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DELKIN DEVICES CFexpress 1TB イチキュッパ届いた!

いやぁ、こんなことってあるんですね。
会社のお昼休み、スマホでTwitterm見てたら、フォロワーさんのこんな書込みが。

1TB…¥19,800!? 見た瞬間、ポチりました。大容量、あって困ることはない。
そして8日に届きました。ヨドバシにしては少し届くのが遅かったですね。

Delkin 1TB CFexpress POWER メモリーカード [DCFX1-1TB]

なお、このセールは既に終了しています。現在のヨドバシの価格を見ると…

執筆時点で¥79,000となっています。ちなみにHSGI DELKIN SHOPでも¥49,500です。1TBのCFexpressカードの相場としては、執筆時点で5万円前後です。

このDELKINのCFexpressカード、最低持続書き込み速度が1490MB/s、最大1540MB/sと、継続書き込みしても速度低下があまりないのが特徴です。
このような最低持続書き込み速度が速いカードは、pSLC(Pseudo Single-Level Cell)メモリを採用していて、書き込み速度と耐久性の高さが特徴です。
同じコンセプトとしては、今やCFexpressカード界のベンチマークともなっているProGrade DigitalのCOBALTシリーズがあります。
しかし、COBALTシリーズはかなり高価です。DELKINのカードは、比較的安価になっています。それでも高いことに変わりないですが。

それがキャンペーンとはいえ2万円を切るとは…赤字じゃないのかな?

COBALTと同様に書込みも速い

多くのメモリーカードが最大書き込み速度、物によっては最大読み込み速度しか書いていない(一般に読み込みより書込みが遅くなる)のに対し、最低書き込み速度を書いているカードは、それなりの品質を持っているはず。

手持ちのCOBALT 325GBと速度比較してみました。

容量差も大きいので、一概に比較できませんが、カードリーダー経由でもこれだけの読み書き速度が出ています。DELKINのほうが少し速いですね。
COBALTシリーズは、現時点では最大でも650GBまでなので、それより大きい容量があれば、それこそ8.3K RAW動画も長時間回せますね。最も、編集とHDD容量で死にますが(笑

ちなみに、Z 8用に先日購入したProGradeのGOLD 512GBも、最低持続書込み速度が表示されるようになり、850MB/sとなっています。
では実際にベンチマークを取ってみましょう。

ProGrade PGCFX512GASJP

書き込み速度はほぼスペック通りですね。新しいGOLDシリーズは、かなりCOBALTに近い性能で、一般にはこれで十分な性能ですが、COBALTと比較すると、さすがにまだ差はあるようです。

カメラは今後CFexpressカードが主流になる?

ということで、CFexpressカードも、対応カメラが増えたことでコスパが急上昇、今やSDカードよりも容量と読み書き速度の性能で大幅に良く、価格は安くなりました。
SDカードは現在のUHS-II規格は、6年前の時点でもう限界性能に達していて、これ以上は次世代SDと言われるUHS-IIIとSD Expressとなりますが、どちらも規格としては存在するもの、UHS-IIIは現在もカードの販売に至らず、SD Expressもわずか1種類しか存在しないようです。
SDカードのライバルとしては、Type BよりコンパクトなCFexpress TypeAがSONYの一部のカメラで採用されていて、今後のカメラは安価な機種を除き、CFexpressになっていくと思われます。
次世代SDカードが出ないのはもはやコンデジも風前の灯、iPhoneなどmicroSDカードすら入らないスマホも増えてきて、SDカード自体の需要も減っているのも大きいでしょうね。

【井上清吉商店】澤姫 山廃純米かすみざけ

先日の北宇都宮駐屯地開設記念行事の撮影後に、宇都宮の酒店で買ってきたお酒その2です。

【井上清吉商店】澤姫 山廃純米かすみざけ

栃木県の酒造、有名所は「鳳凰美田」「姿」「仙禽 (せんきん)」辺りでしょうか? なんとなく、県庁所在地の宇都宮市以外の酒蔵のブランドが思い浮かびますが、宇都宮市もちゃんと酒蔵はあり、その1つが、「澤姫」の井上清吉商店です。
今回は、その澤姫のかすみざけです。

