【小林酒造】鳳凰美田 日光 Limited Edition 2020 純米吟醸酒 瓶燗火入

正月に帰省した際に買ってきたお酒です。

【小林酒造】鳳凰美田 日光 Limited Edition 2020

栃木県は日光で生産された酒米「夢さらら」を使用、仕込み水も同じ源泉水とする、ワインで言うところの「テロワール」に相当します。
最近日本酒でも、この「テロワール」の手法で醸されるお酒、増えてきていますね。
2017年に源泉水源を確保し、それから4年の歳月をかけてリリースしたそうです。
今林酒造も2021年は創業150周年だったそうで、それを記念してのお酒と言えますね。

【小林酒造】鳳凰美田 日光 Limited Edition 2020

生もと造りということで、天然の乳酸菌と酵母により酒母を育てています。生もと造りのお酒も、最近またよく見かけるようになってきました。
瓶燗火入のお酒ですが、要冷蔵となっています。

香りはさわやか、冷やした状態で口に含むと、生もと造りのお酒によくある、天然の乳酸菌の独特の酸味はそれほど多くなく、爽やかな甘味と適度な辛さ、そして複雑な苦味が絶妙にブレンドしています。
よく柑橘系やフルーツに例えられたりするようなテイストではなく、もっと複雑。でも難解な複雑さではなく、天然酵母が織りなす、複雑だけどスーッと入っていくテイストです。

これまでの鳳凰美田とは一味違う、美田らしいけど華やかすぎず、落ち着いたテイストになっていますね。

色は少し黄色みがかっている

改めて、鳳凰美田の凄さを体感しました。この酒蔵は只者じゃないです。
テロワール手法によるお酒、今後も楽しみですね。

Nikon Z 9 + AI Nikkor 100-300mm f/5.6S

フィルムMF時代の望遠ズームニッコールレンズ、AI Nikkor 100-300mm f/5.6S。
このスペックの望遠ズームは、ニッコールでは唯一の存在で、1984年に発売されました。
90年後半になると、AF望遠ズームとして、70-300mm f4-5.6といったスペックのレンズが、純正やサードから発売されるようになりましたが、このレンズは、それ以前の時代の望遠ズームとしては、f5.6通しの開放f値、サイズも大きすぎず、直進ズームと相まって、使い勝手はなかなか良かったですね。
一眼レフがAF主流となった1998年頃まで販売されていました。

このレンズもご多分に漏れず、ジャンクで安く手に入れましたが、外観も見てのとおり非常に綺麗で、光学系もカビや曇りもなく、どうしてジャンクだったのがいまいちよくわからないですが、多分明るくもないMFズーム望遠って需要がないのでしょうね。

Nikon Z 9 + AI Nikkor 100-300mm f/5.6S

あえてNikon Zマウント機で使うようなレンズではありませんが、ボディ内手ブレ補正が使えるので、案外出番はあるかも? ただし、ズームレンズなので、スーミングで焦点距離を変えた場合、ボディない手ブレ補正を正常に作動させるためには、カメラ側にいちいち焦点距離情報を入れてあげないと、手ブレ補正は正常に作動しません。

例えば、ボディ側で300mmと設定したまま、レンズ側を100mmにしてしまうと、より望遠域の手ブレ補正をしようとするボディが過剰に補正をしてしまい、返ってファインダ上で像が揺れるといった不具合が発生しますので、MFレンズをZで使うなら、単焦点がオススメなのかなと思います。

Zでも70-300mmのような、手軽な望遠ズームが早く出てくれることを願います。

f値を欲張っていないためか、割と高い解像力

この時代のズーム望遠、解像力は期待できないかな?と思っていましたが、杞憂に終わりました。4500万画素超えのZ 9でも、なかなかどうして、思ったよりも解像力は高いです。
そして、MFでも見やすいZ 9のEVF、MFもしやすいズームとフォーカシングが1つでできる直進ズーム機構と相まって、非常に使いやすいレンズです。
外観は、直進ズームらしく筒型一直線で、正直な所デザインはいまいちですが、使い勝手と写りはなかなか良いですね。

f5.6からの暗いズームなので、絞り値による画質変化の確認はあえて行っていません。概ね開放からf8で使うでしょうし、開放から割とよく解像します。f8に絞れば、デジタルでも十分に解像します。
EDレンズも使っていませんが、色収差も特に目立たないですね。
太陽直射では、少しフレアやゴーストが出ますが、思ったよりも良好です。
レンズのシリアルからは、多分80年代の製造と思われますが、このクラスの望遠ズームとしては悪くなく、むしろ90年代の安価なサード製のズームよりも、ずっとコントラストも良好ですね。

