【忘却録】foobar2000とiFi micro iDSDでDSD Native再生する設定

昨日ブログに書いたとおり、OSのブートレコードが吹っ飛んでしまってWindows10の再インストールを行ったため、あらゆる設定が吹っ飛んでしまったので、再設定中です。

その中で毎回手こずるのが、音楽再生ソフトのfoobar2000でDSDファイルを再生するための設定です。

foobar2000は、Windowsでのハイレゾ再生で最もポピュラーで高性能なフリーソフトなのは間違いないのですが、これ単体をインストールするだけではDSD形式のファイルは再生できませんし、USB-DACでダイレクトに信号を再生することもできません。

まずは各種プラグインをインストールします。
必要なのは、USB-DACにビットパーフェクトで信号を送るためのASIO support、DSD形式のファイルを再生するための2つのプラグイン、DSD ProcessorとSACD Decorderです。

プラグインは世代、バージョンで結構変化が大きく、インストール情報が古いと、最新版のプラグインに適合できない場合があります。これが毎回再インストールするたびにハマってしまう所以です。

DSD Native再生には更にDSD Trasncorderが必要

これにたどりつくまで時間がかかってしまいました。以前はインストールしていなかったと思います。実は、これを入れる前までも、DSDファイルは再生できていましたが、DSDから勝手にPCMの44.1kHz信号に変換されて再生されていて、これはfoobarのステータス表示、iFiのドライバでの再生中信号の表示でも確認済み。

DSD Trasncorderが必要、というのはこのページの情報で知りました。というか、今まではDoP(DSD over PCM)再生していたのか?

これを入れて各種設定(後述)することで、やっとDSD256(11.2MHz)までの再生が可能となりました。忘却録として、ここに設定方法を記載しておきます。

USB-DACは、タイトルにあるように、一世代前のiFi micro iDSDとなります。上記のプラグイン全てをインストール後の設定です。
なお、一部日本語設定を入れているため、素の英語表記のものとは異なります。
また、環境、プラグインのバージョン、USB-DACの種類やファームウェアのバージョンでも変わってくると思うので、あくまで忘却r区としての参考情報です。

DSD Native再生のための設定方法

出力デバイスを「DSD:ASIO:DSD Transcorder (DoP/Native)」に設定
Output→ASIO設定からASIO driversの「DSD Transcorder (DoP/Native)」をダブルクリック
ASIO Deviceを「iFi…」に、DoP**とDSD**を「DSD」に設定(右クリックで選択)
Tools→SACDのOutput Modeを「DSD」に設定

以上でDSD Native再生が可能となります。

iFiのドライバ上で、DSD64が再生できていることを確認(2822400Hz表示)

DSD64では、iFiのドライバではCurrent Sample Rateで「2822400Hz」と表示され、foobar上でもDSDのママ再生できていることが確認できました。
手持ちのファイルでは、DSD256(11.2MHz)まで持っていますが、それも再生できることを確認しています。

ただし、このままではPCM 192kHz以上の信号が再生できない

おかしなことに、この設定のまま、PCMの192kHzサンプリングのファイルを再生しようとすると、foobar上にいかのエラーが表示され、再生できませんでした。

192000Hzのサンプルレートはこのデバイスではサポートされていないと表示

もちろんmicro iDSDは対応していますし(そもそも768kHzまでサポート)、これが表示された場合は、Output Device(出力デバイス)を「ASIO:iFi (by AMR) HD USB Audio」に設定すれば、問題なく再生できます。ただし、これにすると、今度はDSDファイルが再生できなくなる(foobarの表示はカウンターが動き再生できているように見えるが音が出ない)という問題が出ます。

本来なら、一度設定すれば切り替えなくてもPCMもDSDも問題なく再生できたはずですし、OS再インストール前はそれで再生できていた(ただしかなり古いバージョンのプラグインを使っていた)ので、最新のプラグインで、この煩わしい切り替えをせずに再生できる方法ガアあれば、ぜひご教授頂きたいと思います。

こういう煩わしい設定が必要なのを考えると、UbuntuでAudaciousでALSA設定にすれば問題なくDSD再生できるので、Ubuntuのほうが遥かに楽だなと思います。
※現在、Ubuntu Studio 20.4とAudaciousの組合せで、DSDネイティブ再生できていない(PCMに変換されている模様)ことを確認したため、上記の記述は一時撤回させていただきます。

先日買ったラズパイで、オーディオ再生させるのも良いかなと思う今日このごろです。

「【忘却録】foobar2000とiFi micro iDSDでDSD Native再生する設定」への5件のフィードバック

  1. 既に解決済みでしょうか。

    小生は、foobar(V1.6.2)にASIO support(V2.1.2)、SACD Decorder(V1.2.3)のみをインストールし、「素の音」を前提 に上もせず下げもせず、USB-DAC(DSD5.6MHz、PCM192 KHz)+ヘッドフォン、プリメインアンプ(USB-DAC内蔵、
    DSD11.2MHz、PCM384KHz)+スピーカで聞いています。

