「AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR」タグアーカイブ

【百里基地】22/7/25の記録 4

これでラスト。午後3時過ぎに上がった3SQ、周りのギャラリーは降りを見ずに早々に消えてしまい、自分一人。ファントムラストの頃を考えると…
自分も帰ろうか悩んだけど、せっかくなので降りも見ることに。

ちょっと遠いけどいい捻りだ! これを午前中に反対側から順光で撮りたかったな~。撮影ポジションはいつも悩みます。以前ほどの頻度では来れないし、安牌でつまらない写真になってしまうか、一か八かに賭けるか、難しいですよね。(そして安牌を選びがち)

そして6機の帰投。

ロクヨンのレンズの重量をずしりと感じ、披露しつつ本日の撮影は終了。やっぱり軽いレンズ欲しいな。悩ましいです。レンズも替えると、Zのボディももう1台欲しい…。Z 8? Z 6IIIの噂もちらほら聞こえてきます。Z 9のサブ機としては、Z 7IIもZ 6IIも動態撮影には性能不足な気がするので、普段遣い兼用のボディ、もう1台欲しいですね。
そうすれば、一眼レフはD850のみを残して、D810は引退させられるのですけどね。

【百里基地】22/7/25の記録 3

忙しくて更新が滞っています。ってことでボチボチ続き。

またまた飛来したT-400。

そして3SQ本日午後2度めの上がり。

あー、この上がりなら、撮影場所、移動しなければよかったな。あるいは逆光気味だけどひねりポイント行けばよかったな~。

UH-60J (SP) (08-4590)

帰るか迷ったけど、降りを見て帰ろうと、少し待機。続く…

【百里基地】22/7/25の記録 2

写真の編集がなかなか進まず…。1日空けてしまいましたが、続きです。

SKYMARK B737-800 (JA737R)

さて午後にやっと上がった3SQが戻ってきました。
おっ、21Rに降りてくるとな!? 多分、色々あったために、撮影するコチラにとっては嬉しいウエストランディングです。

あれ、帰りの経路がいつもと違うな? 奥で工事している関係かな?

エアブレーキ、アラハン前で畳む機体あれば、そのままの機体もあり。ただ、反転してハンガーに向かう時点では畳んでいますね。

561号機はドラッグシュートを展開、ちょうど目の前で切り離す瞬間を見ることが出来ました。切り離したドラッグシュートは回収してきれいに畳みます。

途中から雲が多くなって、ライティング的には残念な結果に。まあそれはそれ…ってことでもうちょっと続きます。

【百里基地】22/7/25の記録 1

仕事が休みのなので、前回のリベンジ、ということで出向いた百里基地。横田基地も色々あったので迷ったけど、時間的に間に合わなかったので、こっちで正解だったかな?

午前、動きなし。
ファントムが退役し、3SQのF-2になってから、月曜の午前中は飛ばないことが多いようです。月曜だしねw
ところで、珍しく浜松の第41教育飛行隊のT-400が飛んでいました。

41FTSQは2021年に美保基地から浜松基地に移動しています。今まであまり見かけたことのないT-400、百里で見られる機会も増えるかな?
T-400は、ビーチジェット400を導入したものですが、元を正せばそのビーチジェット400は、三菱MU-300なわけで、日本が設計した機体が、販売が振るわず、ビーチに買い取られてから売れだした、という何とも皮肉な機体。三菱はこの頃から販売が下手だったということです。そら三菱スペースジェットもダメになるわけですね。

午後、動きあり

午後、やっと3SQに動きあり。ラジオも入っていよいよです。

夏らしく雲がモクモクですが、この暗い雲が入ったほうが、F-2の洋上迷彩が生えますね。

T-4も上がりますが、F-2Aは1機降りてきました。何かあったようですが、まあそういうこともあります。機械だもの。大事にならなくて良かったです。
そしてもう1機のT-4はチェッカー柄の第31教育飛行隊の機体でした。こちらも浜松基地なので、T-400とともに百里に訓練に来たのかな?