Nikon Z 9 + AI Nikkor 50mm f/1.2S

Zのボディを手に入れたので、いつかは欲しいと思っているNIKKOR Z 50mm f/1.2 S。ニコンプラザで試写した写真を見て度肝を抜かれたわけですが、入手はもう少し先になりそうということで、まずは一般スチル写真用ではFマウントで最も明るい、AI Nikkor 50mm f/1.2Sを試してみました。

Nikon Z 9 + AI Nikkor 50mm f/1.2S

オートニッコールと違って、AIニッコールは、一眼レフであればAIガイド搭載ボディであれば、レンズの絞り値をボディに機械伝達できますが、Zボディに於いては、残念ながらマウントアダプタのFTZやFTZ IIにはAIガイドは搭載されていないため、撮影時の絞り値がExifに残らないのと、実絞り測光となります。
ただし、一眼レフと同様に、非CPUレンズ使用時の焦点距離と開放f値の入力は可能です。
特に、焦点距離の入力は、ボディ内手ブレ補正に影響するため、正しく設定する必要があります。

開放では古い大口径レンズらしい収差が

一眼レフでも愛用してきたレンズですが、Zボディでも同様に、絞り開放のf1.2と少し絞ったf1.4では、かなり多めな球面収差が発生します。f2に絞ると、この収差は急速に改善され、f2.8まで絞ると解像力も十分となり、収差もほぼなくなります。なお、絞り開放でも解像力自体はそこそこ高いことが分かります。ポートレイトでは、絞り開放からf1.4辺りで使うと、独特の線の柔らかさが出るかと思います。

また、サムネイルでもわかる周辺減光が発生しています。これはf4でも少し残っていて、下の作例にはありませんが、f5.6まで絞れば気にならなくなります。

個人的には、ポートレイトでは開放を、風景ではf2.8からf4に絞るのが良さそうかなと。f5.6以上に絞ると、解像力は高くなる反面、やや力強い描写(線が少し太い?)となるので、繊細さを求めるならf4より絞りを開けるのが好みです。

絞りを開けるか絞るかで描写の変化が楽しいレンズ

現代の大口径レンズは、絞り開放化から実用的な描写ですが、AI Nikkor 50mm f/1.2Sは70年代の設計のレンズ(f/1.2Sは1981年発売だが、Sがつかない前身のレンズが1978年発売)故に、絞り開放時の収差は致し方無いというか、この時代のレンズはそういうものですね。それでも、球面収差がまとわりつくけど、ピントの芯自体はしっかり出ているのはさすがです。

当方所有のレンズは、中古ですが元箱付きで、現在のfマウントニッコールのデザインの箱であること、シリアルナンバーが4から始まるもので、恐らくは2010年代製造の最後期型です。コーティングも、80年代製造のものと、90年代半ば以降(あるいはRoHS指令対応となった2006年以降のもの)とではコーティングも変わっているため、このレンズを狙うのであれば、コーディングが「ニコンスーパーインテグレーテッドコーティング」となったであろう、シリアルナンバーの4から始まるものが、個人的にはおすすめです。
ただし、販売期間が長く、最もよく売れていたのは1980年代と思われるので、中古流通も、シリアルナンバーが2または3から始まる古いものがほとんどです。

ただ、スーパーインテグレーテッドコーティングも、90年代のものであることから、最新の名のクリスタルコートやあるネオコートには敵わないため、最新レンズと比較して、フレアやゴーストがそれなりに発生します。

ところで、上の作例の最後の1枚、太陽光が入っているため、右側に緑色のゴースト(内面反射によるもの)が発生していますが、そのゴーストに横縞が発生しているのが分かります。
恐らく強い太陽光のセンサからの反射によるもので、縦位置撮影すると、縞も縦縞となります。
これは設計の古いレンズなので、ある程度仕方のない部分で、最新設計のレンズなら、こうした状況でもフレアやゴーストはほとんど発生しないし、発生しても目立たないので気づきません。
そういうケースも有る、ということは頭の片隅に入れておくと良いかなと思います。