好きなんです、瓶内二次発酵のお酒。吹き出すかもしれないドキドキ感(笑
山廃仕込みというのいうのもポイントです。櫂入れしない、これがポイントなんです(何の?)。って自分でツッコミを入れていますが、山廃仕込みで瓶内二次発酵ってのが面白いです。
酒米は栃木県産ひとごこち、精米歩合65%、アルコール度数は16度、スペックだけ見ると、ごくごく一般的な日本酒です。
それを火入れせずに瓶に入れ、さらに瓶内発酵させています。開栓時期で味が変わるでしょうね。製造が2月、3ヶ月寝かせて5月に出荷ということのようです。

では、恐る恐る開栓します。ねじ込みの栓ではないので、慎重に開栓。今回は吹き出しなしでした。

プチプチ微発泡、うすにごり

澱は沈殿するタイプで、ゆっくり撹拌して混ぜると薄濁に。
注ぐとプチプチ泡が出ますが、発泡感はあまり強くないようです。ただこれは瓶内発酵の具合にもよるので、開栓は慎重に。

上立ち香は爽やかな吟醸香。口に含むと…プチプチ微発泡感。思ったより甘味は控えめ、ですがちゃんと米の甘みは感じられます。あくまで爽やかな甘み、そしてほんのり酸味。苦味はそこそこありますね。そして辛さも適度にあるのは山廃らしいです。大人な味ですね。やや辛口ですが、飽きのこない味と言って良いですね。この手のお酒は、食事と合わせるより、それ単体で飲む方が、というものが多いですが、こちらは食中酒としてちょうどよいバランスです。
そして、ついつい進んでしまう…。味わいの変化も楽しみたいですが、すぐに無くなりそうですね。

栃木の酒、まだまだ開拓しきれていない。また今度行ったら買わないとだね。

【島崎酒造】ニゴリ 東力士 純米酒 超特濃にごり酒

妻が特にお気に入りで、何度もリピート購入しているお酒です。
先日の北宇都宮駐屯地のあとに、いつもの宇都宮の有名酒店に置いてあったので、購入しました。

【島崎酒造】ニゴリ 東力士 純米酒 超特濃にごり酒

相変わらずの特濃っぷり、もはや濁酒ですが、れっきとした日本酒です。
そしてラベルの通り、一升瓶で破格の¥2,420です。今どき、銘柄酒でこの価格で購入できるなんて、そうそうないですよ。
今回は活性バージョンではなく、超特濃バージョンです。

【島崎酒造】ニゴリ 東力士 純米酒 超特濃にごり酒

酒米は非公開で、精米歩合70%、アルコール度数を9度に抑えて飲みやすく、日本酒度はなんと-66、一般に日本酒度は低いほど甘口ですが、実際には日本酒度は水に対する比重でしかないため、実際の甘い辛いには必ずしもリンクしません。とはいえ、これだけ濃いということは、米の糖分が相当残っているということですね。
出荷毎に日本酒度やアルコール度数は変化します。さて今回はどうでしょう?

相変わらずのニゴリっぷり

一応火入れ酒ですが、フレッシュなので冷蔵が望ましく、もちろん冷酒でいただきました。
香りは思ったよりも落ち着きがありますね。口に含むと…おお、押し付けがましくないけど芳醇な米の甘み、そしてこれまた押し付けがましくない程度の酸味で、ヨーグルトドリンクのようですが、より濃厚でとろとろしています。米の甘みです。お米からこれだけの甘みを引き出せるとは!
スイスイ飲めますし、決して濃厚すぎて飽きが来るということもない。濃厚ながら、割と後味がさっぱりとしているのも、適度に酸味と苦味も含んでいるからです。やはり、酒には適度に酸味や苦味もないと、飽きてしまうのですよね。

ということで、一升瓶でもあっという間になくなります。また見つけたら買わないとだね。

【島崎酒造】洞窟低温熟成酒 熟露枯(うろこ) 大吟醸 秘蔵壱拾年以上

皆さん、古酒ってどんなイメージですか? なんとなく「濃厚」「癖が強そう」「ちょっと苦手かも」なんて印象を持つ方も多いと思います。
ところが、そんなイメージを覆す古酒もあるのです。というか、古酒のイメージって、そもそも少ない流通量のごく限られたものを飲んだだけ、しかもしれを人から聞いたといいうほうが多いので、実はイメージはイメージでしかなかったり!?

