「自衛隊・ミリタリー」カテゴリーアーカイブ

【23/12/17の記録】百里基地航空祭2023 その3

百里基地航空祭の午後。第3飛行隊(3SQ)のF-2機動飛行。これが一番の楽しみでした。
レンズは迷った挙げ句、AF-S 600mm f/4Gに1.4倍テレコン、TC-14EIIIを取り付けました。安牌で、引きで600mmでも良かったのですが、今回は攻めで。
なお、機動の内容については、近年こうして事前解説してくれるのは有り難いです。

午後の機動飛行の解説

結果としては、反省点はあれど、ぶっつけ本番でしたが、これで良かった!

とにかく近い!近いけど遠い。相手はアフターバーナー全開で機動するので、近いと思ったらあっという間に離れる。5kgを超える重たいレンズ、AF-S 600mm f/4Gを振り回す腕がどんどんダルくなる。
ナイフエッジでなくサムライソードというのがまたいい名称ね。
月と絡めて撮れたのが良かった! バッチリ決まりました。残念なのは、その光線状態では半逆光だったということ。それでもきちんとフレームに収まったので良しとします。

再び月と絡めた直後に太陽(笑) あまりカメラのセンサには良くないけど、一瞬なので。旋回するので、光線状態がコロコロ変わります。なので様々な表情が出ますね。
この日惜しかったのが、前日雨だったにも関わらずこの日は風が強くて(西風風速10m/s以上)、湿気のある空気が風で流れて乾燥していたんでしょうね。F-2でよく見られる主翼の付け根から出るヴェイパーがほとんど発生しなかったことですね。

AF-S 600mm f/4Gは、何故かテレコンをつけたほうが周辺減光が目立ちますね。このレンズはZマウントを含めると2世代前と古いので、画質は良いけどこうした点に設計のふるさを感じます。

さていよいよ演目も佳境へ。
ハイレートからの…ものすごい急角度で進入! これはトリミングしているので近く見えますが、ハッキリ言って午前のAGGとは比較にならないくらい進入角度がエグかった!

もうこのツッコミは…ビックリですわ。F-16ベースの機体を更にやや拡大したF-2の機動性の良さを存分に発揮したのではないでしょうか?
そして最後のパッカーンことコンバットブレイクは、近すぎて850mm(600mm+テレコン)では画角からはみ出してしまったけど、順光で撮れたので満足です。去年の航空祭では午前晴れていたのに、午後の機動飛行だけ雲が出てしまって光線状態だけが残念だっただけに、2023年は見事、天気が挽回してくれて、満足度の高い演目が見られました。

NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR Sだったら、内蔵テレコンを切り替えられて便利だし軽いし最高な画質だよなぁと妄想しつつ、850mmだけで撮れ高もよく、本当に良かったです。

これで年内の航空祭は終了。大イベントをほぼほぼ満足行く撮影ができて、感謝感謝です!

【23/12/17の記録】百里基地航空祭2023 その2

百里基地航空祭20203、午前の部の続き。

救難展示、背景で黒い煙がモクモクと。演出ではなく、遠方で火災があったようです。

そしてF-2戦闘機4機による対地攻撃(AGG)展示。
個人的に、百里基地のAGGはかつてのF-4EJファントムIIのイメージが強いので、基地内で見るAGGは…もう一つだったかな。これは立ち位置が悪かったのもあるかもですが。
引き上げ高度が高かったような。

前日のフライトがなくぶっつけ本番での撮影だったので、立ち位置は課題ですね。ただ別の場所で撮っていた方も、もう一歩だったという話もあって、ま、こればかりは、その日の風向きなど状況次第ってところもあります。

この後の米軍のF-16の機動飛行はなかったため、早めにお昼と食べてポジションチェンジとしました。

続く…

【23/12/17の記録】百里基地航空祭2023 その1

令和5年度百里基地航空祭本番当日。晴れです。これのために頑張って働いています。
あさイチは展示機をじっくり拝みまして(F-35Aはあさイチも大盛況だったんで撮っていない)。

朝焼けで撮れてよかった~。
E-2Cの8枚ペラ機、割と新型のE-2Dと誤認している人がいましたが、あれはE-2Cのペラ改装機ですからね~と心のなかでつぶやきながら(笑
入間基地のC-1輸送機がゲスト期に選ばれたのも良かったです。もう後3年前後で退役が見込まれていますからね。見られる今がチャンスです。