Nikon Z 9 + NIKKOR-Q Auto 135mm F3.5

早くZ 9で戦闘機を撮りに行きたいと思っていますが、仕事が忙しく、休みが取りづらい状況。
ということで、その反動が(笑)マニュアルレンズに来ています。

NIKKOR-Q Auto 135mm F3.5は、1959年にNikon Fとともに発売された、Fマウントの初期の中望遠レンズです。
その光学系は、一眼レフ登場以前の、レンジファインダーのSマウントの同名レンズ(1950年発売)からそのまま継承されたレンズです。
つまり、日本の戦後すぐに設計されたレンズとなります。

Nikon Z 9 + NIKKOR-Q Auto 135mm F3.5

光学系は3群4枚のゾナータイプ。シンプルな光学系です。
写真のレンズは、Nikon名となる前の、「Nippon Kougaku Japan」となっており、前期型となります。
このレンズは、銀座の三共カメラのジャンクで購入したものです。ジャンクなのに、びっくりするくらいきれい。外観も光学系も、半世紀前のレンズとは思えない良好な状態です。
このレンズは比較的安価な中望遠として売れたのか、割とジャンクでよく見かけるレンズで、f値もさして明るくもないf3.5なので、中古でも殆ど値がつかない状態です。
個人的にも、AI改造していないため、これまで手持ちのAFフィルムやデジタル一眼レフで使用できず、今回Zマウント用のマウントアダプタ、FTZ IIを入手したことにより、初めてフルサイズのデジタル一眼で撮影することになりました。

本当に半世紀前のレンズ? しっかり解像するレンズ

最近思っているのが、デジタルカメラの場合、レンズだけでなく、カメラのイメージセンサも光学系の1つで、それを含んでの評価をしないといけないなと感じています。同じレンズでも、カメラボディに寄って描写が変わってくることに気づいたからです。
デジタルでは、特に古いレンズを使う場合、シャキッとしない描写になることも少なくないですが、それを古いレンズだから、と切り捨てられないくらい、イメージセンサ側のセンサフィルタやセンサ自体の光学系とも密接に関わってくると感じています。

開放f値がf3.5と、単焦点レンズにしては比較的暗い本レンズ、暗いだけに、開放からそつない描写です。
開放では、この時代のレンズらしく、描写の線の周りに球面収差による影響や軸上色収差と思われる色付きが見られるものの、比較的少ないです。
f値が違いますが、同じ焦点距離のAF DC-Nikkor 135mm f2Dのほうが、開放での軸上色収差が大きいため、これと比較しても、本レンズは開放から解像力が高いレンズです。f5.6からf8辺りに絞ると、中心は特にシャキッとした解像力の高い描写になります。

ピントが見やすく実用的なレンズ

Fマウントの登場とともに発売されたレンズ、その光学系はSマウントのニッコールから継承されているだけありますね。暗いレンズだけに、開放から実用的に使えるレンズです。
背景ボケは固めで、ボケに線が出やすいのは、解像力重視故でしょうか。この時代のレンズとしては、収差が少なめなのは、あえて過剰補正して解像力を重視しているかもしれません。
昔は、レンズは開放で使うより、ある程度絞ることを重視しており、ボケ味が重視されるようになったのは90年代以降でしょう。とはいえ、背景を選べば、その解像力の高さを生かした撮影ができます。
ほとんど開放で撮りましたが、Z 9のEVFでもピントが見やすく、拡大表示で追い込めるので、撮影は結構楽しかったです。

Nikonはデジタル一眼レフでは、CPUのないMFレンズでも、フォーカスが合っているかどうかはフォーカスエイドで確認できますが、Nikon Zの場合は、現状CPU非搭載レンズは、フォーカスエイドが使用できません。もっとも、拡大表示やフォーカスピーキングを使えばピントを追い込めますが、CPUレンズでのフォーカスエイドが一眼レフよりも精度が高く優秀なだけに、ぜひ非CPUレンズでも、フォーカスエイドが使えると良いですね。

カメラバッグのショルダーベルト交換

10年ほど前に購入して愛用しているカメラバッグ、VANGUARD The Heralder 38のショルダーベルトの金具(ナスカン)の回転部分が摩耗してロック、このままでは抜けてしまいそう、と言う状況になってしまいました。

