Panasonic LUMIX GX7MK3のキットレンズとして付いてきた、LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.ですが、新品でも2万円台で買える薄型標準ズームレンズです。
ボディのみと価格差が殆どないため、また広角側が12mmと、これまでマイクロフォーサーズでは、14mmからのレンズしか使ったことがない(魚眼レンズを除く)ので、12mmスタートのレンズは使い勝手良さそうということで、キットレンズ付きで買ってみたのですが…。
これがなかなか素晴らしいレンズでした!
以前、OLYMPUS PEN E-P5を使っていた際に、同じような薄型の標準ズームのM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZを持っていましたが、かったるい電動ズームで、描写も特筆することもなく、つまらないレンズだと思って売ってしまいました。
ですから、LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH.にも、あまり大きな期待はしていませんでしたが…
なかなか高い解像力
どうでしょう? ここまでキレッキレに描写するとは! もちろん、暗いズームレンズゆえ、絞り開放でもほとんど背景はボケないけど、これは撮り方次第かな。
画角も無理していなくて、電動ズームでもなく、スナップにちょうどよいレンズです。背景をぼかせない分、パンフォーカス的に撮るにも良いですね。動画にも良さそうです。
いや、若干眠い絵だったM.ZUIKO 14-42mmと比べると、こちらのキレの良さには本当にびっくりです。安い薄型ズームと侮るなかれ。おかげでこのレンズは、売却を免れ、そのまま使うことにしました。
切れの良さは、GX7MK3のセンサの良さもあります。これは明らかにGX7MK2の1世代前の1600万画素センサよりも、一段と解像力が良くなっている気がします。特に、暗部の粘りも向上している印象です。
ただし、暗いズームレンズなので、夜の撮影は苦手
以前桜満開時に撮った場所です。まず、ピントがAFでは合いません…。そして、Dual I.S対応レンズなので、ボディ内蔵手ブレ補正と、レンズ内蔵手ブレ補正が協働するはずですが、あまりその恩恵は感じられません。少なくとも、この辺りの手ブレ補正の凄さは、OLYMPUSに軍配が上がる感じです。
かなり感度が上がってしまって、さすがに最高感度ISO25600だとノイズがすごい…。ここはマイクロフォーサーズの劣る部分でもありますね。新世代センサが期待されます。
そんなこんなで、このレンズは、昼間のスナップに威力を発揮できそうなレンズです。何より軽量コンパクトで、ポケットにそ伸ばせられるくらいのコンパクトですから。キットレンズで手に入れてほしいですね。