AF Zoom-Nikkor 70-300mm f/4-5.6Gを買ってみた

先日、ニコンミュージアムに行った帰りに、四谷の我楽多屋さんで買ってきたAF Zoom-Nikkor 70-300mm f/4-5.6G。我楽多屋さんは、基本一般中古店に流せないようなジャンク品を販売するお店なので、2500円でした。
ただし、特にカビが生えているとか不具合もなく、外観はズームリングのゴムローレットが少し劣化気味(ベタつきはなし)なので、軽い望遠が欲しいと思っていたので、買ってみました。

Nikonの望遠ズーム初の絞りリングなしGタイプレンズ

AF Zoom-Nikkor 70-300mm f/4-5.6Gは、2002年から販売されていた、望遠ズームレンズの70-300mmの廉価版です。
当時は、デジタル一眼レフが世に出回り始めていたものの、まだまだ高価だった時代で、一般にはまだフィルムカメラが使われていた時代です。

このレンズが販売された2002年は、組み合わせが想定された普及価格帯の一眼レフ、Nikon UUSが販売されていました。CanonでいうEOS Kissクラスに相当するカメラで、それに組み合わせる望遠レンズとして、標準ズームのAF Zoom Nikkor 28-80mm F3.3-5.6Gがあり、Nikonでは初めて絞りリングを廃したレンズでもあります。

AF Zoom-Nikkor 70-300mm f/4-5.6Gも、Gタイプレンズ、絞りリングを廃した望遠ズームの第1段でした。
NikonのAF一眼レフの操作系は、80年代から迷走しており、クラスや機種によって操作系がバラバラでしたが、Nikon Uに至って、ようやく普及機は1コマンドダイヤル、中級機以上は2コマンドダイヤルに統一され、絞りリングは使わずとも、コマンドダイヤルで操作できるようになりました。

絞り羽根自体も、以前は上級レンズのみに採用されていた円形絞りとなり、絞った際の円形を保つことが出来ました。

Nikonは、MF以前の一眼レフとの互換性を持たせるため、それまではAFレンズにも絞りリングを装備していましたが、まずは廉価レンズから、こうした互換性を捨てて、絞りリングを廃することで、コストダウンと誤操作防止(絞りリングを最小にしないとプログラムオートやシャッター優先オートではエラーとなるが、初心者には何故エラーが出るのかがわかりづらい)を兼ねていたと思われます。

ただし、AFモータはレンズ側に内蔵せず、カメラボディ側のモータで、AFカップリングを介してAF駆動するモータなので、AFはあまり速くはありませんね。
この辺り、80年代から既にUSM(超音波モータ)などレンズ内にAFモータを搭載したCanonのEFマウントは、先見性の明がありました。もっとも、CanonはEFマウント化にあたって、それまでのFDマウントをバッサリと切り捨てましたけどね。

Nikonがレンズ側に超音波モータを持たせた、AF-Sレンズレンズが一般になるのは、この後デジタル一眼が普及しだした辺りからです。

マウントはプラスチック

この時代から廉価レンズにはプラマウントが採用され始めた

それまで、他社も含めて廉価レンズであっても、マウント部は金属でした。マウントは、レンズとボディを結合する重要な部分で、構造的に負荷がかかりやすいため、マウントは金属というのが常識でした。

しかし、プラスチックも時代とともに進化しています。昔はプラスチックは強度が弱くて割れやすい、と言う代物でしたが、20世紀末辺りからだいぶ強度的にも耐久的にも進化したプラスチックが出回るようになりました。本レンズも、20年近く経過していますが、強度は問題なさそうで、もはや軽量なレンズでは、プラスチックでも見劣りは殆どないのでしょうね。

とまあ軽く紹介しましたが、作例は、前日のブログの、暗くて条件の悪い撮影だったので、次はもう少し明るい晴れた日に使ってみたいと思います。
ついでに、90年代のSIGMAのAPO 70-300mmとも比較してみたいですね。

埼玉の鉄道博物館に行ってきた

2007年に開館した時は、混んでいてとても行けそうもないなぁと思っていた鉄道博物館。あれから14年、転勤で、埼玉の大宮は簡単に行ける距離となりましたが、鉄道博物館のことはすっかり忘れていたのですが、雨の日でも行ける、広い屋内施設を調べていたら、そういや行ったことなかったじゃん!となって、前日にチケットを取って、家族で行ってきました。