VANGUARD The Heralder 38のショルダーベルトの金具(ナスカン)の回転部分が摩耗

ちなみに、同じショルダーベルトのもう片側のナスカンは問題なしです。

もう片側のナスカンの回転部は問題なし

同じベルトのナスカンとは思えない状態ですが、どうやらナスカンの360度回転する部分のOリングが外れてしまって欠損した結果、抜け止めの金具に長年の負荷がかかって摩耗してしまったようです。
10年も使っていますし、結構重い機材を入れて、あちこち行きましたしね。

ということで、ナスカンの交換をしようと、買ってみました。

ナスカンを購入

ベルト幅が50mmだったので、こちらにしてみました。案外、同じような黒のナスカンってないのですね…。
が、この後、交換ができないことが分かりました。

ストラップ端末が縫われていた…

残念…。ストラップの端末が縫われていました。つまり、ナスカンを取るには、縫い目をほどかないとです。出来なくはないけど、色々面倒なので、残念ながらこの方法は却下となりました。

ストラップごと買い替えた

そこで、ストラップごと買い換えることに。
まずはVANGUARDのサポートに代替品がないか確認しましたが、既に同じものの代替品はないとのことでした。
仕方がないので、若干デザインは変わりますが、似たストラップを探すと、HAKUBAでストラップ単体で売っていることが分かりました。

デザインも、VANGUARDのものと似ているし、ナスカン部分はDURAFLEX社製の樹脂パーツなので、金属よりも軽量化されています。ということで、買ってみました。

材質もVANGUARD純正のストラップと似ているので、違和感ないですね。
これでまだしばらく、このバッグと付き合えそうです。

【神亀酒造】ひこ孫 純米清酒 秋田杉樽酒

昨年末に予約購入したお酒です。

埼玉県の神亀酒造のひこ孫は、山田錦を使った定常販売酒として親しまれていますが、これを秋田杉の木樽で寝かせて香り付けをしています。
昨シーズンも頼んだのですが、今回の味やいかに?

3年熟成という「ひこ孫」は、燗がおすすめのお酒です。
精米歩合は55%と吟醸酒レベル、阿波山田錦を使用した

そう聞くと、淡麗辛口なのかなと想像してしまいがちですが、たしかに辛口ですけど、米の甘みもほんのりと感じられます。
杉樽で寝かせただけに、木の香りと独特の苦味もありますが、昨シーズンのものよりも、どっしりさが少し後退して、より口当たりがまろやかになっています。
今回も香りを強くつけてもらっていますが、癖が強すぎないギリギリの線を行っていますね。
角がなくまろやかな上に、切れ味も良いです。

ひこ孫は、燗で頂くのがおすすめのようですが、今回は常温でいただきました。常温でも、しっかりと米の旨味が出ています。

【神亀酒造】ひこ孫 純米清酒 秋田杉樽酒

あれ? 要冷蔵ラベルが貼ってあった。購入したお店でも常温で置かれていたし、自宅ででも冷蔵庫ではなく、少し寒い物置部屋に置いていました。生酒ではないので、大丈夫かと思いますが、昨シーズンは、要冷蔵ラベルはなかったかと。
とにかく、早めにお召し上がりください、だそうなので、今度は燗でいただきますかね。

【城南島海浜公園】飛行機とか船とか鳥とか

先週末に、子どもたちを連れて行った城南島海浜公園

今回は、AF-S 600mm f/4G(ロクヨン)にテレコンバーターTC-14EIIITC-20EIIIを取り付けた際の画質や挙動を確かめたく、テスト撮影してみました。

Nikon Z 9 + AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR + TC-14EIII (FTZ 2使用)

ロクヨン+TC-14EIII

AF-S 600mm f/4G ED VRに1.4倍テレコンTC-14EIIIを取り付けると、合成開放f値はf5.6となります。
一眼レフの場合、f5.6までなら、概ね多くの測距点が使用可能で、D850の場合は、153点全ての測距点が使用できます。
テレコンを使うと、マスターレンズを拡大するために、画質が低下するというのが定説ですが、これはマスターレンズの解像力とテレコン自体の解像力に左右されます。

AF-S 600mm f/4G ED VRの解像力は、現行のEタイプより落ちるようですが、1.4倍テレコンとの組み合わせは良好で、画質低下は殆ど感じません。もちろん、マスターレンズだけよりは落ちますが、このくらいなら許容範囲です。

