また当時とは違った良さが出てきたりもします。
そしてAPS-Cのカメラに、70(80)-200mm f/2.8と2倍テレコンも、案外悪くない組み合わせですよ、戦闘機撮影。今は超望遠ズームもだいぶ安価に手に入る時代になりましたが、この組合せも悪くないです。
NikonからはZ 90?なるAPS-C機の噂も出ていますが、それならフルサイズより安価に戦闘機撮影を楽しめます。
あとはNikonから早くZ 200-600mmを出してほしいですね。ロードマップに載り続けて3年以上、早く出して~

2007年2月の百里基地から

自分が戦闘機を本格的に撮り始めるようになったのはここ12年ほどで、それ以前もたまには撮っていたけど、本格的に撮ろうという感じではなかった。
当時はまだフィルムカメラのNikon F90Xsがメインで、フィルムではデジタルのように、現像代を気にせず無尽蔵にシャッターを切るわけにも行かず、まして当時は望遠レンズはSIGMAの古い70-300mmか、AF-S Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8Dにテレコンだけで、満足に撮るには焦点距離も足りなかった。
なので、ほんの記録的な写真程度しか撮っていない。

RF-4EJ (57-6374)

RF-4EJの374号機。戦闘機型から偵察機型に改装された、いわゆる限定改修機と言われている機体で、LOROPポッド(長距離斜めカメラ)のみの搭載が可能な機体(だったはず)で、2012年の百里基地航空祭では、すでに退役して、基地の傍らにいろいろな部品を取り外された状態で置かれていたのが印象的だった。

2007年といえば、まだ百里基地には204SQがいた時代です。

この当時、まさか百里基地が10年後にはファントムのみの基地になるだなんて予想だにしませんでしたし、その後ファントムを抱えていた302SQが百里基地に移転したことで、戦闘機撮影に火がついた、と言ってもいいかな。