入館する前から、色々楽しめます。床が時刻表になっている! 実は妻は時刻表マニアだったことが発覚。興奮しておりました。
ちなみにYamaro、乗り物系は色々好きですが、鉄道だけはあまり興味がなく、全く詳しくないです。○○系とか言われてもさっぱりです。車・飛行機なら分かるのにw
485系583系のみ知っているかな。ザ・国鉄って感じで好きです。
ということで、まったくもって詳しい解説は出来ませんが、鉄道マニアでなくても楽しめる場所でした。小さな子供も大人も楽しめる施設ですね。

シミュレータ体験はアプリで抽選

無料で楽しめるシミュレータもありますが、基本シミュレータ系は有料、数百円で楽しめます。面白いのが、アプリでシミュレータの抽選予約が出来るところでしょうか。2021年4月から導入されたシステムで、そ予約した維持ミュレータの時間帯をタッチすると、すぐに抽選で結果がわかります。

まずは「運転士体験教室【初級】」が当たったので、小学生の娘がチャレンジ(小学生以上となっています)。
かなり精巧に作られていますね。

ちょいとのんびり屋さんの娘、1回目は少しオーバーラン、2回目は5m手前で停止。でも思ったより上手いじゃん。

一方、D51[シミュレータにも当選し、ここは鉄オタ(時刻表マニア)だったことが判明した妻に譲りました。
シミュレータ自体が振動してリアルです。前方視界は悪いですが、ちゃんとスクリーンに映像投影されています。

D51シミュレータ

妻が運転士、何故か反対側に5歳息子が、汽笛を鳴らしまくってファンサービス(笑)していました。
まるで知っているかのようにその辺のレバーを操作してて笑っちゃいました。

これ以外のシミュレータは残念ながら外れました。また今度だな~。

広くて屋内で駅弁を食べられる場所もある

展示エリアも、実車を展示しているので相当広いですが、屋外では車両の中でご飯を食べられる場所もありました。残念ながら、現在コロナ禍のため、閉鎖されていましたが、屋内で持ってきたお弁当や販売されている駅弁を食べられる休憩スペースも多々あり、レストランも2箇所あって、小さな子供連れにも十分配慮されていますね。

子どもたちは、鬼滅の刃の格好をしていったのですが、無限列車に出てくる大正時代の客車がそのまま転じて中に入って座れたので、これが一番楽しかったようです。

美しいステンドグラス

何故か子どもたちがじっと見ていたステンドグラス、刺さるものがあったのかな?

ジオラマ展示

これだけ広い場所でのジオラマ展示、(周りの)子どもたち大興奮ですわ。うちの子供らはじっと見ていましたけどね。

ところで、この撮影では、以前我楽多屋で2500円で買った、AF Zoom-Nikkor 70-300mm f/4-5.6Gで行いましたが、超音波モータじゃないボディ駆動のAFよりも、VR(手ブレ補正)がないことのほうが辛い…。一度手ブレ補正を手にすると、もうついていない望遠レンズはこういう場面では使えないな…。
画質は悪くないですけどね。

閉館まで楽しめました

コレクションギャラリーやら載せきれないほど色々見て、お土産も買って、結局閉館近くまで楽しみました。
天気は、閉館までは雨も殆ど降らなくて、運が良かったです。

うちからもそう遠くない大宮なので、また行ってみたいと思います。
何より、久々に家族全員揃って行けたのが良かったな。妻が土日勤務の時に、子供らを連れて出かけることが多いので。一番楽しんでいたのが妻だったり(笑

ただただ光が丘清掃工場の煙突を撮り続けてタイムラプス化した

久しぶりにDavinci Resolveでタイムラプス化してみました。

秋になってきたので、そろそろ富士山がきれいに見える季節になってくる…はずですが、このところ天気が悪くて、スカッと晴れないですね。
ということで、近場の光が丘清掃工場にレンズを向けてみました。
ズームダウンどうやるんだっけ?と思って、検索して、ああなるほど…となりました。こういうタイムラプスだと、軽いズームダウンがある方が効果的ですね。
これが大幅にズームを使うとなると、やはり静止画時点である程度画素数に余裕があったほうが良いです。そういうわけで、最終的に4Kの800万画素にするとしても、元の画像の画素数があったほうが、解像力に余裕が生まれますね。