今回、Nikon Z 9のFW2.1で、小さな被写体のAF追従性向上があり、これが初めての撮影でしたが、確かにオートエリアAFでもかなり遠方からの捕捉率が上がったように思います。ただ、背景がゴチャゴチャしていると、引っ張られることもあり、自分は航空機撮影ではZ 9のFn3ボタンに「ダイナミック9点+AF-ON」を割り当てているので、これに切り替えて対処しています。このカスタムで、外すことはほぼなくなりました。

続く…

年内に販売される? NIKKOR Z 600mm f/4 Sの噂

先日、Nikon Rumersに投稿された、NIKKOR Z 600mm f/4発売に関するの噂。

Nikon Rumersによれば、

The upcoming Nikon NIKKOR Z 600mm f/4 lens is rumored to have a built-in teleconverter similar to the NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S lens ($13,997) – most likely 1.4x, which will make the lens be equivalent to 840mm f/5.6. The new 600 will be extremely sharp and expensive. I was told that the new Nikkor Z 600mm lens with the teleconverter will be sharper than the current NIKKOR AF-S 800mm f/5.6E FL ED VR lens ($16,297) and even charper than the recent NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S lens ($6497). The official announcement is rumored for late 2022 but that can easily slide to early 2023.

https://nikonrumors.com/2022/05/16/nikon-nikkor-z-600mm-f-4-lens-rumors.aspx/

これによれば、NIKKOR Z 600mmには、既に発売されているNIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR Sと同様に1.4倍のテレコンバーターを内蔵し、FマウントのAF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VRよりもシャープであるとのこと。また先ごろ発売されたNIKKOR Z 800mm f/6.3 VR Sよりもさらに”charper”になるとのこと。

“charper”って何よ?

恐らく誤植と思いますが、スペル的には“cheaper”(安価)と書きたかったのか、それとも“sharper”(よりシャープ)と書きたかったのか。

前の文章からすると、”new Nikkor Z 600mm lens with the teleconverter will be sharper than the current NIKKOR AF-S 800mm f/5.6E FL ED VR lens”と書いているので、個人的にはZ 800mmよりシャープだよ、と言いたいのかなと思っています。

f/4でテレコン内蔵なら、恐らく200万円近い価格になるはず

個人的に、Z 800mmよりも”cheap”なら嬉しいですが、Z 800mm f/6.3はPFレンズ(位相フレネルレンズ)を採用し、小型軽量化しつつ、Fマウントよりは若干暗くなった結果、100万円を切る戦略的価格が話題となって、このような高価なレンズにも関わらず、相対的にFマウントの800mmより安価になっていることから、かなり人気のレンズとなっています。

ただ、600mm f/4クラスのレンズは、主にスポーツやネイチャー撮影のフォトグラファーも使うレンズゆえ、安価であるよりも妥協のない性能が求められるため、恐らくZ 800mm f/6.3よりも効果になることが予想されます。

仮にPFレンズを採用したレンズであれば、Z 800mm f/6.3より安価になるでしょう(そして開放f値もf/4よりは暗くなるはず)。
ですが、恐らくこのレンズはZ 400mm f/2.8と同じラインの、ハイスペックなレンズとなることが予想されます。
AFモータも、STM(ステッピングモータ)ではなくVCM(ボイスコイルモータ)を採用すると思われます。

これらを総合的に判断すると、”NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S”(あくまで名称は予想ですが)は、Z 400mm f/2.8に近い200万円程度の価格となることが予想されます。
現行のFマウントのAF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VRが162万円強の価格であること(ちなみにAF-S 400mm f/2.8Eは165万円強で更に高価)を考慮すると、そのくらいに価格になるのは必至でしょう。

400mmは安価なPFレンズも販売予定?


