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ASUS ROG Zephyrus G14 GA401IU-R9G1660TWQのメインメモリを16GBから40GBに増設してみた

サブPC兼妻が仕事で使うPCとして導入したASUS ROG Zephyrus G14 GA401IU-R9G1660TWQも、導入から2年以上経過しました。
当初、特段ゲームをしないのにGPU搭載とかどうかなと思っていましたが、AdobeのLightroomを導入したり、出先でもちょこっとした動画編集をDavinci Resolveで行ったりしていると、旧型とは言え、GPU搭載しててよかったな、と感じでいます。
近年はCPUだけでなくGPUの処理を重視するソフトも多いですしね。
あと4年は使いたいのと、さすがにメインメモリが16GBだと、LightroomとPhotoshop+ブラウザの起動でメモリもいっぱいいっぱいになることも多いため、最大限に増やすことに。

LightroomとPhotoshopにブラウザを立ち上げると16GBのメモリもいっぱいいっぱいです

仕様として、GA401UIはオンボード8GB+スロット8GBというメモリ構成で、これ以上は公式には増やせないことになっています。
ただ、検索していると、GA401UIでスロットのメモリを8GBから32GB DDR4 3200に改装して認識させている記事を見つけました。
この構成では、オンボード8GB+スロットの8GBの領域まではデュアルチャンネルメモリとして作動し、それ以上はシングルチャンネルで作動することになります。
シングルチャンネルだと、メモリの読み書きはその分遅くなりますが、容量には代えられません。

ということで、買ってみました。ノート用のDDR4 3200 32GBメモリです。値段は正月のAmazonタイムセールとは言え9千円を切っているのですから、ずいぶんお安くなりました。

Team ノートPC用メモリ SO-DIMM DDR4 3200MHz PC4-25600 32GB

メモリの交換は、PCを裏返して十数カ所のネジを外し、裏蓋を外しての交換となります。比較的簡単に交換可能です。乾燥している時期なので、静電気に気を付けましょう。

裏返してネジを外し、裏蓋を外すだけです

このPCの良いところは、裏蓋が全部外れるので、メンテナンスがしやすいところですね。

ファンが埃だらけなので、まずは清掃

最近起動しているとファンがビュンビュン回ってうるさかったのですが、結構埃がついていますね。せっかくなので清掃しておきました。ノートPCは薄く作っているため、埃が溜まりやすく、故障の原因に繋がります。定期清掃がおすすめです。

メモリスロットはマザーボード中央のシートの下にあります

ASUS ROG Zephyrus G14シリーズはメインメモリのうち8GBはオンボード、もう8GBはわざわざ取外し可能なスロットを設けているということで、スロットにメモリを入れない8GBモデルも販売していました。今ならゲーミングノートPCは最低16GBといったところで、オンボードでも16GBになっているようですね。

メモリはDDR4 3200(PC4-25600)で、今回買った32GBでも1万円しないのは時代ですね。PCのメインメモリは多いに越したことはないです。
メモリの着け外しは簡単ですね。さすがに32GBもなると、基板上のチップも多くなっていますね。

裏蓋を閉じて、ネジをしっかり締めて、起動してみました。この瞬間だけは簡単な作業でもドキドキです。昔はメモリ相性が厳しくて、チップによっては起動しないとかフリーズ多発とかありましたが、DDR2世代からは少なくなりましたね。それでも初期不良、静電破壊とか、トラブルがないわけではないですが…

しっかりと40GB(8GB+32GB)で認識されました

問題なく起動し、メインメモリも実装40GBとして認識されました。

PhotoshopとLightroomとブラウザを起動してもメモリに余裕がある

40GBのメモリがあると、Photoshop、Litroom Classic、ブラウザを起動していても、空き容量に余裕がありますね。さらに動画編集用のDavinci Resolveを起動しても、問題ありませんでした。4年近く前のマシンながら、まだまだ十分戦えそうです、何と戦うかは知りませんが(笑
そして、ファンの埃を除去したからなのか、メモリに余裕ができたらなのか、あんなにビュンビュン回っていたファンが随分静かになりました。回っても高速全開で回らないです。定期的な清掃は重要ですね。