Nikon D810とSIGMA 150-600mm Sportsで撮影しました。

【濱口醤油】お試し100円セットが届いた

先週末、たまたまTwitterでこんなツイートを見つけました。

※注:現在お試しセットは販売終了しています

濱口醤油さん、パチンコに負けたつもりで大奮発、だそうです。元々、写真の醤油や白だしは、1本200~300円のようですが、4種類セットで100円! 送料がレターパック代520円! 安い!
ということですぐに発注しました。

数日後、届いたのがこちら。

濱口醤油のお試しセット (玉萬寿醤油・あまくちうす塩しょうゆ・これ一本味付け醤油・いりこの白だしこれ一本)

3種類の醤油と白だしのセットです。レシピ集もついてきました。
醤油、昔ショップブランドの某なんとかバリューのを1度だけ買ったことがあるのですが、びっくりするほど不味くって。調味料はケチってはいけないというのを実感しています。かと言って、常々高級品は買えないし、難しいところです。
でもこの濱口醤油さん、値段を見てもべらぼうに高くないし、何なら一升瓶で買えば、その分お安くなります。今や、スーパーでは一升瓶の醤油を見かけなくなりましたが、昔はそれが当たり前でしたよね。子供の頃は、殻になった瓶を酒屋に持っていけば、1本5円とか10円くらいで引き取ってもらえたものです。
一升瓶のリサイクル、見直しても良いのではないかと思います。通販の時代ですし。

まずは看板商品の「玉萬寿醤油」を試してみました

濱口醤油の看板商品、「 玉萬寿醤油 」を湯葉につけてみました。

お、しょっぱくない! その辺で売られている有名メーカーの醤油は少量でもしょっぱいですが、この醤油はしょっぱさは少なく、旨味がしっかり出ていますね。

塩辛さを抑えて、醤油本来の味を引き出しているそうです。江戸時代からの歴史のある醤油屋さん、さすがですね。


日本酒もそうですが、醤油も醸造製品、ちょいとこだわってみたい感じもします。今度は一升瓶を買ってみようかな?

【松屋酒造】流輝 Melissa メリッサ ~ver. 収穫期 a harvest season ~

久しぶりに流輝を買ってみました。流輝は生酒を買うことが多いですが、今回は一回火入れです。

【松屋酒造】流輝 Melissa メリッサ ~ver. 収穫期 a harvest season ~

チャレンジタンクという実験的なタンクで作られた火入れ酒ということ。
精米歩合は60%で酒米は非公開、アルコール度数はわずかに低めにな15度、いつもどおり濾過を最小限にとどめている、情報はそれだけです。

メリッサは、ギリシャ語でミツバチのことだそうです。ラベルにも描かれていますね。

【松屋酒造】流輝 Melissa メリッサ ~ver. 収穫期 a harvest season ~

香りは流輝らしく、吟香は強くはないけど、華やかです。

が、口に含むと、辛口だ! いつもどちらかというとジューシーとかフルーティ系な流輝をよく飲んでいるので、落ち着いたどっしりとした辛さ、そして程よい酸味です。その酸味もキレはよく、そして余韻に独特のもち米のような甘みがわずかに残ります。

以上は冷やした状態でしたが、これは温めてみるとどうだろう?

ということでぬる燗にしてみました。
これは良いね。冷えた状態では、やや辛さが立っていて、少々攻撃的に感じたのが、ぐっとバランスが良くなりました。基本は辛口系ではあるけれど、流輝らしいジューシーな甘みがより引き立ち、酸味とのバランスが良くなりますね。食中酒としてよく合います。
個人的には、冷酒よりも、常温からぬる燗あたりのバランスが良いと感じました。