そして、テレコン装着でも、ビシバシとオートエリアAGが合います。
ただし、遠方の鳥など、小さな被写体だと、オートエリアAFが引っかからず、AFが来ないこともありました。その際には、カスタム設定でFnボタンにダイナミックAF(S)を割り当てているので、それを押して補う感じですね。

羽田空港には、一時期より航空需要は回復しましたが、長期駐機中の機体も見られました。ANAのB777-200型機などがエンジンにカバー、ドアにテープが貼られて、やや汚れた状態で駐機されていました。B777の初期型は、退役が進んでいるため、機齢からして、このまま現役復帰せずに、退役する可能性も考えられますね。

ロクヨン+TC-20EIII

2倍テレコンTC-20EIIIを装着した場合でも、Z 9ではAFは全エリア問題なく使えました。D850では、合成開放f値がf8となるこの組み合わせでは、中央の15点のAFエリアに限定される(AFエリアの設定自体は横のエリアも可能だけど精度が怪しくなる)のですが、Z 9では特に問題なく使用できました。
このあたりは、ミラーレスのメリットでしょうか。

さすがに解像力がやや甘くなる印象。ただ、D850よりピント精度が高いのか、解像力は低下するものの、D850よりもボヤッとした感じが少ないので、結構使える印象ではあります。
ただ、やっぱり手持ちで1200mmはキツイですね。旅客機の大きさの被写体には長すぎますね。


手ブレ補正VRも、Z 9との組み合わせでは、露光前センタリングは最初の1コマ目だけで、それ以降はブラックアウトフリーのEVFだからか、レンズ側での露光前センタリングは行われない感じです。なので、安定してVRを使えます。一眼レフでは連写しても、必ず1コマずつ露光光前センタリングするので、初期のVRはスポーツフォトで使えないなんて話もありましたが、SPORTSモードのないVRでも、Z 9なら問題なく使えそうです。

VRAMを食うDavinci Resolveのために、グラボをRTX 3060にしてみた

Nikon Z 9が来てから、スチルだけでなく動画も色々撮っていきたいなと思っているのですが、4K60pのProResやら8Kで撮るのは良いとして、その動画編集をDavinci Resolveで行う際に、レンダリングでソフトが落ちたり、GPUの処理エラーが頻発しまして。

特にGPUのメモリ不足(VRAM)は深刻で、せっかく編集してレンダリング中にソフトが落ちると萎えますからね。

PCでゲームはしないので、画像編集だけならそこそこのグラボで良い、とずっと思っていまして、10bit出力可能ということで、ここ最近はずっとグラボはQuadroシリーズを愛用してきました。K620→K2200→P2000と使ってきましたが、近年はGeforceも10bit出力可能となり、またCUDAコアも価格に対してGeforceのほうが優れていたりしますので、ついにGeforceに移行することにしました。
ちなみにYamaroが最後にGeforceを使ったのは、大昔のGeforce2 MXだったりします。四半世紀近く前の話ですね…。

VRAM 12GBのGeforce RTX 3060

で、中古ですがこちらにしてみました。最近グラボは値上がりがひどいですね。RTX 3060は、ミドルローエンド、つまり中の下クラスなのですが、大昔なら上級グラボが買える値段です。今やCPUよりもグラボのほうが高価ですね。
RTX 3060は、ミドルローエンドですが、VRAMが12GBと、上級のRTX 3080の10GBよりさらに多いので、パフォーマンスはRTX 3080の半分以下とはいえ、動画編集のようにVRAMを作業にはもってこいです。
なので、どちらかというとゲーマー向けではなく、動画編集向けのグラボなんでしょうね。

GPUの補助電源8ピン電源使うグラボは初めてだったり

これまでのQuadroは、どれも補助電源を使わないものばかりでしたが、初めて補助電源の8ピンを使うグラボを買いました。分厚いですが、今はこれが普通なのか…。

Davinci Resolve使用中も余裕のVRAM

早速Davinci Resolveでレンダリングしてみましたが、12GBのVRAMがあると、GPUメモリ不足による処理落ちしなくなりました。今までのQuadro P2000は5GBなので、やはり容量不足だったようです。
これでひとまず安心して、動画編集できますね。

【森喜酒造場】るみ子の酒 山廃純米山田錦 28BY

はじめにお断りしておきますが、このお酒、某酒店の長期在庫で、棚にずっと保管されていたお酒です。
28BYが示すとおり、平成28年、つまり2016年に仕込みを行い、2017年12月に瓶詰めされたお酒となります。