なお、現在購入先のAmazonではTEAM製のDDR4 32GB は在庫切れとなっているようです。他のブランドでも9千円程度ですから、メモリは増設をおすすめします。

【菊の里酒造】大那 Sparkling 純米吟醸

昨年末、栃木のいつものお店で買ってきたお酒です。せっかく栃木に来たので、地元の酒を買いました。

【菊の里酒造】大那 Sparkling 純米吟醸

出た!吹き出し系(笑) 瓶内二次発酵のスパークリングです。栓にガス抜き穴はないタイプなので、要注意ですね。

酒米は瓶には書かれていませんが、色々な酒屋のサイトを見ると、栃木県産ひとごこちのようです。ただし、2023BYもそれを使っているかは不明です。
精米歩合55%の純米吟醸。アルコール度数は14%と僅かに低め。
さて瓶内二次発酵なので、酵母が生きているお酒です。ゆっくりと開栓すると、シュワシュワとガスが抜けていきます。吹き出すほどではないですが、泡が上がってきたら栓を一旦締め、落ち着いたらまたゆっくり栓を開ける、これを何度か繰り返しました。
強烈な吹き出し系ではなかったです。が、これは発酵具合によるので、油断は禁物。
シュワシュワによって溜まっていた澱は自然に撹拌されました。

シュワシュワで雪が降っています(笑

細かい澱が絡むと、そこは雪景色のよう。いや違うかw
上立ち香は葡萄系の爽やかな甘そうな感じ。口に含むと…おや、割とさっぱりしていて、甘み、酸味、辛さ、苦味と程よくバランス、どれも強くはなく、炭酸の爽快感がありますね。いわゆるドライな感じ、ではあるけど、ほんのり甘みはあるので、辛すぎるということはないです。切れはあるけど、割と余韻は残り、ゆっくり引いていく感じですね。

大那、久しぶりでしたが、いいですね。そう、最近、新規開拓をしていて、大那は買っていなかったけど、栃木のお酒、どこもいいんですわ。もっと積極的に飲まないと。

大那 純米吟醸 スパークリング [720ml] [菊の里酒造] [栃木]

娘の看病でほぼ冬休み突入のため、障子を貼り替えてみた

娘が日曜日からインフルエンザになりまして、月曜日は元々息子の小児歯科が入っていたので休みを取っていたけど、小児歯科はキャンセルして看病。
火曜水曜日も妻が仕事休めないので、自分が有休を取って看病。

娘も薬が効いて火曜日夕方には熱が引いてきたので、元々冬休み中にやろうと思っていた障子の貼替えを実施。

古い障子を破いて、桟(さん)の部分についた残しの障子と糊は濡れ雑巾でゴシゴシ剥がします。
専用の剥がし剤もあるみたいですが、濡れ雑巾でも剥がせます。ただ結構時間がかかりますね。
写真のは窓部分の障子で、ベランダの障子より面積が小さいので簡単かと思ったら、返って難しいんですね、すぐ反り返ってしまうので。

専用の障子糊もギリギリ無くなる寸前でベランダ用2枚と窓用2枚貼り替え、2日がかりで完了しました。
新しい障子は真っ白で、夕日が入ってきたときの明るさと色温度が明らかに変わりました。
一番厚みのある障子にしたので、簡単には破れないはずですが…息子に破られないことを祈ります(笑


【バランスくずれ】嫁チャリのバッテリが死亡したので買い替えた

嫁車の電動アシスト自転車で通勤し始めて、早3年。それ以前も通勤場所の関係で自転車通勤していたので、トータルでは7,8年程度自転車通勤しています。
それなりの距離を走っているので、バッテリも消耗するわけですね。

ここ最近、残量表示まだ2メモリあるのに、突如バッテリが落ちる事象が出ていて、そろそろ怪しいかなとは思っていましたが、先日バッテリを充電器にかけてしばらくしたところ、こんな表示になってしまいました。