気象観測のため、まずF-2Aが1機のみ上がります。晴れ間にまだ雲が残っている状態。機体には光が当たっていませんね。

その後オープニングの経過飛行。立ち位置的にF-2A 3機のパッカーンはちょっと失敗。これは場内だと仕方ないか。

続いて、ゲスト機小松基地の306SQのF-15J 2機による機動飛行。さすがF-15はパワフルで迫力があります。
アフターバーナー焚きっぱなしのナイフエッジ、8の字、これぞ戦闘機の真骨頂! 長いこと王者で有り続けたイーグルのパワフルな迫力ある機動です。

この暴れっぷりを良い天気で見れて、サイコーでした! 一方、機体にトラブルも出たようですが、これは素人があれこれ言っても仕方ないので…。
百里基地からF-15がいなくなってもう何年でしょう? 主力戦闘機だけど余り見る機会がなくなってしまったけど、こうして毎年来てくれるのは有り難いですね。

続く…

【23/12/16の記録】百里基地航空祭2023特別公開…雨からの…

週末ブログ更新できなかったのはこのためです。ということで、土日で百里基地航空祭に行ってきました。

土曜日は特別公開。招待券がなければ入れないということで、外から見ようと思っていたのですが…雨です。
雨にやられました。ご厚意で雨宿りさせてもらったところで始まったのが…

焼き芋(笑) 炭を焼いて暖を取るところから、芋があるということで焼き芋が始まって…

管理人のお母さんがつきたてのお餅を持ってきてくれまして、お餅まで焼きました。これが柔らかくって美味しくって。
悪天候で飛行機は飛ばなかったけど、もうこれで大満足!

そして、ご好意で基地内へ。本当にありがとうございます!

久しぶりに百里基地に帰ってきた第301飛行隊(301SQ)のスペマも! F-35Aはステルス機で塗装も制限があるそうですが、頑張っていますね。
この日はゲスト機も悪天候故に、来る予定だった米軍のF-16はキャンセルとなりました。それでも基地内に入ってからは多少晴れても来ましたが、結局視程が悪く、この日のフライトは全てキャンセルとなりました。

少し太陽が出てきたので、展示されているF-2A(03-58559)をじっくり観察。

今までこうした展示は格納庫内でしたが、今回珍しく屋外で、ASM-2(93式地対艦誘導弾)にAAM-3(90式空対空誘導弾)、AAM-4(99式空対空誘導弾)、JDAM、20mm機関砲弾、フレアポッドが展示されていました。

小さなF-2も!

第3飛行隊(3SQ)のF-2が動き出しましたがやはり視程が回復しないため、地上滑走のみ(ハイスピードタキシーを実施)でした。
晴れ間は出ているものの、気温が高かったために、雨が降った後の湿気が上がってしまい、視程は回復しないままでした。

特別公開で来れなかった外来機が来るかも?ということで、基地の外で待っていたら、やってきました。

一見少し青空も見えていますが、周辺は基地の影響で、機体も霞んでいますね。空自CH-47J(LR)、E-2Cに海自SH-60K。
E-2C(34-3459)は複合材製の八翅プロペラNP2000仕様ですね。この仕様は航空自衛隊13機導入されたE-2Cのうちの3機(執筆時点)しか改修されていない貴重な仕様です。

そんなこんなでこの日の撮影終了。ご一緒された方々と夕食をいただきました。
飛行機写真的には残念でしたが、BBQが思いの外楽しく、これで満足した1日でした。日曜日は晴れるという予報だったので、それに期待でしたね(晴れました!)

週末も更新できないので…

ブログ更新できていませんが、この週末に向けて非常に忙しく、土日も更新できないと思われるので、とりあえず生存報告。

2022年の百里基地航空祭は午後曇ってしまいました…

明日の天気は曇なのであまり期待せず、のんびりやりたいと思います。
日曜日は晴れるみたいなので、ここに期待ですね。

【百里基地】23/11/20の記録

仕事は忙しいのですが、もう気持ちをリセットしたいのと、技量維持、そしてNIKKOR Z 180-600mmで戦闘機撮影してみたく、百里基地に出向いてきました。

午前。

浜松基地の第41教育飛行隊のT-400(41-5054)が。新人パイロットの教育訓練かな? 後はT-4が上がったのみ。F-2もエプロンに出ていたんですけどね…。3SQ、あまり上がらないんだよね(笑

