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【茨城】旧日本加工製紙高萩工場

2002年5月、東証一部上場企業だった、製紙会社である日本加工製紙が破産宣告を受け、倒産しました。

工場は茨城県に2箇所あり、その1つが高萩工場でした。
従業員は高萩工場だけでも400人以上いましたが、全工場事業所の社員は全員が解雇され、当時茨城県でも最悪の倒産劇とされていました。

後に高萩工場は、インドネシアの華僑系財閥、シナルマスグループの日本法人オール・ペーパー・アンド・プリンティング・プロダクツ株式会社に12億円で売却されます。
工場の機械類は海外に持ち出され、その際に空けられた穴の残る建物のみが2017年まで存在していました。

その後、工場は解体され、現在ではソーラー発電所となっています。

メガソーラーは、こうした跡地に一時期次々と建造されましたが、近年はわざわざ山を切り開いて設置するなど、環境保護の面から、その建造方法は必ずしも良いとは言えないものも多いです。個人的には、こうした市街地のど真ん中にあるのも違和感です。

撮影は、2009年10月、まだ工場が健在だったときのものです。当然、中に入ることは出来ませんし、しっかりと管理され警備員も巡回していましたから、外から見える範囲での撮影となりました。

この廃墟は、独特の退廃的な印象からか、特撮やドラマ、宇多田ヒカルのPVなどで使用されたことで、結構有名な場所でした。
現在は解体されたため見ることはかないませんが、一度は中で見てみたかったな。

写真は過去に旧ブログで掲載しましたが、当時の写真は掲載サイズも小さいため、フルHD相当に再RAW現像した上で、掲載します。

日本加工製紙のHPは、Webアーカイブに残されています

Internet Explorer5.0以上、Netscape6.0以上という表記が懐かしいです。
倒産直前の2002年3月末の社員数は、HP上では785名、1200名以上いた社員も、もう倒産2ヶ月前には2/3近く減っていたようですね。