だんだん気温も下がってきていて、ひやおろしの酒も出回る季節。ぬる燗も良いですね。お燗キットも欲しいなぁと最近思っています。

ニコンミュージアムの常設展示から

先週行ってきたニコンミュージアム、常設展示も、微妙に変わってきている?
まず、コロナ禍とあって、操作展示、つまり触れる展示物は全て撤去されていました。

手前の台にあった触れる操作展示機は撤去

ここにはNikon FやらF2 Titanやら、それはきれいにメンテナンスされたボディが誰でも触れる状態で展示してありました。F2 Titanには、いたく感動したものです。
コロナが落ち着いて、早く操作展示が復活してくれることを願います。

NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noctのカットモデルが

以前なかった展示としては、あのNIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noctのカットモデルが展示されていました。

大口径f/0.95を実現するために、ガラスがぎっちり詰まっています。そして鏡胴を見る限り、確かにAFモータを組み込む余地がなさそうなのもわかります。仮にここにAF機構を取り込むとなると、ただでさえ太いレンズが、より太く大きくなってしまうでしょう。そして、この光学系では、AFを組み込んでも実用速度は期待できない(逆にMFと割り切ったための光学系であるとも言えますが)感じでしょうか。

こんな感じで常設展示も、少しずつ変化があります。やはり定期的に訪れてみるのが良さそうですね。コロナ禍でなかなか難しいですけどね。

【写研埼玉工場】跡地の現状(21/9/13)

シリーズ、写研埼玉工場跡地の現状。
厚生棟跡地は更地になってしばらく変化なし。
メインビルと工場跡地の、ヤオコー和光丸山台店は、駐車場のアスファルトが敷かれて白線も引かれ、ついに看板が取り付けられました。

内装も工事が進んで、いよいよお店らしくなってきましたね。
さていつ開店するかですが、こちらの記事によれば、10月20日(水)だそうです。
そして、衣料品店が入るとされていた場所には、どうやら無印良品が入るようですね。近場に無印良品が出来るのは良いですね。

夜も撮ってみました。
かつて写研の看板が立っていた場所に、置型看板が設置されています。

かつて写研の看板が立っていた場所には「the market Place」の看板が

開店まで後1ヶ月ほど、オープニングスタッフの募集も進んでいるようです。
看板が出来ると、いよいよ完成が近い、と言う感じですね。

かつて写研埼玉工場が出来たときも、そんな感じだったのかな? ただその当時は周辺にはほぼ建物がなかったようですね。

1年半前には健在だった写研埼玉工場の看板

格安になったTaoTronics TT-BH07を買ってみた

だってこんな値段だったんだもの。

LUXAで298円!

LUXAで298円です。執筆時点では完売となってしまいました。送料別途¥660かかりますが、それを考えても安いですもの。9月、上期決算期ですしね。
というわけで、2個買いました。

TaoTronics TT-BH07

TaoTronics、てっきりチャイナの会社と思っていましたが、アメリカの会社のようです。電子機器はすっかりチャイナにお株を取られたと思いきや、アメリカも頑張っていますね。
いやまて、なんとなく、この社名はチャイナの発音だよな~、「タオ(道の中国語の発音)」だもんなともう少し調べると、親会社は中国深センにあるSUNVALLEYと言う会社でした。
やっぱりね…

ま、それはともかく、全然知りませんでしたが、このTT-BH07、ベストセラーだったモデルらしく、既に後継のTT-BH07 MK2が3千円程度で販売されています。
MK2では、初代の6時間連続から20時間連続再生に、大幅にバッテリが持つようになり、AACに対応し、防水になるなど、やはり売れたモデルの後継機は大幅に改善さていますね。売れるってすごいですね。これだけ無数のイヤホンが存在するのに。

ちゃんと3サイズのイヤーピースが揃っています

畳がボロい(笑
298円ですが、もとは3千円くらいしたイヤホン、ちゃんとイヤーピースも3サイズ揃っています。
さて肝心の音質、別に音楽を聴くためというよりは、仕事のリモート会議用にしようと思ったので、特に気にはしないですが、まだ新品なので、スカスカの音ですね。とりあえず音楽は楽しめる、最低限の音質と言ったところで、細かい音は出ていませんが、変に低音や高音を強調していない、わりかしフラットな感じなので、好みに合わせてイコライザーを調整すれば良い感じになるでしょう。

5時間という連続再生時間が、ともするとやや短めなのが欠点でしょうが、この値段なら文句言いませんし、後継機は20時間使えるので、使用可能時間が気になるなら後継機でしょうね。