立派な小箱に入った古酒、実は去年のGWで栃木に帰省した際に買ってきたもので、購入時点で10年以上熟成させたものでしたが、更に我が家で1年熟成させました。
箱も立派なら、瓶も立派です。そして栓が木製というのも面白いですね。

洞窟低温熟成酒とあるように、島崎酒造は洞窟を所有しており(見学も可能)、真夏でも15度以下という低温の洞窟で10年以上熟成、中には20年以上熟成させたものもラインナップしています。

【島崎酒造】洞窟低温熟成酒 熟露枯(うろこ) 大吟醸 秘蔵壱拾年以上

本品は酒米の定番、山田錦を精米歩合40%とかなり削った大吟醸ですが、醸造アルコール添加となっています。これからイメージすると、なんとなく強い酒、辛口をイメージしますね。
ただラベルの「味わい」には、10~20年は「深みとまろみをました気品ある熟成酒へ」とあります。さて実際はどうでしょう?

熟成酒らしい琥珀色

今回は常温(ひや)でいただきました。
香りは何とも甘いカラメルのような華やかさを感じさせます。口に含むと…えっ、これ本当に醸造アルコール入ってます? 何ともまろやかな甘みと深み。香りもカラメルっぽいですが、飲んだ印象もまさにそれですが、決して華やかすぎず、むしろ落ち着いています。
アル添にありがちな辛さは微塵も感じず、何ならアルコールっぽさをあまり感じないのですよ。変な癖もなったくなく、今まで飲んだ古酒の中でもダントツなまろやかさです。
押し付けがましくなく、カラメルっぽい感じなのに気品を感じます。高級洋菓子店の味わい? 適度な酸味と苦味もありますが、それらは余韻にわずかに感じら、これがまた絶妙。

ということで、島崎酒造の洞窟見学をしたら、ぜひ記念に1本買ってみてください。自宅でさらに熟成させるのも良いでしょう。

【横田基地】日米友好祭2023 その2

飲み会が続いて写真編集が進んでいませんが…続きです。

今回の横田基地で乗りたかったのがKC-10給油機。今や希少になりつつある3発機。昔は旅客機で散々飛んでいたDC-10型(JALも運用していました)をベースとした機体です。
KC-10は老朽化により、後継機であるB767旅客機ベースのKC-46に代替されることになっていて、早ければ2024年度にその多くの退役が見込まれています。
なので、来年の日米友好祭で、もう近くで見ることは出来ない可能性もあるのです。今年がラストチャンスになるかもしれないし、そうでなくても来年行ける保証もないので、ここは息子に拝み倒して、なんとか見学の並ばせてくれました。

給油機、中は全部燃料タンクではないのです。乗り込むと、前方は旅客機と同様のギャレーや座席があります。違うのは、旅客機のような窓がないこと。なので輸送機と同様、外の景色を楽しめないですね。
そして後ろの方は貨物室になっていて、大きなカーゴドアが全開にされて、日米の国旗が掲げられていました。国旗を尊重するアメリカらしいですね。
操縦席は、アナログ計機主体で、70年代に設計された機体らしいですね。この辺りは古い自衛隊のC-1輸送機と同様ですね。航空機関士席もあるのが昔の機体らしいですね。
カーゴドア全開のお陰で、飛行機に乗った状態で外の景色を窓越しでなく楽しめたのは貴重な経験です。窓越しではなく外を眺めるなんて、旅客機では無理ですから。

