明けましておめでとうございます。
2023年も当サイトをよろしくお願いいたします。
写真は昨年12月、タイムラプス用にインターバル撮影していた際に、偶然写った鳥さんと日没直後の富士山です。
昨年末は、フィルムのスキャンをして過ごしていました。
昨年秋に行った榎本牧場で撮影。
BRONICA S2に、お気に入りのレンズNIKKOR-O 50mm F2.8、フィルムはVelvia50(RVP50)で撮影。
フィルムもかなり高くなってきましたね。
今年もネタをボチボチ提供できればと思います。
本シリーズもこれで最後にします。
ふと、前ボケはどんな感じだろうと思ってこんな写真を撮ってみた。
前ボケは二線ボケの傾向はあまりないですね。絞り開放での球面収差は少々過剰補正気味なのでしょうか。
一般に、絞り開放では球面収差はやや補正不足気味になっているレンズが多いのですが、中判カメラではフィルムの平面性もそうですが、その昔フィルムがメインだった時代は、今ほどボケ味ボケ味なんて感じではなく、三脚に据えて絞りは絞って撮る、というのがセオリーだったような。その時代の考え方なのでしょうか?
こちらはやや露出不足になったので、硬めの絵になってしまいました。それでも、半逆光ながら、暗部の階調はちゃんと出ていますね。
二線ボケは、このくらいの距離だと気になりませんね。そしてボケのつながりが良いですね。立体感がよく出ています。
よく見ると、やや輪郭が出ているボケも見受けられなくもないけど、あまり気にならないですね。
さて、写真の彼はまだ38℃の熱が上がったり下がったり。PCR検査の結果はまだ出ないのですが、この感じだと怪しいかな。
そうなると、家族も濃厚接触者になってしまうので、しばらく学校や会社には行けないですね…。
すっかり気に入ってしまったこのレンズ。
わざと逆光で撮るとどうなるかな?
スキャンでは、ちょっと無理やり暗部の階調を持ち上げていますが、逆光にも関わらず、割とヌケの良い絵が得られています。
このときは若干曇ってしまったので、Velviaでも彩度は冴えないですね。この撮影は2月だったので、珍しく東京でも雪が降ったときの残雪が写っています。
天気がコロコロ変わって、晴天になると、Velvia50の本領発揮です。やはりこのフィルムは、順光で晴れたとき、あるは夕暮れなどドラマチックな光で威力を発揮します。
この状況では、二線ボケは気にならず、背景の立体感がよく出ています。
絞り開放では、ややハイライトににじみはありますね。やっぱりVelvia50、順光では濃厚な色合いが出ていて良いですね。
写真の息子、只今保育園でコロナの濃厚接触者になってしまい、本人も発熱中。PCRは結果待ちの状態です。
さてどうなるか…。
ややローキーな露出だけど、返ってそれが良かったかな。
地方暮らしだった自分の子供の頃と違って、今東京に住むと、なかなか練習が難しいのが自転車。袋小路の道路ならいくらでも練習できるけど、こちらだとある程度広い公園じゃないと難しい。まして家の前の道路は幹線道路なので、なおさら無理。
こうして機会を作って練習しないと。
そして、中望遠なのに左右逆像ファインダで、しかもマニュアルフォーカス。これで自転車に乗る子供を追う。でも昔はこれが当たり前だったんだよね。
最初うまく乗れなくて半べそだった息子も、慣れたらこの顔。しかしVelviaの50の方は、やはり露出が難しいね。ちょっとアンダー気味。やっぱり露出計が示した値の+0.5段くらいは絞りを開けたほうが良いですね。
ただコントラストが高いので、露出を上げるとハイライトが白飛びしちゃう。こういう撮影では、VelviaよりもかつてのASTIAのほうが向いているのですが、もう無いフィルムの話をしても仕方ないですね。
やはりこのレンズ、ボケの輪郭が出てますが、不思議と硬い感じはしないです。背景を選びますが、1枚目はコマ収差の影響が見られるのは奥の建物(LIVIN光が丘店)に、見られる程度です。
時間帯が時間帯だったので、ほぼ絞り開放で撮影していますが、このレンズは積極的に絞り開放で撮って良さそうなレンズです。
前期と後期で光学系が変わっていますが、描写はどう変わるのだろうか? 気になるのですが、もはやこのレンズ、なかなかネットに作例がなくって。
Flickerに作例がありますが、背景ボケ、どうも違う気がしますね。ここでは前期か後期かがわかりませんが、どうやら描写は異なる感じですね。出物があれば、世代の違うものも試してみたいですね