嫁チャリはPanasonic製ですが、メーカーサイトを見ると、このように消灯が流れるように表示される場合は、バッテリのセルバランスが崩れているとのことです。

電動アシスト自転車用のバッテリやEV、スマホやカメラなど、今や充電可能な二次電池としてリチウムイオン電池が一般的になっています。
サイズに対して容量、電圧が高く、デジタル化、電動化社会社会に欠かせないモノとなっています。

さて、皆さんは自転車のバッテリというと、大きいケースに入った1つの電池と思っている人も多いでしょう。
しかし実際は、ケースの中には複数の小型のリチウムイオン電池のセルが、直列や並列でつながっています。

https://jpn.faq.panasonic.com/app/answers/detail/a_id/100467/~/%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%81%8C%E5%A4%89%E3%81%AA%E7%82%B9%E6%BB%85%E3%82%92%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8C%EF%BC%88%E3%83%AA%E3%83%81%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%EF%BC%89


特に自転車用は容量が大きいため、バッテリセルを複数直列にして電圧を稼ぎ、さらにそれらを並列に接続することで、容量を確保しています。

一般的に、この1つ1つのセルの電圧は概ね3.7V前後です。(材料によってはこの限りではありませんが)
これはリチウムイオン電池に使われている材料の特性で、出力できる電圧が決まっているからです。乾電池が1.5Vと決まっているのと同様です。

このセルの電圧は均一でなければならず、例えば3.7Vが公称電圧のセルで、劣化により3.5Vしか出力できなくなった場合は、セルバランスくずれとなります。電池は電圧の低い方に電流が流れていく特性があるため、劣化したセルに電流が大量に流れると、発熱しセルが発火する可能性があります。
モバイルバッテリが発火した動画を見かけたことがある人もいると思いますが、あれは最悪の事態です。

このため、リチウムイオン電池を使用したバッテリは、セルの電圧や電流監視基板が入っていて、電圧差が生じた際に特定のセルを遮断したり、バッテリそのものを使えなくする仕組みとなっています。

今回は、セルバランス崩れと監視基板が判断して、流れる表示になったようです。
これはバッテリセルが劣化しているため、つまりバッテリの寿命です。購入2年以内であれば、このような表示になっても保証交換できるようですが、それ以上の年月が経ったものは劣化との判断なので、自費交換です。これが結構高くって…


4万円超え…。最も自転車そのものを買い替えると10万円超えますし(嫁車は12年前買った当時は8.5万円でした)、付属バッテリは容量の小さいものが多いので(上のバッテリは大容量タイプ)、今回もバッテリ買い替えとなりました。3本目ですね。毎日乗っているので仕方ないですが。

Panasonic NKY514B02B 数年は持ってほしいな

数年は使えるといいな~

【島崎酒造】東力士 純米酒 低アル特濃 ニゴリ酒

先月買ったばかりですが、最後の1本を妻が買ってきました。

【島崎酒造】東力士 純米酒 低アル特濃 ニゴリ酒

スペックは先月買ったニゴリ全く一緒です。製造も2023年10月と同じ。買った酒屋も同じ(笑
つまり、同じなので別にブログで紹介しなくてもいいかな~と思っていたのですが…

【島崎酒造】東力士 純米酒 低アル特濃 ニゴリ酒

※注いだ時の写真を撮り忘れました

あれ? 味わいが違う? そう、2023年版は、低アルとはいえ前年よりもアルコール度数が高い(それでも10%と日本酒としては低い)のですが、1ヶ月購入時期が違う(酒屋で眠っていた)だけで、割と変化しますね。

端的に言うと、味に落ち着きが出てきました。低アルニゴリの特徴である、どぶろくのようなフレッシュで膨らみのある甘みと、ヨーグルトドリンクのような酸味が、12月に買ったラスト1本では、酸味と甘味がやや落ち着き、旨味と深みが出てきました。
フレッシュな出来立てが良いか、やや寝かせた落ち着きが良いか、ここは好みが分かれると思います。このニゴリの売りであるフレッシュさを味わうなら、すぐに飲んだほうが良いですが、変化を楽しむという点で、たった1ヶ月置いただけでこれだけ変わるというのは、実に興味深いです。
あまり置きすぎると、せっかくのフレッシュさが失われてしまうので、このあたりの落ち着き加減がギリギリなのかなという感じではありますが、今期ラストの低アルを飲めてよかった。

