黒い酒粕? 黒粕で甘酒を作ってみた

黒い酒粕こと黒粕(くろかす)

先日お酒を買いに行った某酒店で、子どもたちがレジの横に置いてある酒粕を発見して「なにこれ~?」って指差して、店員さんから「よかったらお持ちしますか?」とタダで頂いた酒粕です。
帰り際で、詳細を聞き忘れてしまいましたが、黒粕と書いていたのだけ覚えていました。

調べると、酒づくりの際に使用する米麹の麹菌の種類によっては、このように茶色や黒に米の色が変わるそうです。
これはチロシナーゼ(酵素)がチロシン(アミノ酸)と反応してメラニンになるためだそうです。
メラニンは、お肌が日焼けしてメラニン色素により黒くなるように、それそのものが黒いため、そのメラニンの色素の状況によって、茶色や黒色の斑点が出来るのだとか。
その辺りのお店で売っている酒粕も、ものによっては茶色っぽいですが、あれもメラニンによるものなのですね。

力強い麹菌ほど、このように黒い斑点ができやすいそうで、良いお酒の証でもあるようです。
その良いお酒の酒粕(具体的にどの銘柄の酒粕か聞きそびれた…)ですから、香りもなかなか良いですね。甘く、ほんのり酒感のある香りが漂います。

黒粕で甘酒を作ってみた

甘酒にしてみました。酒粕なので、少々アルコールは残っているので、温めると酒っぽい香り。その辺りで売っている酒粕よりもずっと香りが芳醇です。そりゃ、安酒の酒粕とは品質も違うでしょうね。
甘酒にしても香り豊かです。酒粕の場合、砂糖は添加しなければ甘みは殆どありませんが、砂糖は少なめにして、酒粕感を楽しんでみましたが、ちょっと濃い目に作ってこれがなかなか良いですね。
ついつい飲みすぎてしまいますが、少量とはいえアルコール分は残っているので、車の運転などする場合はご注意を。