昨日載せたのと似たような写真だけど、息子と公園で遊びがてら撮っているので、その展ご容赦いただきたいです。
ある意味、この時代のNikkorレンズらしい描写とも言えるかな? ボケ味にやや二線ボケの傾向はあれど、グルグルボケになる傾向はなし。
これは非点収差が極めて少ないことを意味します。
往年のエド山口か!というカッコつけポーズを決める我が子。
このくらいだと、二線ボケも気にならないです。背景をやや選びますが、ピント面とボケの繋がりも滑らかで、ポートレイト向きのレンズかもしれません。
200mmはやや長めかな、と思っていましたが、案外この焦点距離も悪くないな、と思った次第です。
もう2ヶ月前に撮影したフィルムのスキャン、なかなか出来ていなかったけど、やっとこさスキャンを開始。
BRONICA S2用の中望遠レンズ、NIKKOR-P 200mm F4を入手し、撮影してみました。
暖色系の色合いですね。この日デジタルで撮った写真も、2月の夕方の撮影らしく暖色でしたが、リバーサルフィルムではフィルタなどで補正しない限り、客観的な色再現となります。人間は見たものをある程度脳内補正するので、その現場ではあまり感じませんが、まだ冬の、夕方が早く来る季節感が出ている…と個人的に思っています。
なお写真に写る息子が半袖なのは、彼が真冬でもこの格好だからです(笑
フィルムはFujichrome Velvia 50(RVP50)、Velviaといえば、富士フィルムのカラーリバーサルフィルムでは、最も高彩度で低感度のフィルムです。
現在では、ISO感度50と100の2種類が売られているVelviaですが、その昔はVelviaといえばISO感度50のものしか無く、しかも実効感度はISO32などと言われ、低感度で少々扱いにくいフィルムでした。画質は硬調高彩度で、PROVIA100Fのような標準階調のリバーサルよりも、ぐっと濃い色の写真が撮れます。
感度が100と50に分かれた現在も、50のほうは昔のVelviaの印象が強く残っています。
低感度かつ実効感度がさらに低いため、露出計の示す値よりも少し露出を上げたほうが、より鮮明な印象の絵となります。
今回は、MINOLTAの入射光式の単体露出計で露出を測った上での撮影でした。わりかし適正露出で撮れたかな?
この日は夕方とは言え晴れていたので、15時位ではBRONICA S2の最高シャッタースピード1/1000秒では、絞り開放で撮れず、この2枚は確か1段絞ったf5.6だったと思います。それでも中判だけに、なかなかのボケですね。背景の距離によっては、やや二線ボケがありますが、その立体感のある描写ははなかなかのものです。2枚とも手持ち撮影、動き回る子供を、左右逆像ファインダーで撮るのは至難の業ですが、まあまあピントも合っていますね。
ところで、2022年4月5日時点で、フィジフィルムよりこんな発表がありました。
【「リバーサルフィルム 120サイズ」一時販売中止のお知らせ】
https://mall-jp.fujifilm.com/shop/#filminfo
日頃より、フジフイルムモールをご利用いただき、誠にありがとうございます。
「リバーサルフィルム120 サイズ」につきまして、原材料調達不足により十分な製品供給を行うことが困難な状況となり、当面の間は需給が逼迫することからフジフイルムモールでの販売を一時中止いたします。
お客様にはご迷惑をおかけいたしますこと深くお詫び申し上げます。
なお、販売再開につきましては、ホームページにてご連絡させていただきますので宜しくお願い申し上げます。
ということで、富士の120サイズ(中判)のリバーサルフィルムは、現在入手できないようです。Amazonでもヨドバシカメラでも、在庫切れとなっています。
再販が待ち遠しいですね。
フィルムカメラ、最近価格高騰してきていますが、BRONICAはあまり人気がないのか、そもそも中判フィルムの価格が上がって入手が難しくなってきているのか、交換レンズについてはかなり価格が下がってきている印象。
先日、オークションで入手したBRONICA用のNIKKOR-P 200mm F4、135判換算だと大体焦点距離105mmから135mm中望遠の画角に相当する中望遠レンズです。
価格は3千円しませんでした! しかも、光学系はカビやバルサム切れなどない綺麗なものでした。リアキャップが付いていないことくらいでしょうか。BRONICA S/C系統のリアキャップは、そもそも流通量が少ないゆえに、キャップも入手が難しいので、これは自作するとして、非常に程度の良い個体が2千円台とは、嬉しいやら悲しいやら。