次はアル添のニゴリが出荷されると思うので、それはそれで買ってみたいと思います。

【廣瀬商店】白菊 ひたち錦 ピュア茨城 特別純米原酒

昔から場所として走っている酒蔵、でも買うようになったのはこの1年という、何ともったいないことをしていたという、百里基地撮影の帰りに買って帰りたいお酒、廣瀬商店の直売所(中は事務所ですが…)で買ってきたお酒です。

【廣瀬商店】白菊 ひたち錦 ピュア茨城 特別純米原酒

「ピュア茨城」シリーズらしいです。これの火入れバージョンは、廣瀬商店のHPにも記載されていますが、自分も最初火入れ版を買おうと思ったんですよ。
これ火入れですか?と尋ねると、火入れもありますが、今冷蔵庫に入っている生酒版もありますよ、とのことで、せっかくなので生酒版を買ってみました。

【廣瀬商店】白菊 ひたち錦 ピュア茨城 特別純米原酒

大きく「ひたち錦」と書かれている通り、茨城県産で開発された酒米のひたち錦を使用し、これまた茨城県で開発された小川酵母を使用、水は筑波山水系と、全てが茨城県。
最近はそうしたお酒は、ワインと同様オシャレに「テロワール」と称する日本酒も増えてきましたが、こちらはあくまで「ピュア茨城」。こちらはプロジェクトとしてこの名称を使っているようですね。

精米歩合は60%、アルコール度数16度以上と、生原酒ながら、スペックとしては標準的な純米酒です。

わずかに淡い黄色でほぼ透明に近い酒質

冷やしていただきました。上立ち香は爽やかなですがスーッと通る吟醸香。
口に含むと…ふわっと広がる米の甘み、酸味は比較的少なめです。そして後から原酒らしい、割りとガツンとくるアタック、でもその後は余韻を残しつつ穏やかに引いていきますね。芳醇系な味わいですが、後味はさっぱりとしています。飲みだしの芳醇な印象からすると、最後はサラリとしているので、飲み飽きないですね。
食中酒として、煮魚あたりが合いそうです。

せっかく生酒版を楽しめたので、次は火入れを買ってみたいと思います。

SONYのモニターヘッドフォンMDR-7506のイヤーパッドを交換した

このヘッドフォン、いつ購入したかなと思ったら、もう9年以上前でしたね。

あれから9年、まだ1度もイヤーパッドを交換していませんでしたが、流石に9年、純正パッドは加水分解が始まっていて、先日久しぶりに使ったら、パッドの表面がポロポロ剥がれてきましたので、交換パッドを注文しました。

9年半使ってパッドがボロボロです

純正パッドは細かいシワが入ったあたりが柔らかいタイプで、個人的にこれはこれで嫌いではないのですが、サード品だともう少し張りのある合成表皮のものもあり、今回はそういうタイプをチョイスしてみました。

純正パッドも左右合わせて2千円強で購入できるので、純正かサードかは好みに合わせてで良いともいます。

純正とサード品、結構違いますね、というか純正は外したら思った以上にボロボロでした

純正パッドを外したら、思った以上にボロボロでした。サード品は結構しっかりした印象です。

別物の印象に

新しいイヤーパッド、なんだか別物のヘッドフォンに見えてしまいますね。コシはしっかりしています。
ただ、個人的に純正の少しフニャフニャな表皮のあたりのほうが好きかも。使っていくうちに馴染んていくとは思いますが、次は純正品かなぁ。

再び絞りが壊れた1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6を修理してみた

1 NIKKOR全般の持病である、絞りが動かないトラブルが再発してしまった1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6。メーカー修理も終了し、中古もほぼ同じ症状のレンズしかない。なので自力修理しようと思い、絞りユニットをAliExpressで購入し届きました。

