先日買い換えたPC、SSD不具合が原因でしたが、結果的にSSDも買い替えとなったので、この部分についても大幅アップグレードとなりました。
ADATA XPG GAMMIX S70 BLADE、TLC NANDのSSDです。
今回、ヒートシンクはマザボのを使用しましたが、マザボによってはヒートシンクがないものもあるため、このSSDは取り外し可のヒートシンクも着いています。
スペックとしては以下のとおりです。
- フォームファクター:M.2 type2280(22×80) PCIe
- インターフェイス:PCI-Express Gen4.0 X4 NVMe (NVM Express) NVMe 1.4
- キャッシュ:DRAM搭載、SLCキャッシュ
- フラッシュタイプ:3D TLC NAND
- シーケンシャルリード:最大 7400MB/sec ランダムリード:最大 350000IOPS
- シーケンシャルライト:最大 5500MB/sec ランダムライト:最大 720000IOPS
- MTBF:200万時間
今回、マザボがPCIexpress4.0対応となったので、SSDもPCIe4.0のものを買ってみました。M.2 SSDはまだまだGen3.0世代も多く、Gen4.0はまだ高価な部類ですが、今回買ったADATAの製品は、その中では最速性能ながら、程々に安いです。
PCIe Gen4.0対応なので、Gen3.0の読み取りリミット3400MB/sec付近を大幅に超える、公称7400MB/secを謳っています。倍以上の速さです。
書き込みセルは、TLC NANDを採用しています。TLCはトリプルレベルセル(Triple Level Cell = 3bit MLC)を採用しています。
これは1つのセルに3bit分のデータを書き込めることを意味します。
SSDは、SLC, MLC, TLC, QLC…といった具合に、1つのセルに何ビット書き込めるかで種類分けされています。
SLCは最も信頼性が高く、高耐久で書き込み速度も速いのですが、もはや業務用くらいしか残っていません。
MLCは次いで高信頼性、高速書き込みを実現していて、M.2 SSD初期のものはMLC採用のものが多かったですが、最近はハイエンド製品にしか使われなくなりました。
手持ちのSSDでは、5年前に初めて買ったM.2 SSDのPlextor PX-256M8PeGNが東芝製のMLC NANDを採用しています。
値段が高いのがネックです。
TLCは今一番市販SSDで多く使われていて、読み込み速度だけなら、MLCなどに引けを取りませんが、書き込み速度はキャッシュの使用状況でSLCやMLCより低下しやすいようです。
価格も、容量に対して比較的安価に設定でき、信頼性も以前よりは良くなったようで、一番市場で採用されているタイプになります。
QLCは安価で、読み込み速度は物によってはそこそこ速いですが、信頼性が低いのが難点です。実は、今回クラッシュしたCFDのSSD(CSSD-M2M1TEG1VNE)がまさにQLCを採用していました。
今にして思うと、購入当時から不穏な動きをしていたようです。やはり信頼性は低いようで、安価だからと安易に手を出しべきではなかったですね。
まだ買って1年なので、メーカー保証により修理中。戻ってきたら売り払う予定です。ここまで信頼性が低いと、もう使う気になりませんね。勉強にはなりました(笑
ベンチマーク
早速、ClystalDiskMarkでベンチマークを取ってみました。参考に、古い5年前のPlextorとも比較してみましょう。
その差は歴然です。やはりPCIe4.0を生かしたSSDは違いますね。毎秒7TB以上の読み込みができるのだから、すごいです。もうこれをデジカメに入れちゃえばいいんじゃないかと。
書き込み速度も十分速く、PCIe4.0の能力を十分使っていますね。
流石に5年前のPlextorのSSDは、MLCとはいえ3世代ほど古く、特に書き込み速度は900MB/secしかありません。余っているので、デジカメデータの一時バックアップと編集用ドライブとして使っていますが、どのくらい持つかは気になるので、しばらくこのまま使う予定です。
それにしても、ベンチマークを取らなくとも、PCの体感速度は良くなりました。もちろん、CPUをRyzen 9 5900Xにしたのも大きいですが、OSドライブの読み書きの速さも貢献していると思います。
QLC NANDのSSDが1年でクラッシュしてしまいましたが、バランスの取れた、そしてSSD登場から年数も経って、ある程度造り手側もこなれてきているので、今回のTLC NANDのSSDがどのくらい持つかが気になるところです。
やっぱりデータ保存の信頼性で言うと、複数のHDDに分散するのが良さそうですね。