【北宇都宮駐屯地】開設50周年記念行事を見てきた その2

北宇都宮駐屯地の記念行事、終始のんびりした雰囲気で、展示機もゆっくり眺めることが出来ました。

SECOMのS-76D(JA756D)は、警備会社大手の所有するヘリコプターで、主に従業員の輸送に使用しているそうです。例えば、離島のなど遠隔地にあるサーバーの保守のために移動、ビルの警備のための視察飛行などに使用しているそうで、事業用ではなく、あくまで社内使用専用機というのがすごいですね。
ただ、年間飛行時間は百数十時間と少ないそうです。飛ばすだけでも金がかかりますからね。
また、警備のために使用することはないそうです。

陸自の固定翼機と言えば、連絡機のLR-2。前任のLR-1と比べて圧倒的に大きな機体となりました。空自のチェッカーのU-680Aもすっかり航空機イベントの顔となりましたね。

TH-480B練習ヘリ。前任OH-6Dもシンプルな卵型のヘリでしたが、こちらも元々米陸軍の練習ヘリとして開発された機体(採用はされなかった)だけに、非常にシンプルな感じですね。特にローターヘッド、機体から生えているのは1本の棒です(笑)。通常、メカニカルリンクが露出しているのですが、この機体はシャフトの中に入っているのでしょうね。竹とんぼのように外観はシンプルです。
エンジン出力が前任のOH-6Dより低いので、逆に小回りは効くのだとか。
来年こそブルーホーネットの演目を見たいですね。

希少なAH-64Dアパッチ・ロングボウ、ただしこの機体はロングボウレーダーは搭載していないですね。
旧式化したAH-1Sコブラとともに、まだ新しいアパッチも陸上自衛隊の装備の削減対象となっていて、将来的には戦闘ヘリが陸上自衛隊からなくなる方向だそうです。
陸自のアパッチはD型のBlockIIで、既に同型を導入した各国は、BlockIII、AH-64Eに改修を進めていますが、陸自のアパッチはこの改修をせぬまま引退するのでしょうね。
機体はまだ新しいので、アメリカなどに売却するのでしょうか?

民間機の展示も充実していました。一番上のかっこいい機体は、Diamond DA42 NG TwinStar(JA51WC)、塗装も良いですね。ホンダジェットも、先日の横田基地で展示されていた機体と同じで、積極的に航空イベントに参加しているようです。
栃木県のドクターヘリ、これもホンダロゴが入っていますが、ホンダがヘリ自体を作っているのではなく(機体はエアバス・ヘリコプターズのEC135P2)、本田航空という本田技研工業の子会社が運用している機体です。ローターヘッドの形状がなめらかで先進的な感じですね。

車両の展示も。個人的に気に入ったのが、日産サファリ・ピックアップの航空電源車。サファリ・ピックアップ自体は1994年までの生産のようですが、名盤には1996年とあるため、車両はそれ以前に取得されて改造後の登録が1996年なのかはよくわかりませんが、27年も使用されているようです。こうした駐屯地内の使用だと、走行距離も伸びないし、長く使われるのでしょうね。
もちろんマニュアル車でした。

背景のCH-47JAは体験搭乗でお昼に来た機体

地上展示機もゆっくり見れて、後はゲスト機の帰投を残すのみ。続きはまた。