正規の商品名を鏡文字にした、いわゆる「裏○○」と、文字にするとなんだか怪しげですが、これって最近の流れなんでしょうかね?
個人的には「裏○○」と通称される鏡文字ラベルの日本酒、今までは「裏鍋島」とか「裏ちえびじん」あたりは知っていましたが、今回は「裏脱兎」。脱兎は自宅用として買うのは初めてだったりしますが、いきなり裏脱兎を買ってしまいました。
裏脱兎は試験醸造で、チャレンジングなお酒で、本来は通常の脱兎から味わうべきなんでしょうけど(笑
最近は日本酒も海外に出そうという酒造が増えてきた気がします。ラベルに英語表記もあると、これもそうなのかな?
右肩下がりの日本国内だけでの消費では、もはや酒造を維持できないというのもあるのかも? ただ、このお酒は生で冷蔵保管必須ですから、簡単に海外に輸出できないでしょうけど…冷蔵コンテナはお金がかかりますし、難しいところですね。
写真では見切れてしまいましたが「からくち」と札を下げていて、つまりそういうことです。
香りは爽やか、まずは冷酒で口に含むと、フレッシュさを感じさせる酸味、そして確かに辛口だ! くっと辛口日本酒の風味が。酸味は程々にあり、後味に甘みを残すタイプで、すっと引いていきます。ザ・食中酒、という趣。
ただ、辛口のお酒、やはり燗で試したくなります。温めてみました。うん、正解! やはり温めることで、辛さの中にもバナナのような甘みが増す印象です。だた、適度に苦味もあり、この辺りが好みの分かれそうな所でもあります。
精米歩合は50%、酒米の種類や日本酒度、製法は非公開、先入観なく飲んでほしいという蔵人の想いが詰まったお酒です。
日本酒度は17.5度と少し高め、でもどっしりしすぎることはないですね。
精米歩合50%とから想像する、スッキリしすぎ感もなく、米感はきちんと伝わります。
これはもう一度、裏ではない脱兎も飲まねば。色々飲みたいお酒があって迷っちゃいますね。流輝の夏酒も飲みたいしなぁ…。