NikonのHPのロードマップを見ると、2023年までに発売予定のレンズの中には、400mm f/2.8とは別に、もう1つ400mmの単焦点レンズが設定されています。

https://www.nikon-image.com/products/nikkor/common2/pdf/nikkor_z_lineup.pdf より一部抜粋

個人的には、PFレンズで発売するなら、Fマウントと同様に500mmが良いな、と思っていますし、欲を言うなら600mmのPF版も欲しいですね。
恐らく、PF化したとしても、今手持ちの1世代前のAF-S 600mm f/4G ED VRよりは画質も良くなっているはずです。
望遠ズームでは、200-600mmも予定されているので、やっとZマウントも望遠系が充実しだしてきた感じですかね。

いずれにしろ、発表が楽しみです。

【厚木基地】22/5/6の記録2

戦闘機がいないと、ギャラリーもほとんどいない厚木基地。おかげでのんびり撮影できます。
撮り鉄の過熱ぶりを見てしまうと、飛行機界隈はジャンルによるけど、まだ平和ですかね。

海自のLC-90と同様、ビーチクラフトのキングエアの米海軍版UC-12F、こちらはより出力が大きいキングエアのモデル200がベースです。
結構スピードが速く、同じ撮影位置だとP-1哨戒機より速い気がします。

この日、UP-3Cはタッチアンドゴー訓練のようでした。こういった試験機でも、タッチアンドゴー訓練に使うんですね。

既に厚木基地所属の第3航空隊の哨戒機は、全てP-3CからP-1に置き換わっていて、今後もP-3Cは2ヶ月に1機程度の割合で用廃が進むようです。したがって、ここではもう第51航空隊のUP-3C/DしかP-3系の機体がないということなんですね。
この日は遠方にグレーのP-3Cも駐機していましたが、大規模訓練のため八戸あたりから来ているようですね。

P-1の5528号機も、タッチアンドゴー訓練を実施。
今や、米海軍も、B737旅客機ベースのP-8哨戒機に切り替わり、世界的に見ても、哨戒気専用設計の機体である川崎P-1は珍しい存在です。
一応諸外国にも売りに出しているようですが、今のところ採用国はありません。そりゃ米軍のP-8Aとの競合では分が悪いです。
P-8はもはや低空低速での飛行は諦めて、ソノブイや、将来的に無人機との組み合わせでの運用を想定していますが、P-1はP-3Cを更に近代化させた運用思想のため、現在も低空での哨戒を重視しています。そのため、バードストライクやエンジントラブルなどへの冗長性を持たせるため、これまた世界的にも珍しくなりつつある4発エンジンを採用しています。
旅客機ベースのP-8Aと比較し、哨戒機専用設計だけに、大きめの窓や垂直尾翼が特徴です。ずんぐりした機体ですね。
こうした設計思想から見ても、アフターやアップデートなど含め、諸外国の運用の仕方には向いていないかもしれません。

5528号機が降りた後、恐らく哨戒任務から戻ってきたであろう5503号機も確認できました。

C-130R (9055)

遠方では、エンジンテスト中の海自のC-130R (9055)が。自衛隊では珍しい、元米海兵隊の中古機ですが、70年代に製造されてさほど使用せずに長期間モスボール保管されていた機体を再生したものです。
あまり使っていなかったとは言え、モスボール保管状態でも経年劣化は結構あったようで、現在もそれなりにトラブルが多いようです。
この日はエンジンを回しただけでした。

この日は、ヘリは米海軍や海兵隊のみで、海自は上がらず。テスト中のSH-60Lを見たかったのですが、残念でした。
米海軍のMH-60R、海自のSH-60Kとは同じベースの機体ながら、細部はかなり異なりますね。どちらも独自の進化をしているため、主な任務はは同じながら、装備は異なります。


カスタムエリアAFは使いやすくて良い

この日は、Nikon Z 9のFW Ver2.00で初めての航空機撮影でしたが、カスタムAFエリアで横長エリアに設定、適宜エリアを上下させることで、被写体補足も良くなりましたね。航空機相手なら、カスタムエリア+被写体認識(乗り物)で、条件が良ければ機体のコックピット部分をオートで捉えてくれます。

被写体認識では条件にもよるがコックピットを認識する
コックピットを認識
コックピットではないけど機首を認識

スポーツフォトと違って、相手がランダムに動くわけではないので、この設定で概ね問題なさそうです。
サッカー選手を撮影するなど、相手の動きがランダムな場合は、従来からあるダイナミックAFが良いようです。被写体に合わせて、設定も詰めなければならないのが面倒ですが、このあたりは多分100%を求めるのは難しいので、どの設定が良いかは各自判断するしかないですね。