とにかく見学できてよかったです。

目的を果たしたので、あとは航空機展示エリア閉鎖までゆっくり展示機を眺めていました。

F-35戦闘機、どのアングルから撮るとカッコよいか、やっぱり正面ですね。真横はずんぐりむっくりしていて、イマイチですね。
オスプレイも乗りたかったけど、これは今後乗る機会はいくらでもあるでしょう。

結局、せっかく来たのだから最後の花火まで見て帰るか、ということになって、息子と2人で花火をを見て帰りました。なにげに息子7歳、物心ついたときにはコロナ禍になっていて、こうした打ち上げ花火を見るのは初めて。打ち上がるたびに「お~!」って感動していました。

帰宅したのは23時になってしまいましたが、偶にはこういうお祭りも良いですね。
さて来年は行けるかな?

行きますよ~横田基地

2022年の横田基地日米友好祭、初めて行ったら3時間も並んで疲れたけど、2023年、行くかどうか迷いましたが、息子も行くと言ってくれたので、2人で行くことに決めました。
妻と娘は別件のため不在。少々不安ですが、まあたまには男同士で行くのもいいか。
最後の花火まで見るかは、息子との気分次第かな。

2022年の横田基地日米友好祭における航空自衛隊のF-35Aの展示

2022年は航空自衛隊のF-35Aがゲストとしてきていましたが、2023年は米空軍機の、しかもアラスカ州の第3航空団「AK」が来ているようですね。

2022年、陽気なKC-10乗りの皆さん

またKC-10給油機が近くで見られるのも嬉しいな。KC-10も、後継のKC-46が導入されると退役していくので、希少な3発機を見られるのは段々と少なくなっていくはずなので、今回もゆっくり見れればと思います。
もっとも、展示機エリアに入れる時間までに行ければいいのですが(笑

NikonはCine-Nikkorを検討している?

Dマウント用のCine-NIKKOR 38mm F1.9

Nikon Rumorsにこんな記事が掲載されていました。

Nikonがシネマ用のレンズを検討しているという話です。
シネマ用レンズは、その名の通り映画など高品質な動画撮影のためのプロ用レンズで、マニュアルフォーカスを基本とし、滑らかなフォーカシングはもちろん、ズームや絞りの動作も、その全てが動画作品では連続性のある表現のために重要となるため、マニュアルによるスムーズな操作性を実現しています。
また、スチル用レンズの明るさは、計算上で算出したf値を使用するのに対し、シネレンズは実行値であるT値を採用しています。
f値は、焦点距離を有効口径で割った値で、理論値、すなわち計算上で出された数値です。しかし実際は、同じf値でもレンズの種類によってずれが生じます。これはレンズの透過率などが影響します。
写真では、この多少のずれはレンズを通して光量を計測するTTL測光である程度修正できるのと、1枚1枚が基本の写真では、レンズの差はさほど重要ではありません。
しかし動画、特にシネマ用途に於いては、明るさは作品の連続性を担保する上で重要なため、実際の明るさを表したT値が採用されています。

こうしたシネレンズは、近年のデジタルシネマとカメラの発展で小型化され、カメラの価格が下が敷居が低くなったことから、カメラと同時にシネレンズ市場も、活気が出ています。
海外メーカーが多かったシネレンズ、国産勢はFujifilm、SIGMAなどが参入しています。

SIGMAのシネレンズ

ところが、日本の光学メーカーの老舗であるNikonは、現状、シネレンズを販売していません。
かつては業務用レンズではトップクラスだったNikonですが、近年はそうした分野では後塵を拝しています。
その昔は、業務用テレビカメラ用レンズもラインナップし、8mmフィルムや16mmフィルムのムービーカメラとそのレンズ、Cine-Nikkorも販売していました。