午後。
やっと3SQのF-2が動き出す。

冒頭のF-2と最後の3枚のT-4はAF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR(ロクヨンG)で、それ以外をNIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRで撮影。
結論として、古いロクヨンに迫る解像力はありますし、オートフォーカスのスピードも、FマウントのAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRよりむしろ少し速いくらいでした。
よくSTM(ステッピングモータ)のAFレンズはAFが遅い、何ていう人もいますが、モータの種類だけでAFの速さは語れないと思いました。
そもそも光学設計も違うレンズ同士で、AF用モータの種類だけで語っても仕方ないです。
そしてズムリングも回転角が小さいのでズームアップやダウンでも素早く出来て使いやすいですね。直進ズーム出来たSIGMAの150-600mm Sportsも便利でしたが、ズーミングで重心が変わるため、安定性という面では重心変動が少なく鏡胴が伸びないNIKKOR Z 180-600mmのほうが有利ですね。

そして重たすぎるロクヨンと比較すれば、Z 180-600mmは相対的に軽いので、もう撮影が楽で仕方ないです。ロクヨンも最新の軽いのに買い替えたいです。宝くじ当たらないかな(笑

撮影ポイント移動。あえて、その時間は逆光になるけど、降りを間近で撮りたくてここへ。

いや~近い! 特にフォーメーションで降りてきた時は、気が抜けていたのでとっさに構えて画面いっぱい。
ロクヨンとZ 180-600mmのちゃんぽんで撮りましたが、やっぱりロクヨンは単焦点、古くても抜けは良いですね。ただZ 180-600mmも負けていません。

この日の戦闘機はこれだけ。とはいえ、ノーフラとかでなくてよかったです。

最後にまたポイント移動しましたが、F-2は格納し始めて、残念。
救難のUH-60Jと、横風で斜めに向いたスカイマークの降りを撮り(見事な着陸でした!)、コールサイン「はやぶさ UH-2」の無線を聞いて急きょ撮影した陸上自衛隊の最新汎用ヘリUH-2が撮れたので良しとしましょう。

まさかUH-2が見られるとは。今後はたくさん見ることになるんでしょうけどね。

武器学校・土浦駐屯地解説71周年記念行事に行ってきた【74式戦車動画編】

実はこれがメインであっただろう、74式戦車の武器学校最後の動態展示と空砲発射の動画です。
後から三脚持っていけばよかったな~と思いました。どうしてもスチルとの兼ね合いもあり、動画主体という感じにならないけど、これに関しては動画で撮っておいてよかったなと思います。

特に戦車の発泡炎は、今回120fps動画で撮影したので、スチル切り出しも出来ましたが、通常連写だと、なかなかコマに入らないですね。
編集ソフトが、無料版のDavinci Resolveだと60fpsまでしか書き出しができないですが、それでも60fpsあれば、発泡炎は写ります。
SONYのα9IIIが120fpsでRAWで撮れると話題ですが、その速度で連写できる時間が短そうなのが残念(ただプリ撮影ができるので、それでカバーは出来そう)で、もうだんだんとスチルと動画の境目が無くなってきている感じはありますね。

上の動画のスチル切り出しも再掲します。

ブログ掲載レベルなら全く問題ないですね。むしろYoutubeには4Kで、スチルはHD解像度の落として掲載していますしね。
X(旧Twitter)でフォロワーでもない人から、4K動画切り出しでは解像度不足だ、なんてお気持ちをいただきましたが、ふぅんという感じですね。
何なら、N-RAW 8.3K60pで撮っていれば、十分な高解像度ですし、RAW動画ですから編集耐性も高いです。
もうそういう時代なんですよね。強いて言うなら、N-RAWでも静止画切り出しをカメラ内で出来れば完璧なんですが、残念ながら今のところ出来ません。この辺りはFWアップで対応できないか要望してみたいと思います。

令和5年度自衛隊音楽まつりに行ってきた【動画編】

全てを動画撮影したわけではないですが、自衛隊音楽まつり一部演目を動画撮影してみました。

もちろん、生の迫力には敵いません。特に自衛太鼓はやっぱり生の迫力は違いますから。

今回はNikon Z 8でスチルと動画撮影ををちゃんぽんで行ったところ、初めて熱による停止をすることがありました。
Z 9では真夏に長回ししても熱で停止することは一切なかったですが、やはり筐体が小さい分、Z 8はZ 9と比較すると少し熱に弱いかもしれません。
ただ、動画主体で撮るのと、今回のようにスチルと動画を切り替得ながら連続で撮るのとでは、条件も違うと思います。