【厚木基地】22/5/6の記録1

毎年恒例、GWの平日は、一人で撮影に行けるタイミングです。
厚木基地であれば、米軍と滑走路は共用なので、GWと関係ない米軍には動きがありますし、哨戒機も好きなもので。
ギャラリーも好きないので、のんびり撮影できるのも良いです。

何故か横田基地のC-130Jがタッチアンドゴー訓練を行っていました。

米海軍の多用途ヘリ、MH-60Sを2機、哨戒ヘリMH-60Rを確認。
MH-60Sは、輸送や補給などを行う、CH-46シーナイトの後継機として採用されたヘリで、ベースは陸軍のUH-60Lをベースとしているため、尾輪は後方についています。
MH-60Rは、SH-60Bと60Fを統合した機体で、ソノブイと吊り下げ式ソナーの両方を運用できます。海自のSH-60Jでは、当初から両方を運用できましたが、このあたりは同じ機体をベースにしているとは言え、海自と米海軍では要求が異なるからでしょうね。

第61航空隊のLC-90、ビーチクラフトのキングエアをベースとした連絡機。既に老朽化しているので、もう何年かすれば退役となるはずです。久々に飛んでいる姿を見ました。

海兵隊のKC-130J、C-130Jの空中給油機型です。空中給油用のドローグを格納しています。こいつはタッチアンドゴーではなく、上がりのみでした。

おおお! 珍しい、電子戦訓練支援機のUP-3Dです。P-3C哨戒機から3機改造された機体の1機です。P-3Cは退役が進み、現役機もグレーのロービジ塗装になっていますが、こちらは昔からの白とグレーの塗装のままで、今見ると逆に新鮮です。
いや見れてよかったです。お尻の磁気探知装置(MAD)は取り外されています。

これも珍しい!装備試験機UP-3Cです。これもP-3Cから1機のみ改造された、装備品をテストする機体です。ピトー管が装備されているのと、赤いラインが入っているのが特徴です。
見た目はP-3Cに近い形です。以前はAIRBOSSという空中赤外線弾道ミサイル観測センサーシステムを試験搭載していましたが、現在は取り外されているようですね。

今回はいろいろな種類の珍しい機体も見ることが出来てよかった。

続く…

家から出られないのでベランダフォト

なんだか2年前の今頃と同じです。ちょうど2年前に、COVID-19感染が広がり始め、職場もしばらくテレワークになりました。ほとんど外出しない日々でしたが、今は息子のコロナ感染の影響で濃厚接触者のため、外出自粛中。

ということで、Nikon Z 9 Ver2.00の変更点を確認しつつ、設定を変えたり、機能を試したりしています。良かったのはこれですね。

[ファインダー優先]に設定している場合

  • カメラの電源をONにしたり、半押しタイマーをオンにしたときはファインダーに顔を近づける前に数秒間ファインダーが点灯するようになりました。
  • ファインダーを見ている間は常に撮影画面が表示されるようになりました。メニューや再生画面は、ファインダーから顔を離して画像モニターに表示させてください。
  • 再生メニュー[撮影直後の画像確認]を[する]に設定した場合、ファインダーから顔を離すことで撮影画像が画像モニターに表示されます。

https://onlinemanual.nikonimglib.com/z9/ja/18_added_functions_200_20.html

一眼レフに近い動作になります。
個人的に、Z 9のような大きさのカメラでは、ミラーレス機とは言え背面液晶を使って撮るよりも、ファインダを見て撮るほうが圧倒的に多く、意図的に背面液晶を使いたい時以外は、むしろ背面液晶はプレビューとメニュー表示に徹しいてほしいと思っています。

ファインダを見ているときは常に撮影画像が表示というのは、一眼レフに慣れていれば当たり前ですし、撮影直後の画像確認をするの状態でも、EVFにはプレビュー表示せず、背面液晶のみ表示させるのは、ファインダに集中している際には機能切り分けができて良いですね。

