ボッコボコのジャンクNikonフォトミックファインダーDP-1

先日中古カメラ屋めぐりで買ってきたもの。

Nikon F2用フォトミックファインダーDP-1のジャンク

Nikon F2用のフォトミックファインダDP-1です。ボッコボコのジャンク品ですが、プリズムがきれいだったこと、一応「メーターOK!」なる謳い文句で、部品取りに良いかなと思いまして。

元々私が持っているF2も、フォトミックDP-1装着品です。
F2は、NikonのF一桁機伝統のファインダ交換式(ただし現行のF6はファインダ一体式で交換できない)なので、簡単に付け替え可能です。
F2(ファインダ含む)ボディを買うより、ファインダ単体で買うほうが高くなる場合もあったりします。

Nikon F2は、ファインダが複数存在します。カメラ標準装着品だと、以下のラインナップです。

  • F2アイレベル(ファインダDE-1搭載)…露出計のないアイレベルファインダー
  • F2フォトミック(フォトミックファインダDP-1搭載)…FのフォトミックFTnと同等のCdS受光素子、針式メーターの中央部重点測光可能なファインダ。通称カニ爪レンズと連動。
  • F2フォトミックS(フォトミックファインダDP-2搭載)…DP-1の針式メーターをLED表示に変更したもの。
  • F2フォトミックSB(フォトミックファインダDP-3搭載)…受光素子をCdSからSPDに変更、メーターはLED。
  • F2フォトミックA(フォトミックファインダDP-11搭載)…DP-1をカニ爪式からAi方式に変更したもの。
  • F2フォトミックAS(フォトミックファインダDP-12搭載)…DP-3をカニ爪式からAi方式に変更したもの。

その他に、アクションファインダやウエストレベルファインダ高倍率ファインダと、多岐にわたっています。詳しくはWikiPediaなどを。

個人的には、シンプルなデザインのアイレベルファインダを除けば、フォトミックファインダでは、この最初に出たDP-1が一番デザインが好きですね。
Fの時代の建て増し温泉旅館的な後付感のあるフォトミックファインダと違い、最初からフォトミックファインダを前提としたF2なので、デザインも洗練されています。
そして、今でも比較的修理しやすいのは、F2フォトミックのDP-1や、F2フォトミックAのDP-11と言われていて、これはシンプルな針式メーター、かつCdS素子が比較的入手しやすいからだそうです。LED表示のものは修理が難しいようです。

いかにもジャンクなフォトミックファインダDP-1

メーターOKとありますが、ぶっちゃけ通電したときに動いたよ、程度にしか考えていません。精度が出るとかは無理な話でしょう。あくまで部品取りなので。ファインダ取り外しレバーが欠品しています。一応手で回せば動くので気にしません。

ジャンク(左)は前期型なのでネジがマイナスネジ

部品取りとして、プリズムファインダが腐食なくきれいな状態だったから、というのが一番ですね。メーター窓が手持ちのよりジャンクのほうがきれい、というのもありました。
シリアルナンバーは、元々持っているファインダのほうが新しいようです。また、ジャンク品は前期型と思われ、ネジがマイナスネジナノも注目です。後期型ではプラスネジに変更されています。
こうしてみると、ファインダ以外はジャンク品の方はボコボコで傷だらけですね。

ジャンクDP-1を試しにF2に装着してみたが…

恐る恐るジャンクのDP-1をF2に装着。一応針は電池確認ボタンを押す限り動くようです。
が、カニ爪レバーが硬い! ガチャガチャをやろうにも、渋くて一向に動かない。試しに手で動かしてみても、超絶渋いです。確かに、装着前に少しレバーが曲がっているなぁとは思いましたが、やはり曲がっているのか相当渋い。

というわけで、やはりそのままでは使えませんね。部品取りです。
ファインダ取り外しレバーは外れていますが、ここはファインダ正面のメカを動かせば、機構的には動くので、取り外しはできました。

そのうち分解してみようと思います。何事も勉強ですね。