過去写真のアーカイブとなります。
2010年1月、埼玉県秩父市の熊倉山にある廃山荘「鹿の湯山荘」を撮影しました。
細く荒れた山道を登って途中で車を止め、少し歩くと見えてくるのがこの旅館。
アクセスも良くなく、駐車場もなく、日当たりの悪い立地ですが、現役当時は奥にスキー場もあったそうで、いわゆる山奥の鄙びた宿として、現役当時はそこそこ人気だったようです。
一部建物の崩壊が激しく、この撮影当時でも、倒壊も時間の問題と思われました。
平成初頭、つまり90年代までは営業していたようで、色々調べると、山奥の山荘らしく、猪鍋や山菜料理がでる、おばあちゃん3人が仕切っていた、という宿のようでした。
この撮影後、やはり倒壊してしまった(崩壊が激しく意図的に倒壊させた)との情報もあり、Googleマップの衛星写真を確認したところ、建物のあった場所は確認できましたが、すでに建物はなく、撤去されているように見えます。また、撮影当時残っていた山荘の看板も撤去されているようです。
HP公開当時は、場所と山荘名は非公開としましたが、すでに建物は現存しないと思われることから、公開することとしました。
当時の写真を再現像するとともに、画像の解像度もアップしました。また、非公開だったモノクロフィルム撮影の写真も同時公開します。
山道は荒れていて、少し手前に駐車しました。 この先0mの鹿の湯山荘の看板 撮影当時健在だった建物 周囲を山に囲まれて日当たりは良くない 温泉だったようですが、温度が低く沸かし湯だったようです ボイラー? 薪があり、窯焚きだったようです 東芝製のストーブ、作ってたんですね 外壁が崩れ始めていた テーブルは土に帰ろうとしていた 屋根の一部はすでに崩壊 壁も一部崩壊して中が見える状態 広間らしい2階部分は屋根も壁も崩壊 ひっくり返ったテーブルが畳にめり込んでいた 小川の対岸には小さな離れが 2階は崩壊しそうなので、1階を散策 懐かしの2槽式洗濯機 秩父らしく三峯神社の御札が すでに2階の床が崩壊 10足分のスリッパたて サビが年月を物語る ありとあらゆるものが朽ち始めていた 調理場だったと思われる 片側の壁と2階が崩壊、この時点でもう先は長くなかった 人の手が入らないとこうも荒れる まもなく土に還る 少しづつ崩壊して瓦礫が増えていったのだろう 反対側から見ると、まだちゃんと建っているように見えますが 立地が悪かったのかな? ここからはモノクロフィルムで撮影 デジタルと比較してみて下さい モノクロだと一気に増す昭和感 フィルムだとまた印象が変わりますね 崩れた引き戸たち 窯と薪 まだ健在だったベランダとひさし 薪小屋?