とりあえずコスパ最強ということで、リモート会議で使わせてもらいますが、電車でお出かけのときにRazikoを聴くくらいだったら十分かな、と思います。

【やまね酒造】氷やまねのどぶろく(仕込5号)

先週行ってきた、埼玉県飯能市のやまね酒造で購入したどぶろくの冷凍バージョンです。

【やまね酒造】氷やまねのどぶろく(仕込5号)

どうです? こんなの始めて見ましたよね? そう、お酒がパウチされて冷凍されているのです。
やまねのどぶろく、先週紹介した通常の瓶で販売されるタイプは、賞味期限が1週間しかないため、通販での販売が難しい。ということで、冷凍して1ヶ月保存が可能となるパウチのどぶろくを販売したとのことです。
1週間しか持たない、しかも穴が空いているので傾け厳禁の瓶は、購入できるのは埼玉と近郊の都県に限られてしまいますが、パウチなら全国に販売可能です。しかも、半解凍してシャーベットのようにいただくことも可能です。これは新しいですね。

袋には何も書かれていませんが、今回は2つのパウチを妻が購入。それぞれ仕込時期が異なります。今回は仕込が古い方から解凍しました。

今回買ったのは、この飲み比べセットです。仕込5号と仕込6号ということです。製造が8月27日のほうが、仕込5号でしょうね。できればラベルにも仕込●号と記載してもらえるとありがたいな。

さて、やまね酒造さんのツイートにあるように、仕込5号は酒米に「彩のかがやき」を使用しています。先週買ってきた瓶で飲んだのは、仕込6号の「彩のきずな」ですから、味が違うことになります。

【やまね酒造】氷やまねのどぶろく(仕込5号)

常温で約1時間半程度解凍すると、良い感じのシャーベットになりました。

【やまね酒造】氷やまねのどぶろく(仕込5号) のシャーベット

シャーベットでも、まず木桶の香りがちゃんと感じられます。通常、凍らせると香りや味を感じにくくなるものですが、プチプチとした微発泡も感じられて、面白いですね。

シャーベットですが、先週飲んだ仕込6号との違いは大いに感じました。仕込5号の彩のかがやきは、仕込6号よりも酸味が少なく、甘みがもう少し出ていて飲みやすい印象。
米の粒も、仕込6号ほど固くなく、どぶろくらしいバランスの良さは仕込5号、6号は酸味があり米も硬いけど、懐も深い印象です。特徴でいうと、どぶろくらしい酸味の6号、スッキリとした味わいの5号ですね。

解凍が進むと、より甘みが増しましたが、アルコール感は殆ど感じず、良い甘酒を飲んでいる感じですね。
あっという間に空いてしまいました。

これはもう1つの飲み比べが楽しみです。

ニコンミュージアムの企画展、「ニコンF2誕生50周年と知られざるシネ・ニッコール」

ニコンミュージアムの企画展、「ニコンF2誕生50周年と知られざるシネ・ニッコール」を見に行ってきました。

●入場は体温測定と連絡先を記載

自動ドアはスタッフが内側から開けてくれます

いつものように入場しようとすると、自動ドアが開かない! 中から係りの方が来てドアを開けてくれました。
簡単に出入りできないようになっています。厳しい入場制限を行っていて、入るとタッチペンを持たされ、体温測定と連絡先(電話番号かメールアドレス)をタブレットに入力するようお願いされました。
館内のタッチパネルはタッチペンで操作、以前あった触れる展示機は全て撤去されていました。

それでは展示を見ていきましょう。

●F2の展示

入口から入ると、企画展の看板とともに、まずはF2の展示です。

2021年8月31日~2022年2月26日のニコンミュージアム企画展「ニコンF2誕生50周年と知られざるシネ・ニッコール」

Nikon F2は、1971年に販売開始された、一眼レフのフラッグシップモデルの第2世代になります。フラッグシップ機では最後のフルメカニカルカメラで、今でもメカニカルカメラの最高峰の1台とされています。
まず、当時のF2のカタログの拡大されたものが壁に貼られていました。

その横にはF2を愛用した冒険家「植村直己」のために寒冷地撮影のためにカスタマイズされた、通称「ウエムラスペシャル」が展示されていました。何台か作られたうちの1台です。このカメラが、後の報道用F2Titan(チタン)のベースになったとされています。


