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【神亀酒造】ひこ孫 純米 樽酒

神亀と言えば、埼玉県の酒造界の重鎮と言われているようです。え? どこで? 伝え聞いた話ですので(笑

その神亀酒造には「神亀」ブランドの酒と、「ひこ孫」ブランドのお酒があり、今回は後者の樽酒です。

「ひこ孫純米清酒」を杉樽で寝かせたお酒となります。
10月に予約をし、12月に引き取りでした。樽の香り付けは3段階選べたので、位置強い「じっかり」をチョイス。

そう言えばベースのお酒を飲んでなくて、いきなり樽酒から入ってしまいました…。

精米歩合55%と吟醸と名乗れる(あえて名乗っていない?)、山田錦を使ったお酒です。3年熟成とあります。この辺りが、他の酒と違ったこだわりを持っており、特に呑み方についても、冷酒ではなく、熱燗やぬる燗が適しているお酒だそうです。

熱燗で頂きました。

まずは杉の香が美しい。ちょっと強めの杉の香ですが、せっかく樽酒なので、このくらいがいいですね。

まろやかな口当たりで、優しい甘みと苦味の中に、スパっと切れるキレの良さがあり、杉の香が鮮やかに立ちます。雑味はなくスムーズです。
癖はそれなりにあるので、妻は苦手だったようです(そもそも熱燗が苦手)。自分も熱燗は昔は苦手でしたが、これは行ける! 癖が強いけど、嫌な癖ではありません。個性がありながらも、切れ味の良さがあるので、後まで口に残らずに行けます。

このお酒は、本当に日本酒好き向けな感じですね。一見さんお断りの料亭(行ったことはないけど…)、そんな雰囲気のお酒です。


最近、スペシャルなお酒を飲む機会が多いですが、やっぱりその銘柄の定常酒も飲んでおかないとな、と思った次第。神亀酒造のお酒は、なんというか値段的という意味ではないのですが、少しハードルが高いのです。チャラついた雰囲気は一切なく、これが日本酒だ! 最近の甘くフルーティで飲みやすい日本酒とは一線を画す感じなのです。かと言って、古典的で雑味の多い、辛くて呑みにくいお酒でもない、この辺りが、神亀酒造のお酒の特徴なのです。

ま、色々飲んでみたいのは確かです(←結局そこw)