さらばシシマル! 百里基地から安息の地へ

12月に入り、いよいよラストまで1ヶ月を切った301SQのファントム。

2020年12月1日、世界で5000機以上生産されたF-4ファントムIIで、世界で最後に生産されたファントムが、三菱重工がライセンス生産し、航空自衛隊に納入した17-8440(440号機)となります。

F-4EJファントムII戦闘機は、航空自衛隊では140機導入され、最初に納入されたのは、アメリカ製の機体で301号機(飛行開発実験団所属)と302号機(退役後、百里基地に展示中)で、1971年(昭和46年)導入、そして最終生産機となった440号機は1981年(昭和56年)に導入された機体です。

1980年に入ると、航空自衛隊にも現在も主力のF-15Jイーグルが導入され始め、ファントムは早くも旧式となりましたが、多くの機体は改修され、F-4EJ改として活躍しました。
その後も、後から登場した国産のF-1支援戦闘機が先に退役後も、長く航空自衛隊の戦闘機として運用、西側では運用各国が続々と退役されている中、2020年まで運用されることとなりました。

そのファントムの最も新しい機体がこの日、最後のフライトを迎えることになりました。航空自衛隊浜松基地の浜松広報館「エアーパーク」で展示される予定となっており、そのために移動するのです。

逆光ですみません。午前中は逆光になってしまいます。しかし、この瞬間を見たく、あえてここで撮りました。飛んだ時の写真は、他の方がたくさん撮ってくれているはず。

そしてJ79エンジンが咆哮し、いよいよ最後のTKOFへ。

コパイが向こう側の隊員に手を降って、テイクオフ。A/Bを炊いて、あっという間に飛んでいきました。

シシマルの愛称で親しまれた440号機は、来年以降、浜松で展示されますので、見に行きたいと思います。

この瞬間に立ち会えて、本当に良かったです。