同じ福島の横向温泉ロッジの後に撮影した廃墟。どういう経緯で行ったかは、今となってはあまり記憶にないのですが、この当時はドライブがてら撮影しに行くことが多かったので、たまたま廃墟レーダーに感知した(笑)物件を撮影しに行くこともありました。
今と違ってまだガラケーの時代、ガラケーでもネットは見れたけど、携帯専用サイト以外では表示も崩れてあまり使い物にならなかったので、当時はまだカーナビとまっぷる片手に、、次はどの辺りに行こうかと思案しながら行ったものです。
ここも、温泉街と言えば廃物件もあると言うだろうという、そんな感じで行ったのだと思います。
廃墟探索地図によれば、1981年(昭和56年)に開業するも、2年後には閉業し、その後放置され続けている、とされています。オーナーが夜逃げしたのか?
年代的にはバブル景気が始まって、観光ホテルも全盛だった時代ですが、温泉街からはやや外れた場所にあること、プールもありましたが、この地域だとあまり使える期間は短く、温泉街にプールは少し似つかわしくない印象です。アメリカの西海岸みたいな気候ならまだしも、福島の山奥ですしね。
また、撮影当時は、現役時に火災にあったのか、廃墟化してから放火されたのか不明としていましたが、1999年(平成11年)2007年(平成19年)に放火があったようです。
現存するようですが、火災物件は痛みも早いですし、場所柄どうしても肝試し的に使われているようですね。
正面は塞がれているが… ローマ字で書かれた看板 火災の跡が見られる 貼り紙には立入禁止ではなく「肝試しに来る皆さんへ。大切な猫を捕獲するため、おりをおいています。それには手を触れないでください」とあった。オーナーではないよね? DQNによる破壊のあと 煤けた室内 天井が煤けている 立入禁止テープは火災発生後につけられたものか? 崩れた壁、岩はお風呂の内装? 小さいけどそれなりに凝った風呂 火災の熱で溶けた雨のような送風ダクト 火災の影響が最もあった場所 奥には神棚が ボイラー室も天井が煤けている 放火には効かなかったお守り 2階へ 客室廊下も破壊の跡が 窓ガラスは殆ど残っていない 狭い扉から屋上へ
内側から鍵がかけられるため、締め切られないよう配慮した屋上は何もなかった プールが見える
この撮影はNikon D300でしたが、撮影に際しては三脚使用のため、現在の水準でもハイライト飛びはひどいものの、アンダー部分の階調は割と残っており、今回の再RAW現像に関しては、以前は黒つぶれで再現しきれていなかった部分も、だいぶ表現できています。
やはりRAW現像は、最新のもので行えば、当時うまく表現できなかった部分も何とかできることも多いですね。
そしてこの撮影に関しては、三脚を使用し、基本感度ISO200固定でフィルムと同じ用に基本に立ち返って撮影、これが大きいですね。
ダイナミックレンジが、今のカメラよりは狭かったD300ですが、基本感度で撮影することで、ダイナミックレンジを最大限発揮できます。
もちろん、今のカメラで撮影はしてみたいですけどね。