【森喜酒造場】るみ子の酒 山廃純米山田錦 28BY

いや~、その酒屋さん、在庫処分として1本600円で販売していましたが、2017年12月製造、丸4年寝かせていたことになります。しかも冷蔵ではなく、お店の棚に。もちろん、空調は入っているため、極端に暑い場所ではないとは思いますが。

このラベルも今となっては古いもので、現行の「るみ子の酒」と少し違いますね。
山廃仕込みで、酒米は阿波山田錦、山廃ですから、天然蔵付き酵母です。

【森喜酒造場】るみ子の酒 山廃純米山田錦 28BY

日本酒度は+6です。辛口ですね。
では開栓。ちなみに、昔ばあちゃんが神棚に1年上げていたお神酒を飲んだことがありますが、まずくなっていて飲めたものではありませんでした(笑)
では4年寝かせたお酒は? 火入れ酒ですから、適温で保管されていれば、問題ないと思いますが果たして…

この色はもはや古酒!

いやぁこの色、まさに古酒(笑) 寝かせたお酒の色です。
味ですが、やはり古酒に近い。山廃仕込みなので、独特の酸味はほどほどにありますが、まったりとした甘味と苦味も出ていて、これはまさに古酒そのものの味わいです。恐らく、瓶詰め当時はもう少しフレッシュさもあって、ここまで色も濃くなかったと想像しますが、4年寝かせるとこんなになるのですね。しかも古酒は通常保管場所をとるので、お値段も高くなりますが、こちらは逆に半額以下になっていますから、天然古酒としてお買い得でした。

これを買ったお店、「やまねのどぶろく」を扱っているところなので、また行く機会があると思います。在庫も豊富(笑)だったし、何よりるみ子の酒を扱っている点で、個人的にポイントとが高い。
ちなみに冷蔵庫にも現行のるみ子の酒などがあったので、決してどこかの滞留在庫を囲っているお店ではに用です。単に店が目立たないだけなんでしょうね。

【成田空港】Nikon Z 9でオートエリアAFを試す

だいぶ前になりますが、冬休み中に、成田空港にてNikon Z 9のオートフォーカスの性能を試すべく、撮影してきました。
レンズは、FTZ II経由で、AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR、すでに1世代前で、Zの600mmが出たら2世代前になってしまいますが、しばらくは現役で使っていく飛行機撮影のメインレンズです。

本当は戦闘機を撮りたく、百里基地に展開したのですが、残念ながら1月5日はノーフライトでした。2021年は1月5日が飛行初めだったので、期待したのですが…(6日に飛行初めだったようです)

ということで、午後に成田に移動した次第です。旅客機だと被写体が大きく、離陸速度も遅いので、一眼レフで十分追える被写体ですが、設定なども色々試すべく、撮ってみました。

AF-CのオートエリアAF、被写体検出もオートで試してみた

Z 9のAF設定、基本オートで大丈夫なようですけど、Z 9のダウンロードセンターには、「推奨設定ガイド(スポーツAF編)」なるものもあり、これを見ると、オートエリアAFよりもダイナミックAFや3Dトラッキングを推奨しているものが多いですね。

さらに、「AF時の被写体検出設定」を「オート」やら「人物」やら「乗り物」やらに設定可能。
航空機だと「乗り物」が推奨なのかな? など、カメラが判断してくれるのはありがたい反面、ではどう判断しているのか?というのは撮影者には分かりづらいのも確か。
この辺りはNikonが様々なシチュエーションの撮影のビッグデータを活用して、AIが判断して…とやっているのでしょうけど。

その判断の処理も、高速CPUを搭載しているからこそ可能なのでしょうけど、被写体検出もモードを絞ることで、更に検出速度が向上するのかなと思います。

さて今回は、全てオートでカメラ任せにしてみましたが、結果的には極稀に、飛行機以外の被写体(飛行機より手前にある空港施設のアンテナ類など)を捉えてしまうこともあったものの、基本はほぼ問題なく飛行機を捉えていました。

面白いことに、飛行機がこちらに向いているシチュエーションでは、機首部分を捉えていることが分かります。場合によっては、コックピットのガラス部分を捉えています。これには驚きましたね。