修理は冬休みの課題にしようと思っていたのですが、目の前に部品があると、早く直したくてしょうがない!となりまして、ついつい手を出してしまいました。

物が小さいズームレンズだけに、ネジもM1.6とかで、部品も細かい

使った道具は、帯電防止ピンセット、+00番の精密ドライバー、ディズニーランドで買ってきたお土産の缶の蓋(部品受け)です。

※注意! ここからは分解工程の写真です。分解後、正常に戻せる保証はどこにもありません! 参考にならないかもしれません、全ては自己責任です。

  1. マウント側の後玉のある部分の黒いプレートを外します。

2. 金属マウントを止めているネジを外してマウントを取り外します。このとき電子接点もくっついて来ますが、先に電子接点とマウントを止めているネジを外したほうが良かったです(反省点)。電子接点から伸びているFPCもコネクタから抜きます。

3. シムシートと透明な絶縁シート?を外します(載っかっているだけ)

4. 黒い線が締結されているネジを外し、3つのFPCをコネクタから抜きます。基板を止めている2つのネジを外して基板を取り外します。さらに金属プレートのネジを外し、外装のネジを3本外して、外装リングを抜き取ります

5. ズームリングのゴムローレットを外します

6. ズームリングのテープを外して接点プレートを止めているネジを外し、接点プレートを取り外します。更にレンズ正面側の化粧リングを外します(ネジロック剤がついているので硬めです)

7. ズームリングを引き抜きます ※このとき外れているFPCやFPCについている金属プレートが引っかからないよう注意

8. カムを止めているネジを外し、金属カラー?を抜き取り、カムの部品を抜き取ります ※このときスプリングとガイド部品が脱落するので、必ずトレイの上で作業しましょう

9. 落ちてきた部品、ここともう1箇所ネジ締結していない部分にスプリングと金属ガイド部品に入っていたっぽいです。復元時に忘れずに入れておきましょう。
 ここではスプリングも抜いておきます。

10. 内部のユニットを引き抜き、鏡胴と前玉の部品と分離させます

11. 外したユニット横にある金属プレートを締結しているネジ2本を外し、写真のようにモータがフリーの状態にします。これがフォーカシングのためのSTMのようですね

12. ネジ3本を外して中玉のハウジングを抜き取ります

13. 写真のFPCを止めているネジを外し、FPCを取り出します。接着剤がついているので、ゆっくりと引っ張り剥がします

14. 引き剥がした先にあるFPCの中継コネクタの黒いラッチを持ち上げて、FPCを引き抜きます ※ラッチを上げずにFPCを無理やり引き抜かないこと

15. 裏返して、ネジ3本を外してプレートを取り外します

16. フォーカスレンズを取り外すと、絞りユニットが見えました! 絞りユニットを止めているネジを外しておきます

17. 写真左側のFPCの白コネクタの黒いラッチを上げて、FPCを引き抜きます。あとはFPCを絞りのモータ側に追いやって、絞りユニットを外します
 ※このとき、金属プレート付きのFPCもうまく穴の奥に追いやってください

18. 外れた絞りユニットには、更にFPCが中継コネクタ経由でついているため、黒ラッチを上げて取り外します。しかもFPCがモータ側に接着されているので、ゆっくりじわっと剥がします

以上で絞りユニット単体まで分離できました。いや結構部品が細かくてしんどい!
私は普段仕事でこのサイズのネジやFPCなど扱っているので慣れていますが、そうでないとFPCのコネクタからの抜き差しはけっこう大変かもしれません。
FPCは斜め刺しで接点不良になりやすく、また経年すると接点が潰れて接触抵抗が増えてしまいます。

AliExpressで買った絞りユニットは、取り外したものと瓜二つで、純正部品なんですかね? これが手に入ってしまう中国恐るべし。その他のカメラの部品も何でも手に入っちゃいますからね、リバースエンジニアリングなのか、実際の修理部品の横流しなのか知りませんが…

復元は逆手順ですが、手順9で脱落した部品を入れるのを忘れずに。入れ方はコツが要りますが、半分程度入れてスプリングと金属部品が落ちないよう支えながらもう1つを入れる(文章で伝えづらい!)やり方で何とかなりました。