ちなみに熱で録画停止しても、1分ほど置いておくと動画撮影再開できました。なので、撮影条件に起因するものかもしれませんね。

令和5年度自衛隊音楽まつりに行ってきた

昨年はコロナ禍による縮小開催で自分も行っていませんが、今年はついにコロナ禍も明けて、令和元年以来、4年ぶりにフル開催となった自衛隊音楽まつり。
今回は金曜夜のチケットに当選しましたので、行ってきました。自分にとっても、令和元年度以来です。

令和元年度は代々木体育館で行われましたが、今回は日本武道館。前回は確か日本武道館が改修中だったために代々木体育館でしたが、日本武道館は会場自体は狭いものの、近さでは(と言っても自分は自由席でしたので後方座席ですが)日本武道館ですね。

日本武道館に戻ってきた令和5年度自衛隊音楽まつり

4年ぶりのフルでの開催、開場も昨年は入場制限をしたり、演目を減らしたりだったそうですが、今年は例年通りに戻り、いつも異常に気合が入ってたように感じました。
何より演奏・演出できる喜びが伝わりました。

毎回演出も工夫をこらしていますね。

そして今年度はゲストとしてマレーシア軍中央音楽隊が初め出演する一方で、キャンプ座間の在日米陸軍音楽隊は今回が最後の出演となりました。
防衛大学儀仗隊も、昨年は出演できず、今回4年ぶりに儀仗演目をこなしました。そう、4年ぶりだったため、前回の音楽まつりを経験している学生が1人もいないのだそうです。

自衛太鼓はいつものとおり圧巻でした。

2時間があっという間でしたね。見に行ったのは金曜日、最終は土曜もあるため、開場を後にすることには既に清掃が入っていました。

久しぶりの九段下、日本武道館での開催を堪能できました。当選してラッキーでしたね。また来年も行けるかな?

動画も少し撮りましたが、まだ編集していないので後日。

武器学校・土浦駐屯地解説71周年記念行事に行ってきた その3

74式戦車の動画も編集しなければ…ですが、時間がないのでまずはスチルからです。
午後の装備品展示から。武器学校だけに、新旧様々な装備品が揃っています。特に今年度は、その「旧」の退役間近の展示に注目でした。

新旧1/2tトラック(73式小型トラック)

陸上自衛隊といえば一番数が多いのがこの1/2tトラック(旧名称73式トラック)。写真の手前は現在も調達が続く、2代目パジェロベースで、1996年から生産されています。これですら、既に30年近く生産されていて、改良も何度か入っていますが、まだ後継車両の話は聞こえてこないし、既に三菱自動車は国内向けのパジェロの生産は終了しているため、仮に次があるとしたら、トヨタ辺りが生産するんでしょうか?

そして注目は後ろの73式小型トラックです。まだあるんか!

車両銘板にあるように73式小型トラックでも、この車両は「79式対舟艇対戦車誘導弾発射装置積載専用」A車と書かれている通り、通称「重MAT」と呼ばれる有線式の対舟艇対戦車ミサイルを搭載するための車両です。
ミサイルの発射機とセットになっているため、そのミサイル発射機が現役でいる限り、搭載車両も現役維持するということだそうです。車両の年式は1993年(平成6年)と、2023年年で30歳となります。パジェロベースの1/2tトラックですら、初期型は既に退役していますから、このJEEP直系の73式小型トラックの現役車両は希少です。

せっかくなので、中も見せてもらいました。

車内は古典そのものです。4速マニュアル、副変速機付きトランスファー。当然キャブレター式で、チョークレバーも残っています。
若い隊員さんいはMT車の骨董品なんて言われているようです(笑
残念ながら、この車両も今年度いっぱいで退役するとのことです。ぜひ解体せず余生を過ごさせてあげてほしいですね。

74式戦車と203mm自走榴弾砲のラストが話題になっていた今回の土浦駐屯地祭ですが、こうした70年代の車両装備品の引退も近いのです。

さて、まだ写真が若干残っていますが、それは後日にアップすることとします。