植村直己本人は、マッキンリー単独登頂を成功させたのちに消息を絶っており、今に至るも発見されていません。F2ウエムラスペシャルもまた、今でも彼とともに眠っています。

今回の展示では、F2の各種モデルのほか、その当時のオプション、アクセサリ類も展示されており、今回はそちらがメインです。
Yamaroは、F2のCdS露出計搭載モデル、F2 Photomicを持っています。露出計内蔵モデルでは、個人的にこの初期のPhotomicが一番デザインは優れていると思います。

とにかく豊富なアクセサリがあったNikon F2。もちろん他のFシリーズに使えるものもありますが、フラッグシップ機のF2用は、一般には使わないような特殊なもの、実験的なものまで多数揃えられています。

F2の販売された1970年代は、それまで1回発光するごとにバルブを交換するフラッシュバルブ(プリントゴッコのバルブみたいなもの、と言えば分かるのは30代後半からかな?)から、何度でも発光できるエレクトロフラッシュに移行したのもこの時代で、フラッシュ(Nikonではスピードライトと呼称)が充実しだしたのもこの時代ですね。

アクセサリのうち、ベローズのPB-4は所有していますが、自動絞りを機械的に絞りリングを動かすことで実現したEEユニットは、実物を始めてみました。
どういう仕組みかというと、絞りリングにあるNikonのMFレンズ特有の露出計連動爪である通称”カニ爪”の両端を挟んでモータで動かす仕組みです。その後のAI方式にも対応したEEユニットでは、AIガイドを同様に挟んで絞りリングを動かしています。実際に動く動画もモニタで展示されていました。初めて見ましたが、こんなギミックなんですね。

長尺フィルムバックも250枚用と750枚用があり、スポーツ写真で重宝されたことでしょう。デジタルになった今なら、素人でもメモリカード交換せずに数千枚撮影なんて簡単にできてしまう時代ですが、この時代はフィルム10本も撮れば、たくさん撮ったなという感覚でした。フィルムチェンジの時間を考えると、報道のスポーツ撮影は、こうした長尺フィルムが使われていたのです。時代ですねぇ。

どのアクセサリにも言えることは、どれも質感や工作精度が高く、所有欲をそそるということ。今のNikonのカメラにも、こういう憧れるアクセサリが欲しいですね。今、なんでもソフトウェアでできる時代になり、逆に実態を伴ったギミックのあるモノが見直されてきています。今後再びニッチになっていきそうなカメラ市場で以下に売っていくかのヒントが、ここにある気がします。

●シネ・ニッコールの展示

シネ・ニッコール(Cine NIKKOR)は、かつて映画カメラや、8mm,16mmシネカメラ用に作られていたレンズです。かつては、Nikonも8mmムービー(ビデオではなく8mmフィルム)を販売していましたが、主流ではなかったようです。
シネ・ニッコールについては、そんなわけで私もあまり詳しくはなく、実は1本コレクションで持っていたりしますが、センサの比較的小さいM4/3カメラでの運用もちょっと厳しそうな感じです。

ムービー用のレンズとあって、写真用のレンズよりもズームレンズの普及が早く、10倍以上のズームレンズも開発されていました。小さなフォーマットだからこそですね。
レンズも小さい(単焦点なら)ので、コレクションしたくなる気持ちもわかります。

シネニッコールをNikon Z7に装着し撮影された動画も公開されていました(撮影は禁止)。
イメージサークルがフルサイズよりも小さく周辺が黒くなるため、動画では編集でトリミングしていました(ズームアップして黒いイメージサークルからトリミングへと移行する過程も動画で見ることが出来ます)。
やや収差は多めですが、フルHDであれば、案外よく解像しており、当時の8mmフィルムには十分な解像力を持っていたことが伺えます。


ということで、ちょうど仕事の谷間になって、急遽行ってきたニコンミュージアム、コロナ禍の平日とあって、客は自分ひとり(最後に2人入ってきましたが)でしたが、おかげで十分堪能できました。

開催は来年2月末までと長めとなっていますので、是非機会があれば行ってみてください。年末にはワクチン接種が進んで、コロナも落ち着くと願っています。