普段撮っている戦闘機に比べれば、被写体も大きくて遅い旅客機だけに、こういったシチュエーションでは、従来の一眼レフのAF-Cで十分撮影可能ですが、明るい単焦点超望遠の開放側は、被写界深度が浅いだけに、機首を優先して捉えるというのは、結構ありがたい機能だったりします。一眼レフの3Dトラッキングでは、そもそもAFエリアが狭いので、機首を捉えると言う使い方は、AFエリアから外れてしまうこともあるので、やったことがなかったですからね。

飛行機撮影は、横切りへの反応は鈍感側の「4」で

横切りへ反応は5段階の2(敏感側)にすると、手前の柱にオートAFのフォーカスポイントは引っ張られている

上の写真は、手前に電柱が来てしまったのですが、オートエリアAFが電柱に引っ張られています。この時、誤って「横切りへの反応」の設定を、5段階中、敏感側の「2」に設定してしまっていました。
ただ、飛行機撮影時は親指AFを使っている(シャッターボタン半押しではAF動作させない)ので、多分この時は自分でAF-ONボタンを押さなかったのだと思います。結果的に、AFを一時的に止めたので、オートエリアAFは引っ張られたものの、ピントは合っていました。
この辺りは、一眼レフでの経験が反映された感じですが、そのままAF-ONを押し続けていたら、手前の電柱にフォーカスが合っていたでしょうね。
すごいのは、この柱が入ったのは一瞬だったのに、しっかりとオートエリアAFが捉えていることでしょうか。より敏感にすれば、選手が入り乱れるラグビーやサッカーのようなスポーツフォトで威力を発揮しそうです。

飛行機に関してば、被写体がいきなりランダムに動くことはないので、基本的に鈍感側の「4」辺りが良さそうです。これは一眼レフでもミラーレスでも同じですね。


それでは写真を。久しぶりの民間機、Z 9は秒20コマで連写できますが、ハッキリ言って旅客機相手ではそこまで必要ありません。実際の撮影では、秒10コマに落として撮りましたが。

ボーイングとエアバスの新鋭機。同規模の機体でライバルですね。これからの主力機種でしょう。

急速に数を減らしつつある、かつての花形4発機のB747型「ジャンボ」。ハイテクジャンボと言われた-400も、日本の航空会社からは消えて久しいですね。もう10年以上前です。
写真のチャイナの-400Fは、2003年就航で、89年から製造開始された400型の後期型ですね。機齢的にも、後10年飛ばないでしょう。
後継機のB747-8Fが、今はジャンボの主力ですが、カーゴ機ですら4発機は敬遠されて、B777型など双発機が用いられることが多くなってきている現在、B747-8Fも生産は少数に留まっています。そして今年2022年に、B747型機の生産が完了します。
1970年に旅客型が就役して以来、長らく改良されながら生産されてきた”ジャンボ”も、半世紀以上の歴史に幕を閉じることになります。
今後20年で、空を飛ぶジャンボを見る機会はどんどん減ることになります。

今後の主力は中小型機ですね。

撮っていて気づいたのですが、Z 9のブラックアウトフリーのEVF、連写中も一眼レフの時よりフレーミングが安定している気がします。

D850のような一眼レフとAF-S 600mm f/4G ED VR(ロクヨンG)の場合、ロクヨンGの手ブレ補正機構(VR)は世代が古く、露光前センタリングという、手ブレ補正機構を最大限発揮すべく一度手ブレ補正ユニットをセンターに戻す動きをするため、連写でシャッターを切る度に被写体の位置が変わるという悪癖を持っています。
このため、あえてVRを切って撮る人もいるようです。

Z 9では、恐らく一眼レフのシャッター半押し状態のままVRのセンタリングを行っていないと思われます。ブラックアウトフリーのZ 9で露光前センタリングは、恐らくVRの機構が連写速度に追いつかないでしょうし、シャッターが切れるたびに被写体位置が変わるのがリアルタイムに見えてしまうため、こうした挙動をさせていないと思われます。これにより、一眼レフよりも返ってフレーミングが安定しているのかもしれません(あくまで推測です)。

とにかく、フレーミングが安定しているのは嬉しい誤算ですね。

早く戦闘機を撮りたいですが、今度はテレコンを組み合わせても試してみたいですね。
シャッターやミラーショックがないからなのか、ブラックアウトフリーだからなのか、とにかくフレーミングが安定しているのは良い感じですね。