Nikonがミラーレス一眼で動画も重視し、とりわけZ 9やZ 8のように、RAW動画やProResなどで撮影できるようになり、NIKKOR Zもその多くが動画撮影も意識してフォーカスブリージングを抑えた設計になっています。
しかし、本格的なシネマ系の動画撮影になると、フォーカシングはマニュアル、ズーミングや絞りも正確で滑らかに動くことが求められます。
こうしたマニュアル操作性を極限まで高めたレンズは、かつてのマニュアル一眼レフの操作性を彷彿とさせ、またその質感の良さや見た目のカッコよさも相まって、あえてスチルで使う人もいるくらいです。

ほんの少し前まで、スチル用のマニュアルフォーカスレンズを市販していたNikonですが、現在も業務用レンズではそうしたレンズをラインナップしていて、全く技術が失われたわけではなく、むしろやろうと思えば今からでもできる体制は整っているはずです。
ただ、世の中の流れに対して少し遅いのが最近のNikon、既にシネレンズは国内海外多数のメーカーが参入していて、日独のみならず、とりわけ中国などの新興メーカーも多く参入しているのが現状です。

果たして、それらに対抗できる、それらにない個性を持つことが出来るか、その辺りが勝負となるでしょうね。

【渡邉酒造】旭興 発泡性貴醸酒

栃木で買ってきたお酒です。旭興(きょくこう)は、大田原市の渡邉酒造ですが、わりと小さな酒造なので、栃木県内ではよく見かけますが、県外となると案外見つけられなかったりします。
なので、栃木に行った際はよく買うお酒です。

【渡邉酒造】旭興 発泡性貴醸酒

貴醸酒です。そして発泡性です。2021年にも購入しているこのお酒ですが、製造年で味が変わるようです。
基本は栃木県産の酒米「夢ささら」を100%使用しているということ、仕込み水の代わりに酒を使うという貴醸酒、そして発泡性ということ、なかなかないお酒です。
もちろん発泡性は酒の醸造過程で自然発生させています。

2021年購入時は、アルコール度数14度、日本酒度-47でしたが、今回はアルコール度数が12度とやや下がり、日本酒度は-76とかなりの甘口になりました。
そして発泡性故に、スパークリングワインのような抜け止め付きのコルク栓です。もうこれはシャンパン代わりの日本酒と言ってもいいでしょう。

今回の発泡具合は半端ないぜ!

よく冷やして開栓。

しゅわわわわわ~

ああああああっ、吹き出した! コルク栓なので、ゆっくりガス抜きできません。一気に出てきました。
ということで、ぜひボウルの上での開栓をおすすめします。3割ほど吹きこぼれてしまいました…

色味もワインのような透き通った黄色、ワイングラスでいただきましょう

香りは…いやスパークリングワインのように思ってしまうと、香りもちょっとそれに近い。口に含むと、日本湯度から想像するほど極甘ではないく、口当たりのよう自然な甘みです。もちろん、ブドウほどの強い酸味と甘味ではないですが、貴醸酒らしいこってりとした甘みではなく、もう少し洗練されて透き通った甘さです。発泡性なので爽やかさがありますね。

口当たりの良さと引き方も抜群によく、これまた貴醸酒のようにまったり残る感じではなく、サーッと余韻を残して引いていきます。爽やかですが、適度に苦味と酸味があり、これは本当に日本酒のシャンパンと言っても過言ではないですね。

ということで、やや今回はガス感が強く、吹き出しは要注意ながら、これは栃木どころか日本国内にとどまらず、世界に出して欲しいお酒だと思います。生産量が少ないから難しいのでしょうけど。

【龍神酒造】尾瀬の雪どけ 純米大吟醸 桃色にごり

我が家でよく買う桃色の日本酒と言えば、群馬の松屋酒造の流輝(るか)ですが、こちらも群馬のお酒、龍神酒造の「尾瀬の雪どけ」の桃色にごりです。

【龍神酒造】尾瀬の雪どけ 純米大吟醸 桃色にごり

群馬の酒蔵は桃色がお好き? 赤色酵母を使うことにより、桃色のお酒になる不思議。お米しか使っていないのに、こんな色になるのだから、お酒って本当に不思議ですね。
そして写真でわかるように、瓶の底に澱が堆積しています。これはすごいぞ。