動作確認

さて何とか復元しました。

ネジも余らず復元できました(笑

ネジも余っていないぜ(笑) コツとしては、初めてバラす場合は、外した順番にネジや部品を並べる、これが一番間違いがないです。可能であれば細かく分けられたトレイを使えば、順番に部品を並べて混ざらなくて済みます。
基板もあるので、帯電しにくいプラ製でもカーボンなどを含有する導電バットや、ステンレスバットをおすすめしたいです。

さて絞りは…

ハイ作動しています! いや~ここまでやって直らなかったらちょっと悲しかったので、悲しまずに済みました。

さて、外した絞りユニットですが、絞りの機械的不具合はなさそうです。モータを外して、絞りだけの状態でちゃんと絞りが開閉することを確認。
この部品単体でも売られている、モータの先に着いている白い小さなギヤですが…

ぱっと見ギヤも大丈夫そうだけど…

ここが変形して絞り側のギヤと噛み合っていない不具合が多いとされていますが、ぱっと見は大丈夫そうに見えます。
とはいえ直径2mm程度しかないギヤ、よく見ると変形があるかもしれません。時間があれば、ベローズを使って数倍で撮影してみたいと思います。

1 NIKKORの絞りユニットを買ってみた

先日、妻が久しぶりにNikon 1を持ち出したら、なんだか画面が暗いと言います。レンズは1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6、ああまさかね…とか思いながら、絞り設定を変えてみましたが…絞りが動いていない。

ああ、また壊れたか…。そう、1 NIKKORは絞り不具合の発生率が高く、以前はNikonは無料で修理受付していました。

前回修理から3年半、再発です。結局修理も単純に従来と同じ部品のまま交換しているだけで、根本的な構造的欠陥は直っていなかったのでしょうね。
すでに1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6は生産完了から10年近く経過し、修理受付も終了しています。

1 NIKKOR は小型故に絞りの構造に無理があるのか、絞りを駆動させるギヤの破損、絞り羽根の機械的破損、FPC(フレキシブルプリント配線)の接触不良の事例が多いようです。
いずれにしろ、部品交換による対処療法しかないです。ということで部品検索すると、AliExpressに出てくる出てくる(笑)

AliExpressで検索すると、1 NIKKORの絞りユニットや絞り駆動用ギヤが出てくる

元々1 NIKKORもほぼMade in Chinaですからね、修理用部品の純正品なのか互換品なのか、何でもありますね。そりゃ世界一の製造大国、模倣天国(リバースエンジニアリング)です。

とりあえず修理もダメ元です。1 NIKKORは構造が細く華奢なので、ハードルは高そうですが、絞りユニット自体も千円前後で買えるので、今回はギヤだけとかではなく、絞りユニットを買ってみました。

注文から2週間ほどで届きました。

Len Partsだそうです。国内についてからの配達はヤマトでした。

実はAliExpressは初めてでしたが、Amazonで買って中国から届くのと、流れ的には同じですね。国内ではヤマトの関西空港小口オペレーションセンターに入り、そこから発送さていました。それにしても、チャイナからの箱ってテープでグルグル巻き、箱が雨などで崩れないようにしているのでしょうけど、開けづらいです。
中身はこれ。

1 NIKKOR 10-30mm用の絞りユニットと称している部品

細かいな~。モータも小さいです。正直、こりゃ壊れるよなぁ…という作りです。
交換作業自体は正月休み位に行うつもりですが、早く手を付けたい気も。が、色々調べて実際の1 NIKKOR 10-30mmを分解する動画を見つけましたが(案外見つからない)、いやぁ正直難易度高そうです。部品紛失に注意ですね。