ま、安く手に入れられたので、楽しく使うとしましょうか。
BRONICA用のNIKKOR-P 200mm F4は、いくつかバリエーションが存在するようですが、光学系だけで分けると前期と後期の2種類あるようです。
上のカタログの光学系は前期型と思われます。そして、そのカタログに載っているレンズは、私の買ったレンズと同じものと思われます。
ただ、BRONICAに詳しいHPを見てみると、前期型は銘板に”Nikon”ではなく、”Nippon Kougaku”とのこと。
私が買ったものは、後期型のシングルコートかもしれず、そうなると、光学系は上の画像のものではないようです。
ちなみに、以前ジャンクで買った、カビだらけのマルチコート後期のNIKKOR-P.C 200mmも持っていたりしますが(修理に着手できず)、外観は似ているけど、組み込みフードが若干異なります(モノコートの方は引き出した時のクリックストップあり)。
この辺り、色々謎が多いです。とにかく、NIKKOR-P 200mm F4はいくつかバリエーションが有るということで、私の個体は後期のモノコートと言う説が有力かな…という気がしました。マルチコートのカビ玉も、いつか直したいと思っているのでが。
やはり中望遠、ファインダを覗くと、特に絵の立体感がものすごく、何だか撮る前から良い写りを期待させますね。
実は、中望遠はZENZANON 150mm F3.5も持っていますが、個人的にあまり好みの写りではないんですよね。ところがこのレンズは、もうファインダを覗いただけで、良い写りを期待させてしまいます。もちろん焦点距離の違いで、より背景がぼけるというのもありますが。
フィルムはFujichrome Velvia 50を使用。晴れている日だから使える低感度フィルム。その昔、旧VelViaの実効感度はISO32程度なんて言われましたが、Velviaの100と50が存在する現代の50の方はどうだったかな?
今や、中判用のVelvia 50は、5本セットでしか購入できません。しかも高価です。
今回2本撮りましたが、現像代を合わせると、レンズの価格を超えてしまうという…。中判フィルムは贅沢品になりました。
気軽にフィルム撮影できる時代は、とうに過ぎ去りましたね。
BRONICAがメインだったので、この日のお供のサブカメラはGX7MK3にG.VARIO 12-32mm。暗いパンケーキ標準ズームでボケとかは期待できないですが、時々ハッとする写りをします。
コンデジ的にパンフォーカス気味に撮ると、精細な絵が出ます。こんな小さなパンケーキズームなのに。
解像力が高く、線も細い。線が太いレンズは、収差が取り切れていないレンズ、なんて言われますから、このレンズはこんなにコンパクトなのに、収差が少ないのでしょうね。
PanasonicのLUMIXは、以前よりシェアを随分落としていますが(元々自分もLUMIXは好きではなかった)、レンズは結構好みなんですよね、OLYMPUS(元OM-SYSTEMS)よりも。どのレンズも繊細な絵が撮れるので。
コンパクトで良質なレンズを出してほしいですね。そろそろ初期のマイクロフォーサーズ用レンズもリニューアルしてほしいです。
富士フィルムのFujichrome Velvia 50、かつてはISO感度の50の名称はつかず、単純に「Fujichrome Velvia」でしたが、ISO感度100のVelvia 100と100Fが販売されたため、従来からのVelviaは、50が末尾に付与されました。
そのFujichrome Velvia 50は、実効感度はISO32と言われるくらい、感度がやや低め。しかしアンダー気味に撮ると、鉄壁の色彩が得られるフィルムです。発色は、Fujifilm曰く「赤緑色強調(イメージカラー)」だそうです。
青が映えるProviaシリーズとは異なりますね。
個人的には、学生時代によく使った大好きなフィルムです。が、昨今のフィルム需要の低下で、いつなくなってしまってもおかしくない状況。特に、今となっては特殊な感度の部類に入るISO50ですからね。
感度が低いですが、晴天下なら三脚なしでも撮れます。絞りは明け気味に、BRONICA S2のレンズをとっかえひっかえしながら撮りました。
やっぱり楽しいですねBRONICA、ファインダを見ているだけで、立体的に像が浮かび上がって気持ちが良いです。