ということで、設定は「ファインダー優先」にして、ベランダフォトです。

うん、ファインダー優先は前からあったけど、FW2.00で快適になりましたね。理想としていた、EVFは撮影画像の表示のみ機能し、プレビューとメニューは背面液晶、という切り分けがしっかり出来ています。
相変わらず、時々半押しタイマーの復帰で時間がかかることは直っていない気がしますが、このあたりはマイナーバージョンアップで何とかして欲しいところです。

羽田空港へのアプローチ、JALのB767のアマビエJET、機体の下にアマビエが描かれているんですね。
2枚めは久々にLuminar3で現像。最新の1つ前のバージョンで、無償公開されたものですが、Z 9のRAWも現像できるようです。不思議~。
あまり不自然にならない程度に、調整してみました。

もう少し軽い600mmほしいね

ベランダフォトはこんな感じで撮っています。旧型のロクヨンGですが、あまりに重いので、手持ち撮影は結構大変。ベランダなら三脚使えるので楽ですけどね。
NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR Sが発売されました。重量は2,385gで、以前使っていたSIGMAの150-600mm Sportsより軽く、今使っているズームのAF-S 200-500mmとほぼ同じなのです! 800mmでこの重量は軽い! ただ、戦闘機撮影には少し長すぎる焦点距離なので、ぜひ600mm f/4.5あたりを出して欲しい。0.5段暗くなっても、軽量であれば買い替えたい! Nikonさんぜひお願いします!

被写体認識精度上がった? Z 9のFW.200

息子がコロナウイルス陽性となり、家族全員濃厚接触者となって、只今絶賛自宅軟禁中であります。

ということで、Z 9の大幅機能追加されたFW Ver2.00も、まだ試せていないことが山盛り。ベランダから写真を撮るくらいしか試せません。
まずは目下の課題だった低輝度の被写体認識の向上は、さほど大きくなかった、という感想でしたが、日中の被写体認識は、結構改善されている気がしました。
例えばこんなに遠くの被写体。

Nikon Z 9 + FTZ II + AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR + TC-14EIII(NX Studioのプレビュー画像をキャプチャ)

600mmにx1.4テレコンで、焦点距離850mm相当の超望遠でもまだ遠い、多分航空自衛隊のCH-47J(LR)ですが、オートエリアAFですが、こんな小さな被写体も、ちゃんと認識出来ているようです。でも、これくらいなら、一眼レフのAFでも認識できるとは思いますが。

海保のベル412EP(JA6756)

ドン曇りだと写真も映えないですね…。ベランダから撮った海上保安庁のベル412EP、ベル204以来、改良を重ねながら脈々と続くシリーズです。
この機体は1995年就役、そろそろ引退が近そうな年式です。

この週末は外出もできないので、Z 9の新機能のセッティングをしてみたいと思います。一眼レフに近い表示の仕方が出来る「ファインダー優先」は、一番使いそうな表示設定で、特に飛行機撮りには良さそうな機能です。
動画関連は…RAW動画なんかは、もう高機能すぎて一般ユースでは過剰性能ですね。

Nikon Z 9 ファームウェアVer2.00が出たので低輝度AFの改善具合を試してみた

2021年末の発売以来、小改良のファームウェア(以下FW)アップデートに留まっていたNikon Z 9ですが、発売当初より予告されていた8K60pを超える8.3K60pのRAW動画内部記録対応(N-RAWおよびProRes RAW)の他、8Kオーバーサンプリングの4K60p動画に対応(従来はオーバーサンプリングは30pまで)、フルサイズミラーレス初の「プリキャプチャ」対応(C30,C120のみ)、カスタムワイドエリアAF、ファインダーの高フレームレート表示対応、比較動合成など、多岐にわたる新機能追加と改善が入りました。

以前指摘した、慌てて戦闘機が飛んできてカメラを構えたらEVF真っ暗、というのも、アイセンサが事前検出してEVFを起動できるなど、一眼レフの使い勝手の良い部分(逆に今までのミラーレスの良くなかった部分でもある)を継承できる機能追加がなされました。これらは、EVF撮影が主体の撮影に於いては、大きな改善につなりそうですね。