【龍神酒造】尾瀬の雪どけ 純米大吟醸 桃色にごり

酒米は非公開ですが、精米歩合は50%の純米大吟醸。アルコール度数はわずか10%で、これも松屋酒造の流輝のももいろと同じくらいですね。
吹き出し注意のお酒で、蓋もガス抜きア穴があるタイプです。寄って横倒し厳禁です。

注ぐと桃色よりも白色のほうが勝る感じ

冷やした状態で慎重に開栓。吹き出しはありませんでした。ガス抜き穴があるから、この点は安心です。
少し澱をまぜて注ぐと、シュワシュワ感が少しありますね。上立ち香は爽やかな柑橘系。口に含むと、おお、桃です。味も桃ジュースに近い!
でもアルコール度数10%と日本酒としては低いのですが、それなりにどっしり缶もあるのが不思議。甘味と酸味に続いて苦味も適度にあるので、最初桃ジュースと思いきや、あとから日本酒だ~、となるお酒です。
そしてスイスイ飲める系なので、少し暖かくなってきた春にピッタリのお酒ですね。関東はお花見が終わってしまいましたが、これからの東北や北海道で花見酒として飲むのも良さそうです。飲みやすいのでおすすめですよ!

【小林酒造】鳳凰美田 鳳凰美田 荒走押上合併 純米大吟醸 無濾過本生酒

皆さん、お酒でも飲食店選びでも、なんでもそうですが、「いつもの」を選びますか? 「新規開拓」しますか?

Yamaroは飲食店は最近「いつもの」が多いのですが、お酒に関しては「新規開拓」が多いですね。飲んだことのない銘柄があると、ついそっちに手を出しがちです。
そんな感じで、数年前までは「鳳凰美田」はよく買っていたのに、最近は「買おうと思えば買えるから」という思いが先に出てしまって、ついついスルーしていました。
いや、好きなんですよ「鳳凰美田」。ただ栃木のお酒なので、関東圏では比較的入手しやすいのは確か。

ただ先日栃木に行った際に買ってきた「鳳凰美田」は、この時期しかない限定酒。見つけてつい手を出してしまいました。

【小林酒造】鳳凰美田 鳳凰美田 荒走押上合併 純米大吟醸 無濾過本生酒

長いタイトルだ…。令和四酒造年度醸造「山田錦」四割磨きだそうです。

【小林酒造】鳳凰美田 鳳凰美田 荒走押上合併 純米大吟醸 無濾過本生酒

酒米の定番である山田錦、兵庫県産のものを精米歩合40%の純米大吟醸で、これを無濾過で。
「荒走押切合併」とあるように、醪(もろみ)を搾って酒粕とお酒に分離する際の、最初に出る部分が「荒走(あらばしり)」、そして最後にギュッと圧力をかけて絞り出す部分が「押切」(「せめ」とも言う)で、この2つをブレンドしたお酒だそうです。
なんとなく、旨味と力強さが凝縮したようなイメージです。さてどんな塩梅でしょう?

ごく僅かに澱がある、ほんのり淡黄色のお酒

上立ち香は華やかとまで行かないものの、瑞々しい青りんごな印象。冷酒で頂きます。
お、定常販売酒の鳳凰美田とは結構テイストが異なりますね。メロンのような瑞々しい甘味と酸味のテイストが顔をのぞかせていますが、その上にかぶせてくる力強い旨味。瑞々しさは鳳凰美田らしいのですが、その力強さの部分は今まで他の鳳凰美田で味わったことのない感じですね。そして後味に少し苦味があり、余韻はゆっくりと残る印象。

少し温度が上がってくると、メロンのような甘みの部分が前に出てきて、個人的にはこのくらいの温度がバランスが良いと思いました。
冷蔵庫から出して少し時間が経ったあたりが好みです。

久しぶりの鳳凰美田でしたが、やっぱり外れがないブランドですね。以前は鳳凰美田のブラックフェニックスをよく飲みましたが、また買いたくなってきました。