うわぁ、部品が細かくて転がしたら見つからなそうです。
動画はあまり画質が良くなく見づらいのが難点ですが、参考にしてみようと思います。

上手く行く確率は五分五分かなぁ…

NX Studio Ver. 1.5.0で追加された2つのモノクロームを試す

Nikon純正のRAW現像ソフト、NX Studio Ver. 1.5.0が出ましたので、早速更新してみました。

更新内容は以下の通りです。

  •  Z f で撮影された静止画および動画に対応しました。
  • Z f で撮影されたピクセルシフト画像について、NX Studio でのピクセルシフト合成が可能になりました。
    ※ ピクセルシフト合成されたファイルは拡張子 NEFX で保存されます。
  • ピクチャーコントロールに[リッチトーンポートレート]、[ディープトーンモノクローム]、[フラットモノクローム]を追加しました。
  • Picture Control Utility 2 の機能を統合し、カスタムピクチャーコントロールの作成、読み込み、書き出しが可能になりました。
  • 以下の現象を修正しました。
    – [D-ライティング HS]を調整し画像を書き出すと、書き出された画像の D-ライティング HS の効果が弱い場合がある。
    – RAW 画像に XMP/IPTC 情報(ラベル、レーティングなど)を設定し、ホワイトバランスの自動調整を適用して保存すると設定が反映されない。
    – Nikon Transfer 2 で連写した画像をカードリーダー経由で転送すると、すべての画像が転送されない場合がある。
    – 動画編集機能で出力した動画の音声が途中から再生されなくなる場合がある。
    – 動画編集機能で素材にテキストの挿入を行った場合に、[テキスト設定]ダイアログのプレビュー表示の負荷が高い場合がある。
    – 下部ツールバーの[フォーカスポイント]がオンのとき、イメージビューアーに画像が「処理中」のまま正常に表示されない場合がある。

今年からAdobe課金してLightroomを使いだし、最近やっと慣れてきたところですが、Lightroomは機能盛りだくさんで、ついつい画像をあれこれ弄ってしまう嫌いがあります。
Lightroomでもついにポイントコントロールが追加され、AIによるぼかし機能など、もうRAW現像の概念を超えつつある中、現像の基本を抑えたNX Studioは、久しぶりに使ってみると、やりたいことがシンプルに纏められているので使いやすかったりします。これが無料ソフトなのですから、言うことないです。

2つのモノクロームを追加

今回、ピクチャーコントロールに[リッチトーンポートレート]、[ディープトーンモノクローム]、[フラットモノクローム]を追加とあるように、Nikon Zf登場にあわせて、3種類のピクチャーコントロールが追加されましたが、この内モノクロ2種類に興味があり試してみました。

まずカラーのデフォルトのオートでの出力、昨日アップした写真がAdobe Lightroomで現像したものでしたが、やっぱりLightroomって彩度高いですね。それでも現像時に「自然な彩度」は落としているのですが。
また、よく言われるNikonの絵は黄色い、ってのは確かにNX Studioで出力するとそんな印象はありますね。ちなみにカメラはD850です。

そして2つのモノクロームですが、いいですね。これはデフォルトのままで出していますが、どちらもやり過ぎ感がないです。
ハイキーに柔らかく仕上げるならフラットモノクロームをベースに、深みを出すならディープトーンモノクロームでしょうか。ディープトーンの方は、PanasonicのLUMIXのL.monochromeに似ている感じです。ただコントラストを上げているだけでなく、暗部の階調は潰さずに保ちつつ、引き締まった風合いを出していますね。これは好みです。

追加された2種類を、それぞれをベースに更にトーンカーブを調整してみました。

フラットなので調整しやすいですね。ガンマカーブをいじって、更に柔らかくするためにクイックシャープを落としてみました。黒浮きしない感じにしてみました。

ディープトーンモノクロームをベースにトーンカーブを調整

こちらは逆に、ディープトーンモノクロームをベースに、更にトーンカーブを調整して深みを出してみました、ちょっとやり過ぎ感あり。どれが好みかは人それぞれですね。

久しぶりにNX Studioで現像しましたが、Lightroomだとついつい追い込みすぎてしまう感じが、こちらだと程々に仕上げられて、ある意味本来の写真を少し整える程度ならNX Studioで十分と感じました。
問題は大量の画像を編集出力する場合で、その場合はLightroomのほうが動作が速いのですよね。

NX StudioにPicture Control Utility 2 の機能を統合し、カスタムピクチャーコントロールの作成、読み込み、書き出しが可能になったとのことで、こうしたモノクロームを調整したものをカスタムとしてカメラに適用するのも良さそうです。試してみようと思います。