    DSD TrasncorderはDoP対応やサンプリング周波数変換に必要なのかなと思い使用していません。

    設定は、
    1. Outputは出力デバイスを「DSD:ASIO:機器名称デバイス」
    出力のデータ形式を32bit。
    2. ASIO はUse 64bit ASIO driversにチェックを入れる。
    「DSD Transcorder (DoP/Nativ)」に関する設定はDSD
     Trasncorderをインストールしていない為ありません。
    3. SACDは貴殿と同様で、Output Mode:DSD、Preferable
     Area:None、DSD Processor:Noneです。

    この設定で、USB-DACとプリメインアンプ内臓のDACとの切り替えは出力デバイスで行い、USB-DACにはサンプリング周波数の違いが44.1と48、88.2と92、176.4と192、2.8、5.6はそれぞれ5色でボリューム本体側のLEDに表示され、5.6MHz、192KHzまで再生可能、プリメインアンプでは液晶画面にすべてのサンプリング周波数が表示され、11.2MHz、384KHzまでの再生が可能です。

    機器による相性がありますので、参考にしてみてください。

    1. >虎さん

      丁寧にご解説ありがとうございます。色々やり方があるようですね。
      今はLinuxマシンで聴いていることが多いのですが、今度Windows機でも試してみたいと思います。

  2. こんにちわ。
    テーマとは関係ないのですが、最後の方に
    「UbuntuでAudaciousでALSA設定にすれば問題なくDSD再生できる」と記されているのが気になり、コメント投稿しました。
    現在、Ubuntu Stadio 20.40 PC Audio版をパナソニックcf-n8にインストし、DSD ネイティブ再生に挑んでいるのですが、いろんなプレーヤーをインストなどしてみるもうまく行かず、悩んでいるところでして・・・。
    Audaciousでも、やってみましたが、dffファイルを選ぶと、そんなファイルはありません、と告知がでたりで、諦め、foobar2kにしようかと、探索していたら、貴殿のブログにたどり着いたところです。
    ほんとにdsdネイティブ再生を簡単に設定できましたか。ぜひ教えてください。

    1. >tatatanotaさん

      こんにちは。当方のUbuntu Studio 20.4とAudaciousで試したころ、再生はできましたが、iDSD側のLED表示を見たところ、イエローとなっていて、PCMになっているようです。
      おっしゃるようにDSDネオティブで再生できていないようです。
      以前の16.4の頃は出来ていたと記憶しており、ブログに記載していましたが、PCMになっていることに気づいていなかったようです。設定も色々してみましたが、確かにDSDネイティブ再生できません。現状対応方法がわからないため、ブログの方は記事を修正させていただきます。

  3. こんにちは。
    foobar2000+DSD TrasncorderによるDSD Native再生環境でPCM 192kHzが再生できない問題は当方も原因がわからず一時期相当悩みましたが、最近になってようやく原因がわかりました。
    初めに結論から申し上げますと、(ちょっと信じがたいのですが)エラーメッセージに書かれている通りで「そのUSBDACがPCM 192kHzを受け付けない状態になっているため」のようです。

    当方が最初にこの問題に直面したのはiBasso DC0n(n=1,2,3,4)をPCに接続してDSD Native再生を試みた時でした。ただしFiio K3やSabaj Da3など他の機器だと、同じ設定で問題なくPCM 192kHzを再生可能。ネットを検索してみると
    https://sourceforge.net/p/sacddecoder/bugs/94/
    に同じ問題が上がっているが、最終的にStatus: closedになっている。しかし、どういう経緯でclosedになったのかさっぱりわからない。ここで原因究明は一旦ストップしていました。

    事態が進展したのは、foobar2000よりも軽量で音質の良い再生ソフトをいろいろ試して最終的にXMPlayというソフトに行き着いたことがきっかけでした。このソフトはプラグインを追加することでDSDにもASIO/WASAPIにも対応可能ですが、ASIOドライバーとしてDSD Trasncorderを選択することでDSD Native再生(※)が可能になります。
    ※DoPではなくDSD Native再生であることの裏付けのため、DoP非対応のKORG DS-DAC-100でDSD再生を確認済み。

    前置きが長くなりました。ここから本題です。
    foobar2000+DSD Trasncorder環境だと(iBasso DC0nと同様に)DS-DAC-100でもPCM 192kHzが再生不可だったため、XMPlay+DSD Trasncorder環境でも同様のエラーメッセージが出るだろうと予想していたのですが、実際には意外にもPCM 192kHzは何の問題もなく再生されました。
    「そんなはずはないだろう!?」とDS-DAC-100前面のLEDを確認したところ、なんと192kHz→96kHzにダウンサンプリングされて再生されていることが判明。
    ここで、DS-DAC-100をiBasso DC0nに入れ替えてみたところ、同様にPCM 192kHzが96kHzで再生されることをXMPlayのGeneral InfoおよびASIOドライバーのコンパネ表示で確認できました。
    これで、何が原因でfoobar2000ではエラーが起きていたのか、ようやく理解できました。

    一部推測交じりですが、ハード的にはPCM 192kHzをサポートしていてもASIOドライバーの作りに問題があり、DSD Native再生可能なモードの時はPCM 192kHzを受け付けなくなってしまうようだ、以上が当方の導き出した結論です。
    残念ながらiFi audioの機器は持っていませんが、iFiのASIOドライバーもおそらく同じ状況ではないかと想像しています。

    以上、長文大変失礼いたしました。

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