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【渡邉酒造】旭興 発泡性貴醸酒

栃木で買ってきたお酒です。旭興(きょくこう)は、大田原市の渡邉酒造ですが、わりと小さな酒造なので、栃木県内ではよく見かけますが、県外となると案外見つけられなかったりします。
なので、栃木に行った際はよく買うお酒です。

【渡邉酒造】旭興 発泡性貴醸酒

貴醸酒です。そして発泡性です。2021年にも購入しているこのお酒ですが、製造年で味が変わるようです。
基本は栃木県産の酒米「夢ささら」を100%使用しているということ、仕込み水の代わりに酒を使うという貴醸酒、そして発泡性ということ、なかなかないお酒です。
もちろん発泡性は酒の醸造過程で自然発生させています。

2021年購入時は、アルコール度数14度、日本酒度-47でしたが、今回はアルコール度数が12度とやや下がり、日本酒度は-76とかなりの甘口になりました。
そして発泡性故に、スパークリングワインのような抜け止め付きのコルク栓です。もうこれはシャンパン代わりの日本酒と言ってもいいでしょう。

今回の発泡具合は半端ないぜ!

よく冷やして開栓。

しゅわわわわわ~

ああああああっ、吹き出した! コルク栓なので、ゆっくりガス抜きできません。一気に出てきました。
ということで、ぜひボウルの上での開栓をおすすめします。3割ほど吹きこぼれてしまいました…

色味もワインのような透き通った黄色、ワイングラスでいただきましょう

香りは…いやスパークリングワインのように思ってしまうと、香りもちょっとそれに近い。口に含むと、日本湯度から想像するほど極甘ではないく、口当たりのよう自然な甘みです。もちろん、ブドウほどの強い酸味と甘味ではないですが、貴醸酒らしいこってりとした甘みではなく、もう少し洗練されて透き通った甘さです。発泡性なので爽やかさがありますね。

口当たりの良さと引き方も抜群によく、これまた貴醸酒のようにまったり残る感じではなく、サーッと余韻を残して引いていきます。爽やかですが、適度に苦味と酸味があり、これは本当に日本酒のシャンパンと言っても過言ではないですね。

ということで、やや今回はガス感が強く、吹き出しは要注意ながら、これは栃木どころか日本国内にとどまらず、世界に出して欲しいお酒だと思います。生産量が少ないから難しいのでしょうけど。

【渡邉酒造】旭興 発泡性貴醸酒

またまた栃木の酒シリーズです。
旭興(きょっこう)もまた、名前は知っていましたが、飲むのは初めて。しかも今回は生産数が少なく入手が難しい発泡性貴醸酒です。

【渡邉酒造】旭興 発泡性貴醸酒

貴醸酒と言うだけでも珍しいのに、発泡性! 他では聞いたことがないですね。
貴醸酒は、仕込み水の代わりに日本酒を使うという、酒で酒を醸すという、とても贅沢な作りのお酒です。
更にそれが発泡しているとなると、珍しいわけですよ。ガス感を残している発泡性の日本酒、最近はよく見かけますが、さてそれが貴醸酒となると?

【渡邉酒造】旭興 発泡性貴醸酒

酒米は夢さらら、夢さららは栃木県の農業試験場で開発された酒米で、酒米では有名な山田錦をベースにしています。栃木県の酒蔵ではよく使われている酒米ですね。それを精米歩合50%と大吟醸レベルまで精米しています。
日本酒度は-47! 糖分が多く残っていて超甘口となりますが、酸度も4.5と多めです。アルコール度数は、一般的な日本酒よりわずかに低い14度です。

瓶は王冠で封印されていて、栓抜きが必要なタイプです。つまり、一般的な回転させる栓と違って、ゆっくり開けることが出来ないタイプ。開栓すると…

シュワシュワシュワシュワ!!!

おおお、吹き出した! 少々こぼれてしまいました…。ちゃんと冷やしていたのですが、開栓注意です。
王冠ですが、ゆっくり栓抜きで開けないとですね。

爽やかな発泡性貴醸酒

これだけ見ると、ジンジャーエールみたいな色合いですね。貴醸酒は酒で酒を醸すので、このように黄色みがかったお酒になります。この旭興は、黄色というより黄金色ですね。

さてお味。貴醸酒らしく、こってりした甘さを想像していると、ん? 確かに甘いけど、トロトロの甘さではなく、もう少しシャンパン寄りな、キレのある甘さです。酸味が多いのも、貴醸酒というより甘口シャンパンらしい印象を出しています。そして、これまた貴醸酒なのに後味がさっぱりしています。
良い意味で、貴醸酒でありながら、貴醸酒らしくない感じです。若々しいといえば語弊があるかもですが、貴醸酒らしい独特の濃い甘さより、爽快感が持ち味でしょう。
もちろん独特の甘みは、貴醸酒らしいのですが、酸味とガス感があるので、爽やかさの方が上回っていますね。

貴醸酒は一般にトロトロと甘口なので、デザート酒に最適なのですが、旭興のは食中酒としていけますね。


栃木のお酒、自分が住んでいた頃は日本酒にハマっていなかったので、銘柄は知っているけど飲んだことがなかったお酒が多いです。これは色々開拓せねばと思いました。