今回のFWアップデートの中で、最も改善を望んでいた「オートフォーカスの安定性、追従性と低輝度での被写体検出性能を改善しました。」が、スチル撮影で最も気になる部分です。

スペック上はD850よりZ9のオートフォーカスの暗所検出性能は上だけど…

Z 9のオートフォーカス検出範囲は、

-6.5~19EV(スターライトビュー有効時:-8.5~19EV)
※静止画モード、シングルAFサーボ(AF-S)、ISO 100、f/1.2レンズ使用時、温度20°C

https://www.nikon-image.com/products/mirrorless/lineup/z_9/spec.html

となっています。

これに対してD850の場合は、

-4~+20EV(ISO 100、常温(20℃))

https://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d850/spec.html

となっていて、スペック上では2.5EVの差があることになります。
しかしこれまでのZ 9では、暗所になるとAFが遅く迷った挙げ句に合わない、ということが結構ありました。同じレンズ、条件でD850ならスパッと合うのに。

スペックをよく見ると、Z 9ではf/1.2レンズの場合で記載されていますが、D850ではどのレンズの場合なのか、特に記載がありません。常識的に考えると、NikonのFマウント用AFレンズで最も明るいのはf/1.4なので、 f/1.4レンズでの数値と考えられます。
それでも、f/1.4とf/1.2は1EVの差しかないので、Z 9にf/1.4のレンズを装着した場合は、-5.5~20EVの範囲でオートフォーカスの検出が可能ということになるはずです。
これで行くと、同じ明るさのレンズで1.5EVのオートフォーカス検出のアドバンテージがあるはずですが、実際にはD850のほうが暗所でもスパッとAFが合っていました、これまでは。
なので、Z 9の暗所AFのチューニングが未完成だったのかなと思っています。なにせ、EVF上ではしっかりコントラストも出ている被写体(肉眼ではほとんど真っ暗)でAFが合わないのだから、これはAF処理の問題だろうと思っていました。

Z 9のFWをVer2.00にアップデート

一眼レフのファームウェアと比較すると、ミラーレスのZ 9のファームウェアの容量は非常に大きく、如何にソフトウェアの性能がカメラの性能を左右するかが分かりますね。

Nikon Z 9のFW Ver2.00のファイルは95MBもある

なお、今回はこれまでのFW Ver1.11と2.00を比較するため、比較用動画の撮影途中でFWのアップデートを行っています。

前回のZ 9のファームウェアアップデートもそうでしたが、プログレスバーがなかなか進まないので、大丈夫かなと心配になりますが、実際は問題なく進行し、5分程度でバージョンアップは完了しました。

FWで低輝度AFは改善されたか?

今回は、FWアップデート前のVer1.11と、アップデート後のVer2.00で、暗所のAFがどれだけ改善されたかを試してみました。
Z 9は1台しかないので、ファームアップ前と後で、同じレンズ(AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR)を使って、AFの速さを比較してみました。
もちろんスチルでは伝わらないので、動画で試してみた。
動画の場合は、AFは遅めに設定していますが、今回はスチル撮影をシミュレートするため、最速設定としました。

改善傾向は見られますが、劇的には改善していないようです。

1つ目のマンションは、Ver1.11ではAFが行ったり来たりするウォブリングが僅かにありましたが、Ver2.00ではスパッと合焦しました。
2つ目の煙突では、Ver1.11では全く合焦せず、Ver2.00では何度か行ったり来たりを繰り返して、最後に合焦しました。
3つ目の給水塔?は、どちらのバージョンでも合焦せず。画面上では、マニュアルフォーカスできるくらいにコントラストは出ているのですが。

ちなみに同じ被写体を同じレンズで、D850の位相差AFセンサで合焦させたところ、1つ目と2つ目は一瞬でスパッと合焦し、3つ目は少し行ったり来たりしつつも合焦しましたので、改善されているとは言え、低輝度被写体ではまだD850に追いついていない感じです。

今回のFW Ver2.00は機能的にも大幅に改善されているため、これまで今一歩だった部分がどの程度良くなっているか、おいおいレポートしてみたいと思います。