数日前ですが、Twitterにこんな情報がありました。
RAW現像ソフトウェア #SKYLUM #Luminar3 を無償公開 https://t.co/2MNPhKHeM4
— dmaniax.com – YOUのデジタルマニアックス (@Dmaniax) April 21, 2020
マジですか!
Luminarといえば、RAW現像・画像編集ソフトの中でも、積極的に画像を改ざんするソフト、いやレタッチソフトとして有名です。プリセットの画像変換で、簡単にイメージを変えられるというのが売りです。
最新のLuminar 4では、例えばAIにより背景の空を変えると言った、AIを駆使したソフトになっています。
驚くべきことに、AIで空を変えられるのです。ここまで来ると、写真とは何かを考えさせられますが、そういう時代になっているということです。
インスタ映えで需要があるのでしょうね。いい悪いは別として、そういう事ができるということです。
今回無償公開されたLuminar 3は、そこまで強力なAIツールはないもの、いくつかのAIツールと、プリセットのレタッチで、簡単に写真を編集可能です。
というわけで、早速インストールしてみました。いつまで無償公開されているのかわかりませんので、気になった方はお早めに。そして、インストール方法と、無償シリアルコードの取得方法は、YOUのデジタルマニアックスさんのHPを御覧ください。
割と起動までは重たいソフトです。初回は画像フォルダを指定すると、カタログファイルを生成するため、少々お時間がかかります。
また、カタログファイル作成後の起動でも、パッとは起動しないです。私の溜めている画像が多すぎるのか、はたまたソフト自体が重いのか。かなりメモリは食うソフトのようで、最低8GBのメモリは必要ですが、8GBでは足りないでしょう。
参考までに、PhotoshopやらNikon純正ビュアーソフトやらを同時立ち上げして編集していると、OSや他のソフト込みですが、平気で20GBくらいはメモリを使用します。
メインメモリは、32GBあったほうが無難です。
画像編集は、RAWだけでなくJPGであっても適用されます。JPGもRAW現像しているかのように、スライダーの調整で効果が変わってきます。なかなか面白いソフトです。
プリセット適用だけでも割と遊べる
この写真は、先日お散歩中に撮った「チンチンボーイの銅像」で、JPG撮影ですが、RAW画像と同様に各種パラメータの調整が可能です。
個別調整も可能ですが、プリセットがいくつも入っていて、画像下にプレビューで効果が表示されます。ただ、このプリセット表示、少々表示に時間がかかりますが…。
さてJPG撮って出しの画像はこちらです。
これを、Luminar 3のプリセットを適用すると…
30種類以上のプリセット全ては紹介できないので、4つ適用してみましたが、どれを選べばよいのやら…。こういうのって、プリセットが多いほど、悩んでしまう質なもので、どれが正解なんてのがないですからね。
わかりやすいインスタ映え的な画像は、彩度とコントラストマシマシの、Aeral AI Enhancerでしょうね。
各プリセットは、その適用率をスライドバーで変更できます。0%で適用なしのノーマル状態です。また、フィルタは個別に調整や追加も可能です。
右側の編集を選択した状態で、「フィルタを加える」をクリックすると、様々なフィルタが表示されるので、それをクリックすることで、フィルタを個別に追加可能です。また、逆にフィルタを消すことも可能です。パラメータも調整可能。
プリセットはお気軽に、細かく調整したければフィルタ追加、というように、お手軽にも細かくもできます。この辺り、作り方が上手いソフトだなと思います。必要なときだけ、フィルタを選べて調整すればよいですし。
太陽を追加する
新しいLuminar 4では、空を全く別物に変えてしまうというのは先に紹介しましたが、Luminar 3はそこまでではないものの、改竄(笑)する機能があります。なんともわかりやすいというか、いかにもな合成です。
もうここまで来ると、あからさますぎて笑っちゃいますね。
実際にこんな感じで太陽を入れたとしても、こうはなりませんよね…と言う典型的な例です。あんなふうに光芒は出ないですが、こういうポスターとかありそうですよね。というか警視庁さん、ヘリコプターパイロット募集ポスターに採用してください(笑)
ちなみに、太陽の位置や大きさなど、各種パラメータは調整可能なので、わざとらしくなく合成できる…かもしれません。
まあ、こういう写真って、Luminarで追加しました、って書かないと、逆に恥ずかしくて載せられないな…。
もちろん、悪いことばかりでなく、印象的な写真を作るという意味では、かなり使えるソフトと言って良いです。これ本当に無償でいいのというくらい優れています。Google時代にNik Collectionが無償公開されていましたが、あれに匹敵すると言っていいでしょうし、使い勝手は明らかにLuminarのほうが簡単です。
赤外線写真っぽく仕上げてみました。モノクロの場合、黒はより黒く、白はより白く、ようはハッキリとした絵は、パッと見の印象は良いですね。
こちらはプリセットは使わずに、マニュアルでフィルタを適用してみました。もう少し柔らかく仕上げても良かったかな。とにかくなんでも出来ることで、逆に使い手を惑わす…そんなソフトでもあります。
ともあれ、無償で提供してくれたのは本当にありがたいです。気に入ったら、Luminar 4の購入にもつながるでしょう。